JP3764993B2 - 火災用ロボット設備 - Google Patents

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Description

【0001】
【産業上の利用分野】
この発明は、火災時に火災用ロボットを用いて消火を行う火災用ロボット設備に関するもので、特に火災用ロボットが停止予定地点に正確に停止できる火災用ロボット設備に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来の火災用ロボットとして、特開昭63−122472号が知られている。
この火災用ロボットは火災時に火災地点まで一定速度で移動し、搭載した消火剤を放出するか、又は、予め配管されている消火剤送液管の固定給水ジョイントと火災用ロボットの消火剤取込ジョイントとを接続し、そこから消火剤を供給し、それを消火用ノズルから放出するように構成されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
従来例には次の様な問題がある。
火災用ロボット設備においては、一台の火災用ロボットが受け持つことのできる消火対象領域を広くして、領域当たりの配置台数を減らすことが経済上要求される。ところが、この様に配置台数を減らすと、火災発生時には火災用ロボットを迅速に消火予定地点に到達させるため、高速運転しなければならない。
【0004】
しかし、火災用ロボットを高速運転させると、停止の際慣性力のため該停止予定地点に正確に停止することが困難となる。そのため、移動定点に対応して設けられている給電手段や給水手段と火災用ロボットの受電手段や受水手段との間に位置ずれが発生し、火災用ロボットに対する給水や給電が不可能となることがある。そこで、この問題を解決するため、火災用ロボットの走行速度を遅くすると、消火活動が遅れ初期消火が困難となる。
【0005】
この発明は、上記事情に鑑み火災用ロボットを停止予定移動定点に正確に停止できるようにすると共に、迅速に該移動定点に移動することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
この発明は、制御装置と、火源探査装置としての監視用テレビカメラとを備えた火災用ロボットと;該火災用ロボットに設けられた接触式流体継手の受給管部と、該火災用ロボットの走行案内をする移動経路と;該移動経路に設けられたロボットステーションと; 該移動経路に間隔をあけて複数設けられた、前記火災用ロボットが消火或いは火災監視のため移動する時の停止位置である移動定点と;該移動経路に沿って前記移動定点毎に配設され、前記移動定点で停止した消火用ロボットの前記受給管部に接続される、前記流体継手の供給管部と;前記火災用ロボットを制御する制御盤と、を備えた火災用ロボット設備であって;前記制御盤が、火災受信機から送信される火災発生地点の情報に基き、停止を予定する移動定点を判別し、前記火災用ロボットに移動命令を与えると共に前記停止を予定する移動定点の情報と接続すべき流体継手の位置情報を与え、前記移動命令を受けた火災用ロボットは、該ロボットのロボットステーションから前記停止を予定する移動定点までの走行距離に基いて走行速度を決定し、前記停止を予定する移動定点を含む徐行区域では、前記監視用テレビカメラで火源探査をしながら徐行速度で走行し、該監視用テレビカメラが火災発生地点を映し出した時の該カメラの回転角及び俯角から火災位置を判断し、前記火源探査に基き判断された火災位置が、前記制御盤から受信した火災発生地点と異なる場合には、前記監視用テレビカメラの回転角及び俯角と前記火災用ロボットの現在位置とから新たに火災位置を決定し、その火災位置に最も近い流体継手の供給管部、前記火災用ロボットの受給管部に接続すべき供給管部にすることを特徴とする火災用消火設備、により、又は、
制御装置と、火源探査装置としての監視用テレビカメラとを備えた火災用ロボットと;該火災用ロボットに設けられた接触式流体継手の受給管部と、該火災用ロボットの走行案内をする移動経路と;該移動経路に間隔をあけて複数設けられたロボットステーションと; 該移動経路に間隔をあけて複数設けられた、前記火災用ロボットが消火或いは火災監視のため移動する時の停止位置である移動定点と;該移動経路に沿って前記移動定点毎に配設され、前記移動定点で停止した消火用ロボットの前記受給管部に接続される、前記流体継手の供給管部と;前記火災用ロボットを制御する制御盤と、を備えた火災用ロボット設備であって;前記制御盤が、火災受信機から送信される火災発生地点の情報に基き、停止を予定する移動定点を判別し、最も前記火災発生地点に近い火災用ロボットに、移動命令を与えると共に前記停止を予定する移動定点の情報と接続すべき流体継手の位置情報を与え、前記移動命令を受けた火災用ロボットは、該ロボットのロボットステーションから前記停止を予定する移動定点までの走行距離に基いて走行速度を決定し、前記停止を予定する移動定点を含む徐行区域では、前記監視用テレビカメラで火源探査をしながら徐行速度で走行し、該監視用テレビカメラが火災発生地点を映し出した時の該カメラの回転角及び俯角から火災位置を判断し、前記火源探査に基き判断された火災位置が、前記制御盤から受信した火災発生地点と異なる場合には、前記監視用テレビカメラの回転角及び俯角と前記火災用ロボットの現在位置とから新たに火災位置を決定し、その火災位置に最も近い流体継手の供給管部、前記火災用ロボットの受給管部に接続すべき供給管部にすることを特徴とする火災用ロボット設備、により、前記目的を達成しようとするものである。
【0007】
【作 用】
火災を検出した火災感知器からの火災信号に基づいて、火災発生地点が判別され、この判別結果に基づいて消火に向かう火災用ロボットが決定されるとともに、火災発生地点近傍のジョイントに対応する停止予定移動定点が決定される。前記火災用ロボットロボットステーションから該停止予定移動定点迄の走行予定距離に応じて、前記消火用ロボットの走行速度が決定され、該消火用ロボットは停止予定移動定点を含む徐行区域では徐行しながら走行するとともに、停止予定移動定点に到達すると前記速度制御手段の指示により停止する。前記徐行区域では、前記火災用ロボットは火源探知装置である監視用テレビカメラを上下左右に回動して火源を探査し、その回転角度と俯角から火災位置が判断される。その判断結果に基づき停止予定移動定点を確定するとともに、前記判断結果が火災感知器からの火災情報に基づく火災発生地点と異なる場合には、前記監視用テレビカメの回転角度と俯角と前記火災用ロボットの現在位置から新たに火災位置を決定し、その火災位置に最も近いジョイントを接続すべきジョイント位置に変更する。
【0008】
【実施例】
この発明の第1実施例を図1〜図13により説明する。トンネルの走行路の側壁上部にモノレ−ル30を設け、該モノレ−ル30に車輪11を介して火災用ロボット10を設ける。
【0009】
この火災用ロボット10は、例えば、消火、火災監視用の消火用ロボットであり、間隔をおいて複数配設されている。前記モノレ−ル30は、火災用ロボットの走行を案内する移動経路で、例えば、前記トンネルの他、石油化学工場などのプラント設備の敷地、工場内、ビルなどの建物内、などの消火対象物に沿って配設される。
【0010】
このモノレ−ル30には前記火災用ロボット10を待機させるロボットステ−ション31が間隔をあけて複数設けられている。このロボットステ−ション31は図示しない扉とパトランプとを備えたボックスである。
【0011】
モノレ−ル30には、所定間隔、例えば、25m間隔、に移動定点32が設けられている。この移動定点32は火災用ロボット10が消火、或いは火災監視のため移動する時の停止位置である。
【0012】
火災用ロボット(移動式ロボット本体)10には、充電式蓄電池20が設けられており、この蓄電池20は、電動モ−タ12、モニタノズル13の方向制御用モ−タ21、電動ポンプ15、制御装置17、アンテナ19付きの送受信器18などに電源を供給する。
【0013】
前記電動モ−タ12はチェ−ンなどを介して車輪11を正転/逆転させ火災用ロボット10を走行させる。なお、車輪11には火災用ロボット10の速度を計測する速度検出器としてのエンコ−ダ(図示しない)が設けられている。
又、電動ポンプ15は、連結配管16に設けられているが、該連結配管16は延伸装置23を介して受給管部130に接続されている。前記受給管部130の先端部には、接触式流体継手110が設けられている。
【0014】
22は監視用テレビカメラ、40は消火剤の貯蔵部、41は火災受信機44とアンテナ43を有する送受信機42とが接続されている制御盤、45は火災受信機44に接続され、かつ、トンネルの側壁に所定間隔、例えば、25mの間隔をおいて複数配設された火災感知器、をそれぞれ示す。
この火災感知器45として、例えば、熱、煙、炎の光、ガス、臭いなどによる各種感知器があるが、必要に応じて適宜選択される。
なお、26は制御盤41とロボットステーション31の給電部とを接続する電源線、47は連絡管33を介して供給配管100に接続され、かつ、制御盤41により制御される給水ポンプである。
【0015】
供給配管100は、モノレール30に沿って配設され、該配管100には移動定点32に対応して複数の供給管部120が設けられている。この供給管部120には、弁135と接触式流体継手110が設けられている。
【0016】
前記接触式流体継手110は供給管部120と受給管部130とから構成されている(図3)。
【0017】
供給管部120の供給路123は直径Dに形成されているが、その先端部は絞り込まれ、断面円錐台状をなしている。放出口121の直径dは、前記直径Dに比べ大幅に縮径されている。両直径の割合d/Dは必要に応じて適宜決定されるが、例えば、d/Dは1/5が選ばれる。
【0018】
供給管部120の先端にはフランジ122が設けられている。この供給管部120の先端面は接触面124をなしているが、この接触面124は、平滑に、かつ、軸心Cに対して垂直状に形成されている。
【0019】
受給管部130には受給路133が設けられているが、この受給路133は、出口136に向って次第に広がっている。受給口131の直径wは前記放出口121の直径dより若干大きく形成されている。該両直径の割合d/wは必要に応じて適宜選択され、例えば、d/wは0.9が選ばれる。
前記放出口121と受給口131とは対向しており、両口121、131の軸心は該流体継手110の軸心C上に位置している。
【0020】
受給管部130の後端には、フランジ132が設けられている。この受給管部130の後端面は、接触面134をなしているが、この接触面134は平滑に、かつ、軸心Cに対して垂直状に形成されている。
【0021】
この接触面134は、Oリング137を介して前記接触面124に当接しているが、両接触面124、134間にはわずかな隙間があり、この隙間が吸引部Gを形成している。
【0022】
この吸引部Gは放出口121、受給口131と連通し、両口121、131間における通水時の圧力と同圧、即ち、負圧となっている。なお、両接触面124、134の面積の大きさは、必要に応じて適宜選択されるが、その面積が大きくなるに従って吸引力が増大する。
【0023】
火災用ロボット10のブロック回路図を図4により説明する。図4において、MPU10はマイクロコンピュータ、ROM11は図6〜9にフローチャートで示す火災用ロボットの動作プログラムを記憶するリードオンリメモリ、EEPROM11は火災用ロボット10の自己アドレス、制御に必要なロボット毎に異なる設定値等を記憶した電気的に書き換え可能なEEPROM、をそれぞれ示す。なお、EEPROM11の代わりにディップスイッチ等を用いてもよい。
【0024】
RAM11は作業領域としてのランダムアクセスメモリ、CB11は電動モータ12の制御回路、CB12はモニタノズル13の方向制御モ−タ21の制御回路、CB13は電動ポンプ15の制御回路、CB14は、接触式流体継手110の供給管部120の延伸装置23の接続制御回路、CB15は流体継手110の受給管部130の放水制御回路、CB16は監視用テレビカメラ22の制御回路、PN11は各種スイッチやテンキー等(図示せず)が設けられた入力操作部、DP11は各種表示灯やLCD等の表示器(図示せず)が設けられた表示部、DT11は走行距離計測回路、DT12はマイクロスイッチ(図示せず)に接続される停止点検出回路、DT13は火災用ロボット10の速度を計測する速度検出器としてのエンコ−ダ、IF11〜IF21はインターフェース、をそれぞれ示す。 IF19は送受信機18接続用インターフェースである。
尚、停止点検出用のマイクロスイッチの代わりに検出センサとして光電センサ、近接スイッチなどを用いても用いても良い。
【0025】
制御盤41のブロック回路図を図5により説明する。図5において、MPU20はマイクロコンピュータ、ROM21は図10の制御盤41のフローチャートで示す動作プログラムを記憶するリードオンリメモリ、EEPROM21は複数のロボット10及び、ロボットステーション31の各アドレス、火災用ロボット10ごとに必要な火災用ロボット毎に異なる設定値等を記憶した電気的に書き換え可能なEEPROM、をそれぞれ示す。尚、EEPROM21の代わりにディップスイッチ等を用いてもよい。
【0026】
RAM21は作業領域としてのランダムアクセスメモリ、TRX21は火災受信機44と信号の授受を行う火災情報送受信回路、CB21は制御盤41により制御される給水ポンプ47の制御装置、CB22はロボットステーション31の制御回路、CB23は充電制御回路(図示せず)、PN21は各種スイッチやテンキー等(図示せず)が設けられた入力操作部、DP21は各種表示灯やLCD等の表示器や監視用テレビカメラ22からの映像信号に基づき表示するブラウン管等(図示せず)が設けられた表示部、IF21〜IF27はインターフェースをそれぞれ示す。尚、IF27は送受信機42接続用インタフェ−スである。
【0027】
制御盤41は火災受信機44からの火災感知器45の火災情報、例えば、火災信号の有無を判断する(S202)。火災信号を受信しない時(S202のN)には、給受電装置を介して火災用ロボット10の充電式蓄電池20に充電を行ない(S213)、電圧監視回路(図示せず)が該充電式蓄電池20の電圧が基準レベルに達したことを検出した時には制御盤41に送受信機18、42を介して充電終了(S214)を発信する。
【0028】
この給受電装置として、例えば、火災用ロボット10に設けられ、かつ、充電式蓄電池20に接続する受電コイル(図示しない)と、ロボットステーション31の給電部に設けられた給電用コイル(図示しない)とからなる非接触式給電装置が用いられる。
【0029】
火災受信機44は火災感知器45aから火災情報を受信した時にはその火災信号に基づいて火災発生地点Fを判別し、その情報を制御盤41に出力する。
【0030】
制御盤41は火災発生地点の情報に基づき(S203)最も火災発生地点Fに近い火災用ロボット10a及びロボットステ−ション31aを選択した後、ステイ−ション駆動命令(S204)を発信して該ロボットステ−ション31aの扉を開かせ、その扉に設けられたパトランプ(図示せず)を点灯させる。
ここで、火災用ロボット10aの特定方法としては、例えば、制御盤41から出力したアドレスと各火災用ロボット10に記憶されている自己アドレスが一致した場合に、その火災用ロボット10aが移動定点32の情報と移動命令を受け取る方法が採用される。
【0031】
制御盤41は、火災発生地点F近傍の接触流体継手110の供給管部120aに対応する停止予定移動定点32aを判別する。そして、その判別結果に基き消火に向かうべき火災用ロボットの制御装置17に対し、送受信機18、42を通じて無線でロボットの移動命令(S205)を発信するとともに、火災の位置情報及び接続すべき流体継手の位置情報(S206)を発信する。
火災用ロボット10aに対する放出開始命令(S206A)、給水ポンプ駆動命令(S206B)、放出停止命令(S206C)、給水ポンプ停止命令(S206D)は、制御盤41から発信するようにしてもよいが、本実施例では、これらの命令は火災用ロボット10に設けている制御装置17で行なう。
【0032】
制御装置17が送受信機18、42を介して制御盤41から移動命令(S102)、接続すべき流体継手の位置情報及び火災の位置情報(S103)を受信すると、該制御装置17は電動モータ12始動命令(S104)を指令するとともに、火災発生地点Fと該ロボットステーション31aとの間隔がスロー基準距離n内か否か(S105)、又は、クイック基準距離m(S106)以内か否か判断する。この基準距離n、mは必要に応じて適宜選択されるが、例えば、スロー基準距離nは25m、クイック基準距離mは、100mが選ばれる。
【0033】
図11に示す様に、前記スロー基準距離n以内の場合(S105のY)には、制御装置17は電動モータ12に低速度への加速命令(S124)を発信し、徐行運転させる。
【0034】
この時の徐行速度は、火源探査が行なえ、かつ、ジョイント接続地点に正確に停止できる様な低速度の中から必要に応じて適宜選択されるが、例えば、10m/分が選ばれる。
【0035】
火源探査装置起動命令(S125)により徐行中の火災用ロボット10aは、火源探査装置としての監視用テレビカメラ22を上下左右に回動させる。
このテレビカメラ22が火災発生地点Fを写し出すと、制御盤41は制御装置17に対し監視用テレビカメラ22の回動停止命令兼火災確定命令を送出する。
その確定命令によって監視用テレビカメラ22の回転角と俯角を検出して大略の火災位置を判断する。
【0036】
この時、当初の火災位置情報、即ち、制御盤41からの火災位置情報、と異なる判断結果を得た場合には、火源探査に基づく火災位置情報、即ち、上記回転角及び俯角と火災用ロボット10aの現在位置とから火災位置を新たに決定し、ジョイント接続位置も改めて定める。即ち、その火災位置に最も近い流体継手の供給管部、前記火災用ロボットの受給管部に接続すべき供給管部にする(S126)。
【0037】
火災用ロボット10aに設けられたマイクロスイッチ(図示せず)が各移動定点32に設けられた突起(図示せず)を押圧し、これにより制御装置17が、電動モータ12に停止命令を発信し(S127)、火災用ロボット10aを停止予定移動定点32aで停止させる。この時、該ロボット10aの速度は、即座に停止できる程遅いので、正確にその位置32aに停止させることができる。なお、このジョイント検出(S126)より後の動作については後述する。
【0038】
図12に示す様に、ロボットステ−ション31aから停止予定移動定点32a迄の走行予定距離が前記スロー基準距離nを越えクイック基準距離m以内(S106)の場合(Y)には、制御装置17は中速区域と判断し、電動モータ12に中速度への加速命令(S115)を発信し、火災用ロボット10aを中速度運転する。この中速度として、例えば、50m/分が選ばれる。
【0039】
中速運転中の火災用ロボット10aの制御装置17は距離演算命令(S116)走行距離計測回路DT11に発信し、電動モータ12が何回転したかを回転計で計測した値と接続すべきジョイントの位置情報とに基づき現地点Pから接続すべきジョイント120aまでの残距離を演算する。即ち、図12に示す様に、ロボットステーション31aから停止予定移動停点32a迄の走行予定距離Dと該ロボットステーション31aから現地点P迄の距離との減算を行ない、現地点Pから停止予定移動停点32a迄の残距離を演算する。
【0040】
上記演算命令(S116)の結果得た演算値により制御装置17は火災用ロボットの現地点Pから停止予定移動停点32aまでの残距離が徐行区域L1以内か否かを判断する。(S117)。この徐行区域L1として、例えば、50mが選ばれる。
【0041】
徐行区域L1以内の場合(117のY)には、火源探査装置起動(S121)させるとともに、減速命令を電動モータ12に発信する。
【0042】
徐行区域L1を越える場合(117のN)には、中速度へ移行したか否かを判別し(S118)、移行していない場合(118のN)は、再度中速度へ加速命令を行ない、上記ルーチンを再度繰り返す。
他方、中速度へ移行している場合(118のY)には、距離演算命令(S119)が制御装置17から走行距離計測回路DT11へ発信され、現地点Pから接続すべきジョイント120aまでの残距離の演算が行なわれる。この残距離の演算は、前記S116と同様の方法で行なわれる。
なお、火源探査装置起動(S121)以降の作動については後述する。
【0043】
図13に示す様に、ロボットステ−ション31aから停止予定移動定点32a迄の走行予定距離が前記クイック距離mを越えている場合(S106のN)には、制御装置17は高速区域と判断し、電動モータ12に高速への加速命令(S107)を発信し、火災用ロボット10aを高速運転させる。この高速度として、例えば、120m/分が選ばれる。そして、火災用ロボット10aの走行速度が高速度に達しない場合(S110のN)には、再び高速度への加速命令(S107)を発信する。
【0044】
高速運転中の火災用ロボット10aの制御装置17は、距離演算命令(S108)を走行距離計測回路DT11に発信し、現地点Pから接続すべきジョイント120aまでの残距離の演算が行なわれる。 この残距離の演算は前記S116と同様の方法で行なわれる。
【0045】
この演算命令(S108)により制御装置17は、火災用ロボット10aの現地点Pとジョイント接続地点120aとの残距離が中速区域L2以内か否かを判断する(S109)。この中速区域L2として、例えば、150mが選ばれる。
【0046】
中速区域L2以内の場合(S109のY)には、制御装置17は電動モータ12に減速命令(S113)を発信し、中速度運転を行なう。
【0047】
中速区域L2を越える場合(S109のN)には、制御装置17は高速度に移行したか否かを判別(S110)する。高速度に移行していない時(S110のN)には再度高速度への加速命令を行ない、上記ルーチンを繰り返す。
又、高速度に移行している時(S110のY)には、制御装置17は走行距離計測回路DT11に距離演算命令(S111)を発信し、現地点Pから接続すべきジョイント120aまでの残距離の演算を行なう。
この残距離の演算は、前記S116と同様な方法で行なわれる。
【0048】
上記演算により該現地点Pからジョイント接続地点120aまでの残距離が中速区域L2以内の場合(S112のY)は、制御装置17電動モ−タ12には減速命令(S113)を発信し、中速運転させる。又、中速区域L2を越える時(S112のN)には、上記演算を再度行なう。
【0049】
減速命令(S113)を受けた火災用ロボット10は、中速度で走行しているか否かを制御装置17により判断する(S114)。
中速度に移行している場合(S114のY)には距離演算命令(S119)が発信され、前記S116の距離演算と同じ要領で現地点Pから接続すべきジョイント120aまでの残距離が演算される。
【0050】
中速度に移行していない場合(S114のN)には、再度減速命令(S113)を発信し、上記ルーチンを繰り返す。
【0051】
上記演算により該現地点からジョイント接続地点120aまでの残距離が徐行区域L1以内か否かを判断する(S120)。
【0052】
徐行区域L1を越えている場合(S120のN)には上記演算を繰り返し行なう。
【0053】
徐行区域L1以内の場合(S120のY)には、制御装置17は、監視用テレビカメラ22に火源探査装置起動(S121)を発信するとともに、電動モータ12に減速命令(S122)を発信し、低速度へ移行させる。火源探査は前記S125と同様に行なわれる。
【0054】
減速命令(S122)発信後、低速度に移行したか否かが制御装置17により判断される(S123)。低速度に移行している時(S123のY)には前記要領でジョイント検出(S126)が行なわれる。なお、低速度に移行していない場合(S123のN)には、再度減速命令(S122)を発信し、上記ルーチンを繰り返す。
【0055】
以上のようにしてジョイント検出(S126)が完了すると、制御装置17は電動モータ12に停止命令(S127)を発信し、火災用ロボット10aを移動定点32aに即時停止させるので、受給管部130aは、供給管部120aと正確に対向する。この時、ロボットステーション31aから、この停止位置までの総走行距離Wは、制御装置17のメモリに記憶される。
【0056】
火災用ロボット10aが停止予定移動定点32aで停止すると、制御装置17は延伸装置23にジョイント接続命令(S128)を発して延伸装置23を駆動させ、一点鎖線の位置にある受給管部130aを移動させて、フランジ132を供給管部120aのフランジ122に当て、接触面124、134を当接させる。
【0057】
この時、受給管部130aに設けられたツメ(図示せず)が、供給管部120aのマイクロスイッチ(図示せず)を押圧し、ジョイント接続完了を発信する。この発信により給水管部120の弁135が開放される。
【0058】
火災用ロボット10aが停止し、制御盤41が停止信号を受信した後、操作者は制御盤41を操作して無線で該カメラ22の回動命令を火災用ロボット10aに送信する。該カメラ22が作動し、上下左右に回動して火災地点を写し出した場合には、制御盤41から該カメラ22の回動停止命令を制御装置17に送出する。
【0059】
ここで、上下左右に該カメラ22を首振りさせて火災発生地点Fを該カメラ22の中央に映し出させる。このとき、操作者が映像から火災と判断した場合には、制御盤41から火災確定命令を送出する(S129)。
【0060】
火災用ロボット10aの制御装置17は、その火災確定命令によって、該カメラ22の回転角と俯角を検出して火災位置を判断し、モニタノズル13の方向制御を行う(S130)。
なお、操作者が制御盤41を操作して無線で該カメラ22の回動命令を火災用ロボット10aに送る代わりに、火災用ロボット10aが停止したら該カメラ22が自動的に回動を開始するようにしてもよく、又、回動停止命令と火災確定命令とを1つの信号で行うようにしもよい。
このとき、制御装置17は停止している移動定点32aの位置情報信号を映像信号に重畳させて送信し、映像の中に表示させるようにしても良い。
【0061】
制御装置17はモニタノズル13の方向制御モータ21を回転制御してモニタノズル13を火災地点に指向させた後(S130)、電動ポンプ15を始動させると共に、放出開始命令(S131)を制御盤41に送受信機18、42を介して送信して給水ポンプ47を始動させ(S206B)、接触式流体継手110を通じて貯蔵部40に貯蔵されている消火剤、例えば泡混合液をモニタノズル13から放出させる。
この時、制御盤41に放出開始を送信するようにしてもよい。
【0062】
供給管部120の入口126に流体、例えば、消火用水Sを圧力P1で供給すると、該水Sは供給路123を通りながら放出口121で絞り込まれ、該水の圧力P1は速度水頭に変換された後、放出口121から受給管部130の受給口131に供給されるとともに、受給路133内で再び圧力水頭に変換され、圧力P3で出口136から排出される。
【0063】
この時の放出口121からの放水圧力P2は、ベルヌーイの定理に基いて次式により求められる。
P2=P1−Q2/2gS1 2
【0064】
この式において、Qは放出口121の流量、S1は放出口121の断面積、gは重力加速度、をそれぞれ示す。従って、流量Q、圧力P1が一定の場合には放出圧力P2は放出口121の断面積S1の関数となり、断面積S1を選択することにより放水圧力P2の値を負にすることができる。
【0065】
この様に放出口121の放水圧力P2は、供給路123及び受給路133中で最も小さな圧力となる。例えば、供給路123の圧力P1が10kg/cm2であり、受給路133の圧力P3が8kg/cm2である時には、放水圧力P2は−1kg/cm2となる。
【0066】
この放水圧力P2は、接触面124、134間の吸引部Gの圧力となるので、両接触面124、134は吸引部Gを介して強く引き合い吸着する。これにより両管部120、130は強固に接続されて一体となる。
【0067】
給水中に両管部120、130を互いに反対方向に引っ張っても、前記吸引部Gにおける吸引力のため両者120、130を引き離すことはできない。
しかし、供給管部120への給水を停止すると、前記吸引部Gにおける吸引力はなくなるので、両管部120、130は自動的に吸着が解除され、離れてしまう。
【0068】
なお、火災用ロボットに消火剤、例えば泡混合液を貯蔵したタンク及びそのタンクに貯蔵された消火剤量を検出する消火剤量検出部を設け、消火初期においてはタンクから消火剤をモニタノズル13に供給し、消火剤量検出部によって消火剤がないと判別された場合に、消火剤の貯蔵部40から消火剤を供給するようにしてもよい。
【0069】
また、タンクに泡原液のみを貯蔵し、消火剤の貯蔵部40からは消火用水のみを供給するようにして、それらを例えば、ラインプロポーションのような混合器を用いて混合した後にモニタノズル13から放出するようにしてもよい。ここで、タンクを設ける場合にはモニタノズル13と電動ポンプ15との間に弁を設けるようにし、それを制御する放水制御部も制御装置17に設ける。
【0070】
消火活動中は、該カメラ22から送出される火災発生地点Fの映像信号を制御盤41のブラウン管(図示せず)に表示し、操作者が鎮火されたか否かを監視し(S132)、鎮火されたと判断した場合には、火災消火完了命令を制御盤41から制御装置17に送出する(S132のN)。
そうすると、電動ポンプ15を停止させると共に、制御装置17から制御盤41に放出停止命令(S133)が発信され、給水ポンプ47を停止させる(S206D)。
【0071】
一方、制御装置17は、ジョイント切離命令(S134)を発して延伸装置23を駆動させ、火災用ロボット10aの受給管部130aを縮ませ、その移動定点32aに対応して設けられた供給管部120aから切り離すとともに、前記ツメを前記マイクロスイッチから離し、マイクロスイッチの押圧状態を解除して弁135を閉じさせ、モニタノズル13からの消火剤、例えば、泡混合液の放出を停止させる。
【0072】
その後、火災用ロボット10aは電動モータ12を逆転もしくは正転させて走行し(S135)、次の要領でロボットステ−ション31aまで戻る。
【0073】
制御装置17は、メモリに記憶されているロボットステーション31aから接続すべきジョイント地点120aまでの総走行距離Wが、クイック戻り基準K以上か否かを判断する(S136、S137)。この基準Kとして、例えば、100mが選ばれる。
【0074】
総走行距離Wが、クイック戻り基準K未満の場合(S137のY)には、制御装置17は中速戻り区域と判断して電動モ−タ12に低速度への逆方向加速命令(S144)を発信して低速運転させるとともに、距離演算命令(S145)を走行距離計測回路DT11に発信して電動モータ12の前記始動以後そのモータ12が何回転したかを回転計で計測した値とメモリに記憶されている前記総走行距離Wとに基き、現地点Pからロボットステーション31aまでの戻り距離を演算する。
【0075】
上記演算により該火災用ロボットの現地点Pからロボットステーション31aまでの戻り距離がスロー戻り基準距離T以内か否かを判断する(S146)。
このスロー戻り基準距離Tとして、例えば、25mが採用される。戻り距離がスロー戻り基準距離T以内の場合(S146のY)には、距離演算命令(S147)を走行距離計測回路DT11に発信し、前記S145の要領で現地点Pからロボットステーション31aまでの戻り距離を演算する。なお、戻り距離がスロー戻り基準距離Tを越える場合には(S146のN)、再度、低速度への逆方向加速命令(S144)を発信し、上記ルーチンを繰り返す。
【0076】
総走行距離Wが、クイック戻り基準距離Kを越えた場合(S137のY)には、高速戻り区域と判断して電動モータ12に高速度への逆方向加速命令(S138)が発信され、高速運転されると共に、火災用ロボット10aの走行速度が検出され(S139)、高速度に移行するまで加速命令を発信し続ける。
【0077】
高速度に移行後、距離演算命令(S140)が走行距離計測回路DT11に発信され、前記(S145)の要領で現地点Pからロボットステーション31aまでの戻り距離を演算する。
【0078】
上記演算により求めた戻り距離が、スロー戻り基準距離T以内か否かが判断される。(S141)
【0079】
戻り距離が、該スロ−戻り基準Tを越える場合(N)には、上記演算を再度行なう。また、該戻り距離がスロー戻り基準距離T以内の場合(Y)は、制御装置17は、徐行区域と判断して減速命令(S142)を電動モータ12に発信し、低速度へ移行させる。
【0080】
減速命令後、火災用ロボット10aの走行速度が低速度か否か判断する(S143)。低速度の場合(Y)には、距離演算命令(S147)を走行距離計測回路DT11に発信し、前記(S145)の要領により現地点Pからロボットステーション31a迄の戻り距離を演算する。
【0081】
上記演算により該現地点からロボットステーション31a迄の戻り距離が0の場合、即ち、該ステーション31に到達した場合には(148のY)、電動モータ12に停止命令(S149)を発信する。
その戻り距離が0でない場合(S148のN)は、上記演算を再度行なう。
【0082】
停止命令発信後、制御装置17は、送受信機18、42を介して停止した旨を制御盤41に発信する(S150)。
【0083】
火災用ロボット10aは、ロボットステーション31a内の元の位置に戻り、移動命令(S102)があるまで待機する。
【0084】
火災用ロボット10aがロボットステ−ション31aまで戻ったことを判別する方法としては、停止した移動停止点32aを起点として通過した移動定点32の数をカウントして、その数と移動命令とともに読込んだ火災地点情報としての通過すべき移動定点の数Kとの差が0となった場合にロボットステ−ション31aまで戻ったとする方法を採用しても良い。
【0085】
この発明の第2実施例を図14、図15により説明するが、図1〜図13と同一図面符号はその名称も機能も同一である。この実施例と第1実施例との相違点は次の通りである。
(1)各移動定点32に対応する位置に非接触式給電手段が配設され,又、火災用ロボットに非接触式受電手段が設けられていること。
【0086】
(2)火災用ロボットが速度制御手段により停止予定移動定点に前記第一実施例と同様な要領で到達すると、消火活動の開始と同時に、非接触式受電手段への給電が開始され、充電式蓄電池が常に基準レベルの電圧を維持できること、である。
【0087】
この実施例の非接触式給電手段及び受電手段について説明する。
非接触式給電手段は、複数の第1の非接触式給電手段401と複数の第2の非接触式給電手段402とからなる。この給電手段401、402は、図15に示す様に、コ字状の磁性体402aに巻かれた給電用ル−プ配線402bを備えている。この配線402bは腐食を防止するため樹脂により被覆されている。
【0088】
該両非接触式給電手段401、402は高周波電流の供給先切り替え装置412を介して高周波電源装置411に接続され、又、該高周波電源装置411は制御盤41に接続されている。この制御盤41はアンテナ43付きの送受信機42と火災受信機44に接続されている。
【0089】
火災用ロボット(移動式ロボット本体)10には、非接触式受電手段211が設けられている。この装置211は、図15に示す様に、コ字状の磁性体211aに巻かれた受電コイル211bを備えている。この受電コイル211bは電源変換装置222に接続されている。
【0090】
この電源変換装置222は、受電コイル211bによって受電された高周波電流を直流電流に変換して蓄電池(充電式電池)20を充電したり、電動モ−タ12、モニタノズル14の方向制御用モ−タ21、電動ポンプ15、制御装置17、アンテナ19付きの送受信機18などに電源を供給する。
【0091】
火災用ロボット10は、電圧監視回路が充電式電池(蓄電池)20の充電電圧を監視しており、電圧が所定電圧より低下したことを検出すると、制御装置17は送受信機18、42を介して制御盤41に給電要求信号を送信する。
【0092】
制御盤41は給電要求信号を受信すると、給電要求信号を送信した火災用ロボット10を判別し、要求した火災用ロボット10が停止しているロボットステ−ション31の非接触式給電装置(手段)401の給電用ル−プ配線401bに高周波電源装置411と切り換え装置412を通じて高周波電流を給電する。
【0093】
火災用ロボット10は給電用配線401bに流れる高周波電流を非接触式受電手段211の受電コイル211bによって電磁誘導により受電するとともに、受電した高周波電流を電源変換装置222で直流電流に変換し、充電式蓄電池20を充電する。
【0094】
電圧監視回路が充電式電池20の電圧が規定電圧に回復したことを検出すると、制御装置17は制御盤41に給電完了信号を出力する。これにより、制御盤41は高周波電源装置411の動作を停止し、給電を停止する。
【0095】
火災受信機44が、火災感知器45から火災情報、例えば火災信号を受信すると、その火災信号に基づいて火災発生地点を判別し、その情報を制御盤41に出力する。
【0096】
制御盤41は、火災発生地点の情報に基づき、火災用ロボット10を停止させる移動定点(停止予定移動定点)32aを判別し、火災用ロボット10を特定して火災発生地点の情報と移動定点32aの情報、並びに移動指令を送受信機18、42を通じ無線で制御装置17に送信する。
【0097】
制御盤41は、送信した移動定点32a並びにその前後の移動定点(即ち火災発生地点近傍の移動定点)に設けられた給電用ループ配線402bに高周波電源装置411と切り換え装置412を通じて高周波電流を給電する。
【0098】
制御盤41によって指定された火災用ロボット10は、その制御装置17が火災発生地点情報、移動定点の情報と移動指令を受信すると、充電式蓄電池20の電流を用いて、電動モータ12を正転もしくは逆転してロボットステ−ション31から制御盤41によって指定された移動定点32aまで移動する。制御装置17は、火災用ロボット10が指定された移動定点32aまで移動すると、電動モータ12を停止させる。このとき、停止した移動定点32aの位置を制御盤41に送信するようにしてもよい。
【0099】
停止予定移動定点32aに停止した火災用ロボット10は、その受電コイル211bによって給電用ループ配線402bに流れる高周波電流を電磁誘導によって受電し、電源変換装置22によって直流や交流に変換し搭載している各種機器に供給する。
【0100】
制御盤41は、火災用ロボット10がロボットステ−ション31に戻ったことを制御装置17から送受信機18、42を通じて受信すると、高周波電源装置411と切り換え装置412を通じて火災用ロボット10が停止しているロボットステ−ション31の非接触式給電手段401の給電用ループ配線401bに前述の様に高周波電流の(間欠)給電を行い、次の火災に備える。
なお、給受電装置として、火災用ロボットに設けられた受電コイルと、ロボットステーション31の給電部に設けられた給電用コイルと、を用いる代わりに、全線式給受電装置、即ち、火災用ロボットに設けられた受電用コイルと、移動経路に沿って延伸配設された給電用ループ配線と、を用いてもよい。
【0101】
【発明の効果】
この発明は以上の様に構成したので、火災用ロボットは現地点から停止予定移動定点までの残距離により走行速度が制御され、該停止予定移動定点を含む徐行速度区域では徐行運転される。そのため、該停止予定移動定点に確実に位置決めされて停止することができる。
【0102】
又、複数の停止予定移動定点検出手段を設けたので、火災用ロボットの停止位置は確実に設計通りとなる。そのため、火災用ロボットに非接触式受電手段や接触式受水手段を設け、又、移動定点に対応して非接触式給電手段や接触式給水手段を設けた場合にも、それぞれの手段を正確に位置決めできるので、給電や給水を円滑に行なうことできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例を示す火災用ロボット設備の概略図である。
【図2】火災用ロボットの拡大縦断面図である。
【図3】接触式流体継手の拡大断面図である。
【図4】火災用ロボットのブロック回路図である。
【図5】制御盤のブロック回路図である。
【図6】火災用ロボットのプログラムのフローチャートの第1部を示す図である。
【図7】火災用ロボットのプログラムのフローチャートの第2部を示す図である。
【図8】火災用ロボットのプログラムのフローチャートの第3部を示す図である。
【図9】火災用ロボットのプログラムのフローチャートの第4部を示す図である。
【図10】制御盤のプログラムのフローチャートである。
【図11】ロボットステ−ションと火災発生地点との間隔がスロ−基準距離以内の場合の略図である。
【図12】ロボットステ−ションと火災発生地点との間隔がスロ−基準距離を越えたクイック基準距離以内の場合の略図である。
【図13】ロボットステ−ションと火災発生地点との距離がクイック基準距離を越える場合の略図である。
【図14】本発明の第2実施例を示す図で、図1に対応する図である。
【図15】図14の非接触式給受電装置の詳細図である。
【符号の説明】
10 火災用ロボット
30 モノレ−ル
31 ロボットステ−ション
32 移動定点
110 接触式流体継手
120 供給管部
121 放出口
123 供給路
124 接触面
126 入口
130 受給管部
131 受給口
133 受給路
134 接触面
136 出口
210 非接触式流体継手
220 供給管部
221 放出口
223 供給路
224 支持部材
226 入口
230 受給管部
231 受給口
233 受給路
234 支持部材
236 出口
G 吸引部
WD 連通間隔

Claims (3)

  1. 制御装置と、火源探査装置としての監視用テレビカメラとを備えた火災用ロボットと;該火災用ロボットに設けられた接触式流体継手の受給管部と、該火災用ロボットの走行案内をする移動経路と;該移動経路に設けられたロボットステーションと; 該移動経路に間隔をあけて複数設けられた、前記火災用ロボットが消火或いは火災監視のため移動する時の停止位置である移動定点と;該移動経路に沿って前記移動定点毎に配設され、前記移動定点で停止した消火用ロボットの前記受給管部に接続される、前記流体継手の供給管部と;前記火災用ロボットを制御する制御盤と、を備えた火災用ロボット設備であって;
    前記制御盤が、火災受信機から送信される火災発生地点の情報に基き、停止を予定する移動定点を判別し、前記火災用ロボットに移動命令を与えると共に前記停止を予定する移動定点の情報と接続すべき流体継手の位置情報を与え、
    前記移動命令を受けた火災用ロボットは、該ロボットのロボットステーションから前記停止を予定する移動定点までの走行距離に基いて走行速度を決定し、
    前記停止を予定する移動定点を含む徐行区域では、前記監視用テレビカメラで火源探査をしながら徐行速度で走行し、該監視用テレビカメラが火災発生地点を映し出した時の該カメラの回転角及び俯角から火災位置を判断し、
    前記火源探査に基き判断された火災位置が、前記制御盤から受信した火災発生地点と異なる場合には、前記監視用テレビカメラの回転角及び俯角と前記火災用ロボットの現在位置とから新たに火災位置を決定し、その火災位置に最も近い流体継手の供給管部、前記火災用ロボットの受給管部に接続すべき供給管部にすること
    を特徴とする火災用ロボット設備。
  2. 制御装置と、火源探査装置としての監視用テレビカメラとを備えた火災用ロボットと;該火災用ロボットに設けられた接触式流体継手の受給管部と、該火災用ロボットの走行案内をする移動経路と;該移動経路に間隔をあけて複数設けられたロボットステーションと; 該移動経路に間隔をあけて複数設けられた、前記火災用ロボットが消火或いは火災監視のため移動する時の停止位置である移動定点と;該移動経路に沿って前記移動定点毎に配設され、前記移動定点で停止した消火用ロボットの前記受給管部に接続される、前記流体継手の供給管部と;前記火災用ロボットを制御する制御盤と、を備えた火災用ロボット設備であって;
    前記制御盤が、火災受信機から送信される火災発生地点の情報に基き、停止を予定する移動定点を判別し、最も前記火災発生地点に近い火災用ロボットに、移動命令を与えると共に前記停止を予定する移動定点の情報と接続すべき流体継手の位置情報を与え、
    前記移動命令を受けた火災用ロボットは、該ロボットのロボットステーションから前記停止を予定する移動定点までの走行距離に基いて走行速度を決定し、
    前記停止を予定する移動定点を含む徐行区域では、前記監視用テレビカメラで火源探査をしながら徐行速度で走行し、該監視用テレビカメラが火災発生地点を映し出した時の該カメラの回転角及び俯角から火災位置を判断し、
    前記火源探査に基き判断された火災位置が、前記制御盤から受信した火災発生地点と異なる場合には、前記監視用テレビカメラの回転角及び俯角と前記火災用ロボットの現在位置とから新たに火災位置を決定し、その火災位置に最も近い流体継手の供給管部、前記火災用ロボットの受給管部に接続すべき供給管部にすること
    を特徴とする火災用ロボット設備。
  3. 火災用ロボットに、走行距離計測回路と、移動定点の突起を押圧するマイクロスイッチとを設けたことを特徴とする請求項1、又は、2記載の火災用ロボット設備。
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