JP3766269B2 - インゴット供給装置およびインゴット供給方法 - Google Patents

インゴット供給装置およびインゴット供給方法 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、ダイカストマシンの射出スリーブに給湯するマグネシウム溶湯を保持する溶解保持炉に、予熱したマグネシウムインゴットを供給するインゴット供給装置およびインゴット供給方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
この種のマグネシウムインゴットの供給装置および供給方法は、特開2000−130958号公報に開示されている。
【0003】
図4は、この開示されたインゴット供給装置100を示す。このインゴット供給装置100は、人手や、あるいは横置き状態のまま、ころがり式コンベア等の案内上をシリンダで押込み、投入、落下させる方法が、インゴットを溶湯中に一気に落下させることにより種種の不具合を生じることに鑑みて提案されたものであり、マグネシウム溶湯の酸化、および該溶湯の温度低下、並びに湯面変動を、極力抑制した状態でマグネシウムインゴットの自動供給が可能で、ひいてはダイカスト製品の品質の向上と安定化を図ることができる。
【0004】
すなわち、インゴット供給装置100は、マグネシウムインゴットAを加熱する予熱装置2と、この予熱装置2から加熱したマグネシウムインゴットAをインゴットチャック部4で取り出すと共に、溶解保持炉3まで搬送して溶解保持炉3内に放出して供給するインゴット供給手段5とから大略構成されている。このとき溶解保持炉3は、本来定期点検を必要としており(例えば、1回/3ヶ月)、点検時にはダイカストマシン16から離脱させると共に、点検終了時にはダイカストマシン16に再度接続する必要がある。
【0005】
なお、図4中、符号6は電磁ポンプ、符号7は炉蓋8に開設されたインゴット供給口、符号9はフロート10とセンサ部11を備えた湯面検出部、符号15は間仕切り板、符号Bはマグネシウム溶湯Mの湯面、符号Gは防燃ガス、をそれぞれ示す。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、インゴット供給装置100においては、インゴット供給口7は溶解保持炉3の溶解室12に対応して設けられると共に、ダイカストマシン16への接続口14は溶解保持炉3の保持室13の側壁を貫通して設けられる関係で、インゴット供給口7は、接続口14から遠く離れた位置に設定されるので、点検終了時の再接続の際に伴う接続誤差により、インゴット供給口7を原位置に精度良く復帰させることが難しいこと、およびインゴット供給手段5は、溶解保持炉3とは別個に設けられた支柱18を基準にして設けられることにより、点検毎に、インゴット供給手段5をインゴット供給口7に合致させる芯出し作業が必要となり、作業効率が低下するばかりではなく、ひいては生産効率の低下をも招く、という課題を有している。
【0007】
また、インゴット供給装置100においては、インゴットチャック部4は、マグネシウムインゴットAの大部分がマグネシウム溶湯Mに浸漬されるまで、マグネシウムインゴットAを把持している関係で、インゴットチャック部4の把持部分4aに直結する駆動機構部分4bまでもが、約400℃の高熱の雰囲気に曝されることになり、これによりインゴットチャック部4の耐久性を低下させる、という課題を有している。
【0008】
さらには、インゴット供給装置100においては、予熱装置2ではインゴットAを縦姿勢で加熱する必要があるため、マグネシウムインゴットAを、その長軸を垂直にした立て置きにできる枠を持つ移動台17が必要となるなど、構造が複雑になるばかりでなく、コスト高をも招く、という課題をも有している。
【0009】
そこで、この発明は、点検後等のダイカストマシンへの溶解保持炉の再接続の際のインゴット供給手段とインゴット供給口との芯出し作業が不要で生産効率の向上を図ることができ、加えてインゴット供給手段のインゴット把持機構の耐久性の向上を可能とし、さらに加えて予熱装置の構造簡単化によるコストの低減化をも可能とするインゴット供給装置およびインゴット供給方法を提供することを目的としている。
【0010】
【課題を解決するための手段】
前記目的を達成するために、請求項1の発明は、予熱したマグネシウムインゴットを、予熱装置から溶解保持炉に供給するインゴット供給装置において、
外部信号により開閉するシャッターを備え前記溶解保持炉の炉蓋に設けられ、しかも、この炉蓋の裏面側に突出するガイド部分を備えて構成されたインゴット供給口と、
両端を解放した略コ字形断面の受けケースが、その一端を前記予熱装置のインゴット排出口に合致させて、長軸を略水平にした横姿勢の予熱インゴットの搬入を可能とする略水平状態と、その他端を前記インゴット供給口に合致させると共に搬入された予熱インゴットの先端を前記シャッターに当接させて該予熱インゴットを起立させる略垂直状態との間で起伏可能となるように前記炉蓋に枢支されて構成される中継手段と、
前記受けケースの略垂直状態の起立で受けケースの解放側面から内部に入り込んで、収容されている前記予熱インゴットの後端部分に押し当てられるチャック爪が、前記炉蓋に基端部を固定して設けられた駆動機構に上下動を案内されて取り付けられており、前記シャッターを開放すると共に前記チャック爪を下降させて前記予熱インゴットを前記溶解保持炉内に供給するようにしたインゴット供給手段とを備えていることを特徴とする。
【0011】
このため請求項1の発明では、インゴット供給口とインゴット供給手段の駆動機構とが溶解保持炉の炉蓋に設けられるので、両者の相対位置は、ダイカストマシンに対する溶解保持炉の離脱あるいは再接続により変動することなく固定的に決定される。
【0012】
また、横姿勢の予熱インゴットの搬入を可能とする略水平状態になる受けケースを備えた中継手段を設けたので、予熱装置ではマグネシウムインゴットを横姿勢で加熱することができる。
【0013】
また、インゴット供給手段のチャック爪は、受けケース内に収容されている予熱インゴットの側面に押し当てられて、予熱インゴットを受けケースとの間で挟持するものであるから、インゴットの断面形状の相違に対しては押し当て方向に沿う移動で、インゴットの長さの相違に対しては駆動機構の上下方向の移動で対応することができる。
【0014】
さらに、インゴット供給口の炉蓋の裏面側に突出するガイド部分を利用して、インゴットを放す位置を極力湯面に近づけて設定することができる。
【0015】
また、請求項の発明は、請求項記載のインゴット供給装置であって、前記チャック爪は、前記駆動機構に基端部を連結する連結ロッドの先端部分に設けられていることを特徴とする。
【0016】
このため請求項の発明では、チャック爪のみが炉蓋の裏面側に入り込んで高熱の雰囲気に曝されることになり、チャック爪の駆動機構は炉蓋の外側に位置して前記雰囲気を避けることができる。
【0017】
また、請求項の発明は、予熱したマグネシウムインゴットを、予熱装置から溶解保持炉に供給するインゴット供給方法であって、マグネシウムインゴットは、前記予熱装置で、その長軸を略水平にした横姿勢で予熱された後、該横姿勢を維持したまま前記予熱装置のインゴット排出口を介して、前記中継手段の略水平状態にある前記受けケースに搬入され、その後該受けケースの略垂直状態の起立により、先端を前記シャッターに当接させて該シャッター上に縦姿勢で載置されると共に後端部分に前記インゴット供給手段の前記チャック爪が押し当てられて保持され、その後前記シャッターを解放すると共に、前記チャック爪の低速での垂直下降動作により、その大部分を前記溶解保持炉内のマグネシウム溶湯に浸漬した後、放出されて供給されることを特徴とする。
【0018】
このため請求項の発明では、マグネシウムインゴットは、その長軸を略水平にした横姿勢で、予熱装置で予熱された後、中継手段の受けケースに搬入され、この中継手段で縦姿勢に姿勢変換され、この縦姿勢のままインゴット供給口から溶解保持炉内に侵入することになるので、前記インゴット供給口を、その開口面積を小さくして設定することができる。
【0019】
また、予熱したマグネシウムインゴットのマグネシウム溶湯への浸漬は、チャック爪の低速の垂直下降動作により行われるので、溶融マグネシウムの酸化や、湯温変動や、溶融マグネシウム湯面と防燃ガス雰囲気の擾乱を、抑制した状態で行うことができる。
【0020】
【発明の実施の形態】
以下、この発明の実施の形態を図面に基づき説明する。なお、図4で示す構成要素と同一の機能を奏するものは同一の符号を付して以下説明する。
【0021】
図1(a)、(b)は、この発明の一実施形態としてのインゴット供給装置1の全体的な概要を示す。このインゴット供給装置1は、予熱したマグネシウムインゴットAを、予熱装置2から溶解保持炉3に供給するもので、溶解保持炉3の炉蓋8に設けられたインゴット供給口7と、予熱装置2から予熱インゴットAが搬入される受けケース31を備えた中継手段30と、中継手段30で姿勢制御された予熱インゴットAを溶解保持炉3内に供給するようにしたインゴット供給手段5とを備えて大略構成されている。なお、図1中、符号6は電磁ポンプ、符号16はダイカストマシン、符号A1は予熱前のマグネシウムインゴットをそれぞれ示す。
【0022】
具体的には、予熱装置2は、図2(a)、(b)に示すように、支持台21と、この支持台21の上部に横架されマグネシウムインゴットA(A1)を、その長軸を略水平にした横姿勢に載置して移動させるチェーンコンベア22と、このチェーンコンベア22の移動方向の後半部分を覆うようにして設けられ内部に予熱ヒータ23を備えた予熱手段24と、前記チェーンコンベア22の後端部に設けられ予熱手段24で加熱された予熱インゴットAを待機させかつロッドレスシリンダ20によりインゴット排出口25を介して中継手段30方向へ押し出すインゴット排出手段26とを備えて構成されている。
【0023】
なお、図2中、符号27はチェーンコンベア22に係合するスプロケット、符号28はスプロケット27を介してチェーンコンベア22を駆動させる駆動モータをそれぞれ示す。
【0024】
溶解保持炉3は、従来のものと同様に構成されており、図3に示すように、上部開放部が炉蓋8で閉塞されると共に、この炉蓋8とマグネシウム溶湯Mの湯面Bとの間の空間部が防燃ガスGで満たされており、かつマグネシウム溶湯Mに浮くフロート36と、このフロート36に植設されて炉蓋8上に突出する指標を検知するセンサ部37とを備えた湯面検出部35が設けられている。
【0025】
インゴット供給口7は、外部信号により開閉するシャッター19を備えて構成される。このときの外部信号は、湯面検出部35による湯面Bの検知信号であったり、あるいは湯面Bを観察している作業員による押し釦操作等による開始信号であったりする。シャッター19は、前記外部信号により駆動するシャッタ駆動シリンダ29により往復移動可能に取り付けられている。
【0026】
好ましくは、インゴット供給口7は、図3に示すように、炉蓋8の裏面側に突出するガイド部分7aを備えて構成される。このガイド部分7aにより、予熱インゴットAの挟持を湯面Bの間近まで可能としている。結局のところ、インゴット供給口7は、下部の一部分を切り欠いた角筒状体を、その中間部分を炉蓋8に固着することによって設けられている。
【0027】
また、中継手段30は、両端を解放した略コ字形断面の受けケース31が、その一端31aを予熱装置2のインゴット排出口25に合致させて、長軸を略水平にした横姿勢の予熱インゴットAの搬入を可能とする略水平状態(図3中、実線で示す)と、その他端31bをインゴット供給口7に合致させると共に搬入された予熱インゴットAの先端をシャッター19に当接させて予熱インゴットAを起立させる略垂直状態(図3中、2点鎖線で示す)との間で起伏可能となるように炉蓋8に枢支30aされて構成されている。受けケース31は、溶解保持炉3外に設けられたシリンダ32の伸縮により起伏作動する。
【0028】
また、インゴット供給手段5は、受けケース31の略垂直状態(図3中、2点鎖線で示す)の起立で受けケース31の解放側面から内部に入り込んで、収容されている予熱インゴットAの後端部分に押し当てられるチャック爪33が、炉蓋8に基端部を固定して設けられた駆動機構40に上下動を案内されて取り付けられており、シャッター19を開放すると共にチャック爪33を下降させて予熱インゴットAを溶解保持炉3内に供給するように構成されている。
【0029】
本実施形態では、駆動機構40は、炉蓋8上に立設されたガイド支柱41と、このガイド支柱41に沿って上下動するチャック用押付シリンダ42と、このチャック用押付シリンダ42に螺合して正逆回転でシリンダ42を上下動させるねじ軸43と、このねじ軸43を正逆回転させるモータ44とを備えて構成されている。
【0030】
このとき、チャック爪33は、好ましくは、駆動機構40に基端部を連結する連結ロッドの先端部分に設けられる。本実施形態では、チャック爪33は、チャック用押付シリンダ42のロッド42aに基端部を連結する連結ロッド45の先端部分に設けられている。チャック爪33は、チャック用押付シリンダ42のロッド42aの伸縮(図3中、矢印aで示す)により、予熱インゴットAに対する挟持あるいは解放を行うことができる。予熱インゴットAの挟持は、チャック爪33と受けケース31の底部との間で行う。
【0031】
以上のようにして構成されたインゴット供給装置1を用いたインゴット供給方法は、次の通りである。
【0032】
まず、マグネシウムインゴットA1は、予熱装置2で、その長軸を略水平にした横姿勢で予熱される。すなわち、マグネシウムインゴットA1は、チェーンコンベア22の移動方向の前半部分に横姿勢で投入され、チェーンコンベア22の駆動で予熱手段24に送られて約150℃に加熱される。この加熱によりマグネシウムインゴットA1に付着している水分を排除する。
【0033】
次に、予熱インゴットAは、横姿勢を維持したまま予熱装置2のインゴット排出口25を介して、中継手段30の略水平状態にある受けケース31に搬入される。この搬入は、溶解保持炉3からの供給指令(例えば、湯面検出部35による湯面Bの検知信号)によって、インゴット排出手段26の所定の箇所に待機している予熱インゴットAをロッドレスシリンダ20で押し出すことによって行われる。
【0034】
次に、予熱インゴットAは、受けケース31の略垂直状態の起立により、先端をシャッター19に当接させてシャッター19上に縦姿勢で載置されると共に、後端部分にインゴット供給手段5のチャック爪33が押し当てられて保持される。このとき対象となる予熱インゴットAのサイズ(長さ、断面形状)が異なるときは、チャック用押付シリンダ42の上下の移動量およびロッド42aのa矢印方向の伸縮量を適宜調整することによって、的確な保持が確保される。
【0035】
さらに次に、予熱インゴットAは、シャッター19を解放すると共に、チャック爪33の低速での垂直下降動作により、その大部分を溶解保持炉3内のマグネシウム溶湯Mに浸漬した後、放出されて供給される。
【0036】
すなわち、シャッター19を解放すると、チャック用押付シリンダ42と共にチャック爪33が下降を開始する。この下降により、予熱したマグネシウムインゴットAは、マグネシウム溶湯Mの湯面Bに接する高さまで下降を続ける。この高さがインゴット浸漬開始高さであり、この高さで一旦停止する。このときの下降制御は、湯面検出部35による湯面Bの検知信号に基づいて行われる。
【0037】
このインゴット浸漬開始高さから、予熱したマグネシウムインゴットAをマグネシウム溶湯M中に浸漬させるには、チャック爪33の低速での垂直下降動作によりおこなう。この下降動作は、例えばチャック用押付シリンダ42の下降動作を、これまでの下降動作に比べて極く低速で連続で行うか、あるいは、間欠的な下降動作として行う。この間欠的な下降動作は、湯面Bが下がったことを検出するとインゴットAを下降させ、湯面Bが定量位置になるまで下降動作を続行し、湯面Bの定量位置の検出により下降動作を停止し、給湯後の湯面Bの低下で下降動作を再開させる、湯面Bに応じた下降動作のことである。
【0038】
この下降動作は、略コ字形断面の受けケース31と角筒状体のインゴット供給口7とを上下に連通した縦通路内で行われるので、溶解保持炉3の内部から漏れ出て前記縦通路内に充満した防燃ガスGの雰囲気下で行うことができる。
【0039】
そして、チャック爪33が所定の高さ(インゴット供給口7のガイド部分7a)に達したとき、予熱インゴットAの大部分がマグネシウム溶湯Mに浸漬されることとなり、この時点でチャック爪33は、予熱インゴットAを放してマグネシウム溶湯Mに供給する。
【0040】
この供給後は、チャック用押付シリンダ42がチャック爪33を伴って高速で上昇して初期の位置に復帰すると共に、シャッター19がインゴット供給口7を閉塞し、かつ受けケース31が略水平状態の初期の位置に復帰する。以降、この作動の繰り返しによりインゴット供給を続行することができる。
【0041】
このようにインゴット供給装置1によれば、インゴット供給口7とインゴット供給手段5の駆動機構40とが溶解保持炉3の炉蓋8に設けられるので、両者の相対位置は、ダイカストマシン16に対する溶解保持炉3の離脱あるいは再接続により変動することなく固定的に決定され、これにより点検後等のダイカストマシン16への溶解保持炉3の再接続の際のインゴット供給手段5とインゴット供給口7との芯出し作業が不要で生産効率の向上を図ることができる。
【0042】
また、インゴット供給装置1によれば、横姿勢の予熱インゴットAの搬入を可能とする略水平状態になる受けケース31を備えた中継手段30を設けたので、予熱装置2ではマグネシウムインゴットA1を横姿勢で加熱することができ、これによりインゴットA(A1)の送り手段を構造簡単なチェーンコンベア22やロッドレスシリンダ20で構成することができ、ひいては予熱装置2の構造簡単化によるコストの低減化をも可能とする。
【0043】
また、インゴット供給装置1によれば、インゴット供給手段5のチャック爪33は、受けケース31内に収容されている予熱インゴットAの側面に押し当てられて、予熱インゴットAを受けケース31との間で挟持するものであるから、インゴットAの断面形状の相違に対しては押し当て方向に沿う移動(図3のa矢印方向)で、インゴットAの長さの相違に対しては駆動機構40の上下方向の移動で対応することができ、これによりインゴットサイズのバラツキにも容易に対応することができる。
【0044】
さらに、インゴット供給装置1によれば、インゴット供給口7の炉蓋8の裏面側に突出するガイド部分7aを利用して、インゴットAを放す位置を極力湯面Bに近づけて設定することができ、これによりインゴット供給時の溶湯Mの跳ね返りおよび酸化物生成を共に減少させることができる。
【0045】
またさらに、インゴット供給装置1によれば、チャック爪33のみが炉蓋8の裏面側に入り込んで高熱の雰囲気に曝されることになり、チャック爪33の駆動機構40は炉蓋8の外側に位置して前記雰囲気を避けることができ、これによりインゴット供給手段5のインゴット把持機構の耐久性の向上を図ることができる。
【0046】
また、このインゴット供給方法によれば、マグネシウムインゴットAは、その長軸を略水平にした横姿勢で、予熱装置2で予熱された後、中継手段30の受けケース31に搬入され、この中継手段30で縦姿勢に姿勢変換され、この縦姿勢のままインゴット供給口7から溶解保持炉3内に侵入することになるので、インゴット供給口7を、その開口面積を小さくして設定することができ、開口面積を小さくした分、溶解保持炉3内からの熱放散を抑えることができる。
【0047】
また、このインゴット供給方法によれば、予熱したマグネシウムインゴットAのマグネシウム溶湯Mへの浸漬は、チャック爪33の低速の垂直下降動作により行われるので、溶融マグネシウム(溶湯M)の酸化や、湯温変動や、溶融マグネシウム湯面と防燃ガスG雰囲気の擾乱を、抑制した状態で行うことができ、これにより炉内溶融マグネシウム温度が安定し、ひいてはダイカストマシンで鋳造成形する際の溶湯Mの流動性の悪化や、変動がなくなり、良品質のダイカスト製品を安定して得ることができる。加えて本実施形態における電磁ポンプ6による給湯方式においては、出湯量の計量精度が良くなり、定適量給湯ができる。
【0048】
【発明の効果】
以上説明してきたように、請求項1の発明によれば、インゴット供給口とインゴット供給手段の駆動機構とが溶解保持炉の炉蓋に設けられるので、両者の相対位置は、ダイカストマシンに対する溶解保持炉の離脱あるいは再接続により変動することなく固定的に決定され、これにより点検後等のダイカストマシンへの溶解保持炉の再接続の際のインゴット供給手段とインゴット供給口との芯出し作業が不要で生産効率の向上を図ることができる。
【0049】
その上、予熱装置ではマグネシウムインゴットを横姿勢で加熱することができるようにしたので、縦姿勢で加熱するときに必要とした、インゴットの特殊な送り手段を不要としており、その分予熱装置の構造の簡単化が図れると共に、コストの低減化をも図ることができる。
【0050】
また、インゴット供給口の炉蓋の裏面側に突出するガイド部分を利用して、インゴットを放す位置を極力湯面に近づけて設定することができ、インゴット供給時の溶湯の跳ね返りおよび酸化物生成を共に減少させることができる。
【0051】
また、請求項の発明によれば、チャック爪のみが炉蓋の裏面側に入り込んで高熱の雰囲気に曝されることになり、チャック爪の駆動機構は炉蓋の外側に位置して前記雰囲気を避けることができるので、請求項の発明の効果に加えて、インゴット供給手段のインゴット把持機構の耐久性の向上を図ることができる。
【0052】
また、請求項の発明によれば、マグネシウムインゴットを縦姿勢のままインゴット供給口から溶解保持炉内に侵入させるようにしたで、インゴット供給口を、その開口面積を小さくして設定することができ、開口面積を小さくした分、溶解保持炉内からの熱放散を抑えることができ、かつインゴットの溶湯への浸漬をチャック爪の低速の垂直下降動作により行なうようにしたので、溶融マグネシウム(溶湯)の酸化や、湯温変動や、溶融マグネシウム湯面と防燃ガス雰囲気の擾乱を、抑制した状態で行うことができ、これにより炉内溶融マグネシウム温度が安定し、ひいてはダイカストマシンで鋳造成形する際の溶湯の流動性の悪化や、変動がなくなり、良品質のダイカスト製品を安定して得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施形態としてのインゴット供給装置の全体概略構成図で、(a)は平面図、(b)は側面図である。
【図2】 図1のインゴット供給装置に適用した予熱装置を示し、(a)はその平面図、(b)はその側面図である。
【図3】 図1(a)のZ矢視(180°回転)図である。
【図4】 従来のインゴット供給装置の全体概略側面図である。
【符号の説明】
1 インゴット供給装置
2 予熱装置
3 溶解保持炉
5 インゴット供給手段
7 インゴット供給口
7a ガイド部分
8 炉蓋
19 シャッター
25 インゴット排出口
30 中継手段
31 受けケース
31a 一端(受けケースの)
31b 他端(受けケースの)
33 チャック爪
40 駆動機構
45 連結ロッド
A,A1 マグネシウムインゴット(インゴット)
M マグネシウム溶湯(溶湯)

Claims (3)

  1. 予熱したマグネシウムインゴットを、予熱装置から溶解保持炉に供給するインゴット供給装置において、
    外部信号により開閉するシャッターを備え前記溶解保持炉の炉蓋に設けられ、しかも、この炉蓋の裏面側に突出するガイド部分を備えて構成されたインゴット供給口と、
    両端を解放した略コ字形断面の受けケースが、その一端を前記予熱装置のインゴット排出口に合致させて、長軸を略水平にした横姿勢の予熱インゴットの搬入を可能とする略水平状態と、その他端を前記インゴット供給口に合致させると共に搬入された予熱インゴットの先端を前記シャッターに当接させて該予熱インゴットを起立させる略垂直状態との間で起伏可能となるように前記炉蓋に枢支されて構成される中継手段と、
    前記受けケースの略垂直状態の起立で受けケースの解放側面から内部に入り込んで、収容されている前記予熱インゴットの後端部分に押し当てられるチャック爪が、前記炉蓋に基端部を固定して設けられた駆動機構に上下動を案内されて取り付けられており、前記シャッターを開放すると共に前記チャック爪を下降させて前記予熱インゴットを前記溶解保持炉内に供給するようにしたインゴット供給手段とを備えていることを特徴とするインゴット供給装置。
  2. 請求項記載のインゴット供給装置であって、
    前記チャック爪は、前記駆動機構に基端部を連結する連結ロッドの先端部分に設けられていることを特徴とするインゴット供給装置。
  3. 予熱したマグネシウムインゴットを、予熱装置から溶解保持炉に供給するインゴット供給方法であって、
    マグネシウムインゴットは、前記予熱装置で、その長軸を略水平にした横姿勢で予熱された後、該横姿勢を維持したまま前記予熱装置のインゴット排出口を介して、前記中継手段の略水平状態にある前記受けケースに搬入され、その後該受けケースの略垂直状態の起立により、先端を前記シャッターに当接させて該シャッター上に縦姿勢で載置されると共に後端部分に前記インゴット供給手段の前記チャック爪が押し当てられて保持され、その後前記シャッターを解放すると共に、前記チャック爪の低速での垂直下降動作により、その大部分を前記溶解保持炉内のマグネシウム溶湯に浸漬した後、放出されて供給されることを特徴とするインゴット供給方法。
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