JP3761331B2 - 2重系構成局間のデータ伝送方法 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、2重系構成の1次局と1つ以上の2重系構成の2次局との間のデータ伝送方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
現在、鉄道等の高い安全性が要求される制御システムにおいては、局間でデータを送受信する場合、各局は同じ構成の2つの系を備えた2重系構成局が用いられる。2つの系は、それぞれ1系、2系と呼ばれる。所定のデータであるポーリングを送信する側の2重系構成局は1次局と呼ばれ、1次局から送信されるポーリングを受信して、その受信状態を示すデータであるアンサを1次局に送信する2重系構成局は2次局と呼ばれる。
【0003】
1次局と2次局との接続方法には、並列接続及び直列接続がある。
並列接続の場合には、1次局の1系と2次局の1系、1次局の2系と2次局の2系とが、それぞれ別に接続される。
並列接続された2重系構成局間におけるデータ伝送方法においては、まず、1次局の1系及び2系から2次局の1系及び2系に対してそれぞれ同時にポーリングが出力される。2次局の1系及び2系は、ポーリングを受信後、1次局の1系及び2系に対してそれぞれ同時にアンサを出力する。1次局の1系及び2系は、出力されたアンサをそれぞれ受信する。このように、1次局の1系と2次局の1系との間、1次局の2系と2次局の2系との間で、ポーリング及びアンサの送受信動作をそれぞれ順次繰り返すことにより、データ伝送を継続して行う。
【0004】
並列接続の2重系構成局間のデータ伝送時に、例えば、1次局の1系又は2次局の1系が故障等によって動作不良となった場合には、1次局の2系と2次局の2系との間でのみデータ伝送を行うことにより、データ伝送を継続する。また、1次局の2系又は2次局の2系が故障等によって動作不良となった場合には、1次局の1系と2次局の1系との間でのみデータ伝送を行うことにより、データ伝送を継続する。
【0005】
ところで、上述したように、2重系構成局を並列接続する場合には、複数のケーブル等が必要となる。特に、1次局の設置位置と2次局の設置位置とが遠隔である場合や複数の2次局を接続する場合に並列接続を用いると、ケーブルの接続状態が煩雑となる。
また、1次局の1系と2次局の2系とが共に動作不良となった場合、又は1次局の2系と2次局の1系とが共に動作不良となった場合には、データ伝送が停止してしまうこととなる。
【0006】
上述の問題を解決するために、2重系構成局間の接続方法として直列接続を用いる。
直列接続の場合には、1次局の1系及び2系、並びに2次局の1系及び2系が直列に順次接続される。
例えば、1次局と1つの2次局とが直列接続される場合には、図8に示すように、ケーブル30等によって、1次局10の1系10a、1次局10の2系10b、2次局の1系20a、2次局の2系20bが順次直列に接続される。1系は、通常、データの送受信動作を行ういわゆる動作系である。2系は、1系の故障等によりデータ送受信動作に異常が生じた場合に、1系と交替されてデータ送受信動作を行ういわゆる待機系である。
【0007】
直列接続された1次局10と2次局20との間でデータ伝送を行う場合には、図9(a)に示すように、まず、1次局10の1系10aから2次局20の1系20aにポーリングが送信される。このとき、直列接続であるので、1次局10の1系10aから出力されるポーリングは、1次局10の2系10b及び2次局20の2系20bにも送信される。
【0008】
2次局20の1系20aは、ポーリングを受信後、1次局10の1系10aにアンサを送信する。このとき、2次局20の1系20aから出力されるアンサは、1次局10の2系10b及び2次局20の2系20bにも送信される。
1次局10と2次局20との間では、上述のポーリングの送受信動作及びアンサの送受信動作を順次繰り返すことにより正常なデータ伝送を行う。
【0009】
尚、1次局10の2系10b及び2次局20の2系20bは、送信されるポーリング及びアンサを用いて、1次局10の1系10aと2次局20の1系20aとの間のデータ伝送状態を監視する。
ここで、1次局10の1系10aが故障等によってデータ伝送が異常となった場合には、1次局10内で1系10aと2系10bとが切り替えられ、2系10bが1系10aと同様のデータの送受信動作を行う。
【0010】
従って、図9(b)に示すように、1次局10の2系10bから2次局20の1系20aに対してポーリングが送信される。このとき、1次局10の2系10bから出力されるポーリングは、2次局20の2系20bにも送信される。
2次局20の1系20aは、ポーリングを受信後、1次局10の2系10bに対してアンサを送信する。このとき、2次局20の1系20aから出力されるアンサは、2次局20の2系20bにも送信される。
【0011】
1次局10と2次局20との間では、上述のポーリングの送受信動作及びアンサの送受信動作を順次繰り返すことにより正常なデータ伝送を行う。
尚、2次局20の2系20bは、送信されるポーリング及びアンサを用いて、1次局10の2系10bと2次局20の1系20aとの間のデータ伝送状態を監視する。
【0012】
また、2次局20の1系20aが故障等によってデータ伝送が不良となった場合には、2次局20内で1系20aと2系20bとが切り替えられ、2系20bが1系20aと同様のデータ送受信動作を行う。
従って、図9(c)に示すように、1次局10の1系10aから2次局20の2系20bに対してポーリングが送信される。このとき、1次局10の1系10aから出力されるポーリングは、1次局10の2系10bにも送信される。
【0013】
2次局20の2系20bは、ポーリングを受信後、1次局10の1系10aに対してアンサを送信する。このとき、2次局20の2系20bから出力されるアンサは、1次局10の2系10bにも送信される。
1次局10と2次局20との間では、上述のポーリングの送受信動作及びアンサの送受信動作を順次繰り返すことにより正常なデータ伝送を行う。
【0014】
尚、1次局10の2系10bは、送信されるポーリング及びアンサを用いて、1次局10の1系10aと2次局20の2系20bとの間のデータ伝送状態を監視する。
このように、直列接続の場合には、並列接続の場合よりも使用するケーブルの本数を少なくすることができるので、ケーブルの接続状態が煩雑とならない。
【0015】
また、1次局の1系と2次局の2系とが共に動作不良となった場合、又は1次局の2系と2次局の1系とが共に動作不良となった場合に、データ伝送が停止してしまうことを回避できる。
【0016】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、上述したように直列接続された1次局10と2次局20との間のデータ伝送において、データ伝送状態が異常となった場合に、1次局10内の送受信部が故障したのか、それとも、2次局20内の送受信部が故障したのかを特定することが困難である。
【0017】
例えば、1次局10の1系10aの送受信部が故障等によって動作不良となった場合に、データ伝送状態は異常となる。一方、2次局20の1系20aが故障したり、2次局20側が停電や保守作業等によってデータ送受信動作不可能な状態となったりする場合にも、データ伝送状態は異常となる。従って、1次局10側に問題があるのか、それとも、2次局20側に問題があるのかを区別できない。
【0018】
従って、データ伝送状態が異常となったときには、正常なデータ伝送を継続して行うために、2次局20側に問題がある場合であっても、1次局10側において1系10aと2系10bとの間の系の切り替えを行っていた。
このような問題を防止するために、各局内において1系と2系とを系間接続し、系間接続された2つの系間でアンサを相互に授受し、授受した結果に応じて系切り替えを行う方法がある。
【0019】
例えば、1次局10内の1系10aと2系10bとの間、及び2次局20内の1系20aと2系20bとの間をそれぞれ系間接続して、1次局10内では1系10aと2系10bとの間でアンサを相互に授受し、2次局20内では1系20aと2系20bとの間でアンサを相互に授受する。これにより、1次局10又は2次局20において、アンサがデータ伝送状態は異常であることを示すならば、相手局におけるデータ伝送状態が異常であると判断して、自分の局内の系の切り替えを行わないこととする。
【0020】
しかし、上述の系間接続を用いた場合でも、どの系の送受信部が故障しているのかを特定できない。
また、1次局10の2系10b及び2次局20の2系20bは、1次局10の1系10aと2次局20の1系20aとの間のデータ伝送中には待機状態であってデータ送受信動作を行わないため、故障しているのか否かを特定できない。従って、1次局10の2系10bもしくは2次局20の2系20bが故障した後、1次局10の1系10aと2次局20の1系20aとの間のデータ伝送中に、1次局10の1系10aもしくは2次局20の1系20aが故障してデータ伝送状態が異常となった場合には、1次局10もしくは2次局20内で系の切り替えが自動的に行われるので、データ伝送動作が停止してしまうこととなる。
【0021】
具体的には、図10に示すように、1次局10の2系10bが故障した後に、1次局10の1系10aと2次局20の1系20aとの間でデータ伝送中に、1次局10の1系10aの故障によりデータ伝送状態が異常となった場合には、1次局10内で系の切り替えが自動的に行われる。しかし、1次局10の2系10bは既に故障しているので、データ伝送が停止してしまうこととなる。
【0022】
このように、2重系構成局間のデータ伝送において、どの系が故障しているのかを特定できないため、データ伝送が異常となった場合には、不必要な系切り替えを行う場合が生じたり、データ伝送自体が停止状態になったりするおそれがあった。
そこで、本発明は、直列接続された2重系構成局間のデータ伝送時に、動作不良の系を特定可能な2重系構成局間のデータ伝送方法を提供することを目的とする。
【0023】
【課題を解決するための手段】
このため、請求項1に記載の2重系構成局間のデータ伝送方法は、データを送受信する送受信部を備えてデータの送受信を行う1系、及び前記1系の送受信部と同じ送受信部を備えて前記1系の動作不良時に交替される2系を備える2重系構成の1次局と、前記1次局の構成と同じ構成を備える、少なくとも1つ以上の2重系構成の2次局と、が接続され、前記1次局は2次局に対してポーリングを送信し、前記2次局は前記ポーリングの受信状態を示すアンサを前記1次局に送信する2重系構成局間のデータ伝送方法において、前記1次局の1系及び2系並びに前記2次局の1系及び2系は順次直列接続され、前記2次局の1系と2系とは、外部から送信される制御情報を共有し、前記1次局の1系から前記2次局の1系にポーリングを送信し、前記2次局の1系から前記1次局の1系にアンサ及び制御情報を送信する第1のデータ送受信工程と、前記1次局の1系から前記2次局の2系にポーリングを送信し、前記2次局の2系から前記1次局の1系にアンサ及び制御情報を送信する第2のデータ送受信工程と、前記1次局の1系から前記1次局の2系にポーリングを送信し、前記1次局の2系から前記1次局の1系にアンサを送信する第3のデータ送受信工程と、を順次繰り返して行うこととした。
【0024】
かかる方法では、まず、1次局の1系から2次局の1系にポーリングを送信し、2次局の1系は、ポーリングを受信後、1次局の1系にアンサ及び制御情報を送信する。次に、1次局の1系から2次局の2系にポーリングを送信し、2次局の2系は、ポーリングを受信後、1次局の1系にアンサ及び制御情報を送信する。次に、1次局の1系から1次局の2系にポーリングを送信し、1次局の2系は、ポーリングを受信後、1次局の1系にアンサを送信する。
【0025】
【発明の実施の形態】
以下に、本発明の実施形態を図面を用いて説明する。
図1は、本発明に係る2重系構成局間のデータ伝送方法を用いてデータ伝送を行う、直列接続された2重系構成局の一実施形態の概略的な構成図を示す。
送信側の2重系構成局である1次局1は、データを送受信する送受信部を備える1系1aと、1系1aの送受信部と同じ送受信部を備えて1系1aの動作不良時に交替される2系1bとを含んで構成される。
【0026】
受信側の2重系構成局である2次局2は、1次局1と同様の構成であり、1系2aと2系2bとを含んで構成される。
1次局1の1系1a、2系1b、及び2次局2の1系2a、2系2bは、ケーブル4等によって順次接続されることにより、1次局1と2次局2とは直列接続されている。
【0027】
また、2次局2内の1系2aと2系2bとは、シリアルインタフェース又はパラレルインタフェースにより系間接続される。この系間接続により、外部から1系2aに入力されるデータ送受信状態を示す制御情報が2系2bに送られ、1系2aと2系2bとは制御情報を共有する。
次に、図2を用いて、図1に示すように、1次局と2次局とが1対1に接続された2重系構成局間のデータ伝送方法を説明する。
【0028】
まず、1次局1内の1系1aから2次局2の1系2aに対してポーリングが送信される。2次局2の1系2aは、ポーリングを受信した後、ポーリングの受信状態を示すアンサを1次局1の1系1aに送信する。1次局1の1系1aは、受信したアンサに基づいて、2次局2の1系2aにおいてポーリングが正常に受信されたか否かを判断する。尚、2次局2の1系2aは、アンサと共に制御情報も1次局1の1系1aに送信する。
【0029】
次に、1次局1の1系1aから2次局2の2系2bに対してポーリングが送信される。2次局2の2系2bは、ポーリングを受信した後、アンサを1次局1の1系1aに送信する。1次局1の1系1aは、受信したアンサに基づいて、2次局2の2系2bにおいてポーリングが正常に受信されたか否かを判断する。尚、2次局2の2系2bは、アンサと共に制御情報も1次局1の1系1aに送信する。
【0030】
次に、1次局1の1系1aから1次局1の2系1bに対してポーリングが送信される。1次局1の2系1bは、ポーリングを受信した後、アンサを1次局1の1系1aに送信する。1次局1の1系1aは、受信したアンサに基づいて、1次局1の2系1bにおいてポーリングが正常に受信されたか否かを判断する。
上述のように、1次局1の1系1aと各系との間のデータ伝送を1サイクルとし、このサイクルを繰り返すことによりデータ伝送を継続して行う。そして、上述したデータ伝送方法を用いることにより、故障等による動作不良が生じた系を特定できる。
【0031】
具体的には、1次局1の1系1aが故障等によって動作不良となった場合には、接続された全ての系間のデータ伝送が異常となる。従って、1次局1の1系1aと、2次局2の1系2a、2次局2の2系2b、及び1次局1の2系1bとの間のデータ送受信が全て異常となった場合に、1次局1の1系1aは動作不良であると判断できる。これにより、1次局1の1系1aを2系1bに切り替えることで、1次局1と2次局2との間のデータ伝送を継続できる。
【0032】
尚、1次局1の1系1aと2次局2の1系2aとの間のデータ伝送、及び1次局1の1系1aと2次局2の2系2bとの間のデータ伝送が異常となっても、1次局1の1系1aと1次局1の2系1bとの間のデータ伝送が正常であるならば、1次局1の1系1aは動作不良ではなく、2次局2側の異常であると判断できる。従って、他局の異常によって自局内の系切り替えが行われることはない。
【0033】
1次局1の2系1bが故障等によって動作不良となった場合には、1次局1の1系1aと1次局1の2系1bとの間のデータ伝送が異常となる。従って、1次局1の1系1aと1次局1の2系1bとの間のデータ伝送が異常となった場合に、1次局1の1系1aと2次局2の1系2aとの間のデータ伝送、及び1次局1の1系1aと2次局2の2系2bとの間のデータ伝送が正常であるならば、1次局1の2系1bの動作不良であると判断できる。
【0034】
2次局2の1系2aが故障等によって動作不良となった場合には、1次局1の1系1aと2次局2の1系2aとの間のデータ伝送が異常となる。従って、1次局1の1系1aと2次局2の1系2aとの間のデータ伝送が異常となった場合に、1次局1の1系1aと2次局2の2系2bとの間のデータ伝送、及び1次局1の1系1aと1次局1の2系1bとの間のデータ伝送が正常であるならば、2次局2の1系2aの動作不良であると判断できる。
【0035】
2次局2の2系2bが故障等によって動作不良となった場合には、1次局1の1系1aと2次局2の2系2bとの間のデータ伝送が異常となる。従って、1次局1の1系1aと2次局2の2系2bとの間のデータ伝送が異常となった場合に、1次局1の1系1aと2次局2の1系2aとの間のデータ伝送、及び1次局1の1系1aと1次局1の2系1bとの間のデータ伝送が正常であるならば、2次局2の2系2bの動作不良であると判断できる。
【0036】
上述した2重系構成局間のデータ伝送方法を用いることにより、各系から1次局1の1系1aに順次送信されるアンサの内容をそれぞれ判断するので、データ伝送が異常となった場合には、どの系に問題が生じているのかを特定することができる。
また、本実施形態の2重系構成局間のデータ伝送方法では、2次局2の1系2a及び2系2bから、共有する制御情報が順次送信されるので、1次局1の1系1aは、従来の2重系構成局の直列接続の構成における2次局からの制御情報の受信時間間隔とほほ同じ間隔で制御情報を得ることができる。
【0037】
次に、各系について動作不良が特定された場合の正常なデータ伝送方法について、図3を用いて説明する。
まず、1次局1の1系1aが動作不良となった場合について説明する。
1次局1の1系1aが故障等によって動作不良の場合には、1次局1内で1系1aと2系1bとの系の切り替えを行う。これにより、1次局1の2系1bが動作系として動作し、ポーリングを各系に送信する。即ち、図3(a)に示すように、1次局1の2系1bから2次局の1系2aにポーリングを送信し、2次局2の1系2aがアンサ及び制御情報を1次局1の2系1bに送信する送受信工程と、1次局1の2系1bから2次局2の2系2bにポーリングを送信し、2次局2の2系2bがアンサ及び制御情報を1次局1の2系1bに送信する送受信工程とが順次繰り返して行われる。
【0038】
次に、1次局1の2系1bが動作不良となった場合について説明する。
1次局1の2系1bが動作不良の場合には、1次局1の1系1aと1次局1の2系1bとの間のデータ送受信動作が省略される。これにより、図3(b)に示すように、1次局1の1系1aから2次局の1系2aにポーリングを送信し、2次局2の1系2aがアンサ及び制御情報を1次局1の1系1aに送信する送受信工程と、1次局1の1系1aから2次局2の2系2bにポーリングを送信し、2次局2の2系2bがアンサ及び制御情報を1次局1の1系1aに送信する送受信工程とが順次繰り返して行われる。
【0039】
次に、2次局2の1系2aが動作不良となった場合について説明する。
2次局2の1系2aが動作不良の場合には、1次局1の1系1aから2次局2の1系2aへのポーリングの送信に対して、アンサ及び制御情報を2次局2の2系2bから送信する。即ち、図3(c)に示すように、1次局1の1系1aから2次局の1系2aにポーリングを送信し、2次局2の2系2bがアンサ及び制御情報を1次局1の1系1aに送信する送受信工程と、1次局1の1系1aから2次局2の2系2bにポーリングを送信し、2次局2の2系2bがアンサ及び制御情報を1次局1の1系1aに送信する送受信工程と、1次局1の1系1aから1次局1の2系1bにポーリングを送信し、1次局1の2系1bがアンサを1次局1の1系1aに送信する送受信工程と、が順次繰り返して行われる。
【0040】
次に、2次局2の2系2bが動作不良となった場合について説明する。
2次局2の2系2bが動作不良の場合には、1次局1の1系1aから2次局2の2系2bへのポーリングの送信に対して、アンサ及び制御情報を2次局2の1系2aから送信する。即ち、図3(d)に示すように、1次局1の1系1aから2次局の1系2aにポーリングを送信し、2次局2の1系2aがアンサ及び制御情報を1次局1の1系1aに送信する送受信工程と、1次局1の1系1aから2次局2の2系2bにポーリングを送信し、2次局2の1系2aがアンサ及び制御情報を1次局1の1系1aに送信する送受信工程と、1次局1の1系1aから1次局1の2系1bにポーリングを送信し、1次局1の2系1bがアンサを1次局1の1系1aに送信する送受信工程と、が順次繰り返して行われる。
【0041】
上述のように、本実施形態に係るデータ伝送方法を用いることにより、動作不良となっている系を特定することができると共に、正常なデータ伝送を継続して行うことを可能とする。
次に、1つの1次局に対して2つの2次局が直列接続された2重系構成局間のデータ伝送状態について、図4及び図5を用いて説明する。
【0042】
図4は、図1に示した構成に、さらに1つの2次局を直列接続した構成を示しており、1次局1に、第1の2次局2及び第2の2次局3が順次直列接続されている。この1次局1、1次局1に最初に接続される第1の2次局2、及び第1の2次局2に続いて接続される第2の2次局3の間のデータ伝送方法を以下に説明する。
【0043】
まず、1次局1の1系1aから第1の2次局2の1系2aに対してポーリングが送信される。第1の2次局2の1系2aは、ポーリングを受信した後、アンサ及び制御情報を1次局1の1系1aに送信する。1次局1の1系1aは、受信したアンサに基づいて、第1の2次局2の1系2aにおいてポーリングが正常に受信されたか否かを判断する。
【0044】
次に、1次局1の1系1aから第2の2次局3の1系3aに対してポーリングが送信される。第2の2次局3の1系3aは、ポーリングを受信した後、アンサ及び制御情報を1次局1の1系1aに送信する。1次局1の1系1aは、受信したアンサに基づいて、第2の2次局3の1系3aにおいてポーリングが正常に受信されたか否かを判断する。
【0045】
次に、1次局1の1系1aから第1の2次局2の2系2bに対してポーリングが送信される。第1の2次局2の2系2bは、ポーリングを受信した後、アンサ及び制御情報を1次局1の1系1aに送信する。1次局1の1系1aは、受信したアンサに基づいて、第1の2次局2の2系2bにおいてポーリングが正常に受信されたか否かを判断する。
【0046】
次に、1次局1の1系1aから第2の2次局3の2系3bに対してポーリングが送信される。第2の2次局3の2系3bは、ポーリングを受信した後、アンサ及び制御情報を1次局1の1系1aに送信する。1次局1の1系1aは、受信したアンサに基づいて、第2の2次局3の2系3bにおいてポーリングが正常に受信されたか否かを判断する。
【0047】
次に、1次局1の1系1aから1次局1の2系1bに対してポーリングが送信される。1次局1の2系1bは、ポーリングを受信した後、アンサを1次局1の1系1aに送信する。1次局1の1系1aは、受信したアンサに基づいて、1次局1の2系1bにおいてポーリングが正常に受信されたか否かを判断する。
このように、1つの1次局に対して複数の2次局が接続される場合には、最初に、1次局と各2次局の1系との間のデータ送受信動作を順次行い、次に、1次局と各2次局の2系との間のデータ送受信動作を順次行い、最後に、1次局の1系と2系との間でデータ送受信動作を行う動作を1サイクルとして、データ伝送を継続的に行う。
【0048】
上述したように、1つの1次局に対して複数の2次局が直列接続された場合にも、1次局1の1系1aが動作不良の場合には、図3(a)を用いて説明したデータ伝送動作と同様に、1次局1の1系1aと2系1bとの系切り替えが行われて、1次局1の2系1bと2次局の各系との間でデータ送受信動作が行われる。また、1次局1の2系1bが動作不良の場合には、図3(b)を用いて説明したデータ伝送動作と同様に、1次局1の1系1aと2系1bとの間のデータ送受信動作が省略されて、1次局1の1系1aと2次局の各系との間のみでデータ送受信動作が行われる。
【0049】
また、2次局の1系が動作不良の場合には、図3(c)を用いて説明したデータ伝送動作と同様に、1次局から2次局の1系にポーリングが送信されたときには、2次局の2系から1次局に対してアンサ及び制御情報が送信される。例えば、第1の2次局2の1系2aが動作不良の場合には、図6(a)に示すように、1次局1の1系1aと第1の2次局2の1系2aとの間のデータ送受信動作時に、1次局1の1系1aに対して第1の2次局2の2系2bからアンサ及び制御情報が送信される。第2の2次局3の1系3aが動作不良の場合にも、同様のデータ送受信動作を行う。
【0050】
また、2次局の2系が動作不良の場合には、図3(d)を用いて説明したデータ伝送動作と同様に、1次局から2次局の2系にポーリングが送信されたときには、2次局の1系から1次局に対してアンサ及び制御情報が送信される。例えば、第1の2次局2の2系2bが動作不良の場合には、図6(b)に示すように、1次局1の1系1aと第1の2次局2の2系2bとの間のデータ送受信動作時に、1次局1の1系1aに対して第1の2次局2の1系2aからアンサ及び制御情報が送信される。第2の2次局3の2系3bが動作不良の場合にも、同様のデータ送受信動作を行う。
【0051】
また、2次局の系とのデータ送受信動作中に、伝送系のノイズ等によって、系からのアンサ及び制御情報が1次局に送信されないときがある。1次局において、2次局の系からのアンサ及び制御情報を所定時間内に受信できない場合には、2次局からの応答が無いと判断して、次に、2次局の現在送受信している系以外の系とのデータ送受信動作を行う。
【0052】
例えば、図7に示すように、1次局1の1系1aから第1の2次局2の2系2bにポーリングを送信した後、第1の2次局2の2系2bからのアンサ及び制御情報を所定時間内に受信できない場合には、1次局1の1系1aは第1の2次局2の1系2aとのデータ送受信動作を行う。この後は、第2の2次局3の2系3b,1次局1の2系1b,・・・と、通常の系の順序でデータ伝送を行う。
【0053】
このように、1次局は、2次局の一方の系からアンサ及び制御情報を所定時間内に受信できない場合には、同じ2次局内の他方の系とデータ送受信動作を行って、アンサ及び制御情報を受信することにより、1次局は、2次局の制御情報を従来の所定時間間隔と同じ間隔で受信することができる。
【0054】
【発明の効果】
以上説明したように、請求項1に記載の発明によれば、1次局の1系と各系との間のデータ伝送を順次行うので、データ伝送中に、どの系が故障等によって動作不良となったのかを特定できる。
また、2次局内の2つの系から1次局に対して、共有する同じ制御情報を送信することにより、1次局は、従来の構成において2次局から1次局に送信されていた制御情報の送信時間間隔とほぼ同じ間隔で制御情報を受信できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る2重系構成局間のデータ伝送方法を行う、直列接続された2重系構成局の一実施形態の概略的な構成図
【図2】図1に示す2重系構成局間のデータ伝送方法状態を示す図
【図3】(a)は1次局の1系が動作不良時のデータ伝送状態を示す図、(b)は1次局の2系が動作不良時のデータ伝送状態を示す図、(c)は2次局の1系が動作不良時のデータ伝送状態を示す図、(d)は2次局の2系が動作不良時のデータ伝送状態を示す図
【図4】本発明に係る2重系構成局間のデータ伝送を行う他の直列接続された2重系構成局の一実施形態の概略的な構成図
【図5】図4に示す2重系構成局間のデータ伝送状態を示す図
【図6】(a)は第1の2次局の1系が動作不良時のデータ伝送状態を示す図、(b)は第1の2次局の2系が動作不良時のデータ伝送状態を示す図
【図7】2次局からの応答が無い場合のデータ伝送状態を示す図
【図8】従来の2重系構成局間のデータ伝送を行う、直列接続された2重系構成局の概略的な構成図
【図9】図8に示す2重系構成局間のデータ伝送状態を示す図
【図10】1次局の2系が潜在的故障時のデータ伝送状態を示す図
【符号の説明】
1・・・1次局
2・・・第1の2次局
3・・・第2の2次局
1a,2a,3a・・・1系
1b,2b,3b・・・2系
Claims (1)
- データを送受信する送受信部を備えてデータの送受信を行う1系、及び前記1系の送受信部と同じ送受信部を備えて前記1系の動作不良時に交替される2系を備える2重系構成の1次局と、
前記1次局の構成と同じ構成を備える、少なくとも1つ以上の2重系構成の2次局と、が接続され、
前記1次局は2次局に対してポーリングを送信し、前記2次局は前記ポーリングの受信状態を示すアンサを前記1次局に送信する2重系構成局間のデータ伝送方法において、
前記1次局の1系及び2系並びに前記2次局の1系及び2系は順次直列接続され、
前記2次局の1系と2系とは、外部から送信される制御情報を共有し、
前記1次局の1系から前記2次局の1系にポーリングを送信し、前記2次局の1系から前記1次局の1系にアンサ及び制御情報を送信する第1のデータ送受信工程と、
前記1次局の1系から前記2次局の2系にポーリングを送信し、前記2次局の2系から前記1次局の1系にアンサ及び制御情報を送信する第2のデータ送受信工程と、
前記1次局の1系から前記1次局の2系にポーリングを送信し、前記1次局の2系から前記1次局の1系にアンサを送信する第3のデータ送受信工程と、
を順次繰り返して行うことを特徴とする2重系構成局間のデータ伝送方法。
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- 1998-07-02 JP JP18714798A patent/JP3761331B2/ja not_active Expired - Fee Related
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