JP6009338B2 - ラベル貼付装置 - Google Patents

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Description

本発明は、ラベル貼付装置に関し、特に、ラベル連続体のためのラベル貼付装置に関するものである。
従来、帯状の台紙に複数のラベルを所定の間隔で仮着したラベル連続体からラベルを剥離し、この剥離したラベルを被貼付物に貼付するようにしたラベル貼付装置が汎用されている。
一方、近年の省資源化の要請に対応して、台紙をなくしたラベル連続体が用いられるようになってきている。
この台紙なしのラベル連続体は、表面に印刷等が施されるとともに、裏面に粘着剤層が形成され、さらに、ラベル連続体から一片のラベルを正確に切離できるように所定の間隔でミシン目等の脆弱切離部が形成されている。
ところで、台紙あり、台紙なしのいずれのラベル連続体を用いる場合でも、ラベル貼付装置には、ラベル供給側本体にラベル連続体の送り機構を、また、貼付機構にラベル連続体から分離した一片のラベルの送り機構を、それぞれ配設する必要があった(例えば、特許文献1参照)。
特開平2001−328186号公報
そして、上記ラベル貼付装置は、ラベル供給側本体に配設したラベル連続体の送り機構と、貼付機構に配設したラベル連続体から分離した一片のラベルの送り機構とを、ラベル連続体から分離した一片のラベルをラベル連続体の送り機構から貼付機構に受け渡すときは、両者が同期して駆動されるように、該ラベルを被貼付物に対して貼付するときは、両者が独立して駆動されるようにすることが、それぞれの工程を円滑に行う上で必要であるが、このため、駆動機構の構造が複雑となり、ラベル貼付装置が大型化するという問題があった。
本発明は、上記従来のラベル連続体を用いるラベル貼付装置の有する問題点に鑑み、ラベル供給側本体に配設したラベル連続体の送り機構の駆動機構と、貼付機構に配設したラベル連続体から分離した一片のラベルの送り機構の駆動機構とを、簡易な機構により、同期して駆動されるようにしたり、独立して駆動されるようにすることができるようにしたラベル貼付装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明のラベル貼付装置は、ラベル供給側本体に装着したラベル連続体から分離した一片のラベルを被貼付物に対して貼付機構によって貼付するようにしたラベル貼付装置おいて、ラベル供給側本体に配設したラベル連続体の送り機構の回転駆動軸に配設した駆動プーリと従動プーリとの間に架設した伝動ベルトを、貼付機構が待機位置にあるときに、ラベル供給側本体から供給されたラベルを挟持するニップローラの回転軸に当接させて、該ニップローラの回転軸を送り機構と連動して回転駆動するようにするとともに、貼付機構が移動することによって前記伝動ベルトとニップローラの回転軸との当接状態を解除してニップローラの回転軸をフリーにすることを特徴とする。
この場合において、前記ニップローラが、ラベル連続体から分離した一片のラベルの少なくとも先端部が被貼付物に貼付されるまで、当該ラベルを挟持するようにすることができる。
本発明のラベル貼付装置によれば、ラベル供給側本体に配設したラベル連続体の送り機構の回転駆動軸に配設した駆動プーリと従動プーリとの間に架設した伝動ベルトを、貼付機構が待機位置にあるときに、ラベル供給側本体から供給されたラベルを挟持するニップローラの回転軸に当接させて、該ニップローラの回転軸を送り機構と連動して回転駆動するようにすることにより、ラベル連続体から分離した一片のラベルの送り機構の駆動機構としてのニップローラの回転駆動力にラベル連続体の送り機構の駆動力を利用することができ、駆動機構を簡略化できるとともに、ラベル連続体の送り機構の駆動とニップローラの回転駆動とを容易に同期することができる。
また、貼付機構が移動することによって前記伝動ベルトとニップローラの回転軸との当接状態を解除してニップローラの回転軸をフリーにすることにより、分離されたラベルを被貼付物に対して貼付する際に、ニップローラがフリーになり、ラベル連続体の送り機構の影響を受けないため、ラベルの貼り付けを円滑に行うことができる。
また、前記ニップローラが、ラベル連続体から分離した一片のラベルの少なくとも先端部が被貼付物に貼付されるまで、当該ラベルを挟持するようにすることにより、貼付機構に吸引機構等の別のラベル保持機構を設ける必要がなく、装置の構造を簡略化することができる。
本発明のラベル貼付装置の一実施例を示し、(a)は平面図、(b)は正面図、(c)は側面図である。 同ラベル貼付装置の要部の平面図である。 同ラベル貼付装置の要部の側面図である。 同ラベル貼付装置の駆動機構の説明図である。 同ラベル貼付装置の動作を示す説明図で、(a)は貼付機構が待機位置にある状態を、(b)は貼付機構が往行移動した状態を、それぞれ示す模式図である。
以下、本発明のラベル貼付装置の実施の形態を、図面に基づいて説明する。
図1〜図5に、本発明のラベル貼付装置の一実施例を、台紙なしのラベル連続体のためのラベル貼付装置を例に示す。
このラベル貼付装置Laは、ラベル供給側本体1に装着した所定の間隔で形成された脆弱切離部を有する台紙なしのラベル連続体L0から一片のラベルLを脆弱切離部において切離し、切離されたラベルLを被貼付物Wに対して貼付機構2によって押し付けるようにして貼付するようにしたものである。
本実施例において、ラベル貼付装置Laは、ラベル連続体L0から切離された一片のラベルLを、ラベルLが鉛直方向に起立した状態で、コンベアCによって移送中の被貼付物Wの側面に対して貼付するものであるが、ラベルLの貼付形態は本実施例のものに限定されるものではない。
そして、このラベル貼付装置Laは、貼付機構2を、ラベル供給側本体1に対して、供給されるラベル連続体L0のラベル面と直交する方向に往復移動可能に配設するとともに、貼付機構2の側に、ラベル供給側本体1から供給されるラベル連続体L0を挟持するニップローラ3と、このニップローラ3に挟持されることによってラベル供給側本体1との間に架け渡されたラベル連続体L0に対して貼付機構2の往行移動によって張力を付与して脆弱切離部を押し切るようにして一片のラベルLを切離する押切片4とを配設するようにしている。
この場合、貼付機構2の往復移動は、油圧、空圧又は電動のシリンダ21によって行うことができる。
また、貼付機構2は、切離されたラベルLを被貼付物Wに対して押し付けるようにして貼付する、従来公知の機構を採用することができるが、本実施例においては、ニップローラ3の背面にガイド板22及びラベル貼付ローラ23を配設して構成するようにしている。
そして、このラベル貼付装置Laは、貼付機構2によるラベル連続体L0から切離された一片のラベルLを被貼付物Wに対して貼付するための貼付機構2の往行移動によって、この貼付機構2に配設した押切片4によるラベル連続体L0の脆弱切離部の押切動作を行うことができ、ラベル連続体L0から一片のラベルLを切離する工程と、切離されたラベルLを被貼付物Wに対して貼付する工程とを、一連の動作で行うことができる。
また、ラベル連続体L0から一片のラベルLを切離する機構を、貼付機構2に配設したニップローラ3と、押切片4とで構成することができ、ラベル貼付装置Laを小型化することができる。
貼付機構2の側に配設したニップローラ3は、複数個で構成され、図2〜図3に示すように、2個のニップローラ3a、3bで構成したり、図5に示すように、3個のニップローラ3a、3b、3cで構成することができる。
この場合、1つのニップローラ、例えば、ニップローラ3aに別途設けた駆動機構から回転駆動力を伝達し、他のニップローラ3b、3cは、ニップローラ3aに従動又はフリーに回転するようにする。
また、ニップローラ3は、逆回転しないように、適宜の逆回転防止機構を付設することが好ましい。
そして、図5(b)に示すように、貼付機構2の往行移動によって、切離されたラベルLの少なくとも先端部が、ラベル貼付ローラ23により押圧されることによって被貼付物Wに貼付されるまで、ニップローラ3によってラベルLを挟持するようにしている。
これにより、貼付機構2に、従来のラベル貼付装置に必須であった吸引機構等のラベル保持機構を設ける必要がなくなり、装置の構造を簡略化することができる。
ニップローラ3の駆動機構6は、本実施例においては、ラベル供給側本体1に配設したラベル連続体L0の送り機構5の回転駆動軸51に配設した駆動プーリ62aと従動プーリ62bとの間に架設した伝動ベルト61を、図5(a)に示すように、貼付機構2が待機位置にあるときに、ニップローラ3aの回転軸31に当接してニップローラ3aの回転軸31を送り機構5と連動して回転駆動するようにしている。
この場合、伝動ベルト61には、ラベル連続体L0の送り機構5に好適に用いられるタイミングベルト52、53ではなく、すべりを許容する平ベルトや丸ベルトを用いることができる。
これにより、ニップローラ3aの回転駆動力にラベル連続体L0の送り機構5のモータMの駆動力を利用することができ、駆動機構を簡略化できるとともに、ラベル連続体L0の送り機構5の駆動とニップローラ3の回転駆動とを容易に同期することができる。
また、図5(b)に示すように、切離されたラベルLを被貼付物Wに対して貼付するために貼付機構2の往行移動させると、貼付機構2の往行移動によって伝動ベルト61とニップローラ3aの回転軸31との当接状態が解除されてニップローラ3aの回転軸31をフリーにするようにしている。
これにより、切離されたラベルLを被貼付物Wに対して貼付する際に、ニップローラ3がフリーになり、ニップローラ3がラベル連続体L0の送り機構5の影響を受けないため、ラベルLの貼り付けを円滑に行うことができる。
ラベル貼付装置Laは、さらに、印字機構7を備え、送り機構5によって送り出されるラベル連続体L0を印字機構7の印字ヘッド71と送り機構5の回転駆動軸51に配設したプラテンローラ72との間に挟持して、ラベル連続体L0に印字を行うことができるようにしている。
なお、印字機構7の配置位置や印字する範囲等によって、送り機構5に、必要に応じて、逆送機能を持たせることができる。
以上、本発明のラベル貼付装置について、その実施例に基づいて説明したが、本発明は上記実施例に記載した構成に限定されるものではなく、例えば、台紙ありのラベル連続体を用いるラベル貼付装置にも適用できる等、その趣旨を逸脱しない範囲において適宜その構成を変更することができるものである。
本発明のラベル貼付装置は、ラベル供給側本体に配設したラベル連続体の送り機構の駆動機構と、貼付機構に配設したラベル連続体から分離した一片のラベルの送り機構の駆動機構とを、簡易な機構により、同期して駆動されるようにしたり、独立して駆動されるようにすることが可能であることから、実施例に示した、台紙なしのラベル連続体を用いるラベル貼付装置の用途に好適に用いるほか、台紙ありのラベル連続体を用いるラベル貼付装置の用途にも用いることができる。
C コンベア
La ラベル貼付装置
L0 ラベル連続体
L ラベル
W 被貼付物
1 ラベル供給側本体
2 貼付機構
21 シリンダ
22 ガイド板
23 ラベル貼付ローラ
3 ニップローラ
4 押切片
5 送り機構
51 回転駆動軸
6 ニップローラの駆動機構
61 伝動ベルト
62a 駆動プーリ
62b 従動プーリ
7 印字機構
71 印字ヘッド
72 プラテンローラ

Claims (2)

  1. ラベル供給側本体に装着したラベル連続体から分離した一片のラベルを被貼付物に対して貼付機構によって貼付するようにしたラベル貼付装置おいて、ラベル供給側本体に配設したラベル連続体の送り機構の回転駆動軸に配設した駆動プーリと従動プーリとの間に架設した伝動ベルトを、貼付機構が待機位置にあるときに、ラベル供給側本体から供給されたラベルを挟持するニップローラの回転軸に当接させて、該ニップローラの回転軸を送り機構と連動して回転駆動するようにするとともに、貼付機構が移動することによって前記伝動ベルトとニップローラの回転軸との当接状態を解除してニップローラの回転軸をフリーにすることを特徴とするラベル貼付装置。
  2. 前記ニップローラが、ラベル連続体から分離した一片のラベルの少なくとも先端部が被貼付物に貼付されるまで、当該ラベルを挟持するようにしたことを特徴とする請求項1記載のラベル貼付装置。
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