JP3761226B2 - 発行装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、装置本体に収納してある遊技情報媒体(例えばICカード)の発行を行う発行装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
遊技店においては、遊技者が貨幣により遊技球または遊技コイン(以下、「遊技媒体」という)の貸し出しを受け、その遊技媒体を遊技機に投入して遊技を行い、遊技の結果獲得した遊技媒体を景品に交換する態様のものと、貨幣により予め金額が記録されたカード(プリペイドカード)を購入し、そのプリペイドカードを遊技機に併設または内蔵されたカードリーダライタに挿入し、遊技機に備えられている遊技媒体貸し出しスイッチの操作により遊技媒体の貸し出しを受け、その遊技媒体を遊技機に投入して遊技を行い、遊技の結果獲得した遊技媒体を景品に交換する態様のものとが、市場で一般的に行われている。
【0003】
また近年、金額データ、遊技データ(遊技球数データや遊技コイン数データなどの遊技媒体数データ)等の各種情報の記憶およびその書き換えが可能な例えばICカードを用い、金額データの範囲内で変換した遊技データに基づいて、またはそのICカードに予め記憶されている遊技データに基づいて遊技を行い、遊技の結果獲得した特典(賞球数データ、賞コインデータすなわち遊技データ)を当該ICカードに記憶し、そのICカードに記憶されている遊技データに基づいて景品交換を行わせる態様のものも提案されている。この態様での遊技システムでは、特典による獲得物を実際の遊技球や遊技コインとして取り扱わずに情報量として取り扱うことで遊技を行っており、情報化という時代の流れに対応して遊技そのものも情報化され、それとともに遊技店においても情報化管理という方向が明確に打ち出されている。
【0004】
このようなICカードを用いた遊技システムにおいて、遊技者は先ず専用のICカードを手に入れることが必要となるが、そのICカードはカード発行機に所定金額を投入することにより購入することができる。遊技者は購入したICカードを手にし、遊技店内に配置してある各装置にそのICカードを挿入して所定の操作を行うことにより、ICカードを用いた遊技システムのもとで遊技を楽しむことができる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、カード発行機からICカードを購入しようとする遊技者は、一度購入したICカードを紛失した場合などを除いて、その大部分が初めてICカードを手に入れようとする人たちであり、このような人たちはICカードを用いた遊技システムそのものにも初めて接する場合が多い。
しかも、遊技店におけるパチンコ遊技等は大衆の娯楽であり、幅広い年代のファンに支えられ繁栄してきており、その幅広い年代のファンの中には、お年寄りや機械操作を苦手とする人たちも多数含まれている。
【0006】
したがって、カード発行機からICカードを購入し手にしても、見当のつかない遊技システムの中では、その次に何をどうしたらよいのかわからず、遊技店内でまごつく者も出てきてしまうことになる。このような状況が生じると、店員に遊技方法を尋ねる遊技者が増え、店員の労働量も増大してしまうし、またICカードを使用して情報量として遊技を行う遊技システムを導入しても、かえって今までのファンが遊技店を敬遠してしまう恐れもあり、このような点から新しい遊技システムのもとで遊技を行おうとする遊技者に対してその遊技システムを分かりやすくガイドすることが非常に重要であることが分かってきた。
【0007】
一方、カード発行機そのものも、遊技者がいくつかの操作を行って初めてICカードを発行するものであり、その操作もやはり上記の幅広い年代のファンを考慮して、親切で分かりやすいものであるのが望ましいが、必ずしも現状はそのような親切なものではなく、ときには遊技者に操作ミスを起こさせて手間取らせることもあり、このような点でICカードを速やかに手にして遊技を開始したい遊技者に対してサービスが十分であるとはいえなかった。
【0008】
この発明は上記に鑑み提案されたもので、幅広い年代の遊技者が遊技情報媒体(ICカード)の発行を受ける段階でその遊技システムそのものを十分に知ることができ、またその発行操作も容易に行えるようにした発行装置を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、この発明の発行装置は、装置本体に収納してある遊技情報媒体を発行する発行装置であって、上記遊技情報媒体は、上記装置本体から受け取った情報に基づいて当該装置本体が正当なものであるか否かの第1の認証を行う第1の認証手段を備え、上記装置本体は、当該装置本体に投入された有価価値を認識する投入有価価値認識手段と、上記有価価値が発行単価以上でありかつ発行を受ける操作者による確認操作があったことを受けて遊技情報媒体の所定位置への装着を指令する装着指令手段と、装着された遊技情報媒体から受け取った情報に基づいて当該遊技情報媒体が正当なものであるか否かの第2の認証を行う第2の認証手段と、上記第1の認証および第2の認証による相互認証を経た上で当該遊技情報媒体の発行を行う発行手段と、上記遊技情報媒体の発行に際して、その発行を受ける操作者に当該遊技情報媒体の使用方法の案内報知を行う使用方法案内手段と、を備えるようにした。
【0010】
また、この発明の発行装置は、遊技情報媒体の発行までの各過程において操作者に操作案内を行う操作案内報知手段を備えるようにした。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下にこの発明の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。
図1はこの発明の発行装置の原理ブロック図である。図1において、この発明の発行装置は、装置本体1Aに収納してある遊技情報媒体1Bを発行するものであり、上記装置本体1Aに投入された有価価値を認識する投入有価価値認識手段1Cと、上記有価価値が発行単価以上でありかつ発行を受ける操作者による確認操作があったことを受けて遊技情報媒体1Bの所定位置への装着を指令する装着指令手段1Dと、上記装置本体1Aが、装着された遊技情報媒体1Bから受け取った情報に基づいて当該遊技情報媒体1Bが正当なものであるか否かの認証を行う認証手段1Eと、上記認証を経た上で当該遊技情報媒体1Bの発行を行う発行手段1Fと、上記遊技情報媒体1Bの発行に際してその発行を受ける操作者に当該遊技情報媒体1Bの使用方法の案内報知を行う使用方法案内手段1Gと、を備えるようにした。
【0012】
また、この発明の発行装置では、遊技情報媒体1Bの発行までの各過程において操作者に操作案内を行う操作案内報知手段1Hを備えるようにした。
【0013】
上記の発行装置によれば、遊技情報媒体1Bの発行に際して、操作者は遊技情報媒体1Bの使用方法の案内報知を受けることができるので、その遊技情報媒体1Bが適用される遊技システム全体を十分に知ることができ、操作者は遊技情報媒体の発行を受けたときすでに、次に行う手順が何であるかを的確に把握できた状態となる。したがって、お年寄りや機械操作を苦手とする人たちであっても、初めて接する遊技システムの中でスムーズに遊技に移行してゆくことができ、その他の処理も円滑に行うことができる。
【0014】
また、遊技情報媒体1Bの発行までの各過程において操作者に操作案内を行うようにしたので、操作者は試行錯誤することなくその操作報知に従うだけで円滑に遊技情報媒体の発行を受けることができる。
【0015】
図2はこの発明が適用される通信システムにおける遊技店とカード会社とのデータ通信系を示す図である。図において、遊技店70に設置した経営分析装置71および管理装置72は、同様に店内に設置してあるATM交換機73との間を光ファイバ伝送路70aでそれぞれ接続してあり、遊技店70全体には、店内に設置してあるその他の各種装置(図3)も含めて、このATM交換機73を経由して情報の送受を行うATM(asynchronous transfer mode,非同期転送モード)通信によるネットワークが構成してある。
【0016】
また、経営分析装置71および管理装置72は、ATM交換機73を介して店外のカード会社74に電話回線70bで接続してある。この電話回線70bには例えば広帯域ISDNのディジタル回線が使用される。カード会社74は、当該遊技店70だけでなく他の遊技店75とも電話回線70bでATM交換機を介して結ばれており、ATM通信で複数の遊技店70,75等をネットワーク化している。
【0017】
上記のATM通信は広帯域ISDNの基盤技術として導入され普及しつつある通信方式であり、回線帯域を効率よく利用できるパケット交換と、高速交換が可能な回線交換(時分割多重)との双方の利点を備え、送りたい情報をディジタル化して短い固定長ブロック(セル)に分割し、その先頭に宛先などを示すヘッダを付けて順次送り出すようになっている。上記のATM交換機73では、送り出されてきたセルのヘッダを参照し高速にセルを振り分けそれぞれの宛先に送り届ける。このATM通信では、情報の取り扱い単位を固定長として網内のプロトコル処理を簡素化したため、155Mbpsといった高速、広帯域通信が可能となり、音声、データ、画像などすべてのメディアを同一種類のセルとして交換・転送可能としている。
【0018】
図3は遊技店内でのデータ通信系を示す図である。遊技店70内の全体も、上述したようにATM通信でネットワーク化してあり、ATM交換機73には上記の経営分析装置71および管理装置72の他に、景品POS(point of sales)76および光中継器90がそれぞれ光ファイバ伝送路70aで接続してある。
【0019】
光中継器90には、光通信が可能な位置でその光中継器90に対しては2番目の階層に相当する位置に、2つの光中継器91および92が配置してあり、遊技店70の全域を光通信でカバーできるようになっている。光中継器90は光中継器91に送信可能であり、その光中継器91は光中継器92に送信可能であり、さらに光中継器92は光中継器90に送信可能となっている。すなわち、情報は光中継器90→光中継器91→光中継器92→光中継器90の一方向に伝送される。このように、トークンリングを使うことにより、各光中継器90,91,92間の伝送制御を行え、一定期間内にデータを伝送する機会が保証されることにより、確実なデータ伝送が行われることになる。
【0020】
光中継器91には、その下方でやはり光通信で互いに送受信が可能となる位置に島設備80に設けてある各遊技機82…およびその島設備80の一端側に設けてある大型金額付加機87が配置してあり、一方の光中継器92には、その下方で同様に光通信で互いに送受信が可能となる位置に、更新機85およびカード発行機1が配置してある。
【0021】
上記の光通信は例えば赤外線による光通信であり、その赤外線の送受信は、光中継器90,91および92の各下端側に設けた光送受信部90a,91a,92a、並びにカード発行機1、更新機85、大型金額付加機87、遊技機82…の各上端側に設けた光送受信部1a,85a,87aおよび82a…を経由して行われる。
【0022】
このような構成において、島設備80の遊技機82…および大型金額付加機87が管理装置72に情報を送信するときは、その情報は光中継器91→光中継器92→光中継器90→ATM交換機73の順で送られ、逆に管理装置72から受信するときは、その情報はATM交換機73→光中継器90→光中継器91の順で送られてくる。
【0023】
また、カード発行機1および更新機85が管理装置72に情報を送信するときは、その情報は光中継器92→光中継器90→ATM交換機73の順で送られ、逆に管理装置72から受信するときは、その情報はATM交換機73→光中継器90→光中継器91→光中継器92の順で送られてくる。
【0024】
遊技店70内の上記の各装置は、ATM交換機73を経由して相互にアクセス可能となるとともに、電話回線70bを使って遊技店70外のカード会社74に対してもアクセス可能となる。
【0025】
図4はこの発明が適用される通信システム全体の構成を示すブロック図である。この通信システムでは、遊技店70内では光によるATM通信を用いることにより高速、広帯域通信が可能であり、例えばATM交換機73と管理装置72や光中継器90との間では、光ファイバ伝送路70aを経由して155Mbpsという大容量情報の通信が可能であり、またATM交換機73と経営分析装置71や景品POS76との間では100Mbpsの情報量がやはり光ファイバ伝送路70aを経由して通信可能となる。さらに、光中継器90と2番目の階層に相当する位置の光中継器91や光中継器92との間では光信号によって16Mbpsの情報量が、その光中継器91,92とカード発行機1等の最下層の各装置との間では同様に光信号によって1Mbpsの情報量が、それぞれ通信可能となるように構成してある。
【0026】
このように構築した通信システムにおいて、カード会社74と遊技店70との間、また遊技店70内の各装置間では、後述するような遊技カード使用に伴う各種情報や遊技機82…での遊技情報等の送受を高速にリアルタイムで行うことができ、各装置間での情報伝達が密接に行われている。
【0027】
上記の図2、図3および図4に示す通信システムにおいて、カード会社74は遊技情報媒体1Bの一例としての遊技カード(例えばICカード)C(図10)を遊技店70に発行するものであり、カード会社74のオペレータは遊技カードCを遊技店70に納入し遊技店70に備えてあるカード発行機1のカードタンクに装填する。カード会社74が納入するこの遊技カードCのメモリ部分には、後述するように、この遊技カードCの制御処理手順を記載した各種プログラムや遊技カードCの発行ナンバー、セキュリティコード、仮のカード発行機識別番号などが予め記憶してある。
【0028】
遊技店70に設置してあるカード発行機1は、遊技カードCを所持していない遊技者に遊技カードCを発行するためのものであり、遊技者が遊技カードCを購入すべくカード発行機1に所定の金額を投入し、かつ発行のための最終確認の操作を行ったとき、カード発行機1ではカードタンクから一枚の遊技カードCを取り出し、所定の手順を経た上で遊技者に発行する。このカード発行機1の詳細は後述する。
【0029】
大型金額付加機87は、遊技者が購入した遊技カードCに所望の金額を付加するためのものであり、遊技者がこの大型金額付加機87に遊技カードCを装着すると、遊技者が投入した金額の範囲内で選択した金額を遊技カードCに付加しその遊技カードCを遊技者に返却する。
【0030】
遊技機82は、パチンコ球を遊技媒体とするパチンコ機やメダルを遊技媒体とするパチスロ等であり、遊技者が当該遊技機82に遊技カードCを装着したときその遊技カードCに記憶してある有価価値を読み取ってその有価価値の範囲内で変換して得られた遊技媒体に基づいて遊技者に所定の遊技を行わせるものであり、その遊技の結果として獲得した遊技媒体は持ち球数として遊技カードCに記憶される。ここで、有価価値とは例えば球貸し金額や貯球金額であり、球貸し金額は上記の大型金額付加機87を用いて遊技カードCに付加した金額で遊技媒体に変換されていないものをいい、貯球金額は持ち球数のうちから所望数量の遊技媒体を金額に変換したものをいう。遊技カードCには、これらの球貸し金額、貯球金額、および持ち球数が記憶され表示されるようになっている。
【0031】
この遊技機82…の各々には隣接する遊技機との間に台間金額付加機86…(図3)が備えてあり、遊技者はこの台間金額付加機86…に遊技カードCを装着することにより、遊技カードCに所望の金額を付加でき、遊技中には大型金額付加機87まで行かなくてもその場で簡易に金額を付加できるようになっている。なお、設置スペース等の関係で台間金額付加機86で使用できる貨幣は千円紙幣に限られている。
【0032】
景品POS76は、遊技店70のカウンタに配置してあり遊技カードCに記憶してある持ち球数情報に基づいて遊技媒体を現金や景品に変換したり、所定の交換率で貯球金額に変換したりする操作を、遊技者の希望に応じて行うものである。
【0033】
更新機85は遊技カードCを支障なく使用するために、所定の有効期限(例えば1年間)を過ぎた遊技カードCを新しい遊技カードに交換するためのもので、遊技者が更新機85に更新したい遊技カードCを挿入すると、その遊技カードCが正規のものであることを判別した上で自動的に新しい遊技カードCを発行するようにしている。これにより、遊技カードCの機能の劣化により発生するトラブルを防止することができ、遊技カードCの高い安全性を維持することができる。
【0034】
管理装置72は、図2に示すように、コンピュータ、ディスプレィ、キーボード、プリンタ、大容量記憶装置等から構成され、遊技店70内の上記各装置を管理したり監視したりするものである。例えば、多数の遊技機82…から必要なデータを収集し各種遊技状態でのデータを整理して各遊技機82…の動作状態を管理し監視している。
【0035】
この管理装置72は、カード会社74から上記の電話回線70bを経由してカード発行機1、大型金額付加機87、遊技機82…、景品POS76、および更新機85の各識別番号や、遊技カードCのセキュリティコード等を受け取り、これらの情報を光中継器90、光中継器91および光中継器92を経由してカード発行機1に初期値として送信する。また、カード発行機1以外のその他の各装置に対してはその装置の識別番号や遊技カードCのセキュリティコードなどを初期値として送信する。
なお、この場合、カード発行機1に送信された初期値のうち、自分自身の識別番号となるカード発行機の識別番号にはこの時点では仮の識別番号と真の識別番号の2つが設定されている。
【0036】
カード発行機1は、カードタンクから取り出した一枚の遊技カードCとの間で次のような処理を経てその遊技カードCを発行する。すなわち、先ず管理装置72から送られてきて記憶している自分自身のカード発行機1の仮の識別番号を遊技カードCに送る。遊技カードCは、送られてきた仮の識別番号と、遊技カードCに予め記憶してある仮の識別番号とを照合し、一致するとカード発行機1は正当なものであると認証し、今度はカード発行機1に自分のセキュリティコードを送る。カード発行機1は、送られてきたセキュリティコードと、管理装置72から送られてきて記憶している遊技カードCのセキュリティコードとを照合し、一致すると遊技カードCは正当なものであると認証する。
カード発行機1では、このような遊技カードCとの間での相互認証を行った上で、遊技カードCに各装置の識別番号等を書き込ませる。その際に、納入時点で遊技カードCに予め書き込んであったカード発行機1の仮の識別番号には真の識別番号が上書きされる。
上記の相互認証による遊技カードCの発行処理手順については、詳細に後述する。
【0037】
以後、遊技者が上記の通信システム(遊技システム)において遊技カードCを大型金額付加機87や遊技機82…その他の各装置に装着したとき、遊技カードCには各装置の識別番号や遊技カードCのセキュリティコードが記憶してあり、各装置には自分自身の識別番号と遊技カードCのセキュリティコードとが初期値として記憶してあるので、遊技カードCとその各装置との間でもそれらの情報を用いて相互認証を行い、この相互認証を経た上で遊技カードCとその各装置との間の送受信を行うようにしている。
【0038】
経営分析装置71は、管理装置72と同様にコンピュータ、ディスプレィ、キーボード、プリンタ、大容量記憶装置等から構成され、管理装置72、遊技機82…等から収集したデータに基づき演算等を行って営業情報、遊技情報、景品の交換情報などを割り出す処理を実行し、またそれらの情報の画面表示や印刷を行う。
【0039】
次に、この発明の発行装置の一例としてのカード発行機の構成について図5〜図9を用いて説明する。
【0040】
図5はカード発行機1の正面操作盤の構成を示す図、図6はカード発行機1の正面側内部構成を示す図、図7はカード発行機1の裏面側内部構成の概略を示す図である。カード発行機1は、スタンドボックスタイプの筐体100の内部に後述する主要機器が収納してあり、その筐体100前面の一側縁には正面操作盤101が開閉可能に軸着してある。
【0041】
正面操作盤101は前方方向に全体的に湾曲した形状になっており、この正面操作盤101の前に立って操作する遊技者(使用者)が操作しやすい構成になっている。
【0042】
正面操作盤101には、図5に示すように、その上部中央でちょうど遊技者の目の高さに相当する位置にCRT表示画面104が、またその左側にスピーカ105が配置してあり、このCRT表示画面104とスピーカ105とはガイダンス部103を構成し、遊技者に遊技カードCを発行する際の案内を行う。
【0043】
CRT表示画面104の右側には、遊技者が遊技カードCの発行を最終的に確認して要求するための発行スイッチ107と、遊技カードCの発行をキャンセルするためのキャンセルスイッチ108とから成る操作スイッチ部106が配置してある。これらの発行スイッチ107とキャンセルスイッチ108には、タッチプレートに触れることによりオンとなるタッチ式センサを用いてある。また、そのタッチプレートに遊技者が触れるとそのスイッチ107,108の周りが明るく発光するように確認用としての発行スイッチランプ22とキャンセルスイッチ23とが設けてあり、遊技者はその発行スイッチランプ22,キャンセルスイッチランプ23の点灯によってオン状態を確認できるようになっている。
【0044】
正面操作盤101の中央で操作スイッチ部106の下方に紙幣を挿入するための紙幣挿入口109が、またその紙幣挿入口109の左側でCRT表示画面104の下方に硬貨投入口110がそれぞれ設けてあり、さらにその硬貨投入口110から左下方向に向けて返却レバー111とカード発行口112とが順に配置してある。このカード発行口112は、発行される遊技カードCを容易に取れるように遊技者の胸または腰に相当する高さに配置してある。
【0045】
正面操作盤101の下部には、右側から順に紙幣返却口113、硬貨返却口114およびレシート発行口115が配置してある。遊技者が上記返却レバー111を回転させると投入した硬貨が硬貨返却口114に払い出される。また、遊技者がキャンセルスイッチ108をオンさせたときは、それまでに投入された紙幣、硬貨の合計金額に相当する分を上記の紙幣返却口113や硬貨返却口114に払い出して遊技者に返却するようになっている。レシート発行口115からは、遊技カードCと同時に発行されるレシートRがプリンタ21で印字されて出てくるようになっている。
【0046】
正面操作盤101の左側側縁にはこの正面操作盤101を筐体100側にロックして施錠するための施錠装置116が設けてある。また、正面操作盤101の上端側には、レンズタイプの照明部102が設けてあり、内部に設けてある蛍光灯118の照明光を効果的に照射するようになっている。さらに、正面操作盤1の下端部中央には、人体検出センサ35が設けてあり、遊技カードCの発行を受けるべくこのカード発行機1の正面に立つ人を検出できるようになっている。
【0047】
筐体100の内部は、図6および図7に示すように正面側と裏面側とに隔壁で二分してあり、その各空間に各種機器が収納してある。また正面操作盤101の裏側にも各種機器が設けてある。
筐体100内部の正面左側では、その下端面150にプリンタ21が配置してあり、プリンタ21は、上述したようにレシートRに印字してそのレシートRをレシート発行口115から排出している。その印字内容については後述する。
【0048】
プリンタ21の上端側にカード発行部29が載置し固定してある。このカード発行部29は、後述する主制御装置1M(図7)からの指令を受けて遊技カードCを発行するものであり、カード会社74から納入された遊技カードCを保管するカードタンク(図示省略)、そのカードタンクから取り出した1枚の遊技カードCからデータを読み取ったりその遊技カードCにデータを書き込んだりするカードR/W制御装置291、カードタンクからカードR/W制御装置291まで遊技カードCを搬送する搬送路(図示省略)、発行される遊技カードCをカード発行口112まで導くカード排出口292、およびカードR/W制御装置291において不良であると判別された遊技カードCを回収し保管するための不良回収ボックス(図示省略)から構成されている。
【0049】
一方、筐体100内部の正面右側には紙幣装置24が配置してある。この紙幣装置24には、5千円紙幣および1万円紙幣を回収して保管する回収タンク241と、千円紙幣を回収して保管する回収タンク242とが備えてある。紙幣挿入口109に挿入され案内通路244を介して紙幣装置24に入ってきた紙幣のうち、5千円紙幣および1万円紙幣は上方の回収タンク241に保管され、千円紙幣は下方の回収タンク242に保管される。なお、千円紙幣は釣り銭用として使用されるので、回収タンク242は釣り銭供給用タンクとしての機能も果たしており、その釣り銭用の千円紙幣は回収タンク242に開口して設けた案内通路243を介して紙幣返却口113から払い出され遊技者に返却される。この紙幣装置24の内部には紙幣制御装置25(図8)が収納してあり、紙幣制御装置25は主制御装置1Mからの指令を受けて紙幣装置24全体の動作を制御している。
【0050】
また、筐体100内部の正面側中央の奥には、小型入力装置28が隔壁に懸架して配備してある。この小型入力装置28は、カード発行機1専用のデータ端末器であり、接続コード(図示省略)で主制御装置1Mに接続してあり、筐体100の内部からオペレータが取り出して使用できるようになっている。小型入力装置28には入力キーと16桁のLCD表示器が備えてあり、例えば入力キーに割り付けてある「売上」キーを押すと、カード発行機1での売上集計をそのLCD表示器に表示するようになっており、この小型入力装置28を用いてカード発行機1での売り上げ集計や釣り銭入力の管理を簡易的に行うことができ、またエラーモニタとしても使用することができる。
【0051】
さらに、筐体100内部の正面側中央の奥で小型入力装置28の上方に、エラー解除スイッチ38(図8)およびモードスイッチ40(図8)が設けてある。エラー解除スイッチ38は、異常発生後オペレータがその対応処置を施したときにエラー解除を行うためのスイッチであり、モードスイッチ40は、例えばこのカード発行機1を遊技店70に導入した際の導入テスト時にプリンタ21やカードR/W制御装置291などの各端末装置の動作確認を行うためのスイッチである。なお、これらのスイッチ38,40は、筐体100の裏面側内部にも設けてありオペレータが裏面側からも使用できるようになっている。
【0052】
正面操作盤101の裏面側で中央列の上部には、画像表示制御装置20が配置してあり、主制御装置1Mからの指令を受けて上記のCRT表示画面104での画面表示とスピーカ105による音声出力とを制御している。また、中央列の下部には、硬貨投入口110から入ってきた硬貨を回収して保管するとともに釣り硬貨の払い出しを行う硬貨装置26が配置してある。この釣り硬貨の払い出しは、硬貨装置26の下端側に開設した案内通路261を介して硬貨返却口114から行われる。この硬貨装置26の内部には硬貨制御装置27(図8)が収納してあり、硬貨制御装置27は主制御装置1Mからの指令を受けて硬貨装置26全体の動作を制御している。
【0053】
正面操作盤101の裏面側に設けた上記画像表示制御装置20および硬貨装置26は、正面操作盤101を閉じたとき、筐体100内部の正面中央列に形成した間隙に丁度収まるように配置してある。
【0054】
筐体100の前面下部に操作盤ドアスイッチ36が設けてあり、この操作盤ドアスイッチ36は正面操作盤101を閉じたときオンして、正面操作盤101が不正に開けられるのを監視できるようにしてある。
【0055】
筐体100の裏面側ドア(図示省略)を開くと、図7に概略的に示すようにいくつかの機器が収納され配置してある。すなわち、裏面左側には、このカード発行機1に電源を供給する電源装置(電源回路)31が設けてあり、裏面右側には、このカード発行機1全体の動作を制御する主制御装置1Mと、管理装置72などの他の装置との間での通信制御を行う通信制御装置41とが設けてある。
【0056】
この通信制御装置41は、筐体100の上端部分に突出して設けた光送受信部1aを経由して、他の装置との間での情報の送受信を行っている。
通信制御装置41の近傍に発行機番号スイッチ39が設けてある。この発行機番号スイッチ39は例えばディップスイッチタイプのもので、管理装置72に対して当該カード発行機1のアドレスを認識させるためのものである。
【0057】
また、裏面下部には、無停電電源装置(UPS)32が設けてあり、上記の電源回路31は、電源スイッチ311をオンすることにより商用100ボルトの電源供給を無停電電源装置32を介して受け取り、所定の直流電圧に変換した後その直流電圧をカード発行機1の各部に供給する。そして、商用電源の停電時には、無停電電源装置32が単独で作動し、必要に応じてカード発行機1の各部に電力供給を行い、電源をオフできる状態に移行した時点でシャットダウンする。
【0058】
さらに、裏面上部には裏面側ドアスイッチ37が設けてあり、この裏面側ドアスイッチ37は裏面側ドアを閉じたときオンして、裏面側ドアが不正に開けられるのを監視できるようにしてある。
【0059】
図8はカード発行機の動作を制御する制御機構の全体構成を示すブロック図である。図において、カード発行機1の動作を制御する制御機構は、主制御装置1Mを主要部とし、上記のカードR/W制御装置291その他の各種機器を周辺端末として構成される。
【0060】
主制御装置1MはCPU2を中心に構成され、このCPU2と他の部位とは、データバス、アドレスバス、制御バスを含むシステムバス11を介して相互に接続してあり、システムバス11を経由して互いに必要な情報の転送を行っている。
【0061】
CPU2は、電源投入時あるいはリセット時に、所定のプログラムを記憶するROM8から適宜にプログラムを読み出すと共に、制御に必要な情報等をワークRAM4から読み出すなどしてして所定の初期化処理を行う。そして、クロック9からの基準クロック信号や割込コントローラ6からの割込信号を受け、これらの制御信号の入力タイミングに基づいて所定のプログラムを順次実行し、その実行時には必要に応じて随時RAM7に対する情報の書き込みや読取りを行う。
【0062】
主制御装置1Mには、上述したように無停電電源装置32が接続してあり、電源スイッチ311のオンにより無停電電源装置32から電源回路31を介して所定の電圧(例えば5V、12V、24V)がCPU2等に印加される。
【0063】
停電発生時には無停電電源装置32が作動して一時的に電力を供給するとともに、無停電電源装置32はCPU2に割込信号を出力し、CPU2はその割込信号に基づいて保存すべき諸データをワークRAM4に退避させバックアップを行う。このワークRAM4はバックアップ電源の供給を受けてデータを常時保存可能なメモリであり、通常は電源回路31からの電源を電源切替回路3を介してバックアップ電源としているが、電源オフ時や停電発生時にはCPU2からの制御信号を電源切替回路3が受けてワークRAM4専用に設けてある電池に切り替えその電池をバックアップ電源として用いている。
【0064】
上記のシステムバス11にはPIO(パラレル入出力ポート)15が接続してあり、このPIO15には下記の各装置が接続してある。
すなわち、PIO15には画像表示インターフェイス12を介して画像表示制御装置20が接続してあり、画像表示制御装置20はCPU2からの指令を受けてCRT表示画面104やスピーカ105を動作させ遊技者に遊技カードC発行のための案内や報知を行う。
【0065】
この画像表示制御装置20は図9に示すように、マイコンチップ223に内蔵のCPU224を中心に構成され、そのマイコンチップ223はCPU224の他にSIO225、PIO226やタイマ227等の各種ペリフェラルを内蔵している。CPU224はクロック228からの基準クロック信号を受け、その基準クロック信号の入力タイミングに基づいて、ROM221に記憶してある所定のプログラムを順次実行する。また、主制御装置1Mからのコマンドに従って画像コントローラ232や音声コントローラ235を制御し画像および音声を出力する。なお、プログラム実行時にはワークエリアとしてのRAM222に対して情報の書き込みや読み取りを行っている。
【0066】
画像コントローラ232は、上記CPU224のペリフェラルとして動作し、CPU224からのデータを受けたとき、そのデータに対応する画像データ(ビットマップデータ)を画像ROM230から読み出してフレームバッファRAM231に一時的に格納するとともに、そのフレームバッファRAM231の画像データを順次読み出してCRT表示画面104に出力し所定のカード使用方法案内画像(システム案内画像)や操作案内画像を表示させる。この画面表示は、クロック233からの基準クロック信号を分周して得た例えば1/60秒のタイミング信号毎に更新される。
【0067】
また、音声コントローラ235も上記CPU224のペリフェラルとして動作し、CPU224からのデータを受けたとき、クロック237からの基準クロック信号に基づく所定のタイミングでそのデータに対応する音声データを音声データROM234から読み出して、例えば内蔵するD/Aコンバータで音声信号に変換し、その音声信号を増幅器236を用いて増幅した後、スピーカ105からシステム案内用の音声または操作案内用の音声として出力する。
【0068】
例えば、主制御装置1MのCPU2からモード02というデータが送られてきて画像表示制御装置20のCPU224がそれを受信したとき、画像コントローラ232は、そのモード02に対応して予め画像ROM230に格納してある「説明動画(システム案内動画)」表示用のデータ、すなわち当該遊技システムでの遊技手順を概略的に説明し案内するシステム案内用の表示データを出力して画面表示し、一方、音声コントローラ235は、そのモード02に対応して予め音声データROM234に格納してある動作説明音声(システム案内音声)用のデータを出力し、例えば“ようこそAICシステムへ”から始まって“さあ、あなたもAICシステムで楽しもうよ”までシステム案内動画に合わせて14パターンの音声(図51の動作説明音声)をスピーカ105からアナンスする。
なお、AICシステムとは、当該遊技システムに対して付与した名称である。この画像表示制御装置20が行う制御処理の詳細については後述する。
【0069】
図8に戻って、上記主制御装置1MのPIO15にはプリンタ21が接続してあり、プリンタ21はCPU2からの指令を受けて所定の印字を行う。
さらに、PIO15にはドライバ13を介して発行スイッチランプ22およびキャンセルスイッチランプ23が接続してあり、これらのランプ22,23はCPU2からの指令を受けて点滅するようになっている。
【0070】
また、PIO15には紙幣制御装置25を介して紙幣装置24が接続してあり、紙幣装置24は紙幣制御装置25経由でCPU2からの指令を受けて動作し、また紙幣装置24からの情報をCPU2に伝えている。同様に、PIO15には硬貨制御装置27を介して硬貨装置26が接続してあり、硬貨装置26は硬貨制御装置27経由でCPU2からの指令を受けて動作し、また硬貨装置26からの情報をCPU2に伝えている。
【0071】
上記システムバス11にはSIO(シリアル入出力ポート)16およびRS−422レシーバドライバ14を介して小型入力装置28が接続してあり、小型入力装置28とCPU2との間での情報の送受信を行えるようになっている。
さらに、システムバス11にはLボード17が接続してある。このLボード17はカードR/W制御装置291側に設けたLボード293とともに、通信インターフェイスとしての機能を果たしており、CPU2とカードR/W制御装置291とは、このLボード17および293を経由して互いに情報の送受信を行っている。
このカードR/W制御装置291は、上述したようにカード発行部29に内蔵してあり、CPU2からの指令を受けて制御され、カードR/W制御装置291に装着された遊技カードCへの情報の書き込みや遊技カードCの情報の読み取り等を行う。またカードR/W制御装置291からCPU2に情報を伝えている。
【0072】
また、上記のシステムバス11にはPIO(パラレル入出力ポート)18が接続してあり、このPIO18には下記のセンサおよびスイッチが接続してある。
すなわち、PIO18にはタッチ回路19を介して、発行スイッチ107およびキャンセルスイッチ108に採用したタッチプレートタイプの発行センサ33およびキャンセルセンサ34が接続してあり、発行スイッチ107やキャンセルスイッチ108のオンを各センサ33,34が検出したときの検出信号が、タッチ回路19およびPIO18を経由してCPU2に送られるようになっている。
【0073】
また、PIO18には操作盤ドアスイッチ36および裏面側ドアスイッチ37が接続してあり、これらのスイッチ36および37がオンしたときのオン信号がPIO18を経由してCPU2に送られ、上述したように正面操作盤101や裏面側ドアスイッチ37の開閉状態を監視できるようになっている。さらに、PIO18にはエラー解除スイッチ38、発行機番号スイッチ39およびモードスイッチ40が接続してあり、これらのスイッチ38,39および40がオンしたときのオン信号がPIO18を経由してCPU2に送られ、そのオン信号に応じてそれぞれエラーの解除、管理装置72へのアドレス設定、および各端末装置の動作確認を行う。
【0074】
システムバス11にはさらに通信制御装置41が接続してある。通信制御装置41はシステムバス11を介してCPU2との間で情報転送を行うとともに、光送受信部1aの行う通信を制御する。
光送受信部1aは、上記のようにカード発行機1の上部に配置され、光中継器92との間でデータ転送のための赤外線通信を行うもので、赤外線を発光する光送信部と赤外線を受信する光受信部とを有する。
通信制御装置41は、例えば通信インターフェイス回路、通信ドライバ/レシーバ、通信コントローラ、メモリ、マイクロプロセッサ、クロック回路、メモリ、デュアルポートRAM(双方向メモリ)を有して構成され、光送受信部1aに送信されてきた管理装置72等の外部装置からの情報をメモリに一時的に格納しその格納した情報を読み出してデュアルポートRAMに書き込んだり、あるいはCPU2がデュアルポートRAMに書き込んだ情報を読み出してメモリに格納することにより、すなわちデュアルポートRAMを介してカード発行機1と外部装置との双方からの情報の書き込みを可能にすることにより、情報の転送を通信(光送信)タイミングの制約を受けずにスムーズに行えるようになっている。
【0075】
リアルタイムクロック(R.T.C)10は、小型入力装置28の時刻表示に利用される。
【0076】
この実施例では、遊技カードCはカードタンクから取り出されてカードR/W制御装置291に装着され、CPU2との間での情報の授受などの所定の手順を経た上で発行される。そこで、以下に遊技カードCおよびカードR/W制御装置291の構成および遊技カードCをカードR/W制御装置291に装着したときの作用を図10を用いて説明する。
【0077】
図10は遊技カードおよびカードR/W制御装置の構成を示すブロック図である。図において、遊技カードCは、CPU213とROM214、RAM215、EEPROM216の各メモリとを内蔵しデータの記憶およびデータ処理機能を有するICカードとして構成され、例えば薄いプラスチックカード内に一体的に形成してあるため、データのセキュリティ性は極めて高いものとなっている。なお、遊技カードCとして、ICカードでなく、同様にセキュリティ保護が十分になされている光カードを用いるようにしてもよい。その場合には、カードR/W制御装置等の必要部分は光カードに対応したものが使用される。
【0078】
ROM214には、所定の制御処理手順を記載した各種プログラムが格納してある。
【0079】
不揮発性で書き換え可能なEEPROM216は電源供給が断たれてもデータを保持可能であり、このEEPROM216には、遊技カードCのセキュリティコードや球貸し金額、貯球金額、持ち球数、各端末装置の識別番号(例えばカード発行機1、大型金額付加機87、遊技機82…、景品POS76、および更新機85の各識別番号)等の保持する必要のある各種情報が格納してある。
【0080】
遊技カードCが単体で動作するときには、CPU213は、クロック206からの基準クロック信号をクロック切替回路207を介して受信し、その基準クロック信号の入力タイミングに基づいて、ROM214に記憶してある所定のプログラムを実行する。その実行時には必要に応じて随時RAM215やEEPROM216に対する情報の書き込みや読み取りを行っている。
【0081】
そして、この発明に係る第1の認証手段は、CPU213がROM214のプログラムに従って実行するソフトウェアの機能として構成されている。
【0082】
CPU213は遊技者がキースイッチ217をオンしたときのそのオン信号を検出すると、LCDドライバ211を介してLCD(液晶ディスプレイ)212に所定の情報を表示する。例えば、キースイッチ217から最初のオン信号を検出すると球貸し金額(残金)を表示し、次のオン信号で持ち球数を表示し、さらに次のオン信号で貯球金額を表示するというようにオン信号を検出する度に表示内容を変更する。
LCD212は、小型で細長い液晶ディスプレイであり、複数の数字や記号等を使用して1行で必要な情報(例えば球貸し金額、持ち球数、貯球金額等)を表示可能なモノクロタイプのものが用いられる。カラータイプの液晶ディスプレイを用いてもよい。
【0083】
太陽電池209は外部の太陽光や室内光を受けて直流電力を発生し、遊技カードCが単体で動作するときに必要な電力を各部に供給するものであり、より高い制御電圧を要するLCD212には特に昇圧回路210で一旦昇圧した上でLCDドライバ211を介して供給している。
【0084】
遊技カードCがカードタンクから搬送路を運ばれてカードR/W制御装置291に装着されると、遊技カードCの送受信平面コイル201は、電磁波による電磁結合でカードR/W制御装置291との間で信号の送受を行うとともに、カードR/W制御装置291から電力の供給を受け、その電磁波に基づく電流をクロック取出回路202、直流化回路203および復調回路205に出力する。
クロック取出回路202は、送受信平面コイル201を介して捕捉したカードR/W制御装置291からの電磁波に含まれる信号から基準クロック信号を抽出し、その基準クロック信号でCPU213を動作させるべくクロック切替回路207にクロック信号の切り替えを行わせる。
【0085】
また、直流化回路203は送受信平面コイル201を介して捕捉したカードR/W制御装置291からの電磁波から遊技カードCへの供給電力になる電磁エネルギーを取り出して直流変換し、電力切替回路208および送信回路204に供給する。電力切替回路208は遊技カードCへの電力供給を直流化回路203あるいは太陽電池209に切り替えるもので、遊技カードCがカードR/W制御装置291に装着されて送受信平面コイル296および201が電磁結合しているときは直流化回路203からの直流電力をCPU213等に供給し、一方カードR/W制御装置291に装着されずに単体で動作するときは太陽電池209からの直流電力をCPU213等に供給する。送信回路204はCPU213の出力信号に基づいて直流化回路203から供給される直流電力を消費することで、間接的にカードR/W制御装置291側に遊技カードCからの信号を伝達する。
復調回路205は、送受信平面コイル201を介して捕捉したカードR/W制御装置291からの電磁波に含まれる信号を復調して必要なデータを取り出す処理を行い、取り出したデータをCPU213に出力する。
【0086】
カードR/W制御装置291は、CPU294、変調回路295、受信回路297、送受信平面コイル296およびLボード293を有している。CPU294は、遊技カードCからのデータの読み出しや遊技カードCへのデータの書き込みに必要なデータ処理を行い、カードR/W制御装置291の動作を制御している。
【0087】
変調回路295は送受信平面コイル296に向けて、電力供給信号に制御信号とデータとを重畳した変調信号をCPU294の出力信号に基づき送っている。すなわち、遊技カードCの動作電力となる電源の供給や、基準クロック信号などの制御信号の送信およびデータの送信を、内蔵した電力増幅器(図示省略)で増幅して行っている。
【0088】
送受信平面コイル296は変調回路295の出力に基づいて駆動し、遊技カードC側の送受信平面コイル201に対して電磁結合により遊技カードCの動作電力、制御信号およびデータを送信する。
受信回路297は送受信平面コイル296に向けて供給される変調回路295の出力がどのように変化するか、すなわち電磁的に結合した送受信平面コイル296および送受信平面コイル201間では、遊技カードCの送信回路204によって送信すべきデータに応じて電磁波が変化するので、それに対応して変調回路295の出力電圧波形がどのように変化するかを監視することにより、間接的に遊技カードCからのデータに対応した信号変化を検出する。この信号変化の検出は遊技カードCからのデータを受信することに相当する。
付属のLボード293はカードR/W制御装置291に対して電源供給を行うとともに、CPU294との間でデータの転送を行う。
【0089】
上記の遊技カードCおよびカードR/W制御装置291から成る構成において、主制御装置1Mから遊技カードCに向けてデータを転送する場合は、先ず主制御装置1Mが主制御装置1M側のLボード17内のデュアルポートRAM(図示省略)にそのデータを書き込む。そのデータはカードR/W制御装置291側のLボード293間で転送されてLボード293内のデュアルポートRAM(図示省略)に書き込まれるので、カードR/W制御装置291のCPU294はそのデータを読み取り、変調回路295および送受信平面コイル296を経由して遊技カードC側に出力する。
【0090】
逆に遊技カードCから主制御装置1Mに向けてデータを転送する場合は、先ずCPU213がそのデータを送信回路204および送受信平面コイル201経由でカードR/W制御装置291に間接的に出力する。カードR/W制御装置291では、受信回路297がそのデータに応じた信号変化を遊技カードCからのデータに相当するものとして検出しCPU294に送る。CPU294がLボード293内のデュアルポートRAMにそのデータを書き込むと、そのデータは主制御装置1M側のLボード17間で転送されてLボード17内のデュアルポートRAMに書き込まれ、主制御装置1Mがそのデータを読み取る。
【0091】
なお、上記の送受信平面コイル296および201は電磁的に結合しており、遊技カードCはカードR/W制御装置291に対して非接触で情報の送受信を行うことができるので、カードR/W制御装置291との接触による損傷を受けず、また静電気による誤動作も防止することができるので、遊技カードCの信頼性も向上させることができる。
【0092】
遊技カードCがカードR/W制御装置291に装着されると、遊技カードCと主制御装置1Mとの間では上記の構成のもとで情報の送受信が行われるが、上述したようにその情報の送受信時には先ず相手の正当性を認識するべく相互認証を行っている。次に、この相互認証について図11を用いて説明する。
【0093】
なお、この段階、すなわち遊技カードCがカード発行機1から発行される前の段階では上述したように、遊技カードCには自分自身のセキュリティコードや発行ナンバー、この遊技カードCの制御処理手順を記載した各種プログラム、カード発行機1の仮の識別番号などが、カード会社74による納入時に予め書き込んである。
一方の主制御装置1Mには当該カード発行機1の識別番号(仮の識別番号と真の識別番号)を含む各装置の識別番号や、遊技カードCのセキュリティコードなどが管理装置72からの初期値として書き込んである。
【0094】
図11は遊技カードとカード発行機の主制御装置との間で行われる相互認証の説明図である。遊技カードCがカードR/W制御装置291に装着されると、その装着の通知が主制御装置1Mに送られる。そのとき主制御装置1Mは遊技カードCに向けて、図に示すように自分の方からカード発行機1の仮の識別番号を送信し、同時に遊技カードCのセキュリティコードを送ってくるように要求コマンドを送信する。
【0095】
遊技カードCでは、予め格納してあるカード発行機1の仮の識別番号と主制御装置1Mから送られてきた識別番号とを照合(チェック)し、一致するとき相手のカード発行機1は正当であると認証し、今度は受信した要求コマンドに応答して自分のセキュリティコードを主制御装置1Mに送信する。
【0096】
主制御装置1Mでは、予め格納してある遊技カードCのセキュリティコードと遊技カードCから送られてきたセキュリティコードとを照合し、一致するとき相手の遊技カードCは正当であると認証し、この相互間での認証を完了した上で次の情報を遊技カードCに送信する。
すなわち、遊技カードCがカード発行機1のカードR/W制御装置291に装着されると、先ず相手の正当性を互いに認証する相互認証を行い、この相互認証を経た上で遊技カードCとその各装置との間の次の送受信を行うようにしている。
【0097】
上述したように、この実施例では遊技カードCはカード発行機1を認証し、カード発行機1は遊技カードCを認証し、互いに相手の認証を行った上で遊技カードCとの情報の送受を行う。この相互認証は、カード発行機1と遊技カードCとの間だけで情報の送受を行い、相手から受け取ったその情報を照合すればよいので簡易に行えるが、たとえ簡易であっても双方が相手を確実に認証できるので、遊技カードCの高セキュリティ性と相俟ってシステムとしてのセキュリティ性を高度に保持することができ、カード発行機1としての信頼性を向上させることができる。
【0098】
また、その相互認証において管理装置72のような第3者的な装置は介在しないので、情報の送受を速やかに行うことができ、このカード発行機1を使用する遊技者も、遊技カードCの発行を速やかに受けることができる。
【0099】
次に、遊技カードCをカード発行機1に装着したときの双方での制御内容について説明する。
【0100】
遊技カードCが実行する制御内容を、図12および図13のフローチャートに基づいて説明する。
図12および図13は遊技カードでの処理手順を示すフローチャートである。図において、遊技カードCは、先ずステップS1において電力供給信号(電磁波の供給)が有るか否かを判別する。電力供給信号は遊技カードCをカード発行機1のカードR/W制御装置291に装着したとき、カードR/W制御装置291から無線によって供給されるものである
【0101】
ステップS1において電力供給信号が有ると判別したときは、遊技カードCがカードR/W21に装着してある場合であり、この場合は先ずカードR/W制御装置291からの情報を受信する処理を行い(ステップS2)、次いでカード発行機1からの識別番号を確認する処理を行う(ステップS3)。これは、カード発行機1の識別番号が正規のものであるかどうかを確認するものである。
続いてステップS4において識別番号がOKであるか否かの判別を行い、OKでなければステップS1に戻って処理を繰り返し、識別番号がOKであればカード発行機1からセキュリティコードの要求があるか否かの判別を行う(ステップS5)。セキュリティコードの要求があればセキュリティコードをカード発行機1に送信し、ステップS1に戻る。これにより、遊技カードCとカード発行機1との間で相互認証が行われる。
【0102】
相互認証が終了すると、ステップS5の判別結果はNOとなるので、ステップS6に進み、カード発行機1から情報の書き込み要求があるか否かの判別を行い、書き込み要求があれば情報の書き込みを行い(ステップS9)、ステップS1に戻る。これにより、カード発行機1からの情報が遊技カードCに書き込まれる。
【0103】
このとき遊技カードCに書き込まれる情報は、上述したように各装置の識別番号(カード発行機1、大型金額付加機87、遊技機82…、景品POS76、更新機85等の各識別番号)、遊技カードCのセキュリティコードや球貸し金額、貯球金額および持ち玉数の記載データ(この時点ではいずれも「0」)などである。カード発行機1から送信してくるカード発行機1の識別番号は真の識別番号であり、遊技カードCに予め書き込んであったカード発行機1の仮の識別番号はこのとき上書きされ真の識別番号となる。
【0104】
ステップS6で書き込み要求がなければステップS7に進み、遊技カードCが記憶している情報の読み出し要求があるか否かを判別し、読み出し要求があれば、要求のあった情報を送信する処理を行い(ステップS10)、ステップS1に戻る。これにより、カード発行機1から読み出し要求のあった遊技カードC内の対応情報がカード発行機1に送信される。
【0105】
一方、ステップS1において、電力供給信号が存在しないときは、遊技カードCが単体で動作する場合であり、先ずキースイッチ217をオンしたか否かを判別し(ステップS13)、キースイッチ217がオンしてなければステップS13に待機し、オンしていればそのオン信号の回数をカウントアップし(ステップS14)、そのカウント値が最大になればそのカウント値をクリアし(ステップS15,S16)、そうでなければカウント値に応じて、「0」であればそのLCD212に球貸し金額(残金)を表示し、「1」であれば持ち球数を表示し、「2」であれば貯球金額を表示し、「3」であればその遊技者の本日の遊技結果に対応した収支状況を表示し、また「4」であればその遊技カードCの有効期限を表示するというようにキースイッチ217のオン信号に応じて表示内容を変更させる(ステップS17〜S26)。
【0106】
次にカード発行機1の主制御装置1Mが実行する制御内容を、図14〜図50のフローチャートに基づいて説明する。
図14および図15はカード発行機の主制御装置でのメイン処理の手順を示すフローチャートである。このメイン処理はカード発行機1の電源投入と同時に開始される。
【0107】
メイン処理が開始すると、先ずステップS31でCPU2やPIO15、PIO18、SIO16などの入出力ポートの初期化を行い、次にステップS32でデータやフラグなどの変数の初期化、周辺装置の初期化、およびワークRAM4やRAM7、Lボード17のデュアルポートRAMなどのワークエリアの初期化を行う。
【0108】
続いてステップS33でカードR/W制御装置291の初期化を行い、次にステップS34でネットワークの回線テストパケットを受信したか否かを判別する。これは、ネットワークを管理している管理装置72からの回線テストパケットを受信したか否かを判断するものであり、回線テストパケットを受信していなければ、ステップS41に進んでインターバル処理を実行した後このステップS34に戻り、回線テストパケットを受信するまで待機する。
【0109】
なお、ステップS41や後述するステップS42等におけるインターバル処理は、警告エラーの調査やその処理、小型入力装置28からの受信処理、停電検出時の処理などを行うものであり、その詳細は図48を用いて後述する。ここで、警告エラーとは、硬貨釣り銭不足のようなその後の発行動作が引き続き可能な程度のエラーをいい、釣り銭補充などによりその警告エラーは解消される。
ステップS34で回線テストパケットを受信すると、ステップS35に進んで回線テスト処理を行う。これは、回線がつながると管理装置72に対してカード発行機1からOKのACKを返すものである。
【0110】
次に、ステップS36で管理装置72から初期値を受信したか否かを判別する。初期値としては、上述したようにカード発行機1、大型金額付加機87、遊技機82…、景品POS76、および更新機85の各識別番号や、遊技カードCのセキュリティコードなどがある。カード発行機1の識別番号としては、この時点では仮の識別番号と真の識別番号とがある。初期値を受信していなければ、ステップS42に進んでインターバル処理を実行した後このステップS36に戻り、初期値を受信するまで待機する。初期値を受信すると、ステップS37に進んで初期値処理を行い、受信した初期値をカード発行機1のメモリ(RAM7)に書き込む。そして、この初期値は後述するようにカードデータ書込処理(図42のステップS411)を経て、カード発行機1から認証済みの遊技カードCに書き込まれる。
このように、初期値については管理装置72側から送信してカード発行機1のメモリに記憶する。すなわち、遊技カードCに書き込むことになるデータについては管理装置72側から送信するようにしたので、その後の遊技システムにおいて重要となるデータの信頼性を十分に確保することができる。
【0111】
次に、ステップS38で稼働データを設定して管理装置72に送信する。これは、カード発行機1の稼働データを通信制御装置41のデュアルポートRAMに書き込むことにより、光送受信部1aを経由して赤外線通信により管理装置72に送信するものである。この稼働データは、例えば、後述の各処理で発生しカード発行機1の状態を示す「発行機状態」や、遊技カードCの発行枚数、不良カードの枚数、紙幣や硬貨の入金枚数、出金枚数、釣り銭硬貨の枚数などである。
このように、カード発行機1での稼働データを随時管理装置72に送信するようにしたので、管理装置72側ではリアルタイムにカード発行機1の稼働状況を把握することができ、経営上適切な処置を直ちにとれるようになる。
【0112】
次いで、ステップS39で開店を指示する開店パケットを受信したか否かを判別する。開店パケットを受信していなければ、ステップS43に進んでインターバル処理を実行した後このステップS39に戻り、開店パケットを受信するまで待機する。開店パケットを受信すると、ステップS40に進んで開店処理を行い、これによりカード発行機1が開店状態となる。
【0113】
続いてステップS44で、後述の各処理で発生するステータス(例えば上記の「発行機状態」や各種フラグ)のチェックを行う。そのステータスが閉店でもなくまた致命的エラーでもないときは、カード発行機1が正常であるとして、ステップS45に進み人体検出処理を実行する。ここで、致命的エラーとは、例えばカードR/W制御装置291にトラブルが発生しその後の発行動作を行えないような動作不能エラーをいう。
【0114】
ステップS45の人体検出処理は、人体検出センサ35が遊技カードCの発行操作を行おうとする人を検出したときに行う処理であり、遊技カードCの発行を受けようとする人が貨幣を投入しさらに発行スイッチ107を押すことで発行スイッチフラグがオンとなるまでの各処理を行う。その詳細は図28〜図34を用いて後述する。
【0115】
次のステップS46では、人体検出処理の実行時に発生したステータスのチェックを行い、その結果、上記の人体検出処理が正常に実行され致命的エラーが発生していないと判別したときはステップS47に進み、カード発行処理を実行する。このカード発行処理では、発行スイッチフラグがオンとなったことを受けてカードタンクにある遊技カードCをカードR/W制御装置291まで搬送し、相互認証および初期値の書き込みを行った上でその遊技カードCの発行とレシートRの発行を行い、そのとき釣り銭があれば釣り銭を払い出す一連の処理を行う。その詳細は図35〜図47を用いて後述する。
ステップS47でのカード発行処理が完了したときは、ステップS44に戻り、ステータスが閉店となるかまたは致命的エラーとなるまでステップS44〜ステップS47を繰り返し実行し、遊技カードCの発行を継続して行う。
【0116】
一方、上記のステップS44でステータスが閉店または致命的エラーのとき、また上記のステップS46でステータスが致命的エラーのときは、ステップS48に進む。
【0117】
ステップS48では、ステータスが閉店であるか否かを判別し、閉店でなければステータスが致命的エラーのときなのでステップS50に進みエラー処理を行う。このエラー処理では、管理装置72に対してエラー発生パケットを送信し、その後ステップS34に戻って管理装置72からの回線テストパケットの受信を待つことになる。この回線テストパケットは、カード発行機1側で致命的エラーが解除されオペレータがエラー解除スイッチ38を押したことを受けて、管理装置72から送られてくることになる。
一方、ステップS48でステータスが閉店であるときは、ステップS49で閉店処理を行う。これによりカード発行機1は閉店状態となり、その後このメイン処理を終了する。
【0118】
次に、上記のメイン処理ルーチンに対して割り込みで実行する割込処理ルーチンを図16〜図27を用いて説明する。この割込処理は、停電割込処理、16msタイマ割込処理、100msタイマ割込処理、硬貨装置割込処理、紙幣装置割込処理、小型入力装置受信割込処理、光受信割込処理、およびL受信割込処理の各処理である。
【0119】
図16は停電割込処理を示すフローチャートである。停電検出が行われると、メイン処理に関係なくこの停電割込処理がスタートする。停電が検出されると、先ずステップS61で停電通知フラグがセットされる。この停電通知フラグはインターバル処理(図48)で使用される。
【0120】
次にステップS62において、ステータスでカード発行機1の動作状態のチェックを行い、ステータスが「キャンセル中」、「カード発行中」、「カード書込中」、「貨幣投入中」、「貨幣払出中」のいずれかであるときは、そのまま今回の停電割込処理を終了し復帰する。すなわち、カード発行機1がこれらの「キャンセル中」、「カード発行中」、「カード書込中」、「貨幣投入中」、「貨幣払出中」の動作状態にあるときは、無停電電源装置32によるバックアップに入り、その動作状態が終了するまで電源を保っている。
一方、ステータスが上記のいずれの動作状態でないときは、ステップS63でワークRAM4にデータをバックアップしその時点での状態を記憶させ、次のステップS64で無停電電源装置32を強制的にオフしてこの停電割込処理を終了する。
【0121】
図17および図18は16msタイマ割込処理のフローチャートである。このタイマ割込処理はメイン処理ルーチンに対して16ms毎にタイマ割り込みで実行するものであり、この割込処理では、先ずステップS71において、画像表示制御装置20の表示処理に関するデータ用としてRAM7内に割り当ててある表示エリアに記載されたコマンド(モード)の読み込み編集を行う。その各モードは、人体検出処理およびカード発行処理の各サブルーチンにおいて発生するものである。
【0122】
そして、その表示エリアに客待ちの状態で貨幣の投入を許可している「普段動作モード」が有るか否かを判別し(ステップS72)、「普段動作モード」が有ればモード01という表示用のモード番号とその対応データを画像表示制御装置20に送出する(ステップS81)。画像表示制御装置20では、その情報を画像表示インターフェイス12を経由して受け取り、後述するようにそれに対応する画像や音声を出力することになる。一方、ステップS72で「普段動作モード」が無ければ次のステップS73に進み、カードの発行手順を説明する「動作説明モード」が有るか否かを判別し、「動作説明モード」が有ればモード02というモード番号とその対応データを画像表示制御装置20に送出する(ステップS82)。
【0123】
以下同様にして、金額の投入を促す「金額投入促進モード」が有ればモード03とその対応データを送出し(ステップS74,S83)、カード発行をキャンセルする「キャンセルモード」が有ればモード04とその対応データを送出し(ステップS75,S84)、各装置の識別番号等の初期値を遊技カードCに書き込む「カード書込中モード」が有ればモード05とその対応データを送出し(ステップS76,S85)、さらに、その書き込みが完了したときの「カード書込完了モード」が有ればモード07とその対応データを送出する(ステップS77,S86)。
【0124】
上記ステップS71に基づく画像表示制御装置20への送信処理が終了すると、次にステップS78で小型入力装置28への送信処理を行う。次に、ステップS79のイベントカウンタ処理を行うことにより他の処理で利用される16ms倍数の時間を作成し、続いてステップS80で紙幣装置24および硬貨装置26の制御処理を行う。さらに、ステップS87で発行スイッチランプ22およびキャンセルスイッチランプ23に対して所定の点滅処理を指令し、ステップS88でそのランプ22,23の点滅時間や点灯時間を計数するタイマカウンタのインクリメント処理を行い、その後この16msタイマ割込処理を終了してメイン処理ルーチンに復帰する。
【0125】
図19は100msタイマ割込処理のフローチャートである。このタイマ割込処理はメイン処理ルーチンに対して100ms毎にタイマ割り込みで実行するものであり、この割込処理では、先ずステップS91においてエラー処理を行う。このエラー処理は、エラーの有無やセンサの状態を監視してフラグをセットしたり、モニタランプを点灯させたりするものである。
【0126】
次のステップS92では、人体検出センサ35がオンしたか否かの判別を行い、オンしていればステップS93で人体検出フラグをセットし、そうでなければステップS104で人体検出フラグをクリアし、その後それぞれステップS94に進む。
【0127】
ステップS94では時刻カウントが許可されているか否かの判別を行う。この時刻カウントは、管理装置72からの初期値を受信することにより許可されるものである。時刻カウントが許可であれば、次のステップS95に進んで100msカウンタで計数し、続いてステップS96で1秒経過したかの判別を行う。1秒経過であればステップS97に進んで現在時刻を計数し、さらにステップS98で定時としての10秒間が経過したか否かの判別を行い、10秒経過であれば、ステップS99で稼働データ送信依頼フラグをセットし、ステップS100に進む。ステップS98で定時としての10秒が経過していなければステップS99をスキップしてステップS100に進む。ステップS100では、100msカウンタをリセットする。すなわち、定時に到達したときは、100msカウンタをリセットした上で次のステップS101に進む。
【0128】
また、上記のステップS94で時刻カウントが許可でないとき、およびステップS96で1秒が経過していないときも、それぞれステップS101に進む。
ステップS101では、イベントカウンタ処理を行うことにより他の処理で利用される100ms倍数の時間を作成し、次にステップS102で稼働データ送信依頼フラグがオンであるか否かの判別を行う。稼働データ送信依頼フラグがオンであれば、ステップS103で通信制御装置送信処理を行う。
【0129】
この通信制御装置送信処理は、稼働データを通信制御装置41のデュアルポートRAMに書き込むことにより、光送受信部1aを経由して赤外線通信により管理装置72に10秒毎の定時データとして送信するものである。また、このとき稼働データ送信依頼フラグはオフされる。この稼働データは、上述したように、カード発行機1の状態を示す「発行機状態」や、遊技カードCの発行枚数、不良カードの枚数、紙幣や硬貨の入金枚数、出金枚数、釣り銭硬貨の枚数などである。
【0130】
ステップS103での通信制御装置送信処理の後、またはステップS102で稼働データ送信フラグがオンでないときは、そのままこの100msタイマ割込処理を終了してメイン処理ルーチンに復帰する。
【0131】
図20は硬貨装置割込処理のフローチャートである。この硬貨装置割込処理は、硬貨投入時および硬貨1枚払出終了時にメイン処理ルーチンに対して割り込みで実行するものである。
【0132】
この硬貨装置割込処理では、先ずステップS110において、割込要因が何であるかを判別し、割込要因が硬貨投入時であれば、ステップS111でその検知信号を硬貨の種別毎に識別してバッファ(RAM7の所定エリア)にストアし、続いてステップS112で硬貨受付禁止信号を硬貨装置26に送出してこの硬貨装置割込処理を終了しメイン処理ルーチンに復帰する。
【0133】
一方、ステップS110における判別で割込要因が硬貨1枚払出終了時であれば、ステップS113に進み、払出終了通知フラグをセットした後この硬貨装置割込処理を終了しメイン処理ルーチンに復帰する。
【0134】
図21は紙幣装置割込処理のフローチャートである。この紙幣装置割込処理は、紙幣挿入時、紙幣払出枚数転送終了時および紙幣払出枚数転送エラー時にメイン処理ルーチンに対して割り込みで実行するものである。
【0135】
この紙幣装置割込処理では、先ずステップS120において、割込要因が何であるかを判別し、割込要因が紙幣挿入であれば、ステップS121でその検知信号を紙幣の種別毎に識別してバッファ(RAM7の所定エリア)にストアし、続いてステップS122で紙幣受付禁止信号を紙幣装置24に送出してこの紙幣装置割込処理を終了しメイン処理ルーチンに復帰する。
【0136】
一方、ステップS120における判別で、割込要因が紙幣払出枚数転送終了時および紙幣払出枚数転送エラー時であれば、ステップS123に進んで、さらに紙幣払出枚数転送終了時であるか否かの判別を行い、紙幣払出枚数転送終了時であればステップS124で転送終了通知フラグをセットし、そうでなければ割込要因が紙幣払出枚数転送エラー時であるのでステップS125でエラーフラグをセットし、それぞれのフラグセットの終了後この紙幣装置割込処理を終了しメイン処理ルーチンに復帰する。
【0137】
図22は小型入力装置受信割込処理のフローチャートである。この小型入力装置受信割込処理は小型入力装置28からのデータをRS−422レシーバドライバ14およびSIO16を経由して主制御装置1Mが受信して行う処理であり、メイン処理ルーチンに対して割り込みで実行される。
【0138】
この割込処理では、先ずステップS130において受信バッファ(RAM7の所定エリア)がFULLの状態であるか否かの判別をバッファポインタのポイント値に基づいて行い、FULLでなければ次のステップS131でSIO16まで送られてきているデータを受信して受信バッファに書き込み、続いてステップS132でバッファポインタによるポイント値をインクリメントし、ステップS133に進む。一方、ステップS130で受信バッファがFULLのときは、ステップS131、ステップS132をスキップしてステップS133に進む。
【0139】
ステップS133では、受信データフラグをセットしてこの小型入力装置割込処理を終了しメイン処理ルーチンに復帰する。
【0140】
図23は光受信割込処理のフローチャートである。この光受信割込処理は管理装置72がカード発行機1の光送受信部1aにデータを送って来ると、通信制御装置41がそのデータをデュアルポートRAMに書き込むので、そのとき主制御装置1Mがそのデータを読み取って行う処理であり、メイン処理ルーチンに対して割り込みで実行される。
【0141】
この割込処理では、先ずステップS140において割込コードの解析を行う。これは、割込コードが以下のステップに示すようにパケット、ステータス、コマンドのいずれであるかを解析するものである。なお、パケットは管理装置72からのデータであり、ステータスおよびコマンドは通信制御装置41からのデータである。
【0142】
ステップS141では、割込コードの解析結果からパケットコードであるか否かを判別し、パケットコードのときはステップS142に進んで受信ステータスの読込処理を行う。これは、管理装置72より受信したデータの信頼性を確認するものである。例えば、受信したデータを通信制御装置41でCRCチェックして「OK」あるいは「NG」のデータを内部のデュアルポートRAMに書き込むので、そのチェックデータの確認を行うものである。
【0143】
次にステップS143で、受信したパケットを読み込んでそのパケットの情報をメモリに記憶し、次のステップS144に進む。この受信パケットは、例えば管理装置72からの開店パケット、初期値パケット、閉店パケット、動作中止要求パケット、動作再開要求パケット、稼働データACKパケットなどである。
【0144】
一方、上記のステップS141において、割込コードがパケットでないと判別したときは、ステップS145に分岐し、通信制御装置41からのステータス読込要求であるか否かの判別を行う。なお、ステップS145に分岐するのは割込コードがステータスあるいはコマンドの場合に相当し、これらのステータスおよびコマンドは通信制御装置41からのデータである。
ステータス読込要求であれば、次のステップS146で、受信したステータスを読み込んでそのステータスの情報を解析し、その受信ステータスに応じた処理を実行した後、ステップS144に進む。
【0145】
一方、上記のステップS145でステータス読込要求でないと判別したときは、ステップS147に進んで通信制御装置41からのコマンド読込要求であるか否かの判別を行う。コマンド読込要求であれば、次のステップS148で、受信したコマンドを読み込んでそのコマンドの情報を解析し、その受信コマンドに応じた処理を実行した後、ステップS144に進む。また、ステップS147でコマンド読込要求でないと判別したときは、割込コードはパケット、ステータス、コマンドのいずれでもないため、このようなときはエラー発生であるとしてステップS149でステータスを通信エラーとしてセットしステップS144に進む。
【0146】
ステップS144では、管理装置41に対してパケットを受け取ったことを知らせるべく、RAM7内の光送信エリア(通信制御装置41のデュアルポートRAM)に処理確認コードを書き込み、通信制御装置41、光送受信部1aを経由して管理装置72へ送信する。その後この光受信割込処理を終了しメイン処理ルーチンに復帰する。
【0147】
図24、図25、図26および図27はL受信割込処理のフローチャートであり、図25〜図27はそのL受信割込処理中のパケット受信処理サブルーチンを示している。このL受信割込処理はLボード17のデュアルポートRAMに書き込まれたカードR/W制御装置291からのデータを主制御装置1Mが読み取って行う処理であり、メイン処理ルーチンに対して割り込みで実行される。
【0148】
この割込処理では先ずステップS160において、Lボード17のデュアルポートRAMのデータの読み込みを行う。
次に、ステップS161において、カードR/W制御装置291の初期化処理が終了しているか否かの判別を行う。この判別は、カードR/W制御装置291から初期化の要求があったかどうかで行っている。初期化処理が終了していなければ、ステップS162でカードR/W制御装置291の初期化処理を実行してステップS163に進む。初期化処理が終了しているときは、ステップS162をスキップしてステップS163に進む。
【0149】
ステップS163では、カードR/W制御装置291からのR/W状態情報が有るか否かを判別し、R/W状態情報が有るときは状態受信処理を実行してその動作を監視し(ステップS164)、その後カードR/W制御装置291からのパケットデータ受信に基づくパケット受信処理を行う(ステップS165)。
また、ステップS163でR/W状態情報が無いときはステップS164をスキップして直接ステップS165のパケット受信処理に入る。
【0150】
図25〜図27のパケット受信処理では、先ずステップS170において、パケットデータが有るか否かの判別を行い、パケットデータが無いときはそのままこのL受信割込処理を終了する。パケットデータが有るときはパケットデータの解析を行い(ステップS171)、パケットが回線テストACKであるか否かを判別する(ステップS172)。この回線テストACKは、主制御装置1MからカードR/W制御装置291に回線テストパケットを送ったときカードR/W制御装置291がその回線テストパケットを正常に受信したことを主制御装置1Mに通知する確認のための情報である。パケットが回線テストACKであれば回線テストACK受信処理を行い、回線テストACK受信に対応するフラグをセットして他の処理での使用に供する(ステップS177)。パケットが回線テストACKでなければ開店ACKであるか否かを判別する(ステップS173)。
【0151】
以下、同様にして開店ACKであれば開店ACK受信処理を行い(ステップS178)、開店ACKでなければ閉店ACKであるか否かを判別する(ステップS174)。閉店ACKであれば閉店ACK受信処理を行い(ステップS179)、閉店ACKでなければ停電復旧ACKであるか否かを判別する(ステップS175)。停電復旧ACKであれば停電復旧ACK受信処理を行い(ステップS180)、停電復旧ACKでなければ停電退避ACKであるか否かを判別する(ステップS176)。
【0152】
受信パケットが停電退避ACKであれば停電退避ACK受信処理を行い(ステップS181)、停電退避ACKでなければ開店準備ACKであるか否かを判別する(ステップS182)。開店準備ACKであれば開店準備ACK受信処理を行い(ステップS190)、開店準備ACKでなければEJECTACKであるか否かを判別する(ステップS183)。ここで、EJECTACKとは遊技カードCのヘッド部分をカード発行口112から出せとの指令に対するACKである。
【0153】
受信パケットがEJECTACKであればEJECTACK受信処理を行い(ステップS191)、EJECTACKでなければカードデータライトACKであるか否かを判別する(ステップS184)。カードデータライトACKであればライトACK受信処理を行い(ステップS192)、カードデータライトACKでなければカードデータリードACKであるか否かを判別する(ステップS185)。
【0154】
カードデータリードACKであればリードACK受信処理を行い(ステップS193)、カードデータリードACKでなければEJECTレスポンスであるか否かを判別する(ステップS186)。ここで、EJECTレスポンスとは、遊技者が遊技カードCを抜いて遊技カードCが発行された状態であることを示すためのカードR/W制御装置291からの応答である。EJECTレスポンスであればEJECTレスポンス受信処理を行ってカード発行完了フラグをセットし(ステップS194)、EJECTレスポンスでなければカードIN(遊技カードCが装着された状態)であるか否かを判別する(ステップS187)。カードINであればカードIN受信処理を行ってカード装着フラグをセットし(ステップS195)、カードINでなければエラーパケット(カード詰まり等のエラーが発生した状態)であるか否かを判別する(ステップS188)。
【0155】
受信パケットがエラーパケットであればエラーパケット受信処理を行い(ステップS196)、エラーパケットでなければR/Wステータス(カードR/W制御装置291の現在の状態報告:例えば、遊技カードCのデータの読み出し中、遊技カードCの搬送中など)であるか否かを判別する(ステップS189)。R/WステータスであればR/Wステータス受信処理を行い(ステップS197)、R/WステータスでなければリジェクトACKであるか否かを判別する(ステップS198)。ここで、リジェクトACKとは、カード回収指令に対するACKである。リジェクトACKであればリジェクトACK受信を行ってリジェクトACKフラグをセットし(ステップS204)、リジェクトACKでなければリジェクトレスポンスであるか否かを判別する(ステップS199)。ここで、リジェクトレスポンスとは、カード回収完了を知らせるカードR/W制御装置291からのレスポンスである。
【0156】
受信パケットがリジェクトレスポンスであればリジェクトレスポンス受信処理を行ってリジェクトレスポンスフラグをセットし(ステップS205)、リジェクトレスポンスでなければカードデータリードレスポンス(遊技カードCから読み出したデータ)であるか否かを判別する(ステップS200)。カードデータリードレスポンスであればカードデータリードレスポンス受信処理を行う(ステップS206)。このカードデータリードレスポンス受信処理では、Lボード17のデュアルポートRAMを経由して受け取った情報を自メモリに書き込み他の処理での使用に供する。
【0157】
受信パケットがカードデータリードレスポンスでなければカードデータライトレスポンス(遊技カードCへの書き込み終了応答)であるか否かを判別する(ステップS201)。カードデータライトレスポンスであればカードデータライトレスポンス受信処理を行ってレスポンス受信フラグをセットし(ステップS207)、カードデータライトレスポンスでなければID受信であるか否かを判別する(ステップS202)。ここで、ID受信とは、遊技カードC側で当該カード発行機1が正当なものであるか否かの認証を仮の識別番号に基づいて行い、正当であると認証したとき、今度はその遊技カードCが自分の正当性を判別してもらうためにセキュリティコードと発行ナンバーをカード発行機1に通知してくるので、そのセキュリティコードと発行ナンバーを受信することをいう。
【0158】
ID受信であればID受信処理を行う(ステップS208)。このID受信処理では、ID受信フラグをセットするとともに、遊技カードCからセキュリティコードやカード番号を受信して自メモリに書き込み、カード発行機1側での認証処理に供する。ID受信でなければ再度パケットデータが有るか否かの判別を行い(ステップS203)、パケットデータが無いときはこのL受信割込処理を終了し、パケットデータが有るときは上記のステップS171に戻る。
【0159】
なお、上記のステップS177〜ステップS181、ステップS190〜ステップS197、ステップS204〜ステップS208ではそれぞれの処理を行った後ステップS203の判別処理を行うようになっている。
【0160】
次に、図14および図15のメイン処理ルーチンに戻ってステップS45での人体検出処理サブルーチン、ステップS47でのカード発行処理サブルーチン、およびステップS41等でのインターバル処理サブルーチンについて順に説明する。
【0161】
先ず人体検出処理サブルーチンから説明する。人体検出処理サブルーチンは、上述したようにカード発行機1の前に立った客を検出し、その客が貨幣を投入し発行スイッチ107を押すまでの各処理を行うものである。発行スイッチ107が押されると、次のカード発行処理サブルーチンに進む。
この人体検出処理サブルーチンに基づくカード発行機1の動作は、概略次のようになる。
【0162】
すなわち、カード発行機1は最初に普段動作(貨幣投入を許可し客待ちをしている状態)を実行し、人体を検出したときに普段動作から説明動作(ガイダンス部103で当該遊技システムでの遊技手順を概略的に説明し案内するシステム案内を行っている状態)に移行し貨幣の投入を待つ。この説明動作時に貨幣の投入があると、貨幣投入動作に移行し、受け付けた投入金額をCRT表示画面104に表示し、投入金額が「発行単価」以上に達すると、貨幣投入を禁止し、発行スイッチ107がオンとなるのを待つ。なお、「発行単価」は、遊技カードC一枚の購入価格であり、例えば千円に設定される。
【0163】
発行スイッチ107がオンになると、カード発行機1は上記のカード発行処理サブルーチンに基づくカード発行動作に移行する。
発行スイッチ107でなく、キャンセルスイッチ108または返却レバー111がオンになると、それまでに投入された金額を返却し、普段動作に戻る。
なお、普段動作時に貨幣投入があると、直接貨幣投入動作に移行することになる。また、人体検出が有っても、貨幣投入がされていない状態で客が立ち去り、人体検出がオフになると、再び普段動作に戻る。
【0164】
図28〜図34は人体検出処理サブルーチンを示すフローチャートである。この人体検出処理サブルーチンでは、先ず図28のステップS220においてステータスのチェックを行い、ステータスが閉店または致命的エラーであるときは、そのままこの人体検出処理を終了する。ステータスが閉店でもなくまた致命的エラーでもないときは、カード発行機1が正常であるとして、ステップS221に進み人体検出待ち処理を実行する。
【0165】
ステップS221の人体検出待ち処理は、詳細は後述するように人体を検出しその客に上記のシステム案内を行い、ステータスが発行スイッチフラグオン、キャンセルスイッチフラグオン、閉店または致命的エラーであること検出するまでの処理を行う。
【0166】
次のステップS222では貨幣投入禁止処理を行って一連の処理が終了するまでの貨幣の投入を禁止する。
続いてステップS223で再度ステータスチェックを行う。このステータスチェックは上記ステップS221での人体検出待ち処理の実行時に発生したステータスのチェックであり、ステータスが発行スイッチフラグオン、閉店、致命的エラーのいずれかであるときは、この人体検出処理サブルーチンを終了する。
【0167】
一方、ステータスがキャンセルスイッチフラグオンであればステップS224に進み、詳細は後述する投入金額払戻処理を実行してキャンセルに伴う払い戻し処理を行い、キャンセルスイッチフラグをクリアした後ステップS220に戻る。
【0168】
次に、上記ステップS221での人体検出待ち処理について図29〜図33を用いて説明する。
図29は人体検出待ち処理を示すフローチャートである。この人体検出待ち処理は人体を検出しその客にシステム案内を行い、ステータスが発行スイッチフラグオン、キャンセルスイッチフラグオン、閉店または致命的エラーであることを検出するまでの処理を行う。
【0169】
先ずステップS230およびステップS231においてRAM7内のデータの初期化を行う。すなわち、ステップS230においてカード番号とセキュリティコードとをクリアし、次のステップS231において投入金額を0に設定する。
続いてステップS232でステータスチェックを行い、ステータスが閉店でもなく致命的エラーでもないときは、カード発行機1は正常であるとして次のステップS233に進む。
【0170】
ステップS233では、詳細は後述する検出待ち処理を実行し、貨幣の投入を許可した状態で普段動作を継続しつつ人体の検出を待ち、ステータスが貨幣投入有り、人体検出フラグ有り、閉店、または致命的エラーであることを検出するまでの処理を行う。この検出待ち処理の後、次のステップS234に進む。
【0171】
ステップS234では再度ステータスのチェックを行う。このステータスチェックは上記ステップS233での検出待ち処理の実行時に発生したステータスのチェックであり、ステータスが貨幣投入有り、閉店、致命的エラーのいずれでもなく、したがってステータスが人体検出フラグ有りのとき、次のステップS235に進む。
ステップS235では、詳細は後述する動作説明処理を実行する。この動作説明処理は、システム案内を行いつつ、ステータスが貨幣投入有り、人体検出フラグオフ(人体の検出なし)、閉店または致命的エラーであることを検出するまでの処理を行う。この動作説明処理を終了すると、上記のステップS232に戻る。
【0172】
一方、上記のステップS234で、ステータスが貨幣投入有り、閉店、致命的エラーのいずれかであるときは、ステップS236に分岐して再びステータスのチェックを行い、ステータスが貨幣投入有りのときは、ステップS237で動作ステータス(発行機状態)を「貨幣投入中」とする。
続いてステップS238で、詳細は後述する貨幣投入処理を実行して貨幣投入に応じた処理を行う。この貨幣投入処理では、ステータスが発行スイッチフラグオン、キャンセルスイッチフラグオンまたは致命的エラーであることを検出するまでの処理を行い、この貨幣投入処理を終了すると人体検出待ち処理も終了し人体検出処理に復帰する。
【0173】
また、ステップS236でステータスが閉店または致命的エラーのときは、ステップS237およびステップS238をスキップしてそのままこの人体検出待ち処理を終了し人体検出処理に復帰する。
【0174】
次に、上記の人体検出待ち処理(図29)におけるステップS233での検出待ち処理、ステップS235での動作説明処理、およびステップS238での貨幣投入処理について順に説明する。
図30は検出待ち処理を示すフローチャートである。この検出待ち処理は、貨幣の投入を許可した状態で普段動作を継続しつつ人体の検出を待ち、ステータスが貨幣投入有り、人体検出フラグ有り、閉店、または致命的エラーであること検出するまでの処理を行う。
【0175】
先ずステップS240において、動作ステータスを「普段動作中」として次のステップS241に進む。
ステップS241では、RAM7の表示エリアに普段動作モードと書き込んで、客待ち状態であることを示す普段動画をCRT表示画面104で表示するための処理を行う。
続いてステップS242において普段動作中であることを示すランプ点滅パターンをRAM7に書き込んでランプ点滅のための処理を行い、さらにステップS243において貨幣投入禁止フラグをクリアする。
【0176】
次にステップS244においてステータスをチェックし、ステータスが閉店でも致命的エラーでもなく正常なときは、ステップS245で貨幣投入有りであるか否かの判別を行い、貨幣投入有りでないときすなわち貨幣が投入されていないと判別したときは、ステップS246でインターバル処理を行い、その後ステップS247で人体検出フラグが有るか否かを判別する。
ステップS247で人体検出フラグが無いすなわち人体を検出していないと判別したときは、ステップS244に戻り、ステップS244以降を繰り返し実行する。
一方、ステップS244でステータスが閉店または致命的エラーのとき、ステップS245で貨幣投入有りと判別したとき、およびステップS247で人体検出フラグ有りと判別したときは、そのままこの検出待ち処理を終了する。
【0177】
図31は動作説明処理を示すフローチャートである。この動作説明処理は、システム案内を行いつつ、ステータスが貨幣投入有り、人体検出フラグオフ(人体の検出なし)、閉店または致命的エラーであることを検出するまでの処理を行う。
先ずステップS250においてステータスのチェックを行い、ステータスが致命的エラーでなく正常なとき、ステップS251において動作ステータスを「説明動作中」とし、次のステップS252に進む。
ステップS252では、RAM7の表示エリアに動作説明モードと書き込み、CRT表示画面104およびスピーカ105でシステム案内を行うための処理を行う。
【0178】
このように、検出待ち処理で人体を検出したときは動作説明処理に入り、ステップS252でシステム案内を開始できるようにしたので、遊技者は貨幣投入等のカード発行操作に入る前に遊技カードCの使用方法および遊技システムの全体を把握することができ、安心してカード発行機1からのカード発行を受けることができる。また、遊技システムの全体を十分に知ることができ、遊技者は初めて接する遊技システムの中であっても遊技カードCを使用してスムーズに遊技に入ることができるようになる。
さらに、普段動画の表示からこのシステム案内の表示に切り替えるため、その切り替えによって遊技者の画面への関心が高くなり、またその高くなった関心のもとでシステム案内を始めから開始するので、遊技者はその案内を順序よく理解することができ、したがって効果的にシステム案内を報知することができる。なお、システム案内については詳細に後述する。
【0179】
次にステップS253においてステータスをチェックし、ステータスが閉店でも致命的エラーでもなく正常なときは、ステップS254で貨幣投入有りであるか否かの判別を行い、貨幣投入有りでないときすなわち貨幣が投入されていないと判別したときは、ステップS255でインターバル処理を行い、その後ステップS256で人体検出フラグが有るか否かを判別する。
ステップS256で人体検出フラグが有るすなわち人体を検出していると判別したときは、ステップS253に戻り、ステップS253以降を繰り返し実行する。
一方、ステップS253でステータスが閉店または致命的エラーのとき、ステップS254で貨幣投入有りと判別したとき、およびステップS256で人体検出フラグ無しと判別したときは、そのままこの動作説明処理を終了する。
【0180】
このように、ステップS254で貨幣投入有りと判別したときは、動作説明処理を終了しその後上記の貨幣投入処理(ステップS238)を実行し、後述するように操作案内を行うこととなる。すなわち、動作説明処理に基づくシステム案内の途中であっても貨幣の投入があると操作案内の画面に切り替えるようにしたので、すでに遊技カードCの使用方法を把握していてシステム案内を受ける必要のない遊技者は、システム案内を見ることなく、スムーズにカード発行の操作に入ることができ、このようにカード発行機1は遊技カードCの使用方法をすでに知っている者に対しても十分に配慮したものとなっている。
【0181】
図32は貨幣投入処理を示すフローチャートである。この貨幣投入処理は、貨幣投入に応じて行う実行する処理であり、ステータスが発行スイッチフラグオン、キャンセルスイッチフラグオンまたは致命的エラーであることを検出するまでの処理を行う。
【0182】
先ずステップS260において、貨幣が投入された状態(貨幣投入中)であることを示すランプ点滅パターンをRAM7に書き込み、ランプ点滅のための処理を行う。
次にステップS261においてステータスのチェックを行い、ステータスが発行スイッチフラグオン、キャンセルスイッチフラグオン、致命的エラーのいずれでもないとき、次のステップS262で釣り銭金額を算出する。
続いてステップS263でRAM7の表示エリアに金額投入モードと書き込み、また投入金額および上記ステップS262で求めた釣り銭金額を書き込んで表示のための処理を行う。
【0183】
次のステップS264では、投入金額が「発行単価」以上であるか否かを判別し、「発行単価」以上であるときはステップS265で貨幣投入禁止フラグがオンであるか否かを判別し、貨幣投入禁止フラグがまだオンになっていないときはステップS266で貨幣投入禁止フラグをセットし、その後ステップS267に進む。
一方、ステップS264で投入金額が「発行単価」に達していないとき、またステップS265で貨幣投入禁止フラグがすでにオンになっているときも、ステップS267に進む。
【0184】
ステップS267ではキャンセルスイッチ処理を行う。このキャンセルスイッチ処理を図33を用いて説明すると、先ずステップS270においてステータスをチェックし、ステータスが致命的エラーでなければ次のステップS271でインターバル処理を行う。
続いてステップS272でキャンセルスイッチ108がオンであるか否かを判別する。キャンセルスイッチ108がオンであるときは、ステップS279に分岐してキャンセルスイッチフラグをセットしてステップS276に進む。
【0185】
キャンセルスイッチ108がオンでなければステップS273で投入金額が「発行単価」に達しているか否かを判別し、「発行単価」に達していればステップS274で発行スイッチ107がオンであるか否かを判別する。発行スイッチ107がオンであれば次のステップS275で発行スイッチフラグをセットしてステップS276に進む。
【0186】
ステップS273で投入金額が「発行単価」に達していないとき、またステップS274で発行スイッチ107がオンでないときも、それぞれステップS276に進む。
【0187】
ステップS276では貨幣の追加有りであるか否かを判別し、貨幣の追加が無ければ次のステップS277およびステップS278で発行スイッチフラグがオンであるか否か、またキャンセルスイッチフラグがオンであるか否かを判別し、いずれのフラグもオンでないときはステップS270に戻って、ステップS270以降を繰り返し実行する。
【0188】
一方、ステップS270でステータスが致命的エラーであるとき、ステップS276で貨幣の追加有りのとき、ステップS277で発行スイッチフラグがオンのとき、またはステップS278でキャンセルスイッチフラグがオンのときは、それぞれこのキャンセルスイッチ処理を終了し、上記図32の貨幣投入処理に復帰しそのステップS261以降を実行する。
【0189】
図32に戻って、ステップS261でステータスが発行スイッチフラグオン、キャンセルスイッチフラグオン、致命的エラーのいずれかであるときは、この貨幣投入処理を終了する。
【0190】
次に人体検出処理(図28)のステップS224での投入金額払戻処理サブルーチンについて、図34を用いて説明する。
図34は投入金額払戻処理を示すフローチャートである。この投入金額払戻処理は、上述したようにキャンセルに伴う払い戻し処理を行うものであり、先ずステップS290において動作ステータスを「キャンセル中」とし、次のステップS291に進む。
ステップS291ではRAM7の表示エリアにキャンセルモードと書き込んで表示のための処理を行う。続いてステップS292で貨幣の払い戻しを示すランプ点滅パターンをRAM7に書き込んでランプ点滅のための処理を行う。
さらにステップS293で貨幣の払い出しを開始し、次のステップS294に進む。
【0191】
ステップS294ではステータスをチェックし、ステータスが致命的エラーでなければ次のステップS295でインターバル処理を行い、続いてステップS296で貨幣の払い出しが終了したか否かを判別する。貨幣の払い出しが終了していなければ上記のステップS294に繰り返し戻って払い出し終了となるまで待機し、払い出しが終了すると次のステップS297に進む。
【0192】
ステップS297ではキャンセルスイッチフラグをクリアし、次のステップS298で詳細は後述する釣り銭受取時間待ち処理を行って客が釣り銭を受け取るための待機時間を確保し、続いてステップS299でボタンランプを切り替えてその表示パターンを切り替え、その後この投入金額払戻処理を終了する。
【0193】
次にメイン処理ルーチン(図14、図15)に戻ってステップS47でのカード発行処理サブルーチンについて説明する。
カード発行処理サブルーチンは、上述したように発行スイッチフラグがオンとなったことを受けてカードタンクにある遊技カードCをカードR/W制御装置291まで搬送し、相互認証および初期値の書き込みを行った上でその遊技カードCの発行とレシートRの発行を行い、そのとき釣り銭があれば釣り銭を払い出す一連の処理を行うものである。
【0194】
上記カード発行処理サブルーチンに基づくカード発行機1の動作は、概略次のようになる。
すなわち、発行単価以上の金額投入と発行スイッチ107のオンがあったとき、カード発行機1はカードタンクから遊技カードCを取り出し、それに初期値を書き込み、その初期値を書き込んだ遊技カードCを発行する一連のカード発行動作を行い、そのカード発行動作が終了すると、プリンタ21からレシートRを出力する。
レシートRの出力後、釣り銭があれば硬貨装置26や紙幣装置24から釣り銭額分の貨幣を払い出す釣り銭払出動作を行い、その後普段動作に移行する。また、釣り銭がないときは釣り銭払出動作を行わないで、そのまま普段動作に移行する。
【0195】
このように、カード発行を受ける遊技者が発行単価以上の金額を投入しかつ発行スイッチ107を押したとき初めてカード発行のための具体的な処理に入るようにした。すなわち、金額投入後は自動的に遊技カードCが発行されるのではなく、遊技者のハッキリした意志表明のもとで発行されることとなる。金額投入後であっても、カード発行を望まなくなったときは上述したように、キャンセルすることもできる。この点で、このカード発行機1は、遊技者サイドに立って納得のいく分かりやすい装置として構成されており、カード発行時に生じやすい無用なトラブルも未然に防止できるようになっている。
【0196】
図35〜図47はカード発行処理サブルーチンを示すフローチャートである。このカード発行処理サブルーチンでは、先ず図35のステップS310においてRAM7の表示エリアにカード書込モードと書き込んで表示のための処理を行う。
続いてステップS311でカード発行を示すランプ点滅パターンをRAM7に書き込み、ランプ点滅のための処理を行う。
その後ステップS312でカード書込処理を行う。このカード書込処理では、詳細は後述するように、カードタンクにある遊技カードCをカードR/W制御装置291まで搬送し、相互認証および初期値の書き込みを行った上でその遊技カードCを発行する。
【0197】
そして、次のステップS313に進んでステータスのチェックを行い、ステータスが致命的エラーでなく正常であれば、次のステップS314でレシートRの発行を行い、ステップS315に進む。ステータスが致命的エラーであればステップS314をスキップしてレシートRを発行せずに、ステップS315に進む。
【0198】
このレシートRには、図78に示すように、発行遊技店(ホール)名、発行日の日付、有効期限、当該遊技システムでの遊技手順についての大まかな説明が記載されており、また領収書としても使用できるように所定事項が記載してある。
【0199】
このように、遊技カードCの発行時に、当該遊技システムでの遊技手順を印字したレシートRも発行するようにしたので、システム案内を画面で受けるだけでなく印刷物としても受け取り、手元にあるレシートRで遊技カードCの使用方法を確認することができ、初めての遊技者であっても非常に親切でわかりやすい案内のもとでスムーズに遊技システムに入ることができる。
さらに、そのレシートRは、領収書としても使用できるので、客は別途領収書の発行を遊技店に要求する煩雑さから解放され、また遊技店側にとっても領収書発行のための手間を省くことができ、双方にとって便宜が図られている。
【0200】
ステップS315では、詳細は後述する釣り銭計算処理を行って釣り銭を計算するとともに、貨幣別での釣り銭払い戻し数を設定し、次のステップS316に進む。
ステップS316では詳細は後述する釣り銭払出開始処理を行って釣り銭としての硬貨および紙幣の払い出しを行い、次のステップS317に進む。
【0201】
ステップS317ではステータスをチェックし、ステータスが致命的エラーであれば、そのままこのカード発行処理を終了する。
ステータスが致命的エラーでなければ次のステップS318でインターバル処理を行い、続いてステップS319で釣り銭の払い出しが終了したか否かを判別する。釣り銭の払い出しが終了していなければ上記のステップS317に繰り返し戻って払い出し終了となるまで待機し、払い出しが終了すると次のステップS320に進む。
【0202】
ステップS320では発行スイッチフラグをクリアし、次のステップS321で詳細は後述する釣り銭受取時間待ち処理を行って客が釣り銭を受け取るための待機時間を確保し、その後このカード発行処理を終了する。
【0203】
次に、上記ステップS312でのカード書込処理について図37〜図44を用いて説明する。
図37はカード書込処理を示すフローチャートである。このカード書込処理では、先ずステップS330においてリジェクトフラグをクリアし、ステップS331においてリジェクトカウンタをクリアする。次にステップS332で動作ステータスを「カード書込中」とする。
【0204】
続いてステップS333で詳細は後述する発行準備処理(図38〜図41)を行う。この発行準備処理では、カード搬送、相互認証および相互認証NG時の対応を行い、ステータスが認証結果OK、または致命的エラーであることを検出するまでの処理を行う。この発行準備処理の後、ステップS334に進む。
【0205】
ステップS334ではステータスをチェックし、ステータスが致命的エラーであれば、そのままこのカード書込処理を終了する。ステータスが致命的エラーでなければカード発行機1は正常であるとして次のステップS335に進む。
【0206】
ステップS335では、詳細は後述するカードデータ書込処理(図42、図43)を実行し、遊技カードCに初期値を書き込み、ステータスがリジェクトフラグオン、または致命的エラーであることを検出するまでの処理を行う。このカードデータ書込処理の後、次のステップS336に進む。
【0207】
ステップS336では、リジェクトフラグがオンであるか否かを判別し、リジェクトフラグがオンでなければ遊技カードCが回収された場合に相当するので、再度ステップS333の発行準備処理に戻って遊技カードCの搬送、相互認証および相互認証NG時の対応を行う。リジェクトフラグがオンであれば正常に遊技カードCへの書き込みが終了している場合に相当し、この場合は次のステップS337でリジェクトフラグをクリアし、続いてステップS338で詳細は後述するカード排出処理(図44)を行い、遊技カードCを排出し発行するための処理を行う。
【0208】
そして、次のステップS339でステータスをチェックし、ステータスが致命的エラーであれば、そのままこのカード書込処理を終了する。ステータスが致命的エラーでなければカード発行機1は正常であるとして次のステップS340に進む。
【0209】
ステップS340では、RAM7の光送信エリア(通信制御装置41のデュアルポートRAM)に遊技カードCの発行情報を書き込んで管理装置72に送信するための処理を行い、次のステップS341に進む。
【0210】
ステップS341では、ワークRAM4のクリア等のカード発行機1の後処理を行い、その後このカード書込処理を終了する。
【0211】
次に、上記ステップS333での発行準備処理について図38〜図41を用いて説明する。
図38は発行準備処理を示すフローチャートである。この発行準備処理では、カード搬送、相互認証および相互認証NG時の対応を行い、ステータスが認証結果OK、または致命的エラーであることを検出するまでの処理を行う。
先ずステップS350において、詳細は後述するIDチェック処理を行う。このIDチェック処理では、カード搬送および相互認証を行い、ステータスとして認証結果OK、認証結果NG、または致命的エラーを検出するまでの処理を行う。
【0212】
次のステップS351ではステータスをチェックし、ステータスが致命的エラーであれば、そのままこの発行準備処理を終了する。ステータスが致命的エラーでなければカード発行機1は正常であるとして次のステップS352に進み、認証結果OKであるか否かを判別する。認証結果OKであればそのままこの発行準備処理を終了し、認証結果がOKでない、すなわち認証結果NGのときは、次のステップS353に進む。
【0213】
ステップS353では、RAM7の光送信エリア(通信制御装置41のデュアルポートRAM)にカード不良コマンドを書き込んで管理装置72に不良カード発生のパケットを送信するための処理を行い、次のステップS354に進む。
このように、相互認証が正常に行われなかったときにその異常発生の情報を管理装置72に送信するようにしたので、管理装置72側で随時不良カードの発生状況を把握することができ、遊技店70では、カード会社74に連絡するなど適切にその異常に対応することができる。
【0214】
ステップS354では、RAM7のL送信エリア(Lボード17のデュアルポートRAM)にリジェクトコマンドを書き込んでカードR/W制御装置291に対してカード回収を指令し、次のステップS355に進む。Lボード17のデュアルポートRAMにデータを書き込むことにより、Lボード17、Lボード29を経由してカードR/W制御装置291にデータが送信される。
【0215】
ステップS355では、リジェクトACKフラグがオンであるか否かを判別する。このリジェクトACKフラグは、上記のL受信割込処理のステップS204でセットされたものであり、カードR/W制御装置291が主制御装置1Mからのリジェクトコマンドを正常に受信したことを主制御装置1Mに通知してきたときにセットされるものである。
【0216】
リジェクトACKフラグがオンでないときは、ステップS356で待機時間としての1秒が経過したか否かを判別し、1秒が経過してもリジェクトACKフラグがオンでないときはカードR/W制御装置291への送信が不良であるとしてステップS357で致命的エラーをセットし、その後ステップS350に戻る。
【0217】
一方、ステップS355でリジェクトACKフラグがオンであると判別したときは、ステップS358に進んでリジェクトACKフラグをクリアし、次のステップS359でエラー発生であるか否かを判別する。エラー発生であれば上記のステップS357で致命的エラーをセットし、その後ステップS350に戻る。
【0218】
ステップS359でエラー発生でなければ、ステップS360に進み、リジェクトレスポンスフラグがオンであるか否かを判別する。このリジェクトレスポンスフラグは、上記のL受信割込処理のステップS205でセットされたものであり、カードR/W制御装置291が主制御装置1Mからのリジェクトコマンドに応じてカード回収を行い、それが正常に完了したことを主制御装置1Mにレスポンスしてきたときにセットされるものである。
【0219】
リジェクトレスポンスフラグがオンでないときは、ステップS359に戻って待機し、一方、リジェクトレスポンスフラグがオンのときは、ステップS361に進んでリジェクトレスポンスフラグをクリアした後、上記のステップS350に戻り、後述するように次に待機している遊技カードCの搬送装着を指令する。
【0220】
このように、発行準備処理においては装着した遊技カードCが正当なものでないときは、その遊技カードCを回収し、次に待機している遊技カードCを装着するようにしたので、そのような事態が発生しても直ちに対応でき、客に待機させるようなこともなく速やかに遊技カードCの発行を行うことができる。
【0221】
次に、上記の発行準備処理(図38)におけるステップS350でのIDチェック処理について説明する。
図39はIDチェック処理を示すフローチャートである。このIDチェック処理では、カード搬送および相互認証を行い、ステータスとして認証結果OK、認証結果NG、または致命的エラーを検出するまでの処理を行う。
先ずステップS370においてステータスをチェックし、ステータスが致命的エラーであれば、そのままこのIDチェック処理を終了する。ステータスが致命的エラーでなければカード発行機1は正常であるとして次のステップS371に進む。
【0222】
ステップS371では、RAM7のL送信エリア(Lボード17のデュアルポートRAM)にカード搬送コマンドを書き込んでカードR/W制御装置291に対して遊技カードCをカードタンクから取り出し装着する指令を出し、次のステップS372に進む。
【0223】
ステップS372では、カード装着フラグがオンであるか否かを判別する。このカード装着フラグは、上記のL受信割込処理のステップS195でセットされたものであり、カードR/W制御装置291が主制御装置1Mからのカード搬送コマンドに応じて遊技カードCの搬送装着を行い、それが正常に完了したことを主制御装置1Mに知らせてきたときにセットされるものである。
【0224】
カード装着フラグがオンでないときは、ステップS373で待機時間としての10秒が経過したか否かを判別し、10秒が経過してもカード装着フラグがオンでないときはカードR/W制御装置291側の不良であるとしてステップS374で致命的エラーをセットし、次のステップS375に進む。
一方、ステップS372でカード装着フラグがオンであると判別したときは、ステップS373、ステップS374をスキップして直接ステップS375に進む。
【0225】
ステップS375では、RAM7のL送信エリア(Lボード17のデュアルポートRAM)にID要求コマンドおよび当該カード発行機1の仮の識別番号を書き込んでカードR/W制御装置291に送信するための処理を行い、次のステップS376に進む。
ステップS376ではIDチェック受信待ち処理を行う。このIDチェック受信待ち処理は、遊技カードC側で当該カード発行機1が正当なものであるか否かの認証を仮の識別番号に基づいて行い、正当なものであると認証したとき、今度はその遊技カードCが自分の正当性を判別してもらうためにセキュリティコードと発行ナンバーをカード発行機1に送ってくるので、そのセキュリティコードと発行ナンバーの受け取りをチェックする処理である。
【0226】
このIDチェック受信待ち処理を図40を用いて説明すると、先ずステップS390においてステータスをチェックし、ステータスが致命的エラーであれば、そのままこのIDチェック処理を終了し、ステータスが致命的エラーでなければ正常であるとして次のステップS391に進む。
【0227】
ステップS391では、ID受信フラグがオンであるか否かを判別する。このID受信フラグは、遊技カードC側で当該カード発行機1が正当であると認証したとき、今度はその遊技カードCが自分の正当性を判別してもらうためにセキュリティコードと発行ナンバーをカード発行機1に送ってくるので、そのセキュリティコードと発行ナンバーを上記のL受信割込処理で取り込んだ場合にセットされるフラグである(図27のステップS208)。
【0228】
ステップS391でID受信フラグがオンであると判別したときは、ID受信フラグをクリアしてそのままこのIDチェック受信待ち処理を終了し、IDチェック処理に復帰する。
【0229】
一方、ID受信フラグがオンでないときは、ステップS392でインターバル処理を行い、次のステップS393で待機時間としての1秒が経過したか否かを判別し、1秒が経過しないときはステップS390に戻ってステップS290以降を繰り返し実行し、1秒が経過してもID受信フラグがオンでないときはリトライ要求フラグをセットしてそのままこのIDチェック受信待ち処理を終了し、IDチェック処理に復帰する。
【0230】
図39のIDチェック処理に戻って、ステップS376のIDチェック受信待ち処理が終了すると、次のステップS377に進む。
ステップS377ではステータスをチェックし、ステータスが致命的エラーであれば、そのままこのIDチェック処理を終了し、ステータスが致命的エラーでなければ正常であるとして次のステップS378に進む。
【0231】
ステップS378では、リトライ要求フラグがオンであるか否かを判別する。リトライ要求フラグがオンでないときは、遊技カードC側がカード発行機1を正当と認証したときであり、このときはステップS379で、遊技カードCから受信したカード番号とセキュリティコードを読み込み、続いてステップS380でセキュリティコード認証処理を行ってこのIDチェック処理を終了する。
ここで、セキュリティコード認証処理は、カード発行機1が、遊技カードCから受け取ったセキュリティコードに基づいて当該遊技カードCが正当なものであるか否かの認証を行う処理である。
【0232】
このセキュリティコード認証処理を図41を用いて説明すると、先ずステップS400においてセキュリティコードの先頭文字を読み込み、次にステップS401で認証結果OKをセットし、次のステップS402でセキュリティコード文字列の終端に達したか否かを判別する。セキュリティコード文字列の終端に達していなければ、ステップS403に進み、現時点で読み込んでいる文字が、予めカード発行機1側で認識している文字と一致するかどうかの認証チェックを行う。認証チェックが正常であれば次のステップS404で次の文字を読み込みステップS402に戻り、ステップS402、S403、S404を繰り返し実行する。そして、ステップS403の認証チェックに異常があれば、ステップS405に進んで認証結果NGをセットしてこのセキュリティコード認証処理を終了し、その後IDチェック処理もそのまま終了する。
【0233】
また、ステップS402で文字列の終端に達したときは、全文字(例えば8バイト)にわたって認証チェックが正常であり、このときは認証結果OKにセットしたままでこのセキュリティコード認証処理を終了し、その後IDチェック処理もそのまま終了する。
【0234】
図39のIDチェック処理に戻って、ステップS378でリトライ要求フラグがオンのときは、遊技カードC側がカード発行機1を正当でないと認証したときであり、このときはステップS381でリトライ要求フラグをクリアし、次のステップS382で認証結果NGをセットし、その後このIDチェック処理を終了する。
【0235】
次に、カード書込処理(図37)のステップS335におけるカードデータ書込処理の詳細について、図42および図43を用いて説明する。
図42および図43はカードデータ書込処理を示すフローチャートである。このカードデータ書込処理では、遊技カードCに初期値を書き込み、ステータスがリジェクトフラグオン、または致命的エラーであることを検出するまでの処理を行う。
【0236】
先ずステップS410において発行する遊技カードCの使用年月日および有効期限を設定し、次のステップS411でRAM7のL送信エリア(Lボード17のデュアルポートRAM)に遊技カードCへの書き込みを指令するカードデータライトコマンドを書き込むとともに、そのL送信エリア(Lボード17のデュアルポートRAM)に「使用年月日」、「有効期限」、「更新機85の識別番号」、「カード発行機1の真の識別番号」、「大型金額付加機87の識別番号」、「遊技機82の識別番号」、「景品POS76の識別番号」、「最終ホール名」および「最終ホールの識別番号」を初期値(遊技関連情報)として書き込む。これにより、これらのデータが遊技カードCに書き込まれる。
【0237】
この遊技カードCへの書き込みは、図38のステップS352での認証結果がOKであることを受けて行うものである。すなわち、遊技カードCには、相互認証を完了し正当と判断されたものにのみ、その後の遊技システムで必要となるすべての初期値を書き込んで発行するようにし、正当でない遊技カードCには書き込まれないこととなるので、情報が不用意に流出するのを防止することができる。
【0238】
次のステップS412では、カードデータライトレスポンス(遊技カードCへの書き込み完了応答)を受けてセットされるレスポンス受信フラグが有るか否かを判別する。
【0239】
レスポンス受信フラグが有るときは、遊技カードCへの初期値の書き込みが正常に行われた場合であり、この場合はステップS417でレスポンス受信フラグをクリアし、次のステップS418でステータスをチェックし、ステータスが正常であればステップS424でリジェクトフラグをセットしそのままこのカードデータ書込処理を終了する。
【0240】
ステップS418でステータスが致命的エラーであれば、次のステップS419でエラーセットし、ステップS420に進む。
【0241】
一方、ステップS412でレスポンス受信フラグが無いときは、ステップS413でインターバル処理を行い、続いてステップS414で待機時間としての1秒が経過したか否かを判別し、1秒が経過しないときはステップS412に戻ってステップS412以降を繰り返し実行し、1秒が経過してもレスポンス受信フラグが無いときはリジェクトカウンタに「1」を加算し、その後ステップS416でリジェクトカウンタでのカウント値が「3」を越えたか否かを判別する。
【0242】
リジェクトカウンタでのカウント値が「3」を越えていないときはステップS420に進む。
ステップS416でリジェクトカウンタでのカウント値が「3」を越えているときは、ステップS425でリジェクトフラグをセットし、続いてステップS426でエラーセットしてそのままこのカードデータ書込処理を終了する。
【0243】
上記のステップS420では、遊技カードCへの初期値の書き込みが正常に行われていないことを受けて、RAM7のL送信エリア(Lボード17のデュアルポートRAM)にリジェクトコマンドを書き込んで、カードR/W制御装置291にカード回収を指令する。
【0244】
このように、カードデータ書込処理において遊技カードCへの初期値の書き込みが正常に行われない場合は、上述した遊技カードCが正当でないと判別した場合と同様に、その遊技カードCを回収し、次に待機している遊技カードCを装着するようにしたので、そのような事態が発生しても直ちに対応でき、客に待機させるようなこともなく速やかに遊技カードCの発行を行うことができる。
【0245】
次のステップS421では、リジェクトACKフラグがオンであるか否かを判別する。このリジェクトACKフラグは、カードR/W制御装置291が主制御装置1Mからのリジェクトコマンドを正常に受信したことを主制御装置1Mに通知してきたときにセットされるものである。
【0246】
リジェクトACKフラグがオンでないときは、ステップS422で待機時間としての1秒が経過したか否かを判別し、1秒が経過してもリジェクトACKフラグがオンでないときはカードR/W制御装置291への送信が不良であるとしてステップS423でエラーセットし、そのままこのカードデータ書込処理を終了する。
【0247】
一方、ステップS421でリジェクトACKフラグがオンであると判別したときは、ステップS427に進んでリジェクトACKフラグをクリアし、次のステップS428でエラー発生であるか否かを判別する。エラー発生であれば上記のステップS423でエラーセットし、そのままこのカードデータ書込処理を終了する。
【0248】
ステップS428でエラー発生でなければ、ステップS429に進み、リジェクトレスポンスフラグがオンであるか否かを判別する。このリジェクトレスポンスフラグは、カードR/W制御装置291が主制御装置1Mからのリジェクトコマンドに応じてカード回収を行い、それが正常に完了したことを主制御装置1Mにレスポンスしてきたときにセットされるものである。
【0249】
リジェクトレスポンスフラグがオンでないときは、ステップS428に戻って待機し、一方、リジェクトレスポンスフラグがオンのときは、ステップS430に進んでリジェクトレスポンスフラグをクリアした後、このカードデータ書込処理を終了する。
【0250】
次に、カード書込処理(図37)のステップS338におけるカード排出処理の詳細について、図44を用いて説明する。
図44はカード排出処理を示すフローチャートである。このカード排出処理は、遊技カードCを排出し発行する処理であり、先ずステップS440においてステータスをチェックし、ステータスが致命的エラーであれば、そのままこのカード排出処理を終了し、ステータスが致命的エラーでなければ正常であるとして次のステップS441に進む。
【0251】
ステップS441では動作ステータスを「カード排出中」として次のステップS442に進む。
ステップS442ではRAM7の表示エリアに書込完了モードと書き込み、また投入金額および釣り銭金額を書き込んで表示のための処理を行う。続いて、ステップS443でRAM7のL送信エリア(Lボード17のデュアルポートRAM)にEJECTコマンドを書き込んで遊技カードCの排出を指令し、次のステップS444に進む。
【0252】
ステップS444では、再度ステータスをチェックし、ステータスが致命的エラーであれば、そのままこのカード排出処理を終了し、ステータスが致命的エラーでなければ正常であるとして次のステップS445に進む。
【0253】
ステップS445では、カード発行完了フラグが有るか否かを判別する。このカード発行完了フラグは、L受信割込処理のステップS194(図26)においてセットされたものであり、カードR/W制御装置291が主制御装置1MからのEJECTコマンドに応じてカードを排出し、遊技者がその遊技カードCを抜いて遊技カードCが正常に発行されたことを主制御装置1Mに通知してきたときにセットされるものである。
【0254】
ステップS445でカード発行完了フラグが無いと判別したときは、ステップS446でインターバル処理を行った後、ステップS444に戻り、ステップS444以降を実行してカード発行完了フラグがオンとなるのを待つ。
【0255】
一方、ステップS445でカード発行完了フラグが有ると判別したときは、正常に遊技カードCが発行された場合であり、この場合はステップS447でカード発行完了フラグをクリアし、ステップS448で発行カード枚数をインクリメントし、その後このカード排出処理を終了する。なお、この発行カード枚数は、上記のステップS340において管理装置72に送信される。
【0256】
次に、カード発行処理(図35)におけるステップS315の釣り銭計算処理サブルーチンについて説明する。
図45は釣り銭計算処理を示すフローチャートである。この釣り銭計算処理は、カード発行時の投入金額が「発行単価」以上のとき釣り銭を貨幣別に設定する処理であり、先ずステップS450でステータスをチェックし、ステータスが致命的エラーであれば、そのままこの釣り銭計算処理を終了する。ステータスが致命的エラーでなければカード発行機1は正常であるとして次のステップS451に進む。
【0257】
ステップS451では釣り銭額を計算し、次のステップS452でその釣り銭額を500円硬貨で払い戻すとしたときの釣り銭払戻枚数を求め、ステップS453でその500硬貨での釣り銭払戻枚数が500円硬貨投入枚数より多いか否かを判別する。
500円硬貨での釣り銭払戻枚数が500円硬貨投入枚数より多いときは、ステップS454で当該500円硬貨投入枚数を500円硬貨での釣り銭枚数とし、次のステップS455に進む。一方、500円硬貨での釣り銭払戻枚数が500円硬貨投入枚数より少ないときは、ステップS452で求めた500硬貨での釣り銭払戻枚数をそのまま払い戻し可能とし、ステップS454をスキップして直接ステップS455に進む。
【0258】
ステップS455では、釣り銭を先ず上記のステップS452またはS454で設定した払戻枚数分だけ500円硬貨で払い出したときの残りの釣り銭額を求める。
【0259】
次のステップS456ではその残りの釣り銭額を1000円紙幣で払い戻すとしたときの釣り銭払戻枚数を求め、ステップS457でその1000紙幣での釣り銭払戻枚数が1000円紙幣投入枚数より多いか否かを判別する。
1000円紙幣での釣り銭払戻枚数が1000円紙幣投入枚数より多いときは、ステップS458で当該1000円紙幣投入枚数を1000円紙幣での釣り銭枚数と、次のステップS459に進む。一方、1000円紙幣での釣り銭払戻枚数が1000円紙幣投入枚数より少ないときは、ステップS456で求めた1000紙幣での釣り銭払戻枚数をそのまま払い戻し可能とし、ステップS458をスキップして直接ステップS459に進む。
【0260】
ステップS459では、ステップS455で求めた釣り銭を上記のステップS456またはS458で設定した払戻枚数分だけ1000円紙幣で払い出したときの残りの釣り銭額を求める。
【0261】
次のステップS460ではその残りの釣り銭額を100円硬貨で払い戻すとしたときの釣り銭払戻枚数を求め、さらにステップS461では貨幣別での釣り銭払戻枚数を設定してそのままこの釣り銭計算処理を終了する。
【0262】
このように、釣り銭を払い戻す際には投入枚数を限度にして払い戻すようにしたので、釣り銭硬貨や釣り銭紙幣の不足発生を防止することができる。また、100円硬貨で払い戻すと払戻枚数が多くなるので、払い戻しの優先順位を500円硬貨、1000円紙幣、そして100円硬貨の順とし、釣り銭用に多くの予備を持たなくても済むようにしてある。
【0263】
次に、カード発行処理(図35)におけるステップS316の釣り銭払出開始処理サブルーチンについて説明する。
図46は釣り銭払出開始処理を示すフローチャートである。この釣り銭払出開始処理は、上記の釣り銭計算処理で設定した貨幣別の払戻枚数に基づいて払い出す処理であり、先ずステップS470でステータスをチェックし、ステータスが致命的エラーであれば、そのままこの釣り銭払出開始処理を終了する。ステータスが致命的エラーでなければカード発行機1は正常であるとして次のステップS471に進む。
【0264】
ステップS471では、払戻枚数が「0」であるか否かを判別し、「0」でなければステップS472で硬貨での払戻枚数を読み込み、次のステップS473で硬貨装置26に硬貨の種別毎に設けてある釣り銭補給筒のうち当該払い出す硬貨の筒を指定し、その釣り銭補給筒からの払い出しを開始し、次のステップS474に進む。
【0265】
ステップS474では紙幣での払戻枚数を読み込み、続いてステップS475で紙幣払出処理を開始し、その後この釣り銭払出開始処理を終了する。また、上記のステップS471で払戻枚数が「0」となったときもこの釣り銭払出開始処理を終了する。
【0266】
次に、カード発行処理(図36)におけるステップS321の釣り銭受取時間待ち処理サブルーチンについて説明する。
図47は釣り銭受取時間待ち処理を示すフローチャートである。この釣り銭受取時間待ち処理は、カード発行に際しての釣り銭受取時間(ここでは10秒)を監視する処理であり、先ずステップS480でイベントタイマの10秒をスタートさせる。
【0267】
次のステップS481ではステータスをチェックし、ステータスが致命的エラーであれば、ステップS484に進んでイベントタイマの10秒を停止させてそのままこの釣り銭受取時間待ち処理を終了する。ステータスが致命的エラーでなければカード発行機1は正常であるとして次のステップS482に進む。
【0268】
ステップS482では、先にスタートした10秒の計時がタイムアップしたか否かを判別し、タイムアップしていなければステップS483で人体検出フラグがオンであるか否か、すなわち客が釣り銭を受け取って立ち去ったか否かを判別する。人体検出フラグがオンで客がまだ立ち去っていないときは、ステップS481に戻ってステップS481以降を繰り返し実行する。一方、人体検出フラグがオンでなく客が釣り銭を受け取って立ち去ったときは、上記のステップS484でイベントタイマの10秒を停止させそのままこの釣り銭受取時間待ち処理を終了する。
【0269】
次に、メイン処理ルーチン(図14)におけるステップS41,S42,S43やその他の各ステップS246,S255,S271,S295,S318,S392,S413,S446で実行されるインターバル処理について説明する。
【0270】
図48はインターバル処理を示すフローチャートである。このインターバル処理は、警告エラーの調査や小型入力装置28からの受信処理、停電検出時の処理などを行うものであり、先ずステップS490で警告エラーの調査・処理を行う。すなわち、カードR/W制御装置291や硬貨装置26、紙幣装置27などの各端末装置での警告エラーの発生を監視し、警告エラー発生のときはステータスを変更するなどの処理を行う。
【0271】
次のステップS491では、小型入力装置28からデータを受信したときの受信処理を行い、続いてステップS492では、貨幣の投入枚数や払出枚数を種別毎に監視する貨幣投入状態監視処理を行う。
【0272】
そして、次のステップS493では、停電割込処理(図16)のステップS61でセットした停電通知フラグがオンであるか否かを判別する。
停電通知フラグがオンでなければ、ステップS497に進み、押しボタンスイッチがオンされたときの読込処理を行い、その後このインターバル処理を終了する。すなわち、エラー解除スイッチ38またはモードスイッチ40が押されていればそれに対応した所定の処理を行った後、インターバル処理を終了する。
【0273】
一方、停電通知フラグがオンであれば、ステップS494においてステータスのチェックを行い、ステータスが「キャンセル中」、「カード発行中」、「カード書込中」、「貨幣投入中」、「貨幣払出中」のいずれかであるときは、上記のステップS497での押しボタンスイッチ読込処理を行い、その後このインターバル処理を終了する。すなわち、カード発行機1がこれらの「キャンセル中」、「カード発行中」、「カード書込中」、「貨幣投入中」、「貨幣払出中」の動作状態にあるときは、無停電電源装置32によるバックアップに入り、その動作状態が終了するまで電源を保つとともに、その際にエラー解除スイッチ38またはモードスイッチ40が押されていればそれに対応した所定の処理を行った後、インターバル処理を終了する。
【0274】
また、ステップS494でステータスが上記のいずれの動作状態でもないときは、ステップS495でワークRAM4にデータをバックアップしその時点での状態を記憶させ、その後ステップS496で無停電電源装置32を強制的にオフしてこのインターバル処理を終了する。このときは、このインターバル処理だけでなく、メイン処理ルーチンその他のすべての処理が終了することになる。
【0275】
次に、画像表示制御装置20が行う制御処理内容を、図49〜図77を用いて説明する。
図49および図50は画像表示制御装置が行う画像制御処理のフローチャートを示す図、また図51は画像表示制御装置が音声による案内を行う際の音声データ番号とそのアナウンス例を示す図、図52〜図72はシステム案内動画を示す図、図73〜図77は操作案内動画を示す図である。
【0276】
画像表示制御装置20は主制御装置1Mから送信してきた情報を画像表示インターフェイス12を経由して受信し、その情報に従ってCRT表示画面104やスピーカ105の動作を制御し画面表示による案内や音声による案内を行う。すなわち、主制御装置1Mは図17に示した16msタイマ割込処理において各種のモード番号とその対応データを画像表示制御装置20に送信するので、画像表示制御装置20は、それらのデータを受信して以下の各ステップを実行する。
【0277】
先ず、ステップS500において初期化処理を行った後、ステップS501においてモード01の受信が有るか否かの判別を行う。すなわち、このステップでは、検出待ち処理(図30)のステップS241でRAM7に書き込んだ「普段動作モード」を16msタイマ割込処理で検出したときモード01とその対応データを画像表示制御装置20に送ってくるので、その受信が有ったか否かの判別を行っている。モード01を受信しているときは、ステップS510で普段動画の表示処理を行う。この普段動画の表示処理によって、CRT表示画面104には客待ちの状態であることを示す画像が表示される。
【0278】
ステップS501でモード01を受信していないとき、または上記ステップS510で表示処理を行った後は、ステップS502に進みモード02の受信が有るか否かの判別を行う。すなわち、このステップ502では、動作説明処理(図31)のステップS252でRAM7に書き込んだ「動作説明モード」を16msタイマ割込処理で検出したときモード02とその対応データを画像表示制御装置20に送ってくるので、その受信が有ったか否かの判別を行っている。
【0279】
モード02を受信しているときは、ステップS511で説明動画(システム案内動画)の表示処理を行う。
この表示処理によってCRT表示画面104に説明動画を表示し、遊技カードCの使用方法の説明案内を行う。また、スピーカ105でその説明動画に見合った音声(システム案内音声)の出力を行う。この遊技カードCの使用方法の説明案内は、即ち当該遊技システムでの遊技手順の説明案内(システム案内)に相当している。
【0280】
このシステム案内は、上述したように人体検出センサ35がカード発行機1の正面に立つ人を検出したときに開始するものであり、例えば下記のような図52〜図72に示す順序で実行される。
【0281】
図52はシステム案内動画のステップ1を示す図であり、このステップ1では、CRT表示画面104にキャラクタが登場しこれから当該遊技システムを案内することを伝える。このとき、スピーカ105からは図51の動作説明音声に示すように、“ようこそAICシステムへ”、“これから僕がシステムの説明をします。”というアナンスがある。
【0282】
図53はシステム案内動画のステップ2を示す図であり、このステップ2では、CRT表示画面104に「発行機」の文字が現れ、遊技システムがカード発行機1からスタートすることを案内する。このとき、スピーカ105からは“まずは発行機から”(図51の動作説明音声)というアナンスがある。
【0283】
図54はシステム案内動画のステップ3を示す図であり、このステップ3では、CRT表示画面104にキャラクタが発行機に千円札を投入する動画が現れ、遊技カードC購入のために千円をカード発行機1に投入すべきであることを案内する。このとき、スピーカ105からは“発行機に千円を入れ購入ボタン(発行スイッチ107)を押すとカードが発行されます”(図51の動作説明音声)というアナンスがある。
【0284】
図55はシステム案内動画のステップ4を示す図であり、このステップ4では、CRT表示画面104に遊技カードCが現れ、千円投入後に発行される遊技カードCを表示する。
【0285】
図56はシステム案内動画のステップ5を示す図であり、このステップ5では、CRT表示画面104に遊技カードCの拡大画面が現れ、遊技カードCに球貸し金額、貯球金額および持ち球数が記憶されることを案内する。このとき、スピーカ105からは“このカードには球貸し金額と貯球金額、持ち球数が記憶されるんだよ”(図51の動作説明音声)というアナンスがある。
【0286】
図57はシステム案内動画のステップ6を示す図であり、このステップ6では、CRT表示画面104に金額付加機の絵および付加機の文字が現れ、発行された遊技カードCに金額を付加すべきであることを案内する。
【0287】
図58はシステム案内動画のステップ7を示す図であり、このステップ7では、CRT表示画面104にキャラクタが金額付加機に千円札を投入している動画および遊技カードCに何も記憶されていない状態を示す画面が現れ、金額付加機に貨幣を投入することを案内する。このとき、スピーカ105からは“でもこのカードは残高0だから・・・”、“金額付加機で・・・”(図51の動作説明音声)というアナンスがある。
【0288】
図59はシステム案内動画のステップ8を示す図であり、このステップ8では、CRT表示画面104に、キャラクタが金額付加機のスイッチを押す動画および球貸し金額に金額が記憶された状態を示す画面が現れ、投入した金額の範囲内で1万円付加スイッチ、5千円付加スイッチ、3千円付加スイッチを押して金額を付加することおよびその付加した金額が球貸し金額として記憶されることを案内する。このとき、スピーカ105からは“球貸し金額を付加するんだよ。”(図51の動作説明音声)というアナンスがある。
【0289】
図60はシステム案内動画のステップ9を示す図であり、このステップ9では、CRT表示画面104に、キャラクタが金額が付加された遊技カードCを持って遊技機の前に行き、その遊技機に遊技カードCを挿入する動画が現れ、遊技機での遊技が可能であることを案内する。このとき、スピーカ105からは“これでプレイOK!”(図51の動作説明音声)というアナンスがある。
【0290】
図61はシステム案内動画のステップ10を示す図であり、このステップ10では、CRT表示画面104に、キャラクタが遊技機の操作パネルを押す動画および一回押す度に球貸し金額が100づつ減り持ち球数が25づつ増えることを示す画面が現れ、球貸し金額から遊技データ(持ち球数)の貸し出しを受ける方法を案内する。
【0291】
図62はシステム案内動画のステップ11を示す図であり、このステップ11では、CRT表示画面104に、キャラクタが遊技機で遊技を行っている状態、およびその遊技が大当たりとなり持ち球数がどんどん増える様子を示す画面が現れ、遊技カードCの持ち球数が遊技の状況に応じて変化することを案内する。
【0292】
図63はシステム案内動画のステップ12を示す図であり、このステップ12では、CRT表示画面104に、キャラクタが遊技を終了して遊技機から遊技カードCを受け取る動画が現れ、遊技終了時にはそれまでの遊技結果が記憶された遊技カードCを受け取ることを案内する。このとき、スピーカ105からは“出球はカードに記憶されるんだよ”(図51の動作説明音声)というアナンスがある。
【0293】
図64はシステム案内動画のステップ13を示す図であり、このステップ13では、CRT表示画面104に、景品POSの絵および景品POSの文字が現れ、遊技終了後景品POSで精算できることを案内する。このとき、スピーカ105からは“じゃあ精算に行こう!”(図51の動作説明音声)というアナンスがある。
【0294】
図65はシステム案内動画のステップ14を示す図であり、このステップ14では、CRT表示画面104に、キャラクタが景品POSに遊技カードCを挿入する動画が現れ、景品POSに遊技カードCを挿入することにより精算できることを案内する。
【0295】
図66はシステム案内動画のステップ15を示す図であり、このステップ15では、CRT表示画面104に、遊技カードCに記憶されている球貸し金額、貯球金額、持ち球数を示す画面およびキャラクタがその持ち球の処理を考えている動画が現れ、持ち球の処理方法として「換金」、「景品交換」、「貯球」の3通りあることを案内する。このとき、スピーカ105からは“何がいいかな?”(図51の動作説明音声)というアナンスがある。
【0296】
図67はシステム案内動画のステップ16を示す図であり、このステップ16では、CRT表示画面104に、キャラクタが「換金」を選択したとき持ち球数が0となり貯球金額が増えることを示す画面が現れ、「換金」選択時には先ず持ち球数が貯球金額に変換されることを案内する。
【0297】
図68はシステム案内動画のステップ17を示す図であり、このステップ17では、CRT表示画面104に、景品POSから紙幣が出るとともに貯球金額が減っていく動画が現れ、キャラクタが「換金」を選択したときは貯球金額が払い出され、換金後の貯球金額には端数金額が残ることを案内する。
【0298】
図69はシステム案内動画のステップ18を示す図であり、このステップ18では、CRT表示画面104に、キャラクタが遊技カードCと換金して得た紙幣とを受け取る動画が現れ、景品POSで精算した後は遊技カードCを受け取るべきことを案内する。
【0299】
図70はシステム案内動画のステップ19を示す図であり、このステップ19では、CRT表示画面104に、遊技カードCが有効期限の1年が経過すると遊技カードCのLCD(液晶ディスプレイ)に「有効期限切れ!更新して下さい」の表示がなされる旨の画面が現れ、遊技カードCに有効期限が存在することを案内する。
【0300】
図71はシステム案内動画のステップ20を示す図であり、このステップ20では、CRT表示画面104に、更新機の絵および更新機の文字が現れ、有効期限が切れた遊技カードCを更新機で更新できることを案内する。このとき、スピーカ105からは“1年たったら更新するんだよ。”(図51の動作説明音声)というアナンスがある。
【0301】
図72はシステム案内動画のステップ21を示す図であり、このステップ21では、CRT表示画面104に、キャラクタが遊技カードCに座っている状態を示す動画が現れ、これで遊技カードCの使用方法の案内(システム案内)が完了したことを伝える。このとき、スピーカ105からは“さあ、あなたもAICシステムで楽しもうよ。”(図51の動作説明音声)というアナンスがある。
【0302】
このように、人体検出センサ35がカード発行機1の正面に立つ人を検出したときには、上記の図52〜図72に示す一連の動画から成るシステム案内を行うようにしたので、遊技者は遊技カードCの発行に先立ってその遊技カードCが使用される遊技システム全体を十分に知ることができる。したがって、遊技者は遊技カードCの発行を受けたときすでに、次に行う手順が何であるかを的確に把握しており、初めて接する遊技システムの中であってもスムーズに遊技に入ることができる。また、その後の精算処理その他の処理も円滑に行うことができる。
【0303】
カード発行機1でカード発行を受ける遊技者は、そのほとんどが遊技カードCを使用して遊技を行うのが初めての人たちであり、そのような遊技者に、遊技システムの出発点であるカード発行機1で遊技カードCの使用方法の案内(システム案内)を行うので、非常に効果的な案内報知とすることができる。
このような点で、カード発行機1は、単に遊技カードCを発行するだけのものに止まっておらず、遊技カードCを初めて使用する遊技者のサイドに立って遊技者に十分配慮したものとなっている。
【0304】
また、そのシステム案内は、人体検出センサ35がカード発行機1の正面に立つ人を検出したときに開始するようにしたので、遊技者は貨幣投入等のカード発行操作に入る前に遊技カードCの使用方法および遊技システムの全体を把握することができ、安心してカード発行機1からのカード発行を受けることができる。
【0305】
図49に戻って説明を続けると、ステップS502でモード02を受信していないとき、または上記ステップS511で表示処理および音声出力を行った後は、ステップS503に進みモード03の受信が有るか否かの判別を行う。すなわち、このステップ503では、貨幣投入処理(図32)のステップS263でRAM7に書き込んだ「金額投入モード」を16msタイマ割込処理で検出したときモード03とその対応データを画像表示制御装置20に送ってくるので、その受信が有ったか否かの判別を行っている。
【0306】
モード03を受信しているときは金額が投入された場合であり、この場合はステップS512で投入金額が「発行単価」に達しているか否かを判別する。投入金額が「発行単価」に達していれば、ステップS513で発行スイッチ107を押すことを促す発行スイッチ促進動画の表示処理を行う。
この表示処理によって、CRT表示画面104には図73に示すような画像が表示される。この画像では、「投入金額1000円」の表示があり、また、「発行スイッチを押して下さい」の文字が現れる。また、ステップS514ではその画像に見合った音声を出力し、スピーカ105で例えば図51のスイッチ促進音声に示すように、“いらっしゃいませ。”“スイッチを押して下さい。”というアナンスを行う。
【0307】
一方、ステップS512で投入金額が「発行単価」に達していなければ、ステップS516で金額の投入を促す金額投入促進動画の表示処理を行う。
この表示処理によって、CRT表示画面104には図74に示すような画像が表示される。この画像では、例えば「投入金額500円」の表示があり、投入金額が「発行単価」に達していないことを遊技者に知らせている。また、ステップS517ではその画像に見合った音声を出力し、スピーカ105で例えば図51の金額投入促進音声に示すように、“いらっしゃいませ。”というアナンスを行う。
【0308】
ステップS503でモード03を受信していないとき、または上記ステップS513,S514,S516,S517でそれぞれの表示処理や音声出力を行った後は、ステップS504に進みモード04の受信が有るか否かの判別を行う。すなわち、このステップ504では、投入金額払戻処理(図34)のステップS291でRAM7に書き込んだ「キャンセルモード」を16msタイマ割込処理で検出したときモード04とその対応データを画像表示制御装置20に送ってくるので、その受信が有ったか否かの判別を行っている。
【0309】
モード04の受信が有るときはキャンセルスイッチ108が押された場合であり、この場合はステップS515でキャンセルを示すキャンセル動画の表示処理を行う。
この表示処理によって、CRT表示画面104には図75に示すような画像が表示される。また、ステップS515ではその画像に見合った音声を出力し、スピーカ105で例えば図51のキャンセル音声に示すように、“お金をお取り下さい。”というアナンスを行う。
【0310】
ステップS504でモード04を受信していないとき、または上記ステップS515で表示処理と音声出力とを行った後は、ステップS505に進みモード05の受信が有るか否かの判別を行う。すなわち、このステップ505では、カード発行処理(図35)のステップS310でRAM7に書き込んだ「カード書込モード」を16msタイマ割込処理で検出したときモード05とその対応データを画像表示制御装置20に送ってくるので、その受信が有ったか否かの判別を行っている。
【0311】
モード05の受信が有るときはステップS518で遊技カードCに書込中であることを示すカード書込動画の表示処理を行う。
この表示処理によって、CRT表示画面104には図76に示すような画像が表示される。この画像では、カード書き込みが進行するにつれて「しばらくお待ち下さい」の文字が徐々に消えていき、カード書込完了時には完全に消えるようになっている。また、カード書込完了時にキャラクタが遊技カードCから顔を出すようになっている。このとき釣り銭がある場合はその釣り銭の金額も表示して釣り銭があることを遊技者に通知する。さらにステップS518では、そのカード書込動画に見合った音声を出力し、スピーカ105で例えば図51の書込中音声に示すように、“しばらくお待ち下さい。”というアナンスを行う。
【0312】
ステップS505でモード05を受信していないとき、またはステップS518で表示処理と音声出力とを行った後は、ステップS506に進みモード07の受信が有るか否かの判別を行う。すなわち、このステップ506では、カード排出処理(図44)のステップS442でRAM7に書き込んだ「書込完了モード」を16msタイマ割込処理で検出したときモード07とその対応データを画像表示制御装置20に送ってくるので、その受信が有ったか否かの判別を行っている。
【0313】
モード07の受信が有るときはステップS519で遊技カードCへの書込完了であることを示すカード書込完了動画の表示処理を行う。この表示処理によってCRT表示画面104には図77に示すような、遊技カードCが発行されることを示す画像が表示される。
【0314】
次のステップS520では釣り銭が有るか否かの判別を行い、釣り銭が有ればステップS521でカード排出および釣り銭排出を行うので、それに見合った音声を上記の図77の画像表示と同時に出力し、スピーカ105で例えば図51の釣り銭排出音声に示すように、“カードをお取り下さい。”“お金をお取り下さい。”“ありがとうございました。”というアナンスを行う。
【0315】
一方、ステップS520で釣り銭が無いときは、ステップS522でカード排出に見合った音声を上記の図77の画像表示と同時に出力し、スピーカ105で例えば図51のカード排出音声に示すように、“カードをお取り下さい。”“ありがとうございました。”というアナンスを行う。
【0316】
そして、ステップS506でモード07を受信していないとき、またはステップS521あるいはステップS522で音声出力を行った後は、上記のステップS501に戻って、ステップS501以降の制御処理を繰り返し実行する。
このように、遊技カードCの発行までの各過程において遊技者に操作案内を行うようにしたので、遊技者は試行錯誤することなくその操作報知に従うだけで円滑に遊技カードCの発行を受けることができる。
【0317】
上述したように、この実施例では遊技カードCの発行に際して上記の図52〜図72のような一連の動画から成るシステム案内(遊技カードCの使用方法案内)を行うようにしたので、遊技者は遊技カードCの発行に先立ってその遊技カードCが使用される遊技システム全体を十分に知ることができ、遊技者は遊技カードCの発行を受けたときすでに、次に行う手順が何であるかを的確に把握できた状態となる。したがって、お年寄りや機械操作を苦手とする人たちであっても、初めて接するその遊技システムの中でスムーズに遊技に移行してゆくことができ、その後の精算処理その他の処理も円滑に行うことができる。
【0318】
カード発行機1でカード発行を受ける遊技者は、そのほとんどが遊技カードCを使用して遊技を行うのが初めての人たちであり、そのような遊技者に、遊技システムの出発点であるカード発行機1で遊技カードCの使用方法の案内(システム案内)を行うのは、非常に効果的である。
このような点で、カード発行機1は、単に遊技カードCを発行するだけのものに止まっておらず、遊技カードCを初めて使用する遊技者のサイドに立って遊技者に十分配慮したものとなっている。
【0319】
また、そのシステム案内は、人体検出センサ35がカード発行機1の正面に立つ人を検出したときに開始するようにしたので、遊技者は貨幣投入等のカード発行操作に入る前に遊技カードCの使用方法および遊技システムの全体を把握することができ、安心してカード発行機1からのカード発行を受けることができる。
また、普段動画の表示からこのシステム案内の表示に切り替えるため、その切り替えによって遊技者の画面への関心が高くなり、またその高くなった関心のもとでシステム案内を始めから開始するので、遊技者はその案内を順序よく理解することができ、したがって効果的にシステム案内を報知することができる。
【0320】
さらに、システム案内の途中であっても貨幣の投入があると操作案内の画面に切り替えるようにしたので、遊技カードCを紛失してカード発行を受けようとするような、すでに遊技カードCの使用方法を把握していてシステム案内を受ける必要のない遊技者は、システム案内を見ることなく、スムーズにカード発行の操作に入ることができ、遊技カードCの使用方法をすでに知っている者に対しても十分に配慮したものとなっている。
【0321】
また、遊技カードCの発行時に、当該遊技システムでの遊技手順を印字したレシートRも発行するようにしたので、遊技者は、システム案内を画面だけでなく印刷物としても受け取り、手元にあるレシートRで遊技カードCの使用方法を確認することができ、初めての遊技者であっても非常に親切でわかりやすい案内のもとでスムーズに遊技システムに入ることができる。
【0322】
さらに、遊技カードCの発行までの各過程において遊技者に操作案内を行うようにしたので、お年寄りや機械操作を苦手とする人たちにとっても操作が非常にわかりやすく、試行錯誤することなくその操作案内に従うだけで円滑に遊技カードCの発行を受けることができる。このような点で遊技者に対するサービスも大幅に向上させることができる。
【0323】
また、上記のシステム案内や操作案内に画像と音声を用い、必要な場合はその両方を用いて視聴覚的に案内するようにしたので、遊技者は見間違い、聞き間違いによる試行錯誤をすることがなく、確実に次になすべき操作を知ることができ、遊技者に対して親切な案内を提供することができる。
【0324】
次に、カード発行機1の第2の実施例として上記相互認証を暗号化のもとで行う場合について、図79を用いて説明する。
【0325】
この第2の実施例の場合、カード会社74が納入しカード発行機1から発行される前の遊技カードCには、上述した諸データ、すなわち自分自身のセキュリティコード、発行ナンバー、この遊技カードCでの制御処理手順を記載した各種プログラム、カード発行機1の仮の識別番号などに加えてさらに、暗号化プログラムおよび暗号化情報(暗号化鍵)が予め書き込んである。
一方のカード発行機1には、上述した初期値、すなわち当該カード発行機1の識別番号(仮の識別番号と真の識別番号)を含む各装置の識別番号、遊技カードCのセキュリティコードなどに加えてさらに、暗号化プログラムおよび暗号化情報(暗号化鍵)が管理装置72から送信されて書き込んである。これらの情報はカード会社74より管理装置72に送られてくる。
【0326】
図79は図11での相互認証を暗号化処理および復号化処理に基づいて行う場合の説明図である。先ず主制御装置1Mは遊技カードCに向けて、カード発行機1の仮の識別番号および遊技カードCのセキュリティコードの要求コマンドを暗号化情報に基づいて所定のアルゴリズムで暗号化し送信する。
【0327】
遊技カードCでは、受信した情報(仮の識別番号および要求コマンド)を暗号化情報に基づき所定のアルゴリズムで復号化して解析し、予め格納してあるカード発行機1の仮の識別番号と復号化した仮の識別番号とを照合し、一致するとき相手のカード発行機1は正当であると認証し、要求コマンドに応答して自分のセキュリティコードを暗号化情報に基づき所定のアルゴリズムで暗号化して主制御装置1Mに送信する。
【0328】
主制御装置1Mでは、受信した情報(セキュリティコード)を暗号化情報に基づき所定のアルゴリズムで復号化して解析し、予め格納してある遊技カードCのセキュリティコードと復号化したセキュリティコードとを照合し、一致するとき相手の遊技カードCは正当であると認証し、この相互間での認証を完了した上で次の情報を遊技カードCに送信する。
【0329】
上記図79での暗号化処理および復号化処理において、所定のアルゴリズムとして例えば排他的論理和演算を用いる場合は、送信するときは送信情報と暗号化情報(暗号鍵)との排他的論理和を求めることにより暗号情報を作成して送信し、その暗号情報を受信したときは暗号情報と暗号化情報との排他的論理和を求めて復号化することにより元の送信情報を得るようにする。アルゴリズムとして排他的論理和演算を用いると、暗号化および復号化を簡単な構成で行うことができるが、安全性や信頼性の要求度合いに応じてより高度のアルゴリズムを用いるようにしてもよい。
【0330】
このように、この第2の実施例では相互認証を暗号に基づいて行うようにしたので、遊技カードCの偽造や記載データの改竄はほとんど不可能となり、この点からもカード発行機1としての信頼性を一層向上させることができる。
【0331】
上記の説明では、カード発行機1は、遊技カードCとの間での相互認証を経た後に、カード発行および案内報知を行うようにしたが、相互認証でなく、カード発行機1側だけが遊技カードCの真偽を判定し遊技カードCが正当なものであると判定(認証)したときカード発行および案内報知を行うようにしてもよい。このようにすることにより、より簡易な構成の下でカード発行および案内報知を行うことができる。
【0332】
【発明の効果】
以上説明したようにこの発明の発行装置によれば、遊技情報媒体の発行に際して遊技情報媒体の使用方法の案内報知を行うようにしたので、操作者は遊技情報媒体の発行に先立ってその遊技情報媒体が適用される遊技システム全体を十分に知ることができ、操作者は遊技情報媒体の発行を受けたときすでに、次に行う手順が何であるかを的確に把握できた状態となる。したがって、お年寄りや機械操作を苦手とする人たちであっても、初めて接する遊技システムの中でスムーズに遊技に移行してゆくことができ、その他の処理も円滑に行うことができる。
【0333】
発行装置でカード発行を受ける操作者は、そのほとんどが遊技情報媒体を使用して遊技を行うのが初めての人たちであり、そのような操作者に、遊技システムの出発点である発行装置で遊技情報媒体の使用方法の案内報知を行うので、非常に効果的な案内報知とすることができる。
このような点で、発行装置は、単に遊技情報媒体を発行するだけのものに止まっておらず、遊技情報媒体を初めて使用する操作者のサイドに立って操作者に十分配慮したものとなっている。
【0334】
また、遊技情報媒体の発行までの各過程において遊技者に操作案内を行うようにしたので、お年寄りや機械操作を苦手とする人たちにとっても操作が非常にわかりやすく、試行錯誤することなくその操作案内に従うだけで円滑に遊技情報媒体の発行を受けることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の発行装置の原理ブロック図である。
【図2】この発明が適用される通信システムにおける遊技店とカード会社とのデータ通信系を示す図である。
【図3】遊技店内でのデータ通信系を示す図である。
【図4】この発明が適用される通信システム全体の構成を示すブロック図である。
【図5】カード発行機の正面操作盤の構成を示す図である。
【図6】カード発行機の内部構成を示す図である。
【図7】カード発行機の裏面側内部構成を示す図である。
【図8】カード発行機の動作を制御する制御機構の全体構成を示すブロック図である。
【図9】画像表示制御装置の構成を示すブロック図である。
【図10】遊技カードおよびカードR/W制御装置の構成を示すブロック図である。
【図11】遊技カードとカード発行機の主制御装置との間で行われる相互認証の説明図である。
【図12】遊技カードでの処理手順を示すフローチャートである。
【図13】遊技カードでの処理手順を示すフローチャートである。
【図14】カード発行機の主制御装置でのメイン処理の手順を示すフローチャートである。
【図15】カード発行機の主制御装置でのメイン処理の手順を示すフローチャートである。
【図16】停電割込処理を示すフローチャートである。
【図17】16msタイマ割込処理のフローチャートである。
【図18】16msタイマ割込処理のフローチャートである。
【図19】100msタイマ割込処理のフローチャートである。
【図20】硬貨装置割込処理のフローチャートである。
【図21】紙幣装置割込処理のフローチャートである。
【図22】小型入力装置割込処理のフローチャートである。
【図23】光受信割込処理のフローチャートである。
【図24】L受信割込処理のフローチャートである。
【図25】L受信割込処理のフローチャートである。
【図26】L受信割込処理のフローチャートである。
【図27】L受信割込処理のフローチャートである。
【図28】メイン処理中の人体検出処理のフローチャートである。
【図29】人体検出処理サブルーチンを示すフローチャートである。
【図30】人体検出処理サブルーチンを示すフローチャートである。
【図31】人体検出処理サブルーチンを示すフローチャートである。
【図32】人体検出処理サブルーチンを示すフローチャートである。
【図33】人体検出処理サブルーチンを示すフローチャートである。
【図34】人体検出処理サブルーチンを示すフローチャートである。
【図35】メイン処理中のカード発行処理のフローチャートである。
【図36】カード発行処理サブルーチンを示すフローチャートである。
【図37】カード発行処理サブルーチンを示すフローチャートである。
【図38】カード発行処理サブルーチンを示すフローチャートである。
【図39】カード発行処理サブルーチンを示すフローチャートである。
【図40】カード発行処理サブルーチンを示すフローチャートである。
【図41】カード発行処理サブルーチンを示すフローチャートである。
【図42】カード発行処理サブルーチンを示すフローチャートである。
【図43】カード発行処理サブルーチンを示すフローチャートである。
【図44】カード発行処理サブルーチンを示すフローチャートである。
【図45】カード発行処理サブルーチンを示すフローチャートである。
【図46】カード発行処理サブルーチンを示すフローチャートである。
【図47】カード発行処理サブルーチンを示すフローチャートである。
【図48】メイン処理中のインターバル処理のフローチャートである。
【図49】画像表示制御装置が行う画像制御処理のフローチャートを示す図である。
【図50】画像表示制御装置が行う画像制御処理のフローチャートを示す図である。
【図51】画像表示制御装置が音声による案内を行う際のアナウンス例を示す図である。
【図52】システム案内動画のステップ1を示す図である。
【図53】システム案内動画のステップ2を示す図である。
【図54】システム案内動画のステップ3を示す図である。
【図55】システム案内動画のステップ4を示す図である。
【図56】システム案内動画のステップ5を示す図である。
【図57】システム案内動画のステップ6を示す図である。
【図58】システム案内動画のステップ7を示す図である。
【図59】システム案内動画のステップ8を示す図である。
【図60】システム案内動画のステップ9を示す図である。
【図61】システム案内動画のステップ10を示す図である。
【図62】システム案内動画のステップ11を示す図である。
【図63】システム案内動画のステップ12を示す図である。
【図64】システム案内動画のステップ13を示す図である。
【図65】システム案内動画のステップ14を示す図である。
【図66】システム案内動画のステップ15を示す図である。
【図67】システム案内動画のステップ16を示す図である。
【図68】システム案内動画のステップ17を示す図である。
【図69】システム案内動画のステップ18を示す図である。
【図70】システム案内動画のステップ19を示す図である。
【図71】システム案内動画のステップ20を示す図である。
【図72】システム案内動画のステップ21を示す図である。
【図73】操作案内動画を示す図である。
【図74】操作案内動画を示す図である。
【図75】操作案内動画を示す図である。
【図76】操作案内動画を示す図である。
【図77】操作案内動画を示す図である。
【図78】レシートの一例を示す図である。
【図79】図11の相互認証を暗号に基づいて行うときの説明図である。
【符号の説明】
1A 発行装置本体
1B 遊技情報媒体
1C 投入有価価値認識手段
1D 装着指令手段
1E 認証手段
1F 発行手段
1G 使用方法案内手段
1H 操作案内報知手段
1 カード発行機
1a,82a,85a,87a,90a,91a,92a 光送受信部
1M 主制御装置
2 CPU
3 電源切替回路
4 ワークRAM
5 タイマ
6 割込コントローラ
7 RAM
8 ROM
9 クロック
10 リアルタイムクロック
11 システムバス
12 画像表示インターフェイス
13 ドライバ
14 RS−422レシーバ/ドライバ
15,18 PIO
16 SIO
17 Lボード
19 タッチ回路
20 画像表示制御装置
21 プリンタ
22 発行スイッチランプ(確認用ランプ)
23 キャンセルスイッチ(確認用ランプ)
24 紙幣装置
25 紙幣制御装置
26 硬貨装置
27 硬貨制御装置
28 小型入力装置
31 電源回路
32 無停電電源装置
33 発行センサ
34 キャンセルセンサ
35 人体検出センサ
36 操作盤ドアスイッチ
37 裏面側ドアスイッチ
38 エラー解除スイッチ
39 発行機番号スイッチ
40 モードスイッチ
41 通信制御装置
70,75 遊技店
70a 光ファイバ伝送路
70b 電話回線
71 経営分析装置
72 管理装置
73 ATM交換機
74 カード会社
76 景品POS
80 島設備
82 遊技機
83 装飾ランプ
85 更新機
86 台間金額付加機
87 大型金額付加機
90,91,92 光中継器
100 筐体
101 正面操作盤
102 照明部
103 ガイダンス部
104 CRT表示画面
105 スピーカ
106 操作スイッチ部
107 発行スイッチ
108 キャンセルスイッチ
109 紙幣挿入口
110 硬貨投入口
111 返却レバー
112 カード発行口
113 紙幣返却口
114 硬貨返却口
115 レシート発行口
121 スピーカ
122 CRT表示画面
201 遊技カードの送受信平面コイル
202 クロック抽出回路
203 直流化回路
204 送信回路
205 復調回路
206 クロック
207 クロック切替回路
208 電力切替回路
209 太陽電池
211 ドライバ
212 LCD
213 CPU
214 ROM
215 RAM
216 EEPROM
217 キースイッチ
224 画像表示制御装置用CPU
230 画像ROM
231 フレームバッファRAM
232 画像コントローラ
234 音声データROM
235 音声コントローラ
241,242 回収タンク
243,261 案内通路
291 カードR/W制御装置
293 Lボード
294 CPU
295 変調回路
296 カードR/W制御装置の送受信平面コイル
297 受信回路
C 遊技カード
R レシート

Claims (10)

  1. 装置本体に収納してある遊技情報媒体を発行する発行装置であって、
    上記遊技情報媒体は、上記装置本体から受け取った情報に基づいて当該装置本体が正当なものであるか否かの第1の認証を行う第1の認証手段を備え、
    上記装置本体は、
    当該装置本体に投入された有価価値を認識する投入有価価値認識手段と、
    上記有価価値が発行単価以上でありかつ発行を受ける操作者による確認操作があったことを受けて遊技情報媒体の所定位置への装着を指令する装着指令手段と
    着された遊技情報媒体から受け取った情報に基づいて当該遊技情報媒体が正当なものであるか否かの第2の認証を行う第2の認証手段と、
    上記第1の認証および第2の認証による相互認証を経た上で当該遊技情報媒体の発行を行う発行手段と、
    上記遊技情報媒体の発行に際して、その発行を受ける操作者に当該遊技情報媒体の使用方法の案内報知を行う使用方法案内手段と、
    を備えたことを特徴とする発行装置。
  2. 上記使用方法案内手段による案内報知は、遊技情報媒体の発行方法、遊技情報媒体への有価価値付加方法、遊技情報媒体使用に基づく遊技方法、精算方法、および遊技情報媒体の更新方法に関するすべてまたは任意の組み合わせを含むものであることを特徴とする請求項1に記載の発行装置。
  3. 上記使用方法案内手段は画面表示と音声によって案内報知を行うことを特徴とする請求項1または2に記載の発行装置。
  4. 上記操作者を検出する操作者検出手段を有し、
    上記使用方法案内手段は上記操作者の検出時に案内報知を行うことを特徴とする請求項1からのいずれかに記載の発行装置。
  5. 上記使用方法案内手段は印刷物で案内報知を行うことを特徴とする請求項1からのいずれかに記載の発行装置。
  6. 上記使用方法案内手段は、上記操作者が発行された遊技情報媒体を受け取るタイミングに合わせて上記遊技情報媒体の使用方法を印字し提供することにより上記印刷物での案内報知を行うことを特徴とする請求項に記載の発行装置。
  7. 上記使用方法案内手段は、画面表示、音声、印刷物のいずれか、またはその組み合わせによって案内報知を行うことを特徴とする請求項1または2に記載の発行装置。
  8. 上記遊技情報媒体の発行までの各過程において操作者に操作案内を行う操作案内報知手段を備えたことを特徴とする請求項1からのいずれかに記載の発行装置。
  9. 上記操作案内報知手段は、
    上記有価価値が投入されたときのその時点での値を報知する有価価値報知手段、
    上記有価価値が発行単価以上のとき遊技情報媒体発行に対する操作者の最終確認を促進させるための報知を行う確認促進報知手段、
    上記遊技情報媒体への所定情報の書き込み中であることを報知する書込報知手段、
    上記遊技情報媒体の装置本体からの排出および受け取り促進を報知する受取促進手段、
    上記有価価値が発行単価を越えているとき、その越えている分を操作者への返却分として報知する返却分報知手段、
    上記操作者が有価価値の投入後に発行取り消しの操作を行ったときその有価価値返却の報知および発行取り消しの報知を行う取り消し時報知手段、
    のすべてまたは任意の組み合わせを有していることを特徴とする請求項に記載の発行装置。
  10. 上記使用方法案内手段による案内の実行時に有価価値の投入があったとき、その案内を操作案内報知手段による操作案内に切り替える案内切替手段を備えたことを特徴とする請求項またはに記載の発行装置。
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