JP3758349B2 - 播種機 - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、水田に種もみを直播する潅水直播機に有効に用いられるものである。
【0002】
【従来の技術】
走行車体の後に滑走体が設けられ、これに複数の作溝具が横並びに配置されて、走行車体の前進で作溝具が泥面に複数の播種溝を作るようになっている。それぞれの作溝具の後に埋戻具が設けられ、種もみが蒔かれた播種溝を埋戻すように出来ている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
埋戻具は、走行車体の前進方向に対して傾斜した埋戻面を備え、その前進で播種溝の横の土を溝内に掻き寄せるようにして埋戻す。そのため、埋戻具が、走行車体が作った轍を通ると、この轍には土が益り上がっていることが多いため、他よりも土を多量に掻き寄せる。その結果、この位置では種子が他よりも深播きとなる傾向があって、作物の生育に不均衡を生じるおそれがある。
【0004】
【課題を解決するための手段】
上記の課題を解決するため、この発明は、車輪6,7の回転で水田内を前進する走行車体1の後に滑走体30が泥面を滑走するように取付けられ、複数の作溝具37が滑走体30に上記の滑走で泥面に播種溝を作るように横並びに配置され、前進方向に対して傾斜した土寄面39aを備えていてその前進で種子が播かれた上記の播種溝を埋戻す埋戻具39がそれぞれの作溝具37の後に設けられ、走行車体1が作った轍7aを通る埋戻具39の土寄面39aは前記の傾斜が他の埋戻具39のそれよりも緩く設けられている播種機とした。
【0005】
【発明の実施の形態】
つぎに、この発明の実施例を説明する。
走行車体1に播種装置2が装着されて播種機となっている(図1)。
走行車体1がつぎのように構成されている。フレーム3の前後に主歯車箱4と後輪歯車箱5が装着され、それぞれの歯車箱4,5の両横に前輪6と後輪7が取付けられている。エンジン8がフレーム3に取付けられ、その動力が主歯車箱4内の変速機で所定の速度に調整されたのち、それぞれの前輪6と後輪7に伝わり、これらが水田の耕盤上で回転して走行車体1が進行するように出来ている。座席9がエンジン8の上に設けられ、その前のステアリングハンドル10を操作すると、前輪6が操縦されて上記の進路が変わるようになっている。支柱11がフレーム3の後部から上に伸び、これと後の昇降枠12に平行リンク13の両端が回動自在に取付けられている。昇降シリンダ14の前部がフレーム3に回動自在に取付けられ、これから斜後上に突出したピストンロッド14aの突端が下の平行リンク13に接合し、昇降シリンダ14に対する油の給排でピストンロッド14aが出没すると、昇降枠12が同じ姿勢を保って昇降するように出来ている。
【0006】
播種装置2は、支柱11の上部の繰出部と昇降枠11の播種部で構成され、その繰出部が図1、図2のように出来ている。パイプで構成された横長のエアチャンバ15が支枠16を介して支柱11の上に固定されている。10本の吹出管17がエアチャンバ15から後に突出し、ブロア18で吹き込まれた空気が後に吹き出されるようになっている。吹出管17の上に配置されたタンク19は、底に10個の谷19aを備え、それぞれの谷19aの底が誘導筒20で対応する吹出管17の中間部に連結されている。外周に複数の繰出溝21aを有するローラ21がそれぞれの誘導筒20内に設けられ、軸22の回転で図2で反時計方向に回るようになっている。軸22に取付けたラチェットホイル(図示していない)からアーム23が前に突出し、エンジン8の動力でロッド24が上下に往復駆動すると、アーム23が揺動し、軸22が間欠的に回転する。柄25Aの先に毛25Bが植えられてブラシ25が構成され、これがそれぞれの誘導筒20の中央部に下向きに配置されて毛先がローラ21に接している。その上に案内板26が設けられ、それぞれの谷19aの内の種もみをローラ21の後部に誘導するようになっている。
【0007】
そのため、水に浸漬したのち、生石炭を主成分とする発芽促進剤でコーティングされた種もみは、それぞれの谷19aからローラ21の繰出溝21aに入り、その回転にともなって、益り上ったものが毛25Bで掻き落され、定量が吹込管17内に繰り出される。
従来は、ブラシ25がローラ21の前方に横向きに配置されていた。そのため、繰出溝21aに入る種もみは、タンク19内の種もみの圧力を受けて充填率が上昇し、毛25Bで掻き落される際に発芽促進剤が剥離するおそれがあった。これに対し、図3のように、ブラシ25を垂直に配置すると、上記の剥離が90%近く改善された。そして、図2のように、そのブラシ25の下端を前に傾斜させると、ローラ21の近傍の種もみが上部の種もみから受ける圧力がさらに軽減されて繰出溝21aへの充填率が低下し、上記の剥離がさらに改善された。
【0008】
播種装置2の播種部が図1、図4、図5のように出来ている。取付箱27が前後方向のローリング軸28で昇降枠12の下部に揺動自在に取付けられている。支管29が取付箱27から左右に突出し、その下に5個のフロート(滑走体)30が横並びに配置されている。それぞれのフロート30は、後部のU字形の取付金具31が支管29から斜後下に伸びた後アーム32の後端にピン33で回動自在に取付けられ、前部のリンク34の長孔34aに支管29又は後アーム32から斜前下に伸びた前アーム35の先のピン36が差し込まれ、走行車体1の前進でピン33の回りに揺動しながら泥面を滑走するようになっている。後に開口したU字形の2個の取付溝30aがそれぞれのフロート30に設けられ、それぞれの取付溝30aの前部に作溝具37が固定されている。作溝具37は、フロート30の下面で取付溝30aから前方に突出した作溝体37Aと、その後部から上に突出した誘導部37Bで出来ている。10本のホース38がそれぞれ対応する吹出管17の後端と誘導部37Bの上端を連結している。そして、フロート30の上記の滑走で作溝体37Aが泥面に播種溝を作り、吹出管17内に繰り出された前記の種もみが、吹き出される空気でホース38内を送られて誘導部37Bに達したのち、それぞれのその播種溝内に散布される。
【0009】
10個の埋戻具39がそれぞれの作溝具37の後でフロート30の底面に取付けられている。埋戻具39は、横に土寄面39aを備え、この土寄面39aがフロート30の前進方向に傾斜し、その前進に基いて播種溝の横の土を掻き寄せてその溝を埋戻すようになっている。また、埋戻具39は、左から39−1,39−2,39−3……39−10で構成され、図4では、その39−2,39−3,39−8,39−9が左右の後輪7の轍7aを通るようになっている。そして、埋戻具39−2,39−3,39−8,39−9の土寄面39aは、他の埋戻具39−1,39−4……の土寄面39aよりも、上記の傾斜が緩くなっている。
【0010】
埋戻具39は、泥土の硬軟に応じ自動的に上記の傾斜が変化するように構成することが出来る。すなわち、図6、図7、図8のように、横杆40がそれぞれの取付金具31のテール31aの上に固定されている。一対の縦軸41がその両横に回動自在に取付けられて、それぞれの上下にレバー42と埋戻具39が固定されている。埋戻具39の土寄面39aが後から見て斜面(図8)に形成されている。縦軸41の内側で横杆40に一対の支板43が固定され、レバー42と支板43に掛けたばね44でそれぞれの埋戻具39が縦軸41の回りに引き回されている。
【0011】
横枠45が支管29の上に固定され、そのほぼ中央から支杆46が前に伸びている。その先端から斜下に伸びたアーム47の下端にレバー48の上端が軸47aの回りに回動自在に取付けられている。レバー48の下端の軸48aに車49が回転自在に取付けられ、レバー48や車49の自重でその下部が泥土に突入して走行車体1とともに回転しながら前進するようになっている。従って、泥土が硬いと、車49が浮き上り勝手になってレバー48の傾斜が緩くなり、泥土が軟いと、車49が沈み勝手になってレバー48の傾斜が急になる。アーム47と一体の支板50にポテンショメータで構成された角度センサ51が取付けられ、レバー48の上端から上に伸びた作動腕48bがそのアーム51aに接続し、レバー48の上記の傾斜角を制御部60に入力するようになっている。
【0012】
支柱52が支杆46から上に伸び、その上端のホーク52aに電動シリンダ53が回動自在に取付けられている。5本の支柱54が横枠45からそれぞれのフロート30の上で上に伸び、上端のそれぞれの支持板54aで一本の横軸55が回動自在に支持されている。主動アーム55aが横軸55の中央部から後に伸び、その突端と、電動シリンダ53のロッド53aが接続し、ロッド53aの出没で横軸55が回動するようになっている。それぞれの支持板54aは、上から見てU字形に形成されて底板54bを備え、それぞれのU字形の空間において一対の従動アーム55bが横軸55に固定されている。対応するレバー42と従動アーム55bがワイヤ56で連結されている。すなわち、アウターワイヤ56Aの両端が底板54bと支持板43に取付けられ、その中を通ったインナーワイヤ56Bの両端が従動アーム55bとレバー42に取付けられ、横軸55の回動で従動アーム55bが揺動すると、インナーワイヤ56Bがアウターワイヤ56A内を摺動し、レバー42が揺動して埋戻具39の傾斜が変化するようになっている。 前記と同様に、轍7aを通る埋戻具39は、その土寄面39aの前進方向に対する傾斜が、他の埋戻具39のそれよりも緩く設けられ、この状態を保ってすべての埋戻具39がロッド53aの出没でつぎのように、それぞれの縦軸41の回りに回動する。すなわち、制御部60が角度センサ51からの入力で電動シリンダ53に出力し、泥土が硬いと、電動シリンダ53がロッド53aを引き戻し、一つのフロート30の左右一対の埋戻具39が、それぞれの後端が近寄る方向(図7)に回動する。これとは逆に、泥土が軟いと、上記の後端が開く方向に回動する。
【0013】
【効果】
この発明によると、轍を通る埋戻具は、その土寄面の前進方向に対する傾斜が、轍を通らない埋戻具のそれよりも緩くなっているので、左右に並んだすべての播種溝に対する土の埋戻し量が均衡し、種子の播き深さが均一化する。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明を施した播種機の側面図
【図2】その一部の拡大した切断側面図
【図3】その比較図
【図4】その一部の拡大した平面図
【図5】その側面図
【図6】他の実施例を示す一部の側面図
【図7】その平面図
【図8】その背面図
【符号の説明】
1 走行車体
6 車輪(前輪)
7 車輪
7a 轍
30 滑走体(フロート)
37 作溝具
39 埋戻具
39a 土寄面
【発明の属する技術分野】
この発明は、水田に種もみを直播する潅水直播機に有効に用いられるものである。
【0002】
【従来の技術】
走行車体の後に滑走体が設けられ、これに複数の作溝具が横並びに配置されて、走行車体の前進で作溝具が泥面に複数の播種溝を作るようになっている。それぞれの作溝具の後に埋戻具が設けられ、種もみが蒔かれた播種溝を埋戻すように出来ている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
埋戻具は、走行車体の前進方向に対して傾斜した埋戻面を備え、その前進で播種溝の横の土を溝内に掻き寄せるようにして埋戻す。そのため、埋戻具が、走行車体が作った轍を通ると、この轍には土が益り上がっていることが多いため、他よりも土を多量に掻き寄せる。その結果、この位置では種子が他よりも深播きとなる傾向があって、作物の生育に不均衡を生じるおそれがある。
【0004】
【課題を解決するための手段】
上記の課題を解決するため、この発明は、車輪6,7の回転で水田内を前進する走行車体1の後に滑走体30が泥面を滑走するように取付けられ、複数の作溝具37が滑走体30に上記の滑走で泥面に播種溝を作るように横並びに配置され、前進方向に対して傾斜した土寄面39aを備えていてその前進で種子が播かれた上記の播種溝を埋戻す埋戻具39がそれぞれの作溝具37の後に設けられ、走行車体1が作った轍7aを通る埋戻具39の土寄面39aは前記の傾斜が他の埋戻具39のそれよりも緩く設けられている播種機とした。
【0005】
【発明の実施の形態】
つぎに、この発明の実施例を説明する。
走行車体1に播種装置2が装着されて播種機となっている(図1)。
走行車体1がつぎのように構成されている。フレーム3の前後に主歯車箱4と後輪歯車箱5が装着され、それぞれの歯車箱4,5の両横に前輪6と後輪7が取付けられている。エンジン8がフレーム3に取付けられ、その動力が主歯車箱4内の変速機で所定の速度に調整されたのち、それぞれの前輪6と後輪7に伝わり、これらが水田の耕盤上で回転して走行車体1が進行するように出来ている。座席9がエンジン8の上に設けられ、その前のステアリングハンドル10を操作すると、前輪6が操縦されて上記の進路が変わるようになっている。支柱11がフレーム3の後部から上に伸び、これと後の昇降枠12に平行リンク13の両端が回動自在に取付けられている。昇降シリンダ14の前部がフレーム3に回動自在に取付けられ、これから斜後上に突出したピストンロッド14aの突端が下の平行リンク13に接合し、昇降シリンダ14に対する油の給排でピストンロッド14aが出没すると、昇降枠12が同じ姿勢を保って昇降するように出来ている。
【0006】
播種装置2は、支柱11の上部の繰出部と昇降枠11の播種部で構成され、その繰出部が図1、図2のように出来ている。パイプで構成された横長のエアチャンバ15が支枠16を介して支柱11の上に固定されている。10本の吹出管17がエアチャンバ15から後に突出し、ブロア18で吹き込まれた空気が後に吹き出されるようになっている。吹出管17の上に配置されたタンク19は、底に10個の谷19aを備え、それぞれの谷19aの底が誘導筒20で対応する吹出管17の中間部に連結されている。外周に複数の繰出溝21aを有するローラ21がそれぞれの誘導筒20内に設けられ、軸22の回転で図2で反時計方向に回るようになっている。軸22に取付けたラチェットホイル(図示していない)からアーム23が前に突出し、エンジン8の動力でロッド24が上下に往復駆動すると、アーム23が揺動し、軸22が間欠的に回転する。柄25Aの先に毛25Bが植えられてブラシ25が構成され、これがそれぞれの誘導筒20の中央部に下向きに配置されて毛先がローラ21に接している。その上に案内板26が設けられ、それぞれの谷19aの内の種もみをローラ21の後部に誘導するようになっている。
【0007】
そのため、水に浸漬したのち、生石炭を主成分とする発芽促進剤でコーティングされた種もみは、それぞれの谷19aからローラ21の繰出溝21aに入り、その回転にともなって、益り上ったものが毛25Bで掻き落され、定量が吹込管17内に繰り出される。
従来は、ブラシ25がローラ21の前方に横向きに配置されていた。そのため、繰出溝21aに入る種もみは、タンク19内の種もみの圧力を受けて充填率が上昇し、毛25Bで掻き落される際に発芽促進剤が剥離するおそれがあった。これに対し、図3のように、ブラシ25を垂直に配置すると、上記の剥離が90%近く改善された。そして、図2のように、そのブラシ25の下端を前に傾斜させると、ローラ21の近傍の種もみが上部の種もみから受ける圧力がさらに軽減されて繰出溝21aへの充填率が低下し、上記の剥離がさらに改善された。
【0008】
播種装置2の播種部が図1、図4、図5のように出来ている。取付箱27が前後方向のローリング軸28で昇降枠12の下部に揺動自在に取付けられている。支管29が取付箱27から左右に突出し、その下に5個のフロート(滑走体)30が横並びに配置されている。それぞれのフロート30は、後部のU字形の取付金具31が支管29から斜後下に伸びた後アーム32の後端にピン33で回動自在に取付けられ、前部のリンク34の長孔34aに支管29又は後アーム32から斜前下に伸びた前アーム35の先のピン36が差し込まれ、走行車体1の前進でピン33の回りに揺動しながら泥面を滑走するようになっている。後に開口したU字形の2個の取付溝30aがそれぞれのフロート30に設けられ、それぞれの取付溝30aの前部に作溝具37が固定されている。作溝具37は、フロート30の下面で取付溝30aから前方に突出した作溝体37Aと、その後部から上に突出した誘導部37Bで出来ている。10本のホース38がそれぞれ対応する吹出管17の後端と誘導部37Bの上端を連結している。そして、フロート30の上記の滑走で作溝体37Aが泥面に播種溝を作り、吹出管17内に繰り出された前記の種もみが、吹き出される空気でホース38内を送られて誘導部37Bに達したのち、それぞれのその播種溝内に散布される。
【0009】
10個の埋戻具39がそれぞれの作溝具37の後でフロート30の底面に取付けられている。埋戻具39は、横に土寄面39aを備え、この土寄面39aがフロート30の前進方向に傾斜し、その前進に基いて播種溝の横の土を掻き寄せてその溝を埋戻すようになっている。また、埋戻具39は、左から39−1,39−2,39−3……39−10で構成され、図4では、その39−2,39−3,39−8,39−9が左右の後輪7の轍7aを通るようになっている。そして、埋戻具39−2,39−3,39−8,39−9の土寄面39aは、他の埋戻具39−1,39−4……の土寄面39aよりも、上記の傾斜が緩くなっている。
【0010】
埋戻具39は、泥土の硬軟に応じ自動的に上記の傾斜が変化するように構成することが出来る。すなわち、図6、図7、図8のように、横杆40がそれぞれの取付金具31のテール31aの上に固定されている。一対の縦軸41がその両横に回動自在に取付けられて、それぞれの上下にレバー42と埋戻具39が固定されている。埋戻具39の土寄面39aが後から見て斜面(図8)に形成されている。縦軸41の内側で横杆40に一対の支板43が固定され、レバー42と支板43に掛けたばね44でそれぞれの埋戻具39が縦軸41の回りに引き回されている。
【0011】
横枠45が支管29の上に固定され、そのほぼ中央から支杆46が前に伸びている。その先端から斜下に伸びたアーム47の下端にレバー48の上端が軸47aの回りに回動自在に取付けられている。レバー48の下端の軸48aに車49が回転自在に取付けられ、レバー48や車49の自重でその下部が泥土に突入して走行車体1とともに回転しながら前進するようになっている。従って、泥土が硬いと、車49が浮き上り勝手になってレバー48の傾斜が緩くなり、泥土が軟いと、車49が沈み勝手になってレバー48の傾斜が急になる。アーム47と一体の支板50にポテンショメータで構成された角度センサ51が取付けられ、レバー48の上端から上に伸びた作動腕48bがそのアーム51aに接続し、レバー48の上記の傾斜角を制御部60に入力するようになっている。
【0012】
支柱52が支杆46から上に伸び、その上端のホーク52aに電動シリンダ53が回動自在に取付けられている。5本の支柱54が横枠45からそれぞれのフロート30の上で上に伸び、上端のそれぞれの支持板54aで一本の横軸55が回動自在に支持されている。主動アーム55aが横軸55の中央部から後に伸び、その突端と、電動シリンダ53のロッド53aが接続し、ロッド53aの出没で横軸55が回動するようになっている。それぞれの支持板54aは、上から見てU字形に形成されて底板54bを備え、それぞれのU字形の空間において一対の従動アーム55bが横軸55に固定されている。対応するレバー42と従動アーム55bがワイヤ56で連結されている。すなわち、アウターワイヤ56Aの両端が底板54bと支持板43に取付けられ、その中を通ったインナーワイヤ56Bの両端が従動アーム55bとレバー42に取付けられ、横軸55の回動で従動アーム55bが揺動すると、インナーワイヤ56Bがアウターワイヤ56A内を摺動し、レバー42が揺動して埋戻具39の傾斜が変化するようになっている。 前記と同様に、轍7aを通る埋戻具39は、その土寄面39aの前進方向に対する傾斜が、他の埋戻具39のそれよりも緩く設けられ、この状態を保ってすべての埋戻具39がロッド53aの出没でつぎのように、それぞれの縦軸41の回りに回動する。すなわち、制御部60が角度センサ51からの入力で電動シリンダ53に出力し、泥土が硬いと、電動シリンダ53がロッド53aを引き戻し、一つのフロート30の左右一対の埋戻具39が、それぞれの後端が近寄る方向(図7)に回動する。これとは逆に、泥土が軟いと、上記の後端が開く方向に回動する。
【0013】
【効果】
この発明によると、轍を通る埋戻具は、その土寄面の前進方向に対する傾斜が、轍を通らない埋戻具のそれよりも緩くなっているので、左右に並んだすべての播種溝に対する土の埋戻し量が均衡し、種子の播き深さが均一化する。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明を施した播種機の側面図
【図2】その一部の拡大した切断側面図
【図3】その比較図
【図4】その一部の拡大した平面図
【図5】その側面図
【図6】他の実施例を示す一部の側面図
【図7】その平面図
【図8】その背面図
【符号の説明】
1 走行車体
6 車輪(前輪)
7 車輪
7a 轍
30 滑走体(フロート)
37 作溝具
39 埋戻具
39a 土寄面
Claims (1)
- 車輪6,7の回転で水田内を前進する走行車体1の後に滑走体30が泥面を滑走するように取付けられ、複数の作溝具37が滑走体30に上記の滑走で泥面に播種溝を作るように横並びに配置され、前進方向に対して傾斜した土寄面39aを備えていてその前進で種子が播かれた上記の播種溝を埋戻す埋戻具39がそれぞれの作溝具37の後に設けられ、走行車体1が作った轍7aを通る埋戻具39の土寄面39aは前記の傾斜が他の埋戻具39のそれよりも緩く設けられている播種機。
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JP00235298A JP3758349B2 (ja) | 1998-01-08 | 1998-01-08 | 播種機 |
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JPH11196617A JPH11196617A (ja) | 1999-07-27 |
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JP00235298A Expired - Fee Related JP3758349B2 (ja) | 1998-01-08 | 1998-01-08 | 播種機 |
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Families Citing this family (1)
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CN104823561B (zh) * | 2015-04-11 | 2017-01-11 | 江苏南翔农业发展科技有限公司 | 农业简易覆土装置 |
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1998
- 1998-01-08 JP JP00235298A patent/JP3758349B2/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Publication date |
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JPH11196617A (ja) | 1999-07-27 |
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