JP4551535B2 - 画像形成装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、電子写真方式を用いた画像形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、フルカラー電子写真複写機が広く使用されているが、図6に代表的なフルカラー電子写真複写機を示す。
【0003】
図7は4ドラム方式を採用するフルカラー電子写真複写機の断面図であり、該複写機には4つの画像形成ステーションPa,Pb,Pc,Pdが備えられている。第1の画像形成ステーションPaは、回転自在に担持されて図示矢印方向に回転する像担持体としての電子写真感光ドラム1aを有し、その周りに画像形成手段として一次帯電器2a、像露光装置3a、現像装置4a等を配しており、感光ドラム1a上にトナー像を形成する。そして、トナー像は転写材P上に転写され、トナー像転写後に感光ドラム1a上に残留するトナーはクリーナ28aによって除去され、感光ドラム1aは次の画像形成プロセスに供される。その他の画像形成ステーションPb,Pc,Pdについても構成と作用は画像形成ステーションPaのそれと全く同じである。尚、図7において、1b,1c,1dは感光ドラム、2b,2c,2dは一次帯電器、3b,3c,3dは像露光装置、4b,4c,4dは現像装置、28b,28c,28dはクリーナである。
【0004】
前記転写材Pを各画像形成ステーションPa〜Pdに担持搬送するため、転写材担持手段としての転写ベルト25が各画像形成ステーションPa〜Pdを貫通してローラ11,12,76によって張架されて図示矢印方向に回動する。
【0005】
而して、給紙部から転写材Pが転写ベルト25へと給紙されると、この転写材Pは吸着帯電器19によって転写ベルト25に吸着される。このとき、転写ベルト25には、アースされた金属製のローラ20によって吸着に必要な電荷が注入される。
【0006】
そして、転写ベルト25は転写材Pを担持して図示矢印方向に回動し、第1の画像形成ステーションPaにおいて形成されたトナー像が転写帯電器7aによって転写材P上に転写される。同様に第2、第3、第4の画像形成ステーションPb,Pc,Pdに形成されたトナー像は転写帯電器7b,7c,7dによって転写材P上に順次重ねて転写される。その後、除電用帯電器29によって転写ベルト25の吸着保持電荷が除電され、転写ベルト25から転写材Pが分離されて定着器18に搬送される。そして、最後に転写材P上のトナー像は定着器18で永久画像として転写材P上に定着され、トナー像が定着された転写材Pは機外に排出されて一連の画像形成動作が終了する。
【0007】
ところで、一連の画像形成工程として全てのトナー像の転写材Pへの転写が終了した後、転写ベルト25の表面に付着したトナー(主として各現像装置4a〜4dからの飛散トナーや通常のトナーとは逆極性に帯電して感光ドラム1a〜1dの非画像領域に付着した所謂カブリトナー)はクリーニング装置21においてファーブラシ22の作用によって除去され、クリーニングされた転写ベルト25は次の画像形成に備えられる。尚、一連の画像形成中に転写ベルト25のクリーニングを行うと、ファーブラシ22の回転による振動が転写ベルト25を伝わって画像形成に悪影響を及ぼすため、上述したようにファーブラシ22は一連の画像形成工程が終了した後に駆動される。
【0008】
ここで、転写ベルト25としては、例えばポリエチレンテレフタレート樹脂フィルムシート(PETシート)、ポリフッ化ビニリデン樹脂フィルムシート、ポリウレタン樹脂フィルムシート等の誘電体樹脂製のフィルムの両端部を互いに重ね合わせて接合することによってエンドレス状に成形したものが用いられているが、この転写ベルト25に接合部251が存在すると、当該部分の厚さは他の部分とは異なる。このため、転写ベルト25の接合部251に当たる場所で転写材Pを保持したまま転写を行うと、その接合部251に重なった部分はその周囲と物理的な特性(即ち、感光ドラム1a〜1dとの接触圧力)が異なるため、転写電界がその周と異なり、その結果、ライン状の濃度ムラとして現れて画像不良が発生する。
【0009】
そこで、転写ベルト25の接合部251に転写材Pを乗せないようにするため、接合部251を検知することによって転写材Pを乗せるタイミングを調整する方法が提案されている。
【0010】
図7において、30は転写ベルト25の内周面に貼り付けられた継ぎ目位置検知用のマーキング、506はマーキング30を検知するための検知手段としての反射型光センサーである。尚、反射型光センサー506は発光部と受光部を一体化して構成されている。
【0011】
転写材Pが転写ベルト25の接合部(継ぎ目)251に掛らないようにするため、継ぎ目251から予め決められた距離にマーキング30が貼り付けられており、反射型光センサー506はマーキング30の回転軌道上に配置されている。
【0012】
而して、転写ベルト25の循環移動に伴って前記マーキング30が移動し、該マーキング30が反射型光センサー506の位置まで移動してきたとき、このマーキング30と転写ベルト25の内周面との反射率の違いによって反射型光センサー506がマーキング30を検知する。このとき、マーキング30の位置と接合部(継ぎ目)251の位置の距離は予め分かっているため、転写ベルト25上の接合部(継ぎ目)251の位置を演算によって求めることができる。そして、この演算結果によって転写材Pを転写ベルト25に送り出すタイミングを割り出し、これに基づくタイミング信号によって給紙シーケンスが調整される。
【0013】
従って、転写材Pが転写ベルト25の接合部(継ぎ目)251上に保持されることがなく、感光ドラム1a〜1dと転写材Pとの接触が一定に維持され、高品質な転写画像が得られる。
【0014】
ところで、近年は転写ベルトに継ぎ目の無いシームレスベルトを用いる例も少なくない。しかし、この場合でも、以下のように転写ベルトにマーキングが必要になることがある。
【0015】
即ち、カラー画像の場合、画像品位を決定する要素の1つとして「色ずれ」がある。この「色ずれ」は、各色の画像位置が副走査方向や主走査方向にずれたり、相対的に平行でない場合に発生する。
【0016】
図7に示したフルカラー電子写真複写機では、各色の画像形成を複数の異なる場所で行っているため、1ドラム型の装置に比べて特に副走査方向の色ずれが発生し易い。
【0017】
上記副走査方向の色ずれに注目すると、その発生起因には例えば転写ベルトの搬送速度を規制する駆動ローラの直径の偏芯に起因する転写ベルトの速度変動によるものがある。これに関しては、各画像形成部の成す距離を転写ベルトの駆動ローラの周長の整数倍に設定することによって駆動ローラの偏芯が色ずれに寄与しないようにすることができる。
【0018】
しかし、駆動ローラの偏芯以外にも転写ベルトの速度変動要因が存在する。例えば、ベルトの厚さが僅かに変動してもベルト中立面の駆動ローラ中心からの半径が変化するためにベルト線速度が変動する。特に、一体成形されたシームレスベルトの場合、ベルト1周に亘る(周波数の低い)偏肉が生じ易い。
【0019】
周波数の高い速度変動は、位置ずれに換算した場合、微小なずれ量であるために問題にならないが、周波数の低い速度変動は、速度変動の振幅自体が小さくても、線速度が平均より高い時間或は低い時間が長いため、累積の位置ずれ量は無視できない量になる。
【0020】
従って、ベルトの厚さむらに起因するベルトの速度変動が生じ、その結果、記録時のベルトが理想位置からずれることによって各色が重ならなくなり、このために色ずれが生じる。これに関しては以下のような方策が知られている。
【0021】
即ち、転写ベルトにマーキングを施し、このマーキングの位置を基準として転写ベルトの厚さむらをベルト1周分予め記憶させておく。そして、転写ベルトの循環移動に伴って前記マーキングを検知手段で検知すると、記憶された転写ベルトの厚さむらデータと実際のベルトの位置の対応取りができ、これによってベルト搬送速度が一定に保たれるように駆動ローラの回転速度を補正制御する。或は、駆動ローラの回転数を補正するのではなく、転写ベルトの厚さむらデータに応じて感光ドラムの露光タイミングを補正する。
【0022】
上記方策によれば、転写ベルトの厚さむらに起因する搬送速度の変動による色ずれを防止することができる。
【0023】
以上述べたように、転写ベルトの継ぎ目の有無に拘らず、転写ベルトにマーキングを施す例は多い。
【0024】
しかし、転写ベルトの裏面にマーキングを施す方法は転写ベルトの内周面とマーキングとの反射率の違いを検知するものであるため、装置内部のトナー飛散等による汚れの付着や転写ベルトを張架するローラとの接触による摩耗等でマーキングの反射面が経時的に損なわれ、マーキングの転写ベルトとの反射率の差が小さくなって検知不良を起す場合がある。このため、マーキングではなく、転写ベルトに孔を直接開けてこれを透過型光センサーで検知する方法もあるが、転写ベルトに孔を開けることによって孔の周囲に応力集中が発生し、長時間作動させると疲労によって転写ベルトが破損に至ることもある。
【0025】
又、転写ベルトの幅方向に突起を設け、この突起を透過型光センサーで検知する方法がある。図8にその例を示す。
【0026】
突起を転写ベルト25に一体に形成することは工程上困難である。従って、突起としてフラグ30を転写ベルト25に接着することが行われる。そして、フラグ30以外の転写ベルト25の端部を検知しないように透過型光センサー506を配置する。
【0027】
而して、この方法によれば、マーキングのように反射面の劣化による検知不良が発生せず、ベルトに孔を開けることもないためにベルトのダメージもない。
【0028】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、転写ベルト25はメンテナンスやジャム処理時にローラ11,12,76と共に転写ユニット250として図7の矢印A方向に引き出し可能に構成されている。転写ユニット250を引き出すときは、該転写ユニット250を感光ドラム1a〜1dとの接合を解除して離間させる必要がある。通常、この離間動作は例えばローラ12を回動中心として行われる。
【0029】
転写ベルト25が特に一体成形されたシームレスベルトの場合、その製法上、端部が外周側に反る傾向がある。又、回動中心との離間が短い感光ドラム1d部には十分な離間距離を確保することができない。従って、転写ベルト25に反りがあると、転写ユニット250の引き出し動作時に該転写ユニット250が感光ドラム1dと接触して該感光ドラム1dを傷付け、画像不良を引き起こすことがある。
【0030】
従来は転写ベルト25の反りを抑制するために、図8に示すように転写ベルト25の端部の上部を押えるための可撓性のベルト押え部材77を回動中心付近に設け、該転写ベルト25の感光ドラム1dとの接触を防止する構成を採用している。
【0031】
ここで、ベルト押え部材77と前記フラグ30との高さ関係を図9に示す。
【0032】
転写ベルト25が上方に反っているため、その延長上に突出しているフラグ30はベルト押え部材77と交差してその上方まで達している。この状態でフラグ30がベルト押え部材77を通過するとき、図8に示すフラグ端部301がベルト押え部材77の端部771と接触する。すると、フラグ30が転写ベルト25から剥離するか、或は屈曲変形して結果的に検知不良が発生する。又、転写ベルト25はローラ11,12,76に巻回張架されて回転するため、フラグ30には自身のこし(曲げ剛性)によって剥れる方向に力が加わり、これが原因でフラグ30の剥れが発生することがあった。
【0033】
本発明は上記問題に鑑みてなされたもので、その目的とする処は、移動体に設けられた突起の剥離を防いで該突起を確実に検知することによって高品位な画像を安定して形成することができる画像形成装置を提供することにある。
【0034】
【課題を解決するための手段】
そこで、本発明のおいては、回転可能なベルト部材と、前記ベルト部材に駆動力を伝達する駆動ローラと、露光により形成された静電潜像に基づいてトナー像が形成される像担持体を備え、前記ベルト部材又は前記ベルト部材に担持された記録材にトナー像を形成する画像形成手段と、前記ベルト部材の移動方向と直交する方向の少なくとも一方の前記ベルト部材の端部に取り付けられ、前記直交する方向において前記ベルト部材の端面から突出する突出部を有する突出部材と、前記突出部を検知する検知手段と、を有し、前記検知手段の出力に応じて前記ベルト部材の搬送速度が一定に保たれるように前記駆動ローラの回転速度を補正する或いは前記検知手段の出力に応じて前記像担持体への露光タイミングを補正する画像形成装置において、前記直交する方向において前記突出部材が取り付けられている側の前記ベルト部材の端部の外周面と接触し、前記ベルト部材の外周側への反りを抑制するための可撓性の押え部材を有し、前記突出部の移動方向先端側の形状は、前記直交する方向において前記ベルト部材側に向かうにつれて前記突出部の移動方向先端の位置がより移動方向側に位置するようなテーパ形状であることを特徴とする。
【0041】
【発明の実施の形態】
以下に本発明の実施の形態を添付図面に基づいて説明する。
【0042】
<実施の形態1>
図1は本実施の形態に係る画像形成装置に設けられた転写ベルトの斜視図である。尚、本実施の形態に係る画像形成装置の基本構成は図7に示した4ドラム方式を採用するフルカラー電子写真複写機のそれと同一であるため、これについての図示及び説明は省略する。
【0043】
図1に示すように、転写ベルト25はローラ11,12,76によって張架されており、この転写ベルト25の端縁には突起としてのフラグ30が接着されている。そして、フラグ30以外の転写ベルト25の端部を検知しないように透過型光センサー506が配置され、転写ベルト25の外周側への端部反りを抑制するための押え部材77が転写ベルト25の両端部に配置されている。
【0044】
ここで、フラグ30は、転写ベルト25の進行方向(矢印方向)側の端部301が進行方向を仰いだ角度αが90°以下(本実施の形態では約30°)のテーパ形状になっている。
【0045】
而して、フラグ30は転写ベルト25の端部の反りの影響で図9で説明したと同様にベルト押え部材77の端面771と接触する。
【0046】
しかし、本実施の形態では、フラグ30の進行方向側端部301がテーパ形状になっているため、ベルト押え部材77によってフラグ30には反りを押え込む方向の分力が与えられ、この結果、フラグ30はベルト押え部材77の下方に逃げてベルト押え部材77に引っ掛かることなく通過する。従って、フラグ30が転写ベルト25から剥離したり、屈曲・変形して検知不良を引き起こすことがない。
【0047】
<実施の形態2>
次に、本発明の実施の形態2を図2及び図3に基づいて説明する。尚、図2は本実施の形態に係る画像形成装置の転写ベルトの斜視図、図3は同転写ベルトのフラグ接合部付近の斜視図であり、図2においては図1に示したと同一要素には同一符合を付している。
【0048】
転写ベルトを長時間走行させると、継ぎ目のあるベルトの場合は継ぎ目から破損して寿命に至る。
【0049】
一方、継ぎ目の無い所謂シームレスベルトの場合、ベルトの両端部から亀裂を生じて寿命に至る。シームレスベルトで長寿命化を考慮するとき、その両端部に図2に示すように補強シート252を巻着して転写ベルト25の端部を補強をすることが有効である。
【0050】
本実施の形態では、図3(a)に示すように補強シート252でフラグ30を覆っている。
【0051】
ところで、補強シート252とフラグ30の関係は製造工程に関わってくる。
本実施の形態における補強シート252とフラグ30の貼り付け工程は下記の通りである。
【0052】
補強シート252の貼り付けは通常は機械による自動貼り付けによって行われる。このとき、転写ベルト25の端面を突き当て基準として使用するため、この時点でフラグ30が貼られていると自動貼りに支障が生じる。従って、フラグ30の貼り付けは補強シート252を貼った後の工程となる。
【0053】
しかし、フラグ30を補強シート252で覆うためには、一旦転写ベルト25に貼った補強シート252を剥さなければならないが、一旦剥した補強シート252はこれを再び貼っても初期の貼り強度が得られず、転写ベルト25の端部補強の機能に不安が残る。
【0054】
そこで、本実施の形態では、補強シート252を全周に亘って貼り付けた後、補強シート252同士のオーバーラップ部を長く設け、その後端部に図3(b)に示すようにフラグ30の長さよりも長くて未だ貼り合わせない領域を設ける。
そして、この補強シート252のオーバーラップ部で未だ貼り合わせない領域に図3(c)に示すようにフラグ30を貼り、最後にフラグ30を覆って図3(a)に示すように補強シート252を貼り合わせる。
【0055】
上記工程によって転写ベルト25の全周に亘って貼り強度が確保されるとともに、補強シート252は自動貼りされるために高い生産性を確保してフラグ30を補強シート252で覆うことができる。そして、フラグ30を補強シート252で覆うことによってフラグ30の転写ベルト25に対する剥れ強度が増し、フラグ30の剥れに対する信頼性が高められる。
【0056】
<参考例>
次に、本発明の参考例を図4及び図5に基づいて説明する。尚、図4は本参考例に係る画像形成装置の転写ベルトの斜視図、図5は同転写ベルトのフラグ接合部付近の斜視図であり、図4においては図1に示したと同一要素には同一符合を付している。
【0057】
転写ベルトは、これを張架するローラの位置精度によって必ずどちらか一方に寄り、そのままでは該転写ベルトが転写ユニットの構成要素に接触して破損してしまう。これを防ぐため、通常は図4に示すように転写ベルト25の内周側の両端部に弾性体から成るリブ253を設け、このリブ253を転写ベルト25を張架するローラ11,12,76のうちの例えばローラ11に突き当てることによって転写ベルト25の寄りを規制している。
【0058】
而して、本参考例では、上記のように内周部に寄り規制用のリブ253を有する転写ベルト25において、図5に示すように、転写ベルト25とリブ253との間にフラグ30を挟んで接合する構成を採用している。そして、本構成では、十分な強度を有するために端部補強シートを必要としない転写ベルト25においても、前記実施の形態2と同様にフラグ30に高い貼り付け強度を確保することができる。
【0059】
<実施の形態3>
次に、本発明の実施の形態3を図6に基づいて説明する。
【0060】
前記実施の形態1においては、フラグ30は転写ベルト25の進行方向側の端部301が進行方向を仰いで90°以下のテーパ形状になっていることを示したが、フラグ30の端部301とベルト押え部材77の端部771の形状の相互の菅径を考慮すると同様の効果が得られるのは前記例に限らない。
【0061】
即ち、フラグ30がベルト押え部材77に接触しても引っ掛かることなく通過するためには、転写ベルト25が進行するに従ってフラグ30とベルト押え部材77の各端部301,771の接触点がフラグ30の付け根側から先端へ徐々に移動する形状であれば良い。
【0062】
具体的には、図6(a)に示すようにフラグ30をベルト押え部材77の上流側に配置したとき、フラグ30とベルト押え部材77の各端部301,771のベルト進行方向位置における距離Lがフラグ30の先端方向に向かって長くなる(L0<L1<L2)ような形状を選択すれば良い。
【0063】
図6(a)に示す形状は実施の形態1と同形状であるが、図6(b)に示すようにフラグ30の形状が曲線であっても良い。又、図6(c)に示すようにフラグ30の形状が進行方向に対して直角で、ベルト押え部材77がテーパ形状であっても良く、図6(d)に示すようにフラグ30とベルト押え部材77が共にテーパ形状であっても良く、或は図6(e)に示すようにフラグ30とベルト押え部材77が共に曲線形状であっても良い。
【0064】
尚、以上の実施の形態は、転写材を担持・搬送し、像担持体上のトナー像を転写材上に転写する所謂転写ベルトについて説明したが、複数の像担持体上のトナー像をそれぞれ転写・担持し、これらのトナー像を一括して転写材に転写する所謂中間転写ベルトや露光されトナー像を担持する所謂感光体ベルトにも本発明が適用可能であることは勿論である。
【0065】
【発明の効果】
以上の説明で明らかなように、本発明によれば、移動体に設けられた突起の剥離を防いで該突起を確実に検知することによって高品位な画像を安定して形成することができるという効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施の形態1に係る画像形成装置に設けられた転写ベルトの斜視図である。
【図2】 本発明の実施の形態2に係る画像形成装置に設けられた転写ベルトの斜視図である。
【図3】 本発明の実施の形態2に係る画像形成装置に設けられた転写ベルトのフラグ接合部付近の斜視図である。
【図4】 本参考例に係る画像形成装置に設けられた転写ベルトの斜視図である。
【図5】 本参考例に係る画像形成装置に設けられた転写ベルトのフラグ接合部付近の斜視図である。
【図6】 本発明の実施の形態3に係る画像形成装置におけるベルト押え部材とフラグ形状の種々の形態を示す図である。
【図7】 フルカラー電子写真複写機の断面図である。
【図8】 従来の画像形成装置に設けられた転写ベルトの斜視図である。
【図9】 従来の転写ベルトにおけるベルト押え部材とフラグとの高さ関係を示す図である。
【符号の説明】
25 転写ベルト(移動体)
252 補強シート(補強部材)
253 リブ
30 フラグ(突起)
301 フラグの進行方向側端部
506 透過型光センサー(検知手段)
P 転写材(記録材)
Claims (2)
- 回転可能なベルト部材と、前記ベルト部材に駆動力を伝達する駆動ローラと、露光により形成された静電潜像に基づいてトナー像が形成される像担持体を備え、前記ベルト部材又は前記ベルト部材に担持された記録材にトナー像を形成する画像形成手段と、前記ベルト部材の移動方向と直交する方向の少なくとも一方の前記ベルト部材の端部に取り付けられ、前記直交する方向において前記ベルト部材の端面から突出する突出部を有する突出部材と、前記突出部を検知する検知手段と、を有し、前記検知手段の出力に応じて前記ベルト部材の搬送速度が一定に保たれるように前記駆動ローラの回転速度を補正する或いは前記検知手段の出力に応じて前記像担持体への露光タイミングを補正する画像形成装置において、
前記直交する方向において前記突出部材が取り付けられている側の前記ベルト部材の端部の外周面と接触し、前記ベルト部材の外周側への反りを抑制するための可撓性の押え部材を有し、前記突出部の移動方向先端側の形状は、前記直交する方向において前記ベルト部材側に向かうにつれて前記突出部の移動方向先端の位置がより移動方向側に位置するようなテーパ形状であることを特徴とする画像形成装置。 - 前記ベルト部材の端部を補強する補強部材を有し、前記突起部材の前記ベルト部材への接着面と反対側の面は前記補強部材によって被覆されていることを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
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