JP3761120B2 - 分注装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は分注装置に関し、特にラック交換可能な分注装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
分注装置は、液体試料(検体)を複数に小分けする装置である。小分けされた検体はそれぞれ容器内に収納される。各容器はラックによって起立保持される。ラックとしては様々な大きさのものがあり、そのラックは分注装置上において自動搬送され、あるいはユーザーによって手作業で交換される。
【0003】
一般的な分注装置において、あるラックの各容器に対して分注が完了すると、そのラックの番号などがディスプレーに表示される。その表示に従ってユーザーがラックを取り出して他のラックに交換する作業を行っている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、ラックの場所とディスプレーは離れている場合が多く交換すべきラックを瞬時に特定できないという問題がある。また単にラックのアドレスを指定されても、実際にどれが交換すべきラックか容易に理解できず、場合によっては誤認するという問題もある。すべてを自動化できればこの問題を解消可能であるが、その場合には装置コストが多大となる。
【0005】
本発明は、上記従来の課題に鑑みなされたものであり、その目的は、ラックを手作業で交換する分注装置において、交換すべきラックを容易に特定可能で、誤りなくラック交換を行えるようにすることにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明は、ラック幅の異なる複数のラックを有するラック列が載置されるラック載置台と、前記各ラックに保持された容器に試料を吐出する分注機構と、前記ラック載置台上の前記ラック列のラック配列に対応した配列で、各ラックと1対1の関係で設けられる複数の発光素子と、前記各ラックと前記各発光素子との対応関係を入力するための入力部と、前記各ラックと前記各発光素子との対応関係が格納されるメモリと、前記各ラックと前記各発光素子との対応関係に基づいて、前記複数の発光素子の中で、分注が完了したラックに対応する発光素子を発光させる制御を行う発光制御部と、を含み、前記複数の発光素子が、各種のラック配列に対応した配列で設けられるように移動可能に構成されていることを特徴とする。
【0007】
上記構成によれば、分注が完了したラックに対応付けられた発光素子が発光し、ユーザーはその発光によって交換すべきラックを容易に特定可能である。
【0008】
本発明の好適な態様では、前記各発光素子をラック配列方向にスライド自在にするスライド機構を有する。この構成によれば様々なラック幅のラックに対応できる。望ましくは、前記スライド機構は、各発光素子をスライド自在にするレールと、そのレール上で各発光素子を固定するための手段と、を含む。
【0009】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の好適な実施形態を図面に基づいて説明する。
【0010】
図1には、本発明に係る分注装置の要部構成が示されている。この分注装置は液体試料(親検体)を複数の容器に小分けして子検体を作成する装置である。ここで、液体試料は例えば血液や尿などである。
【0011】
図1において、分注装置の分注エリア内にはラックトレイ10が設置されており、このラックトレイ10上には複数のラック12〜22が載置される。このラックの載置すなわちセッティングは手作業によって行われ、分注完了後においては各ラックは手作業によって他のラックと交換される。各ラック12〜22は、それぞれ複数の試験管を起立保持しており、各試験管内には小分け分注された液体試料が注入される。符号24は親検体用ラックであり、このラック24には親検体として分注される液体試料を収容した複数の試験管が起立保持されている。ここで、この親検体用ラック24は例えば自動搬送され、あるいは手作業によって交換されるものである。液体試料の分注は、分注用ノズルやそのノズル搬送機構等を備えた分注機構26によって行われる。分注機構26は制御部28によって制御されており、この制御部28は所定のプログラムに従って親検体から子検体を生成する自動分注を制御している。図1にはラックトレイ10が1つのみ示されているが、もちろんラックトレイが複数ある場合あるいはそのようなラックトレイ上ではなく一定のラック配置エリア内にラックが配置される場合においても本発明を適用可能である。
【0012】
上述したように、従来の分注装置においては、あるラックに対して全ての分注が終了した時点で例えばディスプレイ等にその分注終了したラック番号が表示され、ユーザーはそのラック番号に対応するラックをラックトレイ10上で認識して手作業でラック交換を行っていた。したがって、ラック交換対象となるラックが何れのラックであるか簡単に特定できず、場合によっては交換すべきラックを取り違えるという問題が生じていた。本実施形態に係る分注装置では、ラックトレイ10の近傍に発光素子アレイ30が設けられており、この発光素子アレイ30によって交換すべきラックを簡単に特定可能である。
【0013】
すなわち、発光素子アレイ30は複数の発光素子32〜42で構成され、各発光素子は各ラックに対して1対1の関係で対応づけられている。そして、発光素子アレイ30は制御部28によってその発光が制御されており、分注が完了したラックについてはそれに対応する発光素子が点灯し、その結果、ユーザーはその発光素子の点灯によって交換すべきラックを誤りなく特定することが可能である。図1においては、6つのラック12〜22が横方向に整列されており、これに対応して、発光素子アレイ30がその整列方向に沿って6つの発光素子32〜42で構成されている。そして、例えば分注が完了したラックが符号12,14,20で示されるラックである場合、それらに対応する発光素子32,34,40が発光し、その発光をもってユーザーはラック交換対象を特定可能である。
【0014】
発光素子アレイ30における発光素子の配列は、ラックトレイ10上におけるラックの配列と同一であることが望ましい。ただし、発光素子アレイ30を多数の発光素子で構成し、その多数の発光素子の中から各ラックに対応する発光素子を特定して、それらについてのみ発光制御を行うことによっても上記同様の利点を得ることができる。この場合、各発光素子間におけるピッチはラック幅の最小値よりも小さく設定される。
【0015】
制御部28にはメモリ44が接続されており、メモリ44には、ラックと発光素子との対応関係が格納される。その対応関係は例えば入力部46を用いてユーザーにより登録されるものである。すなわち、例えば入力部46を利用してユーザーによってラック番号と発光素子番号との対応関係が入力され、その対応関係に基づいて制御部28が発光制御を行う。制御部28には表示部48が接続されており、この表示部48には例えば現在の分注装置のステータスや分注が完了したラック番号等が従来装置同様に表示される。発光素子は例えばLEDであり、この他に各種の素子を用いることができる。
【0016】
図2には、ラックトレイ10上にラック幅の異なる複数のラック112〜132が載置された場合における発光素子アレイ30の構成が示されている。このような場合においても、各ラックごとに1対1の関係をもって発光素子が各ラック近傍に設定され、分注が完了したラック112,114,116,130に対応する発光素子112A,114A,116A,130Aが発光制御される。
【0017】
ちなみに、各発光素子が二段階で発光制御されるようにし、例えば分注完了間際には第一の発光制御を行い、分注が完了した後には第二の発光制御を行うようにしてもよい。例えば、分注が完了する直前において緑色の発光素子を点灯させ、分注完了後においては赤色の発光素子を点灯させるような制御が考えられる。この場合、各ラックごとにそれらの緑色及び赤色のLEDペアが対応付けられることになる。
【0018】
図3には、発光素子アレイ60が示されている。図3は分注装置の上部を示す断面図であり、各発光素子62は、ラック配列方向に沿ってスライド自在に構成されている。すなわち、各発光素子62は、レール64上でスライド可能に設けられており、各発光素子から伸びる信号線62A及び62Bはそれぞれラック配列方向に沿って伸長した電極66A及び66Bに接続されている。この場合、その信号線の接続ポイントもスライド自在に構成するのが望ましく、あるいは信号線62A62Bに弛みをもたせることによって発光素子62のスライドを許容するように構成してもよい。図3に示すような実施形態によれば、ラックトレイ10上における各種のラック配列に対応して各ラックと各発光素子とを対応付けることができ、特に各ラックごとにその近傍において発光を行わせることができる。この場合においても発光素子62の番号とラック番号とを対応付ける入力をユーザーに行わせるのが望ましい。
【0019】
図4に示す構成では、分注装置の上部に形成された溝70を利用して発光素子72を装着させることができる。すなわち、発光素子72は部材74と着脱自在に構成され、その部材74に発光素子72の下端部を嵌合させることによって溝70に発光素子72を装着させることができる。この場合、部材74と発光素子72との間における電気的な接続はそれらに設けられた電極により行わせるのが望ましい。
【0020】
以上のように、上記の各実施形態によれば、ラック交換時における交換ミスを未然に防止できる。また、図3に示すような実施形態によれば、各種の幅を持ったラックに対応できるという利点がある。
【0021】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によればラックを手作業で交換する分注装置において、交換すべきラックを容易に特定可能で、誤りなくラック交換を行えるという利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る分注装置の要部構成を示す概念図である。
【図2】 ラック配列と発光素子配列の関係を示す図である。
【図3】 発光素子がスライド可能にされた実施形態を示す説明図である。
【図4】 発光素子が取り外し可能に構成された実施形態を示す図である。
【符号の説明】
10 ラックトレイ、12〜22 ラック、26 分注機構、28 制御部、30 発光素子アレイ、32〜42 発光素子。
Claims (3)
- ラック幅の異なる複数のラックを有するラック列が載置されるラック載置台と、
前記各ラックに保持された容器に試料を吐出する分注機構と、
前記ラック載置台上の前記ラック列のラック配列に対応した配列で、各ラックと1対1の関係で設けられる複数の発光素子と、
前記各ラックと前記各発光素子との対応関係を入力するための入力部と、
前記各ラックと前記各発光素子との対応関係が格納されるメモリと、
前記各ラックと前記各発光素子との対応関係に基づいて、前記複数の発光素子の中で、分注が完了したラックに対応する発光素子を発光させる制御を行う発光制御部と、
を含み、
前記複数の発光素子が、各種のラック配列に対応した配列で設けられるように移動可能に構成されていることを特徴とする分注装置。 - 請求項1記載の装置において、
前記各発光素子をラック配列方向にスライド自在にするスライド機構を有し、
前記各発光素子のスライドにより前記ラック配列に対応する配列で前記複数の発光素子が設けられることを特徴とする分注装置。 - 請求項2記載の装置において、
前記スライド機構は、各発光素子をスライド自在にするレールと、そのレール上で各発光素子を固定するための手段と、を含むことを特徴とする分注装置。
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