JP3767267B2 - クリーナ装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は電子写真方式の画像形成装置に適用するクリーナ装置に関するものであり、特に、画像形成装置の画像担持体表面にクリーナブレードを当接させて残留トナーの除去を行うクリーナ装置の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】
複写機やレーザプリンタ等、電子写真方式の画像形成装置では、画像担持体としての感光体上に形成した静電潜像をトナー現像により顕像化し、さらにこのトナー像を記録紙等の記録媒体に転写して印刷画像を得ている。また、近年、感光体(第1次画像担持体)上に順次形成された複数色のトナー像を、中間転写体(第2次画像担持体)上で重ね合わせた後、これを記録紙やOHPシート等の記録媒体に転写してフルカラー印刷画像を得る画像形成装置が提案されている。例えば、第1次感光体としてベルト状感光体を用いた画像形成装置が特開平6−130775号公報に記載されており、第1次感光体としてドラム状感光体を用いた画像形成装置が特開平9−204108号公報に記載されている。
【0003】
これらの画像形成装置では、帯電装置によって一様に帯電させた感光体表面に、画像信号に基づいてレーザ光を照射して静電潜像を形成する。この帯電装置として、コロトロン放電による非接触帯電方式や、帯電ロールによる接触帯電方式がある。接触帯電方式では、感光体表面に帯電ロールを接触させて高電圧を印加し、感光体表面を帯電させる。
【0004】
また、電子写真方式の画像形成装置では、トナー像を記録媒体または中間転写体に転写した後、画像担持体表面に未転写のトナーが残留するので、一般に転写位置の後段にクリーナ装置が設けられる。クリーナ装置は、クリーナブレードを有していて、このクリーナブレードを感光体表面に当接させることにより、残留トナーが掻き落とされる。クリーナ装置によるトナー除去を容易にするため、該クリーナ装置の前段に除電装置を設けることもある。
【0005】
さて、特に感光体への帯電方式として前記接触帯電方式を採用した場合、クリーナ装置において次のような問題点が生じやすい。すなわち、接触帯電方式では帯電ロールを感光体表面にいつも接触させた状態であるので、感光体表面を荒らして、その平滑性を損ねやすい。感光体表面の平滑性が損なわれると、前記クリーナブレードと感光体表面の接触抵抗が増大し、滑りが悪くなる。その結果、クリーナブレード先端の微小振動(びびり)による異常音が発生して使用環境の悪化を招くおそれがある。さらに、前記微小振動によりクリーナブレードの先端が傷み、その滑らかさが低下してトナー除去のむらによるクリーニング不良をきたすこともある。
【0006】
そこで本出願人は、特開平11−161125号公報において、図13に示すように、先端を下方に向けて前記画像担持体100表面に当接されたクリーナブレード129と、前記クリーナブレード129で前記画像担持体100表面から掻き落とされた廃トナーを貯溜するハウジング137と、前記廃トナーを受けて前記ハウジング137に案内する下側シール130と、前記クリーナブレード129および前記下側シール130よりも前記ハウジング137側に配置され、前記廃トナーを前記クリーナブレード129先端に一時的に塞き止めるためのトナー塞き止め部材131とを有するクリーナ装置を既に提案している。
【0007】
クリーナ装置をこのように構成することにより、画像担持体表面から除去された廃トナーが、クリーナブレード129、下側シール130、およびトナー塞き止め部材131により形成される領域(以下、この領域を「領域A」という)に塞き止められ、前記クリーナブレード127の先端が廃トナーで覆われる。この廃トナーは、クリーナブレード127先端が滑らかに摺動するための潤滑剤として作用し、上記問題を防止することができる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、本発明者らは更なる研究の結果、このクリーナ装置において次のような改良すべき点を見出した。廃トナーが潤滑剤として効果的に作用するためには、領域A内に流入する廃トナーの量とハウジング127側へと排出される廃トナーの量とがバランスし、領域A内のクリーナブレード127先端に存在する廃トナーの量が適切な範囲内にあることが必要である。一方、実際には領域A内からの廃トナーの排出が様々な条件により妨げられる場合がある。
【0009】
例えば、図14に示すように、前記トナー塞き止め部材131は、前記塞き止められた廃トナーの一部を前記ハウジング137内に流入させるため、前記ハウジング137との固定部境界に設けられた開口136を有するものでもよいが、長期間保管後や長期間の休止後の稼動の場合等、領域A内に存在していた廃トナーが凝集し、該開口136からハウジング137側に廃トナーが適切に排出されにくくなるおそれがある。
【0010】
また、前記トナー塞き止め部材131は、前記ハウジング137にその下端が固定され、上端が前記クリーナブレード129の先端との重なり部分を有する可撓性の樹脂シートで構成するものでもよいが、初めて使用する場合等領域A内に存在する廃トナーの量が少ない場合には、樹脂シートの上端がクリーナブレード129や下側シール130に吸着してしまう場合がある。このような状態ではその後領域A内に廃トナーが流入してきても、樹脂シートの上端側からハウジング137側に廃トナーが適切に排出されにくくなるおそれがある。
【0011】
このように領域Aから廃トナーが適切に排出されないと、クリーナブレード129の先端の廃トナーの圧力が過大となり、潤滑剤としての効果が発揮されず、かえってクリーニング不良を引き起こす原因ともなり得る。
【0012】
本発明はこのような問題点に鑑みてなされたものであり、その目的は、領域A内のクリーナブレード127先端に存在する廃トナーの量を適切な範囲内に保つことで、クリーニング不良が生じず、しかもクリーナブレード先端の微小振動(びびり)を防止することができるクリーナ装置を提供することにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】
上記の課題を解決し、目的を達成するための本発明は、電子写真方式画像形成装置の画像担持体上に残留したトナーを除去するクリーナ装置であり、先端を下方に向けて前記感光体表面に当接されたクリーナブレードと、前記クリーナブレードで前記感光体表面から掻き落とされた廃トナーを貯溜するハウジングと、前記廃トナーを受けて前記ハウジングに案内する下側シールと、前記クリーナブレードおよび前記下側シールよりも前記ハウジング側に配置され、前記廃トナーを前記クリーナブレード先端に一時的に塞き止めるためのトナー塞き止め部材とを有するクリーナ装置において、前記板状部材が、前記塞き止められた廃トナーの一部を前記ハウジング内に流入させるために設けられた複数の第一の開口部を有し、プロセス方向に直交する方向において、その第一の開口部の長さaと隣接する二つの第一の開口部間の長さtとの関係がt≦aであり、隣接する二つの第一の開口部間にそれぞれ第二の開口部を設け、隣接する二つの第一の開口部間の面積S1と、第二の開口部の面積S2との関係が、S1≦S2となるものである。
【0014】
クリーナ装置をこのように構成して2種類の開口部を設けることで、プロセス方向に直交する方向における廃トナーの均一な排出と、廃トナーをクリーナブレード先端に一時的に塞き止めるためのトナー塞き止め部材の強度の確保とを両立することができる。そのため、その廃トナーの量を適切な範囲内に保つことで、クリーニング不良が生じず、しかもクリーナブレード先端の微小振動(びびり)を防止することができる。
【0015】
図1は、第一の開口部の位置及び第一の開口部間の面積について説明するものである。第一の開口部は、前記ハウジングとの固定部境界に設けられるものであってもよいし(図1(a)参照)、その固定部境界よりも上方に設けられるものであってもよいし(図1(b)参照)、複数の第一の開口部の設けられる位置が上下にずれているものであってもよい(図1(c)参照)。一般には、廃トナーを効率よく排出するためには、第一の開口部はハウジングとの固定部境界に設けることが好ましい。
【0016】
これら図1に示した第一の開口部はいずれも長方形であり、図の上下方向で示されるプロセス方向の長さ(以下、単に「高さ」という)がb、図の左右方向で示されるプロセス方向に直交する長さ(以下、単に「長さ」という)がa、隣接する二つの第一の開口部の長さがtとしてそれぞれ表されている。
【0017】
また図1ではいずれの場合も隣接している第一の開口部の長さaは等しいものとしているが、これが互いに異なる場合、例えば、一方の第一の開口部の長さがa1、他方の第一の開口部の長さがa2の場合(a1<a2)、上述の「t≦a」という条件は、t≦Max(a1、a2)=a2となる。
【0018】
さらに、隣接する二つの第一の開口部間の面積S1は、図1の(a)〜(c)のいずれ場合も、S1=b×tとして表すことができる。
【0019】
図2は、第一の開口部の形状及び第一の開口部間の面積について説明するものである。図1に示した第一の開口部の形状はいずれも長方形であるが、本発明はこれに限定されるものではなく、他の形状、例えば、楕円形のものでもよい(図2(a)参照)。また、複数の第一の開口部の形状が互いに相違するものでもよい(図2(b)参照)。さらに、同じ長方形であっても、その長さ又は高さが相異なるものであってもよい(図2(c)参照)。また、(図示はしないが)複数の第一の開口部のがそれぞれ異なる形状となるものでもよい。
【0020】
ここで、第一の開口部の形状が長方形以外であっても、その長さは図2(a)、(b)に示すように第一の開口部の長さ方向の最大な長さをいう。一方、隣接する二つの第一の開口部間の面積S1は、図2(a)〜(c)に示すように規定される。すなわち、隣接する第一の開口部の高さが等しくbである場合には(図2(a)(b)参照)、その隣接する第一の開口部間の間隔をtとして、S1=b×tする。一方、隣接する第一の開口部の高さが異なる場合には(図2(c)参照)、より高いほうの高さをb2として、S1=b2×tとする。
【0021】
図3は、第二の開口部の位置について説明するものである。第二の開口部は、その上部が第一の開口部の上部よりも上方に位置するように構成するものでもよいし(図3(a)参照)、その上部及び下部が第一の開口部の上部及び下部よりもそれぞれ上方、下方に位置するように構成するものでもよいし(図3(b)参照)、その下部が第一の開口部の下部よりも下方に位置するように構成するものでもよい(図3(c)参照)。
【0022】
また、図3(a)〜(c)に示す第二の開口部は、いずれのその長さがc、高さがdの長方形であるため、第二の開口部間の面積S2は、S2=c×dとして表すことができる。
【0023】
図4は、第二の開口部の形状について説明するものである。図3に示した第二の開口部の形状はいずれも長方形であるが(第一の開口部も同様に長方形)、本発明はこれに限定されるものではなく、他の形状、例えば、長方形の各角が円弧状のものでもよい(図4(a)参照)。また、台形のものでもよい(図4(b)参照)。さらに、(図示はしないが)第二の開口部が複数設けられる場合に、各第二の開口部の形状が相異なるものであってもよい。
【0024】
なお、第一の開口部の形状が長方形以外であってもその面積S2は、それぞれの形状に応じて求めることができる。例えば、図4(b)に示すように、第二の開口部の形状が上辺の長さc1、下辺の長さc2、高さdの台形である場合には、その面積S2は、S2=(c1+c2)×d÷2として表すことができる。
【0025】
また他の本発明として、電子写真方式画像形成装置の画像担持体上に残留したトナーを除去するクリーナ装置であり、先端を下方に向けて前記感光体表面に当接されたクリーナブレードと、前記クリーナブレードで前記感光体表面から掻き落とされた廃トナーを貯溜するハウジングと、前記廃トナーを受けて前記ハウジングに案内する下側シールと、前記クリーナブレードおよび前記下側シールよりも前記ハウジング側に配置され、前記廃トナーを前記クリーナブレード先端に一時的に塞き止めるためのトナー塞き止め部材とを有するクリーナ装置において、前記トナー塞き止め部材は、その下端が前記ハウジングに固定され、その上端が前記クリーナブレードの先端との重なり部分を有し、塞き止められた廃トナーが前記重なり部分を通過して前記ハウジング内に移動するのを許容する程度の可撓性を有する板状樹脂シートであり、前記重なり部分におけるその板状樹脂シートと前記クリーナブレードとの接触部分が線状のものである(請求項)。
【0026】
クリーナ装置をこのように構成することにより、従来のクリーナ装置のように板状樹脂シートとクリーナブレードとの接触部分が面状となる場合に比べて(図13参照)、板状樹脂シートとクリーナブレードとが吸着しにくくなり、板状樹脂シートの上端側からハウジング側に廃トナーが適切に排出され、クリーナブレードの先端に存在する廃トナーの量を適切な範囲内に保つことができ、クリーニング不良が生じず、しかもクリーナブレード先端の微小振動(びびり)を防止することができる。
【0027】
図5は、重なり部分における板状樹脂シートとクリーナブレードとの接触部分が線状となる場合の態様を説明するものである。図5(a)は、板状樹脂シートの上端がクリーナブレードと線状に接触する態様を示すものである(請求項)。この図に示すように板状樹脂シートの一部に折れ曲がり部分を有するものであってもよいし、板状樹脂シートが全体的に折れ曲がり、その先端がクリーナブレードと線状に接触するものであってもよい。
【0028】
図5(b)は、板状樹脂シートの一部が折れ曲がり部分を有し、その折れ曲がり部分においてクリーナブレードと線状に接触する態様を示している。廃トナーをハウジング内に効率よく回収する観点からは図5(a)に示す態様が好ましい。なお、このようにその折れ曲がり部分においてクリーナブレードと線状に接触する態様では、板状樹脂シートの折れ曲がり部分から上端までを、図5(b)に示すように下り勾配として構成すれば、板状樹脂シートとクリーナブレードとの接触部分から排出される廃トナーが重力の作用により直ちにハウジング内に収容される。
【0029】
図6は、板状樹脂シートの上端とクリーナブレードとの線状接触態様を説明するものである。これらに示すように、板状樹脂シートの上端とクリーナブレードとの角度をαとして、そのαが鋭角に接触するもの(図6(a)参照)、略直角に接触するもの(図6(b)参照)、鈍角に接触するもの(図6(c)参照)のいずれでもよいが、αが鈍角となる態様では(図6(c)参照)、板状樹脂シートの折れ曲がり部分に廃トナーが滞留してしまうおそれがあるため、αは鋭角又は略直角であることが好ましい。また、あまりにもαが小さすぎると廃トナーを塞き止める効果が弱くなるため、より好ましい範囲のαは、45°<α<90°である。
【0030】
なお、これらのクリーナ装置において、前記板状部材が、前記塞き止められた廃トナーの一部を前記ハウジング内に流入させるため、その下端および前記ハウジング底部の間に間隙を有して配設されものであってもよい。また、前記クリーナブレードの、クリーニング方向と直交する方向両端に廃トナーの漏れを防止するための側方シールを具備し、前記板状部材および前記側方シールの間に間隙を設けるものであってもよい。さらに、クリーニングの対象となる画像形成装置の画像担持体が、画像形成のためにその表面が接触帯電方式により帯電される感光体であってもよい。また、前記クリーナブレードが、前記画像担持体の表面に対して、ドクター方向に当接されているものであってもよい。
【0031】
【発明の実施の形態】
◎実施例
以下、図面を参照して本発明を詳細に説明する。図2は本発明の一実施形態に係る画像形成装置の一例であるフルカラープリンタの要部構成図である。同図において、像担持体としての感光体ドラム(以下、単に「感光体」という)1は図示しないモータで矢印7の方向に回転できるように設けられている。感光体1の周囲には、帯電装置つまり帯電ロール(BCR)8、露光装置(ROS)9、現像アセンブリ10、第1次転写器つまり第1次BTR2、クリーナ装置11が配置されている。前記現像アセンブリ10はフルカラー現像のための4台の現像装置10Y,10M,10C,10Kからなる。現像装置10Y,10M,10C,10Kは、感光体1上の潜像をそれぞれイエロ(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、クロ(K)のトナーで現像する。各色のトナーを現像する際には、図示しないモータによって現像アセンブリ10を矢印R方向に回転させ、当該色の現像装置が感光体1に当接するように位置合わせされる。
【0032】
感光体1上に現像された各色のトナー像は、第1次BTR2によって中間転写ベルト(以下、単に「ベルト」という)3に順次転写されて、4色のトナー像が重ね合わされる。ベルト3はロール12,13,14,15に張架されている。これらのうち、ロール12は図示しない駆動源に結合されてベルト3を駆動する駆動ロールとして機能し、ロール13はベルト3の張力を調節するテンションロールとして機能し、ロール14は第2次転写器つまり第2次BTR4のバックアップロールとして機能する。ベルト3を挟んでロール15と対向する位置にはベルトクリーナ16が設けられていて、ベルト3上の残留トナーがクリーナブレードで掻き落とされる。
【0033】
記録紙カセット17,18から引き出しロール19,20で搬送路に引き出された記録紙はロール対21,22,23によってニップ部、つまり第2次BTR4とベルト3との当接部に給送される。ベルト3上に形成されたトナー像はこのニップ部で記録紙上に転写され、定着装置24で熱定着されてトレイ25またはトレイ26(本体上面)に排出される。
【0034】
ベルト3には反射型光センサ6が対向して配置されていて、ベルト3上の反射箔5からの反射光を検出する。反射光の検出信号はROS9による画像形成タイミングやトナー像の転写タイミングを制御する基準信号として利用される。
【0035】
現像装置10Y,10M,10C,10Kは、交換可能なトナーカートリッジと、現像バイアスを与える現像用ロールと、現像ロールへトナーを供給するトナー供給装置および搬送装置とを有している。
【0036】
上記構成による画像形成装置では、次のようにして画像が形成される。まず、BCR8に電圧を印加して感光体1の表面を予定の帯電部電位で一様にマイナス帯電させる。続いて、帯電された感光体1上の画像部分が予定の露光部電位になるようにROS9で露光を行い潜像が形成される。すなわち、図示しない制御装置から供給される画像信号に基づき、ROS9をオン・オフすることによって画像に対応した潜像が形成される。
【0037】
現像装置10Y等の現像ロールには各色毎に予め設定された現像バイアスが印加されており、前記潜像は該現像ロールの位置を通過時にトナーで現像され、トナー像として可視化される。トナー像は第1次BTR2でベルト3に転写され、さらに第2次BTR4で記録紙に転写された後、定着装置24に送給される。フルカラープリント時はベルト上で4色のトナーが重ね合わされた後、記録紙に転写される。感光体1上に残留したトナーはクリーナ装置11で除去されて回収される。
【0038】
次に、前記クリーナ装置11を詳細に説明する。図8は、クリーナ装置11の斜視図であり、図9は同正面図である。両図面において、クリーナ装置11の本体は、感光体1と対向する側が開放されたハウジング27からなる。ハウジング27の開口の上縁28にはクリーナブレード29が固定されている。固定方法は接着またはネジ止め等適宜選択できる。該クリーナブレード29は感光体1の画像形成領域の幅に対応する長さを有する樹脂材料であり、一例として厚さ2mmのウレタンゴムを使用することができる。
【0039】
一方、開口の下縁37には前記クリーナブレード29で除去した廃トナーを受ける下側シール30およびトナー塞き止めシート31が固定されている。固定方法は接着またはネジ止め等適宜選択できる。下側シール30およびトナーの塞き止めシート31はいずれも樹脂材料からなる膜部材である。下側シール30は感光体1に押圧された状態でクリーナブレード29の下端との間に間隙が残る幅に設定される。塞き止めシート31はクリーナブレード29の下端と重なり合うように幅が設定されている。一例として、下側シール30は厚さ20μmのポリウレタン樹脂で形成され、塞き止めシート31は厚さ50μmのポリエチレンテレフタレート(PET)樹脂で形成される。
【0040】
クリーナブレード29の両側には側方シール32,33が配置されている。この側方シール32,33はハウジング27の側板から張り出したプレート34,35に固定されていて、クリーナブレード29で掻き落とされた廃トナーが横方向から漏れるのを防止するために設けられている。この側方シール32,33には、羊毛の基材にフッ素樹脂のフェルトで表面層を形成したものが好適である。なお、前記塞き止めシート31は該側方シール32,33との間にわずかな間隙G1を(1〜2mm)有するように長さが設定されている。
【0041】
前記ハウジング27内の下部にはクリーナブレード29等の長さ方向、つまり該クリーナブレード29が当接する感光体1の幅方向に伸びるオーガ(図示せず)が設けられている。このオーガにより、クリーナブレード29で掻き落とされた廃トナーはハウジング27の一側方に押しやられ、図示しない排出口から排出される。排出された廃トナーは別途設けた廃トナー回収装置に搬送される。
【0042】
次に、下側シール30および塞き止めシート31の作用を説明する。図10(a)は、クリーナ装置11の要部拡大図である。同図において、クリーナブレード29および下側シール30の先端は感光体1の表面に押圧されて前記ハウジング27側に変形し、その弾力によって感光体1との密着が維持されている。塞き止めシート31は初期状態ではクリーナブレード29の先端裏側に接触しているが、感光体1の表面から掻き落とされた廃トナーTが塞き止められることにより、その押圧力Ptで後方に変形して間隙G2が形成される。また、初期状態において塞き止めシート31の上端がクリーナブレード29に線状に接触しているため、塞き止めシート31がクリーナブレード29に吸着してしまうことがなく、押圧力Ptが加われば塞き止めシート31は後方に変形して適切な間隙G2が形成される。
【0043】
塞き止めシート31で塞き止められた廃トナーTは、その滞積量が増すと、前記間隙G2を通過し、塞き止めシート31の上端を乗り越えてハウジング27の内側に流入する。クリーナブレード29の先端が、塞き止められた廃トナーTで常時覆われた状態に維持されるように塞き止めシート31とクリーナブレード29との重なり部LAPの寸法を決定する必要があり、本実施形態では約1.5mmとした。
【0044】
なお、塞き止めシート31の材質や厚みおよび重なり部LAPの寸法等は上述の例に限らず、要は、少なくともクリーナブレード29の先端を覆うように廃トナーTが適度に滞積し、かつその滞積量が増えたときに間隙G2が形成されて廃トナーTが徐々にこの間隙G2を通じてハウジング27内に移動できるように決定されていればよい。これらの数値等は実験的に決定することができるが、本発明者等は一例として上述の条件の下でクリーナブレード29の微小な振動を除去でき、異常音も低減できることを確認した。
【0045】
また、塞き止めシート31を厚くして可撓性をなくするか低減することもできる。その場合は、廃トナーTが滞積しているか否かにかかわらず、前記間隙G2があらかじめ確保されるように形状や下縁37への取り付けの向き等を考慮することはもちろんである。
【0046】
塞き止めシート31は、ハウジング27との接合部近傍に長孔36a〜d及び短孔38a〜cを有している。廃トナーTにはトナーだけでなくキャリアや異物が混入していることが多い。しかもこれら混入物はトナーよりも密度が大きいものがほとんどである。そこで、この長孔36a〜d及び短孔38a〜cを通じてこれら混入物を下方からハウジング27内側に誘導する。こうすることによって、混入物が滞積してクリーナブレード29と感光体1との間に侵入するのを防止でき、感光体1の表面に傷がつくのを回避することができる。
【0047】
塞き止めシート31を乗り越えたり、長孔36a〜d及び短孔38a〜cから侵入してハウジング27内に移動した廃トナーTは搬送用オーガ40により、図示しない排出口側に搬送される。なお、クリーナブレード29は、図示のように、その下端部が感光体1の回転方向Rに対向するドクター方向で感光体1の表面に当接していて、いわゆるドクターブレードまたはドクターナイフ式の当接状態に構成されている。また、感光体1との当接角度θは22°である。
【0048】
前記塞き止めシート31の面積に対して長孔36a〜d及び短孔38a〜cの面積が大きすぎると、廃トナーが滞積されないので適当にこれらの数、形状や寸法等を決定しなければならない。図10(b)は、塞き止めシート31の正面図である。同図では、長孔及び短孔はいずれも長方形であり、長孔36a〜dは4箇所に、短孔38a〜cは各長孔間の3か所に設けてある。各長孔36a〜dの寸法は2×68mm、各長孔36相互の間隔は10mm、各短孔38a〜cの寸法は4×4mmである。
【0049】
なお、各長孔36及び短孔38の合計開口面積が大きくなりすぎると廃トナーTがハウジング27側に移動する量が多くなり、クリーナブレード29の先端を覆うまでには至らない。したがって、そのような不具合がなくならないように長孔36及び短孔38の寸法や個数を決定することが必要である。
【0050】
なお、塞き止めシート31と前記側方シール32,33との間隙G1が小さい場合には、塞き止められた廃トナーTの圧力によって該側方シール32,33が押圧されてシール性が損なわれるので、適度な寸法にすることが好ましい。既述のG1の寸法(1〜2mm)はこの観点から決定している。
【0051】
感光体1表面の残留トナーを効果的に除去するため、クリーナブレード29は感光体1の回転方向7に逆らう方向に向き合う、いわゆるドクターブレードまたはドクターナイフ方式で構成してある。この構成では、感光体1の表面の荒れによる摺動性の劣化傾向は顕著であるため、特に、本実施形態に示した潤滑作用による効果は大きい。
【0052】
◎実験結果
本出願人らは本発明を完成するために様々な実験を行ったが、その一部の実験とその結果とを紹介する。
【0053】
図11は、この実験で使用するサンプルを説明するものである。ここでは塞き止め部材に設けられる第一の開口部の長さaと隣接する二つの第一の開口部間の長さtとの関係がt≦aであるようなサンプルを4種類用意した。なお、第一の開口部間の面積S1は、S1=b×t=2×10=20mm2 である。
【0054】
図11(a)は、従来の塞き止め部材(図14参照)であり、第一の開口部間に第二の開口部は設けられていない(S2a=0、以下Aタイプという)。図11(b)〜(d)はそれぞれ第一の開口部間に第二の開口部が設けられているが、それぞれ第二の開口部の面積S2が異なる。図11(b)では、第二の開口部の面積S2b=2×4=8mm2 <S1である(以下、Bタイプという)。図11(c)では、第二の開口部の面積S2c=4×5=20mm2 =S1である(以下、Cタイプという)。図11(d)では、第二の開口部の面積S2d=5×5=25mm2 >S1である(以下、Dタイプという)。
【0055】
このような4種類のサンプルをそれぞれ塞き止め部材として実施例に示す画像形成装置(クリーナ装置)に用い、クリーニング不良の有無をG1:クリーニング不良は発生しない、G2:クリーニング不良が僅かに発生するが問題ないレベルである、G3:クリーニング不良が発生し好ましくない、の3段階に分けて評価を行った。
【0056】
【表1】
Figure 0003767267
【0057】
表1は、長期間保管後(長期間休止後)の使用開始後におけるクリーニング不良の発生率をそれぞれのタイプ別にまとめたものである。また、図12はこの表1をグラフに表したものである。このように、AタイプからDタイプにかけて徐々に評価は高まることが分かる。また、第二の開口部の面積がS2c以上であれば、十分に満足できる評価となることが分かる。
【0058】
【発明の効果】
以上の説明から明らかなように、本発明によれば、常に安定した量の塞き止められた廃トナーが、感光体表面に当接するクリーナブレード先端が滑らかに摺動するための潤滑剤として作用する。したがって、前記先端が感光体表面にひっかかって生じる微小振動が低減し、異常音の発生やクリーニングブード先端の損傷を防止できる。その結果、感光体表面を良好にクリーニングすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、第一の開口部の位置及び第一の開口部間の面積の態様を説明するものである。
【図2】図2は、第一の開口部の形状及び第一の開口部間の面積の態様を説明するものである。
【図3】図3は、第ニの開口部の位置の態様を説明するものである。
【図4】図4は、第二の開口部の形状を説明するものである。
【図5】図5は、線状接触の態様を説明するものである。
【図6】図6は、トナー塞き止め部材の上端がクリーナブレードに接触する角度の態様を説明するものである。
【図7】図7は、実施例に係る画像形成装置の全体を説明するものである。
【図8】図8は、実施例に係るクリーナ装置の斜視図である。
【図9】図9は、実施例に係るクリーナ装置の正面図である。
【図10】図10は、実施例に係るクリーナ装置を詳細に説明するものである。
【図11】図11は、実験時に使用したトナー塞き止め部材のサンプルを説明するものである。
【図12】図12は、実験結果を表すグラフである。
【図13】図13は、従来のクリーナ装置を説明するものである。
【図14】図14は、従来のクリーナ装置を説明するものである。
【符号の説明】
11…クリーナ装置、27…ハウジング、28…上縁、29…クリーナブレード、30…下側シール、31…トナー塞き止めシート、36…第一の開口部、37…下縁、38…第二の開口部

Claims (2)

  1. 電子写真方式画像形成装置の画像担持体上に残留したトナーを除去するクリーナ装置であり、先端を下方に向けて前記感光体表面に当接されたクリーナブレードと、前記クリーナブレードで前記感光体表面から掻き落とされた廃トナーを貯溜するハウジングと、前記廃トナーを受けて前記ハウジングに案内する下側シールと、前記クリーナブレードおよび前記下側シールよりも前記ハウジング側に配置され、前記廃トナーを前記クリーナブレード先端に一時的に塞き止めるためのトナー塞き止め部材とを有するクリーナ装置において、
    前記トナー塞き止め部材は、その下端が前記ハウジングに固定され、その上端が前記クリーナブレードの先端との重なり部分を有し、塞き止められた廃トナーが前記重なり部分を通過して前記ハウジング内に移動するのを許容する程度の可撓性を有する板状樹脂シートであり、前記重なり部分におけるその板状樹脂シートと前記クリーナブレードとの接触部分が線状であることを特徴とするクリーナ装置。
  2. 前記板状樹脂シートの上端が前記クリーナブレードと接触する請求項1に記載のクリーナ装置。
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