JP3769348B2 - 自動販売機 - Google Patents
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Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明はビン飲料、缶飲料、ペットボトル飲料等の自動販売機に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】
本願の出願人は、特願平８−２４８０５５号において、上下に互いに間隔を隔てて積層された複数の商品棚と、商品棚の側方に配設された昇降搬送装置と、商品棚上に載置された商品を昇降搬送装置へ払い出す商品払出装置とを内蔵する商品収納庫を備え、商品収納庫の側壁に昇降搬送装置に対峙して商品排出口が形成され、商品収納庫の側壁に隣接する外扉に商品排出口に対峙して商品取出口が形成されたビン飲料、缶飲料、ペットボトル飲料等の自動販売機を提案した。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】
上記自動販売機には、商品取出口と商品排出口とを介して、商品収納庫内ヘ手を差し入れ、商品収納庫内の商品を取り出すことができるという防犯上の問題点があった。
本発明は上記問題に鑑みてなされたものであり、上下に互いに間隔を隔てて積層された複数の商品棚と、商品棚の側方に配設された昇降搬送装置と、商品棚上に載置された商品を昇降搬送装置へ払い出す商品払出装置とを内蔵する商品収納庫を備え、商品収納庫の側壁に昇降搬送装置に対峙して商品排出口が形成され、商品収納庫の側壁に隣接する外扉に商品排出口に対峙して商品取出口が形成された自動販売機であって、防犯性に優れた自動販売機を提供することを目的とする。
【０００４】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、本発明においては、上下に互いに間隔を隔てて積層された複数の商品棚と、商品棚の側方に配設された昇降搬送装置と、商品棚上に載置された商品を昇降搬送装置へ払い出す商品払出装置とを内蔵する商品収納庫を備え、商品収納庫の側壁に昇降搬送装置に対峙して商品排出口が形成され、商品収納庫の側壁に隣接する外扉に商品排出口に対峙して商品取出口が形成され、商品取出口に、商品取出口を閉鎖する第１位置と、商品取出口を開放し且つ商品取出口と商品排出口との間に立ち塞がる第２位置との間で揺動可能な取出口シャッタが取り付けられていることを特徴とする自動販売機を提供する。
本発明に係る自動販売機においては、取出口シャッタを第１位置から第２位置へ揺動させて商品取出口を開放すると、取出口シャッタが商品取出口と商品排出口との間に立ち塞がるので、商品取出口と商品排出口とを介して商品収納庫内ヘ手を差し入れのは困難である。従って、本発明に係る自動販売機は防犯性に優れる。
【０００５】
本発明の好ましい態様においては、自動販売機は、商品排出口からの商品の搬出を許容する退避位置と、第２位置にある取出口シャッタと係合し、取出口シャッタと商品排出口との間に立ち塞がる稼働位置との間で揺動可能な揺動板を備える。
上記構成によれば、取出口シャッタを第１位置から第２位置へ揺動させて商品取出口を開放すると、揺動板が取出口シャッタと係合して退避位置から稼働位置へ揺動し、品取出口シャッタと商品排出口との間に立ち塞がるので、商品取出口と商品排出口とを介して商品収納庫内ヘ手を差し入れのが更に困難になる。この結果、自動販売機の防犯性が更に向上する。
【０００６】
【発明の実施の形態】
本発明の実施例に係る自動販売機を図１〜９に基づいて説明する。以降の説明において、図１〜９の矢印Ｉ、ＩＩ、ＩＩＩ、ＩＶ、Ｖ、ＶＩの方向をそれぞれ前方、後方、左方、右方、上方、下方と呼ぶ。
図１、２に示すように、自動販売機１は断熱壁２で囲われた商品収納庫３を備えている。商品収納庫３は断熱壁４によって上部区画３ａと下部区画３ｂとに分割されている。
上部区画３ａは断熱壁５によって右方の大区画３ａ1 と左方の小区画３ａ2 とに分割されている。大区画３ａ1 内に、蛇行するサーペンタインコラムを有する重力落下式商品収納部６が、左右に互いに間隔を隔てて４列配設されている。小区画３ａ2 内に、サーペンタインコラムを有する重力落下式商品収納部６が、左右に互いに間隔を隔てて２列配設されている。大区画３ａ1 内と、小区画３ａ2 内とにそれぞれ、冷却器７と、ヒータ８とが配設されている。重力落下式商品収納部６には、ビン飲料、缶飲料１００が、長手軸を左右方向へ延在させて、収納されている。
【０００７】
図２に示すように、大区画３ａ1 内に且つ各重力落下式商品収納部６の下方に、前方へ向かって下方へ傾斜した商品排出シュート９が配設され、各商品排出シュート９の下端即ち前端に対峙して、図２、３に示すように、大区画３ａ1 の前側壁を形成する断熱壁２に商品排出口１０が形成されている。小区画３ａ2 内に且つ二つの重力落下式商品収納部６の下方に、前方へ向かって下方へ傾斜した商品排出シュート１１が配設され、商品排出シュート１１の下端即ち前端に対峙して、図２、３に示すように、小区画３ａ2 の前側壁を形成する断熱壁２に商品排出口１２が形成されている。
【０００８】
図２、３に示すように、商品収納庫３の外側に、且つ商品排出口１０、１２の下方に、且つ複数の商品排出口に対峙して、二つの傾斜した商品案内シュート１３が互いに向き合って配設されている。商品案内シュート１３は大区画３ａ1 、小区画３ａ2 の前側壁を形成する断熱壁２に取り付けられている。商品案内シュート１３の下端は、後述する商品排出口１８の直上に位置している。
【０００９】
図１、２に示すように、商品収納庫３の下部区画３ｂの右半部分内と左半部分内に、それぞれ、上下に互いに間隔を隔てて積層され、下部区画３ｂの左右方向中央部へ向かって下方ヘ傾斜した複数の商品棚１４が配設されている。下部区画３ｂの左右方向中央部に、昇降搬送装置１５が配設されている。昇降搬送装置１５は、商品棚１４の下縁に沿って前方ヘ商品を搬送するベルトコンベヤ１６を有している。各商品棚１４の下縁部と昇降搬送装置１５とには、例えば実開平３−６６４７７号、特開平４−２８２７９７号、実開平１−１４７４８３号等に開示されているような商品払出装置が取り付けられている。商品棚１４と昇降搬送装置１５と商品払出装置とにより、傾斜式商品収納部１７が構成されている。傾斜式商品収納部１７の各商品棚１４には、ペットボトル飲料２００が、長手軸を前後方向へ延在させて、前後方向に互いに間隔を隔てて４列載置されている。前述の商品払出装置は、４列の商品列の各々に対して各一つ取り付けられている。
【００１０】
図２、３に示すように、下部区画３ｂの前側壁を形成する断熱壁２の左右方向中央部の上部に、昇降搬送装置１５に対峙して、商品排出口１８が形成されている。
図２に示すように、上部区画３ａ、下部区画３ｂの前側壁を形成する断熱壁２の前方に、外扉１９が配設されている。外扉１９に、商品排出口１８に対峙して、商品取出口２０が形成されている。商品取出口２０の後方に、商品受け箱２１が取り付けられている。商品受け箱２１内に取出口シャッタ２２が配設されている。
【００１１】
商品受け箱２１と取出口シャッタ２２の構成を詳述する。
図４〜７に示すように、商品受け箱２１は、天井壁２１ａと、左右側壁２１ｂと、底壁２１ｃとにより構成されており、前端部と後端部とは開放されている。底壁２１ｃは略上下に延在する前方部２１ｃ1 と後方から前方へ向かって下方へ傾斜する後方部２１ｃ2 とにより構成されている。
図４〜６、８に示すように、取出口シャッタ２２は、天井兼前端壁２２ａと、左右側壁２２ｂとにより構成されており、底部と後端部とは開放されている。左右側壁２２ｂに固定され左右に延在する軸部材２２ｃが、商品受け箱２１の左右側壁２１ｂを回動可能に貫通している。
取出口シャッタ２２の左側壁２２ｂに固定された軸部材２２ｃの左端部に、略長方形の板部材２２ｄが固定されている。バネ２３の上端が板部材２２ｄの下端に係止されている。バネ２３の下端は、商品受け箱２１の左側壁２１ｂに固定された支持金具２１ｄに係止されている。板部材２２ｄの前方上方に配設された第１揺動阻止板２１ｅが、商品受け箱２１の左側壁２１ｂに固定されている。
取出口シャッタ２２の左側壁２２ｂに、且つ軸部材２２ｃの前方に、棒状部材２２ｅが固定されている。商品受け箱２１の左側壁２１ｂに、第２揺動阻止板２１ｆが固定されている
【００１２】
取出口シャッタ２２は、通常は、バネ２３の付勢力の下で、図４〜６で実線と破線とで示す第１位置にある。第１位置において、天井兼前端壁２２ａの前端壁部分が上下に延在し、天井兼前端壁２２ａの天井壁部分が略水平に延在している。天井兼前端壁２２ａによって、商品取出口２０が閉鎖されている。図４、５から分かるように、第１位置において、取出口シャッタ２２の棒状部材２２ｅが、商品受け箱２１の第２揺動阻止板２１ｆに当接し、取出口シャッタ２２の左方から見て反時計回りの揺動が阻止されている。この結果、取出口シャッタ２２が第１位置に保持され、商品取出口２０の閉鎖状態が維持される。
【００１３】
取出口シャッタ２２の下縁部が前方へ引かれ、取出口シャッタ２２に、左方から見て時計回りのモーメントが加えられると、取出口シャッタ２２は、バネ２３の付勢力に逆らって、左方から見て時計回りに、図４、６で一点鎖線で示す第２位置へ揺動する。第２位置において、天井兼前端壁２２ａの前端壁部分が略水平に延在し、天井兼前端壁２２ａの天井壁部分が略上下に延在する。この結果、商品取出口２０が開放される。天井兼前端壁２２ａの略上下に延在する天井壁部分が、商品取出口２０と商品排出口１８との間に立ち塞がる。この結果、開放された商品取出口２０を介して商品受け箱２１ｂ内へ差し込まれた手が、商品排出口１８を介して、商品収納庫３の下部区画３ｂ内へ差し込まれるのが困難になる。第２位置において、取出口シャッタ２２の板部材２２ｄが、商品受け箱２１の第１揺動阻止板２１ｅに当接し、取出口シャッタ２２の左方から見て時計回りの揺動が阻止される。る。この結果、取出口シャッタ２２に、左方から見て時計回りのモーメントが加えられている限り、取出口シャッタ２２が第２位置に保持され、商品取出口２０の開放状態が維持される。
【００１４】
図２、４、６に示すように、商品排出口１８と商品受け箱２１との間に、揺動板２４が配設されている。揺動板２４は、図示しない部材を介して、下部区画３ｂの前側壁を形成する断熱壁２に取り付けられている。揺動板２４は、通常は、図示しないバネと揺動阻止部材とによって、図４、６で実線で示す、略水平に延在し商品排出口１８からの商品の排出を許容する退避位置に在る。取出口シャッタ２２が図４、６で実線で示す第１位置から一点鎖線で示す第２位置へ揺動すると、揺動板２４は取出口シャッタ２２と係合し、左方からみて反時計回りに揺動して、図４、６で一点鎖線で示す、取出口シャッタ２２と商品排出口１８との間に立ち塞がる稼働位置へ揺動する。この結果、開放された商品取出口２０を介して商品受け箱２１ｂ内へ差し込まれた手が、商品排出口１８を介して、商品収納庫３の下部区画３ｂ内へ差し込まれるのが、更に困難になる。
【００１５】
図７、９に示すように、商品受け箱２１の底壁の後方部２１ｃ2 上に、商品ガイド２５が載置され固定されている。商品ガイド２５は、折り曲げられた板材によって構成されており、左右側部に、前後方向へ延在し、前方へ向かって下方へ傾斜し且つ幅の広がる土手部２５ａが形成され、左右方向中央部に、前後方向ヘ延在し、前方へ向かって下方へ傾斜し且つ幅が狭まる溝部２５ｂが形成されている。土手部２５ａと溝部２５ｂとは斜面によって繋がれている。溝部２５ｂには、表面が摩擦係数の小さなプラスチック板で覆われた図示しない板状の緩衝材が張り付けられている。
【００１６】
商品収納庫３の下部区画３ｂ内に、冷却器２６が配設されている。
冷却器７、２６に冷媒を供給するための機械部２７が、商品収納庫３の下方に配設されている。
【００１７】
上記構成を有する本実施例に係る自動販売機の作動を以下に説明する。
大区画３ａ1 内に配設された冷却器７と、小区画３ａ2 内に配設されたヒータ８と、下部区画３ｂ内に配設された冷却器２６とが作動している。
ユーザーが図示しない商品選択ボタンを押して、冷却されたビン飲料、缶飲料１００を選択すると、大区画３ａ1 内の重力落下式商品収納部６の何れかから、所望の冷却されたビン飲料、缶飲料１００が排出され、商品排出シュート９と商品排出口１０とを通って、商品案内シュート１３上へ落下する。
図３から分かるように、ビン飲料、缶飲料１００は、長手軸を左右方向へ延在させた状態で、商品案内シュート１３上を滑り、商品案内シュート１３の下端から飛び出す。商品案内シュート１３の下端から飛び出したビン飲料、缶飲料１００は、前方からみて時計回り或いは反時計回りに回転して端面を次第に下方へ向けつつ、商品受け箱２１内へ落下する。
ビン飲料、缶飲料１００は商品受け箱２１の底壁２１上に載置固定された商品ガイド２５の溝部２５ｂ上に落下し、商品ガイド２５の溝部２５ｂ上を滑って、商品受け箱２１の最下部へ到達し、停止する。ビン飲料、缶飲料１００が溝部２５ｂから僅かに左方或いは右方へ逸れて落下した場合でも、土手部２５ａと溝部２５ｂを繋ぐ斜面に案内されて、溝部２５ｂへ導かれ、溝部２５ｂ上を滑って、商品受け箱２１の最下部へ到達し、停止する。ビン飲料、缶飲料１００は、前方へ向かって下方へ傾斜すると共に前方へ向かって幅が狭まる溝部２５ｂに案内されて下方へ滑る間に、次第に長手軸を前後方向へ向けるようになる。従って、ビン飲料、缶飲料１００は、商品受け箱２１の最下部へ到達し停止した時点で、長手軸を前後方向へ向けた状態で、前方へ向かって下方へ傾斜する溝部２５ｂに寄り添っている。
【００１８】
ビン飲料、缶飲料１００が商品受け箱２１内へ落下する際に、図示しないバネの付勢力に逆らって揺動板２４を退避位置から稼働位置へ揺動させる。この結果、缶飲料１００の落下速度が減速され、ビン飲料、缶飲料１００が商品ガイド２５に衝突する際の衝撃が抑制され、ビン飲料、缶飲料１００の損傷発生が抑制される。商品ガイド２５の溝部２５ｂに張り付けられた緩衝材によっても、缶飲料１００の損傷発生が抑制される。前記緩衝材の表面は摩擦係数の小さなプラスチック板によって覆われているので、ビン飲料、缶飲料１００は商品ガイド２５の溝部２５ｂ上を支障なく滑ることができる。
【００１９】
ユーザーは、図４、６で実線で示す第１位置にある取出口シャッター２２の下縁部を前方へ引き、取出口シャッタ２２を図４、６で一点鎖線で示す第２位置へ揺動させ、商品取出口２０を開放させる。ユーザーは、開放された商品取出口２０を介して商品受け箱２１内へ手を差し込み、商品受け箱２１の最下部に在るビン飲料、缶飲料１００を取り出す。ビン飲料、缶飲料１００は、長手軸を前後方向へ延在させた状態で、前方へ向かって下方へ傾斜する商品ガイド２５の溝部２５ｂに寄り添っており、略立った状態となっているので、ユーザーは手首を折り曲げ或いは捩じることなく、容易にビン飲料、缶飲料１００を手に取ることができる。
【００２０】
図４、６で一点鎖線で示すように、第２位置において、取出口シャッター２２の井兼前端壁２２ａの略上下に延在する天井壁部分が、商品取出口２０と商品排出口１８との間に立ち塞がっているので、開放された商品取出口２０を介して商品受け箱２１ｂ内へ差し込まれた手が、商品排出口１８を介して、商品収納庫３の下部区画３ｂ内へ差し込まれるのが困難になる。この結果、自動販売機の防犯性が向上する。
取出口シャッタ２２が図４、６で実線で示す第１位置から一点鎖線で示す第２位置へ揺動すると、揺動板２４が取出口シャッタ２２と係合し、図４、６で実線で示す退避位置から、図４、６で一点鎖線で示す稼働位置へ揺動する。稼働位置において、揺動板２４は取出口シャッタ２２と商品排出口１８との間に立ち塞がっているので、開放された商品取出口２０を介して商品受け箱２１ｂ内へ差し込まれた手が、商品排出口１８を介して、商品収納庫３の下部区画３ｂ内へ差し込まれるのが、更に困難になる。この結果、自動販売機の防犯性が更に向上する。
【００２１】
ユーザーが商品取出口２０からビン飲料、缶飲料１００を取り出すと、図４、６で一点鎖線で示す第２位置に在った取出口シャッタ２２が、バネ２３の付勢力の下で揺動し、図４、６で実線で示す第１位置へ復帰し、商品取出口２０を閉鎖する。
【００２２】
ユーザーが図示しない商品選択ボタンを押して、加温されたビン飲料、缶飲料１００を選択すると、小区画３ａ2 内の重力落下式商品収納部６の何れかから、所望の加温されたビン飲料、缶飲料１００が排出され、商品排出シュート１１と商品排出口１２とを通って商品案内シュート１３上に落下する。商品案内シュート１３上に落下したビン飲料、缶飲料１００は、前述と同様にして、商品受け箱２１内へ落下し、商品取出口２０を介して取り出される。
【００２３】
ユーザーが図示しない商品選択ボタンを押して、冷却されたペットボトル飲料２００を選択すると、下部区画３ｂ内の傾斜式商品収納部１７の何れかの商品棚１４の何れかの商品列から所望の冷却されたペットボトル飲料２００が排出され、昇降搬送装置１５により商品排出口１８と同一高さまで搬送され、長手軸を前後方向へ延在させた状態で、ベルトコンベヤ１６により前方へ搬送され、商品排出口１８を通って、商品受け箱２１内へ落下する。揺動板２４は、退避位置にあるので、ペットボトル飲料２００は、支障無く商品排出口１８を通って、商品受け箱２１内へ落下する。
ペットボトル飲料２００は、商品ガイド２５の溝部２５ｂ上へ落下し、溝部２５ｂ上を滑って、商品受け箱２１の最下部へ到達し、停止する。前方へ向かって幅が狭まる商品ガイド２５の溝部２５ｂに案内されたペットボトル飲料２００は、商品受け箱２１の最下部へ到達した時点で、長手軸を前後方向へ延在させた状態で、前方へ向かって下方へ傾斜する商品ガイド２５の溝部２５ｂに寄り添っており、略立った状態となっているので、取出口シャッタ２２を第２位置まで揺動させて商品取出口２０を開放したユーザーは、手首を折り曲げ或いは捩じることなく、容易にペットボトル飲料２００を手に取ることができる。ユーザーは、商品取出口２０を介して、所望の冷却されたペットボトル飲料２００を取り出す。本実施例では、商品ガイド２５を商品受け箱２１とは別体としたが、商品受け箱２１の底壁の後方部２１ｃ2 を、商品ガイド２５と同様の構造に構成しても良い。
【００２４】
【発明の効果】
以上説明したごとく、本発明に係る自動販売機においては、取出口シャッタを第１位置から第２位置へ揺動させて商品取出口を開放すると、取出口シャッタが商品取出口と商品排出口との間に立ち塞がるので、商品取出口と商品排出口とを介して商品収納庫内ヘ手を差し入れのは困難である。従って、本発明に係る自動販売機は防犯性に優れる。
商品排出口からの商品の搬出を許容する退避位置と、第２位置にある取出口シャッタと係合し、取出口シャッタと商品排出口との間に立ち塞がる稼働位置との間で揺動可能な揺動板が配設されている場合、取出口シャッタを第１位置から第２位置へ揺動させて商品取出口を開放すると、揺動板が取出口シャッタと係合して退避位置から稼働位置へ揺動し、品取出口シャッタと商品排出口との間に立ち塞がるので、商品取出口と商品排出口とを介して商品収納庫内ヘ手を差し入れのが更に困難になる。この結果、自動販売機の防犯性が更に向上する。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明の実施例に係る自動販売機の、外扉と商品格納庫の前側壁とを取り去った正面図である。
【図２】図１のａ−ａ矢視図である。
【図３】図２のｂ−ｂ矢視図である。
【図４】本発明の実施例に係る自動販売機が備える商品受け箱の左側面図である。である。
【図５】本発明の実施例に係る自動販売機が備える商品受け箱の、正面図である。
【図６】本発明の実施例に係る自動販売機が備える商品受け箱の右側面図である。である。
【図７】本発明の実施例に係る自動販売機が備える商品受け箱の斜視図である。
【図８】本発明の実施例に係る自動販売機が備える取出口シャッタの斜視図である。
【図９】本発明の実施例に係る自動販売機が備える商品ガイドの斜視図である。
【符号の説明】
１ 自動販売機
２、４、５ 断熱壁
３ 商品収納庫
３ａ 上部区画
３ａ1 大区画
３ａ2 小区画
３ｂ 下部区画
６ 重力落下式商品収納部
７、２６ 冷却器
８ ヒータ
９、１１ 商品排出シュート
１０、１２、１８ 商品排出口
１３ 商品案内シュート
１４ 商品棚
１５ 昇降搬送装置
１６ ベルトコンベヤ
１７ 傾斜式商品収納部
１９ 外扉
２０ 商品取出口
２１ 商品受け箱
２２ 取出口シャッタ
２４ 揺動板
２５ 商品ガイド
２７ 機械部
【発明の属する技術分野】
本発明はビン飲料、缶飲料、ペットボトル飲料等の自動販売機に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】
本願の出願人は、特願平８−２４８０５５号において、上下に互いに間隔を隔てて積層された複数の商品棚と、商品棚の側方に配設された昇降搬送装置と、商品棚上に載置された商品を昇降搬送装置へ払い出す商品払出装置とを内蔵する商品収納庫を備え、商品収納庫の側壁に昇降搬送装置に対峙して商品排出口が形成され、商品収納庫の側壁に隣接する外扉に商品排出口に対峙して商品取出口が形成されたビン飲料、缶飲料、ペットボトル飲料等の自動販売機を提案した。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】
上記自動販売機には、商品取出口と商品排出口とを介して、商品収納庫内ヘ手を差し入れ、商品収納庫内の商品を取り出すことができるという防犯上の問題点があった。
本発明は上記問題に鑑みてなされたものであり、上下に互いに間隔を隔てて積層された複数の商品棚と、商品棚の側方に配設された昇降搬送装置と、商品棚上に載置された商品を昇降搬送装置へ払い出す商品払出装置とを内蔵する商品収納庫を備え、商品収納庫の側壁に昇降搬送装置に対峙して商品排出口が形成され、商品収納庫の側壁に隣接する外扉に商品排出口に対峙して商品取出口が形成された自動販売機であって、防犯性に優れた自動販売機を提供することを目的とする。
【０００４】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、本発明においては、上下に互いに間隔を隔てて積層された複数の商品棚と、商品棚の側方に配設された昇降搬送装置と、商品棚上に載置された商品を昇降搬送装置へ払い出す商品払出装置とを内蔵する商品収納庫を備え、商品収納庫の側壁に昇降搬送装置に対峙して商品排出口が形成され、商品収納庫の側壁に隣接する外扉に商品排出口に対峙して商品取出口が形成され、商品取出口に、商品取出口を閉鎖する第１位置と、商品取出口を開放し且つ商品取出口と商品排出口との間に立ち塞がる第２位置との間で揺動可能な取出口シャッタが取り付けられていることを特徴とする自動販売機を提供する。
本発明に係る自動販売機においては、取出口シャッタを第１位置から第２位置へ揺動させて商品取出口を開放すると、取出口シャッタが商品取出口と商品排出口との間に立ち塞がるので、商品取出口と商品排出口とを介して商品収納庫内ヘ手を差し入れのは困難である。従って、本発明に係る自動販売機は防犯性に優れる。
【０００５】
本発明の好ましい態様においては、自動販売機は、商品排出口からの商品の搬出を許容する退避位置と、第２位置にある取出口シャッタと係合し、取出口シャッタと商品排出口との間に立ち塞がる稼働位置との間で揺動可能な揺動板を備える。
上記構成によれば、取出口シャッタを第１位置から第２位置へ揺動させて商品取出口を開放すると、揺動板が取出口シャッタと係合して退避位置から稼働位置へ揺動し、品取出口シャッタと商品排出口との間に立ち塞がるので、商品取出口と商品排出口とを介して商品収納庫内ヘ手を差し入れのが更に困難になる。この結果、自動販売機の防犯性が更に向上する。
【０００６】
【発明の実施の形態】
本発明の実施例に係る自動販売機を図１〜９に基づいて説明する。以降の説明において、図１〜９の矢印Ｉ、ＩＩ、ＩＩＩ、ＩＶ、Ｖ、ＶＩの方向をそれぞれ前方、後方、左方、右方、上方、下方と呼ぶ。
図１、２に示すように、自動販売機１は断熱壁２で囲われた商品収納庫３を備えている。商品収納庫３は断熱壁４によって上部区画３ａと下部区画３ｂとに分割されている。
上部区画３ａは断熱壁５によって右方の大区画３ａ1 と左方の小区画３ａ2 とに分割されている。大区画３ａ1 内に、蛇行するサーペンタインコラムを有する重力落下式商品収納部６が、左右に互いに間隔を隔てて４列配設されている。小区画３ａ2 内に、サーペンタインコラムを有する重力落下式商品収納部６が、左右に互いに間隔を隔てて２列配設されている。大区画３ａ1 内と、小区画３ａ2 内とにそれぞれ、冷却器７と、ヒータ８とが配設されている。重力落下式商品収納部６には、ビン飲料、缶飲料１００が、長手軸を左右方向へ延在させて、収納されている。
【０００７】
図２に示すように、大区画３ａ1 内に且つ各重力落下式商品収納部６の下方に、前方へ向かって下方へ傾斜した商品排出シュート９が配設され、各商品排出シュート９の下端即ち前端に対峙して、図２、３に示すように、大区画３ａ1 の前側壁を形成する断熱壁２に商品排出口１０が形成されている。小区画３ａ2 内に且つ二つの重力落下式商品収納部６の下方に、前方へ向かって下方へ傾斜した商品排出シュート１１が配設され、商品排出シュート１１の下端即ち前端に対峙して、図２、３に示すように、小区画３ａ2 の前側壁を形成する断熱壁２に商品排出口１２が形成されている。
【０００８】
図２、３に示すように、商品収納庫３の外側に、且つ商品排出口１０、１２の下方に、且つ複数の商品排出口に対峙して、二つの傾斜した商品案内シュート１３が互いに向き合って配設されている。商品案内シュート１３は大区画３ａ1 、小区画３ａ2 の前側壁を形成する断熱壁２に取り付けられている。商品案内シュート１３の下端は、後述する商品排出口１８の直上に位置している。
【０００９】
図１、２に示すように、商品収納庫３の下部区画３ｂの右半部分内と左半部分内に、それぞれ、上下に互いに間隔を隔てて積層され、下部区画３ｂの左右方向中央部へ向かって下方ヘ傾斜した複数の商品棚１４が配設されている。下部区画３ｂの左右方向中央部に、昇降搬送装置１５が配設されている。昇降搬送装置１５は、商品棚１４の下縁に沿って前方ヘ商品を搬送するベルトコンベヤ１６を有している。各商品棚１４の下縁部と昇降搬送装置１５とには、例えば実開平３−６６４７７号、特開平４−２８２７９７号、実開平１−１４７４８３号等に開示されているような商品払出装置が取り付けられている。商品棚１４と昇降搬送装置１５と商品払出装置とにより、傾斜式商品収納部１７が構成されている。傾斜式商品収納部１７の各商品棚１４には、ペットボトル飲料２００が、長手軸を前後方向へ延在させて、前後方向に互いに間隔を隔てて４列載置されている。前述の商品払出装置は、４列の商品列の各々に対して各一つ取り付けられている。
【００１０】
図２、３に示すように、下部区画３ｂの前側壁を形成する断熱壁２の左右方向中央部の上部に、昇降搬送装置１５に対峙して、商品排出口１８が形成されている。
図２に示すように、上部区画３ａ、下部区画３ｂの前側壁を形成する断熱壁２の前方に、外扉１９が配設されている。外扉１９に、商品排出口１８に対峙して、商品取出口２０が形成されている。商品取出口２０の後方に、商品受け箱２１が取り付けられている。商品受け箱２１内に取出口シャッタ２２が配設されている。
【００１１】
商品受け箱２１と取出口シャッタ２２の構成を詳述する。
図４〜７に示すように、商品受け箱２１は、天井壁２１ａと、左右側壁２１ｂと、底壁２１ｃとにより構成されており、前端部と後端部とは開放されている。底壁２１ｃは略上下に延在する前方部２１ｃ1 と後方から前方へ向かって下方へ傾斜する後方部２１ｃ2 とにより構成されている。
図４〜６、８に示すように、取出口シャッタ２２は、天井兼前端壁２２ａと、左右側壁２２ｂとにより構成されており、底部と後端部とは開放されている。左右側壁２２ｂに固定され左右に延在する軸部材２２ｃが、商品受け箱２１の左右側壁２１ｂを回動可能に貫通している。
取出口シャッタ２２の左側壁２２ｂに固定された軸部材２２ｃの左端部に、略長方形の板部材２２ｄが固定されている。バネ２３の上端が板部材２２ｄの下端に係止されている。バネ２３の下端は、商品受け箱２１の左側壁２１ｂに固定された支持金具２１ｄに係止されている。板部材２２ｄの前方上方に配設された第１揺動阻止板２１ｅが、商品受け箱２１の左側壁２１ｂに固定されている。
取出口シャッタ２２の左側壁２２ｂに、且つ軸部材２２ｃの前方に、棒状部材２２ｅが固定されている。商品受け箱２１の左側壁２１ｂに、第２揺動阻止板２１ｆが固定されている
【００１２】
取出口シャッタ２２は、通常は、バネ２３の付勢力の下で、図４〜６で実線と破線とで示す第１位置にある。第１位置において、天井兼前端壁２２ａの前端壁部分が上下に延在し、天井兼前端壁２２ａの天井壁部分が略水平に延在している。天井兼前端壁２２ａによって、商品取出口２０が閉鎖されている。図４、５から分かるように、第１位置において、取出口シャッタ２２の棒状部材２２ｅが、商品受け箱２１の第２揺動阻止板２１ｆに当接し、取出口シャッタ２２の左方から見て反時計回りの揺動が阻止されている。この結果、取出口シャッタ２２が第１位置に保持され、商品取出口２０の閉鎖状態が維持される。
【００１３】
取出口シャッタ２２の下縁部が前方へ引かれ、取出口シャッタ２２に、左方から見て時計回りのモーメントが加えられると、取出口シャッタ２２は、バネ２３の付勢力に逆らって、左方から見て時計回りに、図４、６で一点鎖線で示す第２位置へ揺動する。第２位置において、天井兼前端壁２２ａの前端壁部分が略水平に延在し、天井兼前端壁２２ａの天井壁部分が略上下に延在する。この結果、商品取出口２０が開放される。天井兼前端壁２２ａの略上下に延在する天井壁部分が、商品取出口２０と商品排出口１８との間に立ち塞がる。この結果、開放された商品取出口２０を介して商品受け箱２１ｂ内へ差し込まれた手が、商品排出口１８を介して、商品収納庫３の下部区画３ｂ内へ差し込まれるのが困難になる。第２位置において、取出口シャッタ２２の板部材２２ｄが、商品受け箱２１の第１揺動阻止板２１ｅに当接し、取出口シャッタ２２の左方から見て時計回りの揺動が阻止される。る。この結果、取出口シャッタ２２に、左方から見て時計回りのモーメントが加えられている限り、取出口シャッタ２２が第２位置に保持され、商品取出口２０の開放状態が維持される。
【００１４】
図２、４、６に示すように、商品排出口１８と商品受け箱２１との間に、揺動板２４が配設されている。揺動板２４は、図示しない部材を介して、下部区画３ｂの前側壁を形成する断熱壁２に取り付けられている。揺動板２４は、通常は、図示しないバネと揺動阻止部材とによって、図４、６で実線で示す、略水平に延在し商品排出口１８からの商品の排出を許容する退避位置に在る。取出口シャッタ２２が図４、６で実線で示す第１位置から一点鎖線で示す第２位置へ揺動すると、揺動板２４は取出口シャッタ２２と係合し、左方からみて反時計回りに揺動して、図４、６で一点鎖線で示す、取出口シャッタ２２と商品排出口１８との間に立ち塞がる稼働位置へ揺動する。この結果、開放された商品取出口２０を介して商品受け箱２１ｂ内へ差し込まれた手が、商品排出口１８を介して、商品収納庫３の下部区画３ｂ内へ差し込まれるのが、更に困難になる。
【００１５】
図７、９に示すように、商品受け箱２１の底壁の後方部２１ｃ2 上に、商品ガイド２５が載置され固定されている。商品ガイド２５は、折り曲げられた板材によって構成されており、左右側部に、前後方向へ延在し、前方へ向かって下方へ傾斜し且つ幅の広がる土手部２５ａが形成され、左右方向中央部に、前後方向ヘ延在し、前方へ向かって下方へ傾斜し且つ幅が狭まる溝部２５ｂが形成されている。土手部２５ａと溝部２５ｂとは斜面によって繋がれている。溝部２５ｂには、表面が摩擦係数の小さなプラスチック板で覆われた図示しない板状の緩衝材が張り付けられている。
【００１６】
商品収納庫３の下部区画３ｂ内に、冷却器２６が配設されている。
冷却器７、２６に冷媒を供給するための機械部２７が、商品収納庫３の下方に配設されている。
【００１７】
上記構成を有する本実施例に係る自動販売機の作動を以下に説明する。
大区画３ａ1 内に配設された冷却器７と、小区画３ａ2 内に配設されたヒータ８と、下部区画３ｂ内に配設された冷却器２６とが作動している。
ユーザーが図示しない商品選択ボタンを押して、冷却されたビン飲料、缶飲料１００を選択すると、大区画３ａ1 内の重力落下式商品収納部６の何れかから、所望の冷却されたビン飲料、缶飲料１００が排出され、商品排出シュート９と商品排出口１０とを通って、商品案内シュート１３上へ落下する。
図３から分かるように、ビン飲料、缶飲料１００は、長手軸を左右方向へ延在させた状態で、商品案内シュート１３上を滑り、商品案内シュート１３の下端から飛び出す。商品案内シュート１３の下端から飛び出したビン飲料、缶飲料１００は、前方からみて時計回り或いは反時計回りに回転して端面を次第に下方へ向けつつ、商品受け箱２１内へ落下する。
ビン飲料、缶飲料１００は商品受け箱２１の底壁２１上に載置固定された商品ガイド２５の溝部２５ｂ上に落下し、商品ガイド２５の溝部２５ｂ上を滑って、商品受け箱２１の最下部へ到達し、停止する。ビン飲料、缶飲料１００が溝部２５ｂから僅かに左方或いは右方へ逸れて落下した場合でも、土手部２５ａと溝部２５ｂを繋ぐ斜面に案内されて、溝部２５ｂへ導かれ、溝部２５ｂ上を滑って、商品受け箱２１の最下部へ到達し、停止する。ビン飲料、缶飲料１００は、前方へ向かって下方へ傾斜すると共に前方へ向かって幅が狭まる溝部２５ｂに案内されて下方へ滑る間に、次第に長手軸を前後方向へ向けるようになる。従って、ビン飲料、缶飲料１００は、商品受け箱２１の最下部へ到達し停止した時点で、長手軸を前後方向へ向けた状態で、前方へ向かって下方へ傾斜する溝部２５ｂに寄り添っている。
【００１８】
ビン飲料、缶飲料１００が商品受け箱２１内へ落下する際に、図示しないバネの付勢力に逆らって揺動板２４を退避位置から稼働位置へ揺動させる。この結果、缶飲料１００の落下速度が減速され、ビン飲料、缶飲料１００が商品ガイド２５に衝突する際の衝撃が抑制され、ビン飲料、缶飲料１００の損傷発生が抑制される。商品ガイド２５の溝部２５ｂに張り付けられた緩衝材によっても、缶飲料１００の損傷発生が抑制される。前記緩衝材の表面は摩擦係数の小さなプラスチック板によって覆われているので、ビン飲料、缶飲料１００は商品ガイド２５の溝部２５ｂ上を支障なく滑ることができる。
【００１９】
ユーザーは、図４、６で実線で示す第１位置にある取出口シャッター２２の下縁部を前方へ引き、取出口シャッタ２２を図４、６で一点鎖線で示す第２位置へ揺動させ、商品取出口２０を開放させる。ユーザーは、開放された商品取出口２０を介して商品受け箱２１内へ手を差し込み、商品受け箱２１の最下部に在るビン飲料、缶飲料１００を取り出す。ビン飲料、缶飲料１００は、長手軸を前後方向へ延在させた状態で、前方へ向かって下方へ傾斜する商品ガイド２５の溝部２５ｂに寄り添っており、略立った状態となっているので、ユーザーは手首を折り曲げ或いは捩じることなく、容易にビン飲料、缶飲料１００を手に取ることができる。
【００２０】
図４、６で一点鎖線で示すように、第２位置において、取出口シャッター２２の井兼前端壁２２ａの略上下に延在する天井壁部分が、商品取出口２０と商品排出口１８との間に立ち塞がっているので、開放された商品取出口２０を介して商品受け箱２１ｂ内へ差し込まれた手が、商品排出口１８を介して、商品収納庫３の下部区画３ｂ内へ差し込まれるのが困難になる。この結果、自動販売機の防犯性が向上する。
取出口シャッタ２２が図４、６で実線で示す第１位置から一点鎖線で示す第２位置へ揺動すると、揺動板２４が取出口シャッタ２２と係合し、図４、６で実線で示す退避位置から、図４、６で一点鎖線で示す稼働位置へ揺動する。稼働位置において、揺動板２４は取出口シャッタ２２と商品排出口１８との間に立ち塞がっているので、開放された商品取出口２０を介して商品受け箱２１ｂ内へ差し込まれた手が、商品排出口１８を介して、商品収納庫３の下部区画３ｂ内へ差し込まれるのが、更に困難になる。この結果、自動販売機の防犯性が更に向上する。
【００２１】
ユーザーが商品取出口２０からビン飲料、缶飲料１００を取り出すと、図４、６で一点鎖線で示す第２位置に在った取出口シャッタ２２が、バネ２３の付勢力の下で揺動し、図４、６で実線で示す第１位置へ復帰し、商品取出口２０を閉鎖する。
【００２２】
ユーザーが図示しない商品選択ボタンを押して、加温されたビン飲料、缶飲料１００を選択すると、小区画３ａ2 内の重力落下式商品収納部６の何れかから、所望の加温されたビン飲料、缶飲料１００が排出され、商品排出シュート１１と商品排出口１２とを通って商品案内シュート１３上に落下する。商品案内シュート１３上に落下したビン飲料、缶飲料１００は、前述と同様にして、商品受け箱２１内へ落下し、商品取出口２０を介して取り出される。
【００２３】
ユーザーが図示しない商品選択ボタンを押して、冷却されたペットボトル飲料２００を選択すると、下部区画３ｂ内の傾斜式商品収納部１７の何れかの商品棚１４の何れかの商品列から所望の冷却されたペットボトル飲料２００が排出され、昇降搬送装置１５により商品排出口１８と同一高さまで搬送され、長手軸を前後方向へ延在させた状態で、ベルトコンベヤ１６により前方へ搬送され、商品排出口１８を通って、商品受け箱２１内へ落下する。揺動板２４は、退避位置にあるので、ペットボトル飲料２００は、支障無く商品排出口１８を通って、商品受け箱２１内へ落下する。
ペットボトル飲料２００は、商品ガイド２５の溝部２５ｂ上へ落下し、溝部２５ｂ上を滑って、商品受け箱２１の最下部へ到達し、停止する。前方へ向かって幅が狭まる商品ガイド２５の溝部２５ｂに案内されたペットボトル飲料２００は、商品受け箱２１の最下部へ到達した時点で、長手軸を前後方向へ延在させた状態で、前方へ向かって下方へ傾斜する商品ガイド２５の溝部２５ｂに寄り添っており、略立った状態となっているので、取出口シャッタ２２を第２位置まで揺動させて商品取出口２０を開放したユーザーは、手首を折り曲げ或いは捩じることなく、容易にペットボトル飲料２００を手に取ることができる。ユーザーは、商品取出口２０を介して、所望の冷却されたペットボトル飲料２００を取り出す。本実施例では、商品ガイド２５を商品受け箱２１とは別体としたが、商品受け箱２１の底壁の後方部２１ｃ2 を、商品ガイド２５と同様の構造に構成しても良い。
【００２４】
【発明の効果】
以上説明したごとく、本発明に係る自動販売機においては、取出口シャッタを第１位置から第２位置へ揺動させて商品取出口を開放すると、取出口シャッタが商品取出口と商品排出口との間に立ち塞がるので、商品取出口と商品排出口とを介して商品収納庫内ヘ手を差し入れのは困難である。従って、本発明に係る自動販売機は防犯性に優れる。
商品排出口からの商品の搬出を許容する退避位置と、第２位置にある取出口シャッタと係合し、取出口シャッタと商品排出口との間に立ち塞がる稼働位置との間で揺動可能な揺動板が配設されている場合、取出口シャッタを第１位置から第２位置へ揺動させて商品取出口を開放すると、揺動板が取出口シャッタと係合して退避位置から稼働位置へ揺動し、品取出口シャッタと商品排出口との間に立ち塞がるので、商品取出口と商品排出口とを介して商品収納庫内ヘ手を差し入れのが更に困難になる。この結果、自動販売機の防犯性が更に向上する。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明の実施例に係る自動販売機の、外扉と商品格納庫の前側壁とを取り去った正面図である。
【図２】図１のａ−ａ矢視図である。
【図３】図２のｂ−ｂ矢視図である。
【図４】本発明の実施例に係る自動販売機が備える商品受け箱の左側面図である。である。
【図５】本発明の実施例に係る自動販売機が備える商品受け箱の、正面図である。
【図６】本発明の実施例に係る自動販売機が備える商品受け箱の右側面図である。である。
【図７】本発明の実施例に係る自動販売機が備える商品受け箱の斜視図である。
【図８】本発明の実施例に係る自動販売機が備える取出口シャッタの斜視図である。
【図９】本発明の実施例に係る自動販売機が備える商品ガイドの斜視図である。
【符号の説明】
１ 自動販売機
２、４、５ 断熱壁
３ 商品収納庫
３ａ 上部区画
３ａ1 大区画
３ａ2 小区画
３ｂ 下部区画
６ 重力落下式商品収納部
７、２６ 冷却器
８ ヒータ
９、１１ 商品排出シュート
１０、１２、１８ 商品排出口
１３ 商品案内シュート
１４ 商品棚
１５ 昇降搬送装置
１６ ベルトコンベヤ
１７ 傾斜式商品収納部
１９ 外扉
２０ 商品取出口
２１ 商品受け箱
２２ 取出口シャッタ
２４ 揺動板
２５ 商品ガイド
２７ 機械部
Claims (2)
- 上下に互いに間隔を隔てて積層された複数の商品棚と、商品棚の側方に配設された昇降搬送装置と、商品棚上に載置された商品を昇降搬送装置へ払い出す商品払出装置とを内蔵する商品収納庫を備え、商品収納庫の側壁に昇降搬送装置に対峙して商品排出口が形成され、商品収納庫の側壁に隣接する外扉に商品排出口に対峙して商品取出口が形成され、商品取出口に、商品取出口を閉鎖する第１位置と、商品取出口を開放し且つ商品取出口と商品排出口との間に立ち塞がる第２位置との間で揺動可能な取出口シャッタが取り付けられていることを特徴とする自動販売機。
- 商品排出口からの商品の搬出を許容する退避位置と、第２位置にある取出口シャッタと係合し、取出口シャッタと商品排出口との間に立ち塞がる稼働位置との間で揺動可能な揺動板を備えることを特徴とする請求項１に記載の自動販売機。
Priority Applications (1)
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|---|---|---|---|
| JP06875097A JP3769348B2 (ja) | 1997-03-21 | 1997-03-21 | 自動販売機 |
Applications Claiming Priority (1)
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| JP06875097A JP3769348B2 (ja) | 1997-03-21 | 1997-03-21 | 自動販売機 |
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Family Applications (1)
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| JP06875097A Expired - Fee Related JP3769348B2 (ja) | 1997-03-21 | 1997-03-21 | 自動販売機 |
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Families Citing this family (1)
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1997
- 1997-03-21 JP JP06875097A patent/JP3769348B2/ja not_active Expired - Fee Related
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