JP3763548B2 - ラベル連続体の貼着装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、ラベル連続体の貼着装置に関し、特にたとえば、剥離紙を有しない、いわゆるセパなしラベル連続体を適宜な長さに切断し被貼着物に貼り付けする、ラベル連続体の貼着装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来のラベル連続体は、剥離紙を備え、その剥離紙の剥離剤層面に適宜な形状のラベルが適宜な間隔をおいて仮着されてなるものが多く、このようなラベル連続体のラベル剥離紙からラベルを剥離し且つ貼着するような構造のラベル貼着装置が多数開発され製造されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、昨今の資源の無駄使いを防ぐという目的により、剥離紙を有しないラベル連続体、すなわちセパなしラベルの連続体が開発されるようになってきた。
したがって、この発明の主たる目的は、このラベル剥離紙を有しないいわゆるセパなしラベルの連続体等を適宜な長さに切断し、被貼着物に貼り付けすることが可能な、新たなラベル連続体の貼着装置を提供することである。
【0004】
【課題を解決するための手段】
請求項1のラベル連続体の貼着装置は、裏面に粘着剤層が形成され、表面側に剥離剤層が形成され、剥離剤層側と粘着剤層が対向して仮着するようにロール状に巻き重ねられていたラベル連続体を移送する第1の移送手段と、第1の移送手段で移送されたラベル連続体を適宜な長さに切断する切断手段と、切断手段で切断されてなるラベル細片の粘着剤層面と軽く接着するように接着しにくい状態にラベル接触面が形成され、且つラベル細片を被貼着物に貼付けする貼着位置に向けてラベル接触面に粘着剤層面の軽い接着によって保持して移送する第2の移送手段とを備えるラベル供給手段と、ラベル供給手段から供給されたラベル細片を被貼着物に貼り付けする貼付手段とを含み、切断手段の上流において前記ラベル連続体を挟持するローラと、切断手段の下流においてラベル連続体を挟持するローラとを備え、切断手段は、薄刃からなるカッタと、カッタにラベル連続体を回転しながら押しつける部材とを含むことを特徴とする、ラベル連続体の貼着装置である。
【0007】
【発明の効果】
請求項1の発明によれば、第1の移送手段で移送されてきたラベル連続体を、切断手段で適宜な長さに切断し、且つ、前記切断手段で切断されてなるラベル細片を、第2の移送手段で被貼付物に貼付する貼着位置まで移送し、貼付けすることができる。したがって、剥離紙を有しない、いわゆるノンセパ型ラベルの連続体からラベル細片を形成するために適宜な形状にカットし、且つ被貼着物に貼着することができる。この発明においては、切断手段の上流側および下流側においてラベル連続体を挟持するローラを備え、切断手段は、薄刃からなるカッタと、カッタにラベル連続体を回転しながら押しつける部材とを含んでおり、ラベル連続体をカールすることなく平面状態で確実に移送し、切断手段で適宜な形状に正確にカットすることができる。
【0010】
この発明の上述の目的,その他の目的,特徴および利点は、図面を参照して行う以下の発明の実施の形態の詳細な説明から一層明らかとなろう。
【0011】
【発明の実施の形態】
図1(A)は、この発明に用いられるラベル連続体を示す斜視図であり、図1(B)は、そのラベル連続体の断面図である。
【0012】
この図1図示例に用いられる長尺状のラベル連続体10は、複数のラベル12が帯状に連続して形成されたものであり、それぞれ各ラベル12の境界においてカッティングして各々1枚のラベル細片10aが形成されるように、各ラベル12間においてミシン目14が形成されたものである。
【0013】
そして、長尺状のラベル連続体10は、それを形成する長尺状のラベル基材16の裏面に粘着剤層18が形成され、前記ラベル基材16の表面側に剥離剤層20が形成され、さらに前記ラベル基材16の表面側であって、剥離剤層20との間においてラベル基材16の表面の一部に印刷層22が形成されている。印刷層22は、各ラベル12の境界を隔てて、各ラベル12間に一定の間隔をおいて間欠的に形成され各ラベル12を形成するように形成されている。なお、ラベル基材16の剥離剤層20側表面には、感熱発色層24が形成されている。
【0014】
ラベル連続体10は、図1に示すように、カッティングして使用する前は、前記剥離剤層20側と前記粘着剤層18が対向して仮着するように、ラベル基材16がロール状に巻き重ねられている。なお、ミシン目14は、ラベル連続体10の幅方向において全域にわたって形成され、また、剥離剤層20の表面より粘着剤層18の裏面に亘って形成されている。
【0015】
ラベル連続体10は、ロール状に巻き重ねられ、図2に示すラベル連続体の供給手段たる切断供給装置30を構成する適宜なラベル連続体の巻き出し部32に装填され、巻き出し部32に装填されたロール状のラベル連続体10が巻き戻されつつ、ローラ34aおよびローラ34bを介して、切断供給装置30の第1の移送手段を構成するローラ36に送られて、そのローラ36において方向転換されたラベル連続体10は、第1の移送手段を構成する第1の送りローラ38および第2の送りローラ40にて移送される。
【0016】
ローラ34a、34bおよび36は、いずれも円筒状で表面が滑らなものであり、ラベル連続体10の粘着剤層18と接するローラ34bは、その表面がシリコン加工を施され、ラベル連続体10の粘着剤層18と軽く接着するように形成されている。
【0017】
第1の送りローラ38および第2の送りローラ40は、図5で示すように、前記ローラ36とは異なり、先端が鋭角状で断面円形の支持部38a、40aが複数連続して形成され、その支持部38a、40aの先端が比較的細く形成されているので、ラベル連続体10の粘着剤層18の粘着力によって、第1の送りローラ38および第2の送りローラ40に接しても強く接着することがない。
【0018】
第2の送りローラ40の上部には、第2の送りローラ40のラベル接触面たる支持部40aの表面にラベル連続体10を軽く接着させるために、比較的弾力性あるいは柔軟性に富んだ押圧ローラ42が対向して形成され、押圧ローラ42でラベル連続体10の表面を軽く第2の送りローラ40の支持部40a面に押圧される。
この押圧ローラ42とローラ36とは、基台44に固定された支持枠にアームで固定され、支持枠とともに軸を中心にして上方に回動することができる。
【0019】
そして、ラベル連続体10をその先端が垂れ下がることなくさらにその前方に送るローラ42が第2の送りローラ40の近傍に形成され、第1の移送手段を構成する第1の送りローラ38および第2の送りローラ40によって送られてきたラベル連続体10を、各ラベル12に切断する切断装置たるカッタ46が、前記第2の送りローラ40の近傍で下流に形成される。
【0020】
そして、このカッタ46は、シリンダ等によって作動させることにより、ラベル連続体の第1の移送手段を構成する第1の送りローラ38および第2の送りローラ40の作動により送られてきたラベル連続体10を切断する。
【0021】
カッタ46は、図7で示すように、直線状の刃がその先端に形成された薄板状のカッタ刃48を含み、前記カッタ刃48を取り付けるカッタ刃保持台50に着脱自在に固定されている。カッタ刃保持台50は、カッタ刃48の両面を挟持するように、保持部50aの前面に保持片50bで押さえ、ボルト等の固着具50cで固定するように形成されている。保持台50の移動保持部50dの上端面は、カッタ刃48の刃先より0.5〜1mm上方に出ており、カッタ刃48の保護およびカッタ刃48による傷害を回避するように形成されている。また、保持片50bは、その上端面がカッタ刃48の刃先と同一の高さ分若干下がる程度に位置するように、保持部50aに固定されている。移動保持部50dは、ポリエチレン等の比較的粘着剤層18で接着しにくい材質で形成され、保持片50bは、鉄の周囲にフッ素樹脂加工を施して粘着剤層18が接着することを防止している。
そして、保持台50は、移動保持部50dに孔50eが形成され、孔50eには軸52が嵌挿され、前記軸52は、その上端において移動保持部50dに上下動自在になるように固定され、その下端において基台50fにピンで固定されている。前記軸52の周囲にはバネ54が巻装され、バネ54の上端は、移動保持部50dの軸52の固定部近傍に接し、バネ54の下端は保持部50aの軸52の固定部近傍に接し、常時は移動保持部50dを上方に押し上げるように付勢されている。
【0022】
カッタ刃48の上方を通過するラベル連続体10をカッタ刃48に押し付けるベアリング56が、カッタ刃48に対向して回転自在に設けられ、ベアリング56がカッタ刃48に沿って回転しながら直線移動し、ラベル連続体10を押し付け切断するように形成されている。
ベアリング56は、カッタ刃48と直交する方向に固定された軸58に回転自在に固定され、前記軸58は、上下方向に形成された軸62に上下動自在に固定され、前記軸62の周囲にバネ60が巻装され、前記バネ60の下端は軸58の軸62の固定部近傍に接し、前記バネ60の上端は軸62の上端が固定されるベアリング支持体64の軸62の固定部位近傍に接する。そして、バネ60は、常時は軸58を下方向、すなわちベアリング56をカッタ刃48に押し付ける方向に付勢されている。
ベアリング支持体64は、ベアリング56を回転自在に固定する軸58を、軸62およびバネ60を介して上下動自在に支持し、図6で示すように、ベアリング56を直線移動させるアクチュエーター、この図示例ではシリンダ68のロッドと連結されている。
【0023】
さらに、このシリンダ68を作動してベアリング支持体64を直線移動させるとき、正確に横揺れすることなくベアリング56を移動させるために、ベアリング支持体64の上部においてガイドレール66に移動自在に固定されている。ガイドレール66はカッタ刃48に沿って平行に形成され、均一にカッタ刃48とベアリング56とが接するように形成されている。
このガイドレール66は、ガイドレール基台66aに固定され、シリンダ68もガードレール基台66aにブラケット68bで固定され、ガイドレール基台66aは、L型チャンネル70をもって基台44に固定されている。
【0024】
カッタ46は、カッタ46よりさらに下流に形成されたフォトスイッチ等のセンサ72の電気信号に対応して、適宜な長さのラベル細片10aを形成するように、各ラベル12間の境界のミシン目14において連続してカットするように形成されている。
【0025】
この図示例においては、第2の移送手段を構成するベルト74がカッタ46に比較的近い位置においてその後端が位置するように形成されている。このベルト74は、カッタ46の近傍から貼付け位置に向けて、ラベル細片10aが下方に一定の間隔をおいて移送されるように、モータ76(図5図示)によって回転させられるが、後端の駆動ローラ78と前端のプラテンローラ80および繰り出しローラ82との間において無端環状のベルト74が架け渡され、駆動ローラ78の上部には、押圧ローラ84が形成され、押圧ローラ84によってラベル連続体10が軽くベルト74の表面に押圧されている。
【0026】
このように押圧ローラ84によって軽く挟持されたラベル連続体10は、その後方(上流)において第2の送りローラ40および押圧ローラ42によってラベル連続体10の後方が挟持されているために、両押圧ローラ42および84によって押圧されたラベル連続体10が緊張した状態で送られるので、カッタ46によって切断されやすくなっている。
【0027】
また、カッタ46によって切断するタイミングは、駆動ローラ78よりより下流でベルト74上のラベル連続体10を挟んで設けられたセンサ72において、ラベル連続体10に形成されたキャッチマーク、切り欠きあるいはミシン目14等を検知することにより、ラベル連続体10がカッタ46との間に適宜な間隔、すなわち、ラベル細片10aを構成する適宜な長さ分送られたことを検知した後、カッタ46で切断されるよう構成されている。
【0028】
ベルト74は、その表面にシリコン加工が施されたプラスチック性無端環状のベルトであって、シリコン加工によって、ラベル連続体10の粘着剤層18の粘着力によって軽くラベル細片10aが接着されて前方(下流)に送られる。そして、ベルト74は、サーマルヘッド86によって感熱発色されるときには、サーマルヘッド86がラベル細片10aの表面を摺擦するとき、ベルト74の表面でずれないようにラベル細片10aの粘着剤層18の粘着力でもってベルト74の表面に接着され、精密に印字ができるように滑らかな表面を形成しているが、貼り付けするときには比較的容易に剥離するように表面処理が施されている。
【0029】
この図示例においては、プラテンローラ80は、略々駆動ローラ78と同一の径をもって構成されているが、より前方にある繰り出しローラ82は細いローラでもって構成され、プラテンローラ80より繰り出しローラ82に至るに従って傾斜するよう構成されている。
プラテンローラ80は、サーマルヘッド86と共同してラベル細片10aを感熱発色する印字装置を構成している。
また、センサ72の電気信号に対応して、サーマルヘッド86で感熱発色させるが、ラベル細片10aの長さとセンサ72の距離やカッタ46の信号の関係で、たとえばラベル細片10aの先端に印字できないときに、カッタ46でカットした後ラベル細片10aを第2の移送手段で逆行させ、サーマルヘッド86の発熱部にて発色させるようにしてもよい。
【0030】
また、繰り出しローラ82の下方には、ラベル細片10aの移送方向を制御するために、エアー吹き出し部を構成する複数のノズルがその胴部に適宜な間隔を置いて形成された筒状エアノズル88が、適宜な間隔をおいて、ベルト74の幅方向の略々その全域にわたりエアーが吹き出されるように形成されている。
したがって、エアノズル88より吹き出されたエアーによって、ベルト74の表面に粘着剤層18の作用によって軽く接着して送られてきたラベル細片10aの先端が、ベルト74の進行方向よりはやや上方に向くように姿勢制御される。つぎに、繰り出しローラ82の位置より前方に繰り出されたラベル細片10aは、その前方に形成された吸引貼着装置90に向けて突き出される。
【0031】
吸引貼着装置90は、図2および8で示すように、その下部に吸着プレート92が前後方向に進退自在に固定され、吸着プレート92の下面にラベル細片10aが繰り出しローラ82側より繰り出されて到達するように形成されている。吸着プレート92は、吸引箱94の下部に固定されており、その胴部には吸引孔96が複数貫設されている。
【0032】
吸引箱94は、気体を通し難い物質でできており、その内部の空気を吸着ブロア(図示せず)によって排気孔96から排気させたとき、吸引孔96の吸引力を高めることができるように形成されている。
すなわち、吸引孔96は、その付近に負圧が加わっており、ラベル細片10aを吸引保持する孔である。
吸着プレート92は、図8および9で示すように、その前方において吸引箱94内に固定されたシリンダ98の作動により前後方向にスライドするように形成されている。
吸着プレート92は、その側端に段差92aが形成され、吸引箱94の下部に形成された逆U字形のスライドガイド104と摺動自在に固定され、他の側端には、案内片106が形成され、リニアガイド108にスライド自在に固定されている。 すなわち、シリンダ98のロッド100の前端に吸着プレート92の上部において上方に向けて形成された連結部材102と固定され、シリンダ98の作動によりロッド100を前後することにより吸着プレート92がラベル細片10aを吸着保持しつつ、適宜の貼着部位にスライド移動するように形成されている。
【0033】
さらに、吸引箱94内には、ラベル細片10aを被貼着物Aに向けて押圧する、押圧手段たる押圧装置110が形成されている。押圧装置110は、円柱状の金属棒からなる押圧棒112を含み、吸引箱94の内部において上下方向に垂設されている。
押圧装置110を構成する押圧棒112の外周面には、コイル状のバネからなる弾性体114が周設され、弾性体114は、押圧棒112の上端にその一端が固定され、押圧棒112の下端には軟質プラスチック等の柔軟性物質でできた中空円筒状のラベル押圧部116が形成されている。押圧棒112に沿って、垂直方向に前記押圧装置110の押圧棒112を被貼着物Aに向けて押し出す押出手段たる、押出装置118が形成されている。
【0034】
押出装置118は、油圧またはエアーなどのシリンダからなるアクチュエータ120が垂直方向に垂設され、該アクチュエータ120の作動体であるロッド122の先端には、押圧装置110の押圧棒112をスライド自在に保持する、ベアリング等を備えた軸受け等を含む保持手段たる保持部124が形成され、保持部124の軸受け部124aにて押圧棒112の中間あたりが保持されている。そして、該保持部124の上端には、前記弾性体114の下端が固定されている。
【0035】
押出装置118の下部において、アクチュエータ120のストロークの最下端に近い位置で、アクチュエータ120のロッド122の進行動作を急激に停止させるように、停止手段たるストッパー126が形成されている。ストッパー126は、L字型の固定材128の上面に両面テープにて緩衝体たるスポンジ等からなるストッパ片130が貼着され、前記押出装置118のロッド122の先端と接触する面にストッパ片130が位置するように、固定材128が吸引箱94の適宜な個所に固定されている。
押圧棒112の周面には押出装置118のアクチュエータ120のストロークの最上端に近い位置であって前記弾性体114の下端とラベル押圧部116の上端との間において、押出装置118の保持部124の下面と接する部位に、スポンジ等の弾性体からなる円環状緩衝体132が周設されている。
すなわち、円環状取付片132bの上面に、スポンジ等の緩衝材132aが付着され、該円環状取付片132bを押圧棒112の周面に固定することにより、緩衝体132が付設されている。したがって、弾性体114の作用によって押圧棒112が上方に引き戻されても、緩衝体132によって衝撃力が吸収され、長年使用に耐えることができる。
押圧棒112は、アクチュエータ120のロッド122の先端に形成された軸受部124aのスライドベアリングに摺動自在に固定されている。
【0036】
なお、この実施例においては、駆動ローラ78および第1の送りローラ38は、モータ96の駆動軸に形成されたプーリ134と駆動ローラ78の軸に形成されたプーリ136と第1の送りローラ38の軸に形成されたプーリ138との間に掛け渡された駆動ベルト140によって、モータ96の回転力を伝導されて回転する(図5参照)。
【0037】
また、押圧ローラ42とローラ36は、枢軸142より垂下されたアーム144およびアーム146にそれぞれ回転自在に固定され、バネ等の弾性体148,150で適宜な位置、たとえば押圧ローラ42で言えば第2の送りローラ40に向けて引っ張られている。なお、アーム144およびアーム146は、枢軸142を固定した支持枠152とともに、上方に引き上げることができ、切断供給装置30の紙づまり等に際しての作業を容易にするように形成されている。
【0038】
つぎに、本実施例の作動状況について説明する。
まず、図2に示すように、ラベル連続体10は、ラベル連続体10の巻状物を巻き出し部32に取り付け、ラベル連続体10をローラ34a,34bを経てローラ36に至らせ、第1の送りローラ38から第2の送りローラ40に送られる。そして、押圧ローラ42と第2の送りローラ40との間を通過したラベル連続体10は、カッタ46の下部を通過する。そして、ベルト74の上面に至り、駆動ローラ78と押圧ローラ84とに挟まれ、センサ72の下部に至る。そして、センサ72でラベル連続体10の適宜な送り距離が検知された後、カッタ46で切断され、ラベル細片10aが形成される。
【0039】
ラベル細片10aは、ベルト74の表面に軽く接着された状態で、ベルト74の回転に伴いサーマルヘッド86に至り、プラテンローラ80との間に挟まれたラベル細片10aにサーマルヘッド86により感熱発色され、適宜な情報が印字される。そして、サーマルヘッド86により印字されたラベル細片10aは、さらにベルト74の表面に接着されたままやや下降し繰り出しローラ82に至る。
【0040】
ローラ82に至ったラベル細片10aは、ローラ82によって急激にベルト94が反対方向に折り返されているためラベル細片10aの剛直性によりそのまま前方に進む。このとき、エアノズル88から吹き出されたエアーによってラベル細片10aの方向が上方に向くよう矯正され、吸着プレート92の吸着面に至る。
そして、吸着プレート92の吸引孔96の負圧によって、吸着プレート92の吸着面に保持される。吸着プレート92は、ラベル細片10aが吸着面に保持されると、シリンダ98の作動により前方に移動させられ、被貼着物Aの上方にラベル細片10aが位置することになる。
そして、ラベル細片10aは、吸着ブロアの作用によって生じる負圧により、吸着プレート92の下面の吸着面に吸引保持され、つぎに、押出装置118が働き、該押出装置118のアクチュエータ120のロッド122が急速に下降運動することにより、保持部124の下面によって緩衝体132を介してロッド122の下降運動と平行して急速に下降させられる。そして、アクチュエータ120のロッド122のストロークの最下端近傍に設けられたストッパ126に保持部124の最下面が突き当たり、該ロッド122の下降運動が急速に停止させられる。
【0041】
一方、押圧棒112を保持する押出装置118の保持部124の下降運動と平行して下降した押圧棒112は、押圧棒112の有する慣性力によって、弾性体114に抗してさらにそのまま下降運動をし、吸着プレート92の下面に吸引保持されたラベル細片10aを押し、該ラベル細片10aの粘着剤層18の面が、搬送装置(図示せず)で搬送されてきた被貼着物Aの上面に接触して、被貼着物Aに貼付けされるのである。
このとき、押圧棒112の下部には柔軟性物質からなるラベル押圧部116が形成されているので、押圧棒112の下降運動による衝撃をラベル押圧部116が吸収し、押圧棒112の下降運動によって、被貼着物Aを押圧して押し潰してしまうことはない。
【0042】
押圧装置110は、この実施例においては、図2で示すように押圧棒112が前後左右9本並んで形成されているが、それぞれが独立して押圧棒112が下降するように構成されている。したがって、被貼着物Aの表面に凹凸面が形成されていたり、あるいは段差が形成されていても、各押圧装置110の押圧棒112が被貼着物Aの表面に正確に届いて、密にラベル細片10aを被貼着物Aの表面に貼付けすることができる。したがって、前記実施例においては、被貼着物Aの大きさが変わったりした場合にも、押圧装置110を変更したりすることなく、ラベル細片10aを被貼着物Aの表面に正確に押圧して、ラベル細片10aを被貼着物Aにきれいに貼付けすることができ、また、複数の押圧棒112が独立してそれぞれ作動するように構成されているので、たとえ被貼着物Aの表面に凹凸があったりあるいは段差面が形成されていても、被貼着物A表面の高さに対応し、独立した押圧装置110の押圧棒112はそれぞれ、被貼着物Aの表面に達することにより、ラベル細片10aを被貼着物Aに正確に且つ美麗に貼付けすることができる。
【0043】
なお、ラベル連続体10の粘着剤層としてディレードタック型の接着剤を選択される場合には、第1の移送手段には離型処理等を施す必要性がないが、第2の移送手段において移送中にディレードタック型接着剤を加熱して活性化する活性化装置を形成し、ラベルの粘着剤層を活性化させて粘着性を付与するようにする必要性がある。
【0044】
この発明は、前記実施例に限定されることなく種々変更することができる。
前記図示例に代えて、切断手段を次のように変更してもよい。
図10は、この発明に係る別のラベル連続体の切断貼着装置を示す正面図解図である。図11は、図10図示例の要部の平面図解図である。図12は、図10図示例の側面図解図である。
このカッタ246は、受け刃248と押さえ刃250とからなり、受け刃248は基台252に固定され、押さえ刃250は、上下動自在に固定され、受け刃248に向けてラベル連続体10を押しきるように形成されている。
押さえ刃250は、軸254に対し該軸254を枢軸として回動自在に固定片256で固定され、固定片256は、押さえ刃250がねじりバネ258で常時受け刃248方向に付勢されるように形成されている。
そして、軸254は、受け刃248と反対側の端縁において、ガイド体260に固定され、ガイド体260は、ガイドバー262に摺動自在に固定され、ガイドバー262は、基台252に上下方向に取り付けられ、さらに、ガイド体260はシリンダ264のロッド264aに連結され、シリンダ264は、基台252に固定されている。
したがって、シリンダ264を作動すれば、ガイド体260がガイドバー262に沿って摺動し、押さえ刃250がラベル連続体10を受け刃248に向けて押さえ、徐々に切断する。
この図10図示例においては、押さえ刃250は、その刃先が受け刃248に対し平行ではなく、斜交するように、徐々にその高さが低くなるように形成されている。しかも、ねじりバネ258によって押さえ刃250が受け刃248に対し、刃先が接合する方向に付勢しているので、ラベル連続体10を押し切ることができる。
【0045】
その他、たとえば、図13に示すように、第1の移送手段としてベルト160のラベル接触面160aの表面に、無数に点在する凸状部162を設け、ラベル連続体10の粘着剤層18面が軽く接着しながら送られるように形成してもよい。
【0046】
なお、前記実施例に利用されるラベル連続体10は、図1に示すように、ミシン目14の両端において円弧状切欠き150が形成されており、センサ72で検知し易くなっている。その他、ラベル基材16として透明性を有する素材を選択し、フォトスイッチからなるセンサ72の透光性をよくし、印刷層22の透光性との間に差を設けて作動するように形成してもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明に用いられるラベル連続体を示す図であり、(A)は、その斜視図であり、(B)は、その断面図である。
【図2】この発明に係るラベル連続体の切断貼着装置を示す正面図解図である。
【図3】 図2図示例の要部の拡大図解図である。
【図4】 図2図示例の要部の拡大図解図である。
【図5】 図2図示例の要部の平面図解図である。
【図6】 図2図示例の切断手段の側面図解図である。
【図7】 図2図示例の切断手段の要部の図解図である。
【図8】 図2図示例の貼付部の側面図解図である。
【図9】 図2図示例の吸引貼着装置の要部の図解図である。
【図10】この発明に係る別のラベル連続体の切断貼着装置を示す正面図解図である。
【図11】図10図示例の要部の平面図解図である。
【図12】図10図示例の側面図解図である。
【図13】ベルトの変形例の斜視図である。
【符号の説明】
10 ラベル連続体
10a ラベル細片
12 ラベル
14 ミシン目
16 ラベル基材
18 粘着剤層
20 剥離剤層
22 印刷層
24 感熱発色層
30 切断供給装置
32,101 巻き出し部
34a ローラ
34b ローラ
36 ローラ
38 第1の送りローラ
40 第2の送りローラ
42 押圧ローラ
44 基台
46 カッタ
48 カッタ刃
50 カッタ刃保持台
52 軸
54 バネ
56 ベアリング
58 軸
60 バネ
62 軸
64 ベアリング支持体
66 ガイドレール
68 シリンダ
70 L型チャンネル
72 センサ
74 ベルト
76 モータ
78 駆動ローラ
80 プラテンローラ
82 繰り出しローラ
84 押圧ローラ
86 サーマルヘッド
88 エアノズル
90 吸引貼着装置
92 吸着プレート
94 吸引箱
96 吸引孔
98 シリンダ
100 ロッド
102 連結部材
104 スライドガイド
106 案内片
108 リニアガイド
110 押圧装置
112 押圧棒
114 弾性体
116 ラベル押圧部
118 押出装置
120 アクチュエータ
122 ロッド
124 保持部
126 ストッパ
128 固定材
130 ストッパ片
132 円環状緩衝体
134,136,138 プーリ
140 駆動ベルト
142 枢軸
144,146 アーム
148,150 弾性体
152 支持枠
246 カッタ
248 受け刃
250 押さえ刃
252 基台
254 軸
256 固定片
258 ねじりバネ
260 ガイド体
262 ガイドバー
264 シリンダ
Claims (1)
- 裏面に粘着剤層が形成され、表面側に剥離剤層が形成され、前記剥離剤層側と前記粘着剤層が対向して仮着するようにロール状に巻き重ねられていたラベル連続体を移送する第1の移送手段と、
前記第1の移送手段で移送されたラベル連続体を適宜な長さに切断する切断手段と、
前記切断手段で切断されてなるラベル細片の粘着剤層面と軽く接着するように接着しにくい状態にラベル接触面が形成され、且つ前記ラベル細片を被貼着物に貼付けする貼着位置に向けてラベル接触面に前記粘着剤層面の軽い接着によって保持して移送する第2の移送手段とを備えるラベル供給手段と、
前記ラベル供給手段から供給されたラベル細片を被貼着物に貼り付けする貼付手段とを含み、
前記切断手段の上流において前記ラベル連続体を挟持するローラ、および
前記切断手段の下流において前記ラベル連続体を挟持するローラを備え、
前記切断手段は、薄刃からなるカッタと、前記カッタにラベル連続体を回転しながら押しつける部材とを含むことを特徴とする、ラベル連続体の貼着装置。
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-
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