JPH04179717A - 排砂用導水路を有する転倒ゲート - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 ［産業上の利用分野］ 本発明は河川中流域に設置して用いる排砂用導水路を有
する転倒ゲートに関するものである。

［従来の技術］ 河川中流域に設置される転倒ゲートは、上流から流下し
て来た土砂が転倒ゲートの背部に堆砂することによって
倒伏不能となる場合がある。

したがって、このような場所に転倒ゲートを設置する場
合は、効果のある排砂装置とか、堆砂を生じさせないよ
うな管理方法を考慮しなければならない。

従来、かかる点を考慮して、第５図に示す如き排砂機能
を備えた転倒ゲートか提案されている。すなわち、河床
１にゲート回転軸２にて起倒自在に取り付けて設置した
転倒ゲート本体３の背面側（下流側）に、上記転倒ゲー
ト本体３に沿って導流板４を設けて、該導流板４と転倒
ゲート本体３との間に排砂用導水路５を形成し、該排砂
用導水路５の上端を越流本人口６、下端を流出ロアとし
、転倒ゲート本体３を越流した水が越流本人口６から排
砂用導水路５に入り、ここを流れて流出ロアから噴出さ
せるようにし、転倒ゲート後部の土砂を排砂するように
したものがある。

［発明か解決しようきする課題Ｊ ところか、上記従来の転倒ゲートでは、転倒ゲート本体
３の背面に排砂用導水路５を形成し、且つ流出ロアか河
床１に対向するような向きとしであるため、次のような
問題がある。

■ゲート回転軸２による回動部の底部やその近傍に堆積
した土砂は排砂用導水路５を流下した越流水により掃流
することかできないため、上記回動部の底部やその近傍
に土砂が堆積したときは転倒ゲートを完全に倒伏させる
ことかできないおそれがある。

■転倒ゲート本体３背面の導流板４に沿って流下して流
出ロアより噴出させられた水流は、河床Ｉと衝突して、
その流れの向きを下流方向へ変えて流れ、転倒ゲート本
体３後方の土砂を掃流することになるため、越流水の落
下速度は河床との衝突時に減速されるため、越流水の落
下エネルギーを有効に利用しているとはいえない。

そこで、本発明は、転倒ゲート本体の回転部の底部やそ
の近傍位置に土砂か堆積した場合ても掃流することがて
きて、転倒ゲートの完全倒伏を可能にすると共に、越流
水の落下速度か減速することなく越流水の落下エネルキ
ーの有効利用が図れるようにしようとしてなしたもので
ある。

［課題を解決するための手段］ 本発明は、上記課題を解決するために、河床上にゲート
回転軸により起倒自在に取り付けた転倒ゲート本体の前
面側に、導流板を上記ゲート回転軸側に近付くほと対峙
間隔か狭くなるように配設して、転倒ゲート本体との間
に排砂用導水路を形成すると共に、上記導流板の下端側
を上記ゲート回転軸に沿いほぼ半円形状に屈曲させて流
出口を開口させ、且つ上記流８０を、転倒ゲート本体の
起立時に下流方向へ向くようにした構成とする。又、ヒ
ンジ近傍においては上記流出口より流出される水をヒン
ジ部方向へ案内するためのデフレクタと、該デフレクタ
へ越流水を案内するための越流水案内用ガイドプレート
を備えた構成とする。

１作　　　用］ 排砂用導水路が転倒ゲート本体の前面側にあり、その流
出口がゲート回転軸に沿って下流方向へ開口しているの
で、越流水が排砂用導水路を流下して流出口より下流方
向へ噴出させられる際、転倒ゲート本体の回転部の底部
やその近傍に堆積している土砂はすべて掃流させられる
。

これにより洪水時における転倒ゲートの完全倒伏が可能
となる。又、排砂用導水路を流下した越流水は流出口よ
り下流方向へ自然に噴出されるようになるので、越流水
の落下速度が減速されることはなく、越流水の落下エネ
ルギーを有効に利用して土砂を掃流できる。更に、越流
水のガイドを設けたり、流出口にデフレクタを設けるこ
とにより、越流水は、ヒンジ部後方へ絞られて噴出させ
られるため、噴出された水流に勢を付与できて土砂の掃
流を効果的に行うことがてきる。

［実　施　例］ 以下、本発明の実施例を図面を参照して説明する。

第１図乃至第４図は本発明の排砂用導水路を有する転倒
ゲートの実施例を示すもので、河床１に固定したヒンジ
１０に、ゲート回転軸２を介して転倒ゲート本体３を起
倒自在に取り付け、該転倒ゲート本体３の前面側に、平
板状の導流板８を転倒ゲート本体３の前面に沿わせて且
つ該転倒ゲート本体３の先端側よりも基端側はど対峙間
隔を狭くするように、すなわち、容積が漸次小さくなる
ようにして一体的に支持させると共に、上記導流板８の
基端側９を、上記ゲート回転軸２の外側に沿うよう円弧
状に延長させて、転倒ゲート本体３の表面からゲート回
転軸２の外側に沿う排砂用導水路１１を形成し、且っ該
排砂用導水路１１の転倒ゲート本体３先端側の開口を越
流水λ口１２、回転軸２側の開口を流出口１３として、
転倒ゲート本体３が起立時に上記流出口１３が下流方向
へ水平に開口するようにする。上記転倒ゲート本体３の
回転軸２の上流側には、水密ゴム取付台１４を下流側へ
向けて張り出させて、該水密ゴム取付台１４上に、水密
ゴム１５を水平状態に取り付け、該水密ゴム１５を上記
導流板８の基端側９の円弧状表面に当接させて水箱作用
を行わせるようにし、転倒ゲート本体３の起立時に越流
水か越流本人口１２から導水路１１に入り、該導水路１
１を流下して流出口１３から下流方向へ自然の状態で噴
出されるようにする。

又、ヒンジ部近傍においては上記転倒ゲート本体３の前
面側から回転軸２の外側を沿うように設けである広幅の
導水路１１の流出口１３に、噴出される越流水の向きを
変えるようにするデフレクタ１６を設置し、且つ導水路
１１の内部に、越流水を上記デフレクタ１６へ案内する
ように越流水案内用ガイドプレート１７を設け、越流水
の流れを規制してデフレクタ１６へ案内させ、デフレク
タ１６により規制された方向へ噴出させられるようにす
る。

１８はスポイラである。

河川で転倒ケートを使用中に、該転倒ゲートの背部、す
なわち、下流側位置には堆砂か多くなり、これが原因で
洪水時に転倒ゲートを完全に倒伏させることができなく
なる場合かあることは前記したが、本発明では、転倒ゲ
ート本体３の前面側に導水路１１を形成し、且つ該導水
路１１をゲート回転軸２の外側に沿わせて円弧状に延長
させ、下流方向へ水平に越流水を噴出させるように流出
口１３が開口させであるので、本発明の排砂用導水路を
有する転倒ゲートを第１図の如く少し倒すと、越流水は
導水路１１内を流下し、回転軸２の底部に開口する流出
口１３より高速で下流方向へ噴出される。これにより転
倒ゲート本体３の下流側に堆積する土砂は勿論、回転軸
２の底部やその近傍に堆積する土砂も有効に掃流させる
ことができ、転倒ゲートを第１図の二点鎖線で示す如く
完全に倒伏させることが可能となる。又、上記流出口１
３から越流水か噴出させられる際、下流方向へ水平に噴
出させられるので、越流水は自然の状態、で流れること
かできて、従来方式の如き減速することがなく有効に土
砂を掃流させることができる。

又、導水路１１の流出口１３にデフレクタ１６を設け、
且つ該デフレクタ１６へ越流水を案内するガイドプレー
ト１７を導水路１１内に設けた構成にすると、流出口１
３から噴出される越流水の向きを、ゲート回転軸２を支
持するヒンジ１０の方向へ規制することができるので、
ヒンジ１０の後部に堆積し易い土砂を有効に掃流できて
、堆砂を防止できることになる。

上記のようにして転倒ゲート背部の堆砂を掃流させて、
掃流の必要がなくなったときは、水が越流しないところ
まで転倒ゲートを起こし、ゲート本来の機能である止水
作用を行わせるようにする。

なお、上記実施例では、河川に使用する場合を示したが
、ダムの貯水用として使用するものにも適用できること
は勿論である。

［発明の効果］ 以上述べた如く本発明の排砂用導水路を有する転倒ゲー
トによれば、次の如き優れた効果を奏し得る。

（ｉ）転倒ゲート本体の前面側に導流板を、該転倒ゲー
ト本体の前面に沿い配設すると共に、基端側をゲートの
回転軸の外側を円弧状に沿わせて延長させ、流出口をゲ
ート回転部の底部に下流方向へ開口させた構成としであ
るので、越流水をゲート回転軸の底部から下流方向へ噴
出させることができて、ゲート回転部の底部やその近傍
位置の堆砂も有効に掃流させることができ、洪水時に転
倒ケートを完全倒伏させることが可能となる。

（ｉｉ）導水路の流出口を下流方向へ水平に開口するよ
うにしであるので、越流水は導水路がら下流方向へ自然
の状態で噴出てきて、従来方式の如き越流水の落下速度
が減速するということがなく、越流水の落下エネルギー
の有効利用が図れる。

（ｉｉｉ）導水路の流出口にデフレクタを設け、且つ該
デフレクタに越流水を案内させるための越流水案内用ガ
イドプレートを導水路内に設けることにより、流出口か
ら噴出される越流水の向きを堆砂し易い個所へと規制で
きて有効に堆砂を掃流できることになると共に、ガイド
プレートで流れを規制してデフレクタへ案内させるので
一定の水流で掃流できる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の排砂用導水路を有する転倒ゲートの実
施例を示す側面図、第２図は第１図の正面図、第３図は
第２図の■−■矢視図、第４図は第３図のＩＶ−ＴＶ矢
視図、第５図は従来の転倒ゲートの概略側面図である。 １・・・河床、２・・・ゲート回転軸、３・・・転倒ゲ
ート本体、８・・・導流板、９・・・導流板の基端側、
１０・・・ヒンジ、１１・・・排砂用導水路、１２・・
・越流水入口、１３・・・流出口、１６・・・デフレク
タ、１７・・・越流水案内用ガイドプレート。 第３図　　　　　　第４図 第５図

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. （１）河床上にゲート回転軸を介し起倒自在に設置した
   転倒ゲート本体の前面側に、該転倒ゲート本体の前面に
   沿わせて導流板を配設すると共に、該導流板の基端側を
   ゲート回転軸の外側を円弧状に沿わせて延長させて導水
   路を形成し、該導水路の流出口を下流方向へ向けて開口
   させてなる構成を有することを特徴とする排砂用導水路
   を有する転倒ゲート。（２）導水路の流出口にデフレク
   タを設け、且つ該デフレクタに越流水を案内する越流水
   案内用ガイドプレートを導水路の内部に設けてなる請求
   項（１）記載の排砂用導水路を有する転倒ゲート。