JP6837250B2 - 交換型フラップゲートおよび交換型フラップゲートの設置方法 - Google Patents

交換型フラップゲートおよび交換型フラップゲートの設置方法 Download PDF

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本発明は、水門に設けられた既設の昇降式ゲートをフラップ式のゲートに交換するための交換型フラップゲートおよび交換型フラップゲートの設置方法に関するものである。
従来、河川や海へ雨水や下水等を放出する水路に水門が設けられている。この水門には水路を開閉可能なゲートが設置されており、前記ゲートは通常時には水路を開けた状態にして水を外水側(下流側)に排水する。一方、外水側の水位が所定以上に上昇した異常時には水門を閉じて内水側(上流側)への逆流を防止する。
このような水門に設置されるゲートには様々な種類がある。昇降式ゲートは、水路を塞ぐことのできる大きさの扉体を吊り下げ、当該扉体を昇降機により上下方向に昇降させることで開閉するようになっている。このゲートは、閉鎖時の水密性が確保しやすく、構造が比較的単純であることからこれまでに数多く設置されている。ただし、昇降式ゲートの開閉には、前記昇降機を操作する人員が必要であることから維持管理の負担が大きいという問題が生じている。
また、他のゲートとして扉体の上部にヒンジを設け揺動可能に吊り下げてなるフラップ式のゲートがある。このフラップゲートは、水圧によって自動的に開閉することができるため維持管理が容易であるという利点がある。そこで、近年、既設の昇降式ゲートが経年劣化などにより交換が必要となった際に、フラップゲートに交換したいというニーズが高まっている。
しかし、昇降式ゲートが設置されていた場所にフラップゲートを設置するには、揺動する扉体に当接される戸当たりを新設する必要がある。このため、水門側に大掛かりな改修工事が必要になり、設置コストが高くなるという問題がある。
また、昇降式ゲートの水門において、ゲートを開口したときの開口面積は、大雨などによる最大の排水量を計算し、その排水量に基づき設計されている。つまり、フラップゲート設置後の開口面積が、昇降式ゲート設計時の開口面積よりも狭くなると、大雨などの非常時に排水しきれずに内水側が洪水になるおそれがある。よって、フラップゲート交換時に開口面積を狭めないようにする必要がある。
ところで、特開2014−136885号公報では、昇降式ゲートの扉体にフラップ弁を設けた引き上げ式フラップインゲートに関する発明が提案されている(特許文献1)。
特開2014−136885号公報
しかしながら、特許文献1に記載された発明は交換の目的で構成されていないため、これを既設の昇降式ゲートから交換する場合、フラップ弁を備えた扉体は、既設の昇降式ゲートの扉体よりも重いため、既設の昇降機では引き上げられない。よって、より重いものを引き上げられる昇降機に交換する必要がある。
また、前記引き上げ式フラップインゲートを既設の昇降機によって吊り下げると、扉体の重心がフラップ弁側に片寄るため、扉体は重心側に傾き、戸当たりとの隙間ができて水密性が低下してしまう。よって、昇降機は、前記扉体の重心位置に合わせた位置に設置し直さねばらなず大掛かりな改修が必要になる。
本発明は、以上のような問題点を解決するためになされたものであって、既設の昇降式ゲートの構造体を活用して改修費用や改修時間を抑えつつ、既設の昇降式ゲートをフラップ式のゲートに交換することのできる交換型フラップゲートおよび交換型フラップゲートの設置方法を提供することを目的としている。
本発明に係る交換型フラップゲートは、既設の昇降式ゲートにおいて使用していた戸当たりや昇降機を利用して改修費用や改修時間を抑えつつフラップ式のゲートに交換するという課題を解決するために、水門に設けられた左右一対の既設戸当たりに沿って扉体が上下方向に昇降する既設の昇降式ゲートを、フラップ式のゲートに交換するための交換型フラップゲートであって、既設の前記昇降式ゲートの扉体が外された前記左右一対の既設戸当たりに沿って昇降可能に設置されるとともに、その中央に通水可能な通水開口部が形成されている可動戸当たりと、前記水門の構造体に固定された軸受設置台によって流水方向に揺動可能に支持されているとともに、降下位置にある前記可動戸当たりの前記通水開口部を開閉しうるフラップ式扉体とを有する。
また、本発明の一態様として、既設の昇降機により昇降する構造物の軽量化と水門の底部におけるゴミや土砂などの堆積を抑制するという課題を解決するために、前記可動戸当たりが、上部戸当たりと、この上部戸当たりの左右端から下方に垂下された一対の左右戸当たりとにより前記通水開口部の下方を開口するように門形に形成されていてもよい。
さらに、本発明の一態様として、水門側の改修を極力低減できる構造にするという課題を解決するために、前記可動戸当たりが、上部戸当たりと、この上部戸当たりの左右端から下方に垂下された一対の左右戸当たりと、これら左右戸当たりの下端同士を連結する下部戸当たりとを有する矩形型に形成されていてもよい。
また、本発明の一態様として、比較的小さな初期開度で開いている状態のときに、水門の底面との間に排水の妨げとならない十分な隙間が形成されるようにするという課題を解決するために、前記フラップ式扉体は、前記通水開口部を閉鎖している状態においてその下端縁部と前記水門の底面との間に隙間を設けるように構成されているとともに、前記下端縁部には流水方向に揺動して前記隙間を開閉する隙間開閉部材が取り付けられていてもよい。
さらに、本発明の一態様として、可動戸当たりを所定の下降位置にズレなく配置させるという課題を解決するために、前記水門の底部に固定戸当たりが固定されているとともにその上面に凸状固定部材が設けられており、前記一対の左右戸当たりの下端面には、前記可動戸当たりが降下した際に前記凸状固定部材と嵌合する凹状固定穴が形成されていてもよい。
また、本発明の一態様として、可動戸当たりを下降位置に配置された状態における内水側から流れる水を排水し易くし、可動戸当たりの内水側におけるゴミや土砂などの堆積を抑制するという課題を解決するために、前記一対の左右戸当たりは、その内水側背面が、前記通水開口部に向けて外水方向に下り傾斜状に形成されていてもよい。
さらに、本発明の一態様として、既設の昇降機を活用することにより改修費用や改修時間の低減をさせるという課題を解決するために、前記可動戸当たりが、昇降式ゲートの扉体を昇降させていた既設の昇降機によって昇降可能に支持されていてもよい。
本発明に係る交換型フラップゲートの設置方法は、既設の昇降式ゲートにおいて使用していた戸当たりや昇降機を利用して改修費用や改修時間を抑えつつフラップ式のゲートに交換するという課題を解決するために、水門に設けられた左右一対の既設戸当たりに沿って扉体が上下方向に昇降する既設の昇降式ゲートを、フラップ式のゲートに交換する交換型フラップゲートの設置方法であって、既設の前記昇降式ゲートの扉体を昇降機および前記水門の左右一対の既設戸当たりから取り外す昇降式ゲート取外工程と、前記左右一対の既設戸当たりの間に、中央に通水可能な通水開口部が形成されている可動戸当たりをスライド可能に配置するとともに、前記昇降機に昇降可能に取り付ける可動戸当たり取付工程と、前記水門の構造体に軸受設置台を固定し、当該軸受設置台にフラップ式扉体を流水方向に揺動可能に支持させて、降下位置にある前記可動戸当たりの前記通水開口部を開閉可能に構成したフラップ式扉体設置工程とを有する。
本発明によれば、既設の昇降式ゲートの構造体を活用して改修費用や改修時間を抑えつつ、既設の昇降式ゲートをフラップ式のゲートに交換することができる。
本発明に係る交換型フラップゲートの第一実施形態を示す正面側斜視図である。 本第一実施形態の交換型フラップゲートを設置する昇降式ゲートが取り付けられていた水門を示す正面図である。 水門の既設戸当たり部分を示す斜視図である。 本第一実施形態における可動戸当たりを示す正面側斜視図である。 本第一実施形態における可動戸当たりを示す背面側斜視図である。 本第一実施形態における可動戸当たりが既設左右戸当たりの隙間で下降する際に可動戸当たり側密接用くさび部および既設戸当たり側密接用くさび部の作用によって既設左右戸当たりの背面に密着する状態を示す模式図である。 本第一実施形態における水門の底部に固定された固定戸当たりを示す正面側斜視図である。 本第一実施形態におけるフラップ式扉体を示す正面側斜視図である。 本第一実施形態におけるフラップ式扉体を示す背面側斜視図である。 本第一実施形態の交換型フラップゲートの設置方法の工程順を示す図である。 本第一実施形態における可動戸当たり取付工程後の水門の状態を示す正面図である。 本第一実施形態の交換型フラップゲートが水圧や風圧など重力以外の外力を受けていない状態で設置されている状態を示す正面側斜視図である。 本第一実施形態において隙間開閉部材が持ち上げられて水門の底面と扉本体との間に隙間ができている状態を示す拡大斜視図である。 本第一実施形態において内水側からの水圧によって扉本体が揺動軸周りに回動し通水開口部を大きく開口した状態を示す正面側斜視図である。 本第一実施形態において外水側からの水圧によって扉本体が揺動軸周りに回動し通水開口部を閉鎖した状態を示す正面側斜視図である。 本第一実施形態において水門の設計上の最大の排水量により排水可能とするために可動戸当たりを上昇させた状態を示す正面側斜視図である。 本発明に係る交換型フラップゲートの第二実施形態におけるフラップ式扉体を示す正面側斜視図である。 本第二実施形態における矩形状の可動戸当たりを示す正面側斜視図である。 本発明に係る交換型フラップゲートの第三実施形態における可動戸当たりを示す背面側斜視図である。 本第三実施形態における可動戸当たりの通水開口部を通過する水の流れを示す底面図である。 第三実施形態の他の実施例であって矩形型の可動戸当たりを示す背面斜視図である。
以下、本発明に係る交換型フラップゲートおよび交換型フラップゲートの設置方法の一実施形態について図面を用いて説明する。
本第一実施形態の交換型フラップゲート1は、水門2に設けられた左右一対の既設戸当たり3に沿って扉体が上下方向に昇降する既設の昇降式ゲートを、フラップ式のゲートに交換するためのものであって、図1に示すように、既設の前記昇降式ゲートの扉体(以下、「昇降式扉体」という)を外して設置される可動戸当たり4と、前記水門2の底部24に固定される固定戸当たり5と、前記水門2の構造体21に設置されたフラップ式扉体6とを有する。以下、各構成について説明する。
本第一実施形態における水門2は、昇降式ゲートが設置されていた水門であって、本第一実施形態では、図2に示すように、水路10に設置された略矩形状の構造体21と、この矩形状構造体21に設けられた既設戸当たり3と、前記矩形状構造体21の上部に設けられて昇降式扉体を昇降させていた昇降機22とを有する。
既設戸当たり3は、昇降式扉体の戸当たりとして水門2に設置されていたものであり、本第一実施形態では、前記昇降式扉体の左右側辺部に密接する左右一対の既設左右戸当たり31と、前記昇降式扉体の上辺部に沿って密接する既設上部戸当たり32とを有する。前記既設左右戸当たり31は、前記昇降式扉体を上下方向に昇降させる際のガイドとして機能していたものであり、図3に示すように、既設左右戸当たり31の前方に配置されたガイド部材33と前記昇降式扉体の厚さに相当する隙間を形成するようにして並設されている。
昇降機22は、昇降式扉体を上下方向に昇降させるために設置されていた既設の機械であって、前記矩形状構造体21の上部に設置されている。昇降機22は、図1に示すように、ハンドル操作などによって昇降する昇降ロッド23を備えている。前記昇降ロッド23を昇降させる機構は、適宜選択されるものであり、ラック式やスピンドル式などが例示される。
可動戸当たり4は、新たに設置されるフラップ式扉体6の戸当たりとなるものであり、その中央に通水可能な通水開口部41が形成されている。この可動戸当たり4は、昇降式扉体が取り外された既設戸当たり3の枠内に嵌め入れられ、既設の左右戸当たり31に沿って昇降可能に設置される。
本第一実施形態における可動戸当たり4は、図4および図5に示すように、上部戸当たり42と、この上部戸当たり42の左右端から下方に垂下された一対の左右戸当たり43とを有する。ただし、前記左右戸当たり43の下端同士を連結する構造は有していない。つまり、可動戸当たり4は、通水開口部41の下方を開口するように門形に形成されている。
上部戸当たり42は、降下位置にあるときに、内水側背面が既設上部戸当たり32と当接し、外水側正面がフラップ式扉体6の扉本体61の上辺部に当接する部分である。この上部戸当たり42は、既設左右戸当たり31の間隔に合わせて長さが決められる。なお、内水側とは水門を基準として内側、すなわち水流の上流側を意味し、外水側とは水門を基準として外側、すなわち水流の下流側を意味する。
また、上部戸当たり42の上端面の左右中央位置には、可動戸当たり4を既設の昇降機22に支持させるための昇降連結部44が設けられている。本第一実施形態における昇降連結部44には、前記既設の昇降機22における昇降ロッド23の下端部にピン接続可能なピン孔45が形成されている。
左右戸当たり43は、上部戸当たり42の左右端から下方に垂下された左右一対の構造を有しており、降下位置にあるときに内水側背面43aが既設左右戸当たり31に当接し、外水側正面がフラップ式扉体6の扉本体61の左右辺部に当接するようになっている。具体的には、各左右戸当たり43は、各既設左右戸当たり31の幅よりも幅が広く形成されており、これにより内側辺部が既設左右戸当たり31の内側辺部より内方に設けられるため、外水側正面がフラップ式扉体6の戸当たりとして機能するようになっている。
また、一対の左右戸当たり43の下端面には、図4および図5に示すように、後述する固定戸当たり5の上面に設けられた凸状固定部51と嵌合する凹状固定穴46が形成されている。
また、図4および図6に示すように、可動戸当たり4の外水側正面には、降下させた際に既設戸当たり3との密接度を高めるための可動戸当たり側密接用くさび部47と、降下位置にあるときに左右方向のズレを防止する左右ズレ防止突設部48とが設けられている。可動戸当たり側密接用くさび部47は、前後幅が下方に向けて縮小するくさび状に形成されており、左右戸当たり43の上下2箇所に分離されて設けられている。そして、可動戸当たり4が、既設左右戸当たり31の隙間でガイドされつつ下降すると、可動戸当たり側密接用くさび部47が、既設戸当たり3側に設けられた既設戸当たり側密接用くさび部34に摺接し、当該可動戸当たり4が内水側の既設左右戸当たり31に押しつけられて密着する。
左右ズレ防止突設部48は、既設左右戸当たり31の内側縁部に沿って摺動し易いように円柱状に形成されている。また、左右ズレ防止突設部48は、上部戸当たり42の左右端と、左右戸当たり43の下端近傍とにそれぞれ設けられている。可動戸当たり4が既設左右戸当たり31の間に下降された際に、左右にズレる力が作用しても左右ズレ防止突設部48が既設左右戸当たり31のいずれかの内側縁部に当接し、横ズレするのを防止する。
また、可動戸当たり4の内水側背面には、図5および図6に示すように、外周縁に沿って既設戸当たり3との水密性を高めるための水密ゴム49が取り付けられている。
固定戸当たり5は、図7に示すように、水門2の底部24に固定される構造であり、その上面に設けられた凸状固定部材51と、後述するフラップ式扉体6の隙間開閉部材7との水密を確保するために傾斜状に形成された隙間開閉部材受け部52とを有する。固定戸当たり5は、可動戸当たり4が下降位置にあるときに、一対の左右戸当たり43の下端面と水門2の底部24との隙間の水密を確保するための構造である。この固定戸当たり5は、前記左右戸当たり43に対応する位置にそれぞれ左右一対で設置されている。つまり、一対の固定戸当たり5間の水門2の底部24には構造物が設けられていない状態になっている。
凸状固定部材51は、可動戸当たり4が下降位置にあるときに前後左右にズレることなく固定するためのものであり、本第一実施形態では、円柱状のピン形状に形成されている。
また、隙間開閉部材受け部52は、フラップ式扉体6の隙間開閉部材7の内水側背面と当接するものであり、左右の固定戸当たり5の上面から水門2の底面25まで外水側に突き出るように傾斜している。
フラップ式扉体6は、軸支された扉本体61の重量バランスおよび水圧によって可動戸当たり4の通水開口部41を自動的に開閉するものであり、図8および図9に示すように、前記通水開口部41を開閉する扉本体61と、この扉本体61を支持する扉本体支持アーム62と、この扉本体支持アーム62を連結させて前記扉本体61を揺動自在に支持する揺動軸63と、この揺動軸63に連結されるウエイトアーム64と、このウエイトアーム64の上端に設けられるバランスウエイト65と、前記扉本体61と水門2の底部24との間の隙間を開閉する隙間開閉部材7とを有する。
扉本体61は、可動戸当たり4の通水開口部41を開閉する扉であり、本第一実施形態では、前記通水開口部41の形状に合わせて矩形状に形成されている。この扉本体61は、前記通水開口部41の左右幅よりも大きく、かつ既設左右戸当たり31の内側縁の左右幅よりも狭く形成されている。また、可動戸当たり4が下降位置にあるときに前記通水開口部41を閉鎖した状態において、下端側が水門2の底面25の間に隙間を設けるように支持されている。
扉本体支持アーム62は、扉本体61を支持するアームであり、本第一実施形態では、2本の扉本体支持アーム62が前記扉本体61の外水側正面から連続して上方に延出するように設けられている。
揺動軸63は、扉本体61を流水方向に揺動自在に支持する軸であり、水門2の構造体21に固定されている軸受設置台67に対し軸受け66を介してその両端が支持されている。つまり、本発明におけるフラップ式扉体6は、可動戸当たり4に支持されていない。
本第一実施形態における揺動軸63は、図1に示すように、水門2から連続する水路10の上端面に設けられた軸受け66および軸受設置台67によって前記水路10を左右方向に跨ぐように設けられている。なお、揺動軸63を支持する軸受け66および軸受設置台67の固定位置は、水路10の上端面に限定されるものではなく、例えば、水路10の内側面や既設戸当たり3が固定されている門柱部分などであってもよい。
ウエイトアーム64は、上端にバランスウエイト65を設置するためのアームであり、揺動軸63を基端として扉本体支持アーム62とは逆方向に延出されている。
バランスウエイト65は、扉本体61の初期開度を設定する重量バランスを調整するためのものであり、ウエイトアーム64の上端に設置されている。本第一実施形態におけるバランスウエイト65は、扉本体61を5度〜20度程度の間で任意に設定される初期開度でバランスさせる重さに調整されている。
なお、初期開度は、5度〜20度の範囲に限定されるものではなく、20度以上や5度以下に設定してもよい。また、扉本体61は、ウエイトアーム64およびバランスウエイト65を用いずに扉本体61の重心位置と支持位置との位置関係によって可動戸当たり4の通水開口部41を開閉する重量バランスで支持されていてもよい。
隙間開閉部材7は、扉本体61と水門2の底部24との間に設けた隙間を開閉するためのものであり、本第一実施形態では、この隙間開閉部材7を外水側に持ち上げて開状態に操作する開操作補助手段8と、この開操作補助手段8により開状態に保持されている前記隙間開閉部材7を水没時の浮力によって閉状態に操作する閉操作補助手段9とを有する。
隙間開閉部材7は、通水開口部41の閉鎖時に扉本体61の下端縁部と水門2の底部24との間に設けた隙間を開閉するものである。隙間開閉部材7は、主に、天然ゴムや合成ゴムで構成されているところ、これらに炭素材や繊維材等を適宜添加、または混合したゴム素材で構成されることが好ましい。ただし、隙間開閉部材7の材質はこれらに限定されるものではなく、柔軟性や弾力性を備え、隙間開閉部材受け部52や水門2の底部24と密接することで水密を確保可能な素材から適宜選択してもよい。
本第一実施形態における隙間開閉部材7は、扉本体61の下端縁部から下方に延出するように形成されている。この隙間開閉部材7は、開操作補助手段8および閉操作補助手段9によって隙間が開閉操作されるようになっている。なお、隙間開閉部材7による隙間の開閉操作は開操作補助手段8および閉操作補助手段9によるものに限定されるものではなく、水圧などの外力を受けると自らの弾性力により前記扉本体61側を基点として流水方向に揺動可能に構成されていてもよい。
開操作補助手段8は、隙間開閉部材7を外水側に持ち上げて開状態に操作するものである。本第一実施形態における開操作補助手段8は、上下動可能な昇降ウエイト81と、この昇降ウエイト81の自重による重力方向の張力を持ち上げ方向に変換する方向変換機構を介して前記隙間開閉部材7を外水側に持ち上げて開状態に操作する持ち上げ操作部82とを有する。
昇降ウエイト81は、扉本体61に対して上下動可能なウエイトであり、本第一実施形態では、図8に示すように、扉本体61の外水側正面に左右対称に2つ配置される。本第一実施形態における昇降ウエイト81は、水没時の浮力によって水位上昇にともない上昇する浮揚機能を備えており、図示しないが、鋼板によって中空の箱状に形成された外装材と、この外装材の内部に収容され水没時に浮力を発生させやすい発泡スチロール等からなる内装材とから構成されている。また、当該昇降ウエイト81は次に説明する持ち上げ操作部82によって上下動可能に支持されている。
なお、昇降ウエイト81の形状は特に限定されるものではなく、昇降可能な形状から適宜選択してもよい。また、昇降ウエイト81の設置数は2つに限定されるものでなく、隙間開閉部材7の開閉操作に必要な重量および浮力が得られる1つ以上の設置数から適宜選択してもよい。
持ち上げ操作部82は、昇降ウエイト81の自重による重力方向の張力を持ち上げ方向に変換するものであり、本第一実施形態では、方向変換機構として作用するシーソー部821と、このシーソー部821と隙間開閉部材7とを連結する持ち上げ連結部822とを有する。
シーソー部821は、扉本体61の外側面に対して垂直に設けられた支持軸周りに揺動可能なものであり、一端部には昇降ウエイト81が固定されており、他端には持ち上げ連結部822が回動自在に支持されている。前記昇降ウエイト81に浮力が発生していない場合には、シーソー部821は昇降ウエイト81の自重による重力方向の張力によって当該昇降ウエイト81側に傾き、他端側の前記持ち上げ連結部822を持ち上げるようになっている。
持ち上げ連結部822は、シーソー部821の支持軸を挟んで昇降ウエイト81とは逆側の他端部と、隙間開閉部材7の外水側正面とを連結するものである。つまり、持ち上げ連結部822は、シーソー部821を介することで前記昇降ウエイト81の自重の重力方向の張力を前記隙間開閉部材7に伝達し、当該隙間開閉部材7を持ち上げる。
また、本第一実施形態における持ち上げ連結部822は、剛体により構成されることにより、昇降ウエイト81および持ち上げ操作部82は閉操作補助手段9としても機能する。つまり、本第一実施形態では、昇降ウエイト81が水没する時に発生する浮力によってシーソー部821が支持軸周りに揺動して持ち上げ連結部822側が下降する。このとき持ち上げ連結部822が可撓性のない剛体により構成されていることで、昇降ウエイト81の浮力が前記隙間開閉部材7を閉方向に揺動させる。そして、前記隙間開閉部材7を水門2の底部24および隙間開閉部材受け部52に押し付けることにより水密性能を高めるようになっている。
また、図示しないが、昇降ウエイト81および持ち上げ操作部82に浮遊物や塵などが付着して重量バランスなどが崩れるのを防止するため、扉本体61の外水側には保護カバーが設けられていることが好ましい。
なお、持ち上げ操作部82は、隙間開閉部材7の自重や水圧により水門2の底部24や隙間開閉部材受け部52との水密性能が確保できる場合には、可撓性を有するワイヤーやロープにより構成されていてもよい。
次に、本第一実施形態の交換型フラップゲート1の設置方法について説明する。
交換型フラップゲート1の設置方法は、図10に示すように、既設の昇降式ゲートを既設戸当たり3から取り外す昇降式ゲート取外工程(S1)と、交換型フラップゲート1の可動戸当たり4を既設戸当たり3にスライド可能に設置するとともに、既設の昇降機22に取り付ける可動戸当たり取付工程(S2,S3)と、前記水門2の構造体21に軸受設置台67を固定し、当該軸受設置台67にフラップ式扉体6を流水方向に揺動可能に支持させるフラップ式扉体設置工程(S4,S5)とを有する。
昇降式ゲート取外工程は、水門2から既設の昇降式扉体を取り外す工程(S1)である。本第一実施形態では、昇降機22の昇降ロッド23から前記昇降式扉体を取り外すとともに、前記既設戸当たり3の無い位置まで引き上げて取り外す。この昇降式扉体が取り外された後の水門2は、図2に示すように、前記既設戸当たり3と、前記昇降機22とを残した状態となる。
可動戸当たり取付工程は、既設の昇降式扉体を取り外した左右一対の既設戸当たり3の間に、可動戸当たり4を上下スライド可能に設置する工程(S2)、および前記昇降式扉体を取り付けていた昇降機22に昇降可能に取り付ける工程(S3)である。本第一実施形態では、可動戸当たり4を既設戸当たり3の上方位置まで引き上げ、既設左右戸当たり31とガイド部材33との間に挿入し、可動戸当たり4を下降位置まで下げた状態で、上部戸当たり42の上端面の左右中央位置に設けた昇降連結部44に既設の昇降機22の昇降ロッド23の下端部とピン接続して取り付ける。
また、本第一実施形態の可動戸当たり取付工程では、水門2の底部24であって既設左右戸当たり31とガイド部材33との間に固定戸当たり5を配置し、前記底部24に固定する。
フラップ式扉体設置工程は、水門2の構造体21に軸受設置台67を固定する工程(S4)、および当該軸受設置台67にフラップ式扉体6を流水方向に揺動可能に支持させる工程(S5)である。本第一実施形態では、図1に示すように、水門2から連続する水路10の上端面に左右一対の軸受設置台67を設置する。このとき、軸受設置台67は、フラップ式扉体6の大きさおよびその下端縁部と水門2の底面25との間に設ける隙間に応じて高さ位置および左右位置を調整して設置する。そして、フラップ式扉体6は揺動軸66に軸受け66を組み込み、一体にした状態で前記軸受設置台67に取り付ける。そして、前記扉本体61が5度〜20度程度の間で予め設定される初期開度でバランスを保持するようにバランスウエイト65の重さを調整する。
次に、本第一実施形態の交換型フラップゲート1の各構成の作用について説明する。
可動戸当たり4は、図12に示すように、下降位置に配置する。フラップ式扉体6の扉本体61は、水圧や風圧など重力以外の外力を受けていない状態において、所定の初期開度で支持されている。これにより、水門2の底面25と扉本体61の下端縁との間に隙間が形成され、内水側から流れる水を外水側へ排水することができる。特に、本第一実施形態における扉本体61は、図13に示すように、水門2の底部24との間に隙間を設けるように支持されているとともに、この隙間を開閉する隙間開閉部材7が開操作補助手段8によって持ち上げられた状態である。よって、扉本体61の初期開度が5度〜20度程度において、水門2の底面25と扉本体61との間に十分な隙間を確保でき、排水を妨げない。
また、本第一実施形態における可動戸当たり4は、下部戸当たりを有しない門形に形成されており、固定戸当たり5間の水門2の底面25の中央位置にも構造物を設けなかったため、内水側から流れてくる土砂やゴミなどが堆積しにくい構造になっている。
内水側からの排水量が増えて水位が上昇すると、扉本体61の下端側に水圧を受ける。この場合、図14に示すように、前記扉本体61は前記水圧によって揺動軸63周りに回動し排水方向に傾く。扉本体61が水圧によって排水方向に傾くことで、水門2の底面25との隙間は拡大し、通水開口部41が大きく開口する。本第一実施形態では、揺動軸63を中心として扉本体61とは逆方向にバランスウエイト65を設けているため、僅かな水圧でも回動しやすく構成されている。よって、内水側から受ける水圧で大きく開口し、スムーズに排水を行うことができる。
一方、外水側の水位が上昇し、内水側に逆流が生じると、扉本体61には内水側に押される水圧を受ける。水圧を受けた扉本体61は、図15に示すように、揺動軸63周りに回動して可動戸当たり4に当接する。
本第一実施形態の可動戸当たり4は上部戸当たり42と左右戸当たり43とからなる門形に形成されているため、扉本体61の背面側の上縁部および左右縁部に当接する。一方、本第一実施形態における可動戸当たり4の通水開口部41は下方が開口しており、隙間開閉部材7は、前記開口を逆流する流れから水圧を受ける。隙間開閉部材7は、逆流する流れの水圧を受けて揺動し、扉本体61の下端縁部と水門2の底面25との隙間を閉じるとともに、水門2の底面25および隙間開閉部材受け部52に当接する。なお、左右戸当たり43の下端面にある凹状固定穴46に、固定戸当たり5の上面に設けられた凸状固定部材51が嵌合されているため、隙間開閉部材7は前後および左右にずれることなく、水門2の底面25および隙間開閉部材受け部52に当接することができる。
これにより隙間開閉部材7は、前記隙間を閉鎖し、逆流を防止することができる。本第一実施形態では、開操作補助手段8として機能した昇降ウエイト81および持ち上げ操作部82が閉操作補助手段9としても機能する。つまり、持ち上げ操作部82は、昇降ウエイト81の浮力を下方に押し下げる力に変換し、隙間開閉部材7を水門2の底面25および隙間開閉部材受け部52に押し付ける。よって、隙間開閉部材7は、扉本体61の下端縁部と水門2の底部24との間の隙間を確実に閉鎖することができる。
また、水門2の最大の排水量で排水可能にする場合は、図16に示すように、昇降機22を操作して可動戸当たり4を上昇させる。可動戸当たり4は、フラップ式扉体6を備えておらず、かつ通水開口部41が開口されているため、既設の昇降式扉体よりも軽い。また、重量バランスが前後方向に大きく片寄るようなこともない。よって、既設の昇降機22で持ち上げることができる。
可動戸当たり4が持ち上げられると、前記可動戸当たり4によって狭められていた開口面積が拡大する。これにより、既設の昇降式ゲートを設置した際に設計された開口面積を確保することができる。また、フラップ式扉体6は、水圧により排水側に揺動するため、排水の妨げにならない。よって、設計上の最大の排水量で排水することができる。
以上のような本第一実施形態の交換型フラップゲート1および交換型フラップゲート1の設置方法によれば、以下の効果を奏することができる。
1.既設の昇降式ゲートを活用してフラップ式のゲートに交換することができる。
2.戸当たりを可動式にしたため、既設の昇降式ゲートを設置した際に設計された開口面積を確保することができ、当初の最大の排水量で排水することができる。
3.可動戸当たり4とは別にフラップ式扉体6を水門2の構造体21側に設置したことにより、可動戸当たり4を軽くすることができ、かつ重量バランスが前後方向に片寄らないため、既設の昇降機22を使って昇降させることができる。
4.可動戸当たり4を門形に形成し、水門2の底面25の中央位置に構造物を設けない構成により、内水側から流れてくる土砂やゴミなどが堆積し難い。
5.扉本体61の下端縁部と水門2の底面25との間に隙間を設けることで、僅かな初期開度でも通水開口部41を大きく開口でき、充分な排水量を確保することができる。
6.扉本体61は水圧で押されて閉方向に回動するとともに、隙間開閉部材7が水門2の底面25との隙間を閉鎖するので、逆流を確実に防止することができる。
7.凸状固定部材51および凹状固定穴46が嵌合する構成により可動戸当たり4が下降した際に所定の位置に納まりやすい。
次に、本発明に係る交換型フラップゲートおよび交換型フラップゲートの設置方法の第二実施形態について図面を用いて説明する。なお、前述した第一実施形態で説明した構成と同一または相当する構成については同一の符号を付して再度の説明を省略する。
本第二実施形態の交換型フラップゲート1は、可動戸当たり4を第一実施形態のものと異なる形状にしたものであり、具体的には、図17および図18に示すように、左右戸当たり43の下端同士を連結してなる下部戸当たり50を有する形状にして、可動戸当たり4を矩形型に形成したものである。
このように、可動戸当たり4を矩形型に形成した場合は、下部戸当たり50の下端面と、水門2の底面25との水密を確保することができるため、固定戸当たり5を水門2の底部24に設ける必要がなくなる。また、可動戸当たり4が矩形型に形成されている場合は、下部戸当たり50によって水門2の底面25との隙間が閉鎖できるため、隙間開閉部材7や開操作補助手段8、閉操作補助手段9を設けなくてもよい。よって、製作費用や設置日数などを抑制することができる。
次に、本発明に係る交換型フラップゲートおよび交換型フラップゲートの設置方法の第三実施形態について図面を用いて説明する。なお、前述した第一実施形態および第二実施形態で説明した構成と同一または相当する構成については同一の符号を付して再度の説明を省略する。
本第三実施形態の交換型フラップゲート1は、可動戸当たり4の通水開口部41から排水される水の流れをスムーズにしたものであり、具体的には、図19に示すように、門形に形成されている可動戸当たり4において、一対の左右戸当たり43,43の内水側背面43aを通水開口部41に向けて外水方向に下り傾斜状に形成している。
これにより、上流から通水開口部41に流れ込む水は、図20に示すように、左右戸当たり43の内水側背面43aの傾斜に沿って通水開口部41の外水に向けて淀みなく流れる。また、流速が速いまま保たれるため、上流から流れてくるゴミや土砂が左右戸当たり43の内水側背面43a周辺に堆積するのを防止できる。
また、一対の左右戸当たり43,43の内水側背面43aを外水方向に下り傾斜状に形成する可動戸当たり4は、門形に限定するものに限られず、図21に示すように、矩形型の可動戸当たり4にしてもよい。なお、矩形型の可動戸当たり4においては、図示しないが、下部戸当たり50の内水側背面を、左右戸当たり43の内水側背面43aと同様な作用効果を得るために、通水開口部41に対して外水方向に下り傾斜状に形成してもよい。
なお、本発明に係る交換型フラップゲートおよび交換型フラップゲートの設置方法は、前述した実施形態に限定されるものではなく、適宜変更することができる。例えば、図示しないが、水門2または可動戸当たり4には、当該可動戸当たり4の左右端部に昇降をガイドするガイドローラーを設けてもよい。
1 交換型フラップゲート
2 水門
3 既設戸当たり
4 可動戸当たり
5 固定戸当たり
6 フラップ式扉体
7 隙間開閉部材
8 開操作補助手段
9 閉操作補助手段
10 水路
21 構造体
22 昇降機
23 昇降ロッド
24 底部
25 底面
31 既設左右戸当たり
32 既設上部戸当たり
33 ガイド部材
34 既設戸当たり側密接用くさび部
41 通水開口部
42 上部戸当たり
43 左右戸当たり
43a 左右戸当たりの内水側背面
44 昇降連結部
45 ピン孔
46 凹状固定穴
47 可動戸当たり側密接用くさび部
48 左右ズレ防止突設部
49 水密ゴム
50 下部戸当たり
51 凸状固定部材
52 隙間開閉部材受け部
61 扉本体
62 扉本体支持アーム
63 揺動軸
64 ウエイトアーム
65 バランスウエイト
66 軸受け
67 軸受設置台
81 昇降ウエイト
82 持ち上げ操作部
821 シーソー部
822 持ち上げ連結部

Claims (8)

  1. 水路を開閉可能なゲートとして水門に設けられた左右一対の既設戸当たりに沿って扉体が上下方向に昇降する既設の昇降式ゲートを、フラップ式のゲートに交換するための交換型フラップゲートであって、
    既設の前記昇降式ゲートの扉体が外された前記左右一対の既設戸当たりに沿って昇降可能に設置されるとともに、その中央に通水可能な通水開口部が形成されている可動戸当たりと、
    前記水路を形成する構造体または前記既設戸当たりが固定されている門柱部分に固定される軸受設置台と、
    前記軸受設置台によって流水方向に揺動可能に支持されるとともに、降下位置にある前記可動戸当たりの前記通水開口部を開閉しうるフラップ式扉体と
    を有する、前記交換型フラップゲート。
  2. 前記可動戸当たりが、上部戸当たりと、この上部戸当たりの左右端から下方に垂下された一対の左右戸当たりとにより前記通水開口部の下方を開口するように門形に形成されている、請求項1に記載の交換型フラップゲート。
  3. 前記可動戸当たりが、上部戸当たりと、この上部戸当たりの左右端から下方に垂下された一対の左右戸当たりと、これら左右戸当たりの下端同士を連結する下部戸当たりとを有する矩形型に形成されている、請求項1に記載の交換型フラップゲート。
  4. 前記フラップ式扉体は、前記通水開口部を閉鎖している状態においてその下端縁部と前記水門の底面との間に隙間を設けるように構成されているとともに、前記下端縁部には流水方向に揺動して前記隙間を開閉する隙間開閉部材が取り付けられている、請求項2に記載の交換型フラップゲート。
  5. 前記水門の底部に固定戸当たりが固定されているとともにその上面に凸状固定部材が設けられており、前記一対の左右戸当たりの下端面には、前記可動戸当たりが降下した際に前記凸状固定部材と嵌合する凹状固定穴が形成されている、請求項2に記載の交換型フラップゲート。
  6. 前記一対の左右戸当たりは、その内水側背面が、前記通水開口部に向けて外水方向に下り傾斜状に形成されている、請求項2から請求項4のいずれかに記載の交換型フラップゲート。
  7. 前記可動戸当たりが、昇降式ゲートの扉体を昇降させていた既設の昇降機によって昇降可能に支持されている、請求項1から請求項6のいずれかに記載の交換型フラップゲート。
  8. 水路を開閉可能なゲートとして水門に設けられた左右一対の既設戸当たりに沿って扉体が上下方向に昇降する既設の昇降式ゲートを、フラップ式のゲートに交換する交換型フラップゲートの設置方法であって、
    既設の前記昇降式ゲートの扉体を昇降機および前記水門の左右一対の既設戸当たりから取り外す昇降式ゲート取外工程と、
    前記左右一対の既設戸当たりの間に、中央に通水可能な通水開口部が形成されている可動戸当たりをスライド可能に配置するとともに、前記昇降機に昇降可能に取り付ける可動戸当たり取付工程と、
    前記水路を形成する構造体または前記既設戸当たりが固定されている門柱部分に軸受設置台を固定する軸受設置台固定工程と、
    前記軸受設置台にフラップ式扉体を流水方向に揺動可能に支持させて、降下位置にある前記可動戸当たりの前記通水開口部を開閉可能に構成したフラップ式扉体設置工程と
    を有する、前記交換型フラップゲートの設置方法。
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