JPH05118020A - 2段式ゲート - Google Patents
2段式ゲートInfo
- Publication number
- JPH05118020A JPH05118020A JP30680191A JP30680191A JPH05118020A JP H05118020 A JPH05118020 A JP H05118020A JP 30680191 A JP30680191 A JP 30680191A JP 30680191 A JP30680191 A JP 30680191A JP H05118020 A JPH05118020 A JP H05118020A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- door
- door body
- wire
- weight
- wires
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 扉体引上げ用ワイヤが水中を揺遊するのを防
止できる手段を備えた2段式ゲートを提供する。 【構成】 河床上に昇降自在に設置された第1の扉体1
2と、この第1の扉体12の引上14と、この第1の扉
体12上にヒンジ部2を中心に回転自在に設置された第
2の扉体1と、水路の側壁部7に設置されて、この第2
の扉体1に取り付けられたワイヤ11を巻き上げる巻上
機10とから成る2段式ゲートにおいて、上記ワイヤ1
1にテンションを付与する重錘4を設けた。
止できる手段を備えた2段式ゲートを提供する。 【構成】 河床上に昇降自在に設置された第1の扉体1
2と、この第1の扉体12の引上14と、この第1の扉
体12上にヒンジ部2を中心に回転自在に設置された第
2の扉体1と、水路の側壁部7に設置されて、この第2
の扉体1に取り付けられたワイヤ11を巻き上げる巻上
機10とから成る2段式ゲートにおいて、上記ワイヤ1
1にテンションを付与する重錘4を設けた。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は2段式ゲートに係り、昇
降自在な扉体上に設けられた回転自在な扉体を巻き上げ
るワイヤにテンションを付与する重錘を設けることによ
り、ワイヤが水中で不要に揺遊しないようにしたもので
ある。
降自在な扉体上に設けられた回転自在な扉体を巻き上げ
るワイヤにテンションを付与する重錘を設けることによ
り、ワイヤが水中で不要に揺遊しないようにしたもので
ある。
【0002】
【従来の技術】水路に設置される制水ゲートとして、2
段式ゲートが知られている。2段式ゲートは、昇降自在
な第1の扉体上に、第2の扉体をヒンジ部を中心に回転
自在に設置したものであり、第1の扉体を昇降させた
り、第2の扉体を起伏させることにより、水路の水位を
調整するようになっている。またこのような回転自在な
扉体に浮力を付与するフロートを設けることにより、扉
体が転倒した後、水位が上昇すると、扉体が浮力により
自動的に起立して、下流側の水が上流側へ逆流しないよ
うにしたものが知られている。このような自力浮上式ゲ
ートは、本川と支川の境界部や、農業用水路と潮遊池の
境界付近に設置されることが多い。
段式ゲートが知られている。2段式ゲートは、昇降自在
な第1の扉体上に、第2の扉体をヒンジ部を中心に回転
自在に設置したものであり、第1の扉体を昇降させた
り、第2の扉体を起伏させることにより、水路の水位を
調整するようになっている。またこのような回転自在な
扉体に浮力を付与するフロートを設けることにより、扉
体が転倒した後、水位が上昇すると、扉体が浮力により
自動的に起立して、下流側の水が上流側へ逆流しないよ
うにしたものが知られている。このような自力浮上式ゲ
ートは、本川と支川の境界部や、農業用水路と潮遊池の
境界付近に設置されることが多い。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが上記のよう
に、一旦転倒した扉体が浮力により浮上すると、ワイヤ
が緩み、このワイヤが水中に揺遊して、扉体の巻き上げ
作業等の障害物になりやすい問題があった。また第2の
扉体がフロートを有しないものにあっても、第1の扉体
が上昇すると、同様にしてワイヤが緩んで水中を揺遊し
やすい問題点があった。そこで本発明は、このようなワ
イヤの緩みを防止できる手段を備えた転倒ゲートを提供
することを目的とする。
に、一旦転倒した扉体が浮力により浮上すると、ワイヤ
が緩み、このワイヤが水中に揺遊して、扉体の巻き上げ
作業等の障害物になりやすい問題があった。また第2の
扉体がフロートを有しないものにあっても、第1の扉体
が上昇すると、同様にしてワイヤが緩んで水中を揺遊し
やすい問題点があった。そこで本発明は、このようなワ
イヤの緩みを防止できる手段を備えた転倒ゲートを提供
することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、河床上に昇降
自在に設置された第1の扉体12と、この第1の扉体1
2の引上機14と、この第1の扉体12上にヒンジ部2
を中心に回転自在に設置された第2の扉体1と、水路の
側壁部7に設置されて、この第2の扉体1に取り付けら
れたワイヤ11を巻き上げる巻上機10とから成る2段
式ゲートにおいて、上記ワイヤ11にテンションを付与
する重錘4を設けたものである。
自在に設置された第1の扉体12と、この第1の扉体1
2の引上機14と、この第1の扉体12上にヒンジ部2
を中心に回転自在に設置された第2の扉体1と、水路の
側壁部7に設置されて、この第2の扉体1に取り付けら
れたワイヤ11を巻き上げる巻上機10とから成る2段
式ゲートにおいて、上記ワイヤ11にテンションを付与
する重錘4を設けたものである。
【0005】
【作用】上記構成において、一旦転倒した第2の扉体1
が、水位の上昇とともにフロート3の浮力により起立し
た状態で、ワイヤ11には重錘4によりテンションが付
与されるので、ワイヤ11が水中を不要に揺遊すること
はなく、巻き上げ機10を操作してワイヤ11を確実に
巻き上げて扉体1を起立させることができる。また引上
機14を操作して第1の扉体12を上昇させた場合も、
ワイヤ11には重錘4によりテンションが付与され、ワ
イヤ11が揺遊することはない。
が、水位の上昇とともにフロート3の浮力により起立し
た状態で、ワイヤ11には重錘4によりテンションが付
与されるので、ワイヤ11が水中を不要に揺遊すること
はなく、巻き上げ機10を操作してワイヤ11を確実に
巻き上げて扉体1を起立させることができる。また引上
機14を操作して第1の扉体12を上昇させた場合も、
ワイヤ11には重錘4によりテンションが付与され、ワ
イヤ11が揺遊することはない。
【0006】
(実施例1)次に、図面を参照しながら本発明の実施例
を説明する。図1は2段式ゲートの側面図、図2は正面
図である。12は第1の扉体であり、河床上に昇降自在
に設置されている。13は扉体12に立設されたラック
であり、扉体12の上方の架設部16に設けられた引上
機14のハンドル15を操作することにより昇降させ
る。1は第2の扉体であり、第1の扉体12上にヒンジ
部2を中心に回転自在に設置されている。扉体1の上部
には、ドラム状のフロート3が装着されている。またこ
のフロート3上には、重錘としてのアーム4がヒンジ部
5を介して回転自在に軸着されている。6はフロート3
上に立設された水切りである。7は側壁部であり、その
上部には巻上げ機10が設置されている。11はこの巻
上げ機10から導出する鋼線やナイロンロープなどのワ
イヤであり、上記アーム4の上端部に取り付けられてい
る。この2段式ゲートは上記のような構成より成り、扉
体1が起立している状態で、アーム4は、図1(イ)に
実線にて示すようにワイヤ11に引っ張られて起立して
いる。さて、扉体1の上流側の水位が計画水位まで上昇
すると、自動装置(図外)が作動して扉体1の起立ロッ
ク状態は解除され、扉体1はワイヤ11を矢印N方向に
導出させながら、第1の扉体12上に転倒する(同図2
点鎖線参照)。この転倒状態で、アーム4はワイヤ11
に引っ張られて、起立状態を保持している(図1(ロ)
2点鎖線参照)。なお自動装置は、水位が計画水位まで
上昇したことが、浮子等の水位検知手段により検出され
ると、扉体1の起立ロック状態を解除して、扉体1を自
重と背水圧により転倒させるものであり、周知慣用手段
であるので説明は省略する。このようにして扉体1が転
倒すると、上流側の水は下流側へ放流される。さて、こ
の状態で水路の水位が高くなると、扉体1はフロート3
が受ける浮力により図1実線位置まで浮上して起立し、
下流側の水が上流へ逆流するのを防止する。またこのよ
うに扉体1が浮上すると、ワイヤ11は緩むが、ワイヤ
11の緩みに応じてアーム4は下方に回転し(図1
(ハ)1点鎖線参照)、ワイヤ11にはテンションが付
与され、ワイヤ11は緩むことなく水中にまっすぐに張
られる。図1において、破線は、重錘としての上記アー
ム4が無い場合のワイヤ11を示している。アーム4が
無いと、図示するようにワイヤ11は緩んで水中を揺遊
し、巻上げ機10を操作して扉体1を起立させる際に、
扉体1の起立動作の障害物になる。また図3に示すよう
に、引上機14のハンドル15を操作して第1の扉体1
2を上昇させると、第2の扉体1も第1の扉体12と一
緒に上昇するが、この場合も、扉体1の上昇にともなう
ワイヤ11の緩みに応じてアーム4は下方に回転し、ワ
イヤ11にはテンションが付与されて、不要に揺遊する
ことはない。なおこの場合のワイヤ11の緩みは、フロ
ート3の有無にかかわらず生じる。
を説明する。図1は2段式ゲートの側面図、図2は正面
図である。12は第1の扉体であり、河床上に昇降自在
に設置されている。13は扉体12に立設されたラック
であり、扉体12の上方の架設部16に設けられた引上
機14のハンドル15を操作することにより昇降させ
る。1は第2の扉体であり、第1の扉体12上にヒンジ
部2を中心に回転自在に設置されている。扉体1の上部
には、ドラム状のフロート3が装着されている。またこ
のフロート3上には、重錘としてのアーム4がヒンジ部
5を介して回転自在に軸着されている。6はフロート3
上に立設された水切りである。7は側壁部であり、その
上部には巻上げ機10が設置されている。11はこの巻
上げ機10から導出する鋼線やナイロンロープなどのワ
イヤであり、上記アーム4の上端部に取り付けられてい
る。この2段式ゲートは上記のような構成より成り、扉
体1が起立している状態で、アーム4は、図1(イ)に
実線にて示すようにワイヤ11に引っ張られて起立して
いる。さて、扉体1の上流側の水位が計画水位まで上昇
すると、自動装置(図外)が作動して扉体1の起立ロッ
ク状態は解除され、扉体1はワイヤ11を矢印N方向に
導出させながら、第1の扉体12上に転倒する(同図2
点鎖線参照)。この転倒状態で、アーム4はワイヤ11
に引っ張られて、起立状態を保持している(図1(ロ)
2点鎖線参照)。なお自動装置は、水位が計画水位まで
上昇したことが、浮子等の水位検知手段により検出され
ると、扉体1の起立ロック状態を解除して、扉体1を自
重と背水圧により転倒させるものであり、周知慣用手段
であるので説明は省略する。このようにして扉体1が転
倒すると、上流側の水は下流側へ放流される。さて、こ
の状態で水路の水位が高くなると、扉体1はフロート3
が受ける浮力により図1実線位置まで浮上して起立し、
下流側の水が上流へ逆流するのを防止する。またこのよ
うに扉体1が浮上すると、ワイヤ11は緩むが、ワイヤ
11の緩みに応じてアーム4は下方に回転し(図1
(ハ)1点鎖線参照)、ワイヤ11にはテンションが付
与され、ワイヤ11は緩むことなく水中にまっすぐに張
られる。図1において、破線は、重錘としての上記アー
ム4が無い場合のワイヤ11を示している。アーム4が
無いと、図示するようにワイヤ11は緩んで水中を揺遊
し、巻上げ機10を操作して扉体1を起立させる際に、
扉体1の起立動作の障害物になる。また図3に示すよう
に、引上機14のハンドル15を操作して第1の扉体1
2を上昇させると、第2の扉体1も第1の扉体12と一
緒に上昇するが、この場合も、扉体1の上昇にともなう
ワイヤ11の緩みに応じてアーム4は下方に回転し、ワ
イヤ11にはテンションが付与されて、不要に揺遊する
ことはない。なおこの場合のワイヤ11の緩みは、フロ
ート3の有無にかかわらず生じる。
【0007】(実施例2)図4において、上記ワイヤ1
1には重錘としての鋼球16が装着されており、このも
のも、鎖線にて示すように扉体1が浮上して起立した状
態で、ワイヤ11にテンションを付与し、上記実施例1
と同様の作用効果が得られる。
1には重錘としての鋼球16が装着されており、このも
のも、鎖線にて示すように扉体1が浮上して起立した状
態で、ワイヤ11にテンションを付与し、上記実施例1
と同様の作用効果が得られる。
【0008】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、第
1の扉体12が上昇したり、あるいは第2の扉体1が浮
上した状態で、ワイヤ11には重錘4によりテンション
が付与されるので、ワイヤ11が不要に揺遊して、扉体
の起立動作の障害物になることはない。
1の扉体12が上昇したり、あるいは第2の扉体1が浮
上した状態で、ワイヤ11には重錘4によりテンション
が付与されるので、ワイヤ11が不要に揺遊して、扉体
の起立動作の障害物になることはない。
【図1】2段式ゲートの側面図
【図2】同正面図
【図3】同側面図
【図4】他の実施例の側面図
1 第2の扉体 2 ヒンジ部 4 重錘 7 側壁部 10 巻上機 11 ワイヤ 12 第1の扉体 14 引上機 16 重錘
Claims (1)
- 【請求項1】 河床上に昇降自在に設置された第1の扉
体12と、この第1の扉体12の引上機14と、この第
1の扉体12上にヒンジ部2を中心に回転自在に設置さ
れた第2の扉体1と、水路の側壁部7に設置されて、こ
の第2の扉体1に取り付けられたワイヤ11を巻き上げ
る巻上機10とから成る2段式ゲートにおいて、 上記ワイヤ11にテンションを付与する重錘4を設けた
ことを特徴とする2段式ゲート。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP30680191A JPH05118020A (ja) | 1991-10-25 | 1991-10-25 | 2段式ゲート |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP30680191A JPH05118020A (ja) | 1991-10-25 | 1991-10-25 | 2段式ゲート |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05118020A true JPH05118020A (ja) | 1993-05-14 |
Family
ID=17961424
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP30680191A Pending JPH05118020A (ja) | 1991-10-25 | 1991-10-25 | 2段式ゲート |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH05118020A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN108316254A (zh) * | 2018-04-04 | 2018-07-24 | 张�杰 | 一种模块化钢坝 |
CN111268548A (zh) * | 2020-03-13 | 2020-06-12 | 上海外高桥造船有限公司 | 闸门吊绳定位工装 |
-
1991
- 1991-10-25 JP JP30680191A patent/JPH05118020A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN108316254A (zh) * | 2018-04-04 | 2018-07-24 | 张�杰 | 一种模块化钢坝 |
CN111268548A (zh) * | 2020-03-13 | 2020-06-12 | 上海外高桥造船有限公司 | 闸门吊绳定位工装 |
CN111268548B (zh) * | 2020-03-13 | 2022-03-22 | 上海外高桥造船有限公司 | 闸门吊绳定位工装 |
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