JP3759654B2 - 電子プライスラベルシステムのデータ更新方法 - Google Patents
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Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明は、電子プライスラベル（ＥＰＬ）システムに関し、特に、ＥＰＬ支援方法に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】
従来の小売店では、プライスルックアップ（ＰＬＵ）ファイル内に保持された価格情報に基づきバーコードスキャナが読み込むを行う。このＰＬＵファイルは、通常、メインサーバの一ロケーションに格納されている。
【０００３】
典型的なＥＰＬシステムでは、一店舗で扱う商品の品目ごとに割り当てられたＥＰＬが複数備えられる。これらＥＰＬは、店の棚に陳列された各商品の価格を示すものであって、通常、棚板の前面に貼り付けられている。従って、これら商品の価格を示すＥＰＬは一店舗で何千にものぼることがある。ＥＰＬは中央のサーバに連結されており、通常、そこからＥＰＬについての情報がＥＰＬデータファイルに保持される。ＥＰＬデータファイルには、ＥＰＬ識別情報、ＥＰＬ商品情報、およびチェックサム値等の価格検証情報が含まれる。また、ＥＰＬの示す価格情報はＰＬＵファイルから得られる。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】
全てのチェーン店内でＥＰＬの初期的な設置が終わると、各店舗内でＥＰＬを支援すべく、個々の店舗に設置されたホストコンピュータやメインコンピュータで制御されるが、この支援体制を取り入れる従来の方法では、全ての変更を手動で入力しなければならないという難点があった。
【０００５】
それゆえ本発明は、システムに施される変更のスピードと信頼性を向上するＥＰＬシステム支援方法を提供することを目的とする。
【０００６】
【課題を解決するための手段】
このため、本発明は、複数の店舗内にそれぞれ設置されたＰＬＵデータファイル４４を有するメインコンピュータ１２と、ＰＯＳシステム１４と、ＥＰＬデータファイル３２を有するＥＰＬシステム１６と、から成る複数の店舗システム１１と、当該複数の店舗システム１１と接続されたマスターＰＬＵファイル４８を有するホストコンピュータ１３と、により構成された商品アイテムの売買処理システム１０において、（ａ）前記ホストコンピュータ１３が、新規アイテムとその価格データを記載したＰＬＵバッチファイルを作成して前記各店舗のメインコンピュータ１２に送信するステップと、（ｂ）各店舗の前記メインコンピュータ１２は、前記ホストコンピュータ１３から送信されてきた前記ＰＬＵバッチファイルに基づいて前記ＰＬＵデータファイル４４を更新するステップと、（ｃ）前記ホストコンピュータ１３が、前記新規アイテムの価格情報を表示するための新規ＥＰＬに付される臨時のＥＰＬＩＤを追加したＥＰＬバッチファイルを作成して各店舗の前記メインコンピュータ１２に送信するステップと、（ｄ）各店舗の前記メインコンピュータ１２は、前記ホストコンピュータ１３から送信されてきた前記ＥＰＬバッチファイル内の前記臨時のＥＰＬＩＤを実際のＥＰＬＩＤに修正した修正ＥＰＬバッチファイルを前記ＥＰＬシステム１６に送信するステップと、（ｅ）前記ＥＰＬシステム１６は、前記メインコンピュータ１２から送信されてきた前記修正ＥＰＬバッチファイルに基づいて前記ＥＰＬデータファイル３２を更新するステップと、の各ステップを有することを特徴とするＥＰＬシステムのデータ更新方法を提供するものである。
【０００７】
本発明の一実施形態では、一店舗のあるＰＬＵデータファイルに対して変更を加えるＰＬＵバッチファイルがホスト端末で作成され、メインコンピュータに送られる。メインコンピュータはこのＰＬＵバッチファイルを利用する。そして、ホストまたはメインコンピュータのいずれかがＥＰＬバッチファイルを供給し、ＰＬＵデータファイルに加えられた変更に応じてＥＰＬデータファイルを修正する。ホストによって供給される場合、ＥＰＬバッチファイルには、例えば、新規ＥＰＬに付される臨時の識別番号が含まれる。また、ＥＰＬバッチファイルの供給に加えて、ホストまたはメインコンピュータのいずれかが、新規ＥＰＬ、再割当ＥＰＬおよび置換ＥＰＬのオーバレイを供給する。
【０００８】
【発明の実施の形態】
図１から明らかなように、店舗のチェーン１０は、メインコンピュータシステム１２、販売時点情報管理（ＰＯＳ）システム１４およびＥＰＬシステム１６を含む第一のストアシステム１１を主として備えている。この第一のストアシステム１１は共通のホスト端末１３と連携している。
【０００９】
ＰＯＳシステム１４はバーコードスキャナ１８と端末２０とを備える。
【００１０】
また、ＥＰＬシステム１６は、ＥＰＬ２２、ＥＰＬメイン端末２４およびＥＰＬ記憶媒体２６を主として備えている。
【００１１】
ＥＰＬ２２は、通常店舗内の棚に貼り付けられており、データレジスタ５４、オーバレイ５５およびディスプレイ５６を備える。データレジスタ５４に含まれるデータは、通常、該当するＥＰＬに付随する棚上の品物の価格を示すものである。そしてこのデータは、ディスプレイ５６によって表示される。オーバレイ５５は通常紙製のもので、ＥＰＬ２２によって電子化できない補足情報を表示するものである。
【００１２】
ＥＰＬメイン端末２４はＥＰＬソフトウェア３０を実行し、ＥＰＬデータファイル３２の内容を修正し保持する。例えば、本発明の一実施形態では、ＥＰＬメイン端末２４がＥＰＬデータファイル３２を修正し、動作不良ＥＰＬの情報を代替ＥＰＬの情報と入れ替える。この入れ替えは、一つづつ、あるいはＥＰＬバッチファイル３３から一括して行われる。このＥＰＬバッチファイル３３はホスト端末１３で作成され、ＥＰＬシステム１６の記憶媒体２６にコピーされたものである。
【００１３】
また、ＥＰＬメイン端末２４は価格検証ソフトウェア３８を実行し、ＥＰＬデータファイル３２内に記憶された品物のＥＰＬ２２の示す価格が、ＰＬＵデータファイル４４内に含まれた品物の価格と同じであることを確認する。価格検証ソフトウェア３８では、ＰＬＵデータファイル４４内の価格情報から価格のチェックサム値が算出される。
【００１４】
また、ＥＰＬ記憶媒体２６はＥＰＬデータファイル３２およびＥＰＬバッチファイル３３を格納するもので、固定ディスクドライブであるのが望ましい。
【００１５】
一方、メインコンピュータシステム１２は、ＰＬＵ記憶媒体３６およびＰＬＵメイン端末４０を備える。
【００１６】
本発明の一実施形態では、ＰＬＵメイン端末４０がＰＬＵ保守ルーチン５０を実行し、ＰＬＵデータファイル４４に対して価格変更を行う。すなわち、ＰＬＵ保守ルーチン５０は、ＰＬＵファイル４４を更新し、ＰＬＵデータファイル４４の消失に備え、ＰＬＵデータ復帰手続きを実行する。ＰＬＵ保守ルーチン５０は、価格変更を行う前に、ホストコンピュータシステム１３から価格変更の情報を得るのが望ましい。
【００１７】
また、ＰＬＵメイン端末４０はオーバレイプリントルーチン７０を実行し、ＥＰＬ２２に付けられるオーバレイ５５をオーバレイプリンタ６４で印刷する。
【００１８】
ＰＬＵ記憶媒体３６は、ＰＬＵデータファイル４４を格納するものだが、価格変更バッチファイル５２も格納可能である。ＰＬＵファイル４４は、品物の価格を記憶する単独のロケーションにあるのが好ましく、ＰＬＵメイン端末４０によるＰＯＳ端末２０への配布に利用可能なものである。または、バーコードスキャナ１８に供給して、ＰＬＵメイン端末４０から主要ＰＬＵファイル４４に直接アクセスしてもよい。
【００１９】
価格変更バッチファイル５２は、ＰＬＵ保守ルーチン５０によるＰＬＵデータファイル４４の更新に用いられると共に、利用すべきＥＰＬバッチファイル３３を間接的に作成することにより、ＥＰＬソフトウェア３０によるＥＰＬデータファイル３２の修正にも用いられる。
【００２０】
ここでは、端末２０，２４，４０がネットワークでつなげられた分離装置として示されているが、これとは違った方法で連結されていてもよい。例えば、ＥＰＬ端末２４とＰＬＵメイン端末４０とが組み合わさって一つのメインコンピュータを形作っていてもよい。また、ＰＯＳ端末２０とＰＬＵメイン端末４０とが結合し、他のＰＯＳ端末のネットワークに対するメインコンピュータとして二役を演じるＰＯＳ端末を構成してもよい。
【００２１】
一方、ホスト端末１３は、ＰＬＵ記憶媒体４８、端末４６および入力装置６６を備える。
【００２２】
ＰＬＵ記憶媒体４８は、ＰＬＵデータマスタファイル６２、価格変更バッチファイル５２およびＥＰＬバッチファイル３３を格納する。
【００２３】
そして、端末４６がＰＬＵ保守ルーチン６０を実行し、ＰＬＵデータマスタファイル６２を更新する。ＰＬＵ保守ルーチン６０は、各店舗が個々に価格変更バッチファイル５２を利用できるように、チェーン１０内の店舗に価格変更バッチファイル５２を送るか、あるいは、全て同時に更新されるように価格変更バッチファイル５２をチェーン内のＰＬＵデータファイルに直接適用する。
【００２４】
また、端末４６はＥＰＬソフトウェア７６を実行し、ＥＰＬバッチファイル３３をチェーン内の全てのＥＰＬデータファイル３２に直接適用して全て同時に更新する。
【００２５】
入力装置６６としてはキーボードを用いるのが好ましく、それによって価格の変更を入力し価格変更バッチファイル５２を生成する。
【００２６】
また、ホスト端末１３はオーバレイプリンタ６８も備える。そこで、端末４６がオーバレイ印刷ルーチン７０を実行し、オーバレイプリンタ６８がオーバレイ５５を中央に印刷する。これらオーバレイ５５は、チェーン１０内の店舗に配布され、個々の店舗で印刷されるオーバレイ５５の代わりのものとしてＥＰＬ２２に貼り付けられる。
【００２７】
次に、図２に関して、ＥＰＬデータファイル３２およびＰＬＵデータファイル４４をより詳細に示す。ＥＰＬデータファイル３２には、ＥＰＬシステム１６の各ＥＰＬ２２のラインエントリが含まれている。各ラインエントリは、品物識別エントリ（ＩＴＥＭ ＩＤ）、ＥＰＬ識別エントリ（ＥＰＬ ＩＤ）、およびＥＰＬ価格チェックサム値エントリ（ＥＰＬ ＣＨＥＣＫ）（もしくは実際のデータビット）を有している。
【００２８】
エントリＩＴＥＭ ＩＤはそれぞれの商品を識別する。エントリＥＰＬ ＩＤは、その商品に割り当てられたＥＰＬを識別する。そして、エントリＥＰＬ ＣＨＥＣＫは、ディスプレイ５６によって表示される価格情報の数字のチェックサム値（もしくは実際のデータビット）を示す。
【００２９】
一方、ＰＬＵデータファイル４４には、チェーン内の各店舗で売られる商品ごとのラインエントリが含まれる。各ラインエントリは、品物識別エントリ（ＩＴＥＭ ＩＤ）とＰＬＵ価格エントリ（ＰＬＵ ＰＲＩＣＥ）とを有している。
【００３０】
エントリＩＴＥＭ ＩＤはそれぞれの商品を識別する。また、エントリＰＬＵＰＲＩＣＥはＰＯＳシステム１４の読み込む価格を識別し、バーコードスキャナ１８によるスキャンの間に各商品の価格を判断する。
【００３１】
通常の動作では、ＥＰＬ端末２４がＰＬＵデータファイル４４から価格情報を得てデータレジスタ５４に送る。そして、ディスプレイ５６がデータレジスタ５４の価格を表示する。しかしながら、価格が合わない場合には、ＰＬＵデータファイル４４からの価格情報はＥＰＬによって表示される価格と一致しない。そこで、価格検証ソフトウェア３８が起動し、ＥＰＬデータファイル３２のエントリＥＰＬ ＣＨＥＣＫと、エントリＰＬＵ ＰＲＩＣＥの対応する価格から生じるチェックサム値（もしくは実際のデータビット）とを比較し、ＰＬＵファイル４４の価格とＥＰＬ２２が表示した価格とを比較する。
【００３２】
次に、図３を参照して説明すると、システム１０を制御する第一の方法はステップ１００で始まる。この方法では、ＥＰＬの追加、変更、削除および置換の全制御を各店舗で行う。すなわち、ＥＰＬデータファイル３２の新規エントリに用いられるＥＰＬが店舗側で供給される。
【００３３】
本方法において、ステップ１０２では、ＥＰＬ情報を追加、変更または削除すべきか、あるいはＥＰＬを取り替えるべきかが判断される。
【００３４】
前者の場合、ステップ１０４で、ホスト端末１３が追加、変更および削除を含むＰＬＵバッチファイル５２を作成する。
【００３５】
ステップ１０６では、ホスト端末１３がチェーン店のメインコンピュータ１２にＰＬＵバッチファイル５２を送る。
【００３６】
ステップ１０８では、ＰＬＵファイル４４の情報が追加または変更（価格変更以外）された商品のオーバレイ５５をメインコンピュータ１２がオーバレイプリンタ６４で印刷する。
【００３７】
そしてステップ１１０で、メインコンピュータ１２はＰＬＵバッチファイル５２を適用する。
【００３８】
さらにステップ１１２で、新規ＥＰＬの情報を追加し、所定の既存ＥＰＬの情報を変更し、除去すべきＥＰＬの情報を削除すべく、メインコンピュータ１２がＥＰＬデータファイル３２を一つづつ、あるいは一括して修正する。
【００３９】
ステップ１１４では、オーバレイ５５が新規および所定のＥＰＬに貼られる。オーバレイ５５の張り込みは、オーバレイ貼込機を用いるか、もしくは手で行ってもよい。
【００４０】
続くステップ１１６では、店の従業員によって、新規ＥＰＬが新しい商品の置かれた棚の近くに貼られ、除去すべきＥＰＬが棚から取り外され、その後ステップ１１８で本方法の処理は終了する。
【００４１】
ステップ１０２に話を戻すと、ＥＰＬが動作不良のために取り替えが必要な場合には、ステップ１２０で、代替ＥＰＬを必要とする商品のオーバレイ５５をメインコンピュータ１２が印刷する。
【００４２】
そしてステップ１２２で、旧ＥＰＬ情報を新規ＥＰＬ情報と取り替えるべく、メインコンピュータ１２がＥＰＬデータファイル３２を一つづつ、あるいは一括して修正する。
【００４３】
ステップ１２４では、オーバレイ５５がオーバレイ貼込機か手で代替ＥＰＬに貼られる。
【００４４】
続くステップ１２６では、店の従業員によって、動作不良のＥＰＬが貼ってあった棚の位置に代替ＥＰＬが貼られ、その後ステップ１１８で本方法の処理は終了する。
【００４５】
次に、図４を参照して説明すると、システム１０を制御する第二の方法はステップ１３０で始まる。この方法では、ＥＰＬの追加、変更、削除および置換の全制御を中央局側で行う。すなわち、ＥＰＬデータファイル３２の新規エントリ、および既存ＥＰＬを取り替えるのに用いられるＥＰＬが中央局で付与される。
【００４６】
本方法において、ステップ１３２では、ＥＰＬ情報を追加、変更または削除すべきか、あるいはＥＰＬを取り替えるべきかが判断される。
【００４７】
前者の場合、ステップ１３４で、ホスト端末１３が追加、変更および削除を含むＰＬＵバッチファイル５２を作成する。
【００４８】
そしてステップ１３６で、ホスト端末１３は追加、変更および削除を含むＥＰＬバッチファイル３３を作成する。
【００４９】
ステップ１３８では、ＰＬＵファイル４４の情報が追加または変更された商品のオーバレイ５５をホスト端末１３がオーバレイプリンタ６８で印刷し、その印刷されたオーバレイ５５を新しいＥＰＬに付ける。
【００５０】
続くステップ１４０で、ホスト端末１３は、ＰＬＵバッチファイル５２、ＥＰＬバッチファイル３３、オーバレイ５５およびＥＰＬ２２を各店舗に送る。
【００５１】
そしてステップ１４２で、ホスト端末１３かメインコンピュータ１２がＰＬＵバッチファイル５２を適用する。
【００５２】
さらにステップ１４４で、ホスト端末１３かメインコンピュータ１２がＥＰＬバッチファイル３３を利用し、新規ＥＰＬ情報を追加するか、所定の既存ＥＰＬ情報を変更するか、除去すべきＥＰＬの情報を削除するかしてＥＰＬデータファイル３２を修正する。
【００５３】
続くステップ１４６では、各店舗の従業員によって、変更されたＥＰＬのオーバレイが貼られ、新規ＥＰＬが新しい商品の近くの棚に貼り付けられ、除去されるべきＥＰＬが棚から取り外される。その後、ステップ１４８で本方法の処理は終了する。
【００５４】
ステップ１３２に話を戻すと、ＥＰＬが動作不良のために取り替えが必要な場合には、ステップ１５０で、ホスト端末１３がＥＰＬバッチファイル３３を作成し、旧ＥＰＬ情報を新規ＥＰＬ情報と取り替えるべくＥＰＬデータファイル３２を修正する。
【００５５】
ステップ１５２では、ホスト端末１３が代替ＥＰＬのオーバレイ５５をオーバレイプリンタ６８で印刷し、ＥＰＬに付ける。
【００５６】
ステップ１５４では、ホスト端末１３がＥＰＬバッチファイル３３および代替ＥＰＬを各店舗に送る。
【００５７】
ステップ１５６では、ホスト端末１３かメインコンピュータ１２がＥＰＬバッチファイル３３を適用する。
【００５８】
続くステップ１５８では、店の従業員によって、動作不良のＥＰＬが貼ってあった棚の位置に代替ＥＰＬが貼られ、その後、ステップ１４８で本方法の処理は終了する。
【００５９】
次に、図５を参照して説明すると、システム１０を制御する第三の方法はステップ１６０で始まる。この方法では、ＥＰＬの追加、変更、削除および置換の制御が中央局と各店舗とで分担される。すなわち、ＥＰＬデータファイル３２の新規エントリ、および既存ＥＰＬの取り替えに用いられるＥＰＬモジュールが店舗側で付与される。一方、ホスト端末１３は不完全なＥＰＬバッチファイル５２を作成する。すなわち、これらＥＰＬバッチファイルには付加情報が含まれているが、実際のシリアル番号ではなくある任意に決められた順序のシリアル番号を伴う。そこで、メインコンピュータ１２は、これら任意のシリアル番号を実際のシリアル番号に置き換えるようオペレータに促す。
【００６０】
本方法において、ステップ１６２では、ＥＰＬ情報を追加、変更または削除すべきか、あるいはＥＰＬを取り替えるべきかが判断される。
【００６１】
前者の場合、ステップ１６４で、ホスト端末１３が追加、変更および削除を含むＰＬＵバッチファイル５２を作成する。
【００６２】
そしてステップ１６６で、ホスト端末１３は、追加情報を含むが実際のシリアル番号ではなく任意のシリアル番号を伴う不完全なＥＰＬバッチファイル５２を作成する。例えば、この追加ＥＰＬは「１」で始まり、順に番号が付けられる。
続くステップ１６８で、ホスト端末１３はＰＬＵバッチファイル５２をチェーン内の店舗に置かれたメインコンピュータ１２に送る。
【００６３】
ステップ１７０では、ホスト端末１３が同じＥＰＬバッチファイル３３を全ての店に送る。
【００６４】
ステップ１７２では、メインコンピュータ１２がＰＬＵバッチファイル５２を適用する。
【００６５】
ステップ１７４では、各メインコンピュータ１２がそのＥＰＬバッチファイル３３を修正し、任意に付されたシリアル番号を、正しいＥＰＬ種別で新規ＥＰＬに付される実際の番号に置き換える。このバッチファイルには、修正および削除についての情報も含ませることができる。その後、このＥＰＬバッチファイルが適用される。
【００６６】
さらにステップ１７６では、ＰＬＵファイル４４の情報が追加または変更された商品のオーバレイ５５を、メインコンピュータ１２がオーバレイプリンタ６４で印刷し、その印刷されたオーバレイ５５をオーバレイ貼込機か手でＥＰＬに貼り付ける。
【００６７】
続くステップ１７８では、各店舗の従業員によって、新規ＥＰＬが新しい商品の近くの棚に貼り付けられ、除去されるべきＥＰＬが棚から取り外される。その後、ステップ１８０で本方法の処理は終了する。
【００６８】
ステップ１６２に話を戻すと、ＥＰＬが動作不良のために取り替えが必要な場合には、ステップ１８２で、メインコンピュータ１２が代替ＥＰＬを必要とする商品のオーバレイ５５を印刷する。
【００６９】
そしてステップ１８４では、旧ＥＰＬの情報を新規ＥＰＬ情報に置き換えるべく、メインコンピュータ１２がＥＰＬデータファイル３２を一つづつ、あるいは一括して修正する。
【００７０】
ステップ１８６では、オーバレイ５５が代替ＥＰＬに貼り付けられる。この貼り込みはオーバレイ貼込機か手で行われる。
【００７１】
続くステップ１８８では、店の従業員によって、動作不良のＥＰＬが貼ってあった棚の位置に代替ＥＰＬが貼られ、その後、ステップ１８０で本方法の処理は終了する。
【００７２】
次に、図６を参照して説明すると、システム１０を制御する第四の方法はステップ１９０で始まる。この方法では、ＥＰＬの追加、変更、削除および置換の制御が中央局と各店舗とで分担される。すなわち、ＥＰＬデータファイル３２の新規エントリ、および既存ＥＰＬの取り替えに用いられるＥＰＬモジュールが店舗側で付与される。そして、追加のＥＰＬは全て同じシリアル番号を携え、それをＥＰＬソフトウェアが不適切と認識し、実際のＥＰＬシリアル番号と正しい種別の新規ＥＰＬとを入力するようオペレータに促す。
【００７３】
本方法において、ステップ１９２では、ＥＰＬ情報を追加、変更または削除すべきか、あるいはＥＰＬを取り替えるべきかが判断される。
【００７４】
前者の場合、ステップ１９４で、ホスト端末１３が追加、変更および削除を含むＰＬＵバッチファイル５２を作成する。
【００７５】
そしてステップ１９６では、追加情報を含むが、それら全ての追加情報が所定の同じシリアル番号で識別されている不完全なＥＰＬバッチファイル５２をホスト端末１３で作成する。例えば、これら追加ＥＰＬが全て番号「ＦＦＦＦＦＦＦＦ」で識別されるものとする。
【００７６】
さらにステップ１９８では、ホスト端末１３がＰＬＵバッチファイル５２をチェーン店のメインコンピュータ１２に送る。
【００７７】
続くステップ２００で、ホスト端末１３は同じＥＰＬバッチファイル３３を全ての店に送る。
【００７８】
ステップ２０２では、メインコンピュータ１２がＰＬＵバッチファイル５２を適用する。
【００７９】
そしてステップ２０４で、各メインコンピュータ１２がＥＰＬバッチファイル３３を適用する。
【００８０】
ステップ２０６では、ＥＰＬソフトウェア３０が所定のシリアル番号を不適切と認識し、実際のＥＰＬシリアル番号と正しい種別の新規ＥＰＬとを投入するよう店の従業員に促す。
【００８１】
そしてステップ２０８で、所定の既存ＥＰＬの情報を変更すると共に、除去されるべきＥＰＬの情報を削除するように、各メインコンピュータ１２がそのＥＰＬデータファイル３２を一つづつ、あるいは一括して修正する。
【００８２】
さらにステップ２１０で、ＰＬＵファイル４４の情報が追加または変更された商品のオーバレイ５５を、メインコンピュータ１２がオーバレイプリンタ６４で印刷し、その印刷されたオーバレイ５５をオーバレイ貼込機か手でＥＰＬに貼り付ける。
【００８３】
続くステップ２１２では、各店舗の従業員によって、新規ＥＰＬが新しい商品の近くの棚に貼り付けられ、除去されるべきＥＰＬが棚から取り外される。その後、ステップ２１４で本方法の処理は終了する。
【００８４】
ステップ１９２に話を戻すと、ＥＰＬが動作不良のために取り替えが必要な場合には、ステップ２１６で、メインコンピュータ１２が代替ＥＰＬを必要とする商品のオーバレイ５５を印刷する。
【００８５】
そしてステップ２１８で、旧ＥＰＬの情報を新規ＥＰＬ情報に置き換えるべく、メインコンピュータ１２がＥＰＬデータファイル３２を一つづつ、あるいは一括して修正する。
【００８６】
ステップ２２０では、オーバレイ５５が代替ＥＰＬに貼り付けられる。この貼り付けはオーバレイ貼込機か手のいずれかで行われる。
【００８７】
続くステップ２２２では、店の従業員によって、動作不良のＥＰＬが貼ってあった棚の位置に代替ＥＰＬが貼られ、その後、ステップ２１４で本方法の処理は終了する。
【００８８】
次に、図７を参照して説明すると、システム１０を制御する第五の方法はステップ２３０で始まる。この方法では、ＥＰＬの追加、変更、削除および置換の制御が中央局と各店舗とで分担される。すなわち、ＥＰＬデータファイル３２の新規エントリ、および既存ＥＰＬの取り替えに用いられるＥＰＬモジュールが店舗側で付与される。そして、追加のＥＰＬは全て同じシリアル番号を携え、それをＥＰＬソフトウェアが不適切と認識し、実際のＥＰＬシリアル番号と正しい種別の新規ＥＰＬとをデータファイルから読み出し、実際のシリアル番号をＥＰＬに割り当てる。
【００８９】
本方法において、ステップ２３２では、ＥＰＬ情報を追加、変更または削除すべきか、あるいはＥＰＬを取り替えるべきかが判断される。
【００９０】
前者の場合、ステップ２３４で、ホスト端末１３が追加、変更および削除を含むＰＬＵバッチファイル５２を作成する。
【００９１】
そしてステップ２３６では、追加情報を含むが、それら全ての追加情報が所定の同じシリアル番号で識別されている不完全なＥＰＬバッチファイル５２をホスト端末１３で作成する。例えば、これら追加ＥＰＬが全て番号「ＦＦＦＦＦＦＦＦ」で識別されるものとする。
【００９２】
ステップ２３８では、ホスト端末１３がＰＬＵバッチファイル５２をチェーン店のメインコンピュータ１２に送る。
【００９３】
ステップ２４０では、ホスト端末１３が同じＥＰＬバッチファイル３３を全ての店に送る。
【００９４】
ステップ２４２では、メインコンピュータ１２がＰＬＵバッチファイル５２を適用する。
【００９５】
ステップ２４４では、各メインコンピュータ１２がＥＰＬバッチファイル３３を適用する。
【００９６】
ステップ２４６では、ＥＰＬソフトウェア３０が所定のシリアルナンバを不適切と認識し、実際のＥＰＬシリアル番号および正しい種別の新規ＥＰＬの読み出し、投入を行う。
【００９７】
またステップ２４８では、所定の既存ＥＰＬ情報を変更すると共に、除去されるべきＥＰＬの情報を削除するように、各メインコンピュータ１２がそのＥＰＬデータファイル３２を一つづつ、あるいは一括して修正する。
【００９８】
そしてステップ２５０で、ＰＬＵファイル４４の情報が追加または変更された商品のオーバレイ５５を、メインコンピュータ１２がオーバレイプリンタ６４で印刷し、その印刷されたオーバレイ５５をオーバレイ貼込機か手でＥＰＬに貼り付ける。
【００９９】
続くステップ２５２では、各店舗の従業員によって、新規ＥＰＬが新しい商品の近くの棚に貼り付けられ、除去されるべきＥＰＬが棚から取り外される。その後、ステップ２５４で本方法の処理は終了する。
【０１００】
ステップ２３２に話を戻すと、ＥＰＬが動作不良のために取り替えが必要な場合には、ステップ２５６で、メインコンピュータ１２が代替ＥＰＬを必要とする商品のオーバレイ５５を印刷する。
【０１０１】
そしてステップ２５８で、旧ＥＰＬの情報を新規ＥＰＬ情報に置き換えるべく、メインコンピュータ１２がＥＰＬデータファイル３２を一つづつ、あるいは一括して修正する。
【０１０２】
ステップ２６０では、オーバレイ５５が代替ＥＰＬに貼り付けられる。この貼り付けはオーバレイ貼込機か手のいずれかを用いて行われる。
【０１０３】
続くステップ２６２では、店の従業員によって、動作不良のＥＰＬが貼ってあった棚の位置に代替ＥＰＬが貼られ、その後、ステップ２５４で本方法の処理は終了する。
【図面の簡単な説明】
【図１】 店舗ネットワークのブロック図である。
【図２】 ＰＬＵデータファイルおよびＥＰＬデータファイル内の情報を示す図である。
【図３】 本発明に係わるＥＰＬ支援方法の第一の実施形態を示すフローチャートである。
【図４】 本発明に係わるＥＰＬ支援方法の第二の実施形態を示すフローチャートである。
【図５】 本発明に係わるＥＰＬ支援方法の第三の実施形態を示すフローチャートである。
【図６】 本発明に係わるＥＰＬ支援方法の第四の実施形態を示すフローチャートである。
【図７】 本発明に係わるＥＰＬ支援方法の第五の実施形態を示すフローチャートである。
【符号の説明】
１０ 店舗チェーン
１１ 第一のストアシステム
１２ メインコンピュータ
１３ ホスト端末
１６ ＥＰＬシステム
３２ ＥＰＬデータファイル
３３ ＥＰＬバッチファイル
４４ ＰＬＵデータファイル
５２ ＰＬＵバッチファイル（価格変更バッチファイル）
５５ オーバレイ
【発明の属する技術分野】
本発明は、電子プライスラベル（ＥＰＬ）システムに関し、特に、ＥＰＬ支援方法に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】
従来の小売店では、プライスルックアップ（ＰＬＵ）ファイル内に保持された価格情報に基づきバーコードスキャナが読み込むを行う。このＰＬＵファイルは、通常、メインサーバの一ロケーションに格納されている。
【０００３】
典型的なＥＰＬシステムでは、一店舗で扱う商品の品目ごとに割り当てられたＥＰＬが複数備えられる。これらＥＰＬは、店の棚に陳列された各商品の価格を示すものであって、通常、棚板の前面に貼り付けられている。従って、これら商品の価格を示すＥＰＬは一店舗で何千にものぼることがある。ＥＰＬは中央のサーバに連結されており、通常、そこからＥＰＬについての情報がＥＰＬデータファイルに保持される。ＥＰＬデータファイルには、ＥＰＬ識別情報、ＥＰＬ商品情報、およびチェックサム値等の価格検証情報が含まれる。また、ＥＰＬの示す価格情報はＰＬＵファイルから得られる。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】
全てのチェーン店内でＥＰＬの初期的な設置が終わると、各店舗内でＥＰＬを支援すべく、個々の店舗に設置されたホストコンピュータやメインコンピュータで制御されるが、この支援体制を取り入れる従来の方法では、全ての変更を手動で入力しなければならないという難点があった。
【０００５】
それゆえ本発明は、システムに施される変更のスピードと信頼性を向上するＥＰＬシステム支援方法を提供することを目的とする。
【０００６】
【課題を解決するための手段】
このため、本発明は、複数の店舗内にそれぞれ設置されたＰＬＵデータファイル４４を有するメインコンピュータ１２と、ＰＯＳシステム１４と、ＥＰＬデータファイル３２を有するＥＰＬシステム１６と、から成る複数の店舗システム１１と、当該複数の店舗システム１１と接続されたマスターＰＬＵファイル４８を有するホストコンピュータ１３と、により構成された商品アイテムの売買処理システム１０において、（ａ）前記ホストコンピュータ１３が、新規アイテムとその価格データを記載したＰＬＵバッチファイルを作成して前記各店舗のメインコンピュータ１２に送信するステップと、（ｂ）各店舗の前記メインコンピュータ１２は、前記ホストコンピュータ１３から送信されてきた前記ＰＬＵバッチファイルに基づいて前記ＰＬＵデータファイル４４を更新するステップと、（ｃ）前記ホストコンピュータ１３が、前記新規アイテムの価格情報を表示するための新規ＥＰＬに付される臨時のＥＰＬＩＤを追加したＥＰＬバッチファイルを作成して各店舗の前記メインコンピュータ１２に送信するステップと、（ｄ）各店舗の前記メインコンピュータ１２は、前記ホストコンピュータ１３から送信されてきた前記ＥＰＬバッチファイル内の前記臨時のＥＰＬＩＤを実際のＥＰＬＩＤに修正した修正ＥＰＬバッチファイルを前記ＥＰＬシステム１６に送信するステップと、（ｅ）前記ＥＰＬシステム１６は、前記メインコンピュータ１２から送信されてきた前記修正ＥＰＬバッチファイルに基づいて前記ＥＰＬデータファイル３２を更新するステップと、の各ステップを有することを特徴とするＥＰＬシステムのデータ更新方法を提供するものである。
【０００７】
本発明の一実施形態では、一店舗のあるＰＬＵデータファイルに対して変更を加えるＰＬＵバッチファイルがホスト端末で作成され、メインコンピュータに送られる。メインコンピュータはこのＰＬＵバッチファイルを利用する。そして、ホストまたはメインコンピュータのいずれかがＥＰＬバッチファイルを供給し、ＰＬＵデータファイルに加えられた変更に応じてＥＰＬデータファイルを修正する。ホストによって供給される場合、ＥＰＬバッチファイルには、例えば、新規ＥＰＬに付される臨時の識別番号が含まれる。また、ＥＰＬバッチファイルの供給に加えて、ホストまたはメインコンピュータのいずれかが、新規ＥＰＬ、再割当ＥＰＬおよび置換ＥＰＬのオーバレイを供給する。
【０００８】
【発明の実施の形態】
図１から明らかなように、店舗のチェーン１０は、メインコンピュータシステム１２、販売時点情報管理（ＰＯＳ）システム１４およびＥＰＬシステム１６を含む第一のストアシステム１１を主として備えている。この第一のストアシステム１１は共通のホスト端末１３と連携している。
【０００９】
ＰＯＳシステム１４はバーコードスキャナ１８と端末２０とを備える。
【００１０】
また、ＥＰＬシステム１６は、ＥＰＬ２２、ＥＰＬメイン端末２４およびＥＰＬ記憶媒体２６を主として備えている。
【００１１】
ＥＰＬ２２は、通常店舗内の棚に貼り付けられており、データレジスタ５４、オーバレイ５５およびディスプレイ５６を備える。データレジスタ５４に含まれるデータは、通常、該当するＥＰＬに付随する棚上の品物の価格を示すものである。そしてこのデータは、ディスプレイ５６によって表示される。オーバレイ５５は通常紙製のもので、ＥＰＬ２２によって電子化できない補足情報を表示するものである。
【００１２】
ＥＰＬメイン端末２４はＥＰＬソフトウェア３０を実行し、ＥＰＬデータファイル３２の内容を修正し保持する。例えば、本発明の一実施形態では、ＥＰＬメイン端末２４がＥＰＬデータファイル３２を修正し、動作不良ＥＰＬの情報を代替ＥＰＬの情報と入れ替える。この入れ替えは、一つづつ、あるいはＥＰＬバッチファイル３３から一括して行われる。このＥＰＬバッチファイル３３はホスト端末１３で作成され、ＥＰＬシステム１６の記憶媒体２６にコピーされたものである。
【００１３】
また、ＥＰＬメイン端末２４は価格検証ソフトウェア３８を実行し、ＥＰＬデータファイル３２内に記憶された品物のＥＰＬ２２の示す価格が、ＰＬＵデータファイル４４内に含まれた品物の価格と同じであることを確認する。価格検証ソフトウェア３８では、ＰＬＵデータファイル４４内の価格情報から価格のチェックサム値が算出される。
【００１４】
また、ＥＰＬ記憶媒体２６はＥＰＬデータファイル３２およびＥＰＬバッチファイル３３を格納するもので、固定ディスクドライブであるのが望ましい。
【００１５】
一方、メインコンピュータシステム１２は、ＰＬＵ記憶媒体３６およびＰＬＵメイン端末４０を備える。
【００１６】
本発明の一実施形態では、ＰＬＵメイン端末４０がＰＬＵ保守ルーチン５０を実行し、ＰＬＵデータファイル４４に対して価格変更を行う。すなわち、ＰＬＵ保守ルーチン５０は、ＰＬＵファイル４４を更新し、ＰＬＵデータファイル４４の消失に備え、ＰＬＵデータ復帰手続きを実行する。ＰＬＵ保守ルーチン５０は、価格変更を行う前に、ホストコンピュータシステム１３から価格変更の情報を得るのが望ましい。
【００１７】
また、ＰＬＵメイン端末４０はオーバレイプリントルーチン７０を実行し、ＥＰＬ２２に付けられるオーバレイ５５をオーバレイプリンタ６４で印刷する。
【００１８】
ＰＬＵ記憶媒体３６は、ＰＬＵデータファイル４４を格納するものだが、価格変更バッチファイル５２も格納可能である。ＰＬＵファイル４４は、品物の価格を記憶する単独のロケーションにあるのが好ましく、ＰＬＵメイン端末４０によるＰＯＳ端末２０への配布に利用可能なものである。または、バーコードスキャナ１８に供給して、ＰＬＵメイン端末４０から主要ＰＬＵファイル４４に直接アクセスしてもよい。
【００１９】
価格変更バッチファイル５２は、ＰＬＵ保守ルーチン５０によるＰＬＵデータファイル４４の更新に用いられると共に、利用すべきＥＰＬバッチファイル３３を間接的に作成することにより、ＥＰＬソフトウェア３０によるＥＰＬデータファイル３２の修正にも用いられる。
【００２０】
ここでは、端末２０，２４，４０がネットワークでつなげられた分離装置として示されているが、これとは違った方法で連結されていてもよい。例えば、ＥＰＬ端末２４とＰＬＵメイン端末４０とが組み合わさって一つのメインコンピュータを形作っていてもよい。また、ＰＯＳ端末２０とＰＬＵメイン端末４０とが結合し、他のＰＯＳ端末のネットワークに対するメインコンピュータとして二役を演じるＰＯＳ端末を構成してもよい。
【００２１】
一方、ホスト端末１３は、ＰＬＵ記憶媒体４８、端末４６および入力装置６６を備える。
【００２２】
ＰＬＵ記憶媒体４８は、ＰＬＵデータマスタファイル６２、価格変更バッチファイル５２およびＥＰＬバッチファイル３３を格納する。
【００２３】
そして、端末４６がＰＬＵ保守ルーチン６０を実行し、ＰＬＵデータマスタファイル６２を更新する。ＰＬＵ保守ルーチン６０は、各店舗が個々に価格変更バッチファイル５２を利用できるように、チェーン１０内の店舗に価格変更バッチファイル５２を送るか、あるいは、全て同時に更新されるように価格変更バッチファイル５２をチェーン内のＰＬＵデータファイルに直接適用する。
【００２４】
また、端末４６はＥＰＬソフトウェア７６を実行し、ＥＰＬバッチファイル３３をチェーン内の全てのＥＰＬデータファイル３２に直接適用して全て同時に更新する。
【００２５】
入力装置６６としてはキーボードを用いるのが好ましく、それによって価格の変更を入力し価格変更バッチファイル５２を生成する。
【００２６】
また、ホスト端末１３はオーバレイプリンタ６８も備える。そこで、端末４６がオーバレイ印刷ルーチン７０を実行し、オーバレイプリンタ６８がオーバレイ５５を中央に印刷する。これらオーバレイ５５は、チェーン１０内の店舗に配布され、個々の店舗で印刷されるオーバレイ５５の代わりのものとしてＥＰＬ２２に貼り付けられる。
【００２７】
次に、図２に関して、ＥＰＬデータファイル３２およびＰＬＵデータファイル４４をより詳細に示す。ＥＰＬデータファイル３２には、ＥＰＬシステム１６の各ＥＰＬ２２のラインエントリが含まれている。各ラインエントリは、品物識別エントリ（ＩＴＥＭ ＩＤ）、ＥＰＬ識別エントリ（ＥＰＬ ＩＤ）、およびＥＰＬ価格チェックサム値エントリ（ＥＰＬ ＣＨＥＣＫ）（もしくは実際のデータビット）を有している。
【００２８】
エントリＩＴＥＭ ＩＤはそれぞれの商品を識別する。エントリＥＰＬ ＩＤは、その商品に割り当てられたＥＰＬを識別する。そして、エントリＥＰＬ ＣＨＥＣＫは、ディスプレイ５６によって表示される価格情報の数字のチェックサム値（もしくは実際のデータビット）を示す。
【００２９】
一方、ＰＬＵデータファイル４４には、チェーン内の各店舗で売られる商品ごとのラインエントリが含まれる。各ラインエントリは、品物識別エントリ（ＩＴＥＭ ＩＤ）とＰＬＵ価格エントリ（ＰＬＵ ＰＲＩＣＥ）とを有している。
【００３０】
エントリＩＴＥＭ ＩＤはそれぞれの商品を識別する。また、エントリＰＬＵＰＲＩＣＥはＰＯＳシステム１４の読み込む価格を識別し、バーコードスキャナ１８によるスキャンの間に各商品の価格を判断する。
【００３１】
通常の動作では、ＥＰＬ端末２４がＰＬＵデータファイル４４から価格情報を得てデータレジスタ５４に送る。そして、ディスプレイ５６がデータレジスタ５４の価格を表示する。しかしながら、価格が合わない場合には、ＰＬＵデータファイル４４からの価格情報はＥＰＬによって表示される価格と一致しない。そこで、価格検証ソフトウェア３８が起動し、ＥＰＬデータファイル３２のエントリＥＰＬ ＣＨＥＣＫと、エントリＰＬＵ ＰＲＩＣＥの対応する価格から生じるチェックサム値（もしくは実際のデータビット）とを比較し、ＰＬＵファイル４４の価格とＥＰＬ２２が表示した価格とを比較する。
【００３２】
次に、図３を参照して説明すると、システム１０を制御する第一の方法はステップ１００で始まる。この方法では、ＥＰＬの追加、変更、削除および置換の全制御を各店舗で行う。すなわち、ＥＰＬデータファイル３２の新規エントリに用いられるＥＰＬが店舗側で供給される。
【００３３】
本方法において、ステップ１０２では、ＥＰＬ情報を追加、変更または削除すべきか、あるいはＥＰＬを取り替えるべきかが判断される。
【００３４】
前者の場合、ステップ１０４で、ホスト端末１３が追加、変更および削除を含むＰＬＵバッチファイル５２を作成する。
【００３５】
ステップ１０６では、ホスト端末１３がチェーン店のメインコンピュータ１２にＰＬＵバッチファイル５２を送る。
【００３６】
ステップ１０８では、ＰＬＵファイル４４の情報が追加または変更（価格変更以外）された商品のオーバレイ５５をメインコンピュータ１２がオーバレイプリンタ６４で印刷する。
【００３７】
そしてステップ１１０で、メインコンピュータ１２はＰＬＵバッチファイル５２を適用する。
【００３８】
さらにステップ１１２で、新規ＥＰＬの情報を追加し、所定の既存ＥＰＬの情報を変更し、除去すべきＥＰＬの情報を削除すべく、メインコンピュータ１２がＥＰＬデータファイル３２を一つづつ、あるいは一括して修正する。
【００３９】
ステップ１１４では、オーバレイ５５が新規および所定のＥＰＬに貼られる。オーバレイ５５の張り込みは、オーバレイ貼込機を用いるか、もしくは手で行ってもよい。
【００４０】
続くステップ１１６では、店の従業員によって、新規ＥＰＬが新しい商品の置かれた棚の近くに貼られ、除去すべきＥＰＬが棚から取り外され、その後ステップ１１８で本方法の処理は終了する。
【００４１】
ステップ１０２に話を戻すと、ＥＰＬが動作不良のために取り替えが必要な場合には、ステップ１２０で、代替ＥＰＬを必要とする商品のオーバレイ５５をメインコンピュータ１２が印刷する。
【００４２】
そしてステップ１２２で、旧ＥＰＬ情報を新規ＥＰＬ情報と取り替えるべく、メインコンピュータ１２がＥＰＬデータファイル３２を一つづつ、あるいは一括して修正する。
【００４３】
ステップ１２４では、オーバレイ５５がオーバレイ貼込機か手で代替ＥＰＬに貼られる。
【００４４】
続くステップ１２６では、店の従業員によって、動作不良のＥＰＬが貼ってあった棚の位置に代替ＥＰＬが貼られ、その後ステップ１１８で本方法の処理は終了する。
【００４５】
次に、図４を参照して説明すると、システム１０を制御する第二の方法はステップ１３０で始まる。この方法では、ＥＰＬの追加、変更、削除および置換の全制御を中央局側で行う。すなわち、ＥＰＬデータファイル３２の新規エントリ、および既存ＥＰＬを取り替えるのに用いられるＥＰＬが中央局で付与される。
【００４６】
本方法において、ステップ１３２では、ＥＰＬ情報を追加、変更または削除すべきか、あるいはＥＰＬを取り替えるべきかが判断される。
【００４７】
前者の場合、ステップ１３４で、ホスト端末１３が追加、変更および削除を含むＰＬＵバッチファイル５２を作成する。
【００４８】
そしてステップ１３６で、ホスト端末１３は追加、変更および削除を含むＥＰＬバッチファイル３３を作成する。
【００４９】
ステップ１３８では、ＰＬＵファイル４４の情報が追加または変更された商品のオーバレイ５５をホスト端末１３がオーバレイプリンタ６８で印刷し、その印刷されたオーバレイ５５を新しいＥＰＬに付ける。
【００５０】
続くステップ１４０で、ホスト端末１３は、ＰＬＵバッチファイル５２、ＥＰＬバッチファイル３３、オーバレイ５５およびＥＰＬ２２を各店舗に送る。
【００５１】
そしてステップ１４２で、ホスト端末１３かメインコンピュータ１２がＰＬＵバッチファイル５２を適用する。
【００５２】
さらにステップ１４４で、ホスト端末１３かメインコンピュータ１２がＥＰＬバッチファイル３３を利用し、新規ＥＰＬ情報を追加するか、所定の既存ＥＰＬ情報を変更するか、除去すべきＥＰＬの情報を削除するかしてＥＰＬデータファイル３２を修正する。
【００５３】
続くステップ１４６では、各店舗の従業員によって、変更されたＥＰＬのオーバレイが貼られ、新規ＥＰＬが新しい商品の近くの棚に貼り付けられ、除去されるべきＥＰＬが棚から取り外される。その後、ステップ１４８で本方法の処理は終了する。
【００５４】
ステップ１３２に話を戻すと、ＥＰＬが動作不良のために取り替えが必要な場合には、ステップ１５０で、ホスト端末１３がＥＰＬバッチファイル３３を作成し、旧ＥＰＬ情報を新規ＥＰＬ情報と取り替えるべくＥＰＬデータファイル３２を修正する。
【００５５】
ステップ１５２では、ホスト端末１３が代替ＥＰＬのオーバレイ５５をオーバレイプリンタ６８で印刷し、ＥＰＬに付ける。
【００５６】
ステップ１５４では、ホスト端末１３がＥＰＬバッチファイル３３および代替ＥＰＬを各店舗に送る。
【００５７】
ステップ１５６では、ホスト端末１３かメインコンピュータ１２がＥＰＬバッチファイル３３を適用する。
【００５８】
続くステップ１５８では、店の従業員によって、動作不良のＥＰＬが貼ってあった棚の位置に代替ＥＰＬが貼られ、その後、ステップ１４８で本方法の処理は終了する。
【００５９】
次に、図５を参照して説明すると、システム１０を制御する第三の方法はステップ１６０で始まる。この方法では、ＥＰＬの追加、変更、削除および置換の制御が中央局と各店舗とで分担される。すなわち、ＥＰＬデータファイル３２の新規エントリ、および既存ＥＰＬの取り替えに用いられるＥＰＬモジュールが店舗側で付与される。一方、ホスト端末１３は不完全なＥＰＬバッチファイル５２を作成する。すなわち、これらＥＰＬバッチファイルには付加情報が含まれているが、実際のシリアル番号ではなくある任意に決められた順序のシリアル番号を伴う。そこで、メインコンピュータ１２は、これら任意のシリアル番号を実際のシリアル番号に置き換えるようオペレータに促す。
【００６０】
本方法において、ステップ１６２では、ＥＰＬ情報を追加、変更または削除すべきか、あるいはＥＰＬを取り替えるべきかが判断される。
【００６１】
前者の場合、ステップ１６４で、ホスト端末１３が追加、変更および削除を含むＰＬＵバッチファイル５２を作成する。
【００６２】
そしてステップ１６６で、ホスト端末１３は、追加情報を含むが実際のシリアル番号ではなく任意のシリアル番号を伴う不完全なＥＰＬバッチファイル５２を作成する。例えば、この追加ＥＰＬは「１」で始まり、順に番号が付けられる。
続くステップ１６８で、ホスト端末１３はＰＬＵバッチファイル５２をチェーン内の店舗に置かれたメインコンピュータ１２に送る。
【００６３】
ステップ１７０では、ホスト端末１３が同じＥＰＬバッチファイル３３を全ての店に送る。
【００６４】
ステップ１７２では、メインコンピュータ１２がＰＬＵバッチファイル５２を適用する。
【００６５】
ステップ１７４では、各メインコンピュータ１２がそのＥＰＬバッチファイル３３を修正し、任意に付されたシリアル番号を、正しいＥＰＬ種別で新規ＥＰＬに付される実際の番号に置き換える。このバッチファイルには、修正および削除についての情報も含ませることができる。その後、このＥＰＬバッチファイルが適用される。
【００６６】
さらにステップ１７６では、ＰＬＵファイル４４の情報が追加または変更された商品のオーバレイ５５を、メインコンピュータ１２がオーバレイプリンタ６４で印刷し、その印刷されたオーバレイ５５をオーバレイ貼込機か手でＥＰＬに貼り付ける。
【００６７】
続くステップ１７８では、各店舗の従業員によって、新規ＥＰＬが新しい商品の近くの棚に貼り付けられ、除去されるべきＥＰＬが棚から取り外される。その後、ステップ１８０で本方法の処理は終了する。
【００６８】
ステップ１６２に話を戻すと、ＥＰＬが動作不良のために取り替えが必要な場合には、ステップ１８２で、メインコンピュータ１２が代替ＥＰＬを必要とする商品のオーバレイ５５を印刷する。
【００６９】
そしてステップ１８４では、旧ＥＰＬの情報を新規ＥＰＬ情報に置き換えるべく、メインコンピュータ１２がＥＰＬデータファイル３２を一つづつ、あるいは一括して修正する。
【００７０】
ステップ１８６では、オーバレイ５５が代替ＥＰＬに貼り付けられる。この貼り込みはオーバレイ貼込機か手で行われる。
【００７１】
続くステップ１８８では、店の従業員によって、動作不良のＥＰＬが貼ってあった棚の位置に代替ＥＰＬが貼られ、その後、ステップ１８０で本方法の処理は終了する。
【００７２】
次に、図６を参照して説明すると、システム１０を制御する第四の方法はステップ１９０で始まる。この方法では、ＥＰＬの追加、変更、削除および置換の制御が中央局と各店舗とで分担される。すなわち、ＥＰＬデータファイル３２の新規エントリ、および既存ＥＰＬの取り替えに用いられるＥＰＬモジュールが店舗側で付与される。そして、追加のＥＰＬは全て同じシリアル番号を携え、それをＥＰＬソフトウェアが不適切と認識し、実際のＥＰＬシリアル番号と正しい種別の新規ＥＰＬとを入力するようオペレータに促す。
【００７３】
本方法において、ステップ１９２では、ＥＰＬ情報を追加、変更または削除すべきか、あるいはＥＰＬを取り替えるべきかが判断される。
【００７４】
前者の場合、ステップ１９４で、ホスト端末１３が追加、変更および削除を含むＰＬＵバッチファイル５２を作成する。
【００７５】
そしてステップ１９６では、追加情報を含むが、それら全ての追加情報が所定の同じシリアル番号で識別されている不完全なＥＰＬバッチファイル５２をホスト端末１３で作成する。例えば、これら追加ＥＰＬが全て番号「ＦＦＦＦＦＦＦＦ」で識別されるものとする。
【００７６】
さらにステップ１９８では、ホスト端末１３がＰＬＵバッチファイル５２をチェーン店のメインコンピュータ１２に送る。
【００７７】
続くステップ２００で、ホスト端末１３は同じＥＰＬバッチファイル３３を全ての店に送る。
【００７８】
ステップ２０２では、メインコンピュータ１２がＰＬＵバッチファイル５２を適用する。
【００７９】
そしてステップ２０４で、各メインコンピュータ１２がＥＰＬバッチファイル３３を適用する。
【００８０】
ステップ２０６では、ＥＰＬソフトウェア３０が所定のシリアル番号を不適切と認識し、実際のＥＰＬシリアル番号と正しい種別の新規ＥＰＬとを投入するよう店の従業員に促す。
【００８１】
そしてステップ２０８で、所定の既存ＥＰＬの情報を変更すると共に、除去されるべきＥＰＬの情報を削除するように、各メインコンピュータ１２がそのＥＰＬデータファイル３２を一つづつ、あるいは一括して修正する。
【００８２】
さらにステップ２１０で、ＰＬＵファイル４４の情報が追加または変更された商品のオーバレイ５５を、メインコンピュータ１２がオーバレイプリンタ６４で印刷し、その印刷されたオーバレイ５５をオーバレイ貼込機か手でＥＰＬに貼り付ける。
【００８３】
続くステップ２１２では、各店舗の従業員によって、新規ＥＰＬが新しい商品の近くの棚に貼り付けられ、除去されるべきＥＰＬが棚から取り外される。その後、ステップ２１４で本方法の処理は終了する。
【００８４】
ステップ１９２に話を戻すと、ＥＰＬが動作不良のために取り替えが必要な場合には、ステップ２１６で、メインコンピュータ１２が代替ＥＰＬを必要とする商品のオーバレイ５５を印刷する。
【００８５】
そしてステップ２１８で、旧ＥＰＬの情報を新規ＥＰＬ情報に置き換えるべく、メインコンピュータ１２がＥＰＬデータファイル３２を一つづつ、あるいは一括して修正する。
【００８６】
ステップ２２０では、オーバレイ５５が代替ＥＰＬに貼り付けられる。この貼り付けはオーバレイ貼込機か手のいずれかで行われる。
【００８７】
続くステップ２２２では、店の従業員によって、動作不良のＥＰＬが貼ってあった棚の位置に代替ＥＰＬが貼られ、その後、ステップ２１４で本方法の処理は終了する。
【００８８】
次に、図７を参照して説明すると、システム１０を制御する第五の方法はステップ２３０で始まる。この方法では、ＥＰＬの追加、変更、削除および置換の制御が中央局と各店舗とで分担される。すなわち、ＥＰＬデータファイル３２の新規エントリ、および既存ＥＰＬの取り替えに用いられるＥＰＬモジュールが店舗側で付与される。そして、追加のＥＰＬは全て同じシリアル番号を携え、それをＥＰＬソフトウェアが不適切と認識し、実際のＥＰＬシリアル番号と正しい種別の新規ＥＰＬとをデータファイルから読み出し、実際のシリアル番号をＥＰＬに割り当てる。
【００８９】
本方法において、ステップ２３２では、ＥＰＬ情報を追加、変更または削除すべきか、あるいはＥＰＬを取り替えるべきかが判断される。
【００９０】
前者の場合、ステップ２３４で、ホスト端末１３が追加、変更および削除を含むＰＬＵバッチファイル５２を作成する。
【００９１】
そしてステップ２３６では、追加情報を含むが、それら全ての追加情報が所定の同じシリアル番号で識別されている不完全なＥＰＬバッチファイル５２をホスト端末１３で作成する。例えば、これら追加ＥＰＬが全て番号「ＦＦＦＦＦＦＦＦ」で識別されるものとする。
【００９２】
ステップ２３８では、ホスト端末１３がＰＬＵバッチファイル５２をチェーン店のメインコンピュータ１２に送る。
【００９３】
ステップ２４０では、ホスト端末１３が同じＥＰＬバッチファイル３３を全ての店に送る。
【００９４】
ステップ２４２では、メインコンピュータ１２がＰＬＵバッチファイル５２を適用する。
【００９５】
ステップ２４４では、各メインコンピュータ１２がＥＰＬバッチファイル３３を適用する。
【００９６】
ステップ２４６では、ＥＰＬソフトウェア３０が所定のシリアルナンバを不適切と認識し、実際のＥＰＬシリアル番号および正しい種別の新規ＥＰＬの読み出し、投入を行う。
【００９７】
またステップ２４８では、所定の既存ＥＰＬ情報を変更すると共に、除去されるべきＥＰＬの情報を削除するように、各メインコンピュータ１２がそのＥＰＬデータファイル３２を一つづつ、あるいは一括して修正する。
【００９８】
そしてステップ２５０で、ＰＬＵファイル４４の情報が追加または変更された商品のオーバレイ５５を、メインコンピュータ１２がオーバレイプリンタ６４で印刷し、その印刷されたオーバレイ５５をオーバレイ貼込機か手でＥＰＬに貼り付ける。
【００９９】
続くステップ２５２では、各店舗の従業員によって、新規ＥＰＬが新しい商品の近くの棚に貼り付けられ、除去されるべきＥＰＬが棚から取り外される。その後、ステップ２５４で本方法の処理は終了する。
【０１００】
ステップ２３２に話を戻すと、ＥＰＬが動作不良のために取り替えが必要な場合には、ステップ２５６で、メインコンピュータ１２が代替ＥＰＬを必要とする商品のオーバレイ５５を印刷する。
【０１０１】
そしてステップ２５８で、旧ＥＰＬの情報を新規ＥＰＬ情報に置き換えるべく、メインコンピュータ１２がＥＰＬデータファイル３２を一つづつ、あるいは一括して修正する。
【０１０２】
ステップ２６０では、オーバレイ５５が代替ＥＰＬに貼り付けられる。この貼り付けはオーバレイ貼込機か手のいずれかを用いて行われる。
【０１０３】
続くステップ２６２では、店の従業員によって、動作不良のＥＰＬが貼ってあった棚の位置に代替ＥＰＬが貼られ、その後、ステップ２５４で本方法の処理は終了する。
【図面の簡単な説明】
【図１】 店舗ネットワークのブロック図である。
【図２】 ＰＬＵデータファイルおよびＥＰＬデータファイル内の情報を示す図である。
【図３】 本発明に係わるＥＰＬ支援方法の第一の実施形態を示すフローチャートである。
【図４】 本発明に係わるＥＰＬ支援方法の第二の実施形態を示すフローチャートである。
【図５】 本発明に係わるＥＰＬ支援方法の第三の実施形態を示すフローチャートである。
【図６】 本発明に係わるＥＰＬ支援方法の第四の実施形態を示すフローチャートである。
【図７】 本発明に係わるＥＰＬ支援方法の第五の実施形態を示すフローチャートである。
【符号の説明】
１０ 店舗チェーン
１１ 第一のストアシステム
１２ メインコンピュータ
１３ ホスト端末
１６ ＥＰＬシステム
３２ ＥＰＬデータファイル
３３ ＥＰＬバッチファイル
４４ ＰＬＵデータファイル
５２ ＰＬＵバッチファイル（価格変更バッチファイル）
５５ オーバレイ
Claims (1)
- 複数の店舗内にそれぞれ設置されたＰＬＵデータファイル４４を有するメインコンピュータ１２と、ＰＯＳシステム１４と、ＥＰＬデータファイル３２を有する電子プライスラベル（ＥＰＬ）システム１６と、から成る複数の店舗システム１１と、当該複数の店舗システム１１と接続されたマスターＰＬＵファイル４８を有するホストコンピュータ１３と、により構成された商品アイテムの売買処理システム１０において、
（ａ）前記ホストコンピュータ１３が、新規アイテムとその価格データを記載したＰＬＵバッチファイルを作成して前記各店舗のメインコンピュータ１２に送信するステップと、
（ｂ）各店舗の前記メインコンピュータ１２は、前記ホストコンピュータ１３から送信されてきた前記ＰＬＵバッチファイルに基づいて前記ＰＬＵデータファイル４４を更新するステップと、
（ｃ）前記ホストコンピュータ１３が、前記新規アイテムの価格情報を表示するための新規ＥＰＬに付される臨時のＥＰＬＩＤを追加したＥＰＬバッチファイルを作成して各店舗の前記メインコンピュータ１２に送信するステップと、
（ｄ）各店舗の前記メインコンピュータ１２は、前記ホストコンピュータ１３から送信されてきた前記ＥＰＬバッチファイル内の前記臨時のＥＰＬＩＤを実際のＥＰＬＩＤに修正した修正ＥＰＬバッチファイルを前記ＥＰＬシステム１６に送信するステップと、
（ｅ）前記ＥＰＬシステム１６は、前記メインコンピュータ１２から送信されてきた前記修正ＥＰＬバッチファイルに基づいて前記ＥＰＬデータファイル３２を更新するステップと、
の各ステップを有することを特徴とするＥＰＬシステムのデータ更新方法。
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