JP2000147950A - エンドレスベルト、ベルト駆動装置、及び、画像形成装置 - Google Patents

エンドレスベルト、ベルト駆動装置、及び、画像形成装置

Info

Publication number
JP2000147950A
JP2000147950A JP32819298A JP32819298A JP2000147950A JP 2000147950 A JP2000147950 A JP 2000147950A JP 32819298 A JP32819298 A JP 32819298A JP 32819298 A JP32819298 A JP 32819298A JP 2000147950 A JP2000147950 A JP 2000147950A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
belt
driving device
endless belt
reinforcing member
intermediate transfer
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP32819298A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3837246B2 (ja
Inventor
Katsuaki Miyawaki
勝明 宮脇
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Ricoh Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Ricoh Co Ltd filed Critical Ricoh Co Ltd
Priority to JP32819298A priority Critical patent/JP3837246B2/ja
Publication of JP2000147950A publication Critical patent/JP2000147950A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3837246B2 publication Critical patent/JP3837246B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Discharging, Photosensitive Material Shape In Electrophotography (AREA)
  • Electrostatic Charge, Transfer And Separation In Electrography (AREA)
  • Delivering By Means Of Belts And Rollers (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 蛇行防止のためのガイドの継ぎ目部に補強部
材を設け、クラックの発生を防止できるエンドレスベル
ト、ベルト駆動装置、及び、画像形成装置を提供する。 【解決手段】 中間転写ベルト50の内周面側に設けた
ガイド54の継ぎ目部に対向する中間転写ベルト外周面
側の位置に、樹脂製のフィルムから成る補強部材55a
を貼り付ける。この補強部材によって、中間転写ベルト
が駆動による屈伸を繰り返しても、継ぎ目部に対応する
中間転写ベルト部分にストレスが集中しないようにし
て、中間転写ベルトのクラックの発生を防止する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複数のローラに張
架されて表面が所定の経路に沿って移動するよう駆動さ
れるベルト駆動装置に用いるエンドレスベルト、及び、
ベルト駆動装置、又は、複写機、ファクシミリ、プリン
ター等の画像形成装置の感光体ベルト、中間転写ベルト
等の担持搬送装置として上記ベルト駆動装置を用いた画
像形成装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、エンドレスベルトを複数のローラ
に張架し、このエンドレスベルトを所定の経路に沿って
移動するよう駆動するベルト駆動装置としては、ローラ
の1つが駆動源となって回転し、このローラの回転力に
よってエンドレスベルトを駆動するものがある。この場
合、個々のローラの真円度や真直度、又ローラ間の平行
度、或いはエンドレスベルトの幅方向における各地点で
のベルト周長などにおいて機械的な誤差があると、ベル
トを駆動する際に良好に駆動されず蛇行したり、ベルト
幅方向の一方に寄ったりする。
【0003】また、複写機、ファクシミリ、プリンター
等の画像形成装置における感光体ベルトや中間転写ベル
ト等の担持体においては、上記のように蛇行や寄りが生
じると、ベルト表面に担持している画像自体に影響し、
例えば、画像のずれやムラ等の不具合が発生してしま
う。
【0004】画像形成装置の上記不具合を解消するため
の対策として、現在、エンドレスベルトに、そのベルト
を張架しているローラのエッジやローラ端部のフランジ
に突き当たるガイドを設け、エンドレスベルトの表面移
動方向に直交する方向での予期せぬずれを規制するもの
が知られている。
【0005】例えば、特開平10−063140号公報
においては、両側縁側の内周面に蛇行防止用のビートが
付設されたベルト状感光体において、ロールの角部に接
触する側の上記各ビートの端面を、ビートの内周側に向
かうに従い互いに離間する傾斜面に形成し、ビートがロ
ールに乗り上げないようにして、ベルト状感光体の側縁
部分が一時的に折れ曲がったり、表面の感光層における
クラック(亀裂)が発生したりすることを防止するもの
が提案されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記ガイド
を設けたエンドレスベルトを用いたベルト駆動装置にお
いては、蛇行や寄りの生じない駆動は可能であるが、エ
ンドレスベルトにクラックが発生してしまうことがわか
った。クラックの発生原因については、次のようなこと
が考えられる。画像形成装置の中間転写ベルトなどに使
用されるエンドレスベルトの材質は一般的にポリイミ
ド、ポリアリレート、フッ素系樹脂などにカーボンブラ
ックを分散して所望の抵抗値に形成した硬めのベルトが
使用されており、蛇行防止用のガイドはベルト全周に渡
って設けているが、ベルト周上の一カ所でガイドの継ぎ
目が存在している。このように硬めのエンドレスベルト
に上記ガイドを設けたものにおいては、複数本のローラ
で張架されて所定の経路に沿って移動するよう駆動され
続けるうちに、ローラとローラとの間に張架された平面
部とローラに巻き付いた曲面部との間で屈曲と伸張を繰
り返す。このため、ガイドの継ぎ目近傍のベルト部分に
ストレスがかかりクラックが生じてしまうのである。更
に、クラックの発生部分からベルトが破れてしまう恐れ
もある。
【0007】本発明は以上の問題点に鑑みなされたもの
であり、その目的とするところは、蛇行や寄りの発生を
防止するためのガイドを設けたエンドレスベルトのベル
ト駆動によるクラックの発生を防止できるエンドレスベ
ルト、該エンドレスベルトのベルト駆動装置及び該ベル
ト駆動装置を用いた画像形成装置を提供することであ
る。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1のエンドレスベルトは、複数のローラに張
架されて表面が所定の経路に沿って移動するよう駆動さ
れるベルト駆動装置に用いるエンドレスベルトにおい
て、上記ベルト駆動装置により駆動される際の上記エン
ドレスベルトの蛇行防止のために蛇行防止用ガイドをベ
ルト表面移動方向に直交する方向のベルト端部に有する
ものであって、上記蛇行防止用ガイドのベルト表面移動
方向の継ぎ目部に、該継ぎ目部を補強する補強部材を設
けたことを特徴とするものである。
【0009】請求項1のエンドレスベルトにおいては、
エンドレスベルトに設けた蛇行防止用ガイドのベルト表
面移動方向における継ぎ目部を補強部材で補強し、エン
ドレスベルトがローラとローラとの間に張架された平面
部とローラに巻き付いた曲面部との間で屈曲と伸張を繰
り返しても、上記継ぎ目部の屈伸が他の部分に比して大
きくならないようにし、継ぎ目部に対応するベルト部分
にストレスが集中しないようにする。
【0010】特に、請求項2のエンドレスベルトは、請
求項1のエンドレスベルトにおいて、上記補強部材を、
上記エンドレスベルトの内周面で、該エンドレスベルト
と上記蛇行防止用ガイドとの間に設けたことを特徴とす
るものである。
【0011】請求項2のエンドレスベルトにおいては、
ガイドの継ぎ目部を補強する補強部材をベルトの内周面
に設け、更にその内周面に蛇行防止用ガイドを設け、こ
れによって、補強部材とエンドレスベルトとの間に異物
が浸入しにくくして補強部材が剥がれにくくする。
【0012】請求項3のベルト駆動装置は、複数のロー
ラに張架されて表面が所定の経路に沿って移動するよう
エンドレスベルトを駆動するベルト駆動装置において、
該ベルト駆動装置により上記請求項1又は2のエンドレ
スベルトを駆動することを特徴とすることを特徴とする
ものである。
【0013】請求項3のベルト駆動装置においては、ベ
ルト駆動を行うことによってエンドレスベルトが、ロー
ラとローラとの間に張架された平面部とローラに巻き付
いた曲面部との間で屈曲と伸張を繰り返しても、継ぎ目
部に対応するベルト部分にストレスが集中しない。
【0014】請求項4のベルト駆動装置は、請求項3の
ベルト駆動装置において、上記エンドレスベルトに設け
た補強部材のベルト表面移動方向における位置を検知す
る位置検知手段を設けたことを特徴とするものである。
【0015】請求項4のベルト駆動装置においては、位
置検知手段で補強部材のエンドレスベルトのベルト表面
移動方向における位置を検知する。
【0016】請求項5のベルト駆動装置は、請求項4の
ベルト駆動装置において、 上記エンドレスベルトに設
けた補強部材に、ベルト表面移動方向に直交する方向の
ベルト端部からはみ出した突起部を形成し、上記位置検
知手段により該突起部を検知するようにしたことを特徴
とするものである。ここで、上記位置検知手段として
は、例えば、フォトインタラプタを用いて突起部を検知
する方法等がある。
【0017】特に、請求項5のベルト駆動装置において
は、ベルト表面移動方向に直交する方向のベルト端部か
らはみ出した突起部を位置検知手段で検知することによ
って、ベルト表面移動方向における位置を検知する。
【0018】請求項6の画像形成装置は、像担持体表面
に潜像を形成する潜像形成手段と、該像担持体表面の潜
像を可視像化する現像手段と、該現像手段により形成さ
れた可視像を記録体に転写する転写手段とを有し、か
つ、表面に潜像又は所定の物質を担持するエンドレスベ
ルトをベルト駆動装置により所定の経路に沿って移動す
るよう駆動して該潜像又は所定の物質を搬送するベルト
搬送手段を少なくとも1つ以上有する画像形成装置にお
いて、上記ベルト搬送手段に用いるベルト駆動装置とし
て、請求項3、4又は5のベルト駆動装置を用いたこと
を特徴とするものである。ここで、上記所定の物質とし
ては、上記現像手段により形成された可視像や、可視像
が転写される転写材等が考えられる。
【0019】請求項6の画像形成装置においては、該潜
像又は所定の物質を搬送するベルト搬送手段に請求項
3、4又は5のベルト駆動装置を用いることによって、
クラックのないエンドレスベルト上に該潜像又は所定の
物質を担持して搬送できるようにする。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、本発明を画像形成装置であ
る電子写真複写機に適用した一実施形態について説明す
る。以下、本発明を湿式画像形成装置である湿式電子写
真複写機(以下単に「複写機」という)に適用した一実
施形態について説明する。まず、本実施形態に係る複写
機の概略について説明する。図1は、本実施形態に係る
複写機の要部概略構成図である。潜像担持体としての感
光体ドラム10の回りに、帯電ローラ20、光書込ユニ
ット30、現像ユニット40、中間転写ベルト50、感
光体ドラムクリーニングユニット60等が配設されてい
る。そして、上記中間転写ベルト50に対向し、最終転
写材としての図示しない転写紙に現像像を転写するため
の転写手段として二次転写ローラ70、及び、中間転写
ベルトクリーニングユニット51も配設されている。ま
た、現像ユニット40は、感光体ドラム10の回りにイ
エロー現像ユニット40Y、ブラック現像ユニット40
B、マゼンタ現像ユニット40M、シアン現像ユニット
40Cが配設され、この現像ユニット40は図示しない
ソレノイド等の駆動手段によって、感光体ドラム10に
対して接離可能に構成されている。
【0021】潜像担持体としての感光体ドラム10は、
図示しないモータ等の駆動手段によって複写時には一定
速度で矢印方向に回転駆動される。そして帯電ローラ2
0により暗中にて一様に帯電された後に、光書込ユニッ
ト30により、画像情報に基づいて書込光が照射結像さ
れて静電潜像が感光体ドラム10上に形成される。この
画像情報は所望のフルカラー画像をイエロー、マゼン
タ、シアン、及び黒の色情報に分解した単色の画像情報
である。そして、感光体ドラム10上に形成された静電
潜像に応じて所定の色の現像ユニット40Y、40B、
40M、40Cが感光体ドラム10に当接するように制
御され、各々所定のイエロー、マゼンタ、シアン、及び
黒トナーで現像され、感光体ドラム10上に各色画像が
形成される。感光体ドラム10上に形成された各色画像
は、感光体ドラム10と等速駆動されている中間転写体
としての中間転写ベルト50上に、イエロー、マゼン
タ、シアン、及び黒の単色毎、順次重ねて一次転写され
る。中間転写ベルト50上に重ね合わされたイエロー、
マゼンタ、シアン、及び黒の画像は、給紙カセット80
から転写部に搬送された図示しない転写紙に、二次転写
ローラ70により一括転写される。そして、転写終了
後、この図示しない転写紙は定着ユニット90により定
着され、排紙トレイ91に排紙される。
【0022】なお、中間転写ベルト50上に転写されな
かった感光体ドラム10上の現像液は、感光体ドラムク
リーニングユニット60により感光体ドラム10から除
去される。また、中間転写ベルト50上の残存現像液
は、中間転写ベルトクリーニングユニット51のブレー
ド52により除去される。その後、感光体ドラム10の
表面は図示しない除電ランプにより残留電位が除去され
て次の複写に備えられる。
【0023】図2は、中間転写ベルト50の斜視図であ
る。本実施形態の中間転写ベルト50はエンドレスベル
トで、その材質は、ポリイミド、ポリアリレート、フッ
素系などの樹脂にカーボンブラックを分散し、所定の抵
抗値に調整済みである。また、厚みが0.05〜0.1
5mm程度の薄いものを使用している。そしてこの中間
転写ベルト50には、蛇行防止用のガイド54が、ベル
ト幅方向両端部の内周面に接着されている。このガイド
54は、ウレタン等のゴムの材質から成り、厚みが0.
5〜1.0mm程度で、エンドレスではなく一本の細長
い帯状のものを中間転写ベルト50内周面に沿って接着
しており、その端部同士が向かい合って継ぎ目54aを
形成している。この中間転写ベルト50は、図1のよう
に複数のローラ53a、b、c、dを有するベルト駆動
装置45のローラに張架されて、このうち駆動ローラの
駆動によって、矢印A方向に駆動される。上記ガイド5
4は、中間転写ベルト50を張架しているローラ53
a、b、c、dのエッジやローラ端部のフランジに突き
当たることによって、中間転写ベルト50の表面移動方
向に直交する方向での予期せぬずれを規制し、中間転写
ベルト50の蛇行や寄りを防止している。しかしなが
ら、中間転写ベルト50はローラとローラとの間に張架
された平面部とローラに巻き付いた曲面部との間で屈曲
と伸張を繰り返す。このとき、ガイド54の途切れてい
る継ぎ目近傍のベルト部分に集中的に屈伸が繰り返され
るため、この部分にクラックが入り次第に破れてしま
う。本実施形態の複写機は、この中間転写ベルト50の
クラックを防止するための構成を有している。次に、本
実施形態の特徴部を説明する。
【0024】図3は、ガイド54の継ぎ目部近傍の部分
拡大図である。この図において、継ぎ目を補強する補強
部材55として、中間転写ベルト50の外周面側で継ぎ
目部に対向する位置に、この継ぎ目部からベルト長手方
向の両側に所定の長さだけ延在する樹脂製のフィルムか
ら成る補強部材55aを中間転写ベルト50に貼り付け
ている。この補強部材55aは、厚みが、0.05〜
0.2mm程度で、材料として例えばPET、テフロ
ン、ポリイミドなどを使用することができる。
【0025】このように、ガイド54の継ぎ目部近傍の
中間転写ベルト50に補強部材55aを貼り付ければ、
中間転写ベルト50が駆動によって屈伸を繰り返して
も、継ぎ目部に対応する中間転写ベルト50部分にスト
レスが集中せず、中間転写ベルト50のクラックの発生
を防止することができる。これにより、中間転写ベルト
50の寿命を延ばすことができる。
【0026】図4は、補強部材55の第1の変形例にか
かる平面図である。この例では、補強部材55aを、中
間転写ベルト50の内周面側に張り付け、更にその内周
側にガイド54の端部が乗り上げるようになっている。
このように補強部材55bを中間転写ベルト50の内周
面に設けると、中間転写ベルト50の画像を担持しない
側に補強部材55bを貼り付けているので、補強部材5
5bと中間転写ベルト50との間にトナーなどの異物が
浸入しにくくなるため補強部材55bが剥がれにくくな
る。これによって、補強部材55bの耐久性を向上させ
ることができる。
【0027】また、この補強部材55bの表面は、位置
検知手段としての反射型フォトインタラプタ56の仕様
を満足する反射率を有しており、中間転写ベルト50の
駆動時におけるベルト表面移動方向の位置検出用マーカ
ーの役割も有するようになっている。補強部材55bを
反射型フォトインタラプタ56による検出を可能にする
方法としては、例えば、補強部材55bの材料自体に白
い樹脂フィルムを用いたり、補強部材55bの表面に反
射率の高い塗料を塗布、或いは反射率の高いインクを印
刷したりすることがある。また、中間転写ベルトのベル
ト駆動装置45には、中間転写ベルト50の内周面に対
向する所定の位置に反射型フォトインタラプタ56が設
けられている。中間転写ベルト50が駆動されて、反射
型フォトインタラプタ56に対向する位置に補強部材5
5b到達すると、カーボンブラックが分散された反射率
の低い中間転写ベルト50及びガイド54に対して補強
部材55bの反射率が高いため、反射型フォトインタラ
プタ56の光が反射され位置が検出される。このように
補強部材55bの反射率をガイド54や中間転写ベルト
50に比して高めることによって、補強部材55bを位
置検出用マーカーとして機能させることができる。
【0028】図5は、補強部材55の第2の変形例にか
かる平面図である。これは、図4のように補強部材55
を中間転写ベルト50内周面に貼り付けるのではなく、
図3のように中間転写ベルト50の外周面に貼り付けて
位置検出用マーカーと兼用したものである。この例にお
いても補強部材55cの反射率を中間転写ベルト50に
比して高くしている。また、中間転写ベルト50のベル
ト駆動装置45には、中間転写ベルト50の幅方向の補
強部材55cが設けられている位置に対向するよう反射
型フォトインタラプタ56(図1参照)を設けている。
このように、補強部材55cを中間転写ベルト50の外
周面に貼り付けている場合には、反射型フォトインタラ
プタ56を中間転写ベルト50の外側に設けることで、
容易に中間転写ベルト50の位置検出を行うようにする
ことができる。
【0029】ここで、複数のローラに張架された中間転
写ベルト50は、駆動される際にローラとローラとの間
部分で上下方向に振動してばたついてしまうことがあ
る。そして中間転写ベルトのばたつきは、中間転写ベル
ト50に設けた補強部材55と反射型フォトインタラプ
タ56との間の距離に予期せぬ変動を起こし、中間転写
ベルト50の位置検出の精度を低下させてしまう恐れが
ある。次に、このような中間転写ベルト50位置検出の
精度の低下を防止できる構成について次に説明する。
【0030】図6は、補強部材55の第3の変形例にか
かるガイド54継ぎ目部近傍の部分拡大図、図7は、同
第3の変形例にかかる平面図である。図6において、補
強部材55dは図3と同様に中間転写ベルト50の外周
面側で継ぎ目部に対向する位置に貼り付けている。そし
て、第3の変形例においては、補強部材55dに、中間
転写ベルト50表面移動方向に直交する方向の中間転写
ベルト50端部からはみ出す突起部tを設けている。ま
た、この例においては、ベルト駆動装置45に反射型フ
ォトインタラプタ56を設ける代わりに、中間転写ベル
ト50の駆動に伴って移動する突起部tが、ある位置に
おいて上方と下方の両方向から所定の間隔をもって挟み
込まれるようにした透過型フォトインタラプタ57を設
けている。この補強部材55dは、透過型フォトインタ
ラプタ57の仕様を満足する程度に低い透過率のもの
で、例えば、黒の樹脂フィルム等を用いることが考えら
れる。上記構成において、中間転写ベルト50が駆動さ
れて、透過型フォトインタラプタ57のある位置に補強
部材55dの突起部tが到達すると、透過型フォトイン
タラプタ57が突起部tを検出する。これによって、中
間転写ベルト50表面移動方向の位置を検出することが
できる。
【0031】上記第3の変形例によれば、透過型フォト
インタラプタ57を用いて突起部tを検出するので、中
間転写ベルト50駆動時にベルト表面が上下に振動して
ばたついても、多少の上下変位に影響されることなく精
度良く中間転写ベルト50表面移動方向の位置の検出を
行うことができる。
【0032】図8は、第4の変形例にかかる平面図であ
る。この補強部材55dは図7ど同様に突起部tを有し
ているものであり、透過型フォトインタラプタ57が突
起部tを検出できるように設けられている。そして、図
8においては、補強部材55eを中間転写ベルト50の
内周面側に張り付け、更にその内周側にガイド54の端
部が乗り上げるようにしている。上記構成によって、中
間転写ベルト50の上下変位に影響されることなく精度
良く位置検出を行うことができると共に、補強部材55
eを剥がれにくくすることで補強部材55eの耐久性を
向上させることができる。
【0033】以上のように、複写機の中間転写ベルト5
0に本発明を適用すると、中間転写ベルト50の蛇行や
寄りを防止しつつ、クラックの発生も防ぐことができる
ので、感光体ドラムから中間転写ベルト50への一次転
写及び中間転写ベルト50に形成された重ね合わせ画像
の転写紙への二次転写を良好に行うことができ、ずれや
ムラ等のない良好な画像を形成することができる。ま
た、中間転写ベルト50のクラックを防止できることか
ら、中間転写ベルト50の寿命を長くすることができ
る。
【0034】尚、本実施形態においては、複写機の中間
転写ベルト50に本発明を適用したが、このほか、感光
体ドラム10をベルト状にした感光体ベルトなど、表面
に所定の物質を担持する担持体としてエンドレスベルト
を使用しこのエンドレスベルトを所定の経路に沿って搬
送するものに広く適用することができる。
【0035】
【発明の効果】請求項1のエンドレスベルトによれば、
ガイドの継ぎ目部に対応するベルト部分にベルトの屈伸
によるストレスが集中しないようにできるので、蛇行や
寄りの発生を防止するためのガイドを設けたベルト駆動
装置に用いるエンドレスベルトにおいて、ベルト駆動に
よるクラックの発生を防止できるという優れた効果があ
る。また、これによって、エンドレスベルトの寿命が長
くなるという優れた効果もある。
【0036】請求項2のエンドレスベルトによれば、補
強部材とエンドレスベルトとの間への異物の浸入を防止
できるので、補強部材が剥がれにくくなり、補強部材の
耐久性を向上させることができるという優れた効果があ
る。
【0037】請求項3のベルト駆動装置によれば、エン
ドレスベルトの駆動によるクラックの発生を防止できる
という優れた効果がある。また、エンドレスベルトの寿
命が長くなるので、ベルトの修理又は交換周期が長くな
り、メインテナンスの費用が低減できるという優れた効
果がある。
【0038】請求項4及び5のベルト駆動装置によれ
ば、エンドレスベルトの補強部材の位置を検知すること
によって、エンドレスベルトのベルト表面移動方向にお
ける位置を検出できるので、位置検出用の検知部を別に
設けるのに比して低コスト化を図ることができるという
優れた効果がある。
【0039】請求項5のベルト駆動装置によれば、ベル
ト端部からはみ出した突起部を検知することによって、
ベルト表面移動方向における位置を容易に検出すること
ができるという優れた効果がある。また、位置検知手段
として透過型フォトインタラプタを用いて突起部を検知
すれば、エンドレスベルトの駆動時にベルト表面が上下
に波打ったりばたついたりしても、多少の上下変位に影
響されることなく精度良く位置の検出を行うことができ
るという優れた効果がある。
【0040】請求項6の画像形成装置によれば、担持体
の蛇行や寄りを防止しつつクラックの発生も防止できる
ので、担持体表面に担持している潜像や所定の物質を確
実に搬送できるという優れた効果がある。また、潜像
や、所定の物質としての可視像や転写材を良好に次工程
領域に搬送できるので、ずれやムラ等のない良好な画像
を形成できるという優れた効果がある。
【0041】
【図面の簡単な説明】
【図1】実施形態に係る湿式画像形成装置の要部の説明
図。
【図2】中間転写ベルトの斜視図。
【図3】ガイドの継ぎ目部近傍の部分拡大図。
【図4】補強部材の第1の変形例にかかる平面図。
【図5】補強部材の第2の変形例にかかる平面図。
【図6】補強部材の第3の変形例にかかるガイド継ぎ目
部近傍の部分拡大図。
【図7】補強部材の第3の変形例にかかる平面図。
【図8】補強部材の第4の変形例にかかる平面図。
【符号の説明】
10 感光体ドラム 20 帯電ローラ 30 光書込ユニット 40 現像ユニット 40B 黒現像ユニット 40C シアン現像ユニット 40M マゼンタ現像ユニット 40Y イエロー現像ユニット 45 ベルト駆動装置 50 中間転写ベルト 51 中間転写ベルトクリーニングユニット 54 ガイド 55a、b、c、d、e 補強部材 56 反射型フォトインタラプタ 57 透過型フォトインタラプタ 60 感光体ドラムクリーニングユニット 70 二次転写ローラ 80 給紙カセット 90 定着ユニット 91 排紙トレイ t 突起部

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】複数のローラに張架されて表面が所定の経
    路に沿って移動するよう駆動されるベルト駆動装置に用
    いるエンドレスベルトにおいて、 上記ベルト駆動装置により駆動される際の上記エンドレ
    スベルトの蛇行防止のために蛇行防止用ガイドをベルト
    表面移動方向に直交する方向のベルト端部に有するもの
    であって、 上記蛇行防止用ガイドのベルト表面移動方向の継ぎ目部
    に、該継ぎ目部を補強する補強部材を設けたことを特徴
    とするエンドレスベルト。
  2. 【請求項2】請求項1のエンドレスベルトにおいて、 上記補強部材を、上記エンドレスベルトの内周面で、該
    エンドレスベルトと上記蛇行防止用ガイドとの間に設け
    たことを特徴とするエンドレスベルト。
  3. 【請求項3】複数のローラに張架されて表面が所定の経
    路に沿って移動するようエンドレスベルトを駆動するベ
    ルト駆動装置において、 該ベルト駆動装置により上記請求項1又は2のエンドレ
    スベルトを駆動することを特徴とするベルト駆動装置。
  4. 【請求項4】請求項3のベルト駆動装置において、 上記エンドレスベルトに設けた補強部材のベルト表面移
    動方向における位置を検知する位置検知手段を設けたこ
    とを特徴とするベルト駆動装置。
  5. 【請求項5】請求項4のベルト駆動装置において、 上記エンドレスベルトに設けた補強部材に、ベルト表面
    移動方向に直交する方向のベルト端部からはみ出した突
    起部を形成し、上記位置検知手段により該突起部を検知
    するようにしたことを特徴とするベルト駆動装置。
  6. 【請求項6】像担持体表面に潜像を形成する潜像形成手
    段と、該像担持体表面の潜像を可視像化する現像手段
    と、該現像手段により形成された可視像を記録体に転写
    する転写手段とを有し、かつ、表面に潜像又は所定の物
    質を担持するエンドレスベルトをベルト駆動装置により
    所定の経路に沿って移動するよう駆動して該潜像又は所
    定の物質を搬送するベルト搬送手段を少なくとも1つ以
    上有する画像形成装置において、 上記ベルト搬送手段に用いるベルト駆動装置として、請
    求項3、4又は5のベルト駆動装置を用いたことを特徴
    とする画像形成装置。
JP32819298A 1998-11-18 1998-11-18 エンドレスベルト、ベルト駆動装置、及び、画像形成装置 Expired - Fee Related JP3837246B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP32819298A JP3837246B2 (ja) 1998-11-18 1998-11-18 エンドレスベルト、ベルト駆動装置、及び、画像形成装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP32819298A JP3837246B2 (ja) 1998-11-18 1998-11-18 エンドレスベルト、ベルト駆動装置、及び、画像形成装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2000147950A true JP2000147950A (ja) 2000-05-26
JP3837246B2 JP3837246B2 (ja) 2006-10-25

Family

ID=18207497

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP32819298A Expired - Fee Related JP3837246B2 (ja) 1998-11-18 1998-11-18 エンドレスベルト、ベルト駆動装置、及び、画像形成装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3837246B2 (ja)

Cited By (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001343864A (ja) * 2000-05-31 2001-12-14 Canon Inc 画像形成装置
JP2006099008A (ja) * 2004-09-30 2006-04-13 Kyocera Mita Corp 画像形成装置のベルト循環装置
US7302217B2 (en) 2004-09-14 2007-11-27 Sharp Kabushiki Kaisha Image forming apparatus and transfer apparatus employing endless belt
JP2009015167A (ja) * 2007-07-06 2009-01-22 Fuji Xerox Co Ltd ベルト搬送体及びこれを用いた画像形成装置
JP2009244743A (ja) * 2008-03-31 2009-10-22 Fuji Xerox Co Ltd 画像形成装置用ベルト、ベルト張架装置及び画像形成装置
JP2015158529A (ja) * 2014-02-21 2015-09-03 コニカミノルタ株式会社 画像形成装置
US9665046B2 (en) 2014-08-27 2017-05-30 Ricoh Company, Ltd. Belt driving roller including electroviscous force developing member, and belt driving device using same
JP2020517552A (ja) * 2017-04-21 2020-06-18 ヒューレット−パッカード デベロップメント カンパニー エル.ピー.Hewlett‐Packard Development Company, L.P. 媒体ビンセンサ

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7735634B2 (en) 2007-07-13 2010-06-15 Ricoh Company, Ltd. Belt device and image forming apparatus

Cited By (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001343864A (ja) * 2000-05-31 2001-12-14 Canon Inc 画像形成装置
JP4551535B2 (ja) * 2000-05-31 2010-09-29 キヤノン株式会社 画像形成装置
US7302217B2 (en) 2004-09-14 2007-11-27 Sharp Kabushiki Kaisha Image forming apparatus and transfer apparatus employing endless belt
JP2006099008A (ja) * 2004-09-30 2006-04-13 Kyocera Mita Corp 画像形成装置のベルト循環装置
JP2009015167A (ja) * 2007-07-06 2009-01-22 Fuji Xerox Co Ltd ベルト搬送体及びこれを用いた画像形成装置
JP2009244743A (ja) * 2008-03-31 2009-10-22 Fuji Xerox Co Ltd 画像形成装置用ベルト、ベルト張架装置及び画像形成装置
US8019263B2 (en) 2008-03-31 2011-09-13 Fuji Xerox Co., Ltd. Image forming apparatus belt having a detecting portion for position detection
JP2015158529A (ja) * 2014-02-21 2015-09-03 コニカミノルタ株式会社 画像形成装置
US9665046B2 (en) 2014-08-27 2017-05-30 Ricoh Company, Ltd. Belt driving roller including electroviscous force developing member, and belt driving device using same
JP2020517552A (ja) * 2017-04-21 2020-06-18 ヒューレット−パッカード デベロップメント カンパニー エル.ピー.Hewlett‐Packard Development Company, L.P. 媒体ビンセンサ
US11220118B2 (en) 2017-04-21 2022-01-11 Hewlett-Packard Development Company, L.P. Media bin sensors

Also Published As

Publication number Publication date
JP3837246B2 (ja) 2006-10-25

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5179441B2 (ja) 転写装置及びこれを用いる画像形成装置
JP4047085B2 (ja) ベルト走行装置及び画像形成装置
JP2004325782A (ja) 画像形成装置
JP3813378B2 (ja) 画像形成装置
JP3837246B2 (ja) エンドレスベルト、ベルト駆動装置、及び、画像形成装置
JP3772032B2 (ja) 画像形成装置
JP5246591B2 (ja) 画像形成装置
US10274873B2 (en) Belt unit
US6625410B2 (en) Image forming apparatus
JP3119727B2 (ja) 画像形成装置
JP2009014956A (ja) 画像形成装置
JP2007133253A (ja) 湿式画像形成装置
JP2006227412A (ja) 画像形成装置および無端状ベルト
JP4742241B2 (ja) 画像形成装置
JP5441988B2 (ja) ベルトユニットおよび画像形成装置
JPH11327322A (ja) 画像形成装置
JP7360621B2 (ja) ベルト装置、転写装置、及び、画像形成装置
JP2006300986A (ja) エンドレスベルト及び画像形成装置
JP4327501B2 (ja) 画像形成装置
JP4350494B2 (ja) 無端ベルト搬送装置および画像転写装置ならびにカラー画像形成装置
JP2010008729A (ja) 画像形成装置
JP2007148197A (ja) 画像形成装置
JPH0996941A (ja) 画像形成装置
JP2005242121A (ja) 画像形成装置
JP5130327B2 (ja) 転写装置および画像形成装置

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20060406

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20060414

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20060606

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20060630

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20060731

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090804

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100804

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100804

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110804

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110804

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120804

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120804

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130804

Year of fee payment: 7

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees