JP3768139B2 - 透孔縁部補強具及び該補強具を使用したコンクリート体の透孔縁部補強方法。 - Google Patents

透孔縁部補強具及び該補強具を使用したコンクリート体の透孔縁部補強方法。 Download PDF

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【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、主にコンクリート体に形成された透水孔等の透孔の縁部が欠損するのを防止するための透孔縁部補強具及び該補強具を使用したコンクリート体の透孔縁部補強方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
一般に、道路の側溝を構成するコンクリート版或いは中空函状のコンクリート体の上面には透水孔が穿孔され、雨天等により発生した水がこの透水孔より側溝内に流れ込み排水できるようになっている。しかし、透水孔の縁部は、コンクリートが打ちさらしの状態にあるので、開口縁部が欠損し易いという問題があり、透水孔の開口縁部が欠損することによって、透水孔の孔幅が広がり、例えば、自転車や車椅子等の車輪が該透水孔に填り込む危険性が増大するなどの問題があった。また、側溝以外に用いられるコンクリート体でも、該コンクリート体に設けた透孔の開口縁部の欠損により不都合が生じることがある。
【0003】
そこで、図6に示すように、型枠1内に補強部材2,2により透孔の縁部が形成されるように補強部材2,2をインサートした状態でコンクリート3を打設し、補強部材2により透孔の開口縁部を覆って透孔の開口縁部を補強するものが開発されている。尚、図中、符号4は中空函状のコンクリート体を成形する際に使用する中子である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、上述のような従来の技術では、コンクリート打設時にバイブレーションをかけることにより補強部材と成型型枠との間に隙間が生じ、そこからコンクリートが流れ込む、所謂トロ漏れが発生し、該補強部材の表面周辺にコンクリートが流れた跡が現れ、美観を損ねるという問題があった。
【0005】
本発明は、このような従来の技術の状況を鑑み、コンクリート体を美麗に形成すると共に、該透孔開口縁部の欠損を好適に防止する透孔縁部補強具及び該補強具を使用したコンクリート体の透孔縁部補強方法の提供を目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上述の如き従来の問題を解決し、所期の目的を達成するための請求項1に記載の発明は、コンクリート体に形成された透水孔等の透孔に嵌合される筒状の内面補強部と、該内面補強部の上側開口外周縁部にフランジ状に形成されたフランジ部と、前記内面補強部の下側開口周縁部に突設された一対の互いに平行な一対の係止部とを備え、該係止部は、弾性を有する板状材により構成され、その下縁部に外側上方に向けて突設された抜け止め爪を一体に有し、前記フランジ部は内面補強部の上縁外周より斜め下方に向けて突設させて挿抜方向のバネ性を持たせたことを特徴としてなる透孔縁部補強具にある。
【0007】
また、請求項2に記載の発明の特徴は、前記請求項1の構成に加え、矩形状をした弾性板状材からなる本体部と、該本体部の上縁に一体に備えたフランジ片と、前記本体部の下縁に一体に備えた抜け止め爪とからなる一対の係止部材と、該係止部材を、前記フランジ片及び抜け止め爪を外側に向けて互いに対向させて並行に配置し、該係止部材の長手方向側の両端間を断面コ字状をした一対の接続部材をもって連結することにより長方形筒状の内面補強部を構成し、前記係止部材下端部を前記係止部としてたことにある。
【0008】
更に、請求項3に記載の発明は、コンクリート体に透水孔等の透孔を形成しておき、該透孔に嵌合される筒状の内面補強部と、該内面補強部の上側開口外周縁部にフランジ状に形成されたフランジ部と、前記内面補強部の下側開口周縁部に突設された一対の互いに平行な一対の係止部とを備え、該係止部は、弾性を有する板状材により構成され、その下縁部に外側上方に向けて突設された抜け止め爪を一体に有し、前記フランジ部は内面補強部の上縁外周より斜め下方に向けて突設させて挿抜方向のバネ性を持たせた透孔縁部補強具を前記透孔に挿入し、前記フランジ部を前記孔の表面側開口の周縁に係止させた状態で前記内面補強部を前記透孔内に嵌め込むことにより前記透孔縁部補強具により前記透孔の開口縁部分を覆うとともに、前記フランジ部を変形させて押し戻し方向の応力を生じさせた状態で前記抜け止め爪を、前記透孔の該裏面側開口の周縁に係合させることを特徴としてなる記載のコンクリート体の透孔縁部補強方法にある。
【0009】
また、請求項4に記載の発明の特徴は、前記請求項3の構成に加え、透孔の表面側開口の周縁にフランジ部逃げ用凹部を形成した請求項3に記載のコンクリート体の透孔縁部補強方法
更に、請求項5に記載の発明の特徴は、前記請求項3又は4の構成に加え、透孔縁部補強具のフランジ部の上面を押圧する押圧部と、該押圧部の下面に一体に突設され、前記透孔縁部補強具の内面補強部内に嵌合される保形部と、該保形部の下端に一体に突設されたテーパ状の拡開部とを有する挿入治具を使用し、該挿入時具の保形部を前記透孔縁部補強具の内面補強部に嵌合させた状態で該透光縁部補強部材をコンクリート体の透孔に挿入し、該挿入治具によりフランジ部を弾性変形させるとともに係止部材を押し広げて、該抜け止め爪を前記透孔の裏面側開口の周縁に係合させた後、前記挿入治具を取り外すことにある。
【0010】
【発明の実施の形態】
次に、本発明に係る透孔縁部補強具の実施の形態を図1〜図3について説明する。
【0011】
図1は透孔縁部補強具による透孔縁部の補強状態を示し、符号10は透水孔等の透孔11が穿孔されたコンクリート体、符号12は透孔縁部補強具である。
【0012】
透孔縁部補強具12は、ステンレス材等の弾性材からなる一対の係止部材13,13と、断面コ字状に形成された接続部材14,14とを備えて構成され、係止部材13,13を互いに対向させて並行に配置し、両者の両端部を接続部材14,14により接続することにより透孔11に嵌合される長方形筒状をした内面補強部15が形成されるようになっている。
【0013】
各係止部材13は、帯状、即ち矩形状をした本体部16と、本体部16上縁に沿って外向きに突設されたフランジ片17と、本体部16下縁に沿って外側上方に向かって突設された抜け止め爪18とがそれぞれ折り曲げにより形成され、このフランジ片17及び抜け止め爪18を外側に向けて一対の係止部材13,13を互いに対向させて並行に配置し、両係止部材13,13の本体部16,16の長手方向側の両端間を前記接続部材14,14で連結することにより、一対のフランジ片17,17により内面補強部15の上縁開口外周にフランジ部19が、係止部材下端部により内面補強部15の下縁に互いに平行な一対の係止部20,20が形成され、その両下端縁の外側に一対の抜け止め片18,18が斜め上向きに突設されるようになっている。尚、上縁及び下縁に沿ってフランジ片17と抜け止め爪18とを備えたことにより、本体部16の長手方向の剛性が増し、長手方向の保形性が保たれるようになっている。
【0014】
フランジ片17は、係止部材本体部16の上縁から外側稍斜め下向きに突設され、挿抜方向にバネ性を持たせている。
【0015】
抜け止め爪18は、外側斜め上向きに突設され、透孔11に挿入した際には透孔内壁により狭められ、該透孔の裏面側開口より突出すると弾性力により回復して拡開し、爪の先端部分18aが透孔の裏面側開口縁部に係止するようになっている。
【0016】
接続部材14は、側板14aが係止部材13の端部にネジ止め等によって固定されるようになっている。
【0017】
このように構成することにより、透孔11に対し、透孔縁部補強具12が簡単に嵌め込むことができるとともに、フランジ部19と抜け止め爪18,18によりコンクリート体10の肉厚部を弾性的に挟持するので好適に固定されるようになっている。また、接続部材14を透孔11の幅によって取り替えることにより様々な幅の透孔に対応させることができる。
【0018】
また、強制的に係止部20及び/又は抜け止め爪18,18を撓ませて狭めることにより透孔11より取り外すことも可能である。
【0019】
次に上述した透孔縁部補強具12を使用したコンクリート体の透孔縁部補強方法について、側溝等に用いられる中空函状のコンクリート体を例に説明する。
【0020】
図4はコンクリート体のコンクリート打設状態を示し、符号30はコンクリート成形用型枠、符号31、32はそれぞれコンクリート体の中空部を形性するための中空部中子、該中空部に連通した透孔を成形するための透孔用中子である。
【0021】
また、図5はコンクリート体に設けられた透孔に透孔縁部補強具を挿入する工程を示し、符号33は透孔縁部補強具12を挿入するための挿入治具である。挿入治具33は、図5に示すように、フランジ部19の上面を押圧する押圧部34と、押圧部34の下面に一体に突設され、内面補強部15内に嵌合される保形部35と、該保形部35の下面に一体に突設され、係止部材13と対向する面が下方先細りのテーパ状に形性され、挿入時に係止部20を押し広げる拡開部36とを備えて構成されている。
【0022】
まず、図4に示すように、型枠30と一体に逃げ用凹部成型中子37を設け、型枠30内に中空部用中子31、透孔用中子32をセットし、コンクリートを打設する。このとき、バイブレーションをかけても、コンクリート体の表面部分には、型枠30と逃げ用凹部成型中子37との間に隙間ができることがないので、トロ漏れが発生することがなくコンクリート体の表面が美麗に仕上がる。また、透孔11の表面開口側縁部にはフランジ部逃げ用凹部38が形成される。尚、図中の符号39は中空部用中子31と透孔用中子32とを固定するボルトである。
【0023】
次に、図5に示すように、挿入治具33を透孔縁部補強具12に嵌め込み、この挿入治具12を嵌め込んだ状態で透孔11に透孔縁部補強具12を挿入し、フランジ部19の孔側面が透孔の表面側縁即ち逃げ用凹部38の底面に当接するまで弾性変形させて押し込む。
【0024】
このとき、下端の係止部20が透孔11の内壁面に押され、抜け止め爪18が弾性的に内側に撓み、一方、挿入治具33により内側より保形される。そして、透孔11の裏面側開口より係止部20が突出すると、図1に示すように、抜け止め爪18,18が弾性力により拡開するとともに、表面側開口縁部(即ち、逃げ用凹部底部)に反力をとるフランジ部19のバネ性により、透孔縁部補強具12が押し戻され抜け止め爪の先端部18a,18aが透孔11の裏面側開口縁部に係止される。よって、フランジ部19と抜け止め爪18,18により透孔周縁の肉厚部を弾性的に挟持し、透孔11に対し固定されるようになっている。
【0025】
尚、逃げ用凹部38の深さは、フランジ部19の頂部がバネ性により所謂スプリングバックしても逃げ用凹部38の上部開口より上に突出することがなく、該フランジ部頂部が逃げ用凹部38の開口面とほぼ同一の位置にくるような深さに形成されている。
【0026】
よって、透孔11の開口縁部及び内縁部は透孔縁部補強具12により覆われ、縁部の欠損が好適に防止されるようになる。
【0027】
尚、上述の実施例では係止部材13をステンレス材を用いた例について説明したが、弾性を有する合成樹脂、その他の材質をもって構成するようにしてもよく、また、透孔縁部補強具全体を一体に形成するようにしてもよい。
【0028】
本発明に係る透孔縁部補強具は、コンクリート体に設けられた透孔のみでなく、その他材質により形成されたものに形成された透孔を補強する場合にも適用することができる。
【0029】
また、既存のコンクリート体に形成された透孔に透孔縁部補強具を嵌合させ補強するようにしてもよい。
【0030】
【発明の効果】
上述のように、本発明に係る透孔縁部補強具は、コンクリート体に形成された透水孔等の透孔に嵌合される筒状の内面補強部と、該内面補強部の上側開口外周縁部にフランジ状に形成されたフランジ部と、前記内面補強部の下側開口周縁部に突設された一対の互いに平行な一対の係止部とを備え、該係止部は、弾性を有する板状材により構成され、その下縁部に外側上方に向けて突設された抜け止め爪を一体に有し、前記フランジ部は内面補強部の上縁外周より斜め下方に向けて突設させて挿抜方向のバネ性を持たせたことにより、透孔の開口縁部を好適に覆って保護し、コンクリート等の透孔縁部の欠損を防止できるとともに、コンクリート体を打設した後、或いは既存の透孔であっても嵌合させることができる。
【0031】
上縁に外向きに突設されたフランジ部を構成するフランジ片と、下縁に突設された抜け止め爪とが折り曲げにより形成された弾性材からなる一対の係止部材を備え、該係止部材と該係止部材の長手方向端部をそれぞれ接続する断面コ字状の接続部材により内面補強部を形成させたことにより、接続部材の幅を変更させることで様々な幅の透孔に対応させることができる。また、フランジ片と抜け止め片を上縁及び下縁に沿って折り曲げにより形成したことにより、長手方向の剛性が向上し、保形性が保たれるので、補強用のリム等が不必要となり部品点数を減り、製作コストが低減する。
【0032】
フランジ部は内面補強部の上縁外周より斜め下方に突設させ、挿抜方向のバネ性を持たせたことにより、透孔周辺の肉部を抜け止め爪とフランジ部で弾性的に挟持することとなり、透孔に対し補強具を好適に固定することができる。
【0033】
また、本発明に係るコンクリート体の透孔縁部補強方法は、コンクリート体に透水孔等の透孔を形成しておき、該透孔に嵌合される筒状の内面補強部と、該内面補強部の上側開口外周縁部にフランジ状に形成されたフランジ部と、前記内面補強部の下側開口周縁部に突設された一対の互いに平行な一対の係止部とを備え、該係止部は、弾性を有する板状材により構成され、その下縁部に外側上方に向けて突設された抜け止め爪を一体に有し、前記フランジ部は内面補強部の上縁外周より斜め下方に向けて突設させて挿抜方向のバネ性を持たせた透孔縁部補強具を前記透孔に挿入し、前記フランジ部を前記孔の表面側開口の周縁に係止させた状態で前記内面補強部を前記透孔内に嵌め込むことにより前記透孔縁部補強具により前記透孔の開口縁部分を覆うとともに、前記フランジ部を変形させて押し戻し方向の応力を生じさせた状態で前記抜け止め爪を、前記透孔の該裏面側開口の周縁に係合させるようにしたことにより、コンクリート打設時にインサート物をおく必要が無く、所謂トロ漏れがなく、コンクリート体の表面を美麗に仕上げることができるとともに、好適に透孔開口縁部及び内縁部を補強具により覆い保護することができる。
【0034】
透孔の表面側開口の周縁にフランジ部逃げ用凹部を形成したことにより、コンクリート体等の表面よりフランジ部の頂部が突出せず、自動車の車輪や除雪車等の作業部位と接触するようなことが無く安全である。
【0035】
また、透孔縁部補強具のフランジ部の上面を押圧する押圧部と、該押圧部の下面に一体 に突設され、前記透孔縁部補強具の内面補強部内に嵌合される保形部と、該保形部の下端に一体に突設されたテーパ状の拡開部とを有する挿入治具を使用し、該挿入時具の保形部を前記透孔縁部補強具の内面補強部に嵌合させた状態で該透光縁部補強部材をコンクリート体の透孔に挿入し、該挿入治具によりフランジ部を弾性変形させるとともに係止部材を押し広げて、該抜け止め爪を前記透孔の裏面側開口の周縁に係合させた後、前記挿入治具を取り外すことにより、透孔縁部補強具を形状を保ちつつ好適に透孔内に挿入することができ、抜け止め爪をしっかりと透孔裏面側開口縁部に係止させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る透孔縁部補強具の設置状態を示す断面図である。
【図2】 (A)は同上の透孔縁部補強具を示す平面図、(B)は同上の正面図である。
【図3】 図2中のA−A線断面図である。
【図4】 コンクリート体の成型状態を示す断面図である。
【図5】 透孔縁部補強具の挿入状態を示す断面図である。
【図6】 従来のコンクリート体の成型状態を示す断面図である。
【符号の説明】
10 コンクリート体
11 透孔
12 透孔縁部補強具
13 係止部材
14 接続部材
14a 側板
15 内面補強部
16 本体部
17 フランジ片
18 抜け止め爪
18a 先端部
19 フランジ部
20 係止部
21 取付用孔
30 コンクリート成形用型枠
31 中空部中子
32 透孔用中子
33 挿入治具
34 押圧部
35 保形部
36 拡開部
37 逃げ用凹部成形中子
38 フランジ部逃げ用凹部
39 ボルト

Claims (5)

  1. コンクリート体に形成された透水孔等の透孔に嵌合される筒状の内面補強部と、該内面補強部の上側開口外周縁部にフランジ状に形成されたフランジ部と、前記内面補強部の下側開口周縁部に突設された一対の互いに平行な一対の係止部とを備え、該係止部は、弾性を有する板状材により構成され、その下縁部に外側上方に向けて突設された抜け止め爪を一体に有し、前記フランジ部は内面補強部の上縁外周より斜め下方に向けて突設させて挿抜方向のバネ性を持たせたことを特徴としてなる透孔縁部補強具。
  2. 矩形状をした弾性板状材からなる本体部と、該本体部の上縁に一体に備えたフランジ片と、前記本体部の下縁に一体に備えた抜け止め爪とからなる一対の係止部材と、該係止部材を、前記フランジ片及び抜け止め爪を外側に向けて互いに対向させて並行に配置し、該係止部材の長手方向側の両端間を断面コ字状をした一対の接続部材をもって連結することにより長方形筒状の内面補強部を構成し、前記係止部材下端部を前記係止部としてなる請求項1に記載の透孔縁部補強具。
  3. コンクリート体に透水孔等の透孔を形成しておき、該透孔に嵌合される筒状の内面補強部と、該内面補強部の上側開口外周縁部にフランジ状に形成されたフランジ部と、前記内面補強部の下側開口周縁部に突設された一対の互いに平行な一対の係止部とを備え、該係止部は、弾性を有する板状材により構成され、その下縁部に外側上方に向けて突設された抜け止め爪を一体に有し、前記フランジ部は内面補強部の上縁外周より斜め下方に向けて突設させて挿抜方向のバネ性を持たせた透孔縁部補強具を前記透孔に挿入し、前記フランジ部を前記孔の表面側開口の周縁に係止させた状態で前記内面補強部を前記透孔内に嵌め込むことにより前記透孔縁部補強具により前記透孔の開口縁部分を覆うとともに、前記フランジ部を変形させて押し戻し方向の応力を生じさせた状態で前記抜け止め爪を、前記透孔の該裏面側開口の周縁に係合させることを特徴としてなる記載のコンクリート体の透孔縁部補強方法
  4. 透孔の表面側開口の周縁にフランジ部逃げ用凹部を形成した請求項3に記載のコンクリート体の透孔縁部補強方法
  5. 透孔縁部補強具のフランジ部の上面を押圧する押圧部と、該押圧部の下面に一体に突設され、前記透孔縁部補強具の内面補強部内に嵌合される保形部と、該保形部の下端に一体に突設されたテーパ状の拡開部とを有する挿入治具を使用し、該挿入時具の保形部を前記透孔縁部補強具の内面補強部に嵌合させた状態で該透光縁部補強部材をコンクリート体の透孔に挿入し、該挿入治具によりフランジ部を弾性変形させるとともに係止部材を押し広げて、該抜け止め爪を前記透孔の裏面側開口の周縁に係合させた後、前記挿入治具を取り外す請求項3又は4に記載のコンクリート体の透孔縁部補強方法。
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