JP3765866B2 - リザーバ - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、内部に液体が貯留されるリザーバに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、内部に液体が貯留されるリザーバとして、例えば、車両におけるブレーキ装置のマスタシリンダに付設されてブレーキ液を貯留するものがある。
このようなリザーバは、液体が貯留されるリザーバ本体部と、該リザーバ本体部内へ外部から液体を注入するための注入口とを有するもので、リザーバ本体部の上方に注入口が配置されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来のリザーバにおいては、以下の問題があった。
車両の主として制動時あるいは加速時の前後方向の傾動時に、共に傾動し、よって、リザーバ本体部内で水平を維持しようとするブレーキ液が傾動の大きさによっては注入口まで至って該注入口に被せられたキャップとの隙間から滲み出てしまう可能性がある。
また、リザーバ本体部内の液量不足を検知する検知センサを備えたリザーバにおいては、上記のような傾動により、注入口にまでブレーキ液が至ってしまうことになると、見かけ上、この注入口に至った分だけブレーキ液がリザーバ本体部内に存在しないことになるため、この分、リザーバ本体部内のブレーキ液が一時的に不足し、検知センサが液量不足と誤検知してしまう可能性がある。
【0004】
したがって、本発明の目的は、傾動時に注入口に至る液体の量を抑制することができるリザーバを提供することである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、本発明の請求項1記載のリザーバは、液体が貯留されるリザーバ本体部と、該リザーバ本体部へ外部から液体を注入するための注入口とを有するものであって、前記リザーバ本体部の一側の側部に開口する連通口と、該連通口から前記一側に対し反対側に回り込んで延出するとともにその上方に前記注入口が設けられてなる回廊とを具備し、前記注入口側を車両の前側に、前記連通口側を車両の後側に向けて配置されることを特徴としている。よって、請求項1記載のリザーバによれば、傾動時に上下する位置に連通口および注入口を配置することにより、傾動により連通口側が注入口側に対し下方に位置した場合、リザーバ本体部のブレーキ液は、連通口から回廊に出ても、該回廊が反対側すなわち上方に位置している側に回り込んでいるため、該反対側の注入口に至ることが防止され、他方、傾動により連通口側が注入口側に対し上方に位置した場合、リザーバ本体部の液体は、連通口が上方に位置しているため回廊に出ることはなく、注入口に至ることも防止される。
【0006】
発明の請求項2記載のリザーバは、請求項1記載のものに関して、回廊は、前記注入口に対して前記リザーバ本体部の反対側にさらに延出する延出部を有していることを特徴としている。よって、請求項2記載のリザーバによれば、傾動により連通口側が注入口側に対し上方に位置したときに、液体の過充填等に起因して回廊にあった過剰な液体が注入口側に流れることがあっても、該液体は、注入口を行過ぎて延出部に貯められることになって、注入口に至ることが防止される。
【0007】
本発明の請求項3記載のリザーバは、請求項1または2記載のものに関して、前記回廊には、凹部が前記注入口の下側に形成されていることを特徴としている。よって、請求項3記載のリザーバによれば、一旦注入口まで液体を満たした後に液体を注入口から挿入される吸引ノズル等で吸い上げて回廊の下部に液面を合わせるという充填方法を実施した場合に、吸引ノズル等の先端を凹部に入り込ませて吸引を行えば、回廊の下部を直接吸引ノズルで吸引するよりも、吸込む液体が凹部に集められることにより液高さを確保できることから、吸引を確実に行うことができる。
本発明の請求項4記載のリザーバは、液体が貯留されるリザーバ本体部と、該リザーバ本体部へ外部から液体を注入するための注入口とを有して車両に取り付けられるリザーバにおいて、前記リザーバ本体部の車両の後側に位置して開口する連通口と、前記リザーバ本体部から離間して車両の前側に位置する前記注入口と、前記連通口と連通して該連通口から略L字状になるよう横方向に延びた後に車両の前側に向けて延出するとともにその延出した部分に前記注入口が設けられてなる回廊と、を具備することを特徴とする。
本発明の請求項5記載のリザーバは、液体が貯留される略直方体形状のリザーバ本体部と、該リザーバ本体部へ外部から液体を注入するための注入口とを有して車両に取り付けられるリザーバにおいて、前記リザーバ本体部の車両の後側に位置して該リザーバ本体部の側面部に開口する連通口と、前記リザーバ本体部から離間して車両の前側に位置する前記注入口と、前記連通口と連通して該連通口から横方向に延びた後に車両の前側に向けて延出するとともにその延出した部分に前記注入口が設けられてなる回廊と、を具備することを特徴とする。
本発明の請求項6記載のリザーバは、液体が貯留されるリザーバ本体部と、該リザーバ本体部へ外部から液体を注入するための注入口とを有して車両に取り付けられるリザーバにおいて、前記リザーバ本体部から離間して車両の前側に位置する前記注入口と、前記リザーバ本体部の車両の後側の部分に連通して当該部分から略L字状になるよう横方向に延びた後に車両の前側に向けて延出するとともにその延出した部分に前記注入口が設けられてなる回廊と、を具備することを特徴とする。
【0008】
【発明の実施の形態】
本発明のリザーバの第1の実施の形態について図1および図2を参照して以下に説明する。
図1中符号11は車両用のブレーキ装置のマスタシリンダ、符号12は該マスタシリンダ11の上部に取り付けられた本実施の形態のリザーバをそれぞれ示している。
リザーバ12は、側面部13A〜13Dを有する略直方体形状をなし内部にブレーキ液が貯留されるリザーバ本体部13と、該リザーバ本体部13の下部に設けられた、マスタシリンダ11への固定および内部連通用のボス部14とを有している。
【0009】
リザーバ本体部13の、マスタシリンダ11における入力側(図における右側)に位置する側面部13Aには、その上部に略長方形状の連通口16が開口形成されている。
また、側面部13Aおよびこれに隣り合う側面部13Bには、これら側面部13A,13Bに沿うとともにさらに側面部13Aに対し反対側の側面部13Cに垂直をなして側方に延出する形状の回廊17が形成されている。
【0010】
すなわち、回廊17は、連通口16の下縁部から側面部13A,13Bに垂直をなしつつこれら側面部13A,13Bに沿って回り込みさらに側面部13Cに垂直をなして外方に延出する略L字状の下板部17aと、連通口16の側面部13Bに対し反対側の側縁部近傍から側面部13Aに垂直をなして突出する側板部17bと、該側板部17bの先端部から下板部17aの側面部13Aに対し反対側の端縁部に沿って形成された略長方形状の側板部17cと、該側板部17cの側板部17bに対し反対側から下板部17aの側面部13Bに対し反対側の端縁部に沿って形成された略長方形状の側板部17dと、該側板部17dの側板部17cに対し反対側から下板部17aの突出先端側の端縁部に沿って形成された略長方形状の側板部17eと、該側板部17eの側板部17dに対し反対側から下板部17aの側面部13B側の端縁部に沿って側面部13Cまで形成された略長方形状の側板部17fと、連通口16の上縁部からこれらすべての側板部17b〜17fの上端縁部と側面部13A,13Bとに連なるよう、下板部17aと平行に形成された略L字状の上板部17gとを有している。
これにより、この回廊17には、連通口16に連通する通路部18が内部に形成されている。
【0011】
なお、上記回廊17およびリザーバ本体部13は、側板部17b〜17fおよび側面部13A〜13Dが下板部17aと平行をなす切断面19で切断された二つの分割体20,21が接合されて構成されてなるもので、各分割体20,21は、合成樹脂によりそれぞれ一体成形されている。
そして、回廊17の、連通口16に対し反対側位置に、上板部17gおよび側板部17eに連続して、通路部18に内部が連通し該通路部18を介してリザーバ本体部13へ外部から液体を注入するための円筒状の注入部23が斜め上方に向けて突出形成されている。
この注入部23内にはストレーナ24が挿入状態で取り付けられており、注入部23の開口部である注入口25には、キャップ26が被せられている。
【0012】
リザーバ本体部13内には、フロート28が収納部29内に収納されており、該フロート28の下側にはマグネット30が埋め込まれている。また、リザーバ本体部13の収納部29内における底部には、マグネット30の近接/離間によりON/OFFされるレベルインジケータスイッチ31が設けられている。これにより、規定量のブレーキ液が充填された状態では、ブレーキ液に浮いたフロート28のマグネット30がレベルインジケータスイッチ31から離間しており該レベルインジケータスイッチ31はOFF状態とされる。他方、ブレーキ液が減少すると、図1に示すように、フロート28のマグネット30がレベルインジケータスイッチ31に近接し該レベルインジケータスイッチ31がON状態となる。このレベルインジケータスイッチ31のONにより図示せぬレベルインジケータが点灯して運転者に警告する。
【0013】
そして、このリザーバ12は、車両の停車状態において回廊17の下板部17aが水平となりしかも回廊17の長さ方向を車両の前後方向に沿わせかつ注入口25側を前側に連通口16側を後側に配置した状態で車両側に取り付けられることになる。
また、このリザーバ12は、図1に示すように、ブレーキ液の上限側の液面高さであるMAX液面高さHが、回廊17の下板部17aの上面より上側に設定されており、これにより、車両が傾動せず水平状態にある場合、リザーバ本体部13と回廊17はブレーキ液の液面高さが一致している。
ここで、車両は、減速時には例えば1G程度の力がかかり、加速時には例えば0.5G程度の力がかかることになるため、減速時の水平に対する傾き(前が後に対し下がる方向の傾き)の絶対値が、加速時の水平に対する傾き(後が前に対し下がる方向の傾き)の絶対値よりも大きくなる。このため、上記のように連通口16を後側すなわち下がる量の小さい側に配置するのである。具体的に言えば、上記の方向に配置すると、図1における時計回りの傾動(加速時の傾動)は反時計回りの傾動(減速時の)より小さくなり、よって、逆に配置するよりも、連通口16から回廊17に出るブレーキ液の量を小さくできるのである。
【0014】
このような構成の第1の実施の形態のリザーバ12によれば、車両の加速時の傾動により、回廊17の後側の連通口16側が前側の注入口25側に対し下方に位置した場合、リザーバ本体部13のブレーキ液が、連通口16から通路部18に出ることになるが、該通路部18が反対側すなわち上方に位置している車両前方側に回り込んでいるため、注入口25に至ることが防止されることになる。同時に、回廊17内にあったブレーキ液も注入口25に対し反対側に流れ、注入口25に至ることが防止されることになる。
他方、車両の減速時の傾動により連通口16側が注入口25側に対し上方に位置した場合、リザーバ本体部13のブレーキ液は、連通口16が上方に位置しているため通路部18に出ることはなく、勿論注入口25側に至ることも防止される。このため、回廊17内で注入口25側には、傾動前に回廊17にあった一部のブレーキ液のみが至ることになる。
このようにして、傾動時に回廊17内で注入口25に至るブレーキ液の量を抑制することができる。
しかも、上記のように連通口16を車両の後側に向けているため、ブレーキ液が回廊17に出るのは傾動量の小さい加速時となることから、その量を抑制することができ、よって、加速から減速に切り換わって、減速時の傾動により加速時に回廊17に出された一部のブレーキ液が注入口25側に至ってもその量を抑制することができる。
【0015】
なお、このようにブレーキ液のMAX液面高さHが回廊17の下板部17aの上面より上側に設定されている場合には、傾動時に注入口25に至るブレーキ液の量を抑制することができるが、回廊17にあった一部が若干ながら回廊17内で注入口25側に至ることになる。このため、限界角度(例えば45゜)まで傾動した状態において、注入口25にブレーキ液が至ることがないようブレーキ液のMAX液面高さHおよび注入口25の高さが設定される。
【0016】
また、図3に示す第2の実施の形態のように、ブレーキ液のMAX液面高さHを回廊17の下板部17aの上面に一致させて設定することも勿論できる。
この場合も、車両の加速時に、リザーバ本体部13のブレーキ液が連通口16から通路部18に出ても、上記と同様に注入口25に至ることが防止されることになる。他方、車両の減速時にも、リザーバ本体部13のブレーキ液が上記と同様に注入口25側に至ることが防止され、このとき回廊17内にも基本的にはブレーキ液が存在しないため、注入口25側には至ることがない。
このようにして、傾動時に回廊17内で、ブレーキ液が注入口25に至るのを防止することができる。
【0017】
次に、本発明のリザーバの第2の実施の形態について図3を参照して第1の実施の形態との相違部分を中心に以下に説明し、第1の実施の形態と同様の部分には同一の符号を付しその説明は略す。
この第2の実施の形態では、回廊17の下板部17aに、その注入口25の下側となる位置に、該注入口25に挿入されるストレーナ24の先端部に形状が合うよう凹む凹部33を設け、該ストレーナ24の先端部を該凹部33に嵌合させている。
これにより、第2の実施の形態では、一旦注入口25までブレーキ液を満たした後にブレーキ液を注入口25から吸引ノズル等でストレーナ24を介して吸い上げて下板部17aの上面に液面を合わせるという充填方法を実施した場合に、ストレーナ24の先端が凹部33に入り込んで、MAX液面高さHまでの間の吸込端の浸液が確保されることになるため、該ストレーナ24を介して凹部33から吸引を行えば、下板部17aの上面から吸引するよりも、吸込む液体が凹部33に集められることにより液高さを確保できることから、吸引を確実に行うことができる。したがって、吸い残し等を生じることなく下板部17aの上面に液面を確実に合わせることができる。
このため、MAX液面高さHを下板部17aの上面に設定すれば、上記のような真空充填時のブレーキ液の吸い出し工程において、容易かつ少ない誤差で吸い出しを行うことができ、よって、ブレーキ液を節約することができるため、コストダウンを図ることができる。また、ストレーナ24を介して吸引を行っても、吸い残し等を生じることなく下板部17aの上面すなわちMAX液面高さHに液面を確実に合わせることができるため、ストレーナ24を外す必要がなく、作業時間を短縮することができる。勿論ストレーナ24を取り外して吸引ノズルを直接注入口25に挿入し凹部33にその先端の吸引口を入れて吸引を行ってもよい。
【0018】
次に、本発明のリザーバの第3の実施の形態について図4を参照して第2の実施の形態との相違部分を中心に以下に説明し、第2の実施の形態と同様の部分には同一の符号を付しその説明は略す。
この第3の実施の形態では、回廊17が、注入口25のリザーバ本体部13に対し反対側にさらに延出する延出部40を有している。
すなわち、側面部13Cに垂直をなして延出する下板部17a、下板部17aのリザーバ本体部13に対し反対側の端縁部に沿って形成された側板部17d、下板部17aのリザーバ本体部13側の端縁部に沿って形成された側板部17f(図4においては図示略)および下板部17aと平行に形成された上板部17gが、すべて注入口25よりリザーバ本体部13に対し反対側にさらに延出しており、これらの延出先端部に垂直をなして側板部17eが形成された形状をなしていて、これら下板部17a、側板部17d、側板部17fおよび上板部17gの注入口25より延出する部分と側板部17eとで延出部40が構成されている。
【0019】
このような第3の実施の形態によれば、車両の加速による傾動時は上記と同様であり、他方、車両の減速時の傾動により連通口16(図4においては図示略)側が注入口25側に対し上方に位置したときに、ブレーキ液の過充填等に起因して、過剰な量(例えば第2の実施の形態における注入口25の高さだけでは許容できない量)のブレーキ液が傾動前に回廊17にあり、このブレーキ液が注入口25側に流れることがあっても、該ブレーキ液は、注入口25を行過ぎて延出部40内に貯められることになるため、注入口25に至ることが防止される。したがって、回廊17の通路部18内にあった過剰なブレーキ液が傾動時に注入口25側に流れることがあっても、注入口25に至ることを防止でき、よって、注入口25からの液漏れをより確実に防止することができる。
【0020】
次に、本発明のリザーバの第4の実施の形態について図5を参照して第3の実施の形態との相違部分を中心に以下に説明し、第3の実施の形態と同様の部分には同一の符号を付しその説明は略す。
第4の実施の形態では、回廊17の下板部17aに、該下板部17aより一段凹んだ溝部41が、側板部17dに沿い、かつ一端側を凹部33に連続させるとともに他端側を側面部13A位置の手前まで延在させて形成されている。
また、この溝部41の底面41aの位置を、ブレーキ液のMAX液面高さに一致させている。
【0021】
このような第4の実施の形態によれば、車両の加速による傾動時は上記と同様であり、他方、車両の減速時の傾動により連通口16(図5においては図示略)側が注入口25(図5においては図示略)側に対し上方に位置したときに、ブレーキ液の過充填等に起因して、過剰なブレーキ液が傾動前に回廊17にあり、このブレーキ液が注入口25側に流れることがあっても、該ブレーキ液は、延出部40および溝部41内に貯められることになるため、注入口25に至ることが防止される。したがって、回廊17内にあった過剰なブレーキ液が傾動時に注入口25側に流れることがあっても、注入口25に至ることを防止でき、よって、注入口25からの液漏れをさらに確実に防止することができる。
【0022】
【発明の効果】
以上詳述したように、本発明の請求項1記載のリザーバによれば、傾動時に上下する位置に連通口および注入口を配置することにより、傾動により連通口側が注入口側に対し下方に位置した場合、リザーバ本体部の液体は、連通口から回廊に出ても、該回廊が反対側すなわち上方に位置している側に回り込んでいるため、該反対側の注入口に至ることが防止され、他方、傾動により連通口側が注入口側に対し上方に位置した場合、リザーバ本体部の液体は、連通口が上方に位置しているため回廊に出ることはなく、注入口に至ることも防止される。したがって、傾動時に注入口に至る液体の量を抑制することができ、よって、注入口からの液漏れを防止することができる。
【0023】
また、請求項2記載のリザーバによれば、傾動により連通口側が注入口側に対し上方に位置したときに、液体の過充填等に起因して回廊にあった過剰な液体が注入口側に流れることがあっても、該過剰な液体は、注入口を行過ぎて延出部に貯められることになって、注入口に至ることが防止される。したがって、液体の過充填等に起因して回廊にあった過剰な液体が傾動時に注入口側に流れることがあっても、注入口に至ることを防止でき、よって、注入口からの液漏れをより確実に防止することができる。
【0024】
さらに、請求項3記載のリザーバによれば、一旦注入口まで液体を満たした後に液体を注入口から挿入される吸引ノズル等で吸い上げて回廊の下部に液面を合わせるという充填方法を実施した場合に、吸引ノズル等の先端を凹部に入り込ませて吸引を行えば、回廊の下部を直接吸引ノズルで吸引するよりも、吸込む液体が凹部に集められることにより液高さを確保できることから、吸引を確実に行うことができる。したがって、吸い残し等を生じることなく回廊の下部に液面を確実に合わせることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のリザーバの第1の実施の形態を示す側断面図である。
【図2】本発明のリザーバの第1の実施の形態を示す、図1におけるX−X線に沿う断面矢視図である。
【図3】本発明のリザーバの第2の実施の形態を示す一部を断面とした側面図である。
【図4】本発明のリザーバの第3の実施の形態を示す一部を断面とした側面図である。
【図5】本発明のリザーバの第4の実施の形態を示すもので、(a)は側面図、(b)は(a)におけるY−Y線に沿う断面矢視図である。
【符号の説明】
12 リザーバ
13 リザーバ本体部
16 連通口
17 回廊
25 注入口

Claims (6)

  1. 液体が貯留されるリザーバ本体部と、該リザーバ本体部へ外部から液体を注入するための注入口とを有するリザーバにおいて、前記リザーバ本体部の一側の側部に開口する連通口と、該連通口から前記一側に対し反対側に回り込んで延出するとともにその上方に前記注入口が設けられてなる回廊とを具備し、前記注入口側を車両の前側に、前記連通口側を車両の後側に向けて配置されることを特徴とするリザーバ。
  2. 前記回廊は、前記注入口に対して前記リザーバ本体部の反対側にさらに延出する延出部を有していることを特徴とする請求項1記載のリザーバ。
  3. 前記回廊には、凹部が前記注入口の下側に形成されていることを特徴とする請求項1または2記載のリザーバ。
  4. 液体が貯留されるリザーバ本体部と、該リザーバ本体部へ外部から液体を注入するための注入口とを有して車両に取り付けられるリザーバにおいて、前記リザーバ本体部の車両の後側に位置して開口する連通口と、前記リザーバ本体部から離間して車両の前側に位置する前記注入口と、前記連通口と連通して該連通口から略L字状になるよう横方向に延びた後に車両の前側に向けて延出するとともにその延出した部分に前記注入口が設けられてなる回廊と、を具備することを特徴とするリザーバ。
  5. 液体が貯留される略直方体形状のリザーバ本体部と、該リザーバ本体部へ外部から液体を注入するための注入口とを有して車両に取り付けられるリザーバにおいて、前記リザーバ本体部の車両の後側に位置して該リザーバ本体部の側面部に開口する連通口と、前記リザーバ本体部から離間して車両の前側に位置する前記注入口と、前記連
    通口と連通して該連通口から横方向に延びた後に車両の前側に向けて延出するとともにその延出した部分に前記注入口が設けられてなる回廊と、を具備することを特徴とするリザーバ。
  6. 液体が貯留されるリザーバ本体部と、該リザーバ本体部へ外部から液体を注入するための注入口とを有して車両に取り付けられるリザーバにおいて、前記リザーバ本体部から離間して車両の前側に位置する前記注入口と、前記リザーバ本体部の車両の後側の部分に連通して当該部分から略L字状になるよう横方向に延びた後に車両の前側に向けて延出するとともにその延出した部分に前記注入口が設けられてなる回廊と、を具備することを特徴とするリザーバ。
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