JP3769349B2 - 自動販売機 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明はビン飲料、缶飲料、ペットボトル飲料等の自動販売機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
本願の出願人は、特願平8−248055号において、上部区画と下部区画とに分割され、上部区画内に横方向に互いに隣接して複数の重力落下式商品収納部が配設され、下部区画内に、上下に互いに間隔を隔てて積層された複数の商品棚と昇降搬送装置と商品棚から昇降搬送装置へ商品を払い出す商品払出装置とを有する棚式商品収納部が配設された商品収納庫と、商品収納庫の側壁を形成する中扉と、中扉に対峙して配設された外扉とを備え、外扉の高さ方向中央部且つ横方向中央部に商品取出口が配設され、重力落下式商品収納部から排出された商品を商品取出口へ案内する商品案内シュートが2本互いに向かい合って配設された自動販売機を提案した。
上記自動販売機においては、重力落下式商品収納部から排出された商品は、商品案内シュート上を滑って商品取出口へ搬送され、棚式商品収納部の商品棚から払い出された商品は、昇降搬送装置によって商品取出口へ搬送される。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
上記自動販売機においては、2本の商品案内シュートは、自動販売機の高さ方向中央部に配設されることになるが、該2本の商品案内シュートを従来の自動販売機と同様に外扉に取り付けると、外扉の高さ方向中央部の一方の側方には金銭処理機が取り付けられるので、2本の商品案内シュートの一方が、金銭処理機と干渉するという問題を生ずる。
本発明は上記問題に鑑みてなされたものであり、上部区画と下部区画とに分割され、上部区画内に横方向に互いに隣接して複数の重力落下式商品収納部が配設され、下部区画内に、上下に互いに間隔を隔てて積層された複数の商品棚と昇降搬送装置と商品棚から昇降搬送装置へ商品を払い出す商品払出装置とを有する棚式商品収納部が配設された商品収納庫と、商品収納庫の側壁を形成する中扉と、中扉に対峙して配設された外扉とを備え、外扉の高さ方向中央部且つ横方向中央部に商品取出口が配設され、重力落下式商品収納部から排出された商品を商品取出口へ案内する商品案内シュートが2本互いに向かい合って配設された自動販売機であって、商品案内シュートと外扉に取り付けられる金銭処理機とが干渉しない自動販売機を提供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、本発明においては、上部区画と下部区画とに分割され、上部区画内に横方向に互いに隣接して複数の重力落下式商品収納部が配設され、下部区画内に、上下に互いに間隔を隔てて積層された複数の商品棚と昇降搬送装置と商品棚から昇降搬送装置へ商品を払い出す商品払出装置とを有する棚式商品収納部が配設された商品収納庫と、商品収納庫の側壁を形成する中扉と、中扉に対峙して配設された外扉とを備え、外扉の高さ方向中央部且つ横方向中央部に商品取出口が配設され、重力落下式商品収納部から排出された商品を商品取出口へ案内する商品案内シュートが2本互いに向かい合って配設され、一方の商品案内シュートが中扉に取り付けられ、他方の商品案内シュートが外扉に取り付けられていることを特徴とする自動販売機を提供する。
本発明に係る自動販売機においては、2本の商品案内シュートの中の一方を中扉に取り付けることにより、商品案内シュートと外扉に取り付けられる金銭処理機との干渉を回避した。
【0005】
【発明の実施の形態】
本発明の実施例に係る自動販売機を図1〜4に基づいて説明する。以降の説明において、図1〜4の矢印I、II、III、IV、V、VIの方向をそれぞれ前方、後方、左方、右方、上方、下方と呼ぶ。
図1、2に示すように、自動販売機1は断熱壁2で囲われた商品収納庫3を備えている。商品収納庫3は断熱壁4によって上部区画3aと下部区画3bとに分割されている。
上部区画3aは断熱壁5によって右方の大区画3a1 と左方の小区画3a2 とに分割されている。大区画3a1 内に、蛇行するサーペンタインコラムを有する重力落下式商品収納部6が、左右に互いに間隔を隔てて4列配設されている。小区画3a2 内に、サーペンタインコラムを有する重力落下式商品収納部6が、左右に互いに間隔を隔てて2列配設されている。大区画3a1 内と、小区画3a2 内とにそれぞれ、冷却器7と、ヒータ8とが配設されている。重力落下式商品収納部6には、定形のビン飲料、缶飲料100が収納されている。
【0006】
大区画3a1 内に且つ各重力落下式商品収納部6の下方に、前方へ向かって下方へ傾斜した商品排出シュート9が配設され、各商品排出シュート9の下端即ち前端に対峙して、断熱壁2で構成された商品収納庫3の前側壁、すなわち自動販売機の中扉2aに商品排出口10が形成されている。小区画3a2 内に且つ二つの重力落下式商品収納部6の下方に、前方へ向かって下方へ傾斜した商品排出シュート11が配設され、商品排出シュート11の下端即ち前端に対峙して、中扉2aに商品排出口12が形成されている。
【0007】
図2、3に示すように、商品収納庫3の外側に、且つ商品排出口10、12の下方に、且つ複数の商品排出口に対峙して、二つの傾斜した商品案内シュート13a、13bが互いに向き合って配設されている。商品案内シュート13a、13bの下端に対峙して、商品案内シュート13a、13bの下端の下方に、商品受部14が配設されている。商品受け部14に対峙して自動販売機の外扉15の高さ方向中央部且つ左右方向中央部に商品取出口16が形成されている。
図4に示すように、右方の商品案内シュート13aは外扉15の右半部分の高さ方向中央部に取り付けられ、左方の商品案内シュート13bは中扉2aの左半部分の高さ方向中央部に取り付けられている。商品受け部14は外扉15の左右方向中央部の高さ方向中央部に取り付けられている。
外扉15の左半部分には、高さ方向中央部に金銭処理機αが取り付けられ、金銭処理機αの下方に、金庫βが取り付けられている。
【0008】
図1、2に示すように、商品収納庫3の下部区画3bの右半部分内と左半部分内に、それぞれ、上下に互いに間隔を隔てて積層され、下部区画3bの左右方向中央部へ向かって下方ヘ傾斜した複数の商品棚17が配設されている。下部区画3bの左右方向中央部に、昇降搬送装置18が配設されている。昇降搬送装置18は、商品棚17の下縁に沿って前方ヘ商品を搬送する図示しないベルトコンベヤ、ローラーコンベヤ、揺動板等の横方向搬送装置を有している。各商品棚17の下縁部と昇降搬送装置18とには、例えば実開平3−66477号、特開平4−282797号、実開平1−147483号等に開示されているような商品払出装置が取り付けられている。商品棚17と昇降搬送装置18と商品払出装置とにより、棚式商品収納部19が構成されている。棚式商品収納部19の各商品棚17には、直径や長さの異なる不定形のペットボトル飲料200が、前後方向に互いに間隔を隔てて4列載置されている。前述の商品払出装置は、4列の商品列の各々に対して各一つ取り付けられている。
商品収納庫3の下部区画3b内に、冷却器20が配設されている。
図2、3に示すように、中扉2aの高さ方向中央部且つ左右方向中央部に、昇降搬送装置18に対峙して、商品排出口21が形成されている。商品排出口21は、商品受部14の上方に位置決めされている。
冷却器7、20に冷媒を供給するための機械部22が、商品収納庫3の下方に配設されている。
【0009】
上記構成を有する本実施例に係る自動販売機の作動を以下に説明する。
大区画3a1 内に配設された冷却器7と、小区画3a2 内に配設されたヒータ8と、下部区画3b内に配設された冷却器20とが作動している。
ユーザーが図示しない商品選択ボタンを押して、冷却されたビン飲料、缶飲料100を選択すると、大区画3a1 内の重力落下式商品収納部6の何れかから、所望の冷却されたビン飲料、缶飲料100が排出され、商品排出シュート9と商品排出口10と商品案内シュート13aとを通って、商品受部14へ搬出される。ユーザーは、商品取出口16を介して、所望の冷却されたビン飲料、缶飲料100を取り出す。
ユーザーが図示しない商品選択ボタンを押して、加温されたビン飲料、缶飲料100を選択すると、小区画3a2 内の重力落下式商品収納部6の何れかから、所望の加温されたビン飲料、缶飲料100が排出され、商品排出シュート11と商品排出口12と商品案内シュート13bとを通って、商品受部14へ搬出される。ユーザーは、商品取出口16を介して、所望の加温されたビン飲料、缶飲料100を取り出す。
ユーザーが図示しない商品選択ボタンを押して、冷却されたペットボトル飲料200を選択すると、下部区画3b内の棚式商品収納部19の何れかの商品棚17の何れかの商品列から所望の冷却されたペットボトル飲料200が排出され、昇降搬送装置18により商品排出口21と同一高さまで搬送され、横方向搬送装置により前方へ搬送され、商品排出口21を通って、商品受部14へ搬出される。ユーザーは、商品取出口16を介して、所望の冷却されたペットボトル飲料200を取り出す。
【0010】
棚式商品収納部19は直径や長さの異なる不定形のペットボトル飲料200を収納するのに適しており、重力落下式商品収納部6は定形のビン飲料、缶飲料100を収納するのに適している。棚式商品収納部19が配設された下部区画3b内には冷却器20が配設され、重力落下式商品収納部6が配設された上部区画内3a内には冷却器7とヒータ8とが配設されているので、本自動販売機は、冷却した不定形のペットボトル飲料200と、冷却又は加温した定形のビン飲料、缶飲料100とを同時に販売することができる。
【0011】
上部区画3aを右方の大区画3a1 と左方の小区画3a2 とに分割し、大区画3a1 と小区画3a2 とに冷却器7とヒータ8とを配設したので、本自動販売機は、冷却した不定形のペットボトル飲料200と、冷却した定形のビン飲料、缶飲料100と、加温した定形のビン飲料、缶飲料100とを同時に販売することができる。また、冷却する区画と、加温する区画とを互いに交代させることにより、或いは両区画とも冷却し或いは加温することにより、冷却した定形のビン飲料、缶飲料100と、加温した定形のビン飲料、缶飲料100の数量比を可変とすることができる。この結果、季節に応じて、或いは地域に応じて、ユーザーの要望により良く沿ったサービスの提供が可能となる。
【0012】
上部区画3a内に重力落下式商品収納部6を配設すると共に各重力落下式商品収納部6からの商品排出経路を商品案内シュート13を介して集約し、下部区画3b内に棚式商品収納部19を配設したので、外扉15の高さ方向中央部且つ左右方向中央部に設けた単一の商品取出口16を介して、商品収納庫内の全ての商品を取り出すことが可能である。
【0013】
外扉15に取り付けても外扉15の左半部分の高さ方向中央部に取り付けられる金銭処理機αと干渉しない右側の商品案内シュート13aは従来通り外扉15に取り付け、外扉15に取り付けると金銭処理機αと干渉する左側の商品案内シュート13bは中扉2aに取り付けたので、商品案内シュートと外扉15に取り付けられる金銭処理機αとの干渉が回避された。
【0014】
【発明の効果】
以上説明したごとく、本発明に係る自動販売機においては、2本の商品案内シュートの中の一方を中扉に取り付けることにより、商品案内シュートと外扉に取り付けられる金銭処理機との干渉を回避した。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例に係る自動販売機の、外扉と商品格納庫の前側壁とを取り去った正面図である。
【図2】図1のa−a矢視図である。
【図3】図2のb−b矢視図である。
【図4】本発明の実施例に係る自動販売機の、外扉と中扉とを開いた状態での斜視図である。
【符号の説明】
1 自動販売機
2、4、5 断熱壁
2a 中扉
3 商品収納庫
3a 上部区画
3a1 大区画
3a2 小区画
6 重力落下式商品収納部
7、20 冷却器
8 ヒータ
9、11 商品排出シュート
10、12、21 商品排出口
13a、13b 商品案内シュート
14 商品受部
15 外扉
17 商品棚
18 昇降搬送装置
19 棚式商品収納部
22 機械部
α 金銭処理機
β 金庫

Claims (1)

  1. 上部区画と下部区画とに分割され、上部区画内に横方向に互いに隣接して複数の重力落下式商品収納部が配設され、下部区画内に、上下に互いに間隔を隔てて積層された複数の商品棚と昇降搬送装置と商品棚から昇降搬送装置へ商品を払い出す商品払出装置とを有する棚式商品収納部が配設された商品収納庫と、商品収納庫の側壁を形成する中扉と、中扉に対峙して配設された外扉とを備え、外扉の高さ方向中央部且つ横方向中央部に商品取出口が配設され、重力落下式商品収納部から排出された商品を商品取出口へ案内する商品案内シュートが2本互いに向かい合って配設され、一方の商品案内シュートが中扉に取り付けられ、他方の商品案内シュートが外扉に取り付けられていることを特徴とする自動販売機。
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