JP3761874B2 - 写真処理剤カートリッジ - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は写真処理剤カートリッジに係り、詳しくは、現像液、漂白液、定着液等の異なる種類の写真処理剤がそれぞれ充填された複数の容器を1セットにしてそれらの写真処理剤を一度に自動現像機に供給することができる写真処理剤カートリッジに関する。
【0002】
【従来の技術】
フィルムの現像処理を行うフィルムプロセッサ、フィルム画像をプリント出力するプリンタプロセッサ等を備える自動現像機では、現像、漂白、定着等の各処理工程で、種類の異なる複数の写真処理剤(処理薬品)が使用される。これらの写真処理剤は、専用の写真処理剤用容器に充填されて現像所(ラボ)に供給され、オペレータがその写真処理剤用容器を自動現像機に装填することにより自動現像機に供給又は補充されるが、近年では、この写真処理剤の供給作業をオペレータが簡単且つ清潔に行えるようにするため、各写真処理剤がそれぞれ充填された複数の写真処理剤用容器を1セットで交換することができるカートリッジ方式が主流となっている。
【0003】
例えば、図23及び図24に示される従来の写真処理剤カートリッジ200では、現像液、漂白液、定着液をそれぞれ充填した3本の写真処理剤用容器202(202A、202B、202C)が、直方体形状の収納箱(段ボール箱)204に収納されて1セットにされている。写真処理剤用容器202については、プラスチック製で図25〜図27に示すように四角筒状に形成されるとともに、口部にはキャップ206及びパッキン208が取り付けられて、容器内の写真処理剤が漏れ出さないよう封止されている。
【0004】
そしてこの写真処理剤カートリッジ200は、オペレータの手作業により、写真処理剤用容器202の口部(キャップ206及びパッキン208)を下方に向けた逆さまの状態で、自動現像機のカートリッジ装填部に装填される。装填が完了すると、各写真処理剤用容器202に対応して設けられた穿孔部材(洗浄ノズル)がパッキン208を押圧して開封し、各写真処理剤は排出され自動現像機に供給される。このようなカートリッジ方式によって、オペレータは、容器及び写真処理剤に触れることなく、3種類の写真処理剤(現像液、漂白液、定着液)を一度に自動現像機に供給できるようになり、したがって、作業の簡便性及び清潔性が図られている。
【0005】
また、この写真処理剤カートリッジには、2種類の写真処理剤を上述の写真処理剤用容器202よりも小容量の容器にそれぞれ充填してそれらを1セットにした小型サイズのものもあるが、それとは別に、上記3種類の写真処理剤の組み合わせによる同一サイズのカートリッジにおいて、使用する機種に応じて写真処理剤の成分を変えた複数の種類が用意されている。そして、それらの写真処理剤カートリッジが誤って他の機種に装填されることを防ぐため、収納箱204の前面210の上端部には、カートリッジの種類毎に数や配置を異ならせた切り欠きを形成し(図23の例では2個の切り欠き212が左右非対称に配置されている)、自動現像機にはその切り欠きに嵌合する凸部を設け、カートリッジを装填する際の凸部と切り欠きの嵌合の可否により、その写真処理剤カートリッジの正誤をオペレータが判断できるようになっている(例えば、特許文献1参照)。
【0006】
【特許文献1】
特開平11−282148号公報 (第5−7頁、第1図、第5図)
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上述した写真処理剤カートリッジ200の場合、自動現像機側の凸部が嵌合可能な切り欠き212又は開口等を形成できる部位は、内部が空洞になっている収納箱204の上端部に限られる。そのため、切り欠き212や開口等の数、配置の差異を利用する誤装填防止のパターン(形態)を、それ程多く設定することができない。これまでは、写真処理剤カートリッジの種類が少なかったため、上記の構造でも問題にはならなかったが、今後は、自動現像機の機種が増えるのに伴い写真処理剤カートリッジの種類も増加するため、更に多くの誤装填防止パターンを簡単に設定できる新たな構造が求められている。
【0008】
本発明は上記事実を考慮して、自動現像機への誤装填を防止するための誤装填防止パターンをより多くしかも簡単に設定することができる写真処理剤カートリッジを提供することを課題とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために請求項1に記載の発明は、異なる種類の写真処理剤がそれぞれ充填された複数の容器と、この複数の容器を1セットにするセット部材と、を備え、自動現像機に設けられた装填部に装填されることにより前記異なる種類の写真処理剤をそれぞれ前記自動現像機に供給する写真処理剤カートリッジであって、前記複数の容器の少なくとも一つは、容器の外面が局部的に凹状に変形された凹部を有するとともに、前記セット部材によるセット化で前記凹部の配置を異ならせる複数のセット向きが選択可能とされ、この凹部の少なくとも一つが前記装填部に設けられた少なくとも一つの凸部に嵌合するよう構成されていることを特徴としている。
【0010】
請求項1に記載の発明では、異なる種類の写真処理剤がそれぞれ充填される複数の容器の少なくとも一つに、容器の外面を局部的に凹状に変形させた凹部を設け、これら複数の容器をセット部材により1セットにして写真処理剤カートリッジを構成する。自動現像機への装填では、複数の容器の少なくとも一つに設けられた凹部と、自動現像機の装填部に設けられた凸部との嵌合の可否により、写真処理剤カートリッジの誤装填防止が図られる。
【0011】
ここで、写真処理剤カートリッジが備える凹部の数の変更は、凹部が設けられた容器の数の増減、又は、容器に設ける凹部の数の増減、言い換えれば、凹部の数が異なる複数種類の容器を用いる、などにより果たされる。また、写真処理剤カートリッジが備える凹部の配置の変更については、セット部材によるセット化において容器の配列を変える、又は、容器の外面に設ける凹部の位置を変更する、言い換えれば、外面に設けられた凹部の位置が異なる複数種類の容器を用いる、などにより果たされる。そしてこれらの凹部の数、配置の変更を組み合わせることにより、多数の誤装填防止パターンを設定することができる。しかも、この誤装填防止パターン(凹部の数、配置の組み合わせ)の変更は、例えば別の部材を追加するなどしなくても、従来と同じ容器及びセット部材による構成のみで実現される。これにより、自動現像機への誤装填を防止するために写真処理剤カートリッジに設ける誤装填防止パターンがより多くしかも簡単に設定できるようになる。さらにこの構成では、凹部が設けられた容器は、セット部材によるセット化において、凹部の配置を異ならせる複数のセット向きが選択可能であり、その複数のセット向きのうちの何れか一つが選択されてセットされる。これにより、誤装填防止パターンの設定において、凹部の数、配置変更が簡単になる。また、例えば、凹部が設けられた容器を複数用いる場合は、それらの容器の凹部同士を対向させることで、単独の凹部とは異なった(この場合は単独の凹部よりも大きい)凹部形状を形成することができるようになり、それによって、更に多くの誤装填防止パターンが設定できるようになる。
【0012】
請求項2に記載の発明は、請求項1記載の写真処理剤カートリッジにおいて、前記セット部材は前記複数の容器を収納するケース部材とされ、このケース部材は複数の容器を収納した状態で前記凹部と対応する開口部を有することを特徴としている。
【0013】
請求項2に記載の発明では、複数の容器をケース部材に収納して写真処理剤カートリッジを形成すると、複数の容器の少なくとも一つに設けられた凹部が、ケース部材に設けられた開口部に位置合わせされる。自動現像機への装填では、これらの凹部及び開口部と、自動現像機の装填部に設けられた凸部との嵌合の可否により、写真処理剤カートリッジの誤装填防止が図られる。また誤装填防止パターンの設定では、凹部の数、配置の変更に対応させて、収納箱には数、配置を異ならせた開口部を設けるだけであるため、簡単に多数の誤装填防止パターンが設定できる。
【0014】
請求項3に記載の発明は、請求項1記載の写真処理剤カートリッジにおいて、前記セット部材は前記複数の容器を結合する結合部材とされていることを特徴としている。
【0015】
請求項3に記載の発明では、複数の容器を例えばテープ材で結束する又はフィルム材で包装するなどして結合し、写真処理剤カートリッジが形成される。このようなテープ材又はフィルム材からなる結合部材であれば、写真処理剤カートリッジの製造コストが抑えられる。また、結合部材をプラスチック材料で形成することにより、結合部材の材料リサイクル性を良好にすることもできる。
【0018】
請求項4に記載の発明は、請求項1〜請求項3の何れか1項記載の写真処理剤カートリッジにおいて、前記容器が角筒状又は円筒状とされていることを特徴としている。
【0019】
請求項4に記載の発明では、容器が角筒状の場合は、外面の一部である外側面に凹部を容易に設けることができ、その凹部を用いて誤装填防止パターンが設定できる。また容器が円筒状の場合は、外面の一部である外周面に凹部を容易に設けることができ、その凹部を用いて誤装填防止パターンが設定できる。
【0020】
請求項5に記載の発明は、請求項4記載の写真処理剤カートリッジにおいて、前記角筒状とされた容器は前記外面の一部である外側面を4面備える四角筒状とされ、前記凹部はその4面の外側面の少なくとも何れか1面に設けられていることを特徴としている。
【0021】
請求項5に記載の発明では、容器を四角筒状とすることにより、ケース部材への収納における容器同士及び容器とケース部材の間に生じる無駄なスペースを小さくすることができる。また、この四角筒状の容器に設ける凹部は、4面の外側面の何れか1面に1個とすることにより、凹部を複数設ける場合と比較しての容器の容量低下を抑えながらも、ケース部材への収納では、凹部の配置を異ならせる収納向きが4つの向きから選択できるようになる。
【0022】
請求項6に記載の発明は、請求項1〜請求項5の何れか1項記載の写真処理剤カートリッジにおいて、前記複数の容器が同一構成とされていることを特徴としている。
【0023】
請求項6に記載の発明では、複数の容器を同一構成とすることにより、すなわち、同材料により同形状に形成された一種類の容器を用いることにより、容器及び写真処理剤カートリッジの製造管理が容易となってコストが抑えられる。
【0024】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して本発明の実施の形態を説明する。
【0025】
[第1の実施形態]
図1〜図7には、本発明の第1の実施形態に係る写真処理剤カートリッジ10が示されており、図8〜図13には、写真処理剤カートリッジ10が備える写真処理剤用容器12が示されている。
【0026】
図1〜図4に示すように、写真処理剤カートリッジ10は3本の写真処理剤用容器12(12A、12B、12C)及び収納箱14によって構成されている。各写真処理剤用容器12には、現像液、漂白液、定着液がそれぞれ充填されており、それらの写真処理剤用容器12は収納箱14に収納されて1セット(1パッケージ)にされている。
【0027】
この3本の写真処理剤用容器12は、同材料により同形状に形成された同一構成とされており、ここでは、PE(HDPE(高密度ポリエチレン)/LPDE(低密度ポリエチレン))等のプラスチック材料を用い、ダイレクトブロー成型法又はインジェクションブロー成型法等のブロー成型法によって四角筒状に形成されている。
【0028】
図13に示すように、写真処理剤用容器12の底部20の形状は、4つの角部がR形状とされ4辺の長さ寸法L1が等しくされた略正方形とされている。なお、この略正方形を形成する各辺は、成型のために外側に少し湾曲しており、ここでの各辺の長さ寸法L1については、その湾曲部を含む最大長さ寸法としている。またこの長さ寸法L1が、写真処理剤用容器12の水平断面における厚さ寸法となっている。
【0029】
底部20の各辺からは4つの外側面22が垂直に立ち上がっており、これらの4つの外側面22によって写真処理剤用容器12の胴部24は形成されている。また、外側面22の1つには、上下方向の中央よりも上側に位置して凹部26が1個設けられている(図8〜図12参照)。
【0030】
凹部26は、図10に示すように正面視が横長の略矩形状で、その上下の各長辺が外側面22の長辺(胴部24の角部)に対して略垂直となる向きにされており、図11に示す側面視及び図12に示す垂直断面視においては、角部がR形状とされた略台形の曲面状とされている。また、図13の水平断面に示すように、凹部26の側端部には、角部を斜め約45度に面取りするとともに、外側面22に対して凹みとなる傾斜面部27が設けられている。これらの凹部26、及び凹部26と連続的に設けられた傾斜面部27は、外側面22を局部的に凹状に変形させることにより形成されている。なお、本実施形態では、傾斜面部27が、凹部26が設けられた外側面22と、隣接する外側面22とに跨って配置されているため(図11参照)、凹状部全体としては3つの外側面22に連なって配設されている。ただし、後述する誤装填防止として機能する部位は凹部26であるため、ここでは、実質的に凹部は4面の外側面の何れか1面に1個設けられた構成となっている。
【0031】
写真処理剤用容器12の胴部24の上側には、胴部24を絞って形成された四角錘状の肩部28が設けられており、肩部28の頂部には、上方へ円筒状に突出された円筒部30が設けられている。
【0032】
円筒部30は、軸方向の下側が肩部28に繋がれた大径部32、軸方向の上側が大径部32よりも小径の小径部34とされた2段構成となっており、これらの大径部32と小径部34の間には、大径部32の径寸法よりも少し大径とされた円形のフランジ36が同軸的に設けられている。また、小径部34の外周面の上端部(先端部)には、図示しない雄ねじが形成されており、この小径部34の上端部には、小径部34(円筒部30)の先端に設けられた平面視円形の口部37を閉塞するキャップ38及びパッキン40が取り付けられている。
【0033】
キャップ38及びパッキン40は、PE(ポリエチレン)等のプラスチック材料により形成されている。キャップ38は、円筒状とされてその内周面には小径部34の雄ねじに螺合する図示しない雌ねじが形成されており、内周面の上縁部には、所定寸法縮径されて段状に形成された段状部が設けられている。パッキン40については、円筒部30の口部37を塞ぐ大きさの円形の蓋状とされており、図8及び図9に示す取付状態でキャップ38の空洞部から露出される非閉塞面(表面)42には、中心部から外周側へ放射状に延出された4本の溝44によって構成される脆弱部が設けられている。
【0034】
また、本実施形態の写真処理剤用容器12における好ましい各寸法は以下の通りとなっている。
【0035】
写真処理剤用容器12の高さ寸法(底部20の底面からキャップ38の上面までの寸法)H1は約306mmである。ただしこの高さ寸法H1は、パッキン40の厚さ寸法精度やキャップ38の締め付け強度等の影響により多少のばらつきを生じる。写真処理剤用容器12の底部20の底面から口部37先端までの高さ寸法H2は約301mmであり、写真処理剤用容器12の底部20の底面からフランジ36の上面までの高さ寸法H3は約263mmであり、写真処理剤用容器12の底部20の底面から胴部24の上端(胴部24と肩部28との境界)までの外側面22の高さ寸法H4は約250mmであり、写真処理剤用容器12の厚さ寸法L1は約78mmである。
【0036】
凹部26については、写真処理剤用容器12の底部20の底面から凹部26の下縁までの高さ寸法H5は約145mmであり、凹部26の高さ寸法H6は約40mmであり、凹部26の深さ寸法D1は約10mmであり、容積は約30mLである。
【0037】
写真処理剤用容器12の胴部24及び凹部26の平均肉厚は0.3〜0.7mmである。
【0038】
また凹部26が無い場合の写真処理剤用容器12の胴部24の容積(容量)は、その肉厚、底部20と胴部24との境界部となる角部のR形状、底部20中央の凹形状、胴部24の水平断面における4つの角部のR形状、及び外側面22の湾曲形状等による容積減少分を無視すると、約250mm×約78mm×約78mm=約1521mLとなり、凹部26が有る場合の写真処理剤用容器12の胴部24の実質的な容積は、約1521mL−約30mL=約1491mLである。したがって、この凹部26の容積は、写真処理剤用容器12の胴部24の容積(容量)の2%程度を占めている(約30mL/約1521mL×100)。
【0039】
なお、本実施形態の写真処理剤用容器12では、胴部24と肩部28との境界部は写真処理剤用容器12の強度を保つために曲面状になっており、胴部24と凹部26との境界部は成形により微小な曲面状になっている。そのため、上記の高さ寸法H4を示す胴部24と肩部28との境界は、図12に示すように、垂直断面における胴部24の外側面22の延長線と肩部28表面の延長線との交点P1(仮想境界)としている。また高さ寸法H5及び高さ寸法H6を示す胴部24と凹部26との境界は、垂直断面における胴部24の外側面22(平面)と凹部26縁の曲面との変曲点P2としている。また、本実施形態の凹部26は底面が平面状であるため、写真処理剤用容器12の外側面22から凹部26の底面までの深さが凹部26の最大深さとなる。
【0040】
写真処理剤用容器12は以上の構成とされており、この写真処理剤用容器12に、円筒部30の口部37を開放した状態で写真処理剤を所定量注入した後、口部37にパッキン40を被せ円筒部30の先端部にキャップ38をねじ込んで取り付けると、キャップ38に内装されたパッキン40がキャップ38の段状部により口部37に押圧固定され口部37が閉塞される。これにより、内部に写真処理剤を充填した写真処理剤用容器12が形成される。
【0041】
一方、上記の写真処理剤用容器12を収納する収納箱14は、段ボール製とされており、図1〜図7に示すように、写真処理剤用容器12を収納した状態では直方体形状とされている。
【0042】
収納箱14は、上面が矩形状に開口し内部が空洞とされて写真処理剤用容器12を収納可能な箱本体50、及びその箱本体50の開口52を閉塞する中蓋54(図3〜図6参照)と外蓋56を備えている。
【0043】
図7に示すように、箱本体50の開口52は、短辺の長さ寸法L2が写真処理剤用容器12のL1寸法とほぼ同じとされ、長辺の長さ寸法L3がL1寸法の3倍とほぼ同じとされている。図5に示すように、箱本体50の空洞部の深さ(高さ)寸法H7については、写真処理剤用容器12の高さ寸法H3(図10参照)よりも僅かに大きくされている。また、箱本体50には、詳細については後述する複数の開口部が形成されている。
【0044】
中蓋54は、箱本体50の後面58の上縁60(図5及び図6参照)に繋がれて、箱本体50の開口52よりも一回り小さい矩形状とされている。箱本体50との接続部となる上縁60には折り目が設けられており、この折り目によって中蓋54は、箱本体50の開口52を閉塞する方向又は開放する方向へ折り曲げ可能とされている。また、中蓋52には、長手方向に沿って所定の間隔で配置された3個の円形孔62が形成されている(図1及び図2参照)。これらの円形孔62は、写真処理剤用容器12のキャップ38の最大径部よりも直径が少し大きくされており、中心が中蓋54の先端側に所定寸法オフセットされている。
【0045】
外蓋56は、箱本体50の前面64の上縁66(図5及び図6参照)に繋がれており、その上縁66に繋がれて箱本体50の開口52とほぼ同じ大きさの矩形状とされた蓋部68、及び蓋部68の先端側に設けられた固定部70により構成されている。箱本体50との接続部となる上縁66には折り目が設けられており、この折り目によって外蓋56は、箱本体50の開口52を閉塞する方向又は開放する方向へ折り曲げ可能とされている。さらに、蓋部68と固定部70との接続部にも、上縁66の折り目と平行に折り目が設けられており、これによって固定部70は、蓋部68に対して折り曲げ可能とされている。また、蓋部68には、長手方向に沿って所定の間隔で配置された3個の円形孔72が形成されている(図1及び図2参照)。これらの円形孔72は、写真処理剤用容器12のキャップ38の最大径部よりも直径が少し大きくされて中蓋54の円形孔62と略同径とされており、中心が外蓋56の先端側に所定寸法オフセットされている。
【0046】
収納箱14は以上の構成とされており、この収納箱14に、前述した写真処理剤用容器12を収納する際は、箱本体50の中蓋54及び外蓋56を開放し、写真処理剤用容器12を図8〜図11に示す縦向きにして底部20側から箱本体50の開口52に挿入する。3本の写真処理剤用容器12を箱本体50に全て挿入すると、各写真処理剤用容器12は、隣接する写真処理剤用容器12の外側面22同士が面接するとともに、他の外側面22が箱本体50の内面に面接して横一列に整列される。これにより、写真処理剤用容器12同士及び写真処理剤用容器12と箱本体50の間には無駄なスペースが殆ど生じない状態となり、さらに、写真処理剤用容器12の箱本体50内での前後方向及び左右方向へのガタツキも抑えられる。
【0047】
この状態で、各写真処理剤用容器12のキャップ38及び円筒部30の小径部34は、箱本体50の上面(開口52)よりも上方へ突出されており、次に、中蓋54及び外蓋56をその順番で開口52側に折り曲げる。
【0048】
先ず、中蓋54を折り曲げると、各円形孔62はそれぞれキャップ38及び小径部34を貫通し、中蓋54が箱本体50の後面58に対して略直角に折り曲げられた位置で各円形孔62の孔縁の基端側がフランジ36に略当接する(図1参照)。続いて、外蓋56を折り曲げると、各円形孔72はそれぞれキャップ38及び小径部34を貫通し、外蓋56が箱本体50の前面64に対して略直角に折り曲げられた位置で各円形孔72の孔縁の基端側がフランジ36に略当接するとともに、蓋部68が中蓋54に重ね合わせられる(図1参照)。
【0049】
最後に、外蓋56の固定部70を蓋部68に対して下方へ略直角に折り曲げ、箱本体50の後面58に面接させて接着し固定すると、箱本体50の開口52は中蓋54と外蓋56によって二重に塞がれるとともに、各写真処理剤用容器12は、フランジ36が中蓋54と外蓋56に押えられることで箱本体50内での上下方向へのガタツキが抑えられる。以上により、3本の写真処理剤用容器12を収納箱14に横一列に収納して1セットにするとともに、各写真処理剤用容器12のキャップ38及びパッキン40を外部へ露出させた構造の写真処理剤カートリッジ10が構成される。
【0050】
また、各写真処理剤用容器12の収納箱14への収納においては、凹部26の配置を異ならせる複数の収納向きが選択可能とされている。本実施の形態では、写真処理剤用容器12を軸心回りに90度間隔で回転させることにより、凹部26を前後左右方向の何れかに向けて配置する4通りの収納向きが選択可能とされている。そしてここでは、横一列の配列において左側に配置される写真処理剤用容器12A及び右側に配置される写真処理剤用容器12Cは、共に凹部26を左方向に向け、中央に配置される写真処理剤用容器12Bは、凹部26を右方向に向けて、収納箱14にそれぞれ収納している。これにより、写真処理剤用容器12Bの凹部26と、写真処理剤用容器12Cの凹部26とが対向し、これらの2つの凹部26によって、図3及び図4に示すように、前後方向に貫通する縦長略六角形状の貫通孔が形成されている。
【0051】
前述したように本実施形態の収納箱14の箱本体50には、孔や切り欠きを含む複数の開口部が形成されている。
【0052】
図1〜図4に示すように、箱本体50の前面64及び後面58には、各面の上下方向中央よりも下側で且つ左右側部の対称位置に、上下に所定の間隔で配置された二対の円形孔74が形成されている(片面当たり4個、両面で計8個)。これらの円形孔74は、写真処理剤カートリッジ10を持つ際に指先を引っ掛けるためのものであり、直径が約18mmとされている。
【0053】
本実施形態の写真処理剤カートリッジ10では、写真処理剤用容器12を3本有するために重量があり、加えて収納箱14は段ボール製であるため、収納箱14の表面が平滑面であると、オペレータ等は、写真処理剤カートリッジ10の収納箱14を持った際に手が滑らないよう収納箱14を強い力で掴む必要がある。そのため、収納箱14を掴んだ両手の指先が置かれる箱本体50の左右側部に円形孔74を複数形成し、それらの円形孔74に指先を引っ掛けられるようにすることで、写真処理剤カートリッジ10が滑らずに持ちやすくされている。
【0054】
箱本体50の前面64の上端部には、縦長矩形状の切り欠き76が2個形成されている。これらの切り欠き76は、従来の写真処理剤カートリッジ200の切り欠き212と同じ左右非対称の所定位置に配置されている。
【0055】
また、箱本体50の左側面78と、前面64及び後面58とには、3本の写真処理剤用容器12を収納した状態で各写真処理剤用容器12の凹部26と対応する部位に開口80、82、84が形成されている。
【0056】
詳細には、箱本体50の左側面78には、写真処理剤用容器12Aの凹部26と対応する切り欠き状の開口80が形成されている。この開口80は、左側面視が矩形状とされて凹部26と高さ寸法がほぼ同じとされており(図5参照)、前面64側及び後面58側は縦長略半楕円形状に切り欠かれてその切り欠き部の深さ寸法が凹部26の深さ寸法とほぼ同じとされている(図3及び図4参照)。そしてこれらの開口80と凹部26とによって、写真処理剤カートリッジ10の収納箱14の左側端部には、前後方向に貫通する凹部からなる第1嵌合部86が形成されている。
【0057】
箱本体50の前面64及び後面58には、対向して配置された写真処理剤用容器12Bの凹部26及び写真処理剤用容器12Cの凹部26と対応する縦長略楕円形状の開口82、84がそれぞれ形成されている。これらの開口82、84は、対向する2つの凹部26によって形成された縦長略六角形状の貫通孔と、高さ及び幅寸法がほぼ同じとされている(図3及び図4参照)。そしてこれらの開口82、84と2つの凹部26とによって、写真処理剤カートリッジ10の収納箱14の上下方向中央よりも少し上側で、且つ、左右方向中央よりも少し右側には、前後方向に貫通する貫通孔からなる第2嵌合部88が形成されている。
【0058】
図14には、上述した写真処理剤カートリッジ10が装填される自動現像機(デジタルラボシステム)100が示されている。
【0059】
本実施形態の自動現像機100は、撮像部(CCDスキャナ)102、フィルムキャリア104、表示部(カラーディスプレイ)106、操作部108、及び画像処理部110を備えそれらを一体化した入力装置112と、レーザプリンタ部114及びペーパプロセッサ部116を備えそれらを一体化した出力装置118とによって構成されている。写真処理剤カートリッジ10を装填するカートリッジ装填部120については、出力装置118に設けられており、以下、そのカートリッジ装填部120について説明する。
【0060】
図15及び図16には、本発明の第1の実施形態に係るカートリッジ装填部120が示されている。カートリッジ装填部120には、前面の開口形状が略四角形とされた凹部122が設けられており、凹部122の前面には、凹部122を開放及び閉塞する位置に開閉移動可能とされた扉124が取り付けられている。
【0061】
凹部122は、高さ寸法が写真処理剤カートリッジ10の収納箱14の高さ寸法よりも所定寸法大きくされ、幅さ寸法が収納箱14の幅寸法よりも僅かに大きくされており、深さ(奥行き)寸法については、収納箱14の厚さ寸法よりも僅かに大きくされている。
【0062】
凹部122の底壁126には、左右方向に所定の間隔で配列された3個の挿入孔128が形成されている。これらの挿入孔128には、写真処理剤カートリッジ10の装填時に写真処理剤用容器12A、12B、12Cの各々の口部37(キャップ38及びパッキン40)が挿入されるようになっており、各挿入孔128の内部には、先端を円錐状とした洗浄ノズル130が同軸的に配設されている。これらの洗浄ノズル130は、先端のノズル孔から洗浄液を上方へ円錐状に噴射するスプレーノズルとされており、図示しない駆動機構によって上下方向(図中の矢印A方向)へ移動するよう構成されている。また、各洗浄ノズル130には、自動現像機100に内蔵された図示しないポンプから、配管を通して洗浄液が各々供給されるようになっている。
【0063】
凹部122の奥壁132には、写真処理剤カートリッジ10の2個の切り欠き76、第1嵌合部86及び第2嵌合部88と対応する計4個の凸部が設けられている。
【0064】
2個の切り欠き76と対応する2個の凸部134は、奥壁132の下端部の所定位置にそれぞれ配置されている。第1嵌合部86と対応する第1嵌合凸部136は、奥壁132の上下方向中央よりも少し下側で、且つ、奥壁132の左側端部に配置されている。また、第2嵌合部88と対応する第2嵌合凸部138は、第1嵌合凸部136と同じ高さ位置で、且つ、左右方向中央よりも少し右側に配置されている。
【0065】
カートリッジ装填部120は以上の構成とされており、次に、このカートリッジ装填部120を備える自動現像機100への写真処理剤カートリッジ10の装填方法について説明する。
【0066】
写真処理剤カートリッジ10を自動現像機100に装填するには、オペレータが、図15に示すようにカートリッジ装填部120の扉124を開放した後、写真処理剤カートリッジ10の収納箱14を掴んで上下逆さまの向きにし、収納箱14の前面64側を凹部122に向けて装填する。
【0067】
ここでは、先ず、写真処理剤カートリッジ10を手前に少し傾けた姿勢で、写真処理剤用容器12A、12B、12Cのキャップ38を挿入孔128に挿入する。キャップ38を挿入孔128に挿入していくと、写真処理剤カートリッジ10の切り欠き76が凸部134に位置合わせされてそれらは嵌合し、さらなる挿入が可能となる。そのままキャップ38の挿入を続け、収納箱14の外蓋56が凹部122の底壁126に当接すると挿入完了となり、続いて、写真処理剤カートリッジ10を凹部122に押し込んでいく。
【0068】
この押し込みでは、写真処理剤カートリッジ10の第1嵌合部86及び第2嵌合部88が第1嵌合凸部136及び第2嵌合凸部138に位置合わせされてそれぞれ嵌合し、さらなる押し込みが可能となる。そしてそのまま写真処理剤カートリッジ10を凹部122に押し込み、収納箱14の前面64が凹部122の奥壁132に当接すると、写真処理剤カートリッジ10の装填が完了する。
【0069】
以上の装填作業において、オペレータは、第1嵌合部86と第1嵌合凸部136、及び、第2嵌合部88と第2嵌合凸部138とがそれぞれ嵌合し、写真処理剤カートリッジ10を無事に装填できたことにより、この写真処理剤カートリッジ10が自動現像機100に対する適正品であると判断できる。一方、上記の嵌合部(第1嵌合部86及び第2嵌合部88)とは数や配置が異なる形態の写真処理剤カートリッジをこの自動現像機100に装填した場合は、その嵌合部と第1嵌合凸部136、第2嵌合凸部138とが嵌合しないため、写真処理剤カートリッジを装填することができない。そのため、オペレータは、装填不可能となる写真処理剤カートリッジが自動現像機100に対し不適品であると判断できる。
【0070】
また、写真処理剤カートリッジ10の装填完了後に、オペレータが写真処理剤の供給動作を開始させる所定の操作を行うと、洗浄ノズル130が上昇して写真処理剤用容器12A、12B、12Cのパッキン40を押圧する。すると、パッキン40に形成された4本の溝44が中央部から切り裂かれ、洗浄ノズル130の更なる上昇に伴いその裂け目が広がって写真処理剤用容器12A、12B、12Cは開封される。これにより、各容器内の写真処理剤は排出され自動現像機100に供給される。
【0071】
続いて、自動調液機能により、洗浄ノズル130の先端部から洗浄水が噴射され、写真処理剤用容器12A、12B、12Cの内部は洗浄される。これにより、各容器内に残留する写真処理剤が流出して自動現像機100に無駄なく供給されるとともに、写真処理剤は洗浄水と混合して所望の濃度に希釈される。
【0072】
このように、3本の写真処理剤用容器12A、12B、12Cを1セットにした写真処理剤カートリッジ10を用いるカートリッジ方式によって、オペレータは、写真処理剤用容器及び写真処理剤に触れることなく、3種類の写真処理剤(現像液、漂白液、定着液)を一度に自動現像機100に供給できるようになる。したがって、作業の簡便性及び清潔性が図られる。
【0073】
また、この写真処理剤カートリッジ10では、上述した誤装填防止のために設ける嵌合部の数及び配置を異ならせる組み合わせ(誤装填防止パターン)を、数多くしかも簡単に形成することができる。以下に説明する本発明の第2〜第5の実施形態に、その誤装填防止パターンの一例を挙げる。
【0074】
[第2〜第5の実施形態]
第2〜第5の実施形態は、第1の実施形態で説明した嵌合部の数、配置を変更することで第1の実施形態とは異なる誤装填防止パターンを設定した例である。なお、第1の実施形態で説明した構成と同一構成については同じ符合を付してその説明は省略する。
【0075】
図17には、本発明の第1〜第5の実施形態に係る写真処理剤カートリッジの写真処理剤用容器12A、12B、12Cの収納向きと収納箱14に形成する開口部の数、配置の関係が示されている。また、図18〜図21には、第2〜第5の実施形態に係る写真処理剤カートリッジが示されている。
【0076】
図17(A)に示す第1の実施形態では、前述したように、写真処理剤用容器12A、12Cは共に凹部26を左方向に向け、写真処理剤用容器12Bは凹部26を右方向に向けて、収納箱14にそれぞれ収納している。この収納形態に対し、収納箱14の箱本体50には、左側面78に写真処理剤用容器12Aの凹部26と対応する開口80が形成され、前面64及び後面58に写真処理剤用容器12B、12Cの各凹部26と対応する開口82、84が形成されている。
【0077】
これにより、第1実施形態の写真処理剤カートリッジ10には、写真処理剤用容器12A、12Cの各凹部26と開口80、82とによって形成される第1嵌合部86、及び、写真処理剤用容器12Cの凹部26と開口84とによって形成される第2嵌合部88からなる第1誤装填防止パターンが設定されている。
【0078】
図17(B)及び図18に示す第2実施形態では、写真処理剤用容器12Aは凹部26を左方向に向け、写真処理剤用容器12Bは凹部26を前方向に向け、写真処理剤用容器12Cは凹部26を右方向に向けて、収納箱14にそれぞれ収納している。この収納形態に対し、収納箱14の箱本体50には、第1実施形態と同様に左側面78に開口84が形成され、右側面90に写真処理剤用容器12Cの凹部26と対応する開口140が形成されている。
【0079】
これにより、第2実施形態の写真処理剤カートリッジ150には、第1実施形態と同じ第1嵌合部86、及び、写真処理剤用容器12Cの凹部26と開口140とによって形成される第3嵌合部152からなる第2誤装填防止パターンが設定されている。なお、この第2実施形態では、収納箱14に写真処理剤用容器12Bの凹部26と対応する開口を形成していないため、写真処理剤用容器12Bの収納向きについては上記以外でも構わない。
【0080】
図17(C)及び図19に示す第3実施形態では、写真処理剤用容器12A、12B、12Cは全て凹部26を左方向に向けて、収納箱14にそれぞれ収納している。この収納形態に対し、収納箱14の箱本体50には、第1実施形態と同様に左側面78に開口84が形成され、前面64及び後面58に写真処理剤用容器12B、12Cの各凹部26と対応する開口142、143、144、145が形成されている。
【0081】
これにより、第3実施形態の写真処理剤カートリッジ160には、第1実施形態と同じ第1嵌合部86、写真処理剤用容器12Bの凹部26と開口142、143とによって形成される第4嵌合部162、及び、写真処理剤用容器12Cの凹部26と開口144、145とによって形成される第5嵌合部164からなる第3誤装填防止パターンが設定されている。
【0082】
図17(D)及び図20に示す第4実施形態では、写真処理剤用容器12Aは凹部26を左方向に向け、写真処理剤用容器12B、12Cは、共に凹部26を右方向に向けて、収納箱14にそれぞれ収納している。この収納形態に対し、収納箱14の箱本体50には、左側面78に開口84が形成され、第2実施形態と同様に右側面90に開口140が形成され、前面64及び後面58に写真処理剤用容器12B凹部26と対応する開口146、147が形成されている。
【0083】
これにより、第4実施形態の写真処理剤カートリッジ170には、第1実施形態と同じ第1嵌合部86、第2実施形態と同じ第3嵌合部152、及び、写真処理剤用容器12Bの凹部26と開口146、147とによって形成される第6嵌合部172からなる第4誤装填防止パターンが設定されている。
【0084】
図17(E)及び図21に示す第5実施形態では、写真処理剤用容器12A、12B、12Cを第2実施形態と同じ収納向きにして、収納箱14にそれぞれ収納している。この収納形態に対し、収納箱14の箱本体50には、左側面78に開口84が形成され、右側面90に開口140が形成され、後面58に写真処理剤用容器12Bの凹部26と対応する開口148が形成されている。
【0085】
これにより、第5実施形態の写真処理剤カートリッジ180には、第1実施形態と同じ第1嵌合部86、第2実施形態と同じ第3嵌合部152、及び、写真処理剤用容器12Bの凹部26と開口148とによって形成される第7嵌合部182からなる第5誤装填防止パターンが設定されている。
【0086】
以上の第1〜第5の実施形態によって、5種類の誤装填防止パターンが設定されるが、この第1〜第5の実施形態の他にも、写真処理剤用容器12A、12B、12Cのそれぞれの収納向きを変えることで、多数の誤装填防止パターンを簡単に設定することができる。例えば、上述したように3本の写真処理剤用容器12A、12B、12Cが同一構成の場合は、最大で64種類の誤装填防止パターンが設定可能である。そして、自動現像機のカートリッジ装填部には、写真処理剤カートリッジの誤装填防止パターンと対応する嵌合凸部を設け、これにより、オペレータは、写真処理剤カートリッジを自動現像機に装填する際の嵌合部と嵌合凸部の嵌合の可否による装填の可否により、その写真処理剤カートリッジの正誤が判断できる。
【0087】
以上説明したように、本実施の形態に係る写真処理剤カートリッジ10では、異なる種類の写真処理剤がそれぞれ充填された複数(3本)の写真処理剤用容器12を収納箱14に収納して写真処理剤カートリッジ10を形成すると、写真処理剤用容器12に設けられた外側面22が局部的に凹状に変形された凹部26が、収納箱14に設けられた開口80、82、84に位置合わせされる。自動現像機100への装填では、これらの凹部26と開口80、82、84とによって形成される第1嵌合部86及び第2嵌合部88と、自動現像機100のカートリッジ装填部120に設けられた第1嵌合凸部136及び第2嵌合凸部138との嵌合の可否により、写真処理剤カートリッジ10の誤装填防止が図られる。
【0088】
そして、写真処理剤カートリッジ10が備える凹部(嵌合部)の数、配置の変更は、各写真処理剤用容器12の収納箱14への収納向きを変えて各凹部26の配置を変更するとともに、収納箱14にはそれに応じて数、配置を異ならせた開口部(開口80、82、84、140、142、143、144、145、146、147、148等)を設けることにより行う。これにより、自動現像機100への誤装填を防止するために写真処理剤カートリッジ10に設ける誤装填防止パターンがより多くしかも簡単に設定できるようになる。
【0089】
また、本実施の形態では、写真処理剤用容器12は、収納箱14への収納において、凹部26の配置を異ならせる複数(4通り)の収納向きが選択可能であり、その複数の収納向きのうちの何れか一つを選択して収納する。これにより、誤装填防止パターンの設定において、凹部26の数、配置変更が簡単になる。また、写真処理剤用容器12の凹部26同士を対向させた場合は、単独の凹部26とは異なった(単独の凹部26よりも大きい)凹部形状を形成することができるようになり、それによって、更に多くの誤装填防止パターンが設定できるようになる。
【0090】
また、本実施の形態では、写真処理剤用容器12を四角筒状としたことにより、収納箱14への収納における写真処理剤用容器12同士及び写真処理剤用容器12と収納箱14の間に生じる無駄なスペースが小さくされている。また、写真処理剤用容器12に設ける凹部26は、4面の外側面22の何れか1面に1個としたことにより、凹部を複数設ける場合と比較しての容器の容積低下を抑えながらも、収納箱14への収納では、凹部26の配置を異ならせる収納向きが4つの向きから選択できるようになる。
【0091】
また、本実施の形態では、3本の写真処理剤用容器12を同一構成としたことにより、すなわち、同材料により同形状に形成された一種類の写真処理剤用容器12を用いていることにより、写真処理剤用容器12及び写真処理剤カートリッジ10の製造管理が容易となってコストが抑えられる。
【0092】
[第6の実施形態]
第6の実施形態は、第1の実施形態で説明した3本の写真処理剤用容器12を1セットにするセット部材にテープ材を用いた例である。なお、第1の実施形態で説明した構成と同一構成については同じ符合を付してその説明は省略する。
【0093】
図22に示される第6の実施形態に係る写真処理剤カートリッジ190は、3本の写真処理剤用容器12A、12B、12Cが、凹部26の向きを第1の実施形態と同じにするとともに互いの外側面22を接触させ横一列に配列された状態で、3本のテープ材192により結束されている。3本のテープ材192による結束位置は、写真処理剤用容器12A、12B、12Cの胴部24の上部近傍、下部近傍、及び、中央付近における凹部26よりも少し下がった位置となっている。これにより、写真処理剤用容器12A、12B、12Cの各凹部26は、テープ材192に塞がれることなく露出された状態となっている。
【0094】
またテープ材192は、熱可塑性のプラスチック材料によって形成されており、写真処理剤用容器12A、12B、12Cの結束処理については、所定長のテープ材192を所定の張力を掛けて胴部24に巻き付け後、テープ材192の両端部を重ね合わせて加熱溶着することにより行っている。
【0095】
このように、3本の写真処理剤用容器12A、12B、12Cを3本のテープ材192により結束して1セットした構成の第6の実施形態に係る写真処理剤カートリッジ190では、テープ材192に塞がれることなく露出された各凹部26により、第1実施形態の写真処理剤カートリッジ10と同じ誤装填パターンが形成される。そしてこの写真処理剤カートリッジ190の場合も、写真処理剤用容器12A、12B、12Cをそれぞれ軸心回りに90度間隔で回転させ凹部26の配置を異ならせることにより、多数の誤装填防止パターンを簡単に設定することができる。また、このようなテープ材192を用いることにより、写真処理剤カートリッジ190の製造コストが抑えられる。さらにテープ材192をプラスチック材料で形成していることにより、テープ材192の材料リサイクル性も良好になる。
【0096】
以上、本発明を上述した第1〜第6の実施形態により詳細に説明したが、本発明はそれらに限定されるものではなく、本発明の範囲内にて他の種々の実施形態が可能である。
【0097】
例えば、上述した実施形態では、複数(3本)の写真処理剤用容器を全て同一構成としているが、これに限らず、例えば、凹部の有無や数、配置等が異なる複数種類の写真処理剤用容器を組み合わせて用いてもよい。これに関連し、写真処理剤用容器に設ける凹部の数は1個に限らず、2個以上でもよい。凹部を1つの写真処理剤用容器に複数設ける場合の各凹部の配置については、四角筒状の写真処理剤用容器においては、全て同じ外側面に配置する、あるいは複数の外側面に配置することができる。また写真処理剤用容器の形状は四角筒状に限らず、その他の多角形筒状又は円筒状でもよい。角筒状の写真処理剤用容器に凹部を複数設ける場合の各凹部の配置についても、全て同じ外側面に配置する、あるいは複数の外側面に配置することができる。また凹部は、角筒状の外側面又は円筒状の外周面の他に、写真処理剤用容器の底面(底部)に設けることもできる。凹部の形状及び大きさについては、自動現像機に設ける嵌合凸部が嵌合可能なものであれば如何なる形状及び大きさでも構わない。ただし、凹部を大きくすると、必要容量を保つために写真処理剤用容器全体が大きくされるため、容器サイズ及び形状等を考慮の上、嵌合凸部との嵌合を果たす範囲においてできるだけ小さい方が好ましい。カートリッジ形態にセット化する写真処理剤用容器の数は、3本に限らず、2本又は4本以上でもよい。
【0098】
写真処理剤用容器12の口部37を閉塞するパッキン40の溝44については、4本の溝が放射状に延出されるとともに湾曲した形状とされているが、これに限らず、例えば、4本の溝が放射状に直線的に延出される十字形状、あるいは、直線状の1本の溝からなる一文字形状等としてもよい。
【0099】
収納箱については、段ボール製に限らず、プラスチック製等でもよい。また、上述した収納箱14には、従来の誤装填防止に用いていた切り欠き212を残しているが、これは取り除いても構わない。また、この切り欠き212の有無や数、配置の差異を本発明の誤装填防止パターンに組み合わせてもよく、それによって、さらに多くの誤装填防止パターンが設定できるようになる。
【0100】
また複数の容器を1セットにするセット部材は、複数の容器を収納する収納箱等のケース部材、複数の容器を結束するテープ材等の結合部材に限らず、複数の容器を包装するフィルム材等の結合部材でもよい。
【0101】
【発明の効果】
本発明の写真処理剤カートリッジは上記構成としたので、自動現像機への誤装填を防止するための誤装填防止パターンをより多くしかも簡単に設定することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1の実施形態に係る写真処理剤カートリッジを示した正面側から見た斜視図である。
【図2】 本発明の第1の実施形態に係る写真処理剤カートリッジを示した背面側から見た斜視図である。
【図3】 本発明の第1の実施形態に係る写真処理剤カートリッジを示した正面図である。
【図4】 本発明の第1の実施形態に係る写真処理剤カートリッジを示した背面図である。
【図5】 本発明の第1の実施形態に係る写真処理剤カートリッジを示した左側面図である。
【図6】 本発明の第1の実施形態に係る写真処理剤カートリッジを示した右側面図である。
【図7】 本発明の第1の実施形態に係る写真処理剤カートリッジを示した平面図である。
【図8】 本発明の第1の実施形態に係る写真処理剤用容器を示した正面左側から見た斜視図である。
【図9】 本発明の第1の実施形態に係る写真処理剤用容器を示した正面右側から見た斜視図である。
【図10】 本発明の第1の実施形態に係る写真処理剤用容器を示した正面図である。
【図11】 本発明の第1の実施形態に係る写真処理剤用容器を示した右側面図である。
【図12】 本発明の第1の実施形態に係る写真処理剤用容器の凹部近傍を拡大し部分断面として示した右側から見た垂直断面図である。
【図13】 本発明の第1の実施形態に係る写真処理剤用容器の凹部での水平断面を示した図11の13−13線断面図である。
【図14】 写真処理剤カートリッジが装填される自動現像機を示した外観図である。
【図15】 自動現像機のカートリッジ装填部に写真処理剤カートリッジを装填する様子を示した斜視図である。
【図16】 自動現像機のカートリッジ装填部を示した正面図である。
【図17】 本発明の第1〜第5の実施形態に係る写真処理剤カートリッジの誤装填防止パターンを示した図である。
【図18】 本発明の第2の実施形態に係る写真処理剤カートリッジを示した(A)が正面側から見た斜視図、(B)が背面側から見た斜視図である。
【図19】 本発明の第3の実施形態に係る写真処理剤カートリッジを示した(A)が正面側から見た斜視図、(B)が背面側から見た斜視図である。
【図20】 本発明の第4の実施形態に係る写真処理剤カートリッジを示した(A)が正面側から見た斜視図、(B)が背面側から見た斜視図である。
【図21】 本発明の第5の実施形態に係る写真処理剤カートリッジを示した(A)が正面側から見た斜視図、(B)が背面側から見た斜視図である。
【図22】 本発明の第6の実施形態に係る写真処理剤カートリッジを示した正面側から見た斜視図である。
【図23】 従来の写真処理剤カートリッジを示した正面側から見た斜視図である。
【図24】 従来の写真処理剤カートリッジを示した背面側から見た斜視図である。
【図25】 従来の写真処理剤用容器を示した斜視図である。
【図26】 従来の写真処理剤用容器を示した正面図である。
【図27】 従来の写真処理剤用容器の胴部での水平断面を示した図26の27−27線断面図である。
【符号の説明】
10 写真処理剤カートリッジ
12(12A、12B、12C) 写真処理剤用容器(容器)
14 収納箱(ケース部材/セット部材)
20 底部(外面)
22 外側面
24 胴部(外面)
26 凹部
80、82、84 開口(開口部)
82 開口(開口部)
84 開口(開口部)
100 自動現像機
120 カートリッジ装填部(装填部)
136 第1嵌合凸部(凸部)
138 第2嵌合凸部(凸部)
140〜148 開口(開口部)
150 写真処理剤カートリッジ
160 写真処理剤カートリッジ
170 写真処理剤カートリッジ
180 写真処理剤カートリッジ
190 写真処理剤カートリッジ
192 テープ材(結合部材/セット部材)
Claims (6)
- 異なる種類の写真処理剤がそれぞれ充填された複数の容器と、この複数の容器を1セットにするセット部材と、を備え、自動現像機に設けられた装填部に装填されることにより前記異なる種類の写真処理剤をそれぞれ前記自動現像機に供給する写真処理剤カートリッジであって、
前記複数の容器の少なくとも一つは、容器の外面が局部的に凹状に変形された凹部を有するとともに、前記セット部材によるセット化で前記凹部の配置を異ならせる複数のセット向きが選択可能とされ、この凹部の少なくとも一つが前記装填部に設けられた少なくとも一つの凸部に嵌合するよう構成されていることを特徴とする写真処理剤カートリッジ。 - 前記セット部材は前記複数の容器を収納するケース部材とされ、このケース部材は複数の容器を収納した状態で前記凹部と対応する開口部を有することを特徴とする請求項1記載の写真処理剤カートリッジ。
- 前記セット部材は前記複数の容器を結合する結合部材とされていることを特徴とする請求項1記載の写真処理剤カートリッジ。
- 前記容器が角筒状又は円筒状とされていることを特徴とする請求項1〜請求項3の何れか1項記載の写真処理剤カートリッジ。
- 前記角筒状とされた容器は前記外面の一部である外側面を4面備える四角筒状とされ、前記凹部はその4面の外側面の少なくとも何れか1面に設けられていることを特徴とする請求項4記載の写真処理剤カートリッジ。
- 前記複数の容器が同一構成とされていることを特徴とする請求項1〜請求項5の何れか1項記載の写真処理剤カートリッジ。
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