JP3763601B2 - 空気入りタイヤ - Google Patents

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    • Y02T10/80Technologies aiming to reduce greenhouse gasses emissions common to all road transportation technologies
    • Y02T10/86Optimisation of rolling resistance, e.g. weight reduction 

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は空気入りタイヤに関し、更に詳しくは耐空気漏れ性能、ユニフォミティ、転がり抵抗及び耐久性などを悪化させることなく、生産性良く製造できる構造の軽量な空気入りタイヤに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、空気入りタイヤの内面にはタイヤ空気圧を一定に保持するために、ハロゲン化ブチルゴムなどの低気体透過性のゴムからなるインナーライナー層が設けられている。しかしながら、ハロゲン化ブチルゴムはヒステリシス損失が大きいため、タイヤの加硫後に、カーカスコード間の間隙において、カーカス層の内面ゴム及びインナーライナー層に波打ちが生じた場合、カーカス層の変形と共にインナーライナー層が変形するので、転動抵抗が増加するという問題があった。このため、一般に、インナーライナー層(例えばハロゲン化ブチルゴム)とカーカス層の内面ゴムとの間にヒステリシス損失が小さいタイゴムと呼ばれるゴムシートを介して両者を接合している。そのため、ハロゲン化ブルゴムのインナーライナー層の厚さに加えて、タイゴムの厚さが加算され、層全体として1mm(1000μm)を越える厚さになり、結果的に製品タイヤの重量を増大させる原因の一つとなっていた。また、図2に示すように、カーカス1、インナーライナー層(空気透過防止層)2及びタイゴム3からなる従来の一プライカーカス構造のタイヤでは、スプライス部(接合部)4の段差によるエア溜まりAが発生するという問題があり、これを避けるために、インナーライナー層2/タイゴム3のスプライス部4′とカーカス1のスプライス部4″を図1に示すように周方向にずらして、スプライス部の段差を小さく抑えて成型していた。しかし、かかる成型法ではタイヤの生産性に大きな問題があった。
【0003】
上記問題を解決するために、ブチルゴムに比較して空気透過性の低いフィルム(例えば、ポリ塩化ビニリデン系フィルム、エチレンビニルアルコール共重合体フィルム)を用いて空気透過防止層の厚さを薄くし、タイヤを軽量化することが提案されている(特開平6−40207号公報参照)が、かかる提案には以下のような問題があった。即ち、空気透過性の低いフィルムを空気透過防止層として用い、かつタイゴムを用いないことによって、空気透過防止層の厚さが薄くなり、スプライス部の段差を小さく抑えることができるため、特開平6−40207号公報のように空気透過防止層2とカーカス1とを予じめ貼り合せて、図3に示すように、同時にスプライスさせることによって、生産性の改善とエア溜まりの問題の解決を図ることができる。しかしながら、一般に加硫前のフィルムにはゴムのような強いタック(粘着力)が無いため、従来のスプライスラップ量(スプライス量)では、成型時のリフト(膨径)に耐えられずにタイヤ成型中にスプライス部が開いてしまうという問題があった。かかる問題を解決しようとして、スプライスラップ量を過度に多くすると、成型時にスプライスが開くという問題は無くなるが、ラジアルフォースバリエーション(RFV)等のユニフォミティが低下するという問題があった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
従って、本発明は、前述した従来技術の問題点を排除して、耐空気漏れ性能、ユニフォミティ、転がり抵抗及び耐久性などを悪化させることなく、生産性良く製造できる構造の軽量な空気入りタイヤを提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明に従えば、熱可塑性樹脂もしくは熱可塑性樹脂成分とエラストマー成分とのブレンドよりなる熱可塑性エラストマー組成物のフィルムを空気透過防止層として用いる一プライカーカス構造の空気入りタイヤにおいて、カーカス層と空気透過防止層とをあらかじめ貼り合せた状態で、周上の1ヶ所のスプライス部で重ね合わせて成型すると共にカーカスと空気透過防止層とのスプライス量を5〜60mmとした空気入りタイヤが提供される。
本発明に従えば、また、熱可塑性樹脂もしくは熱可塑性樹脂成分とエラストマー成分とのブレンドよりなる熱可塑性エラストマー組成物のフィルムを空気透過防止層として用いる一プライカーカス構造の空気入りタイヤにおいて、カーカス層と空気透過防止層とをあらかじめ貼り合せた状態で、周上の1ヶ所のスプライス部で重ね合わせてスプライス部に粘接着剤を塗布し、成型すると共にカーカスと空気透過防止層とのスプライス量を3〜60 mm とした空気入りタイヤが提供される。
【0006】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の構成及び作用効果について詳しく説明する。
本発明に従った空気入りタイヤの空気透過防止層を構成するフィルムの厚さは好ましくは0.02〜0.2mm、更に好ましくは0.05〜0.2mmであり、空気透過防止層の全体層は1.2mm以下であるのが好ましく、0.1〜0.5mmであるのが更に好ましい。
【0007】
前記熱可塑性樹脂は空気透過防止作用を有する任意の材料とすることができる。そのような熱可塑性樹脂としては、例えば以下のような熱可塑性樹脂及びこれら熱可塑性樹脂成分又はこれら熱可塑性樹脂成分とエラストマー成分などとの任意のポリマー混合物よりなる熱可塑性エラストマー組成物を挙げることができる。
【0008】
熱可塑性樹脂としては、ポリアミド系樹脂(例えばナイロン6(N6)、ナイロン66(N66)、ナイロン46(N46)、ナイロン11(N11)、ナイロン12(N12)、ナイロン610(N610)、ナイロン612(N612)、ナイロン6/66共重合体(N6/66)、ナイロン6/66/610共重合体(N6/66/610)、ナイロンMXD6(MXD6)、ナイロン6T、ナイロン6/6T共重合体、ナイロン66/PP共重合体、ナイロン66/PPS共重合体)及びそれらのN−アルコキシアルキル化物例えば、6−ナイロンのメトキシメチル化物、6−610−ナイロンのメトキシメチル化物、612−ナイロンのメトキシメチル化物、ポリエステル系樹脂(例えばポリブチレンテレフタレート(PBT)、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリエチレンイソフタレート(PEI)、PET/PEI共重合体、ポリアリレート(PAR)、ポリブチレンナフタレート(PBN)、液晶ポリエステル、ポリオキシアルキレンジイミジ酸/ポリブチレンテレフタレート共重合体などの芳香族ポリエステル)、ポリニトリル系樹脂(例えばポリアクリロニトリル(PAN)、ポリメタクリロニトリル、アクリロニトリル/スチレン共重合体(AS)、(メタ)アクリロニトリル/スチレン共重合体、(メタ)アクリロニトリル/スチレン/ブタジエン共重合体)、ポリメタクリレート系樹脂(例えばポリメタクリル酸メチル(PMMA)、ポリメタクリル酸エチル)、ポリビニル系樹脂(例えば酢酸ビニル、ポリビニルアルコール(PVA)、ビニルアルコール/エチレン共重合体(EVOH)、ポリ塩化ビニリデン(PDVC)、ポリ塩化ビニル(PVC)、塩化ビニル/塩化ビニリデン共重合体、塩化ビニリデン/メチルアクリレート共重合体、塩化ビニリデン/アクリロニトリル共重合体)、セルロース系樹脂(例えば酢酸セルロース、酢酸酪酸セルロース)、フッ素系樹脂(例えばポリフッ化ビニリデン(PVDF)、ポリフッ化ビニル(PVF)、ポリクロルフルオロエチレン(PCTFE)、テトラフロロエチレン/エチレン共重合体)、イミド系樹脂(例えば芳香族ポリイミド(PI))などを挙げることができる。
【0009】
前記熱可塑性樹脂とブレンドすることができるエラストマー成分としては、熱可塑性樹脂成分とブレンドした状態で組成物をなし、結果として上記空気透過係数及びヤング率を有するものであれば、その種類及び量は特に限定されない。そのようなエラストマーとしては、例えば以下のようなものを挙げることができる。
【0010】
ジエン系ゴム及びその水添物(例えばNR、IR、エポキシ化天然ゴム、SBR、BR(高シスBR及び低シスBR)、NBR、水素化NBR、水素化SBR)、オレフィン系ゴム(例えばエチレンプロピレンゴム(EPDM、EPM)、マレイン酸変性エチレンプロピレンゴム(M−EPM)、IIR、イソブチレンと芳香族ビニル又はジエン系モノマー共重合体、アクリルゴム(ACM)、アイオノマー)、含ハロゲンゴム(例えばBr−IIR、Cl−IIR、イソブチレンパラメチルスチレン共重合体の臭素化物(Br−IPMS)、CR、ヒドリンゴム(CHR)、クロロスルホン化ポリエチレン(CSM)、塩素化ポリエチレン(CM)、マレイン酸変性塩素化ポリエチレン(M−CM))、シリコンゴム(例えばメチルビニルシリコンゴム、ジメチルシリコンゴム、メチルフェニルビニルシリコンゴム)、含イオウゴム(例えばポリスルフィドゴム)、フッ素ゴム(例えばビニリデンフルオライド系ゴム、含フッ素ビニルエーテル系ゴム、テトラフルオロエチレン−プロピレン系ゴム、含フッ素シリコン系ゴム、含フッ素ホスファゼン系ゴム)、熱可塑性エラストマー(例えばスチレン系エラストマー、オレフィン系エラストマー、エステル系エラストマー、ウレタン系エラストマー、ポリアミド系エラストマー)などを挙げることができる。
【0011】
本発明において空気透過防止層を構成する熱可塑性エラストマー組成物の製造方法は、予め熱可塑性樹脂成分とエラストマー成分(ゴムの場合は未加硫物)とを2軸混練押出機等で溶融混練し、連続相を形成する熱可塑性樹脂中にエラストマー成分を分散させることによる。エラストマー成分を加硫する場合には、混練下で加硫剤を添加し、エラストマー成分を動的加硫させても良い。また、熱可塑性樹脂またはエラストマー成分への各種配合剤(加硫剤を除く)は、上記混練中に添加しても良いが、混練の前に予め混合しておくことが好ましい。熱可塑性樹脂とエラストマー成分の混練に使用する混練機としては、特に限定はなく、スクリュー押出機、ニーダ、バンバリミキサー、2軸混練押出機等が挙げられる。中でも熱可塑性樹脂とエラストマー成分の混練およびエラストマー成分の動的加硫には2軸混練押出機を使用するのが好ましい。さらに、2種類以上の混練機を使用し、順次混練してもよい。溶融混練の条件として、温度は熱可塑性樹脂が溶融する温度以上であれば良い。また、混練時の剪断速度は1000〜7500 Sec-1であるのが好ましい。混練全体の時間は30秒から10分、また加硫剤を添加した場合には、添加後の加硫時間は15秒から5分であるのが好ましい。上記方法で作製されたポリマー組成物は、次に押出し成形またはカレンダー成形によってフィルム化される。フィルム化の方法は、通常の熱可塑性樹脂または熱可塑性エラストマーをフィルム化する方法によれば良い。
【0012】
このようにして得られる薄膜は、熱可塑性樹脂(A)のマトリクス中にエラストマー成分(B)が不連続相として分散した構造をとる。かかる状態の分散構造をとることにより柔軟性と耐空気透過性のバランスを付与することが可能でかつ、耐熱変形性改善、耐水性向上等の効果を得ることが出来、かつ熱可塑の加工が可能となるため通常の樹脂用成形機即ち押出し成形または、カレンダー成形によって、フィルム化することが可能となる。フィルム化の方法は、通常の熱可塑性樹脂または、熱可塑性エラストマーをフィルム化する方法によれば良い。さらに、これらフィルムと相対するゴム層との接着は、通常の塩化ゴム系、フェノール樹脂系、イソシアネート系接着剤を使用し、加硫成形時の熱と圧力により接着させることができる。これら接着剤は例えば、フェノール樹脂系(ケムロック220)、塩化ゴム系(ケムロック205)、イソシアネート系(ケムロック402)等を例示することができる。
【0013】
前記した特定の熱可塑性樹脂成分とエラストマー成分との相溶性が異なる場合は、第3成分として適当な相溶化剤を用いて両者を相溶化させることができる。ブレンド系に相溶化剤を混合することにより、熱可塑性樹脂とエラストマー成分との界面張力が低下し、その結果、分散層を形成しているゴム粒子径が微細になることから両成分の特性はより有効に発現されることになる。そのような相溶化剤としては一般的に熱可塑性樹脂及びエラストマー成分の両方又は片方の構造を有する共重合体、或いは熱可塑性樹脂又はエラストマー成分と反応可能なエポキシ基、カルボニル基、ハロゲン基、アミノ基、オキサゾリン基、水酸基等を有した共重合体の構造をとるものとすることができる。これらは混合される熱可塑性樹脂とエラストマー成分の種類によって選定すれば良いが、通常使用されるものにはスチレン/エチレン・ブチレンブロック共重合体(SEBS)及びそのマレイン酸変性物、EPDM、EPM、EPDM/スチレン又はEPDM/アクリロニトリルグラフト共重合体及びそのマレイン酸変性物、スチレン/マレイン酸共重合体、反応性フェノキシン等を挙げることができる。かかる相溶化剤の配合量には特に限定はないが、好ましくはポリマー成分(熱可塑性樹脂とエラストマー成分との合計)100重量部に対して、0.5〜10重量部が良い。
【0014】
熱可塑性樹脂とエラストマーとをブレンドする場合の特定の熱可塑性樹脂(A)とエラストマー成分(B)との組成比は、特に限定はなく、フィルムの厚さ、耐空気透過性、柔軟性のバランスで適宜決めればよいが、好ましい範囲は重量比(A)/(B)で10/90〜90/10、更に好ましくは10/80〜85/15である。
【0015】
本発明に係るポリマー組成物には、上記必須ポリマー成分に加えて、本発明のタイヤ用ポリマー組成物の必要特性を損なわない範囲で前記した相溶化剤ポリマーなどの他のポリマーを混合することができる。他のポリマーを混合する目的は、熱可塑性樹脂とエラストマー成分との相溶性を改良するため、材料のフィルム成型加工性を良くするため、耐熱性向上のため、コストダウンのため等があり、これに用いられる材料としては、例えばポリエチレン(PE)、ポリプロピレン(PP)、ポリスチレン(PS)、ABS、SBS、ポリカーボネート(PC)等が挙げられる。本発明に係るポリマー組成物には、更に一般的にポリマー配合物に配合される充填剤(炭酸カルシウム、酸化チタン、アルミナ等)、カーボンブラック、ホワイトカーボン等の補強剤、軟化剤、可塑剤、加工助剤、顔料、染料、老化防止剤及び加硫剤(架橋剤)、加硫助剤(架橋助剤)等を上記空気透過係数及びヤング率の要件を損なわない限り任意に配合することもできる。
尚、動的に加硫する場合の加硫剤、加硫助剤、加硫条件(温度、時間)等は、添加するエラストマー成分の組成に応じて適宜決定すればよく、特に限定はない。
【0016】
加硫剤としては、一般的なゴム加硫剤(架橋剤)を用いることができる。具体的には、イオウ系加硫剤としては粉末イオウ、沈降性イオウ、高分散性イオウ、表面処理イオウ、不溶性イオウ、ジモルフォリンジサルファイド、アルキルフェノールジサルファイド等が例示され、例えば、0.5〜4phr (ゴム成分(ポリマー)100重量部あたりの重量部)程度を用いればよい。
また、有機過酸化物系の加硫剤としては、ベンゾイルパーオキサイド、t−ブチルヒドロパーオキサイド、2,4−ジクロロベンゾイルパーオキサイド、2,5−ジメチル−2,5−ジ(t−ブチルパーオキシ)ヘキサン、2,5−ジメチルヘキサン−2,5−ジ(パーオキシルベンゾエート)等が例示され、例えば、1〜15phr 程度を用いればよい。
さらに、フェノール樹脂系の加硫剤としては、アルキルフェノール樹脂の臭素化物や、塩化スズ、クロロプレン等のハロゲンドナーとアルキルフェノール樹脂とを含有する混合架橋系等が例示され、例えば1〜20phr 程度を用いればよい。
その他として、亜鉛華(5phr 程度)、酸化マグネシウム(4phr 程度)、リサージ(10〜20phr 程度)、p−キノンジオキシム、p−ジベンゾイルキノンジオキシム、テトラクロロ−p−ベンゾキノン、ポリ−p−ジニトロソベンゼン(2〜10phr 程度)、メチレンジアニリン(0.2〜10phr 程度)が例示される。
【0017】
また、必要に応じて、加硫促進剤を添加してもよい。加硫促進剤としては、アルデヒド・アンモニア系、グアニジン系、チアゾール系、スルフェンアミド系、チウラム系、ジチオ酸塩系、チオウレア系等の一般的な加硫促進剤を、例えば0.5〜2phr 程度用いればよい。
具体的には、アルデヒド・アンモニア系加硫促進剤としては、ヘキサメチレンテトラミン等が;
グアジニン系加硫促進剤としては、ジフェニルグアジニン等が;
チアゾール系加硫促進剤としては、ジベンゾチアジルジサルファイド(DM)、2−メルカプトベンゾチアゾールおよびそのZn塩、シクロヘキシルアミン塩等が;
スルフェンアミド系加硫促進剤としては、シクロヘキシルベンゾチアジルスルフェンアマイド(CBS)、N−オキシジエチレンベンゾチアジル−2−スルフェンアマイド、N−t−ブチル−2−ベンゾチアゾールスルフェンアマイド、2−(チモルポリニルジチオ)ベンゾチアゾール等が;
チウラム系加硫促進剤としては、テトラメチルチウラムジサルファイド(TMTD)、テトラエチルチウラムジサルファイド、テトラメチルチウラムモノサルファイド(TMTM)、ジペンタメチレンチウラムテトラサルファイド等が;
ジチオ酸塩系加硫促進剤としては、Zn−ジメチルジチオカーバメート、Zn−ジエチルジチオカーバメート、Zn−ジ−n−ブチルジチオカーバメート、Zn−エチルフェニルジチオカーバメート、Te−ジエチルジチオカーバメート、Cu−ジメチルジチオカーバメート、Fe−ジメチルジチオカーバメート、ピペコリンピペコリルジチオカーバメート等が;
チオウレア系加硫促進剤としては、エチレンチオウレア、ジエチルチオウレア等が;それぞれ開示される。
【0018】
また、加硫促進助剤としては、一般的なゴム用助剤を併せて用いることができ、例えば、亜鉛華(5phr 程度)、ステアリン酸やオレイン酸およびこれらのZn塩(2〜4phr 程度)等を用いればよい。
【0019】
本発明に係る一プライカーカス構造の空気入りタイヤにおいては、例えば図4〜6に示すように、カーカス1と前記熱可塑性樹脂又はそれとエラストマーとのブレンドから成る熱可塑性エラストマー組成物のフィルム(空気透過防止層)とをあらかじめ貼り合せた状態で用いて、成型時にこのスプライスのラップ量を5〜60mm、好ましくは10〜50mmとする。このように、本発明に従えばスプライス部の段差が小さいので前述の如くにスプライス量を多くすることができ、それによって、ユニフォミティを悪化させることなく充分なスプライス強度を得ることができる。
【0020】
本発明の第二の態様ではスプライスのラップ部分に粘接着剤を塗布して、スプライス部の接着強度を増加させて、粘接着剤を塗布しない場合よりもスプライス量を少なくして、スプライスラップ量を3〜60mm、好ましくは3〜50mm、とすることができる。なお、スプライス部に塗布する粘接着剤としては特に限定はなく、従来から汎用されている任意のものを、溶剤に溶解し、例えば1μm〜100μm程度の厚さに塗布して用いることができる。具体的には例えば(a)ロジン系樹脂(ガムロジン、トール油ロジン、ウッドロジンなどのロジン:水添ロジン、不均化ロジン、重合ロジン、マレイン化ロジンなどの基性ロジン;)ロジングリセリンエステル(エステルガム)、水添ロジン・グリセリンエステルなどのロジンエステル;及び(b)テルペンフェノール樹脂などの極性基を有する樹脂、や極性基を有しない樹脂例えばαピネン主体、βピネン主体、ジペンテン(リモネン)主体などのテルペン樹脂;及び芳香族炭化水素変性テルペン樹脂などの天然物及びその誘導体並びに例えば(c)脂肪族系、脂環族系、芳香族系などの石油樹脂;(d)クマロン・インデン樹脂;(e)スチレン系、置換スチレン系などのスチレン系樹脂などの重合系樹脂や例えば(f)アルキルフェノール樹脂、ロジン変性フェノール樹脂などフェノール系樹脂;(g)キシレン樹脂などの縮合系樹脂をあげることができる。これらは、必要に応じて、溶剤に溶解又は懸濁した状態で使用することができ、そのような溶剤としては、一般的な溶剤が使用でき、具体例としては、芳香族溶剤(ベンゼン、トルエン、キシレンなど)、芳香族・脂肪族混合物(M.S.P., S.B.P., スワゾール100、スワゾール200、ベンゾールアロー40,H.A.W.S.、ホワイトスピリットなど)、脂肪族エステル(ゴム揮発油、酢酸エチルなど)、アルコール・ケトン(メタノール、アセトン、メチルエチルケトン、メチルイソブチルケトン)などをあげることができ、かかる溶剤の中からの特定の溶剤の選択は蒸発速度に従って選ぶことができる。これらの溶剤は2種類又はそれ以上を混合して使用してもよい。溶媒の添加量は、粘接着剤としての粘度に合わせて決めれば良い。粘度は10cps 〜1000cps 、好ましくは50〜500cps である。また、上記の様な樹脂と熱可塑性樹脂または熱可塑性エラストマー組成物を混合して一般にホットメルトと呼ばれる形態としてラップ部分に適用してもよい。その時の厚さも、1μm〜100μm程度である。また、ポリエステルポリオール/イソシアネート系粘接着剤や、アクリル酸エステル共重合体/有機過酸化物系の粘接着剤も好適に用いられる。例えば本発明において使用されるポリエステルポリオール/イソシアネート系の粘接着剤としては例えば以下のものがあげられる。
即ち、ポリエステルポリオールとしては、例えば縮合系ポリエステルポリオール、ラクトン系ポリエステルポリオール、ポリカーボネートジオールなどがあるが、一般的には、縮合系ポリエステルポリオールが多く使用される。具体的には、アジピン酸とグリコール、トリオールとの脱水縮合反応で得られたものでエチレンアジペート、ブチレンアジペート、ジエチレンアジペート等がある。分子量は3000以上であるのが好ましく、分子量が3000未満では、粘着性が不足する傾向にあるので好ましくはない。臨界表面張力差γc は、タイヤのゴム成分及びフィルム成分との差が3以下となるようなポリエステルポリオールを選択する。
【0021】
架橋剤として使用されるイソシアネート成分としては、タイヤ加硫時の熱によって、架橋されるものであれば使用することができ、具体的にはTDI,MDI、クルードMDI,NDI,HDI,IPDI等などをあげることができる。ポリエステルポリオールとイソシアネートの配合比は、インデックス(−NCO/−OH×100=)50〜200の範囲が好ましい。この範囲以外では、粘着性に乏しく、また接着性も低下し、タイヤ部材と熱可塑フィルムとが接合しなくなるからである。
【0022】
その他ウレタン用として一般的に用いられる触媒、酸化防止剤、着色剤等を適宜配合してもよい。また、粘着付与剤、溶剤は前述のものを用いることができる。
【0023】
本発明において使用されるアクリル酸エステル共重合体/有機過酸化物系の粘接着剤としては、例えばアクリル酸エステル共重合体(例えばアクリル酸ブチル、アクリル酸2−エチルヘキシル、アクリル酸エチルなどのモノマーを重合させて得られるポリマー及び、エチレン等とのコポリマー)をあげることができ、これらは有機過酸化物で、架橋させる前は、一般に、粘着剤として、使用されている。ポリマーのTgが40℃以下で、粘着性があり典型的には、下記一般式で表される。
【0024】
【化1】
Figure 0003763601
【0025】
(式中、R1 及びR2 は炭素数12以下のアルキル基、アラルキル基、アリール基から選ばれた置換基であり、R3 は水素、炭素数5以下のアルキル基であり、n,mは1以上の整数、pは0または1以上の整数である。)アクリル酸エステル共重合体の架橋剤としては、一般的な有機過酸化物を使うことができる。例えば、ベンゾイル・パーオキサイド、t−ブチル・ヒドロ・パーオキサイド、2,4−ジクロロ・ジベンゾイル・パーオキサイド、2,5−ジメチル−2,5ジ(t−ブチルパーオキシ)ヘキサン、2,5−ジメチル・ヘキサン−2,5−ジ(パーオキシルベンゾエート)などで、アクリル酸エステル共重体100重量部に対して、1〜15重量部配合する。
【0026】
その他前記した着色剤、酸化防止剤、粘着付与剤、溶剤などを配合することができる。
【0027】
空気漏れを防ぐ空気透過防止層2は、図4に示すようにカーカス層1の外側に配置しても良く、また図5及び6に示すようにカーカス層の内側に配置しても良い。
【0028】
本発明に従った空気入りタイヤは、前記した特定のフィルムを空気透過層として用い、かつカーカスと空気透過防止層とのスプライス部を1ヶ所にしてスプライス量を5〜60mmとする以外は、常法に従って製造することができる。
【0029】
【実施例】
以下、実施例及び比較例に従って本発明を更に詳しく説明するが、本発明の技術的範囲をこれらの実施例に限定するものでないことは言うまでもない。
【0030】
標準例1、実施例1〜7及び比較例1〜5
表Iに示すように、空気透過防止層の構成成分、厚さ、スプライス部ラップ量及びスプライス部構造を種々変えて試験した(タイヤサイズ:165SR13)。なお試験方法は以下の通りである。
【0031】
カーカス及びインナーライナーのスプライスラップ量
スプライスのラップ量は、カーカス成型時におけるラップ量Lである。
エアだまり試験法
加硫後のタイヤをカットし、エアだまりが認められた場合は×、認められない場合は○とする。
成型時のリフトによるスプライスの開口
加硫後のタイヤについて、成型時のリフトにより空気透過防止層のスプライス部が開いている場合は×、開いてない場合は○とする。
ユニフォミティ試験法
JASO C−607−87{自動車用タイヤのユニフォミティ試験法}に従ってRFVを測定する(n=10)。従来タイヤである標準例1の測定値を100とし、指数で表示する。この値が大きいほどユニフォミティーに優れる。
空気洩れ試験法(圧力低下率)
初期圧力200kPa 、室温21℃、無負荷条件にて3ヵ月間放置する。内圧の測定間隔は4日毎とし、測定圧力Pt、初期圧力Po、経過日数tとして、式:
Pt/Po=exp(−αt)
に回帰してα値を求める。得られたαを用い、t=30(日)を代入し、
β= [1−exp(−αt)] ×100
1ヵ月当たりの空気圧低下率β(%/月)を得る。
生産性
カーカス及びインナーライナー(及びタイゴム)のファーストグリーン成型時に最低限必要な成型ドラム回転数
○;成型ドラム1回転で成型できるもの
×;成型ドラム2回転以上必要なもの
【0032】
表Iに用いた空気透過防止材
(1)ポリブチレンテレフタレートの作製
1,4ブタンジオールとジメチルテレフタレートを重量比2/3の割合で混合し、180℃で反応させた。この際、触媒としてテトラオクチルチタネートを使用した。この反応から理論量のメタノールが発生した時点で反応を止めて、ポリブチレンテレフタレートとした。
(2)ポリプロピレンジイミドジ酸の作製
ポリプロピレンジアミンと無水トリメリト酸を常温で1.5時間反応させた後、さらに、100℃で3時間減圧下にて反応させポリプロピレンジイミドジ酸を調整した。
(3)熱可塑性ポリエステルエラストマーの調製(材料A)
上記のポリブチレンテレフタレート45wt%とポリプロピレンジイミドジ酸55wt%とを混合し、250℃にて反応させ、熱可塑性ポリエステルエラストマーを調製した。
前記方法により、調製した熱可塑性ポリエステルエラストマーはペレタイザーでペレット化した後、一部表IIにある添加剤を混合し樹脂押出機を使用してフィルム状に押し出し幅350mm、厚さ0.1mmのフィルムとした。空気透過係数は、24.0×10-12 cc・cm/cm2 ・sec ・cmHg、ヤング率は180MPa であった。
【0033】
材料B−1:熱可塑性樹脂成分:ナイロン6(N6)(東レ製 CM4061)28部、ナイロンMXD6(MXD6)(三菱ガス化学製レニー6002)42部、エラストマー成分:マレイン酸変性エチレンプロピレンゴム(M−EPM)30部及び動的加硫剤としてメチレンジアニリン0.18部から成り、空気透過係数が2.13×10-12 cc・cm/cm2 ・sec ・ cmHg )ヤング率が257MPa の材料。
材料B−2:熱可塑性樹脂成分:N6 25.2部、MXD6 37.8部、エラストマー成分:マスターバッチ(ブチルゴム臭素化物:エクソンケミカル製エクソンブロモブチル2244 100部、東海カーボン製カーボンブラックGPF:シーストV 60部、ステアリン酸1部、石油系炭化水素樹脂エッソ製エスコレッツ1102 10部、パラフィン系プロセス油10部)48.9部、相溶化成分:三井石油化学製ハイセックスミリオン240M(EEA)、動的加硫系:酸化亜鉛1.5部、DM0.5部及びイオウ0.3部から成り、空気透過係数が0.84×10-12 cc・cm/cm2 ・sec ・ cmHg でヤング率が244MPa の材料
材料B−3:熱可塑性樹脂成分:N6 25.2部、MXD6 37.8部、ナイロン6/ナイロン66/ナイロン610(東レ製CM4001)、エラストマー成分:Br−(ポリイソブチレン−p−メチルスチレン)(エクソンケミカル製EXXPRO 89−4)27.0部から成り、空気透過係数が0.63×10-12 cc・cm/cm2 ・sec ・ cmHg でヤング率317MPa の材料
ブチルゴム:Br−IIRゴム組成物(空気透過係数55×10-12 cc・cm/cm2 ・sec ・ cmHg 、ヤング率15MPa )
【0034】
Figure 0003763601
上記配合にて、ニーダーでEEA、クイントンA−100、FEFブラックの組成を混合し、トルエン以下の混合溶媒中にホモジナイザー(回転数8000rpm )で攪拌して、粘接着剤とした。最後にジクミルパーオキサイドを添加し、攪拌した。
【0035】
【表1】
Figure 0003763601
【0036】
【表2】
Figure 0003763601
【0037】
【発明の効果】
以上説明した通り、また実施例の結果から明らかなように、本発明に従って空気透過係数が25×10-12 cc・cm/cm2 ・sec ・cmHg以下の熱可塑性樹脂もしくは熱可塑性樹脂とエラストマーとのブレンドよりなる熱可塑性エラストマー組成物を含むポリマー組成物のフィルムを空気透過防止層として用い、かつカーカス層と空気透過防止層とのスプライス部を実質的に周上で1ヶ所に集中させて成型すると共にカーカスと空気透過防止層とのスプライス量を5〜60mmとすることによって、耐空気漏れ性能、ユニフォミティ、転がり抵抗及び耐久性などを悪化させることなく、生産性良く製造できる構造の軽量な空気入りタイヤを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来の一プライスカーカス構造の空気入りタイヤのカーカス、インナーライナー及びタイゴムのスプライス部の典型的な構造を示す断面概念図である。
【図2】従来の空気入りタイヤの一プライスカーカス構造のカーカスとインナーライナーとのスプライス部にエア溜りが発生する現象を示す概念断面図である。
【図3】ブチルゴムに比較して空気透過性の低いフィルムを用いて予じめ空気透過防止層とカーカスとを貼り合せて同時にスプライスさせたスプライス部の構造を示す概念断面図である。
【図4】本発明の第一実施例に従ったスプライス部の構造を示す概念断面図である。
【図5】本発明の第二実施例に従ったスプライス部の構造を示す概念断面図である。
【図6】本発明の第三実施例に従ったスプライス部の構造を示す概念断面図である。
【符号の説明】
1…カーカス
2…インナーライナー層(空気透過防止層)
3…タイゴム
4,4′,4″…スプライス部

Claims (3)

  1. 熱可塑性樹脂もしくは熱可塑性樹脂成分とエラストマー成分とのブレンドよりなる熱可塑性エラストマー組成物のフィルムを空気透過防止層として用いる一プライカーカス構造の空気入りタイヤにおいて、カーカス層と空気透過防止層とをあらかじめ貼り合せた状態で、周上の1ヶ所のスプライス部で重ね合わせて成型すると共にカーカスと空気透過防止層とのスプライス量を5〜60mmとしたことを特徴とする空気入りタイヤ。
  2. 熱可塑性樹脂もしくは熱可塑性樹脂成分とエラストマー成分とのブレンドよりなる熱可塑性エラストマー組成物のフィルムを空気透過防止層として用いる一プライカーカス構造の空気入りタイヤにおいて、カーカス層と空気透過防止層とをあらかじめ貼り合せた状態で、周上の1ヶ所のスプライス部で重ね合わせてスプライス部に粘接着剤を塗布し、成型すると共にカーカスと空気透過防止層とのスプライス量を3〜60mmとしたことを特徴とする空気入りタイヤ。
  3. 前記熱可塑性樹脂又は熱可塑性エラストマー組成物のフィルムがポリアミド系樹脂及びそれらのN−アルコキシアルキル化物、ポリエステル系樹脂、ポリニトリル系樹脂、ポリビニル系樹脂、フッ素系樹脂及びイミド系樹脂並びに前記熱可塑性樹脂とジエン系ゴム及びその水添物、オレフィン系ゴム、含ハロゲンゴム、マレイン酸変性塩素化ポリエチレン、シリコンゴム、含イオウゴム、フッ素ゴム又は熱可塑性エラストマーとのブレンドからなる群から選ばれたものである請求項1又は2に記載の空気入りタイヤ。
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