JP3767941B2 - 燃焼装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、給湯、風呂追焚等、複数の用途に用いられる燃焼装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、給湯と風呂追焚の両方を行える燃焼装置には、大別して2缶2水型と、1缶2水型がある。
2缶2水型の燃焼装置は、2つの独立した熱交換部と、これら熱交換部に対応する燃焼部とを備えている。各熱交換部は、多数の垂直フィンプレートと、これを貫通する通水管とを備えている。給湯を行う時には、一方の燃焼部で燃焼を行い、これに対応する熱交換部の通水管に給水管からの水を通して給湯を行う。風呂の追焚を行う時には、他方の燃焼部で燃焼を行い、これに対応する熱交換部の通水管に浴槽の水を通して追焚を行う。
上記2缶2水型の燃焼装置では、給湯と風呂追焚を互いに干渉させることなく実行でき、高性能である。しかし、2つの独立した燃焼ユニットを必要とするので装置が大型になるとともに高価であった。
【0003】
ー般的な1缶2水型の燃焼装置は、給湯、風呂追焚に共通の熱交換部と燃焼部をーつずつ備えている。熱交換部は、多数のフィンプレートに、給湯用と風呂追焚用の2本の通水管を貫通することにより構成されている。これら2本の通水管は上下に別れて配置されている。この装置では、給湯、風呂追焚のいずれを実行する時でも、同じ燃焼部で燃焼が行われ、同じ熱交換部が加熱される。給湯が実行される時には、給水管からの水が熱交換部の給湯用通水管を通る。風呂追焚が実行される時には、浴槽からの水が熱交換部の風呂追焚用通水管を通る。
【0004】
上記1缶2水型の燃焼装置は、給湯と風呂追焚を共通の構成要素で実行するため、構成が簡単になり安価となる。しかし、上記給湯と風呂追焚が互いに干渉し合う欠点があった。例えば、給湯だけが行われている時、風呂追焚用通水管に溜まっていた水も加熱される。同様に、風呂追焚だけが行われている時、給湯用通水管に溜まっている水も加熱される。そのため、熱交換部の熱負荷が高くなり熱交換効率が悪かった。また、風呂追焚時に給湯用通水管に溜まった水が加熱され続けて高温になると、給湯の初期に所望温度より高い湯が出ることがあった。
【0005】
特公平2−17784号公報には、本発明に最も近い構造を有する1缶2水型の燃焼装置が開示されている。この燃焼装置では、左右に分けられた給湯用,風呂追焚用の領域を共通のフレーム内に収容することにより、熱交換部が構成されており、これら領域に対応する燃焼部がその真下に配置されている。この構成では、給湯と風呂追焚の相互干渉が小さくなり、上述した2缶2水型に近い性能となるにも拘わらず、熱交換部の2つの領域が1つのフレーム内に収まるため、2缶2水型に比べて小型で安価である。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
上記公報の装置では、燃焼部と熱交換部の間の空間である燃焼室に仕切り板を配置することにより、給湯用の燃焼室と風呂追焚用の燃焼室に仕切っているが、この構成では、製造コストの増大、仕切り板の破損に伴う保守コストの増大を招く。そこで、この仕切り板を無くすことが要請されているが、そうすると次の不都合が生じてしまう。
【0007】
すなわち、一方の燃焼部が単独燃焼している時に、この燃焼部の真上に位置する熱交換部が煤のつまりで閉塞気味になっていると、隣の熱交換部に燃焼熱が回り込み、この隣の熱交換部を加熱してしまう不都合が生じる。例えば、風呂追焚の単独燃焼の際に、熱交換部の風呂追焚用の領域が閉塞気味になっていると、給湯用の領域に熱が回り、給湯用の領域の通水管に滞留している水が加熱され、次に給湯を開始した際に、高温の湯が出る可能性がある。また、この給湯用領域のフィンプレートの異常加熱を招き、熱疲労を生じさせる。給湯の単独燃焼の際に、熱交換部の給湯用の領域が閉塞気味になっている時にも同様の不都合が生じる。
【0008】
【課題を解決するための手段】
請求項1の発明は、水平に並べて配置された少なくとも第1,第2の燃焼部と、これら燃焼部の真上にそれぞれ配置された第1,第2の領域を共通フレームに組み込んでなる熱交換部と、を備えた燃焼装置において、上記熱交換部の第1領域を貫通する第1系統の通水管に上記フレーム外で付設された第1温度センサと、第1異常検出手段を備え、この第1異常検出手段は、第2燃焼部での単独燃焼時に第1温度センサからの検出温度の異常上昇に基づき第2領域の異常を検出することを特徴とする。
【0009】
請求項2の発明は、請求項1に記載の燃焼装置において、さらに、上記熱交換部の第2領域を貫通する第2系統の通水管に上記フレーム外で付設された第2温度センサと、第2異常検出手段を備え、この第2異常検出手段は、第1燃焼部での単独燃焼時に第2温度センサからの検出温度の異常上昇に基づき第1領域の異常を検出することを特徴とする。
【0010】
請求項3の発明は、請求項2に記載の燃焼装置において、上記第1温度センサは、第1系統の通水管においてフィンプレートを貫通する直管部を挟んでその上流側と下流側に配置され、第1異常検出手段は、第1燃焼部での単独燃焼時に、これら2つの第1温度センサからの検出温度に基づき上記直管部が受ける熱量を演算し、この演算熱量が予想熱量を下回るような事態を招来する第1領域の異常をも検出することを特徴とする。
【0011】
請求項4の発明は、請求項3に記載の燃焼装置において、上記第2温度センサは、第2系統の通水管においてフィンプレートを貫通する直管部を挟んでその上流側と下流側に配置され、第2異常検出手段は、第2燃焼部での単独燃焼時に、これら2つの第2温度センサからの検出温度に基づき上記第2系統の通水管の直管部が受ける熱量を演算し、この演算熱量が予想熱量を下回るような事態を招来する第2領域の異常をも検出することを特徴とする。
【0012】
請求項5の発明は、水平に並べて配置された第1,第2の燃焼部と、これら燃焼部の真上にそれぞれ配置された第1,第2の領域を共通フレームに組み込んでなる熱交換部と、を備えた燃焼装置において、上記熱交換部の第1,第2領域は、これら領域の並び方向に延びるとともにこの並び方向と直交する方向に並べられた多数の垂直フィンプレートと、別系統をなす第1,第2の系統の通水管をそれぞれ有し、各系統の通水管は、上記垂直フィンプレートを直交して貫通し且つ上記領域の並び方向に配列された複数の直管部を有し、さらに、フレーム外に配置された第1温度センサと、この第1温度センサからの温度情報を受ける第1異常検出手段を備え、上記第1温度センサは、上記第1系統の通水管において、上記第1,第2領域の境界近傍に配置された直管部の近傍部に付設され、上記第1異常検出手段は、第2燃焼部での単独燃焼時に上記第1温度センサからの検出温度の異常上昇に基づき第2領域の異常を検出することを特徴とする。
【0013】
請求項6の発明は、請求項5に記載の燃焼装置において、上記第1温度センサは、上記直管部の入口近傍と出口近傍の両位置に付設されており、上記第1異常検出手段は、これら2つの第1温度センサからの検出温度に基づき、第1燃焼部での燃焼時にこの直管部が受ける熱量を演算し、この演算熱量が予想熱量を下回るような事態を招来する第1領域の異常をも検出することを特徴とする。
【0014】
請求項7の発明は、請求項5または6に記載の燃焼装置において、さらに、フレーム外に配置された第2温度センサと、この第2温度センサからの温度情報を受ける第2異常検出手段を備え、上記第2温度センサは、上記第2系統の通水管において、上記第1,第2領域の境界近傍に配置された直管部の近傍部に付設され、上記第2異常検出手段は、第1燃焼部での単独燃焼時に上記第2温度センサからの検出温度の異常上昇に基づき第1領域の異常を検出することを特徴とする。
【0015】
請求項8の発明は、請求項7に記載の燃焼装置において、上記第2温度センサは、上記第2系統の直管部の入口近傍と出口近傍の両位置に付設されており、上記第2異常検出手段は、これら2つの第2温度センサからの検出温度に基づき、第2燃焼部での燃焼時にこの直管部が受ける熱量を演算し、この演算熱量が予想熱量を下回るような事態を招来する第2領域の異常をも検出することを特徴とする。
【0016】
請求項9の発明は、請求項1〜8のいずれかに記載の燃焼装置において、上記異常検出手段での異常検出に応答して、警報手段の駆動と、燃焼部の燃焼停止の少なくとも一方を実行する安全対策手段が装備されていることを特徴とする。
【0017】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の一実施形態を図面を参照しながら説明する。図1は、給湯と風呂追焚の2つの機能を有する1缶2水型の燃焼装置を示す。この燃焼装置は、排気ユニット10と、熱交換ユニット20と、バーナユニット30と、ファン40とを上から順に連接することにより構成されている。
【0018】
バーナユニット30は、上端が開口した箱形状のフレーム31と、このフレーム31内に収容された多数のエレメント群からなるバーナ32とを備えている。フレーム31の底壁に上記ファン40が取り付けられている。バーナ32は、2つの領域に分けられ、それぞれが給湯用燃焼部32aと追焚用燃焼部32bとなっている。これら燃焼部32a、32bは、図1において左右方向(X軸方向)に並んで配置されている。バーナユニット30へガスを供給する手段50は、主管51と、この主管51から分岐した2つの分岐管52、53とを有している。主管51には、主電磁開閉弁54と電磁比例弁55が設けられており、分岐管52、53には、それそれ補助電磁開閉弁56、57が設けられている。
【0019】
2つの分岐管52、53からのガスはノズルブロック58を介してバーナ32の燃焼部32a、32bにそれぞれ供給される。各燃焼部32a、32bにはファン40からの空気も導入される。各燃焼部32a、32bでは、供給されたガスと空気が混合されて上面の炎口から噴出され、これにより燃焼が行われるようになっている。フレーム31の内部空間においてバーナ32の上下はバイパス通路60により結ばれており、このバイパス通路60には風量センサ61が設けられている。この風量センサ61は、バーナ32を通るファン40からの空気量を検出し、この検出信号をファン40のフィードバック制御のために提供する。
【0020】
熱交換ユニット20は、横断面矩形をなし上下端が開口したフレーム21と、フレーム21に収容された熱交換部22とを備えている。フレーム21の上部は、熱交換部22を保持するための保持胴21xとなり、下部は燃焼胴21yとして提供される。燃焼胴21yは、バーナユニット30のフレーム31に連結されている。
【0021】
上記熱交換部22は、給湯用領域22a(第1領域)と、風呂追焚用領域22b(第2領域)とを有している。これら領域22a、22bはX軸方向に並んでおり、給湯用領域22aが給湯用燃焼部32aの真上に配置され、風呂追焚用領域22bが風呂追焚用燃焼部32bの真上に配置されている。これら領域22a,22bの境界は、燃焼部32a,32bの境界の真上に位置しており、図において符号Pで示す。
【0022】
次に、熱交換部22の構造について詳述する。熱交換部22は、フレーム21の保持胴21x内に収容された多数の同形状の薄い共通プレート25を有している。この共通プレート25は垂直をなしX軸方向に長く延びて形成され、図2中Y軸方向(X軸方向と直交する水平方向)に互いに等しい間隔をおいて並べられている。
【0023】
各共通プレート25は、給湯用領域22aに位置する第1フィンプレート25aと風呂追焚用領域22bに位置する第2フィンプレート25bと一体に有している。第1フィンプレート25aと第2フィンプレート25bの境界P上には、必要に応じて、第1フィンプレート25aと第2フィンプレート25b間の伝熱面積を小さくするための開口25cが形成されている。
【0024】
図1に示すように、熱交換部22は、互いに別系統をなす第1通水管(第1系統の通水管)26と第2通水管(第2系統の通水管)27を有している。第1通水管26は給湯用領域22aに配置され、第2通水管27は風呂追焚用領域22bに配置されている。第1通水管26の入口端26x(図2参照)には給水管71が接続され、出口端26yには、給湯管72が接続されている。給湯管72の先端には栓73が設けられている。第2通水管27の入口端27x(図2参照)には、浴槽80からの復路管81が接続され、第2通水管27の出口端27yには、浴槽80への往路管82が接続されている。復路管81には、ポンプ85が設けられている。
【0025】
次に、上記第1通水管26,第2通水管27について詳述する。図2に示すように、第1通水管26は、Y軸方向に延び第1フィンプレート25aおよび保持胴21xを直交して貫通し且つX軸方向に間隔をおいて配列された複数(ここでは8本)の直管部26aと、これら直管部26aの端部を連絡するベント部26bとを有している。同様にして第2通水管27も、第2フィンプレート25bを貫通する複数(ここでは2本)の直管部27aとベント部27bとを有している。直管部26a,27aは、それぞれ上下2段をなして配列されている。
【0026】
第1通水管26の入口端26xからの水は、下段において左から1番目の直管部26a(境界Pに最も近い直管部)を通り、下段の左から2番目,3番目,4番目の直管部26aを順に通り、さらに上段の右から1番目〜4番目の直管部26aを順に通って通水管26の出口端26yに至る。
【0027】
同様に、第2通水管27の入口端27xからの水は、下段の直管部27a(境界Pに最も近い直管部)を通り、上段の直管部27aを経て、出口端27yに至る。
【0028】
上記第1通水管26において、境界Pに最も近い下段左端の直管部26aの入口と出口の近傍部には、フレーム21外で、それぞれ第1温度センサ91,92(第1熱量検出手段)が付設されている。同様に、上記第2通水管27において、境界Pに最も近い下段の直管部27aの入口と出口の近傍部には、フレーム21外で、それぞれ第2温度センサ93,94(第2熱量検出手段)が付設されている。
上記温度センサ91〜94からの検出温度情報は、マイクロコンピュータを含む制御ユニット90(第1,第2異常検出手段、安全対策手段)に送られる。この制御ユニット90は、上述したガス供給手段50の電磁弁54,55,56,57や、警報器95(警報手段)等を制御するものである。
【0029】
次に、燃焼装置が正常な場合の作用を説明する。追焚の際には、制御ユニット90の制御に基づき、ポンプ85が駆動して、浴槽80の水を復路管81、通水管27、往路管82を経て循環させる。これと同時に、主電磁開閉弁54、補助電磁開閉弁57を開いて、風呂追焚用燃焼部32bでの燃焼を開始する。その結果、風呂追焚用燃焼部32bの真上に位置する第2フィンプレート25bが加熱され、第2通水管27を通る浴槽80からの水が加熱される。
【0030】
上記の風呂追焚の単独燃焼の際、給湯用燃焼部32aでは燃焼が実行されないので、熱交換部22の給湯用領域22aには、ファン40からの燃焼を伴わない空気が通過するだけであり、給湯用領域22aはほとんど加熱されることはない。そのため、第1通水管26に付設された第1温度センサ91,92の検出温度が異常上昇することがなく、制御ユニット90では、風呂追焚用領域22bが正常で煤詰まりしていないと判断し、上記風呂追焚の継続を許容する。また、制御ユニット90は、第2温度センサ93,94での検出温度の偏差に基づき風呂追焚用領域22bでの受熱量を演算し、この演算受熱量が風呂追焚用燃焼部32bでの燃焼熱量に対応していると判断する。すなわち、ここでも風呂追焚用領域22bに煤詰まりがないと判断し、上記風呂追焚の継続を許容する。
【0031】
他方、栓73を開くと、給水管71、通水管26、給湯管72に水が流れる。給水管71に設けられた水流スイッチがこれを検出し、この検出信号に応答して制御ユニット90が、主電磁開閉弁54、補助電磁開閉弁56を開くことにより、給湯用燃焼部32aでの燃焼制御が開始される。その結果、給湯用燃焼部32aの真上に位置する第1フィンプレート25aが加熱され、これにより第1通水管26を通る給水管71からの水が加熱され、湯となって給湯管72へと供給される。
【0032】
上記の給湯単独燃焼の際、風呂追焚用燃焼部32bでは燃焼が行われないので、熱交換部22の風呂追焚用領域22bには、ファン40からの燃焼を伴わない空気が通過するだけであり、第2通水管27内の水を加熱しない。そのため、第2温度センサ93,94の検出温度が異常上昇することがなく、制御ユニット90では、給湯用領域22aが正常で煤詰まりしていないと判断し、上記給湯の継続を許容する。また、制御ユニット90は、第1温度センサ91,92での検出温度の偏差に基づき給湯用領域22aでの受熱量を演算し、この演算受熱量が給湯用燃焼部32aでの燃焼熱量に対応するものと判断する。すなわち、ここでも、給湯用領域22aの煤詰まりがないと判断し、上記給湯の継続を許容する。
【0033】
上記装置では、給湯と風呂追焚の両者を同時に実行することができるのは勿論である。
【0034】
次に、熱交換部22の風呂追焚用領域22bが煤で目詰まりしている場合の作用について説明する。この場合には、風呂追焚の単独燃焼時において、風呂追焚用燃焼部32bの燃焼熱が、熱交換部22の風呂追焚用領域22bに十分供給されず、給湯用領域22aに回り込んでしまう。特に境界Pに近接する第1通水管26の直管部26aが加熱される。その結果、第1温度センサ91、92が、この直管部26aからの伝導熱を受けた通常予測される値よりも高い温度を検出する。この時、制御ユニット90は、この検出温度の異常上昇(換言すれば検出受熱量の異常増大)に基づいて、風呂追焚用領域22bの異常すなわち煤詰まりを検出する(第1異常検出手段)。なお、制御ユニット90は、第1温度センサ91,92のいずれかの検出温度が異常値を示した時に異常と判断してもよいし、これら第1温度センサ91,92の検出温度の平均値が異常値を示した時に異常と判断してもよい。
【0035】
また、制御ユニット90は、第2温度センサ93,94での検出温度の偏差に基づき風呂追焚用領域22bでの受熱量を演算し、この演算受熱量を風呂追焚用燃焼部32bの燃焼熱量(予想熱量)と比較するが、この燃焼熱量大幅に下回るため、風呂追焚用領域22bの異常を検出する(第2異常検出手段)。
【0036】
制御ユニット90は、上記第1温度センサ91,92からの検出温度に基づいて異常検出するか、上記第2温度センサ93,94からの検出温度に基づいて異常検出した時に、警報器95を警報作動させて点検や清掃を促すとともに、主電磁開閉弁54,補助電磁開閉弁57を閉じて、風呂追焚の単独燃焼を停止させる。なお、制御ユニット90は、第1温度センサ91,92からの検出温度に基づく異常検出と、第2温度センサ93,94からの検出温度に基づく異常検出の両方がなされた時にのみ、上記警報と燃焼停止を行ってもよい。
【0037】
熱交換部22の給湯用領域22aが煤で目詰まりしている場合の作用についても同様である。簡単に説明すると、給湯の単独燃焼時において、給湯用燃焼部32aの燃焼熱が、熱交換部22の給湯用領域22aに十分に供給されず風呂追焚用領域22bに回り込み、特に境界Pに近接する第通水管27の直管部27aが加熱される。その結果、第2温度センサ93、94が、通常予測される値よりも高い温度を検出する。この時、制御ユニット90は、この検出温度の異常上昇(検出受熱量の異常増大)に基づいて、給湯用領域22aの異常すなわち煤詰まりを検出する(第2異常検出手段)。また、制御ユニット90は、第1温度センサ91,92での検出温度の偏差に基づき給湯用領域22aでの受熱量を演算し、この演算受熱量が給湯用燃焼部32aでの燃焼熱量を大幅に下回るものと判断するから、同様にして給湯用領域22bの異常を検出する(第1異常検出手段)。制御ユニット90は、この異常検出に応答して、警報作動と給湯の燃焼停止を実行する。
【0038】
本発明は、上記実施形態に制約されず、種々の形態が可能である。上記実施形態では、給湯と風呂追焚に適用したが、給湯と暖房に適用してもよいし、風呂追焚と暖房に適用してもよいし、他の機能を複数備えたものに適用してもよい。さらに、用途によっては、互いに重ね合わせた第1通水管の入口端側直管部と第2通水管の入口端側直管部とを、上記境界P上に配置してもよい。
2つの領域のフィンプレートは別体をなし互いに近接して配置されるものであってもよい。
また、給湯,風呂追焚,暖房のように3つの機能を有する燃焼装置に適用してもよい。この場合、燃焼部は3つ配置され、熱交換部は3つの領域を有する。そして、図示の実施形態の異常検出手段を、2つの境界近傍にそれぞれ配置する。
【0039】
制御ユニット90は、温度センサ91〜94の検出情報に基づいて、上記煤詰まりの程度を判断してもよい。煤詰まりが軽度と判断した場合には、警報だけ実行してもよく、警報と燃焼熱量の低減とを実行してもよい。
第1,第2温度センサは、第1,第2通水管にそれぞれ1個ずつ付設するだけでもよい。この場合、制御ユニットは、第1温度センサからの検出温度の異常上昇に基づいて第2領域の煤詰まりを検出し、第2温度センサからの検出温度の異常上昇に基づいて第1領域の煤詰まりを検出するのが好ましい。
制御ユニットは、一対の第1温度センサからの検出情報に基づいて、第1,第2の領域の煤詰まりを検出することもできる。すなわち、第1温度センサからの検出温度の異常上昇に基づいて第2領域の煤詰まりを検出し、一対の第1温度センサからの検出温度の偏差(直管部の入口と出口の温度差)に基づく受熱量が小さいことから、第1領域の煤詰まりを検出してもよい。
【0041】
【発明の効果】
以上説明したように、請求項1の発明によれば、熱交換部が複数の燃焼部に対応した複数の領域を有し、これら領域にそれぞれ別系統の通水管を貫通させているので、基本的には、ほとんど通水管毎に相互干渉がない熱交換を行うことができる。しかも、第1領域での温度の異変に基づき、第2領域の煤詰まりを検出することができ、必要な安全対策を講じることができる。しかも、この煤詰まりは、回り込んだ燃焼熱を受ける領域での温度に基づいて、より一層確実に検出することができる。温度センサはフレーム外で通水管に付設されるので、構成が簡単である。
請求項2の発明によれば、さらに、第2領域での温度の異変に基づき、第1領域の煤詰まりを検出することができる。
請求項3の発明によれば、第1領域での受熱量の異変に基づき第1領域の煤詰まりを検出できる。
請求項4の発明によれば、第2領域での受熱量の異変に基づき第2領域の煤詰まりを検出できる。
請求項5の発明によれば、第1温度センサが、回り込んだ熱を受けやすい領域境界近傍に配置された直管部の近傍に付設されているので、確実に第2領域の煤詰まりを検出できる。
請求項6の発明によれば、一対の第1温度センサを用いて第1領域での受熱量を演算することにより、第1領域の煤詰まりをも検出できる。
請求項7の発明によれば、第2温度センサが、回り込んだ熱を受けやすい領域境界近傍に配置された直管部の近傍に付設されているので、確実に第1領域の煤詰まりを検出できる。
請求項8の発明によれば、一対の第2温度センサを用いて第2領域での受熱量を演算することにより、第2領域の煤詰まりをも検出できる。
請求項9の発明によれば、警報により点検や清掃を促すか、燃焼停止を実行するので、十分な安全を確保することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態を示す燃焼装置の概略構成を示すシステム図である。
【図2】熱交換部の平断面図である。
【符号の説明】
22 熱交換部
22a 給湯用領域(第1領域)
22b 風呂追焚用領域(第2領域)
25a,25b フィンプレート
26 第1通水管(第1系統の通水管)
26a 直管部
27 第2通水管(第2系統の通水管)
32a 給湯用燃焼部
32b 風呂追焚用燃焼部
71 給水管
72 給湯管
80 浴槽
81 往路管
82 復路管
P 第1領域と第2領域の境界
90 制御ユニット(第1,第2異常検出手段,安全対策実行手段)
91,92 第1温度センサ(第1熱量検出手段)
93,94 第2温度センサ(第2熱量検出手段)
95 警報器(警報手段)

Claims (9)

  1. 水平に並べて配置された少なくとも第1,第2の燃焼部と、これら燃焼部の真上にそれぞれ配置された第1,第2の領域を共通フレームに組み込んでなる熱交換部と、を備えた燃焼装置において、
    上記熱交換部の第1領域を貫通する第1系統の通水管に上記フレーム外で付設された第1温度センサと、第1異常検出手段を備え、この第1異常検出手段は、第2燃焼部での単独燃焼時に第1温度センサからの検出温度の異常上昇に基づき第2領域の異常を検出することを特徴とする燃焼装置。
  2. さらに、上記熱交換部の第2領域を貫通する第2系統の通水管に上記フレーム外で付設された第2温度センサと、第2異常検出手段を備え、この第2異常検出手段は、第1燃焼部での単独燃焼時に第2温度センサからの検出温度の異常上昇に基づき第1領域の異常を検出することを特徴とする請求項1に記載の燃焼装置。
  3. 上記第1温度センサは、第1系統の通水管においてフィンプレートを貫通する直管部を挟んでその上流側と下流側に配置され、第1異常検出手段は、第1燃焼部での単独燃焼時に、これら2つの第1温度センサからの検出温度に基づき上記直管部が受ける熱量を演算し、この演算熱量が予想熱量を下回るような事態を招来する第1領域の異常をも検出することを特徴とする請求項2に記載の燃焼装置。
  4. 上記第2温度センサは、第2系統の通水管においてフィンプレートを貫通する直管部を挟んでその上流側と下流側に配置され、第2異常検出手段は、第2燃焼部での単独燃焼時に、これら2つの第2温度センサからの検出温度に基づき上記第2系統の通水管の直管部が受ける熱量を演算し、この演算熱量が予想熱量を下回るような事態を招来する第2領域の異常をも検出することを特徴とする請求項3に記載の燃焼装置。
  5. 水平に並べて配置された第1,第2の燃焼部と、これら燃焼部の真上にそれぞれ配置された第1,第2の領域を共通フレームに組み込んでなる熱交換部と、を備えた燃焼装置において、
    上記熱交換部の第1,第2領域は、これら領域の並び方向に延びるとともにこの並び方向と直交する方向に並べられた多数の垂直フィンプレートと、別系統をなす第1,第2の系統の通水管をそれぞれ有し、
    各系統の通水管は、上記垂直フィンプレートを直交して貫通し且つ上記領域の並び方向に配列された複数の直管部を有し、
    さらに、フレーム外に配置された第1温度センサと、この第1温度センサからの温度情報を受ける第1異常検出手段を備え、上記第1温度センサは、上記第1系統の通水管において、上記第1,第2領域の境界近傍に配置された直管部の近傍部に付設され、上記第1異常検出手段は、第2燃焼部での単独燃焼時に上記第1温度センサからの検出温度の異常上昇に基づき第2領域の異常を検出することを特徴とする燃焼装置。
  6. 上記第1温度センサは、上記境界近傍の直管部の入口近傍と出口近傍の両位置に付設されており、上記第1異常検出手段は、これら2つの第1温度センサからの検出温度に基づき、第1燃焼部での燃焼時にこの直管部が受ける熱量を演算し、この演算熱量が予想熱量を下回るような事態を招来する第1領域の異常をも検出することを特徴とする請求項5に記載の燃焼装置。
  7. さらに、フレーム外に配置された第2温度センサと、この第2温度センサからの温度情報を受ける第2異常検出手段を備え、上記第2温度センサは、上記第2系統の通水管において、上記第1,第2領域の境界近傍に配置された直管部の近傍部に付設され、上記第2異常検出手段は、第1燃焼部での単独燃焼時に上記第2温度センサからの検出温度の異常上昇に基づき第1領域の異常を検出することを特徴とする請求項5または6に記載の燃焼装置。
  8. 上記第2温度センサは、上記第2系統の直管部の入口近傍と出口近傍の両位置に付設されており、上記第2異常検出手段は、これら2つの第2温度センサからの検出温度に基づき、第2燃焼部での燃焼時にこの直管部が受ける熱量を演算し、この演算熱量が予想熱量を下回るような事態を招来する第2領域の異常をも検出することを特徴とする請求項7に記載の燃焼装置。
  9. 上記異常検出手段での異常検出に応答して、警報手段の駆動と、燃焼部の燃焼停止の少なくとも一方を実行する安全対策実行手段が装備されていることを特徴とする請求項1〜8のいずれかに記載の燃焼装置。
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