JP4152046B2 - 燃焼装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、複数の用途に用いられる燃焼装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、給湯と風呂追焚等、2つの用途に用いられる燃焼装置には、大別して2缶2水路型と、1缶2水路型がある。
2缶2水路型の燃焼装置は、2つの用途に対応して、互いに独立した燃焼部、熱交換部,排気部とを備えており、2つの機能を互いに干渉させることなく実行できるが、装置が大型になるとともに高価であった。
【0003】
1缶2水路型の燃焼装置は、例えば特開平9−257302号公報に開示されているように、共通の熱交換部,燃焼部を一つの缶体に収容することにより、構成されている。この燃焼部は、垂直をなす仮想境界面により左右の2つの燃焼領域に分かれており、それぞれの燃焼領域は互いに独立して燃焼を実行することができる。また、熱交換部も上記燃焼領域を分ける仮想境界面を境にして左右の2つの熱交換領域に分かれており、一方の熱交換領域に給湯用の配管が通り、他方の熱交換領域に風呂追焚用の配管が通っている。この1缶2水路型の装置では、燃焼部および熱交換部が共通であり、1つの缶体に収容されるので構成が小型かつ簡単で安価である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
上記公報の装置において、上記燃焼部で発生した燃焼排ガスは、上昇して上記熱交換部を通過し、熱交換部の上に設置した排気部の広い空間(上記2つの熱交換領域を覆う空間)を通って上昇し、それから真横に流れて排気口から排出される。しかし、上記公報に示されているように、排気口が給湯側に偏よった位置にあると、追焚用の熱交換領域での排気抵抗が給湯用の熱交換領域より大きくなる。そのため、例えば風呂追焚のための単独燃焼を行っている時に、追焚用燃焼領域の燃焼排ガスの一部が給湯用熱交換領域にも流れ、給湯用配管の水を加熱してしまう可能性がある。この場合、風呂追焚のための熱効率が悪くなるばかりか、給湯用配管の栓を開いた時に高温の湯が出る不都合が生じる。
【0005】
上記公報の装置における排気口を、燃焼装置の正面に配置して、熱交換領域の並び方向に細長くし、正面から見て排気口を2つの熱交換領域に対応する長さにした場合には、無風状態であれば、2つの熱交換領域での排気抵抗がほぼ均衡し、一方の用途の燃焼領域での燃焼排ガスが他の用途の熱交換領域に至るのを防止できる。しかし、排気口に対して強い風が斜めに吹きつける場合等では、上記排気部内において2つの熱交換領域にそれぞれ対応する箇所での排気抵抗が不均衡になることが多々ある。この排気部での排気抵抗の不均衡は、2つの熱交換領域での圧力の不均衡を生じさせる。そのため、給湯用の燃焼領域の燃焼排ガスが追焚側の熱交換領域に流れたり、これとは逆に追焚側の燃焼領域の燃焼排ガスが給湯側の熱交換領域に流れる可能性がある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明の第1の態様は、燃焼部とこの燃焼部の下流側の熱交換部とが缶体に収容され、この熱交換部の下流側に燃焼排ガスを排出する排気部が設けられ、上記燃焼部が仮想境界面により単独燃焼可能な複数の燃焼領域に分けられ、上記熱交換部が上記燃焼部と同様にして上記仮想境界面により複数の熱交換領域に分けられ、これら複数の熱交換領域には、互いに独立した配管が通る燃焼装置において、
上記排気部の排気通路には、上記燃焼領域に対応する位置に上記燃焼排ガスの流通を抑制ないしは阻止する流通抵抗部が設けられ、上記仮想境界面上に、燃焼排ガスが集中して通る集中流通部が設けられていることを特徴とする。
【0007】
本発明の第2の態様は、第1態様の燃焼装置において、上記仮想境界面が垂直をなし、上記熱交換領域が対応する燃焼領域の真上に位置することを特徴とする。
本発明の第3の態様は、第1,第2態様の燃焼装置において、上記排気通路には、上記仮想境界面上に開口を有する流通抵抗板が配置され、この流通抵抗板の開口が上記集中流通部として提供され、この流通抵抗板の板部分が上記流通抵抗部として提供されることを特徴とする。
【0008】
本発明の第4の態様は、第3態様の燃焼装置において、上記開口が上記仮想境界面に沿って細長く延びていることを特徴とする。
本発明の第5の態様は、第3,第4態様の燃焼装置において、上記流通抵抗板において、上記開口の両側または一方側の板部分が、開口に向かうにしたがって熱交換部から遠ざかるように傾斜する傾斜部となっていることを特徴とする。
【0009】
本発明の第6の態様は、第1,第2態様の燃焼装置において、上記排気部は、排気通路の下流端において上記複数の燃焼領域の並び方向に細長い排気トップを有し、この排気トップの排気口が上記集中流通部として上記仮想境界面上に位置し、排気口の両側に延びる壁が上記流通抵抗部となることを特徴とする。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の第1の実施形態を、図1〜図3を参照しながら説明する。図1は、給湯と風呂追焚の2つの機能を有する1缶2水路型の燃焼装置の全体を示す。この燃焼装置は、排気ユニット10(排気部)と、熱交換ユニット20と、バーナユニット30と、ファン40とを上から順に連接し、熱交換ユニット20に給湯用配管50と追焚用配管60(循環系配管)を通すことにより構成されている。
【0011】
図1,図2に示すように、上記熱交換ユニット20は、横断面矩形をなし上下端が開口したフレーム21と、このフレーム21の上部に収容された熱交換部22とを備えている。フレーム21は、後述するバーナユニット30のフレーム31に連結され、缶体を構成している。
【0012】
上記熱交換部22は、水平なX軸方向(図1において左右方向)に並んだ給湯用と追焚用の2つの熱交換領域22a,22bを有している。これら熱交換領域22a,22bを分ける仮想境界面Kは垂直をなし上記X軸方向と直交している。
【0013】
上記熱交換部22の詳細な構造を説明すると、この熱交換部22は、フレーム21内に収容された多数の薄肉のフィンプレート25を有している。このフィンプレート25は垂直をなし両熱交換領域22a,22bにわたりX軸方向に長く延びており、Y軸方向(水平をなしX軸と直交する方向)に等しい間隔をおいて並べられている。このフィンプレート25には、上記仮想境界面K上において開口25aが形成されており、この開口25aにより、上記領域22a,22b間の熱的干渉を小さくしている。なお、フィンプレート25は上記領域22a,22b毎に別個に設けてもよい。
【0014】
上記給湯用配管50は、図1において右側の熱交換領域22aを通る通水管51と、この通水管51の上流端に接続された給水管52と、下流端に接続された給湯管53とを有している。給湯管53の末端には栓54が設けられている。
追焚用配管60は、図1において左側の熱交換領域22bを通る通水管61と、この通水管61の両端と浴槽65とを連ねる往路管62および復路管63とを有している。復路管63には、ポンプ64が設けられている。
【0015】
図1に示すように、上記バーナユニット30は、上端が開口した箱形状のフレーム31と、このフレーム31内に収容されたバーナアッセンブリ32(燃焼部)およびノズルブロック35を備えている。このフレーム31の底壁に上記ファン40が取り付けられている。
【0016】
上記バーナアッセンブリ32は、上記仮想境界面Kと平行をなす多数の中空薄板形状のバーナエレメント33を、X軸方向に配列することにより構成されている。これらバーナエレメント33は導入口33aを有し、上面に多数の炎口を有している。バーナエレメント33は、導入口33aで、上記ノズルブロック35の対応するノズル部からのガスを受けるとともにファン40からの空気を受け、両者を内部空洞で混合し、この混合ガスを炎口から吹き出すようになっている。
【0017】
上記バーナアッセンブリ32は、上記仮想境界面Kにより、給湯用燃焼領域32aと追焚用燃焼領域32bによって分けられている。これら燃焼領域32a,32bは、X軸方向に並んで配置されており、それぞれが所定枚数の上記バーナエレメント33で構成されている。給湯用燃焼領域32aは上記給湯用熱交換領域22aの真下に配置され、追焚用燃焼領域32bは上記追焚用熱交換領域22bの真下に配置されている。
【0018】
図1に示すように、バーナアッセンブリ32へガスを供給する手段70は、主管71と、この主管71から分岐した2つの分岐管72,73を有している。主管71には主電磁開閉弁75と電磁比例弁76が設けられており、分岐管72,73にはそれぞれ補助電磁開閉弁77,78が設けられている。分岐管72,73は上記ノズルブロック35に接続されている。このノズルブロック35は、分岐管72,73にそれぞれ接続された2つの通路35a,35bを有するとともに、これら2つの通路35a,35bにそれぞれ接続された2群のノズル部を有している。一つの群のノズル部は、上記給湯用燃焼領域32aのバーナエレメント33の導入口33aに対峙し、他の群のノズル部は、追焚用燃焼領域32bのバーナエレメント33の導入口33aに対峙している。
【0019】
次に、本発明の特徴部をなす排気ユニット10について説明する。この排気ユニット10は、図1,図3に示すように、上記熱交換ユニット20のフレーム21の上端に連結される排気カバー11と、この排気カバー11の正面側に設けられてY軸方向に突出する排気トップ12とを有している。排気カバー11の内部空間11a(排気通路)は、上記熱交換部22の真上に位置し、熱交換部22の全領域すなわち給湯用熱交換領域22aおよび追焚用熱交換領域22bを覆っている。
【0020】
上記排気トップ12は、熱交換部22のX軸方向の長さに相当する長さを有しており、その内部空間12a(排気通路)は、X軸方向において2つの熱交換領域22a,22bに対応した長さを有している。また、排気トップ12の垂直をなす正面壁12bにはX軸方向に延びる排気口12cが形成されている。この排気口12cは、図1に示すように、X軸方向において2つの熱交換領域22a,22bにほぼ対応した長さを有している。
【0021】
上記排気カバー11の内部空間11aには、内部空間11aの全域を占める水平の流通抵抗板15が配置されている。この流通抵抗板15には、上記仮想境界面K上に位置して、開口15a(集中流通部)が形成されている。この開口15aは、仮想境界面Kに沿ってY軸方向に延び、細長く形成されている。この開口15aの両側の板部分15b(流通抵抗部)は、熱交換領域22a,22bをそれぞれ覆っている。
【0022】
次に、上記燃焼装置で実行される給湯作用について説明する。栓54を開くと、給水管52,通水管51,給湯管53の順に水が流れる。給水管52に設けられた水流スイッチ(図示しない)がこれを検出し、この検出信号に応答して制御ユニット80がファン40を駆動するとともに、主電磁開閉弁75,補助電磁開閉弁77を開くことにより、給湯用燃焼領域32aでの燃焼制御を開始する。その結果、フィンプレート25のうち給湯用燃焼領域32aの真上に位置する部分(給湯用熱交換領域22aの部分)が主に加熱され、ひいては通水管51を通る水が加熱され、湯となって給湯管53へと供給される。
【0023】
上記給湯が単独で実行されている時には、追焚用燃焼領域32bでは燃焼が行われないので、ファン40からの燃焼を伴わない空気が追焚用燃焼領域32bを経て追焚用熱交換部22bを通過し、通水管61を加熱しない。
【0024】
風呂追焚を単独で行う場合には、制御ユニット80の制御に基づき、ファン40を駆動するとともに、ポンプ64を駆動して、浴槽65の水を復路管63,通水管61,往路管62を経て循環させる。そして、復路管63に設けた水流スイッチがこの循環水流を検出した時に、主電磁開閉弁75,補助電磁開閉弁78を開いて、追焚用燃焼領域32bでの燃焼を開始する。その結果、フィンプレート25のうち追焚用燃焼領域32bの真上に位置する部分(追焚用熱交換領域22bの部分)が主に加熱され、ひいては通水管61を通る浴槽65からの水が加熱され、追焚が実行される。
【0025】
上記風呂追焚を単独で行う際に、給湯用燃焼領域32aでは燃焼が実行されないので、ファン40からの燃焼を伴わない空気が、給湯用燃焼領域32aを経て給湯用熱交換領域22aを通過し、通水管51内の水を加熱することはない。
なお、給湯と風呂追焚を同時に実行する場合には、補助開閉弁77,78が開き、2つの燃焼領域32a,32bで燃焼が実行される。
【0026】
熱交換部22を通過した燃焼排ガス(燃焼を伴わない空気を含む)は、排気カバー11の内部空間11a,排気トップ12の内部空間12aを通って、排気口12cから外部に排出される。燃焼排ガスは、排気カバー11の内部空間11aを上方に流れる過程で、流通抵抗板15の板部分15bに流通を阻止され、開口15aを集中的に通過する。なお、流通抵抗板15により燃焼排ガスの排気抵抗が増大するが、ファン40の回転数を増大させることにより必要とする燃焼空気量を確保する。
【0027】
排気口12cに強風が斜めに当たる場合には、排気トップ12の内部空間12aおよび排気カバー11の内部空間11aの上部では、正面から見て左右の圧力が不均衡となり、熱交換領域22a,22bに対応する左右部分の排気抵抗が異なる。しかし、内部空間11aには流通抵抗板15が配置され、この圧力,排気抵抗の不均衡の影響は流通抵抗板15で遮断され、それより下方の空間部分に及ばない。すなわち、熱交換領域22a,22bでの圧力は、開口15aでの圧力の影響を受けるだけであるから、ほぼ均衡した状態を維持される。
【0028】
上述したように、熱交換領域22a,22bでの圧力,排気抵抗がほぼ均衡しており、しかも燃焼排ガスが仮想境界面Kに位置する開口15aに向かって集中して流通するので、バーナアッセンブリ32の燃焼領域32a,32bの燃焼排ガス(特に仮想境界面Kの近傍の燃焼排ガス)は、対応する熱交換領域22a,22bに向かってほぼ真っ直ぐに延びる。そのため、風呂追焚の単独燃焼中に、追焚用燃焼領域32bの燃焼排ガスが給湯用熱交換領域22aに至らず、給湯用配管50の通水管51を加熱せず、栓54を開いた時にいきなり高温の湯が吐出する不都合を防止することができる。また、給湯単独実行中に、給湯用燃焼領域32aの燃焼排ガスが追焚用熱交換領域22bに至らず、追焚用配管60の通水管61を加熱せず、その空焚きを防止することができる。また、それぞれの用途毎に熱効率を高めることができる。
【0029】
次に、本発明の第2実施形態について、図4を参照しながら説明する。この第2実施形態では、流通抵抗板15において、開口15aの両側の板部分15bが傾斜している点だけが第1実施形態と異なり、他の構成は同じである。この板部分15bの傾斜は、開口15aに向かうにしたがって上方へすなわち熱交換部22から離れるように傾いている。これにより、排気抵抗を小さくして燃焼排ガスの流れを円滑にでき、より一層、給湯と追焚の間の干渉を無くすことができる。
【0030】
次に、本発明の第3実施形態について、図5を参照しながら説明する。この第3実施形態では、第1,第2実施形態の流通抵抗板15が省かれている。その代わりに、排気口12cが狭められて仮想境界面K上に位置し、集中流通部をなしている。正面壁12bにおいて、排気口12cの両側の部分は正面から見て熱交換領域22a,22bにそれぞれ対応しており、流通抵抗部となる。したがって、排気ユニット10の外部の圧力不均衡の影響は、この正面壁12bで遮断され、排気カバー11および排気トップ12の内部空間11a,12aでの圧力均衡状態、排気抵抗の均衡状態を維持することができ、ひいては熱交換領域22a,22bでの排気抵抗の均衡状態を維持できる。
【0031】
次に、本発明の第4実施形態について、図6を参照しながら説明する。この第4実施形態は、給湯,追焚の他に暖房機能も有する1缶3水路型の燃焼装置である。第1実施形態の1缶2水路型の燃焼装置と比較しながら説明すると、バーナアッセンブリ32は、暖房用燃焼領域32cを給湯用燃焼領域32aの右隣に付加されている。バーナブロック35はこの暖房用燃焼領域32cに対応する通路35cを付加され、ガス供給手段70は、この通路35cに対応する分岐路74と電磁開閉弁79を付加されている。熱交換部22は、この暖房用燃焼領域32cの真上に位置する暖房用熱交換領域22cを付加されている。この暖房用熱交換領域22cに、循環する暖房用配管90が通っている。
【0032】
仮想境界面K’により、給湯用熱交換領域22aと暖房用熱交換領域22cが分けられ、給湯用燃焼領域22aと暖房用燃焼領域22cが分けられている。フィンプレート25には、この仮想境界面K’上に開口25a’が形成されている。
流通抵抗板15には、仮想境界面K,K’上にそれぞれ位置して、Y軸方向に細長い2つの開口15a,15a’が形成されている。
【0033】
上記構成の第4実施形態では、流通抵抗板15において、開口15a,15b’に分けられた3つの板部分15bが,3つの熱交換領域22a,22b,22cの全てを覆い、しかも2つの仮想境界面K,K’に位置して2つの開口15a,15a’が形成されているので、第1実施形態と同様の理由により、給湯用燃焼領域32aからの燃焼排ガスが、追焚用熱交換領域22bや暖房用熱交換領域22cに流れることがなく、これらを加熱することがない。また、追焚用燃焼領域32b,暖房用燃焼領域32cからの燃焼排ガスが給湯用熱交換領域22aに流れることもない。
【0034】
次に、本発明の第5実施形態について図7を参照しながら説明する。この第5実施形態は、第4実施形態と同様に1缶3水路型の燃焼装置であり、流通抵抗板15の板部分15bが、開口15a,15a’の両側で傾斜している点でのみ異なる。この傾斜した板部分15bの作用は、図4の第2実施形態と同様である。
【0035】
次に、本発明の第6実施形態について、図8を参照しながら説明する。この第6実施形態では、1缶3水路型の燃焼装置において、流通抵抗板15が省かれている。その代わりに、排気トップ12の正面壁12bには、仮想境界面K、K’上に位置した排気口12c,12c’が形成されている。正面壁12bにおいて、排気口12cの左側、排気口12c’の右側および排気口12c,12c’間の部分は、正面から見て熱交換領域22b,22c,22aに対応しており、流通抵抗部となる。この実施形態の作用は、図5に示す第3実施形態と同様である。
【0036】
本発明は上記実施形態に制約されず、種々の形態を採用可能である。流通抵抗板15を用いる場合には、排気トップは、正面側ではなく排気カバーの左右いずれかの側部(例えば第1実施形態において給湯用熱交換領域側、または追焚用熱交換領域側の側部)に配置してもよい。
【0037】
上記流通抵抗部は、燃焼排ガスの流通を完全に阻止するものでなく、若干の流通を許容するものであってもよい。例えば、流通抵抗板15を用いる場合には板部分15bに多数の小孔を散点状に形成して、流通を抑制してもよい。また、排気トップの正面壁を流通抵抗部とする場合にもここに多数の小孔を形成してもよい。
【0038】
また、流通抵抗板を互いに分離した複数の板部分で構成し、その間の空隙を開口としてもよい。さらに、流通抵抗板を傾斜させる場合には、開口の片側だけに傾斜させてもよい。
【0039】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明の第1、第2の態様によれば、排気部の排気通路に、流通抵抗部と集中流通部とを、複数の熱交換領域およびこれら領域を分ける仮想境界面に対応して設けたので、熱交換領域での排気抵抗の不均衡を防止ないしは抑制でき、燃焼領域の燃焼排ガスを対応する熱交換領域に確実に至らしめることができ、他の熱交換領域を加熱する不都合を防止でき、熱効率の向上等を図ることができる。
本発明の第3の態様によれば、集中流通部となる開口を有する流通抵抗板を用いることにより、燃焼領域の燃焼排ガスをより一層確実に対応する熱交換領域に至らしめることができる。
本発明の第4の態様によれば、上記開口を仮想境界面に沿って細長く形成したので、燃焼排ガスの流れを円滑にでき、排気抵抗の増大を抑えることができる。本発明の第5の態様によれば、流通抵抗板に傾斜部を設けることにより、燃焼排ガスの流れを円滑にでき、排気抵抗の増大を抑えることができる。
本発明の第6の態様によれば、排気トップの壁を流通抵抗部とし、排気口を集中流通部としたので、構成を簡略化することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態をなす給湯,追焚用燃焼装置の概略縦断面図である。
【図2】同第1実施形態の熱交換ユニットの横断面図である。
【図3】同第1実施形態の排気ユニットを図1と直交する面で切断した縦断面図である。
【図4】本発明の第2実施形態をなす給湯,追焚用燃焼装置の概略縦断面図であり、図1に対応するがその要部のみを示す。
【図5】本発明の第3実施形態をなす給湯,追焚用燃焼装置の図4相当図である。
【図6】本発明の第4実施形態をなす給湯,追焚,暖房用燃焼装置の図1相当図である。
【図7】本発明の第5実施形態をなす給湯,追焚,暖房用燃焼装置の図4相当図である。
【図8】本発明の第6実施形態をなす給湯,追焚,暖房用燃焼装置の図4相当図である。
【符号の説明】
K,K’ 仮想境界面
10 排気ユニット(排気部)
11 排気カバー
12 排気トップ
11a 内部空間(排気通路)
12a、12a’ 排気口(集中流通部)
12b 正面壁(流通抵抗部)
15 流通抵抗板
15a、15a’ 開口(集中流通部)
15b 板部分(流通抵抗部)
22 熱交換部
22a 給湯用熱交換領域
22b 追焚用熱交換領域
22c 暖房用熱交換領域
32 バーナアッセンブリ(燃焼部)
32a 給湯用燃焼領域
32b 追焚用燃焼領域
32c 暖房用燃焼領域
50 給湯用配管
60 追焚用配管
90 暖房用配管
Claims (6)
- 燃焼部とこの燃焼部の下流側の熱交換部とが缶体に収容され、この熱交換部の下流側に燃焼排ガスを排出する排気部が設けられ、
上記燃焼部が、仮想境界面により単独燃焼可能な複数の燃焼領域に分けられ、上記熱交換部が上記燃焼部と同様にして上記仮想境界面により複数の熱交換領域に分けられ、これら複数の熱交換領域には、互いに独立した配管が通る燃焼装置において、
上記排気部の排気通路には、上記燃焼領域に対応する位置に上記燃焼排ガスの流通を抑制ないしは阻止する流通抵抗部が設けられ、上記仮想境界面上に、燃焼排ガスが集中して通る集中流通部が設けられていることを特徴とする燃焼装置。 - 上記仮想境界面が垂直をなし、上記熱交換領域が対応する燃焼領域の真上に位置することを特徴とする請求項1に記載の燃焼装置。
- 上記排気通路には、上記仮想境界面上に開口を有する流通抵抗板が配置され、この流通抵抗板の開口が上記集中流通部として提供され、この流通抵抗板の板部分が上記流通抵抗部として提供されることを特徴とする請求項1または2に記載の燃焼装置。
- 上記開口が上記仮想境界面に沿って細長く延びていることを特徴とする請求項3に記載の燃焼装置。
- 上記流通抵抗板において、上記開口の両側または一方側の板部分が、開口に向かうにしたがって熱交換部から遠ざかるように傾斜する傾斜部となっていることを特徴とする請求項3または4に記載の燃焼装置。
- 上記排気部は、排気通路の下流端において上記複数の燃焼領域の並び方向に細長い排気トップを有し、この排気トップの排気口が上記集中流通部として上記仮想境界面上に位置し、排気口の両側に延びる壁が上記流通抵抗部となることを特徴とする請求項1または2に記載の燃焼装置。
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