JP5022183B2 - ズームレンズ - Google Patents

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Description

本発明はインナーフォーカス式のズームレンズに関し、特に部品点数の削減と構成の簡略化を図った高倍率なズームレンズに関するものである。
ズーム倍率(焦点距離の変化比率)が高いズームレンズでは、焦点合わせを行うフォーカシングを前群繰り出し方式にすると合焦のための前群レンズの有効口径が極めて大きくなり、そのため前群レンズを移動させるための移動機構が大型化し、ズームレンズ全体も大型化するとともに、自動合焦を行うAF機構における駆動質量が増加して負荷が大きくなり、合焦スピードが低下するという問題が生じる。そのため、レンズ鏡筒内のレンズを合焦レンズとする、いわゆるインナーフォーカス式のズームレンズが提案されている。このインナーフォーカス式は、合焦レンズを大径化することがないため前記した問題は生じないが、このインナーフォーカス式では、ズーミングにより焦点距離を変化したときに同一被写体に対する合焦位置(ピント位置)が変動するという問題がある。また、レンズの焦点距離の変化により無限遠距離と最短距離の各合焦位置も変化し、したがって合焦する際のレンズの移動距離範囲も変化するという問題がある。このような問題に対して従来ではズーミングに伴い合焦レンズの移動量を独自に変化させるための合焦レンズ用のレンズ繰り出し機構を設けている。
例えば、特許文献1では、合焦レンズを移動させるためのフォーカスカムとは別に補正カムを設け、ズーミングに連動してフォーカスカムと共に補正カムを駆動し、合焦レンズを合焦位置に移動する構成をとっている。また、特許文献2では、ズーミングに連動してフォーカスカムを光軸方向に移動させ、焦点距離の変化に追従してフォーカシング時に合焦レンズを移動させるためのフォーカスカムのカム使用領域を変化させることで合焦レンズの移動量を調節する構成をとっている。
特開2000−89086号公報 特許第3461224号明細書
特許文献1の技術では、ズームカムとフォーカスカムに加えて補正カムが必要であるため、ズームレンズを構成するための部品点数が増大するという問題がある。特に、補正カムをフォーカスカムと径方向に重ねて配置する必要があるため、ズームレンズの径寸法が増大し、小径のズームレンズを設計・製造する上での障害になる。特許文献2の技術では、補正カムが不要であるため部品点数を削減する上では有利である。しかし、特許文献2では、ズームカムがフォーカスカムの内径側に配置されているため、フォーカスカムよりも外径側に配置されている前群レンズの移動機構を駆動させるためには、ズーミングによって移動されるフォーカスカムによって前群レンズの移動機構を駆動させる必要がある。そのため、フォーカスカムには、ズームカムによって合焦レンズを移動させるための機構(ズームカムのカム溝に係合するピン)と、ズームカムによって移動されたときに前群レンズを移動させるための機構(フォーカスカム及び前群レンズの移動用カムの各カム溝に係合するピン)が必要である。したがって、特許文献2の技術でもこれらの機構を構成するための部品点数が多くなり、特許文献1と同様に小径のズームレンズを設計・製造する上での障害になる。
本発明の目的は、部品点数を削減するとともに構成を簡略化し、小型で小径な高倍率のズームレンズを提供するものである。
本発明は、ズーム操作されたときに光軸回りに回動されるズームカム環と、フォーカス操作されたときに光軸回りに回動されかつ光軸方向に移動されて合焦レンズを光軸方向に移動させるフォーカスカム環と、ズームカム環の回動によりフォーカスカム環を光軸方向に移動させるためのフォーカス補正環とを備え、フォーカス補正環は、ズームカム環に設けられたフォーカスシフトカム溝と、フォーカスカム環に設けられたフォーカスカム溝と、固定環に設けられたフォーカスガイドカム溝とに一括して係合されるフォーカス補正ローラを備え、ズームカム環の回動に追従してフォーカスシフトカム溝とフォーカスガイドカム溝とによりフォーカスカム溝内におけるフォーカス補正ローラの位置を変化させるように構成したことを特徴とする。
本発明によれば、ズームカム環を回動して焦点距離を変化させると、フォーカス補正ローラによってフォーカスカムが回動され、フォーカスカム溝内におけるフォーカス補正ローラの位置が変化される。そのため、フォーカスカム環を回動して合焦を行う際には、フォーカスカム溝内におけるフォーカス補正ローラの移動領域が変化され、合焦レンズの光軸方向の位置と移動量が変化される。これにより、ズームレンズの焦点距離の変化に追従して合焦レンズの合焦領域と合焦位置を適切に補正することが可能になる。また、本発明によれば、従来のズームレンズに備えられているフォーカスカム環、ズームカム環、固定環に加えて、これらカム環に一括的に係合する単一のフォーカス補正ローラを備えるのみでよいため、フォーカス補正環の光軸方向の長さを短縮し、ズームレンズの小型化が可能になる。さらに、ズームレンズの組立に際しても、1つのフォーカス補正ローラを各カム環に係合させるだけでよく、組立作業の簡略化が可能になる。
本発明において最も有効なズーミング、フォーカシング動作を得るためには、次の(1)〜(4)の構成を備えることが好ましい。
(1)フォーカス補正環は、回動されたときにズームカム環の回動位置の変化に応じてフォーカスカム溝におけるフォーカス補正ローラの係合位置を変化させる構成とする。
(2)フォーカスシフトカム溝はズームカム環の回動位置変化に応じてフォーカスカム溝におけるフォーカス補正ローラの回動方向の位置を変化させる構成とする。
(3)フォーカスガイドカム溝はズームカム環が長焦点距離から短焦点位置との間で回動されたときのフォーカス補正ローラの回動角度を規制する構成とする。
(4)フォーカスカム溝は、当該フォーカスカム環の一定の回動量に対してフォーカス補正ローラの光軸方向の移動量が変化する形状とする。
本発明において、フォーカスカム環と固定環と前記ズームカム環はこの順序で内径側から外径側に向けて同心かつ近接配置され、フォーカス補正環はフォーカスカム環の内径側に配置される。インナーフォーカス式のズームレンズの場合に、合焦レンズよりも前側のレンズをズームカム環によって光軸方向に移動させる構成を採用する場合には、フォーカスカム環が外径側に位置することが好ましい。また、フォーカス補正環を内径側に配置することで、フォーカス補正環を小型化でき、ズームレンズの小型化に有利になる。
次に、本発明の実施例1について図面を参照して説明する。図1は一眼レフカメラのズームレンズとして構成した実施例1の光軸Oxより上側領域の断面図である。実施例1では鏡筒内に第1ないし第3のレンズ群L1〜L3で構成されるズームレンズの例を示している。固定環1は被写体側に位置される前環部11fと、これよりも若干小径でカメラ側に位置される後環部11rとが一体化された内環11と、この内環11の外側に所要の径方向間隔で配設された外環12とで構成されている。これらの内環11と外環12は各後端部がそれぞれマウント取付環13に一体的に連結されている。マウント取付環13には、絞目盛環14と保護環15が設けられるとともに、後面にマウント用バヨネット16が設けられており、図には表れないカメラのレンズマウントに着脱可能である。なお、以降の説明において「前」とは被写体側のことであり、「後」はカメラ側のことをそれぞれ意味している。また、前記外環12の前側領域には距離リング21を有するフォーカス操作環2が光軸回りに回動できるように支持され、また当該外環12の後側領域にはズームリング31を有するズーム操作環3が光軸回りに回動できるように支持されている。
前記内環11の前環部11fの外周にはズーム第1カム環41が回動可能に嵌合され、また前記内環11の後環部11fの外周にはズーム第2カム環42が回動可能に嵌合されている。前記ズーム第1カム環41は後端部において前記ズーム第2カム環42の前端部に一体化されて両者はズームカム環4として一体的に回動するようになっている。また、前記ズーム第2カム環42の後端部には前記ズーム操作環3の後端部から内径方向に突出されたズームレバー32が係合され、ズーム操作環3と一体的に回動するようになっている。
前記フォーカス操作環2の内周側領域には第1群環5が前記ズーム第1カム環41に対して回動及び光軸方向に移動可能に嵌合されている。この第1群筒25前端部には内周に第1レンズ群枠51が一体に形成されており、この第1レンズ群枠51に前記第1レンズ群L1が支持されている。また、前記内環11の前環部11fの内周にはフォーカスカム環6が回動及び光軸方向に移動可能に内挿されている。このフォーカスカム環6は前端部の内周に第2レンズ群枠61が一体に形成されており、この第2レンズ群枠61に前記第2レンズ群L2が支持されている。この第2レンズ群L2は本発明において被写体を合焦させるための合焦レンズ(フォーカスレンズ)となる。また、前記フォーカスカム環6の後端部にはフォーカスレバー62が光軸方向後方に向けて突出されており、このフォーカスレバー62には前記フォーカス操作環2の後端部から内径方向に突出されたフォーカス操作レバー22が係合され、フォーカス操作環2と一体的に回動されるようになっている。前記フォーカスレバー62は前記内環11の前環部11fと後環部11rの境界部に設けられた円周方向のスリット17と、前記ズームカム環4のズーム第1カム環41とズーム第2カム環42の境界部に設けられた円周方向のスリット43を貫通している。さらに、前記内環11の後環部11rの内周には絞開閉環7を一体に有する第3レンズ群枠71が光軸方向に移動可能に内挿されており、この第3レンズ群枠71には前記第3レンズ群L3が支持されている。この絞開閉環7は第3レンズ群L3の直前において図には表れない絞り羽根を開閉させるものであり、その構成は既に広く知られている構成であるので、ここでは詳細な説明は省略する。
前記フォーカスカム環6と、内環11と、ズーム第1カム環41と、ズーム第2カム環42と、第1群環5とが径方向に重ねられている部分の詳細を図2の要部斜視図に示す。図3(a)はズーム第1カム環41の一部の展開図であり、ズーム第1カム環41にはフォーカスシフトカム溝44と第1群カム溝45が形成されている。フォーカスシフトカム溝44は前側領域において光軸Oxに対してほぼ逆向きの45度の角度で傾斜した方向に形成され、第1群カム溝45は前側領域から後側領域にまでわたって光軸Oxに対してほぼ45度の角度で傾斜した方向に形成されている。図3(b)は内環11の一部の展開図であり、内環11の前環部11fにはフォーカスガイドカム溝111と第1群直線溝112が形成されている。フォーカスガイドカム溝111は光軸に対してほぼ45度角度で傾斜した方向に形成され、第1群直線溝112は光軸方向に向けて形成されている。また、図2に示すように後環部11rには第3群直線溝113が形成されている。図3(c)はフォーカスカム環6の一部の展開図であり、フォーカスカム溝63が形成されている。フォーカスカム溝63の前側領域はほぼ光軸Oxに直交する角度方向に沿って延長されているが、後側領域は光軸Oxに対してほぼ45度(反時計回り角度、以下同じ)の角度で傾斜した方向に延長されている。
その上で、前記第1群環51の後端部の内周には内径方向に向けてピン状の第1群ローラ52が突出され、この第1群ローラ52はズーム第1カム環41の第1群カム溝45と、内筒11の第1群直線溝112とを貫通するように外径方向から内挿されている。また、前記フォーカスカム環6の内周位置には外径方向に突出されたフォーカス補正ローラ81を有する円環状のフォーカス補正環8が配設されており、このフォーカス補正ローラ81はフォーカスカム環6のフォーカスカム溝63と、内筒11のフォーカスガイドカム溝111と、ズーム第1カム環41のフォーカスシフトカム溝44を内径方向から貫通するように内挿されている。また、前記第3レンズ群枠71の外周面には外径方向に向けてピン状をした第3群ローラ72が突出されており、この第3群ローラ72は内筒11の第3群直線溝113を貫通し、前記ズーム第2カム環42に設けられたズーム第2カム溝46を貫通するように内挿されている。
なお、以上の説明において、前記各カム環に設けられている各カム溝や、これらのカム溝に係合するローラは両者間での円滑なカム動作を行うために実際は円周方向の複数箇所、通常では円周方向の3箇所にそれぞれ同一構成で形成されているが、実施例1の説明ではそのうちの1箇所についてのみ図示している。
以上の構成のズームレンズにおいて、先ず、ズーム動作を説明する。ズーム操作環3を手操作で回動すると、ズームレバー32を介してズーム第2カム環42とズーム第1カム環41が一体的に回動される。ズーム第1カム環41が回動されると、第1群カム溝45と内環11の第1群直線溝112とに内挿されている第1群ローラ52が光軸方向に移動される。これにより、第1群ローラ52を有している第1群環5が光軸方向に移動され、第1レンズ群L1が光軸方向に移動される。また、ズーム第1カム環41の回動により、フォーカスシフトカム溝44、内環11のフォーカスガイドカム溝111、フォーカスカム環6のフォーカスカム溝63を貫通しているフォーカス補正ローラ81が光軸回りに回動されかつ光軸方向に移動される。また、このフォーカス補正ローラ81の回動によりフォーカスカム環6も光軸方向に移動され、フォーカスカム環6に支持されている第2レンズ群L2が光軸方向に移動される。さらに、ズーム第2カム環42の回動により、ズーム第2カム溝46に内挿されている第3群ローラ72が内環11の第3群直線溝113に沿って光軸方向に移動され、第3レンズ群L3を光軸方向に移動させることになる。これにより、図4(a),(b)に示すように、焦点距離の短い短ズーム状態(ワイド)Wと、焦点距離の長い長ズーム状態(テレ)Tとの間で第1ないし第3レンズ群L1〜L3がそれぞれ所定量だけ光軸Oxに沿って前後に移動され、目的とする焦点距離に設定されることになる。
次に、フォーカス動作を説明する。図1を参照すると、フォーカス操作環2を回動すると、フォーカス操作レバー22及びフォーカスレバー62を介してフォーカスカム環6が回動される。このとき、ズーム操作環3が操作されていなければズーム第1カム環41は回動されない。そのため、フォーカスカム溝63と内環11のフォーカスガイドカム溝111を貫通しているフォーカス補正ローラ81により、フォーカスカム環6は回動されながら光軸方向に移動される。したがって、フォーカスカム環6に支持されている第2レンズ群L2が光軸方向に移動され、被写体の合焦が行われる。
このようにしてズーム動作とフォーカス動作が行われるが、ズーム動作により長ズーム状態Tと短ズーム状態Wにおける合焦調節について説明する。図5は長ズーム状態(テレ)Tのときのズーム第1カム環41、固定環(内環11)、フォーカスカム環6の各カム溝とローラとの係合位置を示す図である。図5(a)は図4(b)に示した長ズーム状態Tで、フォーカスが無限遠に合焦された状態である。ズーム第1カム環41の第1群カム溝45と内環11の第1群直線溝112とによって第1群ローラ52は前端側の位置にあり、第1レンズ群L1が前方に繰り出されている。このとき、ズーム第1カム環41のフォーカスシフトカム溝44によってフォーカス補正ローラ81はフォーカスシフトカム溝44内の後端側に移動されている。そのため、図5(b)に内環11のフォーカスガイドカム溝111とフォーカスカム環6のフォーカスカム溝63の位置関係のみを示すように、フォーカス補正ローラ81はフォーカスガイドカム溝111の後端にあり、フォーカスカム溝63の延長方向のほぼ中央位置にある。そして、この状態から合焦位置を近接方向に調整すべくフォーカス操作環2を操作してフォーカスカム環6を同図の下方向に向けて回動し、図5(c)のように最短距離での合焦となったとする。このとき、フォーカスカム環6は同図の最も下方に回動されているため、フォーカス補正ローラ81はフォーカスカム溝63の後端位置に移動される。このように、長ズーム状態Tでは、無限遠から最短距離での合焦調節に際しては、フォーカス補正ローラ81はフォーカスカム溝63の延長方向の中間位置と後端位置との光軸方向に沿った領域ATの範囲内で移動されることになる。したがって、第2レンズ群L2の光軸方向の移動量(繰り出し量)はフォーカスカム溝63の傾きに対する光軸方向の長さである図5(c)のΔTとなる。
一方、図6は短ズーム状態(ワイド)Wのときのズーム第1カム環41、内環11、フォーカスカム環6の各カム溝とローラとの係合位置を示す図である。図6(a)は図4(a)に示した短ズーム状態Wで、フォーカスが無限遠に合焦された状態である。ズーム第1カム環41の第1群カム溝45と内環11の第1群直線溝112とによって第1群ローラ52は後端側の位置にあり、第1レンズ群L1が繰り込まれている。このとき、ズーム第1カム環41のフォーカスシフトカム溝44によってフォーカス補正ローラ81はフォーカスシフトカム溝44内の前端側に移動されている。そのため、図6(b)に内環11のフォーカスガイドカム溝111とフォーカスカム環6のフォーカスカム溝63の位置関係のみを示すように、フォーカス補正ローラ81はフォーカスガイドカム溝111の延長方向の前端位置にあり、またフォーカスカム溝63の延長方向のほぼ前端位置にある。そして、この状態から合焦位置を近接方向に調整すべくフォーカス操作環2を操作してフォーカスカム環6を同図の下方向に向けて回動し、図6(c)のように最短距離での合焦となったとする。このとき、フォーカスカム環6は同図の最も下方に回動されているため、フォーカス補正ローラ81はフォーカスカム溝63の中央近傍位置に移動される。このように、短ズーム状態Wでは、無限遠から最短距離での合焦調節に際しては、フォーカム補正ローラ81はフォーカスカム溝63の前端位置と中間位置との光軸方向に沿った領域AWで移動され、この領域AW内で合焦が行われることになる。したがって、第2レンズ群L2の光軸方向の移動量(繰り出し量)はフォーカスカム溝63の傾きに対する光軸方向の長さである図5(c)のΔWとなる。
以上のように、ズームレンズが長ズーム状態Tのときには、フォーカス操作環2による合焦動作では、合焦レンズとしての第2レンズ群L2はフォーカスカム溝63の延長領域のうち後側の領域ATの範囲で移動されることになり、ズームレンズが短ズーム状態Wのときには、第2レンズ群L2は前側の領域AWの範囲で移動されることになる。フォーカスカム溝63は前側では光軸Oxに対する傾斜角が大きく、後側では傾斜角が小さくなるように設計されているので、同じフォーカスカム環6の回動量でも、長ズーム状態Tでは第2レンズ群L2の繰り出し量は大きくなり、短ズーム状態Wでは繰り出し量は小さくなる。これにより、ズームレンズの焦点距離の変化に追従して第2レンズ群の合焦領域と合焦位置を適切に補正することが可能になる。
このように、実施例1では、フォーカス補正ローラ81を有するフォーカス補正環8を備えることにより、ズームレンズの焦点距離を変化すべくズーム操作環2を操作すると、ズーム第1カム環41の回動はフォーカス補正ローラ81を介してフォーカスカム環6を回動し、フォーカスカム溝6の所定位置、例えば無限遠距離となる光軸方向の位置と回動位置が変化される。そのため、その後におけるフォーカス操作環2による合焦動作では、同じフォーカスカム環6の回動量でも合焦レンズとしての第2レンズ群L2の光軸方向の位置及びその移動量が変化されることになり、第2レンズ群L2による適切な合焦調節が可能になる。そして、実施例1では、従来のズームレンズに備えられているフォーカスカム環6、ズームカム環4、固定環1に加えてフォーカス補正ローラ81を有するフォーカス補正環8を設けるだけでよく、しかもフォーカス補正環8はこれらフォーカスカム環6、ズームカム環4、固定環1のそれぞれに設けられたカム溝、すなわちフォーカスカム溝63、フォーカスシフトカム溝44、フォーカスガイドカム溝111に対して一括的に係合する単一のフォーカス補正ローラ81を備えるのみでよいため、フォーカス補正環8の光軸方向の長さはフォーカス補正ローラ81を支持するのに必要十分な極めて短い長さでよく、ズームレンズ内における配設スペースは最小でよい。したがって、特許文献2の技術のように2つの補正ローラ(ピン)を必要とするものに比較して部品点数が削減でき、しかもズームレンズの小型化が実現できる。また、ズームレンズの組立に際しても、1つのフォーカス補正ローラを各カム溝に内挿するだけでよく、組立作業の簡略化が可能になる。
図7は実施例2の図1と同様の断面図であり、図1と同一部分には同一符号を付して説明は省略する。実施例1ではズーミング時及びフォーカシング時にフォーカスカム環6が光軸回りに回動されるため、合焦レンズである第2レンズ群L2もフォーカスカム環6と一体的に光軸回りに回動されている。実施例2ではこの第2レンズ群L2が回動しないようにしたものであり、第2レンズ枠61をフォーカスカム環6とは別体に形成し、第2レンズ枠61の前短に外径方向に突出するように設けた突起611と突片612とでフォーカスカム環6の前端に設けた内フランジ613を光軸方向に挟持して両者をバヨネット構造、すなわち回動方向には互いに自由であるが光軸方向には一体化される構造により結合している。また、これと同時に前記突起611を内環11に設けた光軸方向の第2群直進溝114に内挿し、第2レンズ枠61が回動しないようにしている。
この構成によれば、ズーミング時あるいはフォーカシング時にフォーカスカム環6が回動されながら光軸方向に移動したときに、第2レンズ枠61はバヨネット構造と第2群直進溝114とによって光軸回りに回動することなく光軸方向に移動され、合焦が行われることになる。なお、この実施例2でもフォーカス補正ローラ81を有するフォーカス補正環8によってズームレンズの焦点距離の変化に追従して第2レンズ群L2による適切な合焦が実現できることは言うまでもない。また、バヨネット構造は単にフォーカスカム環6と第2レンズ枠61を別体に構成することにより得られるものであるため特に部品点数が増大するものではなく、したがって、実施例1と同様に部品点数が少ない小型のズームレンズが構成できる。
ここで、前記実施例1,2では、フォーカスカム環、固定環(内環の前環部)、ズームカム環(ズーム第1カム環)をこの順序で内径側から外径側に配列し、これらに設けたカム溝にフォーカス補正ローラを内挿しているが、ズームレンズを構成する複数のレンズ群の配列や合焦レンズの配置によっては、これらフォーカスカム環、固定環、ズームカム環の配列は適宜に変更することも可能である。また、各カム環や内環に設けられるカム溝の形状は実施例1,2の形状に限られるものでないことは言うまでもない。
本発明は実施例1,2の3群構成のズームレンズに限られるものではなく、2群構成、あるいは4群構成以上のズームレンズにおいても、ズームカム環とフォーカスカム環を備えるインナーフォーカス式のレンズであれば適用可能である。
本発明の実施例1のレンズ鏡筒の一部の断面図である。 要部の部分分解概略斜視図である。 カム溝の展開図である。 短ズーム状態と長ズーム状態の断面図である。 長ズーム状態でのフォーカス動作を説明する展開図である。 短ズーム状態でのフォーカス動作を説明する展開図である。 本発明の実施例2のレンズ鏡筒の一部の断面図である。
符号の説明
1 固定環
2 フォーカス操作環
3 ズーム操作環
4 ズームカム環
5 第1群環
6 フォーカスカム環
7 絞開閉環
8 フォーカス補正環
11 内環
12 外環
41 ズーム第1カム環
42 ズーム第2カム環
44 フォーカスシフトカム溝
45 第1群カム溝
52 第1群ローラ
62 フォーカスレバー
63 フォーカスカム溝
81 フォーカス補正ローラ
111 フォーカスガイドカム溝
112 第1群直線溝
113 第3群直線溝
114 第2群直線溝
L1 第1レンズ群
L2 第2レンズ群(合焦レンズ群)
L3 第3レンズ群

Claims (6)

  1. ズーム操作されたときに光軸回りに回動されるズームカム環と、フォーカス操作されたときに光軸回りに回動されかつ光軸方向に移動されて合焦レンズを光軸方向に移動させるフォーカスカム環と、前記ズームカム環の回動により前記フォーカスカム環を光軸方向に移動させるためのフォーカス補正環とを備え、前記フォーカス補正環は、前記ズームカム環に設けられたフォーカスシフトカム溝と、前記フォーカスカム環に設けられたフォーカスカム溝と、固定環に設けられたフォーカスガイドカム溝とに一括して係合されるフォーカス補正ローラを備え、前記ズームカム環の回動に追従して前記フォーカスシフトカム溝とフォーカスガイドカム溝とにより前記フォーカスカム溝内における前記フォーカス補正ローラの位置を変化させるように構成したことを特徴とするズームレンズ。
  2. 前記フォーカス補正環は、回動されたときに前記ズームカム環の回動位置の変化に応じて前記フォーカスカム溝における前記フォーカス補正ローラの係合位置を変化させることを特徴とする請求項1に記載のズームレンズ。
  3. 前記フォーカスシフトカム溝は前記ズームカム環の回動位置変化に応じて前記フォーカスカム溝における前記フォーカス補正ローラの回動方向の位置を変化させる構成であることを特徴とする請求項1に記載のズームレンズ。
  4. 前記フォーカスガイドカム溝は前記ズームカム環が長焦点距離から短焦点位置との間で回動されたときの前記フォーカス補正ローラの回動角度を規制する構成であることを特徴とする請求項1に記載のズームレンズ。
  5. 前記フォーカスカム溝は、当該フォーカスカム環の一定の回動量に対して前記フォーカス補正ローラの光軸方向の移動量が変化する形状であることを特徴とする請求項1に記載のズームレンズ。
  6. 前記フォーカスカム環と前記固定環と前記ズームカム環はこの順序で内径側から外径側に向けて同心かつ近接配置され、前記フォーカス補正環は前記フォーカスカム環の内径側に配置されていることを特徴とする請求項1ないし5のいずれかに記載のズームレンズ。

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