JP3756941B2 - ステアリングの継電機構 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、自動車のステアリングの位置を調整するテレスコピック機構を有するステアリングで、ステアリングコラムの固定側と可動側との間で電気的接続を行っているステアリングの継電機構に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
図9乃至図11に示すように、テレスコピック機構を有するステアリングでステアリングコラムの固定側と可動側との間で電気的接続を行っているステアリングの継電機構では、ケーブルとして断面が丸形になるように束ねたワイヤーハーネス1を用い、該ワイヤーハーネス1の途中にループ部1aを作り、このループ部1aをステアリングコラムの固定側円形ケース2内に該ループ部1aの内径が可変できるように収め、該ケース2から出たワイヤーハーネス1の一端部にコネクタ3を接続し、該ケース2から出るワイヤーハーネス1の他端部分にスライドガイド4を取付け、該ケース2から出たワイヤーハーネス1の他端側の先端をスイッチボックス5に接続し、スイッチボックス5にはスイッチ操作レバー6を突設した構造となっていた。なお、7はスイッチボックス5に隣接して設けられたハンドルである。
【0003】
このようなステアリングの継電機構では、ハンドル7の高さの調整をすると、その高さの変更につれてワイヤーハーネス1の途中のループ部1aの内径が可変して、高さの変更にワイヤーハーネス1が追従できるようになっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、このようなステアリングの継電機構では、断面が丸形のワイヤーハーネス1を用いていて、該ワイヤーハーネスがどちらの方向にも曲がり得るため、ループ部1aがその形状を維持しつつハンドル7の高さの変更に追従できるようにするために円形ケース2が必要になり、このため形状が大型化する問題点があった。また、ワイヤーハーネス1の伸縮運動を円滑にさせるため、剛性体や付勢リブ等の補助手段が必要になる問題点があった。さらに、ワイヤーハーネス1のループ部1aはほぼ密閉された円形ケース2内に収納されているので、どうしても走行時や伸縮可動時に多少の遊び、浮き、蛇行によってケース2との間で異音を発生する問題点があった。ワイヤーハーネス1は柔軟な電線束を束ねてループ部1aを作らなければならないので、組立てに手数がかかる問題点があった。
【0005】
本発明の目的は、小型化でき、異音の発生もなく、組立ての作業性もよいステアリングの継電機構を提供することにある。
【0006】
本発明の他の目的は、小型化でき、異音の発生もなく、しかも組立ての作業性を一層向上させることができるステアリングの継電機構を提供することにある。
【0007】
本発明の他の目的は、梱包時、輸送時、車載時等に、平型ケーブルやスライドガイドに外力が加わっても固定側ケースから外れて平型ケーブルの変形、断線を防止できるステアリングの継電機構を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明は、テレスコピック機構を有するステアリングでステアリングコラムの固定側と可動側との間で電気的接続を行っているステアリングの継電機構を改良するものである。
【0009】
本発明に係るステアリングの継電機構においては、ステアリングコラムの固定側と可動側との間が平型ケーブルで接続されている。平型ケーブルは、その途中にU状湾曲部が形成されている。U状湾曲部の一端側は、ステアリングコラムの可動側に固定されている。
U状湾曲部の他端側は、ステアリングコラムの固定側に固定されている。
【0010】
また本発明に係るステアリングの継電機構においては、ステアリングコラムの固定側と可動側との間が平型ケーブルで接続されている。平型ケーブルは、その途中にU状湾曲部が形成されている。このU状湾曲部はステアリングコラムの固定側ケースに収納されている。U状湾曲部の一端側はステアリングコラムの可動側に固定され、U状湾曲部の他端側は折り返してステアリングコラムの固定側ケースに固定されている。ステアリングコラムの可動側には、平型ケーブルのU状湾曲部の一端側に固定されて該U状湾曲部の一端側のステアリングコラムの固定側ケースに入出される部分を直線状に保持しつつスライドしてステアリングコラムの固定側ケースの内部にまで導くスライドガイドが設けられている。
【0011】
このように平型ケーブルを用いてその途中にU状湾曲部を用いて、ハンドルの高さの調整に対応できるようにすると、この平型ケーブルはその広面に交差する方向にしか曲がらないため、曲がる方向が一定し、円形のケースが不要になり、小型化できる。また、平型ケーブルの幅方向への遊びや浮き、摺動時の蛇行もないので、平型ケーブルの伸縮時の異音の発生も防止することができる。さらに、平型ケーブルの反発力とU字形態のバネ効果を利用しているので、ハンドルの高さの調整に伴う移動も円滑で、幅方向への横揺れもないので、従来のように円形ケース内に収容する必要がなく、剛性体や形状付勢といった補助手段も不要となる。かつまた、摺動部の構造上、従来に比べて組立て作業性が容易になる。
【0012】
特に、U状湾曲部の他端側を折り返してステアリングコラムの固定側ケースに固定すると、U状湾曲部の一端側の延長方向に他端側を置くことができ、従来と同様な配置で使用することができる。
【0013】
また、ステアリングコラムの可動側に、平型ケーブルの所要長さ部分を直線状に保持しつつステアリングコラムの固定側ケースの内部にまで導くスライドガイドを設けると、ステアリングコラムの可動側が必要以上に曲がるのを防ぐことができるため、ステアリングコラムの可動側を円滑に摺動させることができる。
【0014】
この場合、平型ケーブルが複数枚からなっていても、U状湾曲部で各平型ケーブルのU状部の位置を重ね合わせ方向にずらすことにより、複数枚の平型ケーブルの各U状湾曲部を相互に干渉させることなく、ハンドルの上下動に円滑に対応させることができる。
【0015】
また、固定側ケースは、全体の形状が1つの短側面部を開口部とした直方体状をなしていて、該短側面部の開口部の他に1つの長側面部も開口部とした直方体状をしたケース本体と、該ケース本体の長側面部の開口部を閉塞する蓋と、該蓋の端部に一体に設けられていて平型ケーブルの折り返し部の先の他端側をケース本体の1つの短側面部との間で挟持する挟持部材とを備えた構造になっている。
【0016】
このように固定側ケースが構成されていると、ケース本体内に平型ケーブルのU状湾曲部を含む部分を挿入し、蓋を被せてその挟持部材とケース本体の1つの短側面部との間で平型ケーブルの折り返し部の先の他端側を挟持することにより組立てができて、組立ての作業性を一層向上させることができる。
【0017】
さらに、固定側ケース内に挿入されるスライドガイドの先端部とこれに対向する固定側ケースの奥の部分の内面には両者を係止する係止部がそれぞれ設けられている。
【0018】
このようになっていると、スライドガイドを押し込むと、平型ケーブルのU状湾曲部の弾性で押されて、スライドガイドの係止部が固定側ケースの係止部に係止され、このため梱包時、輸送時、車載時等に、平型ケーブルやスライドガイドに外力が加わっても固定側ケースから外れて平型ケーブルの変形、断線を防止できる。また、スライドガイドは固定側ケースに係止しているので、使用時にはその係止状態を容易に外すことができて、スライドガイドをスライド自在にすることができる。
【0019】
【発明の実施の形態】
図1及び図2は本発明に係るステアリングの継電機構における実施の形態の第1例を示したもので、図1は本例のステアリングの継電機構の一部縦断正面図、図2は本例のステアリングの継電機構の要部正面図である。なお、前述した図9及び図10と対応する部分には、同一符号を付けて示している。
【0020】
本例のステアリングの継電機構では、ケーブルとして平型ケーブル8が用いられている。この平型ケーブル8には、その途中を板面に交差する方向に曲げてU状湾曲部8aが形成されている。U状湾曲部8aは、ステアリングコラムの固定側ケース9内に収納されている。U状湾曲部8aの一端側8bは、ステアリングコラムの可動側のスライドガイド10に固定されている。U状湾曲部8aの他端側8cは折り返してステアリングコラムの固定側ケース9に固定されている。この場合、平型ケーブル8はその折返し部8dで固定側ケース9に固定されている。可動側のスライドガイド10は、U状湾曲部8aの一端側8bの平型ケーブル8で固定側ケース9に入出される所要長さの部分を直線状に保持しつつ入出を補助するようになっている。その他の構成は、前述した図9及び図10と同様になっている。
【0021】
このように平型ケーブル8を用いてその途中にU状湾曲部8aを用いて、ハンドル7の高さの調整に対応できるようにすると、この平型ケーブル8はその広面に交差する方向にしか曲がらないため、曲がる方向が一定し、円形のケースが不要になり、小型化できる。また、平型ケーブル8の幅方向への遊びや浮き、摺動時の蛇行もないので、平型ケーブル8の伸縮時の異音の発生も防止することができる。さらに、平型ケーブル8の反発力とU状湾曲部8aにおけるU字形態のバネ効果を利用しているので、ハンドル7の高さの調整に伴う移動も円滑で、幅方向への横揺れもないので、従来のように円形ケース内に収容する必要がなく、剛性体や形状付勢といった補助手段も不要となる。かつまた、摺動部の構造上、従来に比べて組立て作業性が容易になる。
【0022】
特に、U状湾曲部8aの他端側を折り返してステアリングコラムの固定側ケース9に固定すると、U状湾曲部8aの一端側の延長方向に他端側を置くことができ、従来と同様な配置で使用することができる。
【0023】
また、ステアリングコラムの可動側に、平型ケーブル8の所要長さ部分を直線状に保持しつつステアリングコラムの固定側ケース9の内部にまで導くスライドガイド10を設けているので、ステアリングコラムの可動側が不要に曲がらなくなって円滑に摺動させることができる。
【0024】
図3は本発明に係るステアリングの継電機構における実施の形態の第2例における要部正面図を示したものである。
【0025】
本例のステアリングの継電機構では、ケーブルとして複数枚(本例では3枚)の平型ケーブル8が重ね合わせて用いられている。U状湾曲部8aでは、各平型ケーブル8のU状部8aの位置がwの間隔で重ね合わせ方向にずらされている。その他の構成は、第1例と同様になっており、対応部分には同一符号を付けて示している。
【0026】
このように平型ケーブル8が複数枚からなっていても、U状湾曲部8aで各平型ケーブル8のU状部の位置を重ね合わせ方向にずらすことにより、複数枚の平型ケーブル8の各U状湾曲部8aを相互に干渉させることなく、ハンドル7の上下動に円滑に対応させることができる。
【0027】
複数枚の平型ケーブル8が密着して重ね合された状態で、U状湾曲部8aを相互に密着させて構成し、ハンドル7の上下動により曲げ摺動が繰り返されると、平型ケーブル8相互間のずれによる逃げがなくなり、応力が緩和されない。このことは、厚さ0.15mm、幅2.5 mmで複数本の導体を並設した平型ケーブル8を3枚密着して重ね、半径10mmのU字状に湾曲させてU状湾曲部8aを形成して1回/5〜10秒のサイクルで伸縮運動を繰り返した場合、一般的な耐久規格である5万回以下で導体が破断してしまう試験結果が得られている。
【0028】
しかしながら、U状湾曲部8aで、各平型ケーブル8のU状部8aの位置をwの間隔で重ね合わせ方向にずらすと、同一の試験で前述した密着サンプルの数倍の耐久性がえられることが確認されている。
【0029】
この場合、テレスコピック機構の常用伸縮ストローク長は47mmであり、これにチルト動作を加えると58.5mmが最大移動長になる。
【0030】
図4及び図5は本発明に係るステアリングの継電機構における実施の形態の第3例を示したもので、図4は組立て前の状態を示す斜視図、図5は組立て後の状態を示す斜視図である。なお、図1乃至図3と対応する部分には、同一符号を付けて示している。
【0031】
本例のステアリングの継電機構では、固定側ケース9は、全体の形状が1つの短側面部を開口部11とした直方体状をなしていて、該短側面部の開口部11の他に1つの長側面部も開口部12とした直方体状をしたケース本体13と、該ケース本体13の長側面部の開口部12を閉塞する蓋14と、該蓋14の端部に一体に設けられていて平型ケーブル8の折り返し部8dの先の他端側8cをケース本体13の1つの短側面部13aとの間で挟持する板状の挟持部材15とを備えた構造になっている。ケース本体13の底部の開口部11の部分には、平型ケーブル8の折り返し部8dを押さえる折り返し部押さえ13bが設けられている。
【0032】
このように固定側ケース9が構成されていると、図4に示すように平型ケーブル8の折り返し部8dの先の他端側8cをクランク形に折曲げて、立上がり部8eを形成し、ケース本体13内にこの平型ケーブル8の立上がり部8eやU状湾曲部8aを含む部分を挿入し、折り返し部8dをケース本体13の底部で折り返し部押さえ13bの下に差し込んで押さえ、次に開口部12に蓋14を被せてその挟持部材15とケース本体13の1つの短側面部13aとの間で平型ケーブル8の他端側8cの立上がり部8eを挟持することにより組立てができて、組立ての作業性を一層向上させることができる。
【0033】
この固定側ケース9内には、開口部11より該固定側ケース9の内面と平型ケーブル8の一端側8bとの間に図示しないがスライドガイド10をスライド自在に挿入する。
【0034】
図6(A)(B)乃至図8は本発明に係るステアリングの継電機構における実施の形態の第4例を示したもので、図6(A)(B)は本例のステアリングの継電機構で用いるスライドガイドの斜視図及び固定側ケースの一部破断の斜視図、図7(A)〜(C)は本例のステアリングの継電機構の組立て過程を示す縦断面図、図8は本例のステアリングの継電機構で固定側ケースからスライドガイドの係止を外す状態を示す縦断面図である。なお、図1乃至図3と対応する部分には、同一符号を付けて示している。
【0035】
本例のステアリングの継電機構では、固定側ケース13内に挿入されるスライドガイド10の先端部とこれに対向する固定側ケース13の奥の部分の内面には両者を係止する係止部16,17がそれぞれ設けられている。即ち、スライドガイド10の先端部には固定側ケース13の長側面部に対向する部分に凹部よりなる係止部16が設けられ、この係止部16に対向する固定側ケース13の奥の部分でその長側面部の内面には突起よりなる係止部17が設けられている。
【0036】
このようになっていると、図7(A)(B)に示すようにスライドガイド10を押し込むと、平型ケーブル8のU状湾曲部8aの弾性で押されて、スライドガイド10の係止部16が固定側ケース13の係止部17に図7(C)に示すように嵌まって係止される。このため梱包時、輸送時、車載時等に、平型ケーブル8やスライドガイド10に外力が加わっても固定側ケース13から外れて平型ケーブル8の変形、断線を防止できる。
【0037】
また、スライドガイド10は、梱包時、輸送時、車載時等には図7(C)に示すように固定側ケース13に係止部16,17で嵌め合せ係止されているので、使用時には図8で固定側ケース13の外に出ているスライドガイド10の部分を矢印で示すように下向きに押すことにより、該スライドガイド10の先端側の部分が矢印で示すように上昇して係止部16,17の係止状態が外れる。この状態になったならば、固定側ケース13の外に出ているスライドガイド10の部分を外に若干引くと、係止部16,17が係止状態にはならなくなり、スライドガイド10をスライド自在にすることができる。
【0038】
なお、スライドガイド10と固定側ケース13との係止部16,17は、図7(C)に示すような係止状態でなく、固定側ケース13の奥の短側面部13aに凹形係止部17を設け、スライドガイド10の先端部に凸形の係止部16を設けて、相互に嵌め合せて係止させてもよい。
【0039】
また、この第4例に、図4及び図5に示す第3例を適用することもできる。
【0040】
【発明の効果】
本発明に係るステアリングの継電機構においては、平型ケーブルを用いてその途中にU状湾曲部を設けて、ハンドルの高さの調整に対応できるようにしているので、この平型ケーブルはその広面に交差する方向にしか曲がらず、曲がる方向が一定しているゆえ、円形のケースが不要になり、小型化できる。また、平型ケーブルの幅方向への遊びや浮き、摺動時の蛇行もないので、平型ケーブルの伸縮時の異音の発生も防止することができる。さらに、平型ケーブルの反発力とU字形態のバネ効果を利用しているので、ハンドルの高さの調整に伴う移動も円滑で、幅方向への横揺れもないので、従来のように円形ケース内に収容する必要がなく、剛性体や形状付勢といった補助手段も不要となる。かつまた、摺動部の構造上、従来に比べて組立て作業性が容易になる。
【0041】
特に、U状湾曲部の他端側を折り返してステアリングコラムの固定側ケースに固定すると、U状湾曲部の一端側の延長方向に他端側を置くことができ、従来と同様な配置で使用することができる。
【0042】
また、ステアリングコラムの可動側に、平型ケーブルの所要長さ部分を直線状に保持しつつステアリングコラムの固定側ケースの内部まで導くスライドガイドを設けると、ステアリングコラムの可動側が不要に曲がらなくなって円滑に摺動させることができる。
【0043】
また、平型ケーブルが複数枚設けられていても、U状湾曲部で各平型ケーブルのU状部の位置を重ね合わせ方向にずらすことにより、複数枚の平型ケーブルの各U状湾曲部を相互に干渉させることなく、ハンドルの上下動に円滑に対応させることができる。
【0044】
また、固定側ケースが、全体の形状が1つの短側面部を開口部とした直方体状をなしていて、該短側面部の開口部の他に1つの長側面部も開口部とした直方体状をしたケース本体と、該ケース本体の長側面部の開口部を閉塞する蓋と、該蓋の端部に一体に設けられていて平型ケーブルの折り返し部の先の他端側をケース本体の1つの短側面部との間で挟持する挟持部材とを備えた構造になっていると、ケース本体内に平型ケーブルのU状湾曲部を含む部分を挿入し、蓋を被せてその挟持部材とケース本体の1つの短側面部との間で平型ケーブルの折り返し部の先の他端側を挟持することにより組立てができて、組立ての作業性を一層向上させることができる。
【0045】
さらに、固定側ケース内に挿入されるスライドガイドの先端部とこれに対向する固定側ケースの奥の部分の内面に、両者を係止する係止部をそれぞれ設けると、スライドガイドを押し込むことにより、平型ケーブルのU状湾曲部の弾性で押されて、スライドガイドの係止部が固定側ケースの係止部に係止され、このため梱包時、輸送時、車載時等に、平型ケーブルやスライドガイドに外力が加わっても固定側ケースから外れて平型ケーブルの変形、断線を防止できる。また、スライドガイドは固定側ケースに係止しているので、使用時にはその係止状態を容易に外すことができて、スライドガイドをスライド自在にすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係るステアリングの継電機構における実施の形態の第1例を示した一部縦断正面図である。
【図2】 本発明に係る第1例のステアリングの継電機構の要部正面図である。
【図3】 本発明に係るステアリングの継電機構における実施の形態の第2例における要部正面図である。
【図4】 本発明に係るステアリングの継電機構における実施の形態の第3例における組立て前の状態を示す斜視図である。
【図5】 本発明に係るステアリングの継電機構における実施の形態の第3例における組立て後の状態を示す斜視図である。
【図6】 (A)(B)は本発明に係るステアリングの継電機構における実施の形態の第4例で用いるスライドガイドの斜視図及び固定側ケースの一部破断の斜視図である。
【図7】 (A)〜(C)は本発明に係る第4例のステアリングの継電機構の組立て過程を示す縦断面図である。
【図8】 本発明に係る第4例のステアリングの継電機構で固定側ケースからスライドガイドの係止を外す状態を示す縦断面図である。
【図9】 従来のステアリングの継電機構の一部縦断正面図である。
【図10】 従来のステアリングの継電機構の分解斜視図である。
【図11】 従来のステアリングの継電機構のワイヤーハーネスの伸縮部の断面図である。
【符号の説明】
1 ワイヤーハーネス
1a ループ部
2 固定側円形ケース
3 コネクタ
4 スライドガイド
5 スイッチボックス
6 スイッチ操作レバー
7 ハンドル
8 平型ケーブル
8a U状湾曲部
8b 一端側
8c 他端側
8d 折返し部
8e 立上がり部
9 固定側ケース
10 スライドガイド
11 短側面部の開口部
12 長側面部の開口部
13 ケース本体
13a 短側面部
13b 折り返し部押さえ
14 蓋
15 挟持部材
16,17 係止部

Claims (4)

  1. テレスコピック機構を有するステアリングでステアリングコラムの固定側と可動側との間で電気的接続を行っているステアリングの継電機構において、
    前記ステアリングコラムの固定側と可動側との間は平型ケーブルで接続され、前記平型ケーブルはその途中にU状湾曲部が形成され、前記U状湾曲部は前記ステアリングコラムの固定側ケースに収納され、前記U状湾曲部の一端側は前記ステアリングコラムの可動側に固定され、前記U状湾曲部の他端側は折返し部で折り返して前記ステアリングコラムの固定側ケースに固定され、前記ステアリングコラムの可動側には前記平型ケーブルの前記U状湾曲部の一端側に固定されて該U状湾曲部の一端側の前記ステアリングコラムの固定側ケースに入出される部分を直線状に保持しつつスライドして前記ステアリングコラムの固定側ケースの内部にまで導くスライドガイドが設けられていることを特徴とするステアリングの継電機構。
  2. 前記平型ケーブルは複数枚設けられ、前記U状湾曲部では前記各平型ケーブルのU状部の位置が重ね合わせ方向にずらされていることを特徴とする請求項1に記載のステアリングの継電機構。
  3. 前記固定側ケースは、全体の形状が1つの短側面部を開口部とした直方体状をなしていて、該短側面部の開口部の他に1つの長側面部も開口部とした直方体状をしたケース本体と、該ケース本体の前記長側面部の開口部を閉塞する蓋と、該蓋の端部に一体に設けられていて前記平型ケーブルの折り返し部の先の前記他端側を前記ケース本体の1つの短側面部との間で挟持する挟持部材とを備えた構造になっていることを特徴とする請求項1または2に記載のステアリングの継電機構。
  4. 前記固定側ケース内に挿入される前記スライドガイドの先端部とこれに対向する前記固定側ケースの奥の部分の内面には両者を係止する係止部がそれぞれ設けられていることを特徴とする請求項1,2または3に記載のステアリングの継電機構。
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