JP3762488B2 - 昇降倒伏式ゲート - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、河川等に止水または貯水を目的として設置される昇降倒伏式ゲート関する。
【0002】
【従来の技術】
従来の昇降式可動堰または水門設備においては、図8の正面図、図9の断面図に示すように、扉体21をワイヤーロープ巻取式ウィンチ等を使用した開閉装置22により垂直に上昇・下降させる事により、可動堰または水門の開閉をおこなっている。従って、この扉体21の昇降移動ガイドとなる戸当金物を内部に設置した堰柱23の高さは、図10に示すように、洪水時の為の余裕高(ア)+扉体21の垂直高(イ)+操作装置上の必要高(ウ)が必要となる。このうち扉体21の垂直高(イ)が堰柱23の高さに大きく影響する。堰柱23が高くなると設備建設費が増大する他、操作時の困難性、景観等への影響が問題となる。特に、扉体の高さが人の水平視界を遮ると非常に目立ち易くなる。
【0003】
また、従来の昇降式可動堰は、扉体21を垂直に立てて使用する為、図11に示すように、上流側からの越流水は扉体上部を過ぎると急速な落差をもって下流側に放流される。この為、上流側と下流側の水位差が大きい場合、越流水が下流側に叩きつけられる現象が起き、騒音や振動が発生する。
【0004】
また、上記の様な越流水の状況では魚が遡上する事が困難である為、魚が遡上する河川にあっては可動堰の側部に別個に魚道等を設ける必要がある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、従来の昇降式可動堰または水門設備における上記の問題点を解決しようとするものである。すなわち、本発明は、扉体を昇降開閉させる為に必要な堰柱または門柱の高さを低く抑える事を目的とする。また、本発明は、同時に可動堰設備について、越流水をなだらかに下流側に放流させる事を目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明は、流路を閉塞又は開放する扉体と、この扉体の左右両端部に設けられた扉体アームと、河川の構造物に設置された回転式案内アームと、前記扉体アームと回転式案内アームを回転自在に連結したピンと、前記扉体の左右両端に取り付けられたローラーと、このローラーを垂直方向に案内する戸当金物と、河川の構造物に上流側に傾斜して取付けられた側部水密板と、構造物の底部に取付けられた底部水密板と、前記扉体のローラーの中心軸を吊り芯とする昇降機構とから構成されており、前記扉体の上昇開度に応じて前記扉体が傾斜倒伏することを特徴とする。
【0008】
また本発明は、前記回転式案内アームの長さ及び前記ローラーの垂直方向の移動距離が、前記扉体の全開時に、前記扉体が水平方向に倒伏するように選定されていることを特徴とする。
【0009】
また本発明は、前記扉体の上部に可動整流板を設けたことを特徴とする。
【0010】
【実施例】
図1は、本発明実施例の昇降倒伏式ゲートの使用状態を示す概略断面図である。図2に図1に示す昇降倒伏式ゲートの使用状態を示す概略部分正面図である。なお図1において右側が上流側、左側が下流側である。
【0011】
本実施例の昇降倒伏式ゲートは、流路を閉塞又は開放する扉体1と、扉体1の左右両端部に取付け固定された扉体アーム2と、河川の構造物両岸に設置された回転式案内アーム3と、扉体アーム2と回転式案内アーム3を回転自在に連結したピン4と、扉体1の左右両端に一個づつ取付けられたローラー5と、このローラー5を案内するローラーレールとなる垂直方向に配設された戸当金物6と、河川の構造物に上流側に傾斜して取付けられた側部水密板7と、構造物の底部に取付けられた底部水密板8、ローラー5の中心軸を吊り芯とする昇降ブラケット9と、開閉装置10とから構成されている。なお、扉体アーム2は扉体1と一体に形成してもよい。
【0012】
上記昇降倒伏式ゲートの開閉動作は、開閉装置10により昇降ブラケット9を上昇下降させて扉体1のローラー5部を昇降させることにより行なう。このとき、扉体1の全体は、扉体アーム2に連結した回転式案内アーム3の円形回転によって昇降と同時に起伏動作を行う。
【0013】
図3は、堰全閉時における昇降倒伏式ゲートの状態を示す説明図である。堰全閉時には、堰の全閉時の扉体1の起立角度と同じ角度で構造物に取付けられた側部水密板7並びに底部水密板8に、扉体上流側及び底部に取り付けた水密ゴム11が、扉体の自重及び開閉装置10の押付け力で圧着されるので、上流側の水密を確保することができる。
【0014】
堰を開ける場合には、開閉装置10を操作して昇降ブラケット9を引き上げると、これに従って扉体1のローラー5も引き上げられる。ローラー5は戸当金物6により案内されているので、ローラー5が取付られた扉体1の下端部は垂直方向に上昇する。一方、扉体1の上端部はピン4により回転式案内アーム3の遊端に連結されており、また、回転式案内アーム3の基端は、構造物の支持部3aにピン3bを介して連結されているので、扉体1の下端部は垂直方向に上昇するのに従って、扉体1の上端部は上流側に移動する。したがって、扉体1は上流側に傾動しながら上昇することになる。そして、堰が全開状態になると、扉体1は4に示すように水平に倒伏した状態となる。
【0015】
すなわち、回転式案内アーム3の長さ及びローラー5の垂直方向の移動距離が、扉体1の全開時に、扉体1が水平方向に倒伏するように選定されており、堰全閉時に図3に示すように一定角度で起立保持していた扉体1は、扉体1の上昇と同時に暫時傾いていき、全開状態では図4に示すように水平に倒伏した状態となる。したがって、全開状態においても、扉体1の高さを低く押さえることができる。
【0016】
また、本実施例においては。図5に示されるように、扉体下降時閉時には、扉体を上流側に傾斜させて設置する事により、扉体の背板を利用して越流水をなだらかに下流側に放流することができる。また扉体の背板に曲線等を使用した場合には、越流水をより自然な河川状況に近づける事により、魚道として利用出来る。
【0017】
また、図6、図7に示すように、扉体1の上部ブロックの一部を可動整流板1aとして上流側に起伏させ、上流側水位の調整、または越流水の調節を行うこともできる。図6は可動整流板1aを伏せた状態を示し、図7は可動整流板1aを起こした状態を示す。
【0018】
【発明の効果】
(1)扉体開時に、扉体を水平に倒伏する事により、開閉装置の設置位置を従来より低くし、堰柱の高さを低く抑えることができる。これにより、設備建設費を低減し、操作性を改善するとともに、周囲の景観への悪影響を避けることができる。
【0019】
(2)扉体閉時に、扉体を上流側に傾斜させて設置する事により、扉体の背板を利用して越流水をなだらかに下流側に放流することができ、騒音や振動の発生を抑えることができる。また。魚道として利用することが出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明実施例の昇降倒伏式ゲートの使用状態を示す概略断面図である。
【図2】 図1に示す昇降倒伏式ゲートの使用状態を示す概略部分正面図である。
【図3】 本発明実施例の昇降倒伏式ゲート堰の全閉時における昇降倒伏式ゲートの状態を示す説明図である。
【図4】 本発明実施例の昇降倒伏式ゲート堰の全開時における昇降倒伏式ゲートの状態を示す説明図である。
【図5】 本発明実施例の昇降倒伏式ゲート堰の全閉時における越流水の状態を示す説明図である。
【図6】 扉体の上部ブロックの一部に設けられた可動整流板を伏せた状態を示す説明図である。
【図7】 扉体の上部ブロックの一部に設けられた可動整流板を起こした状態を示す説明図である。
【図8】 従来の昇降式可動堰の正面図である。
【図9】 従来の昇降式可動堰の断面図である。
【図10】 従来の昇降式可動堰の背が高い理由を示す説明図である。
【図11】 従来の昇降式可動堰の堰全閉時における越流水の状態を示す説明図である。
【符号の説明】
1…扉体、1a…可動整流板、2…扉体アーム、3…回転式案内アーム、4…ピン、5…ローラー、6…戸当金物、7…側部水密板、8…底部水密板、9…昇降ブラケット、10…開閉装置、11…水密ゴム

Claims (3)

  1. 流路を閉塞又は開放する扉体と、この扉体の左右両端部に設けられた扉体アームと、この扉体アームの上部に遊端が回動自在に連結され基端が河川の構造物に回動自在に連結された回転式案内アームと、前記扉体の左右両端に取り付けられたローラーと、このローラーを垂直方向に案内する戸当金物と、河川の構造物に上流側に傾斜して取り付けられた側部水密板と、構造物の底部に取付けられた底部水密板と、前記扉体のローラーの中心軸を吊り芯とする昇降機構とから構成されており、前記扉体の上昇開度に応じて前記扉体が傾斜倒伏することを特徴とする昇降倒伏式ゲート。
  2. 前記回転式案内アームの長さ及び前記ローラーの垂直方向の移動距離が、前記扉体の全開時に、前記扉体が水平方向に倒伏するように選定されていることを特徴とする請求項1記載の昇降倒伏式ゲート。
  3. 前記扉体の上部に可動整流板を設けたことを特徴とする請求項1記載の昇降倒伏式ゲート。
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