JP2002343525A - ステアリングの継電機構 - Google Patents

ステアリングの継電機構

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JP2002343525A JP2001260656A JP2001260656A JP2002343525A JP 2002343525 A JP2002343525 A JP 2002343525A JP 2001260656 A JP2001260656 A JP 2001260656A JP 2001260656 A JP2001260656 A JP 2001260656A JP 2002343525 A JP2002343525 A JP 2002343525A
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憲嗣 榎本
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円博 山村
Yoshiyuki Suzuki
良征 鈴木
Takahiko Oko
孝彦 尾古
Takanori Aoki
孝憲 青木
Atsushi Fujisaki
敦 藤崎
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 小型化でき、異音の発生もなく、組立ての作
業性もよいステアリングの継電機構を得る。 【解決手段】 ステアリングコラムの固定側と可動側と
の間は平型ケーブル8で接続する。平型ケーブル8はそ
の途中にU状湾曲部8aを形成する。U状湾曲部8aの
一端側8bはステアリングコラムの可動側に固定する。
U状湾曲部8aの他端側8cはステアリングコラムの固
定側ケース9に固定する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自動車のステアリ
ングの位置を調整するテレスコピック機構を有するステ
アリングで、ステアリングコラムの固定側と可動側との
間で電気的接続を行っているステアリングの継電機構に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】図9乃至図11に示すように、テレスコ
ピック機構を有するステアリングでステアリングコラム
の固定側と可動側との間で電気的接続を行っているステ
アリングの継電機構では、ケーブルとして断面が丸形に
なるように束ねたワイヤーハーネス1を用い、該ワイヤ
ーハーネス1の途中にループ部1aを作り、このループ
部1aをステアリングコラムの固定側円形ケース2内に
該ループ部1aの内径が可変できるように収め、該ケー
ス2から出たワイヤーハーネス1の一端部にコネクタ3
を接続し、該ケース2から出るワイヤーハーネス1の他
端部分にスライドガイド4を取付け、該ケース2から出
たワイヤーハーネス1の他端側の先端をスイッチボック
ス5に接続し、スイッチボックス5にはスイッチ操作レ
バー6を突設した構造となっていた。なお、7はスイッ
チボックス5に隣接して設けられたハンドルである。
【0003】このようなステアリングの継電機構では、
ハンドル7の高さの調整をすると、その高さの変更につ
れてワイヤーハーネス1の途中のループ部1aの内径が
可変して、高さの変更にワイヤーハーネス1が追従でき
るようになっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うなステアリングの継電機構では、断面が丸形のワイヤ
ーハーネス1を用いていてどちらの方向にも曲がり得る
ため、ループ部1aがその形状を維持しつつハンドル7
の高さの変更に追従できるようにするために円形ケース
2が必要になり、このため形状が大型化する問題点があ
った。また、ワイヤーハーネス1の伸縮運動を円滑にさ
せるため、剛性体や付勢リブ等の補助手段が必要になる
問題点があった。さらに、ワイヤーハーネス1のループ
部1aはほぼ密閉された円形ケース2内に収納されてい
るので、どうしても走行時や伸縮可動時に多少の遊び、
浮き、蛇行によってケース2との間で異音を発生する問
題点があった。ワイヤーハーネス1は柔軟な電線束を束
ねてループ部1aを作らなければならないので、組立て
に手数がかかる問題点があった。
【0005】本発明の目的は、小型化でき、異音の発生
もなく、組立ての作業性もよいステアリングの継電機構
を提供することにある。
【0006】本発明の他の目的は、小型化でき、異音の
発生もなく、しかも組立ての作業性を一層向上させるこ
とができるステアリングの継電機構を提供することにあ
る。
【0007】本発明の他の目的は、梱包時、輸送時、車
載時等に、平型ケーブルやスライドガイドに外力が加わ
っても固定側ケースから外れて平型ケーブルの変形、断
線を防止できるステアリングの継電機構を提供すること
にある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、テレスコピッ
ク機構を有するステアリングでステアリングコラムの固
定側と可動側との間で電気的接続を行っているステアリ
ングの継電機構を改良するものである。
【0009】本発明に係るステアリングの継電機構にお
いては、ステアリングコラムの固定側と可動側との間が
平型ケーブルで接続されている。平型ケーブルは、その
途中にU状湾曲部が形成されている。U状湾曲部の一端
側は、ステアリングコラムの可動側に固定されている。
U状湾曲部の他端側は、ステアリングコラムの固定側に
固定されている。
【0010】また本発明に係るステアリングの継電機構
においては、ステアリングコラムの固定側と可動側との
間が平型ケーブルで接続されている。平型ケーブルは、
その途中にU状湾曲部が形成されている。このU状湾曲
部はステアリングコラムの固定側ケースに収納されてい
る。U状湾曲部の一端側はステアリングコラムの可動側
に固定され、U状湾曲部の他端側は折り返してステアリ
ングコラムの固定側ケースに固定されている。ステアリ
ングコラムの可動側には、平型ケーブルをステアリング
コラムの固定側ケース内に導くスライドガイドが設けら
れている。
【0011】このように平型ケーブルを用いてその途中
にU状湾曲部を用いて、ハンドルの高さの調整に対応で
きるようにすると、この平型ケーブルはその広面に交差
する方向にしか曲がらないため、曲がる方向が一定し、
円形のケースが不要になり、小型化できる。また、平型
ケーブルの幅方向への遊びや浮き、摺動時の蛇行もない
ので、平型ケーブルの伸縮時の異音の発生も防止するこ
とができる。さらに、平型ケーブルの反発力とU字形態
のバネ効果を利用しているので、ハンドルの高さの調整
に伴う移動も円滑で、幅方向への横揺れもないので、従
来のように円形ケース内に収容する必要がなく、剛性体
や形状付勢といった補助手段も不要となる。かつまた、
摺動部の構造上、従来に比べて組立て作業性が容易にな
る。
【0012】特に、U状湾曲部の他端側を折り返してス
テアリングコラムの固定側ケースに固定すると、U状湾
曲部の一端側の延長方向に他端側を置くことができ、従
来と同様な配置で使用することができる。
【0013】また、ステアリングコラムの可動側に、平
型ケーブルをステアリングコラムの固定側ケース内に導
くスライドガイドを設けると、ステアリングコラムの可
動側が不要に曲がらなくなって円滑に摺動させることが
できる。
【0014】この場合、平型ケーブルが複数枚からなっ
ていても、U状湾曲部で各平型ケーブルのU状部の位置
を重ね合わせ方向にずらすことにより、複数枚の平型ケ
ーブルの各U状湾曲部を相互に干渉させることなく、ハ
ンドルの上下動に円滑に対応させることができる。
【0015】また、固定側ケースは、全体の形状が1つ
の短側面部を開口部とした直方体状をなしていて、該短
側面部の開口部の他に1つの長側面部も開口部とした直
方体状をしたケース本体と、該ケース本体の長側面部の
開口部を閉塞する蓋と、該蓋の端部に一体に設けられて
いて平型ケーブルの折り返し部の先の他端側をケース本
体の1つの短側面部との間で挟持する挟持部材とを備え
た構造になっている。
【0016】このように固定側ケースが構成されている
と、ケース本体内に平型ケーブルのU状湾曲部を含む部
分を挿入し、蓋を被せてその挟持部材とケース本体の1
つの短側面部との間で平型ケーブルの折り返し部の先の
他端側を挟持することにより組立てができて、組立ての
作業性を一層向上させることができる。
【0017】さらに、固定側ケース内に挿入されるスラ
イドガイドの先端部とこれに対向する固定側ケースの奥
の部分の内面には両者を係止する係止部がそれぞれ設け
られている。
【0018】このようになっていると、スライドガイド
を押し込むと、平型ケーブルのU状湾曲部の弾性で押さ
れて、スライドガイドの係止部が固定側ケースの係止部
に係止され、このため梱包時、輸送時、車載時等に、平
型ケーブルやスライドガイドに外力が加わっても固定側
ケースから外れて平型ケーブルの変形、断線を防止でき
る。また、スライドガイドは固定側ケースに係止してい
るので、使用時にはその係止状態を容易に外すことがで
きて、スライドガイドをスライド自在にすることができ
る。
【0019】
【発明の実施の形態】図1及び図2は本発明に係るステ
アリングの継電機構における実施の形態の第1例を示し
たもので、図1は本例のステアリングの継電機構の一部
縦断正面図、図2は本例のステアリングの継電機構の要
部正面図である。なお、前述した図9及び図10と対応
する部分には、同一符号を付けて示している。
【0020】本例のステアリングの継電機構では、ケー
ブルとして平型ケーブル8が用いられている。この平型
ケーブル8には、その途中を板面に交差する方向に曲げ
てU状湾曲部8aが形成されている。U状湾曲部8a
は、ステアリングコラムの固定側ケース9内に収納され
ている。U状湾曲部8aの一端側8bは、ステアリング
コラムの可動側のスライドガイド10に固定されてい
る。U状湾曲部8aの他端側8cは折り返してステアリ
ングコラムの固定側ケース9に固定されている。この場
合、平型ケーブル8はその折返し部8dで固定側ケース
9に固定されている。可動側のスライドガイド10は、
U状湾曲部8aの一端側8bの平型ケーブル8で固定側
ケース9に入出される所要長さの部分を直線状に保持し
つつ入出を補助するようになっている。その他の構成
は、前述した図9及び図10と同様になっている。
【0021】このように平型ケーブル8を用いてその途
中にU状湾曲部8aを用いて、ハンドル7の高さの調整
に対応できるようにすると、この平型ケーブル8はその
広面に交差する方向にしか曲がらないため、曲がる方向
が一定し、円形のケースが不要になり、小型化できる。
また、平型ケーブル8の幅方向への遊びや浮き、摺動時
の蛇行もないので、平型ケーブル8の伸縮時の異音の発
生も防止することができる。さらに、平型ケーブル8の
反発力とU状湾曲部8aにおけるU字形態のバネ効果を
利用しているので、ハンドル7の高さの調整に伴う移動
も円滑で、幅方向への横揺れもないので、従来のように
円形ケース内に収容する必要がなく、剛性体や形状付勢
といった補助手段も不要となる。かつまた、摺動部の構
造上、従来に比べて組立て作業性が容易になる。
【0022】特に、U状湾曲部8aの他端側を折り返し
てステアリングコラムの固定側ケース9に固定すると、
U状湾曲部8aの一端側の延長方向に他端側を置くこと
ができ、従来と同様な配置で使用することができる。
【0023】また、ステアリングコラムの可動側に、平
型ケーブル8をステアリングコラムの固定側ケース9内
に導くスライドガイド10を設けているのてせ、ステア
リングコラムの可動側が不要に曲がらなくなって円滑に
摺動させることができる。
【0024】図3は本発明に係るステアリングの継電機
構における実施の形態の第2例における要部正面図を示
したものである。
【0025】本例のステアリングの継電機構では、ケー
ブルとして複数枚(本例では3枚)の平型ケーブル8が
重ね合わせて用いられている。U状湾曲部8aでは、各
平型ケーブル8のU状部8aの位置がwの間隔で重ね合
わせ方向にずらされている。その他の構成は、第1例と
同様になっており、対応部分には同一符号を付けて示し
ている。
【0026】このように平型ケーブル8が複数枚からな
っていても、U状湾曲部8aで各平型ケーブル8のU状
部の位置を重ね合わせ方向にずらすことにより、複数枚
の平型ケーブル8の各U状湾曲部8aを相互に干渉させ
ることなく、ハンドル7の上下動に円滑に対応させるこ
とができる。
【0027】複数枚の平型ケーブル8が密着して重ね合
された状態で、U状湾曲部8aを相互に密着させて構成
し、ハンドル7の上下動により曲げ摺動が繰り返される
と、平型ケーブル8相互間のずれによる逃げがなくな
り、応力が緩和されない。このことは、厚さ0.15mm、
幅2.5 mmで複数本の導体を並設した平型ケーブル8を
3枚密着して重ね、半径10mmのU字状に湾曲させてU
状湾曲部8aを形成して1回/5〜10秒のサイクルで
伸縮運動を繰り返した場合、一般的な耐久規格である5
万回以下で導体が破断してしまう試験結果が得られてい
る。
【0028】しかしながら、U状湾曲部8aで、各平型
ケーブル8のU状部8aの位置をwの間隔で重ね合わせ
方向にずらすと、同一の試験で前述した密着サンプルの
数倍の耐久性がえられることが確認されている。
【0029】この場合、テレスコピック機構の常用伸縮
ストローク長は47mmであり、これにチルト動作を加え
ると58.5mmが最大移動長になる。
【0030】図4及び図5は本発明に係るステアリング
の継電機構における実施の形態の第3例を示したもの
で、図4は組立て前の状態を示す斜視図、図5は組立て
後の状態を示す斜視図である。なお、図1乃至図3と対
応する部分には、同一符号を付けて示している。
【0031】本例のステアリングの継電機構では、固定
側ケース9は、全体の形状が1つの短側面部を開口部1
1とした直方体状をなしていて、該短側面部の開口部1
1の他に1つの長側面部も開口部12とした直方体状を
したケース本体13と、該ケース本体13の長側面部の
開口部12を閉塞する蓋14と、該蓋14の端部に一体
に設けられていて平型ケーブル8の折り返し部8dの先
の他端側8cをケース本体13の1つの短側面部13a
との間で挟持する板状の挟持部材15とを備えた構造に
なっている。ケース本体13の底部の開口部11の部分
には、平型ケーブル8の折り返し部8dを押さえる折り
返し部押さえ13bが設けられている。
【0032】このように固定側ケース9が構成されてい
ると、図4に示すように平型ケーブル8の折り返し部8
dの先の他端側8cをクランク形に折曲げて、立上がり
部8eを形成し、ケース本体13内にこの平型ケーブル
8の立上がり部8eやU状湾曲部8aを含む部分を挿入
し、折り返し部8dをケース本体13の底部で折り返し
部押さえ13bの下に差し込んで押さえ、次に開口部1
2に蓋14を被せてその挟持部材15とケース本体13
の1つの短側面部13aとの間で平型ケーブル8の他端
側8cの立上がり部8eを挟持することにより組立てが
できて、組立ての作業性を一層向上させることができ
る。
【0033】この固定側ケース9内には、開口部11よ
り該固定側ケース9の内面と平型ケーブル8の一端側8
bとの間に図示しないがスライドガイド10をスライド
自在に挿入する。
【0034】図6(A)(B)乃至図8は本発明に係る
ステアリングの継電機構における実施の形態の第4例を
示したもので、図6(A)(B)は本例のステアリング
の継電機構で用いるスライドガイドの斜視図及び固定側
ケースの一部破断の斜視図、図7(A)〜(C)は本例
のステアリングの継電機構の組立て過程を示す縦断面
図、図8は本例のステアリングの継電機構で固定側ケー
スからスライドガイドの係止を外す状態を示す縦断面図
である。なお、図1乃至図3と対応する部分には、同一
符号を付けて示している。
【0035】本例のステアリングの継電機構では、固定
側ケース13内に挿入されるスライドガイド10の先端
部とこれに対向する固定側ケース13の奥の部分の内面
には両者を係止する係止部16,17がそれぞれ設けら
れている。即ち、スライドガイド10の先端部には固定
側ケース13の長側面部に対向する部分に凹部よりなる
係止部16が設けられ、この係止部16に対向する固定
側ケース13の奥の部分でその長側面部の内面には突起
よりなる係止部17が設けられている。
【0036】このようになっていると、図7(A)
(B)に示すようにスライドガイド10を押し込むと、
平型ケーブル8のU状湾曲部8aの弾性で押されて、ス
ライドガイド10の係止部16が固定側ケース13の係
止部17に図7(C)に示すように嵌まって係止され
る。このため梱包時、輸送時、車載時等に、平型ケーブ
ル8やスライドガイド10に外力が加わっても固定側ケ
ース13から外れて平型ケーブル8の変形、断線を防止
できる。
【0037】また、スライドガイド10は、梱包時、輸
送時、車載時等には図7(C)に示すように固定側ケー
ス13に係止部16,17で嵌め合せ係止されているの
で、使用時には図8で固定側ケース13の外に出ている
スライドガイド10の部分を矢印で示すように下向きに
押すことにより、該スライドガイド10の先端側の部分
が矢印で示すように上昇して係止部16,17の係止状
態が外れる。この状態になったならば、固定側ケース1
3の外に出ているスライドガイド10の部分を外に若干
引くと、係止部16,17が係止状態にはならなくな
り、スライドガイド10をスライド自在にすることがで
きる。
【0038】なお、スライドガイド10と固定側ケース
13との係止部16,17は、図7(C)に示すような
係止状態でなく、固定側ケース13の奥の短側面部13
aに凹形係止部17を設け、スライドガイド10の先端
部に凸形の係止部16を設けて、相互に嵌め合せて係止
させてもよい。
【0039】また、この第4例に、図4(A)(B)及
び図5に示す第3例を適用することもできる。
【0040】
【発明の効果】本発明に係るステアリングの継電機構に
おいては、平型ケーブルを用いてその途中にU状湾曲部
を設けて、ハンドルの高さの調整に対応できるようにし
ているので、この平型ケーブルはその広面に交差する方
向にしか曲がらず、曲がる方向が一定しているゆえ、円
形のケースが不要になり、小型化できる。また、平型ケ
ーブルの幅方向への遊びや浮き、摺動時の蛇行もないの
で、平型ケーブルの伸縮時の異音の発生も防止すること
ができる。さらに、平型ケーブルの反発力とU字形態の
バネ効果を利用しているので、ハンドルの高さの調整に
伴う移動も円滑で、幅方向への横揺れもないので、従来
のように円形ケース内に収容する必要がなく、剛性体や
形状付勢といった補助手段も不要となる。かつまた、摺
動部の構造上、従来に比べて組立て作業性が容易にな
る。
【0041】特に、U状湾曲部の他端側を折り返してス
テアリングコラムの固定側ケースに固定すると、U状湾
曲部の一端側の延長方向に他端側を置くことができ、従
来と同様な配置で使用することができる。
【0042】また、ステアリングコラムの可動側に、平
型ケーブルをステアリングコラムの固定側ケース内に導
くスライドガイドを設けると、ステアリングコラムの可
動側が不要に曲がらなくなって円滑に摺動させることが
できる。
【0043】また、平型ケーブルが複数枚からなってい
ても、U状湾曲部で各平型ケーブルのU状部の位置を重
ね合わせ方向にずらすことにより、複数枚の平型ケーブ
ルの各U状湾曲部を相互に干渉させることなく、ハンド
ルの上下動に円滑に対応させることができる。
【0044】また、固定側ケースが、全体の形状が1つ
の短側面部を開口部とした直方体状をなしていて、該短
側面部の開口部の他に1つの長側面部も開口部とした直
方体状をしたケース本体と、該ケース本体の長側面部の
開口部を閉塞する蓋と、該蓋の端部に一体に設けられて
いて平型ケーブルの折り返し部の先の他端側をケース本
体の1つの短側面部との間で挟持する挟持部材とを備え
た構造になっていると、ケース本体内に平型ケーブルの
U状湾曲部を含む部分を挿入し、蓋を被せてその挟持部
材とケース本体の1つの短側面部との間で平型ケーブル
の折り返し部の先の他端側を挟持することにより組立て
ができて、組立ての作業性を一層向上させることができ
る。
【0045】さらに、固定側ケース内に挿入されるスラ
イドガイドの先端部とこれに対向する固定側ケースの奥
の部分の内面に、両者を係止する係止部をそれぞれ設け
ると、スライドガイドを押し込むことにより、平型ケー
ブルのU状湾曲部の弾性で押されて、スライドガイドの
係止部が固定側ケースの係止部に係止され、このため梱
包時、輸送時、車載時等に、平型ケーブルやスライドガ
イドに外力が加わっても固定側ケースから外れて平型ケ
ーブルの変形、断線を防止できる。また、スライドガイ
ドは固定側ケースに係止しているので、使用時にはその
係止状態を容易に外すことができて、スライドガイドを
スライド自在にすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るステアリングの継電機構における
実施の形態の第1例を示した一部縦断正面図である。
【図2】本発明に係る第1例のステアリングの継電機構
の要部正面図である。
【図3】本発明に係るステアリングの継電機構における
実施の形態の第2例における要部正面図である。
【図4】本発明に係るステアリングの継電機構における
実施の形態の第3例における組立て前の状態を示す斜視
図である。
【図5】本発明に係るステアリングの継電機構における
実施の形態の第3例における組立て後の状態を示す斜視
図である。
【図6】(A)(B)は本発明に係るステアリングの継
電機構における実施の形態の第4例で用いるスライドガ
イドの斜視図及び固定側ケースの一部破断の斜視図であ
る。
【図7】(A)〜(C)は本発明に係る第4例のステア
リングの継電機構の組立て過程を示す縦断面図である。
【図8】本発明に係る第4例のステアリングの継電機構
で固定側ケースからスライドガイドの係止を外す状態を
示す縦断面図である。
【図9】従来のステアリングの継電機構の一部縦断正面
図である。
【図10】従来のステアリングの継電機構の分解斜視図
である。
【図11】従来のステアリングの継電機構のワイヤーハ
ーネスの伸縮部の断面図である。
【符号の説明】
1 ワイヤーハーネス 1a ループ部 2 固定側円形ケース 3 コネクタ 4 スライドガイド 5 スイッチボックス 6 スイッチ操作レバー 7 ハンドル 8 平型ケーブル 8a U状湾曲部 8b 一端側 8c 他端側 8d 折返し部 8e 立上がり部 9 固定側ケース 10 スライドガイド 11 短側面部の開口部 12 長側面部の開口部 13 ケース本体 13a 短側面部 13b 折り返し部押さえ 14 蓋 15 挟持部材 16,17 係止部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 鈴木 良征 東京都千代田区丸の内2丁目6番1号 古 河電気工業株式会社内 (72)発明者 尾古 孝彦 東京都千代田区丸の内2丁目6番1号 古 河電気工業株式会社内 (72)発明者 青木 孝憲 東京都千代田区丸の内2丁目6番1号 古 河電気工業株式会社内 (72)発明者 藤崎 敦 東京都千代田区丸の内2丁目6番1号 古 河電気工業株式会社内 Fターム(参考) 3D030 DD65

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 テレスコピック機構を有するステアリン
    グでステアリングコラムの固定側と可動側との間で電気
    的接続を行っているステアリングの継電機構において、 前記ステアリングコラムの固定側と可動側との間は平型
    ケーブルで接続され、前記平型ケーブルはその途中にU
    状湾曲部が形成され、前記U状湾曲部の一端側は前記ス
    テアリングコラムの可動側に固定され、前記U状湾曲部
    の他端側は前記ステアリングコラムの固定側に固定され
    ていることを特徴とするステアリングの継電機構。
  2. 【請求項2】 テレスコピック機構を有するステアリン
    グでステアリングコラムの固定側と可動側との間で電気
    的接続を行っているステアリングの継電機構において、 前記ステアリングコラムの固定側と可動側との間は平型
    ケーブルで接続され、前記平型ケーブルはその途中にU
    状湾曲部が形成され、前記U状湾曲部は前記ステアリン
    グコラムの固定側ケースに収納され、前記U状湾曲部の
    一端側は前記ステアリングコラムの可動側に固定され、
    前記U状湾曲部の他端側は折返し部で折り返して前記ス
    テアリングコラムの固定側ケースに固定され、前記ステ
    アリングコラムの可動側には前記平型ケーブルを前記ス
    テアリングコラムの固定側ケース内に導くスライドガイ
    ドが設けられていることを特徴とするステアリングの継
    電機構。
  3. 【請求項3】 前記平型ケーブルは複数枚からなり、前
    記U状湾曲部では前記各平型ケーブルのU状部の位置が
    重ね合わせ方向にずらされていることを特徴とする請求
    項1または2に記載のステアリングの継電機構。
  4. 【請求項4】 前記固定側ケースは、全体の形状が1つ
    の短側面部を開口部とした直方体状をなしていて、該短
    側面部の開口部の他に1つの長側面部も開口部とした直
    方体状をしたケース本体と、該ケース本体の前記長側面
    部の開口部を閉塞する蓋と、該蓋の端部に一体に設けら
    れていて前記平型ケーブルの折り返し部の先の前記他端
    側を前記ケース本体の1つの短側面部との間で挟持する
    挟持部材とを備えた構造になっていることを特徴とする
    請求項2または3に記載のステアリングの継電機構。
  5. 【請求項5】 前記固定側ケース内に挿入される前記ス
    ライドガイドの先端部とこれに対向する前記固定側ケー
    スの奥の部分の内面には両者を係止する係止部がそれぞ
    れ設けられていることを特徴とする請求項2,3または
    4に記載のステアリングの継電機構。
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JPS6059485U (ja) * 1983-09-30 1985-04-25 松下電工株式会社 コネクタ
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