JP3770957B2 - 金属パネル用モール - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、琺瑯壁面パネルなど、金属パネルの切断端面に取り付けられ、この切断端面の保護をはかると共に、施工の際の寸法調節を行うためのモールに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、この種のモール5としては、図4に示すようにアルミニウムやステンレスなどで断面L字形に形成されたものがあり、その使用法は次の通りである。
【0003】
まずこの種のモール5が取り付けられる琺瑯壁面パネルなどの金属パネル4は、施工現場において、取付個所の寸法などに応じて適宜切断して使用されるが、その際、切断端面40に表面が琺瑯などで被覆されていない金属面40aが外部に露出することとなる。よって、この金属面40aの防錆を兼ねて金属パネル4の端縁をモール5で被覆するものであるが、この時、従来は、まず金属パネル4の切断端面40に防錆剤(図示せず)を塗布し、この金属パネル4に取り付けられるモール5の内側には、シリコーン6を塗布する。次に、このモール5を矢印で示すように金属パネル4の切断端面40を覆うように移動させ、金属パネル4側に押し付ける。このことにより、モール5に塗布されたシリコーン6は、図5に示すように金属パネル4の切断端面40に密着する。このようにして一度、モール5の内側に塗布されたシリコーン6を金属パネル4の切断端面40に密着させた後、施工現場において、隣接した金属パネル4の間、あるいは金属パネル4の周囲に生じた間隙を塞ぐために、このモール5を金属パネル4から離れる方向に移動させると、金属パネル4の切断端面40に密着したシリコーン6は、図6に示すように一部が金属面40aに付着した状態で引き伸ばされ、この金属面40aの防錆がはかられるものである。
【0004】
なお、図4〜図6において、符号4aは琺瑯金属板、4bは裏打材を示す。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
上述した従来のモールでは、金属パネルの切断端面の防錆作業が施工現場においてなされるので、煩わしく、また防錆剤の塗布を忘れたり、シリコーンの塗布量が少なかったりしても施工後は分からず、施工者の熟練度によって耐久性に大きな差が生じたり、あるいは思わぬトラブルを引き起こす虞れがあるという問題点を有していた。
【0006】
本発明は、上記従来の金属パネル用モールが有していた問題点の解決を課題とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記の課題を解決するために、本発明のうち、請求項1記載の発明は、金属パネルの切断端面に取り付けられるモールを断面コ字形に形成し、このコ字形に形成したモールの内部底面に伸展あるいは剥離可能な保持部材を介して、粘着性を有する防錆要素を定着し、金属パネルの切断端面を覆うように取り付けられる際、一旦、金属パネル側に押し付けられることにより、前記防錆要素が切断端面に付着して残り、切断端面に防錆処理が施されるようにしたことを特徴とする。
【0008】
請求項2記載の発明は、請求項1記載の発明の構成のうち保持部材をフェルトで形成したことを特徴とする。
【0009】
請求項3記載の発明は、請求項1または請求項2記載の発明において、防錆要素の表面に、剥離紙やビニールなどの表面保護部材を添着したことを特徴とする。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下、実施の形態を図示例に基づき説明する。
【0011】
なお、図においてモールが取り付けられる金属パネルは、従来例で示したものと同じものであり、同一の符号を附している。
【0012】
図1は、本発明に係る金属パネル用モール1の取付前の状態を示す斜視図である。図示したように本発明の金属パネル用モール1は、金属パネル4の端縁に嵌合可能な断面コ字形に形成され、その内部底面(図1において右方)には、保持部材2と、防錆要素3とが、この順で積層状態で定着されている。
【0013】
保持部材2は、伸展あるいは剥離可能な素材、例えばフェルトのような繊維質のものや、非常に柔らかいスポンジ状の非弾性部材などで形成されている。
【0014】
またこの保持部材2の表面に接合される防錆要素3は、乾燥硬化せず、ある程度の粘着性を有する防水、気密性に優れたものであれば良く、例えばブチルゴムのような合成ゴムやホットメルトタイプの合成樹脂、あるいはアスファルトや油脂などを材料とする粘土状のものの他、シーラントテープなどの使用が可能である。
【0015】
またモール1自体は、従来のようにアルミやステンレスなどの金属の他、合成樹脂で形成したものであっても良い。
【0016】
なお、このモール1が取り付けられる対象となる金属パネル4は、例えば、図示した琺瑯壁面パネルのように裏打材4bの表面に琺瑯金属板4aを一体的に接合したものなど、少なくとも一部に金属を用いたものである。
【0017】
次に上記構成を有する本発明の金属パネル用モール1の働きを、その取付手順に従って説明する。
【0018】
一般に琺瑯壁面パネルなどの金属パネル4は、施工現場において、取付個所の寸法などに応じて適宜切断して使用されるが、その際、切断端面40に表面が琺瑯などで被覆されていない金属面40aが露出する。よって、この金属面40aの防錆を兼ねて金属パネル4の端縁をモール1で被覆するものであるが、この時、本発明の金属パネル用モール1では、まず図1に矢印で示すようにモール1をこの金属パネル4の切断端面40を覆うように嵌め込む。
【0019】
次に、このモール1を金属パネル4側に押し付け、その内部底面に定着された防錆要素3の表面を、金属パネル4の切断端面40に密着させる。図2は、このようにして防錆要素3を金属パネル4の切断端面40に押し付けた状態を示す斜視図である。
【0020】
このようにして、防錆要素3を金属パネル4の切断端面40に密着させた後、施工現場において隣り合った金属パネル4の間、あるいは金属パネル4の周囲に生じた間隙を塞ぐために、このモール1を金属パネル4から離す方向に引っ張り、寸法調節を行う。この時、本発明の金属パネル用モール1では、上述の通り、防錆要素3は粘着性を有し、保持部材2は伸展あるいは剥離可能であるので、図3に示すように保持部材2が伸びるか、あるいはちぎれることにより、防錆要素3が金属パネル4の切断端面40側に接着した状態で残る。よって、露出した金属面40aが防錆要素3で覆われることとなり、その防錆が、はかられるものである。なお、モール1の対向した内側面に、予めフッソ系やシリコン系の離型剤を塗布やスプレーなどの手段で付着させておけば、上述した防錆要素3の移動が、より円滑になされることとなり、望ましい。
【0021】
このようにして、本発明の金属パネル用モール1では、金属パネル4の端縁40に取り付けられるモール1を一度、金属パネル4側に押し付けるだけで防錆要素3を金属パネル4の切断端面40に付着させることができ、簡単にその防錆処理が施せるものである。
【0022】
なお上記では、防錆要素3としてブチルゴムのような非乾性タイプのものを用いた例を示したが、防錆要素3は金属パネル4の切断端面に気密、あるいは水密的に密着し、その腐食を防止するものであれば良く、従来のシリコーンなどの乾性タイプのものであっても良く、その場合は、表面を剥離紙やビニールなどの表面保護部材(図示せず)で覆い乾燥を防止することとすれば良い。
【0023】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明のうち請求項1記載の発明は、モールの内部に予め金属パネルの切断端面に密着する防錆要素を保持部材と共に仕込んでおくことにより、現場での施工が容易になると共に、施工ミスが生じなくなり、施工能率が向上すると共に、施工に起因するトラブルが回避される。
【0024】
請求項2記載の発明は、保持部材としてフェルトを用いることにより、モールを金属パネル側に押し付けた際、防錆部材が確実に金属パネルの切断端面に接合されると共に、施工時の寸法調節のためにモールを移動させた際には、容易にこの防錆要素の保持を釈放することとなり、正確な作業がなされる。
【0025】
請求項3記載の発明は、防錆要素の表面を表面保護部材で被覆することにより、乾燥硬化するタイプの防錆要素の使用を可能とし、その粘着力の低下を防止したものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る金属パネル用モールの取付前の状態を示す斜視図である。
【図2】本発明に係る金属パネル用モールの取付過程を示す斜視図である。
【図3】本発明に係る金属パネル用モールの取付完了状態を示す斜視図である。
【図4】従来の金属パネル用モールの取付前の状態を示す斜視図である。
【図5】従来の金属パネル用モールの取付過程を示す斜視図である。
【図6】従来の金属パネル用モールの取付完了状態を示す斜視図である。
【符号の説明】
1 金属パネル用モール
2 保持部材
3 防錆要素
Claims (3)
- 断面コ字形に形成されると共に、その内部底面に伸展あるいは剥離可能な保持部材を介して、粘着性を有する防錆要素が定着されてなり、金属パネルの切断端面を覆うように取り付けられる際、一旦、金属パネル側に押し付けられることにより、前記防錆要素が切断端面に付着して残り、該切断端面に防錆処理が施されるようになされたことを特徴とする金属パネル用モール。
- 保持部材がフェルトであることを特徴とする請求項1記載の金属パネル用モール。
- 防錆要素の表面に、剥離紙やビニールなどの表面保護部材が添着されたことを特徴とする請求項1または請求項2記載の金属パネル用モール。
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1996
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