JP3572958B2 - 給湯装置 - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は給湯装置に関する。特に、即出湯型の給湯装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来の即出湯型給湯装置の構成を図1に示す。1は保温タンクであって、保温タンク1内には保温ヒータ(電気ヒータ)2が設けられており、保温ヒータ2に通電することにより保温タンク1内の温水を加熱することができる。保温タンク1の湯出口と湯戻り口の間には温水循環路3が接続されている。温水循環路3には、湯水混合栓等の先栓4を設けられた出湯路5が接続されている。保温タンク1の下流側で出湯路5の上流側、すなわち保温タンク1の湯出口と出湯路5の間の温水循環路3(以下、往き水路6Aという)には、水圧を一定にするための水ガバナ10が設けられている。出湯路5の下流側で保温タンク1の上流側、すなわち出湯路5と保温タンク1の湯戻り口の間の温水循環路3(以下、戻り水路6Bという)には、循環水量センサ7、循環ポンプ8、温度センサ9が設けられている。
【0003】
また、上水道11の水を加熱して給湯するための給湯路12は熱源器13及び逆止弁15を通って温水循環路3の往き水路6Aに接続されている。熱源器13は、給湯路12に流れる湯の流量を検出するための熱源器器水量センサ14を備えている。ここで、逆止弁15、保温タンク1、温度センサ9、循環ポンプ8、循環水量センサ7、温水循環路3及び給湯路12の一部等によって単体の装置(即湯ユニット16)が構成されている。即湯ユニット16のコントローラ17は、リモートコントローラ18と共に熱源器13のコントローラ(図示せず)に接続されている。また、上水道11からの給水路19が先栓4に接続されている。
【0004】
しかして、先栓4が閉じられていて出湯路5から出湯していない場合には、コントローラ17は循環ポンプ8を運転して即湯運転を行う。即湯運転時には、温度センサ9によって温水循環路3内の湯温を監視しており、温度センサ9の検知温度が設定温度よりも下がると、コントローラ17は循環水量センサ7の検知流量と温度センサ9による検知温度に基づいて保温ヒータ2をフィードフォワード加熱することにより温水循環路3内の湯温を設定温度に保っている。
【0005】
先栓4が開かれると、まず温水循環路3の往き水路6A内の湯が先栓4から出湯される。ついで、熱源器水量センサ14が所定流量以上を検知すると、この信号を受信したコントローラ17は循環ポンプ8を停止させ、即湯運転を止める。同時に熱源器13が燃焼して給湯路12を流れる水を加熱し、往き水路6Aを通じて先栓4から温水を出湯する。このように、即出湯型給湯装置では、充分に加熱された温水が給湯路12から供給されるまでの間は、往き水路6A内の温水を先栓4から出湯させるので、先栓4を開くと同時に設定温度の湯を出湯することができる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、従来の即出湯型の給湯装置では、出湯を判断するために熱源器13に熱源器水量センサ14が必要であり、循環ポンプ8の異常監視や温水循環路3の循環流量を検知するために温水循環路3に循環水量センサ7が必要であり、最低2個の水量センサが必要となっていた。そのため、センサコストが高くつき、また給湯装置の保守点検時に点検箇所が多くなり、手間が掛かっていた。
【0007】
本発明は上記従来例の欠点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、温水循環路に設けた水量検知器によって出湯状態を検知可能にすることにある。
【0008】
【発明の開示】
請求項1に記載の給湯装置は、保温用加熱器と循環ポンプを備えた温水循環路と、給湯用熱源器を備え前記温水循環路に接続された給湯路と、前記給湯路よりも下流側で前記保温用加熱器よりも上流側で前記温水循環路に接続された出湯路とを有し、給湯路から出湯路へ湯を供給していない場合には、温水循環路で湯を循環させて保温動作を行わせることを可能にした給湯装置において、前記給湯路よりも下流側で、かつ前記出湯路よりも上流側で前記温水循環路に水量検知器を設け、循環ポンプが運転しておらず、かつ、前記水量検知器による検知流量が所定流量以上である場合には、出湯路から出湯していると判断するようにしたものである。
【0009】
ここで、出湯路から出湯していると判断するための所定流量とは、水量センサの検出誤差を考慮して水量センサが零以上の流量があると判断できる流量(これは、水量センサの精度による)であればよい。また、水量センサから検知信号を受信した時点で、直ちに出湯路から出湯されていると判断してもよく、あるいは水量センサからの検知信号が所定時間継続した場合にのみ、出湯路から出湯されたと判断してもよい。
【0010】
循環ポンプが運転していない場合には、温水循環路には温水は循環していないから、出湯路から出湯されていなければ、水量検知器の検知流量は理論的には零である。従って、循環ポンプが停止していて水量検知器が所定流量以上を検知している場合には、出湯路から出湯していると判断することができる。
【0011】
請求項2に記載の給湯装置は、保温用加熱器と循環ポンプを備えた温水循環路と、給湯用熱源器を備え前記温水循環路に接続された給湯路と、前記給湯路よりも下流側で前記保温用加熱器よりも上流側で前記温水循環路に接続された出湯路とを有し、給湯路から出湯路へ湯を供給していない場合には、温水循環路で湯を循環させて保温動作を行わせることを可能にした給湯装置において、前記給湯路よりも下流側で、かつ前記出湯路よりも上流側で前記温水循環路に水量検知器を設け、循環ポンプが運転しており、かつ、前記水量検知器による検出流量が保温動作時における前記温水循環路の最大循環流量よりも多い場合には、出湯路から出湯していると判断するようにしたものである。
【0012】
出湯路から出湯されると、水量検知器の検知流量には、温水循環路における循環流量に出湯路からの出湯流量が加わるから、循環ポンプが運転していても、水量検知器による検出流量が保温動作時における前記温水循環路の最大循環流量以上である場合には、出湯路から出湯していると判断することができる。なお、この場合も、水量センサの検知流量が温水循環路の最大循環流量を超えた時点で、直ちに出湯路から出湯されていると判断してもよく、あるいは水量センサの検知流量が所定時間継続して温水循環路の最大循環流量を超えた場合にのみ、出湯路から出湯されたと判断してもよい。
【0013】
請求項3に記載の給湯装置は、保温用加熱器と循環ポンプを備えた温水循環路と、給湯用熱源器を備え前記温水循環路に接続された給湯路と、前記給湯路よりも下流側で前記保温用加熱器よりも上流側で前記温水循環路に接続された出湯路とを有し、給湯路から出湯路へ湯を供給していない場合には、温水循環路で湯を循環させて保温動作を行わせることを可能にした給湯装置において、前記給湯路よりも下流側で、かつ前記出湯路よりも上流側で前記温水循環路に水量検知器を設け、循環ポンプが運転しており、かつ、前記水量検知器による検出流量が所定流量以上増加した場合には、出湯路から出湯していると判断するようにしたものである。
【0014】
出湯路から出湯されると、水量検知器の検知流量には、温水循環路における循環流量に出湯路からの出湯流量が加わるから、循環ポンプが運転していても、水量検知器による検出流量が所定流量以上増加した場合には、出湯路から出湯していると判断することができる。
【0015】
したがって、請求項1〜3に記載した給湯装置によれば、温水循環路に設けた水量検知器により温水循環路の循環流量を検知できる(非出湯時)とともに出湯路から出湯されているか否かも検知することができ、熱源器内に水量検知器が不要となる。よって、給湯装置のコストを安価にすることができ、熱源器の保守点検も簡単になる。
【0016】
【発明の実施の形態】
(第1の実施形態)
本発明の一実施形態による給湯装置の構成を図2に示す。以下、この給湯装置を説明するが、図1に示した従来の給湯装置と同様な構成要素には、同一の符号を付することにより、繰り返し説明することは省略する。
【0017】
保温タンク1に接続された温水循環路3には、水ガバナ10、水量センサ21、循環ポンプ8、温度センサ9が設けられており、温水循環路3には先栓4を備えた出湯路5が接続されている。また、給湯路12は、上水道11から熱源器22及び逆止弁15を経て温水循環路3の往き水路6Aに接続されており、給水路19は上水道11から先栓4に接続されている。しかし、この給湯装置では、熱源器22は水量センサを備えておらず、温水循環路3の往き水路6Aにおいて給湯路12よりも下流側に水量センサ21が設けられている。なお、熱源器22は湯水熱交換により水を加熱する方式のもの、電気ヒータ式のもの、オイル燃焼式のものなどいずれでもよい。コントローラ23は、温度センサ9や水量センサ21から検知信号を受信しており、循環ポンプ8や保温ヒータ2を制御する。
【0018】
この給湯装置のように、温水循環路3の往き水路6Aに水量センサ21を設けているだけでは、本来、温水循環路3における循環(即湯運転)による流量と出湯による流量とを区別することはできないが、本発明では、図3に示すアルゴリズムに従ってコントローラ23においてソフトウェア的に判別している。
【0019】
すなわち、コントローラ23による出湯検知処理では、循環ポンプ8が停止している場合(ステップS1でNOの場合)には、水量センサ21がオンか否かを調べる(S2)。水量センサ21の検知流量がゼロ(または、最低レベル以下の流量)で水量センサ21がオフの場合には、出湯していないと判断し、水量センサ21がオン(出湯)になるか、循環ポンプ8が運転開始(即湯運転開始)するまで待機する(S1、S2)。
【0020】
循環ポンプ8が停止しているときに水量センサ21が最低レベル以上の流量を検知してオンになった場合には、水量センサ21からコントローラ23へ検知信号(トリガ)が出力される。検知された流量は温水循環路3の循環によるものでないから、出湯によるものであると判断し、出湯割り込み処理(熱源器22の制御など。また、循環ポンプ8が運転中であれば、出湯停止までの循環ポンプ8の一時停止)を実行する(S8)。なお、水量センサ21からの検知信号を受信したら直ちに出湯があったと判断してもよく、検知信号が所定時間継続した場合にのみ出湯があったと判断してもよい。
【0021】
また、循環ポンプ8が運転中の場合(ステップS1でYESの場合)にも、水量センサ21がオンか否かを調べる(S3)。この場合には、循環ポンプ8によって温水循環路3を温水が循環しているから、水量センサ21がオフであれば、循環ポンプ8(または、水量センサ21)の異常であると判断し(S4)、報知する。
【0022】
これに対し、水量センサ21がオンであれば問題がないので、循環ポンプ8が停止したか否か調べる(S5)。循環ポンプ8が停止すれば、水量センサ21がオン(出湯)になるか、循環ポンプ8が運転開始(即湯運転開始)するまで待機する(S1、S2)。
【0023】
循環ポンプ8が運転を継続している場合には、水量センサ21の検知水量が即湯運転における最大循環流量(A)よりも多いか判定する(S6)。水量センサ21の検知水量が即湯運転における最大循環流量(A)よりも多ければ、出湯による流量が加わっていると判断できるから、コントローラ23は出湯割り込み処理を実行する(S8)。なお、水量センサ21から受信している検知水量が即湯運転における最大循環流量(A)よりも多ければ、直ちに出湯があったと判断してもよく、検知流量が所定時間継続して即湯運転における最大循環流量(A)よりも多くなった場合にのみ出湯があったと判断してもよい。
【0024】
水量センサ21の検知水量が即湯運転における最大循環流量(A)以下であれば、所定時間前の流量を基準として水量センサ21の流量増加が所定値(B)以上であるか否かを判定する(S7)。水量センサ21の検出値が急に増加した場合には、出湯によるものと判断できるから、コントローラ23は出湯割り込み処理を実行する(S8)。これに対し、水量センサ21の検出値の急激な変化がない場合には、ステップ3へ戻って監視を続ける。
【0025】
本発明によれば、このようにして即湯運転時の循環と出湯とをソフトウェア的に区別することができ、熱源器22には水量センサが不要となり、コストを安価にできる。また、水量センサを持たない熱源機もそのまま使用することが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来の給湯装置の構成を示す図である。
【図2】本発明の一実施形態による給湯装置の構成を示す図である。
【図3】同上の給湯装置の出湯検知のためのアルゴリズムを示すフロー図である。
【符号の説明】
1 保温タンク
3 温水循環ポンプ
5 出湯路
8 循環ポンプ
12 給湯路
21 水量センサ
22 熱源器
23 コントローラ
【発明の属する技術分野】
本発明は給湯装置に関する。特に、即出湯型の給湯装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来の即出湯型給湯装置の構成を図1に示す。1は保温タンクであって、保温タンク1内には保温ヒータ(電気ヒータ)2が設けられており、保温ヒータ2に通電することにより保温タンク1内の温水を加熱することができる。保温タンク1の湯出口と湯戻り口の間には温水循環路3が接続されている。温水循環路3には、湯水混合栓等の先栓4を設けられた出湯路5が接続されている。保温タンク1の下流側で出湯路5の上流側、すなわち保温タンク1の湯出口と出湯路5の間の温水循環路3(以下、往き水路6Aという)には、水圧を一定にするための水ガバナ10が設けられている。出湯路5の下流側で保温タンク1の上流側、すなわち出湯路5と保温タンク1の湯戻り口の間の温水循環路3(以下、戻り水路6Bという)には、循環水量センサ7、循環ポンプ8、温度センサ9が設けられている。
【0003】
また、上水道11の水を加熱して給湯するための給湯路12は熱源器13及び逆止弁15を通って温水循環路3の往き水路6Aに接続されている。熱源器13は、給湯路12に流れる湯の流量を検出するための熱源器器水量センサ14を備えている。ここで、逆止弁15、保温タンク1、温度センサ9、循環ポンプ8、循環水量センサ7、温水循環路3及び給湯路12の一部等によって単体の装置(即湯ユニット16)が構成されている。即湯ユニット16のコントローラ17は、リモートコントローラ18と共に熱源器13のコントローラ(図示せず)に接続されている。また、上水道11からの給水路19が先栓4に接続されている。
【0004】
しかして、先栓4が閉じられていて出湯路5から出湯していない場合には、コントローラ17は循環ポンプ8を運転して即湯運転を行う。即湯運転時には、温度センサ9によって温水循環路3内の湯温を監視しており、温度センサ9の検知温度が設定温度よりも下がると、コントローラ17は循環水量センサ7の検知流量と温度センサ9による検知温度に基づいて保温ヒータ2をフィードフォワード加熱することにより温水循環路3内の湯温を設定温度に保っている。
【0005】
先栓4が開かれると、まず温水循環路3の往き水路6A内の湯が先栓4から出湯される。ついで、熱源器水量センサ14が所定流量以上を検知すると、この信号を受信したコントローラ17は循環ポンプ8を停止させ、即湯運転を止める。同時に熱源器13が燃焼して給湯路12を流れる水を加熱し、往き水路6Aを通じて先栓4から温水を出湯する。このように、即出湯型給湯装置では、充分に加熱された温水が給湯路12から供給されるまでの間は、往き水路6A内の温水を先栓4から出湯させるので、先栓4を開くと同時に設定温度の湯を出湯することができる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、従来の即出湯型の給湯装置では、出湯を判断するために熱源器13に熱源器水量センサ14が必要であり、循環ポンプ8の異常監視や温水循環路3の循環流量を検知するために温水循環路3に循環水量センサ7が必要であり、最低2個の水量センサが必要となっていた。そのため、センサコストが高くつき、また給湯装置の保守点検時に点検箇所が多くなり、手間が掛かっていた。
【0007】
本発明は上記従来例の欠点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、温水循環路に設けた水量検知器によって出湯状態を検知可能にすることにある。
【0008】
【発明の開示】
請求項1に記載の給湯装置は、保温用加熱器と循環ポンプを備えた温水循環路と、給湯用熱源器を備え前記温水循環路に接続された給湯路と、前記給湯路よりも下流側で前記保温用加熱器よりも上流側で前記温水循環路に接続された出湯路とを有し、給湯路から出湯路へ湯を供給していない場合には、温水循環路で湯を循環させて保温動作を行わせることを可能にした給湯装置において、前記給湯路よりも下流側で、かつ前記出湯路よりも上流側で前記温水循環路に水量検知器を設け、循環ポンプが運転しておらず、かつ、前記水量検知器による検知流量が所定流量以上である場合には、出湯路から出湯していると判断するようにしたものである。
【0009】
ここで、出湯路から出湯していると判断するための所定流量とは、水量センサの検出誤差を考慮して水量センサが零以上の流量があると判断できる流量(これは、水量センサの精度による)であればよい。また、水量センサから検知信号を受信した時点で、直ちに出湯路から出湯されていると判断してもよく、あるいは水量センサからの検知信号が所定時間継続した場合にのみ、出湯路から出湯されたと判断してもよい。
【0010】
循環ポンプが運転していない場合には、温水循環路には温水は循環していないから、出湯路から出湯されていなければ、水量検知器の検知流量は理論的には零である。従って、循環ポンプが停止していて水量検知器が所定流量以上を検知している場合には、出湯路から出湯していると判断することができる。
【0011】
請求項2に記載の給湯装置は、保温用加熱器と循環ポンプを備えた温水循環路と、給湯用熱源器を備え前記温水循環路に接続された給湯路と、前記給湯路よりも下流側で前記保温用加熱器よりも上流側で前記温水循環路に接続された出湯路とを有し、給湯路から出湯路へ湯を供給していない場合には、温水循環路で湯を循環させて保温動作を行わせることを可能にした給湯装置において、前記給湯路よりも下流側で、かつ前記出湯路よりも上流側で前記温水循環路に水量検知器を設け、循環ポンプが運転しており、かつ、前記水量検知器による検出流量が保温動作時における前記温水循環路の最大循環流量よりも多い場合には、出湯路から出湯していると判断するようにしたものである。
【0012】
出湯路から出湯されると、水量検知器の検知流量には、温水循環路における循環流量に出湯路からの出湯流量が加わるから、循環ポンプが運転していても、水量検知器による検出流量が保温動作時における前記温水循環路の最大循環流量以上である場合には、出湯路から出湯していると判断することができる。なお、この場合も、水量センサの検知流量が温水循環路の最大循環流量を超えた時点で、直ちに出湯路から出湯されていると判断してもよく、あるいは水量センサの検知流量が所定時間継続して温水循環路の最大循環流量を超えた場合にのみ、出湯路から出湯されたと判断してもよい。
【0013】
請求項3に記載の給湯装置は、保温用加熱器と循環ポンプを備えた温水循環路と、給湯用熱源器を備え前記温水循環路に接続された給湯路と、前記給湯路よりも下流側で前記保温用加熱器よりも上流側で前記温水循環路に接続された出湯路とを有し、給湯路から出湯路へ湯を供給していない場合には、温水循環路で湯を循環させて保温動作を行わせることを可能にした給湯装置において、前記給湯路よりも下流側で、かつ前記出湯路よりも上流側で前記温水循環路に水量検知器を設け、循環ポンプが運転しており、かつ、前記水量検知器による検出流量が所定流量以上増加した場合には、出湯路から出湯していると判断するようにしたものである。
【0014】
出湯路から出湯されると、水量検知器の検知流量には、温水循環路における循環流量に出湯路からの出湯流量が加わるから、循環ポンプが運転していても、水量検知器による検出流量が所定流量以上増加した場合には、出湯路から出湯していると判断することができる。
【0015】
したがって、請求項1〜3に記載した給湯装置によれば、温水循環路に設けた水量検知器により温水循環路の循環流量を検知できる(非出湯時)とともに出湯路から出湯されているか否かも検知することができ、熱源器内に水量検知器が不要となる。よって、給湯装置のコストを安価にすることができ、熱源器の保守点検も簡単になる。
【0016】
【発明の実施の形態】
(第1の実施形態)
本発明の一実施形態による給湯装置の構成を図2に示す。以下、この給湯装置を説明するが、図1に示した従来の給湯装置と同様な構成要素には、同一の符号を付することにより、繰り返し説明することは省略する。
【0017】
保温タンク1に接続された温水循環路3には、水ガバナ10、水量センサ21、循環ポンプ8、温度センサ9が設けられており、温水循環路3には先栓4を備えた出湯路5が接続されている。また、給湯路12は、上水道11から熱源器22及び逆止弁15を経て温水循環路3の往き水路6Aに接続されており、給水路19は上水道11から先栓4に接続されている。しかし、この給湯装置では、熱源器22は水量センサを備えておらず、温水循環路3の往き水路6Aにおいて給湯路12よりも下流側に水量センサ21が設けられている。なお、熱源器22は湯水熱交換により水を加熱する方式のもの、電気ヒータ式のもの、オイル燃焼式のものなどいずれでもよい。コントローラ23は、温度センサ9や水量センサ21から検知信号を受信しており、循環ポンプ8や保温ヒータ2を制御する。
【0018】
この給湯装置のように、温水循環路3の往き水路6Aに水量センサ21を設けているだけでは、本来、温水循環路3における循環(即湯運転)による流量と出湯による流量とを区別することはできないが、本発明では、図3に示すアルゴリズムに従ってコントローラ23においてソフトウェア的に判別している。
【0019】
すなわち、コントローラ23による出湯検知処理では、循環ポンプ8が停止している場合(ステップS1でNOの場合)には、水量センサ21がオンか否かを調べる(S2)。水量センサ21の検知流量がゼロ(または、最低レベル以下の流量)で水量センサ21がオフの場合には、出湯していないと判断し、水量センサ21がオン(出湯)になるか、循環ポンプ8が運転開始(即湯運転開始)するまで待機する(S1、S2)。
【0020】
循環ポンプ8が停止しているときに水量センサ21が最低レベル以上の流量を検知してオンになった場合には、水量センサ21からコントローラ23へ検知信号(トリガ)が出力される。検知された流量は温水循環路3の循環によるものでないから、出湯によるものであると判断し、出湯割り込み処理(熱源器22の制御など。また、循環ポンプ8が運転中であれば、出湯停止までの循環ポンプ8の一時停止)を実行する(S8)。なお、水量センサ21からの検知信号を受信したら直ちに出湯があったと判断してもよく、検知信号が所定時間継続した場合にのみ出湯があったと判断してもよい。
【0021】
また、循環ポンプ8が運転中の場合(ステップS1でYESの場合)にも、水量センサ21がオンか否かを調べる(S3)。この場合には、循環ポンプ8によって温水循環路3を温水が循環しているから、水量センサ21がオフであれば、循環ポンプ8(または、水量センサ21)の異常であると判断し(S4)、報知する。
【0022】
これに対し、水量センサ21がオンであれば問題がないので、循環ポンプ8が停止したか否か調べる(S5)。循環ポンプ8が停止すれば、水量センサ21がオン(出湯)になるか、循環ポンプ8が運転開始(即湯運転開始)するまで待機する(S1、S2)。
【0023】
循環ポンプ8が運転を継続している場合には、水量センサ21の検知水量が即湯運転における最大循環流量(A)よりも多いか判定する(S6)。水量センサ21の検知水量が即湯運転における最大循環流量(A)よりも多ければ、出湯による流量が加わっていると判断できるから、コントローラ23は出湯割り込み処理を実行する(S8)。なお、水量センサ21から受信している検知水量が即湯運転における最大循環流量(A)よりも多ければ、直ちに出湯があったと判断してもよく、検知流量が所定時間継続して即湯運転における最大循環流量(A)よりも多くなった場合にのみ出湯があったと判断してもよい。
【0024】
水量センサ21の検知水量が即湯運転における最大循環流量(A)以下であれば、所定時間前の流量を基準として水量センサ21の流量増加が所定値(B)以上であるか否かを判定する(S7)。水量センサ21の検出値が急に増加した場合には、出湯によるものと判断できるから、コントローラ23は出湯割り込み処理を実行する(S8)。これに対し、水量センサ21の検出値の急激な変化がない場合には、ステップ3へ戻って監視を続ける。
【0025】
本発明によれば、このようにして即湯運転時の循環と出湯とをソフトウェア的に区別することができ、熱源器22には水量センサが不要となり、コストを安価にできる。また、水量センサを持たない熱源機もそのまま使用することが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来の給湯装置の構成を示す図である。
【図2】本発明の一実施形態による給湯装置の構成を示す図である。
【図3】同上の給湯装置の出湯検知のためのアルゴリズムを示すフロー図である。
【符号の説明】
1 保温タンク
3 温水循環ポンプ
5 出湯路
8 循環ポンプ
12 給湯路
21 水量センサ
22 熱源器
23 コントローラ
Claims (3)
- 保温用加熱器と循環ポンプを備えた温水循環路と、給湯用熱源器を備え前記温水循環路に接続された給湯路と、前記給湯路よりも下流側で前記保温用加熱器よりも上流側で前記温水循環路に接続された出湯路とを有し、給湯路から出湯路へ湯を供給していない場合には、温水循環路で湯を循環させて保温動作を行わせることを可能にした給湯装置において、
前記給湯路よりも下流側で、かつ前記出湯路よりも上流側で前記温水循環路に水量検知器を設け、
循環ポンプが運転しておらず、かつ、前記水量検知器による検知流量が所定流量以上である場合には、出湯路から出湯していると判断するようにした給湯装置。 - 保温用加熱器と循環ポンプを備えた温水循環路と、給湯用熱源器を備え前記温水循環路に接続された給湯路と、前記給湯路よりも下流側で前記保温用加熱器よりも上流側で前記温水循環路に接続された出湯路とを有し、給湯路から出湯路へ湯を供給していない場合には、温水循環路で湯を循環させて保温動作を行わせることを可能にした給湯装置において、
前記給湯路よりも下流側で、かつ前記出湯路よりも上流側で前記温水循環路に水量検知器を設け、
循環ポンプが運転しており、かつ、前記水量検知器による検出流量が保温動作時における前記温水循環路の最大循環流量よりも多い場合には、出湯路から出湯していると判断するようにした給湯装置。 - 保温用加熱器と循環ポンプを備えた温水循環路と、給湯用熱源器を備え前記温水循環路に接続された給湯路と、前記給湯路よりも下流側で前記保温用加熱器よりも上流側で前記温水循環路に接続された出湯路とを有し、給湯路から出湯路へ湯を供給していない場合には、温水循環路で湯を循環させて保温動作を行わせることを可能にした給湯装置において、
前記給湯路よりも下流側で、かつ前記出湯路よりも上流側で前記温水循環路に水量検知器を設け、
循環ポンプが運転しており、かつ、前記水量検知器による検出流量が所定流量以上増加した場合には、出湯路から出湯していると判断するようにした給湯装置。
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