JP2001224407A - シートベルト用バックル - Google Patents

シートベルト用バックル

Info

Publication number
JP2001224407A
JP2001224407A JP2000038678A JP2000038678A JP2001224407A JP 2001224407 A JP2001224407 A JP 2001224407A JP 2000038678 A JP2000038678 A JP 2000038678A JP 2000038678 A JP2000038678 A JP 2000038678A JP 2001224407 A JP2001224407 A JP 2001224407A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
switch
buckle
seat belt
switch terminal
belt according
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2000038678A
Other languages
English (en)
Inventor
Masaru Morinaga
勝 森永
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
KATSUYAMA FINETECH KK
Original Assignee
KATSUYAMA FINETECH KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by KATSUYAMA FINETECH KK filed Critical KATSUYAMA FINETECH KK
Priority to JP2000038678A priority Critical patent/JP2001224407A/ja
Publication of JP2001224407A publication Critical patent/JP2001224407A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Buckles (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】通電不良の発生を未然に防止して信頼性を向上
させるとともに、小型化を図る。 【解決手段】タングプレート4を出入させる挿入路5b
とその両側で起立する一対の側壁部2b,2cを有する
ベース2と、タングプレート4の挿脱に応じて解放位置
とロック位置との間を揺動自在に支持されるラッチ17
と、このラッチ17のロック状態を保持するラッチばね
20と、ロック状態を解除させる解除ボタン16と、タ
ングプレート4の挿脱に応じて移動するエジェクタ6
と、タングプレート4の係脱状態を検出するスイッチ3
0とを備え、このスイッチ30をベース2の外側底面に
取り付けたものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自動車や航空機の
安全ベルトに用いられるシートベルト用バックルに係
り、特にシートベルト(ウェービング)を挿通したタン
グプレートのバックル本体への係脱状態を検出するスイ
ッチが取り付けられたシートベルト用バックルに関す
る。
【0002】
【従来の技術】一般に、この種のシートベルト用バック
ルとしては、例えば実開平4−101611号公報や特
開平11−137310号公報などに開示されたものが
ある。これらの公報に開示されたバックル装置は、ウェ
ービングを挿通したタングプレートと、このタングプレ
ートを係脱するバックル本体とを備えて構成されてい
る。このバックル本体は、タングプレートをロックする
ラッチ部を備えたラッチ板と、このラッチ板が移動自在
に支持されるバックルベースと、上記タングプレートの
挿脱に応じて移動し、この移動によって上記ラッチ板を
移動させるエジェクタ(スライダ)と、上記タングプレ
ートのバックル本体に対する係脱状態を検出する基板ス
イッチとを備えている。
【0003】この基板スイッチは、ロアカバーの底部に
取り付けられ、上記エジェクタの移動軌跡に対応して配
置されかつ固定接点がプリントにより形成された固定プ
レートと、この固定プレートと上記エジェクタとの間に
配置されエジェクタに係合しかつ移動接点が取り付けら
れたスイッチスライダとを備えている。そして、上記固
定接点は、外部のリード線と固定プレート上において半
田により接続固定されている。
【0004】このように構成された基板スイッチは、タ
ングプレートをバックル本体にロックする時、スイッチ
スライダが移動してオン状態となり、タングプレートの
ロックが解除された時にオフ状態となるように設定され
ている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た双方の従来例では、基板スイッチがロアカバーの底部
に取り付けられており、基板スイッチのスイッチスライ
ダのエジェクタに対する係合代(高さ方向の係合寸法)
をバックル本体を薄型化するために短くしているので、
スイッチスライダおよびエジェクタの若干の寸法不良や
ロアカバーの若干の変形により、スイッチスライダのエ
ジェクタに対する係合が外れ、通電不良が発生する不具
合があり、そのためスイッチとしての信頼性が低くなる
という課題がある。
【0006】また、上述した双方の従来例の基板スイッ
チは、固定プレート上に固定接点をプリントしたプリン
ト基板スイッチを用いており、このプリント基板スイッ
チは、電気的特性を維持するとともに、製造上の観点か
ら幅広の固定プレート上に固定接点をプリントせざるを
得ないため、スイッチが大型化し、ひいてはバックル本
体が大型化してしまうという課題がある。
【0007】さらに、基板スイッチの固定接点は、外部
のリード線と固定プレート上において半田により接続固
定されていることから、この半田付け作業に手間がかか
るので作業効率が低く、また半田付け作業は、作業コス
トが高いため基板スイッチとしての製品単価が高くな
り、経済性が低くなるという課題がある。
【0008】このような課題を解決するために、マイク
ロスイッチを用いることも考慮されるが、このマイクロ
スイッチは、極めて高価であるとともに、バックル本体
への接続やアクチュエータの配置が困難であることか
ら、使用に供しないというのが現状である。
【0009】本発明は、このような事情を考慮してなさ
れたもので、通電不良の発生を未然に防止して信頼性を
向上させるとともに、小型化を図ったシートベルト用バ
ックルを提供することを目的とする。
【0010】また、本発明の他の目的とするところは、
外部のリード線との接続に半田付け作業を行うことな
く、その接続作業効率を高めるとともに、経済性を高め
たシートベルト用バックルを提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】上述した課題を解決する
ため、請求項1の発明は、タングプレートを出入させる
挿入路を有するとともに、この挿入路の両側で起立する
一対の側壁部を有するベースと、このベースの側壁部に
形成された支持部に耳部が挿入され、前記タングプレー
トの挿脱に応じて解放位置とロック位置との間を揺動自
在に支持されるラッチと、このラッチをロック位置側に
常時弾性的に押圧してロック状態を保持するラッチばね
と、前記ベースの両側壁部の前端部に取り付けられ、前
記ロック状態を解除させる解除ボタンと、前記タングプ
レートの挿脱に応じて移動するエジェクタと、前記タン
グプレートの係脱状態を検出するスイッチとを備え、こ
のスイッチを前記ベースの外側底面に取り付けたことを
特徴とするシートベルト用バックルである。
【0012】請求項1の発明によれば、タングプレート
の係脱状態を検出するスイッチをベースの外側底面に取
り付けたことにより、スイッチおよびエジェクタの若干
の寸法不良やロアカバーの若干の変形が生じたとして
も、スイッチとエジェクタとの係合が外れることなく、
通電不良の発生を未然に防止し、バックルスイッチとし
ての信頼性を向上させることができる。
【0013】請求項2の発明では、スイッチは、エジェ
クタの移動軌跡内に配置され、かつスイッチ端子が固定
されたスイッチケースと、このスイッチケース内のスイ
ッチ端子と接触する移動接点が取り付けられ、前記エジ
ェクタの移動に伴って移動するスライダと、前記スイッ
チ端子と接続されたリード線とを備え、前記スイッチ端
子を導電線としたことを特徴とする請求項1記載のシー
トベルト用バックルである。
【0014】請求項2の発明によれば、スイッチ端子を
導電線としたことにより、固定プレート上に固定接点を
プリントしたプリント基板スイッチと比較し、スイッチ
の小型化が図れるとともに、プリント作業が不要になる
ため、製造工程を削減することができる。
【0015】請求項3の発明では、スイッチケースに
は、前記ベースの一対の側壁部に形成した係合溝に嵌着
する係止爪が形成されたことを特徴とする請求項1また
は2記載のシートベルト用バックルである。
【0016】請求項3の発明によれば、スイッチケース
にベースの一対の側壁部に形成した係合溝に嵌着する係
止爪を形成したことにより、ベースの外側底面にスイッ
チを容易に取り付けることができるとともに、スイッチ
ががたつくことなく、ベースに強固に固着される。
【0017】請求項4の発明では、スライダには、前記
ベースの底部の上部まで延びてエジェクタの側部に係合
する係合突部が複数形成されたことを特徴とする請求項
1または2記載のシートベルト用バックルである。
【0018】請求項4の発明によれば、スライダにベー
スの底部の上部まで延びてエジェクタの側部に係合する
係合突部を複数形成したことにより、エジェクタに対す
るスライダの係合代が長くなるため、エジェクタと確実
に係合することとなり、通電不良の発生をなくし、バッ
クルスイッチとしての信頼性を一段と向上させることが
できる。
【0019】請求項5の発明では、スイッチ端子は、中
実円および中空円のいずれかの断面形状の導電線から形
成したことを特徴とする請求項2記載のシートベルト用
バックルである。
【0020】請求項5の発明によれば、スイッチ端子を
中実円および中空円のいずれかの断面形状の導電線から
形成したことにより、既存の導電線を用いることができ
るため、製造コストを削減することができる。
【0021】請求項6の発明では、スイッチ端子は、ス
イッチケースの所定位置に形成されたガイド溝に圧入し
て固定されることを特徴とする請求項2または5記載の
シートベルト用バックルである。
【0022】請求項6の発明によれば、スイッチケース
の所定位置に形成されたガイド溝にスイッチ端子を圧入
して固定したことにより、スイッチ端子の取付けが容易
になり、作業効率を高めることができる。
【0023】請求項7の発明では、スイッチ端子には、
その端部に平坦部が形成され、この平坦部をリード線の
導線部に巻き付けて圧着したことを特徴とする請求項
2,5または6記載のシートベルト用バックルである。
【0024】請求項7の発明によれば、スイッチ端子の
端部に平坦部が形成され、この平坦部をリード線の導線
部に巻き付けて圧着したことにより、手間のかかる半田
付け作業が不要になり、接続作業効率を高め、作業コス
トを低減させることができる。また、スイッチ端子に対
してリード線をほぼ直角に接続することができるため、
リード線の配線(配回わし)がコンパクトで容易にな
る。
【0025】請求項8の発明では、スイッチ端子の端部
を導電性のスリーブに挿入する一方、このスリーブにリ
ード線の導線部を挿入して圧着したことを特徴とする請
求項2,5または6記載のシートベルト用バックルであ
る。
【0026】請求項8の発明によれば、スイッチ端子の
端部を導電性のスリーブに挿入する一方、このスリーブ
にリード線の導線部を挿入して圧着したことにより、請
求項7と同様に手間のかかる半田付け作業が不要にな
り、接続作業効率を高め、作業コストを低減させること
ができる。
【0027】請求項9の発明では、スリーブは、ほぼ直
角に屈曲形成されていることを特徴とする請求項8記載
のシートベルト用バックルである。
【0028】請求項9の発明によれば、スリーブがほぼ
直角に屈曲形成されていることから、スイッチ端子に対
してリード線をほぼ直角に接続することができるため、
リード線の配線がコンパクトで容易になる。
【0029】請求項10の発明では、スイッチ端子は中
空導電線から構成され、この中空導電線の端部にリード
線の導線部を挿入して圧着したことを特徴とする請求項
2,5または6記載のシートベルト用バックルである。
【0030】請求項10の発明によれば、スイッチ端子
を中空導電線から構成し、この中空導電線の端部にリー
ド線の導線部を挿入して圧着したことにより、請求項7
と同様に手間のかかる半田付け作業が不要になり、接続
作業効率を高め、作業コストを低減させることができ
る。
【0031】請求項11の発明では、中空導電線の端部
は、ほぼ直角に屈曲形成されていることを特徴とする請
求項10記載のシートベルト用バックルである。
【0032】請求項11の発明によれば、中空導電線の
端部がほぼ直角に屈曲形成されていることから、スイッ
チ端子に対してリード線をほぼ直角に接続することがで
きるため、リード線の配線がコンパクトで容易になる。
【0033】請求項12の発明では、スイッチ端子は、
スライダの移動接点と接触する接触面が平坦に形成され
ていることを特徴とする請求項2記載のシートベルト用
バックルである。
【0034】請求項12の発明によれば、スイッチ端子
は、スライダの移動接点と接触する接触面が平坦に形成
されていることから、スライダの移動接点との接触面積
が拡がり、スイッチが不作動になることがなくなり、バ
ックルスイッチとしての信頼性を高めることができる。
【0035】請求項13の発明では、スイッチ端子は、
断面多角形および半円形のいずれかに形成されたことを
特徴とする請求項12記載のシートベルト用バックルで
ある。
【0036】請求項13の発明によれば、スイッチ端子
は、断面多角形および半円形のいずれかに形成されたこ
とにより、スライダの移動接点と接触する接触面を容易
に平坦にすることができる。
【0037】請求項14の発明では、スイッチケースの
ガイド溝は、スイッチ端子の断面形状に合致した形状に
形成されたことを特徴とする請求項2ないし13のいず
れかに記載のシートベルト用バックルである。
【0038】請求項14の発明によれば、スイッチケー
スのガイド溝は、スイッチ端子の断面形状に合致した形
状に形成されたことにより、ガイド溝へのスイッチ端子
の圧入作業が容易になるとともに、圧入したスイッチ端
子の横振れを防止し、確実に位置決めすることができ
る。
【0039】請求項15の発明では、スイッチケースに
は、スイッチ端子のガイド溝への挿入先端を係止する係
止溝が形成されたことを特徴とする請求項2ないし13
のいずれかに記載のシートベルト用バックルである。
【0040】請求項15の発明によれば、スイッチケー
スに、スイッチ端子のガイド溝への挿入先端を係止する
係止溝を形成したことにより、ガイド溝へ挿入したスイ
ッチ端子の先端を係止溝に係止させることで、ガイド溝
からスイッチ端子の抜けを確実に防止することができ
る。
【0041】請求項16の発明では、スイッチ端子とリ
ード線の導線部との接続部は、ろう付けされてなること
を特徴とする請求項2ないし13のいずれかに記載のシ
ートベルト用バックルである。
【0042】請求項16の発明によれば、スイッチ端子
とリード線の導線部との接続部をろう付けしたことによ
り、接続部が強固に固定されることとなり、バックルス
イッチとしての信頼性を高めることができる。
【0043】また、スイッチ端子とリード線の導線部と
の接続部を例えば半田浴に浸漬することにより、半田付
けが可能となるので、従来のように固定プレート上にお
いて半田付けすることがなくなり、半田付け作業が容易
になる。
【0044】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図面に
基づいて説明する。なお、図中、同一または相当部分に
は同一符号を付している。
【0045】図1は本発明の第1実施形態に係るシート
ベルト用バックルの全体構成を示す分解斜視図である。
【0046】図1に示すように、シートベルト用バック
ルのバックル本体1は、金属製平板のプレス加工などに
よりほぼコ字状に形成されタングプレート4を出入りさ
せる挿入路を有するベース2と、このベース2の支持部
に揺動自在に支持されラッチ位置とラッチ解放位置との
間を揺動するラッチ17と、このラッチ17のラッチ時
にタングプレート4の挿入方向前方側から後方側へ押圧
しつつラッチ状態をロックする一方、このロック状態を
解除するロック部材13と、このロック部材13に嵌着
されるストッパー19と、このストッパー19に装着さ
れロック部材13のタングプレート4へのロック状態を
保持するラッチばね20と、ロック部材13のタングプ
レート4へのロック状態を解除する解除ボタン16と、
タングプレート4の挿脱に応じて移動するエジェクタ6
とを備えており、このバックル本体1のベース2には、
タングプレート4の挿脱状態を検出するためのスイッチ
30が装着される。
【0047】図2は図1のシートベルト用バックルのベ
ースを示す斜視図、図3は図2の平面図、図4は図2の
側面図である。
【0048】図1〜図4に示すように、ベース2は、平
板状の底面部2aの左右両側部をほぼ直角に起立させて
左右一対の側壁2b,2cが底面部2aと一体に形成さ
れている。この底面部2aの前端(図1では左端)側で
は、左右一対の側壁2b,2c前端部の各下端部に前端
から水平方向に所定長の切り込みを入れ、この切片を内
方へほぼ直角に折り曲げて左右一対の舌片3a,3bが
形成され、これら舌片3a,3bと底面部2aの内面と
の間隙には、タングプレート4の挿入端部4aを底面部
2aに沿って挿入させる開口5aと、この開口5aと内
方に連続する挿入路5bとがそれぞれ形成されている。
タングプレート4は、その挿入端部4aに、その板厚方
向に貫通する係合孔4bを穿設する一方、その幅広他端
部には、図示省略したシートベルトであるウェビングを
遊びをもって挿通させる角形貫通孔である挿通孔4cが
穿設されている。
【0049】また、ベース2の底面部2aの中央部に
は、後述するプッシュアウト機構のエジェクタ6が図1
のタングプレート4の挿脱に応じて往復動自在に摺動す
るスライドガイド孔7が板厚方向に貫通するように穿設
されている。このスライドガイド孔7の後端(図1では
右端)の幅方向中間部には、その内方に凸状に突出する
小突起7aが形成され、この小突起7aには、エジェク
タ6を図中左側方へ常時付勢するコイル状のエジェクタ
ばね8の一端部が外嵌して固定されている。さらに、こ
のスライドガイド孔7の前端部(図1では左端部)に
は、このスライドガイド孔7よりも若干幅広でかつ同軸
状の角形貫通孔である係合孔9が一体に形成されてい
る。
【0050】エジェクタ6は、全体が例えば合成樹脂の
モールド成型などにより一体に形成され、その前端には
タングプレート4の挿入端部4aの凸弧面に適合する凹
弧面が形成され、タングプレート4によりその挿入方向
に押圧されてスライドガイド孔7に沿って底面部2a上
を摺動する。また、エジェクタ6の前端部には前方に突
出する舌片6aが一体に突設され、この舌片6aはラッ
チおよびロックの解除時に後述するラッチ17のラッチ
揺動端部17iの下面に潜り込んでベース2の係合孔9
の上面を閉じるようになっている。
【0051】そして、ベース2の底面部2aの後端部に
は、例えば円形の貫通孔である取付孔10が穿設されて
おり、この取付孔10には図31および図32に示す例
えば金属製平板などからなる牽引プレート11がリベッ
トなどにより固着される。この牽引プレート11は図示
しない牽引装置により車両の衝突時など所要時に、例え
ば火薬の爆発力などの瞬発力により瞬間的に後方(図1
中右側方)へ牽引してタングプレート4の挿通孔4bに
挿通されている図示しないウェービングを引張り、その
緩みを吸収して緊張させるようになっている。
【0052】また、ベース2は、その左右一対の側壁2
b,2cの前部上段部においてそれぞれ一対の円形の支
持孔12a,12bが幅方向で対向して穿設されてい
る。これら支持孔12a,12bには、後述するロック
部材13の揺動中心軸である左右一対の耳部13b,1
3cを揺動自在に挿入して支持させている。
【0053】さらに、これら側壁2b,2cには、上記
支持孔12a,12bにそれぞれ連続する一対の導入溝
14a,14bが幅方向で対向して一体に形成されてい
る。これら導入溝14a,14bは、各支持孔12a,
12bの直径よりも若干小幅でかつロック部材13の板
厚よりも若干大きい幅により例えば側面ほぼL字状に形
成され、そのL字状上端は各側壁2b,2cの図4中上
端にてそれぞれ開口14c,14dしており、これら開
口14c,14dからロック部材13の両耳部13b,
13cを導入溝14a,14b内を経て各支持孔12
a,12b内に案内して支持するようになっている。
【0054】さらにまた、ベース2の左右一対の側壁2
b,2cには、その長手方向中間上部にて、その長手方
向に長い一対のスライド溝15a,15bが幅方向で対
向して穿設されている。このスライド溝15a,15b
には、後述する解除ボタン16の一対の摺動部16a,
16bが摺動自在に嵌合される。そして、側壁2b,2
cの長手方向中間下部には、その長手方向に長い一対の
係合溝15c,15dが幅方向で対向して穿設され、こ
の係合溝15c,15dには、後述するスイッチ30の
スイッチケースの係止爪がそれぞれ2つづつ嵌着され
る。
【0055】また、ベース2の左右一対の側壁2b,2
cの後部中段部には、後述する金属製のラッチ17の左
右一対の耳部17b,17cがその中心軸周りに揺動自
在に嵌入される側面形状がほぼ矩形の角孔18a,18
bが穿設され、これら角孔18a,18bの各一面、つ
まり図1,図4では右側方の一面が開口18c,18d
され、これら開口18c,18dから上記ラッチ17の
各耳部17b,17cがそれぞれ嵌入される。さらに、
ベース2の側壁2b,2cには、ベース2の軽量化を図
るための種々の形状の拾孔を複数穿設している。
【0056】図5は図1のラッチ17を示す正面図、図
6は図5の平面図、図7は図5の側面図である。
【0057】図5〜図7に示すように、ラッチ17は、
ベース2の幅方向寸法よりもやや長い幅を有する長方形
の本体17aと、この本体17aの幅方向両端部にて一
体に形成され、かつベース2の一対の角孔18a,18
b内に揺動自在に挿入される左右一対の耳部17b,1
7cと、本体17aの図5中下端部の幅方向中間部から
一側方(図6,図7では左側方)へ突出するほぼL字状
の鉤状部17dと、図5に示すようにこの鉤状部17d
の両側にて本体17aの下端から図5中下方へ突出する
左右一対の脚部17e,17fと、図6に示すように鉤
状部17dの両側にて外方に突設された平面形状がほぼ
矩形の一対の摺動部17g,17hとが一体に形成され
ている。
【0058】そして、このラッチ17の左右一対の脚部
17e,17fは、エジェクタ6の後端(図1では右
端)によりタングプレート挿入方向から押圧されたと
き、ラッチ17を揺動させて非ロック位置からロック位
置へと移動する。
【0059】図8は図1のロック部材13を示す正面
図、図9は図8の側面図である。
【0060】このロック部材13は、例えば金属製平板
のプレス加工などにより一体に形成される。すなわち、
ロック部材13は、図8および図9に示すようにベース
2の幅方向寸法よりもやや長い幅寸法を有する横長の長
方形の本体13aと、この本体13aの幅方向両端部に
て一体に形成され、かつベース2の一対の円形の支持孔
12a,12bに揺動自在に挿入される左右一対の耳部
13b,13cと、本体13aの上端の幅方向中間部か
ら図8中上方へ突出する横長矩形状のロック作用端部1
3dと、本体13aの下端の幅方向中間部から図8中下
方へ突出するほぼ矩形状のウエイト部13eと、このウ
エイト部13eの図8中左右両側部から下方へ突出する
一対のロック揺動端部13f,13gとが一体に形成さ
れている。
【0061】そして、図8に示すようにロック部材13
のロック作用端部13dには、その中央部に横長長方形
の挿通孔13hが穿設されるとともに、この挿通孔13
hの図8中の開口上縁部には、タングプレート4の挿入
側(図9では左側方)に向けて拡開するテーパ面13i
が形成されている。また、ロック作用端部13dは、一
対の耳部13b,13cの揺動中心軸Oaよりも図9中
左側前方、すなわちタングプレート4の挿入側へ所定角
度で傾斜するように折曲されている。
【0062】一方、図9に示すようにロック部材13の
一対のロック揺動端部13f,13gは、側面形状が図
中上方に先細のほぼ台形に形成され、その台形下底面が
下方に凸の円弧面13j,13kに形成される一方、そ
の背面(図9では右側面)が内方に凹む凹弧面13l,
13mにそれぞれ形成されている。そして、これらロッ
ク揺動端部13f,13gの両円弧面13j,13k
は、図6に示すラッチ17の一対の摺動部17g,17
hの平坦面上に摺動自在に構成されている。また、これ
らロック揺動端部13f,13gの両凹弧面13l,1
3mには、ロック解除時にラッチ17の各摺動部17
g,17hの前端部が摺接し、このラッチ係合端部17
iの揺動中心軸周りの揺動をガイドするようになってい
る。
【0063】図10はロック部材13の前面、すなわち
タングプレート挿入路5bの開口5a側の一面に嵌め込
みにより装着される合成樹脂製のストッパー19を示す
正面図、図11は図10の平面図、図12は図10の側
面図である。
【0064】このストッパー19は、その全体が合成樹
脂のモールド成型などにより一体成形される。すなわ
ち、ストッパー19は、横長矩形状の本体19aと、こ
の本体19aの上端の左右両端部から後方に突出する側
面形状がほぼ三角形の左右一対のアーム19b,19c
と、本体19aの下端の左右両端部から後方に突出し、
かつ側面形状が鉤状の左右一対の支持脚19d,19e
とが合成樹脂により一体に形成され、本体19aの下端
部には下面開口の左右一対のばね取付用切欠19f,1
9gが形成されている。
【0065】そして、図12に示すようにストッパー1
9の各アーム19b,19cは、その後端部に、外方に
一体に突設され側面形状がほぼ円弧状のストッパー部1
9h,19iと、これらストッパー部19h,19iの
各内側に突設され、かつロック部材13の本体13aお
ける左右両上端部の背面側にて下方へ突出して板厚方向
で挟持する左右一対の支持突起19j,19kとが一体
に形成されている。
【0066】図13(A)は図1のラッチばね20を示
す左側面図、(B)は(A)の正面図、(C)は(B)
の右側面図である。
【0067】このラッチばね20は、所定径を有するコ
イルスプリングからなり、その一端は、図13(A)に
示すように円形端部20aに形成される一方、その他端
は図13(C)に示すように矩形に形成されており、こ
の矩形端部20bの左右両端部を上記ストッパー19の
ばね取付用切欠19f,19gにそれぞれ嵌合し、この
ラッチばね20をストッパー19に装着するように構成
されている。
【0068】すなわち、ロック部材13の前面にストッ
パー19を嵌着させてから、このストッパー19のばね
取付用切欠19f,19g内に、その下面開口からラッ
チばね20の矩形端部20bを嵌入させることにより、
このラッチばね20をロック部材13に簡単かつ確実に
装着することができるとともに、これらロック部材1
3、ストッパー19およびラッチばね20の3点を予め
組み付けてモジュラー(予組)部品に構成しておくこと
ができる。
【0069】図14は図1の解除ボタン16を示す側面
図、図15は図14の平面図である。
【0070】この解除ボタン16はその全体が例えば合
成樹脂のモールド成型などにより一体成形される。すな
わち、解除ボタン16は、図14および図15に示すよ
うに平面形状がほぼコ字状の本体16cと、この本体1
6cのコ字状対向側壁16d,16eから後方へ所定長
突出してベース2の両側壁2b,2cを外面から抱え込
むように形成される左右一対のアーム16f,16g
と、これらアーム16f,16gの突出先端部にて、そ
の対向方向内方へ突設された左右一対の摺動部16a,
16bと、左右一対の側壁16d,16eの先端部同士
を対向方向で連結する連結部16hと、この連結部16
hの長手方向中間部にて後方へ突出する挿入突部16i
と、本体16cの内面ほぼ中央部にて突設されて上記ラ
ッチばね20の円形端を外嵌させて固定するばね固定用
突部16jと、このばね固定用突部16jの若干下方に
て本体16cの内面に突設される円弧状の挿入ガイド1
6kとが合成樹脂により一体に形成されている。
【0071】挿入ガイド16kは、ベース2の底面部2
aの内底面と対向配置されて、挿入路の開口5aの図2
中上部壁を形成し、この開口5a内にタングプレート4
の挿入端部4aを挿入する際にその挿入方向を案内する
ものである。
【0072】そして、上記挿入突部16iには、ロック
解除時にロック部材13のロック作用端部13dに当接
してタングプレート挿入方向に押圧するほぼ垂直の垂直
壁16lと、この垂直壁16lの先方(後方)にて下り
勾配で傾斜する傾斜面16mとが一体に形成されてい
る。
【0073】また、上記一対の摺動部16a,16b
は、ベース2の一対の側壁2b,2cのスライド溝15
a,15b内に、その外面から出入される大きさの角柱
に形成されて、その一面、例えば下面には、上記スライ
ド溝15a,15bの開口下縁部を若干の遊びを持たせ
て嵌入させるガイド溝がそれぞれ形成され、その嵌入後
の離脱を防止するとともに、解除ボタン16の往復摺動
を案内するように構成されている。
【0074】図16は図1のエジェクタ6を示す平面
図、図17は図16の断面図、図18は図16の底面側
の斜視図である。
【0075】図16〜図18に示すように、エジェクタ
6は、上述したように前端部に前方に突出する舌片6a
が一体に突設され、この舌片6aはラッチおよびロック
の解除時にラッチ17のラッチ揺動端部17iの下面に
潜り込んでベース2の係合孔9の上面を閉じるように構
成され、またエジェクタ6の前端には、タングプレート
4の挿入端部4aの凸弧面に適合する凹弧面6bが形成
され、タングプレート4によりその挿入方向に押圧され
てスライドガイド孔7に沿って底面部2a上を摺動す
る。
【0076】エジェクタ6は、凹弧面6bに連続して角
形部6cが形成され、この角形部6cの幅方向両端は、
タングプレート4の挿脱に応じてベース2の側壁2b,
2cにガイドされて摺動する。これら凹弧面6bおよび
角形部6cの下部には、幅方向に延びる張出し片6d,
6eが一体に形成され、この張出し片6d,6eの前後
両側に後述するスイッチ30のスライダの4つの係合突
部が角形部6cに当接するように係合する。これら張出
し片6d,6eとの間の後端側には、エジェクタばね8
の他端部が嵌合する嵌合溝6fが形成されている。
【0077】図19は図1のスイッチ30におけるスイ
ッチケース31を示す平面図、図20は図19の左側面
図、図21は図19のA−A線断面図、図22は図19
のガイド溝を示す拡大斜視図、図23は図19のガイド
溝にスイッチ端子が圧入された状態を示す拡大斜視図で
ある。
【0078】図19〜図21に示すように、スイッチケ
ース31は、全体がポリアセタール樹脂などの耐熱性樹
脂のモールド成型などにより平面ほぼ角形で断面ほぼコ
字状に一体に形成されるとともに、ベース2の幅方向寸
法よりもやや長い幅を有している。また、スイッチケー
ス31は、平板状の底面部32の左右両側部をほぼ直角
に起立した左右一対の起立壁33a,33bが底面部3
2と一体に形成されている。
【0079】この左右一対の起立壁33a,33bに
は、上段部においてそれぞれ係止爪34a,34bが前
後方向に2つづつ幅方向で対向して形成されている。こ
れらの係合爪34a,34bは、それぞれベース2の係
合溝15c,15dに嵌着することで、ベース2にスイ
ッチケース31が取り付けられる。そして、左右一対の
起立壁33a,33bと底面部32との間には、幅方向
内側に張出す張出し部35a,35bを形成すること
で、後述するスライダの摺動を案内するあり溝状の案内
溝36a,36bが一体に形成される。
【0080】また、スイッチケース31の前後部には、
張出部35a,35bと同一高さの前壁37a,37b
および後壁37c,37dがそれぞれ幅方向で対向して
形成されている。そして、前壁37a,37bおよび後
壁37c,37dには、前後方向に貫通しかつ底面側に
開口する断面逆U字形の貫通溝38a,38b,38
c,38dがそれぞれ穿設されている。
【0081】さらに、底面部32には、貫通溝38a,
38cと連続して前後方向に貫通し、断面ほぼ半円形の
ガイド溝39aが形成され、このガイド溝39aに後述
する長尺のスイッチ端子が圧入される。そして、底面部
32には、貫通溝38b,38dと連続し、断面ほぼ半
円形のガイド溝39b,39cが形成され、これらのガ
イド溝39b,39cに後述する2本の短尺のスイッチ
端子がそれぞれ前後方向から圧入される。
【0082】ガイド溝39b,39c間には、図22に
示すように上記2本の短尺のスイッチ端子の先端がそれ
ぞれ当接する当接壁39dが形成され、この当接壁39
dの上部39eは、2本の短尺のスイッチ端子の曲率半
径と同一になるように円弧状に形成されている。このよ
うに当接壁39d上部39eを形成したことで、上記2
本の短尺のスイッチ端子の先端を当接壁39dに当接す
るまで圧入した際には、図23に示すようにスイッチ端
子の接触面と当接壁39dの上面とが面一になる。そし
て、この当接壁39dと底面部32との間には、平面矩
形状の台部39fが一体に連続して形成されている。
【0083】図24は図1のスイッチ30におけるスラ
イダ40を示す平面図、図25は図24のB−B線断面
図、図26は図24のC−C線断面図である。
【0084】図24〜図26に示すように、スライダ4
0は、全体がポリアセタール樹脂などの耐熱性樹脂のモ
ールド成型などにより平面ほぼ角形に一体に形成される
とともに、スイッチケース31の幅方向寸法よりもやや
短い幅を有している。また、スライダ40は、左右両側
部に摺動段部41a,41bがそれぞれ一体に形成さ
れ、これらの摺動段部41a,41bがスイッチケース
31の案内溝36a,36bに摺動自在に組み付けられ
る。
【0085】また、スライダ40には、スイッチケース
31に組み付けた時にベース2の底部5bの上部まで垂
直に延びてエジェクタ6の底部に形成した張出し片6
d,6eの前後両側に係合し、かつエジェクタ6の角形
部6cの底面に当接する4つ(二対)の係合突部42a
〜42dが幅方向に対向して突出形成されている。
【0086】さらに、スライダ40の底面には凹部43
が形成され、この凹部43は幅方向両端から中心線に向
かって次第に浅くなるように傾斜する斜面部43a,4
3bが形成され、そして凹部43の中央には下方に突出
する凸部44が一体に形成されている。
【0087】図27は図1のスイッチ30における移動
接点45を示す平面図、図28は図27のD−D線断面
図である。
【0088】図27および図28に示すように、移動接
点45は、弾性体金属から断面ほぼく字状に一体に成形
され、スライダ40の底面に嵌め込まれて一体化され
る。
【0089】また、移動接点45は、矩形状に形成され
た接点本体46と、この接点本体46から前後方向に一
体に形成されスライダ40の凹部43に嵌り込む角形の
三対の足片47と、接点本体46の中心部分に穿設され
スライダ40の凸部44が嵌合する円孔48と、接点本
体46に打抜き形成され、かつ円孔48に対して左右一
対底部方向に突出形成された接触子49a,49bとを
備えている。
【0090】さらに、移動接点45がスライダ40の凹
部43に嵌め込まれて一体化され、スライダ40をスイ
ッチケース31の案内溝36a,36bに組み付けた
際、移動接点45の接触子49a,49bは、2本の短
尺のスイッチ端子および長尺のスイッチ端子にそれぞれ
接触して電気的に導通状態となる。
【0091】図29は図1のスイッチ30におけるスイ
ッチ端子とリード線との接続状態を示す平面図、図30
は図29のスイッチ端子を示す正面図である。
【0092】図1に示すようにスイッチケース31の貫
通溝38a,38cおよびガイド溝39aには、長尺の
スイッチ端子50が圧入される一方、貫通溝38b,3
8dおよびガイド溝39b,39cにそれぞれ短尺のス
イッチ端子51a,51bが圧入される。
【0093】これら長尺のスイッチ端子50および短尺
のスイッチ端子51a,51bは、それぞれ銅線などの
1.6mm径の断面中実円形の導電線からなり、長尺の
スイッチ端子50は32.5mmを長さであり、短尺の
スイッチ端子51a,51bはそれぞれ15.5mmの
長さに設定されている。ここで、短尺のスイッチ端子5
1aは、リトラクター(ベルト巻取装置)のテンション
レデューサの制御などに使用される一方、短尺のスイッ
チ端子51bはシートベルト装着確認表示に用いられ
る。
【0094】なお、これらスイッチ端子50,51a,
51bのリード線52の導線部52aとの接続形態は同
様であるので、以下の説明、図29および図30では、
長尺のスイッチ端子50を例にとって説明する。
【0095】すなわち、スイッチ端子50は、図29お
よび図30に示すように予め端部を圧延して幅広角形の
平坦部50aを形成し、この平坦部50aをリード線5
2の導線部52aに巻き付けて図示しない圧着ペンチに
より圧着する。これにより、スイッチ端子50に対して
リード線52は、ほぼ直角の角度を有して接続固定され
ることとなる。
【0096】なお、本実施形態では、スイッチ端子5
0,51a,51bの3本を使用したが、これ以外に長
尺のスイッチ端子50および短尺のスイッチ端子51b
の2本のみを使用する場合もある。
【0097】次に、図1のスイッチ30の組付け順序の
一例を説明する。
【0098】まず、スイッチケース31の貫通溝38
a,38cおよびガイド溝39aには、長尺のスイッチ
端子50が圧入される一方、貫通溝38b,38dおよ
びガイド溝39b,39cにそれぞれ短尺のスイッチ端
子51a,51bが圧入される。
【0099】一方、スライダ40の底面の凹部43に
は、移動接点45が嵌め込まれて一体化される。この場
合、スライダ40の凸部44が移動接点45の円孔48
に嵌合されるとともに、凹部43の斜面部43a,43
bに三対の足片47が嵌め込まれる。そして、移動接点
45が嵌め込まれて一体化されたスライダ40の摺動段
部41a,41bがスイッチケース31の案内溝36
a,36bに摺動自在に組み付けられる。このとき、移
動接点45の接触子49a,49bは、長尺のスイッチ
端子50、短尺のスイッチ端子51aまたは51bと接
触している。
【0100】さらに、スライダ40が組み付けられたス
イッチケース31は、その係止爪34a,34bがそれ
ぞれベース2の下方から抱え込むように係合溝15c,
15dに嵌着することで、ベース2の外側底面にスイッ
チケース31が取り付けられ、スイッチ30の組付けが
終了する。
【0101】このとき、スライダ40の4つ(二対)の
係合突部42a〜42dがベース2の底部5bの上部ま
で垂直に延びてエジェクタ6の底部に形成した張出し片
6d,6eの前後両側に、スライダ40の移動ストロー
クを短くするために若干遊びをもって係合するととも
に、エジェクタ6の角形部6cの底面に当接している。
【0102】次に、本実施形態のシートベルト用バック
ルの作用を図31および図32に基づいて説明する。
【0103】図31はバックル本体1の挿入路開口5a
内に、タングプレート4の挿入端部4aを挿入する前の
状態を示す縦断面図であり、この図31中、符号21は
ベース2の下半部に装着される下ケース(ロアカバー)
であり、ベース2の上半部に装着される上ケース22
(アッパーカバー)とより本体ケースを形成しており、
この本体ケースの前面には、タングプレート挿入路5b
の開口5aに連通する挿入口23が形成されている。
【0104】この挿入口23内にタングプレート4の挿
入端部4aが挿入される前の状態では、エジェクタ6が
エジェクタばね8のばねの付勢力によりベース2の底面
部2aに形成されたスライドガイド孔7とその前端の係
合孔9の前端まで前進して、これらの係合孔7,9を閉
塞するとともに、エジェクタ6がラッチ17のラッチ係
合端部17iの先端の下方に潜り込んでエジェクタ6の
上面上にラッチ揺動端部17iの先端を乗り上げさせて
いる。
【0105】そして、このときラッチ揺動端部17iの
左右一対の摺動部17g,17hの各前端がロック部材
13の左右一対のロック揺動端部13f,13gの凹弧
背面に摺接し、このロック揺動端部13f,13gの前
面にはラッチばね20によりタングプレート挿入方向か
つ図中下方、すなわち、エジェクタ6を上方から下方へ
押圧するばね力が作用してロック部材13のふらつきを
防止している。
【0106】このとき、スイッチ30は、エジェクタ6
がエジェクタばね8のばねの付勢力により係合孔9の前
端まで前進するに伴ってスライダ40の係合突部42
a,42bが係合孔9の前端に位置している。この場
合、移動接点45の接触子49a,49bは、長尺のス
イッチ端子50と短尺のスイッチ端子51aに接触し、
スイッチ30をオフ状態としてタングプレート4がバッ
クル本体1に挿着されていないため、運転席のパネルに
設けたシートベルト装着確認表示部に、シートベルトが
未装着である旨を表示する。
【0107】次に、図32に示すようにタングプレート
4の挿入端部4aをバックル本体1の挿入口23、開口
5aを順次経てタングプレート挿入路5b内に挿入する
と、まずタングプレート4の挿入端部4aの凸弧状の先
端部がエジェクタ6の前端部の凹弧面6b内に嵌入され
る。
【0108】その後、さらにタングプレート4を内方へ
押し込むと、エジェクタ6がエジェクタばね8のばねの
付勢力に抗してベース2の底面部2a上を摺動して後退
し、エジェクタ6の後端(図32では右端)がラッチ1
7の一対の脚部17e,17fに当接して押圧すると、
エジェクタ6の後退が停止されて、それ以上のタングプ
レート4の挿入が制限される。
【0109】これと同時に、一対の脚部17e,17f
がエジェクタ6により後方へ押圧されることにより、ラ
ッチ17のラッチ揺動端部17iが一対の耳軸17b,
17cの揺動中心軸周りに反時計方向に回動する。
【0110】このとき既に、上記エジェクタ6の後退に
よりベース2の係合孔9の上面が解放されてタングプレ
ート4の係合孔4bがベース2の係合孔9と一致してい
るので、この一致孔内に、上記回動したラッチ揺動端部
17iが挿入される。これにより、タングプレート4が
ベース2にラッチされる。
【0111】一方、スイッチ30は、エジェクタ6の後
退に伴ってスライダ40がスイッチケース31に対して
摺動し、その係合突部42c,42dが係合孔9の後端
に位置している。この場合、移動接点45の接触子49
a,49bは、長尺のスイッチ端子50と接触しつつ、
短尺のスイッチ端子51aからスイッチケース31の当
接壁39dを経て別の短尺のスイッチ端子51bに接触
することで、スイッチ30をオン状態とする。したがっ
て、タングプレート4がバックル本体1に挿着されてい
ないため、シートベルト装着確認表示部に示されていた
シートベルトが未装着である旨を表示を消して、シート
ベルトが装着されたことを示す。
【0112】またこのとき、ラッチばね20によりタン
グプレート挿入方向へ弾圧されているロック部材13の
一対のロック誘導端部13f,13gもその各耳部13
b,13c周りに反時計方向に回動するので、これらロ
ック揺動端部13f,13gの円弧状下面がラッチ17
の一対の摺動部17g,17hの平坦面上を図中後方へ
向けて摺動する。このために、ラッチばね20の矩形端
部の下半部がラッチ摺動端部17iの鉤状屈曲端部外面
に当接して、これをタングプレート挿入方向かつベース
2の係合孔9側に弾圧してラッチ状態を保持する。
【0113】しかも、このラッチ時、ロック部材13の
両ロック揺動端部13f,13gが揺動中心軸をなす各
耳部13b,13cに対してほぼ前傾で起立してラッチ
17の一対の摺動部17g,17h上で起立し、これら
ロック揺動端部13f,13gがその前方のラッチばね
20により後方へ付勢されるので、ラッチ状態が強くロ
ックされる。
【0114】また、このロック状態のときストッパー1
9の左右一対のストッパー部19h,19iの先端が解
除ボタン16の一対の摺動部16a,16bの上端に当
接するので、解除ボタン16を押圧せずにロック部材1
3が揺動するのを防止することができるうえに、ロック
部材13のふらつきを防止することができる。
【0115】そして、上記ロック状態を解除するため
に、解除ボタン16をラッチばね20のばね力に抗して
タングプレート挿入方向に沿って押圧すると、この解除
ボタン16の左右一対の摺動部16a,16bがベース
2のガイド溝15a,15bを摺動してタングプレート
挿入方向に沿って移動するので、これら摺動部16a,
16bが、ロック部材13に装着されているストッパー
19の一対のストッパー部19h,19iから離れ、ロ
ック部材13のストッパーが外れる。
【0116】一方、解除ボタン16の押圧時には、解除
ボタン16の挿入突部16iがロック作用端部13dの
挿通孔13h内に挿入されるので、この挿通孔13のテ
ーパ面13hに、挿入突部16iの傾斜面16mがまず
当接する。
【0117】このために、挿入突部16iの挿通孔13
h内への挿通に連れてロック部材13全体が図8中上
方、すなわち、一対のロック揺動端部13f,13gが
ラッチ17の一対の摺動部17g,17h上をベース2
の係合孔9側に押圧している押圧方向と逆方向に持ち上
げて行き、その押圧力を軽減する。
【0118】この後、挿入突部16iのさらなる挿入に
より、挿入突部16iの垂直壁16lがロック作用端部
13dに当接し、このロック作用端部13dがロック部
材13の両耳部13b,13cの揺動中心軸よりも図中
後方へ後退すると、振り子の原理により一対のロック揺
動端部13f,13gが図中前方へ耳部13b,13c
周りに反転する。
【0119】すると、一対のロック揺動端部13f,1
3gの円弧下面13j,13kがラッチ17の一対の摺
動部17g,17h上から前方側へ摺動して外れるの
で、ラッチ揺動端部17iがフリーになる。このため
に、常時エジェクタばね8により図中前方へ弾圧されて
いるエジェクタ6がタングプレート挿入路5b内のタン
グプレート4の挿入端部4aをタングプレート挿入方向
と逆方向へ押し出して行くので、ラッチ揺動端部17i
の先端部背面がタングプレート4の係合孔4bの前端か
ら押し出され、かつエジェクタ6の舌片6aから押し出
されて上方へ持ち上げられてラッチが解除される。しか
も、このとき、タングプレート4はエジェクタ6のエジ
ェクタばね8のばね力により挿入路5bから外部へ強く
離脱されることとなる。
【0120】このように本実施形態によれば、タングプ
レート4の係脱状態を検出するスイッチ30をベース2
の外側底面に取り付けたことにより、スイッチ30およ
びエジェクタ6の若干の寸法不良や成型による下ケース
(ロアカバー)21の若干の変形が生じたとしても、ス
イッチ30とエジェクタ6との係合が外れることなく、
通電不良の発生を未然に防止し、バックルスイッチとし
ての信頼性を向上させることができる。そのため、下ケ
ース(ロアカバー)21に複数のリブなどの補強部を形
成することがなくなるので、下ケース21の形状が簡素
化され、成型によるコストを大幅に低減させることがで
きる。
【0121】また、本実施形態によれば、リード線52
と接続されるスイッチ端子50,51a,51bを導電
線としたことにより、固定プレート上に固定接点をプリ
ントしたプリント基板スイッチと比較し、スイッチ30
の小型化が図れるとともに、プリント作業が不要になる
ため、製造工程を削減することができる。
【0122】さらに、スイッチケース31には、ベース
2の一対の側壁部2b,2cに形成した係合溝15c,
15dに嵌着する係止爪34a,34bが形成されたこ
とにより、ベース2にスイッチ30を容易に取り付ける
ことができるとともに、スイッチ30ががたつくことな
く、ベース2に強固に固着される。
【0123】そして、本実施形態では、スライダ40に
ベース2の底部5bの上部まで延びてエジェクタ6の側
部に係合する係合突部42a〜42dを複数形成したこ
とにより、エジェクタ6に対するスライダ40の係合代
が長くなるため、エジェクタ6と確実に係合することと
なり、通電不良の発生をなくし、バックルスイッチとし
ての信頼性を一段と向上させることができる。
【0124】本実施形態では、スイッチ端子50,51
a,51bを中実円の断面形状の導電線から形成したこ
とにより、既存の導電線を用いることができるため、製
造コストを削減することができる。
【0125】また、本実施形態によれば、スイッチケー
ス31の所定位置に形成されたガイド溝39a〜39c
にそれぞれスイッチ端子50,51a,51bを圧入し
て固定したことにより、スイッチ端子50,51a,5
1bの取付けが容易になり、作業効率を高めることがで
きる。
【0126】そして、ガイド溝39a〜39cは、スイ
ッチ端子50,51a,51bの断面形状に合致した形
状に形成されたことにより、ガイド溝39a〜39cへ
のスイッチ端子50,51a,51bの圧入作業が容易
になるとともに、圧入したスイッチ端子の横振れを防止
し、確実に位置決めすることができる。
【0127】そして、スイッチ端子50,51a,51
bは、それぞれ前壁37a,37bと後壁37c,37
dに穿設された貫通溝38a〜38dに圧入されること
から、浮き上がりも防止され、上記ガイド溝39a〜3
9cと相俟って一段と確実に位置決めすることができ
る。
【0128】さらに、本実施形態によれば、スイッチ端
子50,51a,51bの端部に平坦部50aが形成さ
れ、この平坦部50aをリード線52の導線部52aに
巻き付けて圧着したことにより、手間のかかる半田付け
作業が不要になり、接続作業効率を高め、作業コストを
低減させることができる。また、スイッチ端子50,5
1a,51bに対してリード線52をほぼ直角に接続す
ることができるため、リード線の配線(配回わし)がコ
ンパクトで容易になる。
【0129】図33は本実施形態の変形例のスイッチに
おけるスイッチ端子のリード線との接続前の状態を示す
平面図、図34は図33の接続状態を示す平面図であ
る。なお、以下の各実施形態および変形例でもスイッチ
端子50,51a,51bのリード線52の導線部52
aとの接続形態は、前記実施形態と同様に長尺のスイッ
チ端子50を例にとって説明する。
【0130】長尺のスイッチ端子50は、図33に示す
ように予め端部を圧延して幅広角形の平坦部50aを形
成し、この平坦部50aにリード線52の導線部52a
を配置し、この導線部52aに図34に示すように平坦
部50aの両側を折り曲げるようにして巻き付けて図示
しない圧着ペンチにより圧着する。これにより、スイッ
チ端子50に対してリード線52は、直線状に接続固定
されることとなる。
【0131】図35は第2実施形態に係るシートベルト
バックルのスイッチにおけるスイッチ端子とリード線と
の接続状態を示す拡大断面図である。
【0132】図35に示すように、本実施形態では、ス
イッチ端子50の端部を銅やアルミニウムなどの導電性
のスリーブ53に挿入する一方、このスリーブ53にリ
ード線52の導線部52aをスイッチ端子50の端部と
重ねるように挿入し、図示しない圧着ペンチなどの圧着
手段を用いて圧着する。
【0133】このように本実施形態によれば、スイッチ
端子50の端部を導電性のスリーブ53に挿入する一
方、このスリーブ53にリード線52の導線部52aを
挿入して圧着したことにより、手間のかかる半田付け作
業が不要になり、接続作業効率を高め、作業コストを低
減させることができる。
【0134】図36は第2実施形態の変形例に係るシー
トベルトバックルのスイッチにおけるスイッチ端子とリ
ード線との接続状態を示す拡大断面図である。
【0135】この変形例では、図36に示すようにスイ
ッチ端子50の端部を、銅やアルミニウムなどの導電性
を有し、ほぼ直角に屈曲形成したスリーブ53aに挿入
する一方、このスリーブ53aにリード線52の導線部
52aをスイッチ端子50の端部と突き当たるに挿入
し、図示しない圧着ペンチなどの圧着手段を用いて圧着
する。
【0136】この変形例によれば、スリーブ53aがほ
ぼ直角に屈曲形成されていることから、スイッチ端子5
0に対してリード線52をほぼ直角に接続することがで
きるため、リード線52の配線(配回わし)がコンパク
トで容易になる。
【0137】図37は第3実施形態に係るシートベルト
バックルのスイッチにおけるスイッチ端子とリード線と
の接続状態を示す拡大平面図である。
【0138】図37に示すように、本実施形態では、ス
イッチ端子50,51a,51bは円筒パイプ(断面中
空円)状の中空導電線55から構成され、この中空導電
線55の端部にリード線52の導線部52aを挿入し、
図示しない圧着ペンチなどの圧着手段を用いて圧着す
る。
【0139】このように本実施形態によれば、スイッチ
端子50,51a,51bを中空導電線55から構成
し、この中空導電線55の端部にリード線52の導線部
52aを挿入して圧着したことにより、上記実施形態と
同様に、手間のかかる半田付け作業が不要になり、接続
作業効率を高め、作業コストを低減させることができ
る。
【0140】図38は第3実施形態の変形例に係るシー
トベルトバックルのスイッチにおけるスイッチ端子とリ
ード線との接続状態を示す拡大断面図である。
【0141】この変形例では、図38に示すように中空
導電線55の端部をほぼ直角に屈曲形成し、この屈曲部
55aにリード線52の導線部52aを挿入し、図示し
ない圧着ペンチなどの圧着手段を用いて圧着する。
【0142】この変形例によれば、中空導電線55の端
部がほぼ直角に屈曲形成されていることから、リード線
52をほぼ直角に接続することができるため、リード線
52の配線がコンパクトで容易になる。
【0143】なお、本発明は上記実施形態や変形例に限
定することなく、種々の変更が可能である。
【0144】例えば、スイッチ端子50,51a,51
bの断面形状は、上記実施形態のように中実円または中
空円に限らず、断面多角形および半円形のいずれかに形
成してスライダ40の移動接点45と接触する接触面を
平坦に形成するようにしてもよく、また全体形状を平板
状に形成してもよい。
【0145】このようにスイッチ端子50,51a,5
1bを、スライダ40の移動接点45と接触する接触面
を平坦に形成すれば、スライダ40の移動接点45との
接触面積が拡がり、スイッチ30が不作動になることが
なくなり、バックルスイッチとしての信頼性を高めるこ
とができる。そして、スイッチ端子50,51a,51
bの断面形状を断面多角形および半円形のいずれかに形
成することにより、スライダ40の移動接点45と接触
する接触面を容易に平坦にすることができる。このよう
な場合でも、上記実施形態のようにスイッチ端子50,
51a,51bを圧入するガイド溝39a〜39cをそ
の断面形状に合致した形状に形成すればよい。
【0146】また、図示しないが、スイッチ端子50,
51a,51bのガイド溝39a〜39cへの挿入先端
を折り曲げて係止するための係止溝をスイッチケース3
1に形成するようにすれば、ガイド溝39a〜39cへ
挿入したスイッチ端子50,51a,51bの先端を上
記係止溝に係止させることで、ガイド溝39a〜39c
からスイッチ端子50,51a,51bの抜けを確実に
防止することができる。
【0147】さらに、図29,図33および図35に示
す実施形態において、スイッチ端子50,51a,51
bとリード線52の導線部52aとの接続部をろう付け
すれば、その接続部が強固に固定されることとなり、バ
ックルスイッチとしての信頼性を高めることができる。
【0148】また、スイッチ端子50,51a,51b
とリード線52の導線部52aとの接続部を例えば半田
浴に浸漬すれば、半田付けが可能となるので、従来のよ
うに固定プレート上において半田付けすることがなくな
り、半田付け作業が極めて容易になる。
【0149】加えて、上記実施形態や変形例では、スイ
ッチ端子50,51a,51bとリード線52の導線部
52aとを接続したが、リード線の導線部を単芯線によ
り構成し、被覆部を除去した単芯線をガイド溝39a〜
39cに圧入してスイッチ端子として用いれば、上記ス
イッチ端子50,51a,51bが不要になるととも
に、その接続作業も排除することができる。この場合、
リード線の導線部が若干太くなるものの、本発明では下
ケース21の形状が簡素化されることから、上記リード
線の配線(配回わし)が容易に可能となる。
【0150】また、本発明は、スイッチ30に特徴を有
することから、図1〜図32に示した形態のバックル本
体1に適用した例に限らず、タングプレートの挿脱に応
じて移動するエジェクタをベースに設けたものであれ
ば、いかなるシートベルトバックルにも適用可能であ
る。
【0151】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、タ
ングプレートの係脱状態を検出するスイッチをベースの
外側底部に取り付けたことにより、スイッチおよびエジ
ェクタの若干の寸法不良やロアカバーの若干の変形が生
じたとしても、スイッチとエジェクタとの係合が外れる
ことなく、通電不良の発生を未然に防止し、バックルス
イッチとしての信頼性を向上させることができる。
【0152】また、スイッチ端子を導電線としたことに
より、固定プレート上に固定接点をプリントしたプリン
ト基板スイッチと比較し、スイッチの小型化が図れると
ともに、プリント作業が不要になるため、製造工程を削
減することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態に係るシートベルト用バ
ックルの全体構成を示す分解斜視図。
【図2】図1のシートベルト用バックルのベースを示す
斜視図。
【図3】図2の平面図。
【図4】図2の側面図。
【図5】図1のラッチを示す正面図。
【図6】図5の平面図。
【図7】図5の側面図。
【図8】図1のロック部材を示す正面図。
【図9】図8の側面図。
【図10】図1のストッパーを示す正面図。
【図11】図10の平面図。
【図12】図10の側面図。
【図13】(A)は図1のラッチばねを示す左側面図、
(B)は(A)の正面図、(C)は(B)の右側面図。
【図14】図1の解除ボタンを示す側面図。
【図15】図14の平面図。
【図16】図1のエジェクタを示す平面図。
【図17】図16の断面図。
【図18】図16の底面側の斜視図。
【図19】図1のスイッチにおけるスイッチケースを示
す平面図。
【図20】図19の左側面図。
【図21】図19のA−A線断面図。
【図22】図19のガイド溝を示す拡大斜視図。
【図23】図19のガイド溝にスイッチ端子が圧入され
た状態を示す拡大斜視図。
【図24】図1のスイッチにおけるスライダを示す平面
図。
【図25】図24のB−B線断面図。
【図26】図24のC−C線断面図。
【図27】図1のスイッチにおける移動接点を示す平面
図。
【図28】図27のD−D線断面図。
【図29】図1のスイッチにおけるスイッチ端子とリー
ド線との接続状態を示す平面図。
【図30】図29のスイッチ端子を示す正面図。
【図31】図1のバックル本体の挿入口にタングプレー
トを挿入する前の状態を示す縦断面図。
【図32】図1のバックル本体のロック状態を示す縦断
面図。
【図33】本実施形態の変形例のスイッチにおけるスイ
ッチ端子のリード線との接続前の状態を示す平面図。
【図34】図33の接続状態を示す平面図。
【図35】第2実施形態に係るシートベルトバックルの
スイッチにおけるスイッチ端子とリード線との接続状態
を示す拡大断面図。
【図36】第2実施形態の変形例に係るシートベルトバ
ックルのスイッチにおけるスイッチ端子とリード線との
接続状態を示す拡大断面図。
【図37】第3実施形態に係るシートベルトバックルの
スイッチにおけるスイッチ端子とリード線との接続状態
を示す拡大平面図。
【図38】第3実施形態の変形例に係るシートベルトバ
ックルのスイッチにおけるスイッチ端子とリード線との
接続状態を示す拡大断面図。
【符号の説明】
1 バックル本体 2 ベース 2a ベースの底部 2b,2c ベースの左右一対の側壁 4 タングプレート 4a タングプレートの挿入端部 4b タングプレートの係合孔 4c タングプレートのウェビング挿通孔 5a タングプレートの挿入路の開口 5b タンクプレートの挿入路 6 エジェクタ 7 スライドガイド孔 8 エジェクタばね 9 ベースの係合孔 11 牽引プレート 12a,12b 一対の支持孔 13 ロック部材 13b,13c ロック部材の一対の耳部 13d ロック作用端部 13e ウエイト部 13f,13g 一対のロック揺動端部 13j,13k 一対のロック揺動端部の円弧下面 13l,13m 一対のロック揺動端部の円弧背面 14a,14b 一対の導入溝 15a,15b 一対のスライド溝 15c,15d 係合溝 16 解除ボタン 16a,16b 解除ボタンの一対の摺動部 16f,16g 解除ボタンの一対のアーム 16i 解除ボタンの挿入突部 16l 解除ボタンの挿入突部の垂直壁 16m 解除ボタンの挿入突部の傾斜面 17 ラッチ 17b,17c ラッチの一対の耳部 17g,17h ラッチの一対の摺動部 17i ラッチの揺動端部 19 ストッパー 19f,19g ストッパーのばね支持用切欠 19h,19i ストッパーの一対のストッパー部 20 ラッチばね 30 スイッチ 31 スイッチケース 34a,34b 係止爪 36a,36b 案内溝 37a,37b 前壁 37c,37d 後壁 38a〜38d 貫通溝 39a〜39c ガイド溝 40 スライダ 42a〜42d 係合突部 43 凹部 44 凸部 45 移動接点 46 接点本体 49a,49b 接触子 50 長尺のスイッチ端子 50a 平坦部 51a,51b 短尺のスイッチ端子 52 リード線 52a 導線部 53 スリーブ 55 中空導電線

Claims (16)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 タングプレートを出入させる挿入路を有
    するとともに、この挿入路の両側で起立する一対の側壁
    部を有するベースと、このベースの側壁部に形成された
    支持部に耳部が挿入され、前記タングプレートの挿脱に
    応じて解放位置とロック位置との間を揺動自在に支持さ
    れるラッチと、このラッチをロック位置側に常時弾性的
    に押圧してロック状態を保持するラッチばねと、前記ベ
    ースの両側壁部の前端部に取り付けられ、前記ロック状
    態を解除させる解除ボタンと、前記タングプレートの挿
    脱に応じて移動するエジェクタと、前記タングプレート
    の係脱状態を検出するスイッチとを備え、このスイッチ
    を前記ベースの外側底面に取り付けたことを特徴とする
    シートベルト用バックル。
  2. 【請求項2】 スイッチは、エジェクタの移動軌跡内に
    配置され、かつスイッチ端子が固定されたスイッチケー
    スと、このスイッチケース内のスイッチ端子と接触する
    移動接点が取り付けられ、前記エジェクタの移動に伴っ
    て移動するスライダと、前記スイッチ端子と接続された
    リード線とを備え、前記スイッチ端子を導電線としたこ
    とを特徴とする請求項1記載のシートベルト用バック
    ル。
  3. 【請求項3】 スイッチケースには、前記ベースの一対
    の側壁部に形成した係合溝に嵌着する係止爪が形成され
    たことを特徴とする請求項1または2記載のシートベル
    ト用バックル。
  4. 【請求項4】 スライダには、前記ベースの底部の上部
    まで延びてエジェクタの側部に係合する係合突部が複数
    形成されたことを特徴とする請求項1または2記載のシ
    ートベルト用バックル。
  5. 【請求項5】 スイッチ端子は、中実円および中空円の
    いずれかの断面形状の導電線から形成したことを特徴と
    する請求項2記載のシートベルト用バックル。
  6. 【請求項6】 スイッチ端子は、スイッチケースの所定
    位置に形成されたガイド溝に圧入して固定されることを
    特徴とする請求項2または5記載のシートベルト用バッ
    クル。
  7. 【請求項7】 スイッチ端子には、その端部に平坦部が
    形成され、この平坦部をリード線の導線部に巻き付けて
    圧着したことを特徴とする請求項2,5または6記載の
    シートベルト用バックル。
  8. 【請求項8】 スイッチ端子の端部を導電性のスリーブ
    に挿入する一方、このスリーブにリード線の導線部を挿
    入して圧着したことを特徴とする請求項2,5または6
    記載のシートベルト用バックル。
  9. 【請求項9】 スリーブは、ほぼ直角に屈曲形成されて
    いることを特徴とする請求項8記載のシートベルト用バ
    ックル。
  10. 【請求項10】 スイッチ端子は中空導電線から構成さ
    れ、この中空導電線の端部にリード線の導線部を挿入し
    て圧着したことを特徴とする請求項2,5または6記載
    のシートベルト用バックル。
  11. 【請求項11】 中空導電線の端部は、ほぼ直角に屈曲
    形成されていることを特徴とする請求項10記載のシー
    トベルト用バックル。
  12. 【請求項12】 スイッチ端子は、スライダの移動接点
    と接触する接触面が平坦に形成されていることを特徴と
    する請求項2記載のシートベルト用バックル。
  13. 【請求項13】 スイッチ端子は、断面多角形および半
    円形のいずれかに形成されたことを特徴とする請求項1
    2記載のシートベルト用バックル。
  14. 【請求項14】 スイッチケースのガイド溝は、スイッ
    チ端子の断面形状に合致した形状に形成されたことを特
    徴とする請求項2ないし13のいずれかに記載のシート
    ベルト用バックル。
  15. 【請求項15】 スイッチケースには、スイッチ端子の
    ガイド溝への挿入先端を係止する係止溝が形成されたこ
    とを特徴とする請求項2ないし13のいずれかに記載の
    シートベルト用バックル。
  16. 【請求項16】 スイッチ端子とリード線の導線部との
    接続部は、ろう付けされてなることを特徴とする請求項
    2ないし13のいずれかに記載のシートベルト用バック
    ル。
JP2000038678A 2000-02-16 2000-02-16 シートベルト用バックル Pending JP2001224407A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000038678A JP2001224407A (ja) 2000-02-16 2000-02-16 シートベルト用バックル

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000038678A JP2001224407A (ja) 2000-02-16 2000-02-16 シートベルト用バックル

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2001224407A true JP2001224407A (ja) 2001-08-21

Family

ID=18562375

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000038678A Pending JP2001224407A (ja) 2000-02-16 2000-02-16 シートベルト用バックル

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2001224407A (ja)

Cited By (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100452781B1 (ko) * 2002-09-18 2004-10-14 델파이코리아 주식회사 안전벨트의 버클스위치
JP2007111178A (ja) * 2005-10-19 2007-05-10 Tokai Rika Co Ltd バックル装置
WO2010064576A1 (ja) 2008-12-01 2010-06-10 オートリブ ディベロップメント エービー スイッチ付バックル装置
WO2011052498A1 (ja) * 2009-10-29 2011-05-05 タカタ株式会社 バックルおよびこれを備えたシートベルト装置
WO2012101727A1 (ja) * 2011-01-27 2012-08-02 タカタ株式会社 バックルスイッチ、バックルおよびシートベルト装置
US8616484B2 (en) 2009-01-20 2013-12-31 Autoliv Development Ab Seatbelt retractor
CN107756728A (zh) * 2017-11-23 2018-03-06 江苏祥华科技有限公司 一种电表壳修整对紧装置
CN110051086A (zh) * 2019-04-15 2019-07-26 浙江松原汽车安全系统股份有限公司 一种安全带锁扣
CN114794674A (zh) * 2022-04-29 2022-07-29 浙江松原汽车安全系统股份有限公司 一种用于安全带锁扣的开关组件和安全带锁扣

Cited By (15)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100452781B1 (ko) * 2002-09-18 2004-10-14 델파이코리아 주식회사 안전벨트의 버클스위치
JP2007111178A (ja) * 2005-10-19 2007-05-10 Tokai Rika Co Ltd バックル装置
WO2010064576A1 (ja) 2008-12-01 2010-06-10 オートリブ ディベロップメント エービー スイッチ付バックル装置
CN102227178B (zh) * 2008-12-01 2015-06-03 奥托立夫开发公司 带开关的锁扣装置
US8869357B2 (en) 2008-12-01 2014-10-28 Autoliv Development Ab Switch-equipped buckle device
US8616484B2 (en) 2009-01-20 2013-12-31 Autoliv Development Ab Seatbelt retractor
WO2011052498A1 (ja) * 2009-10-29 2011-05-05 タカタ株式会社 バックルおよびこれを備えたシートベルト装置
JP2011092377A (ja) * 2009-10-29 2011-05-12 Takata Corp バックルおよびこれを備えたシートベルト装置
JP2012152431A (ja) * 2011-01-27 2012-08-16 Takata Corp バックルスイッチ、バックル、およびシートベルト装置
WO2012101727A1 (ja) * 2011-01-27 2012-08-02 タカタ株式会社 バックルスイッチ、バックルおよびシートベルト装置
CN107756728A (zh) * 2017-11-23 2018-03-06 江苏祥华科技有限公司 一种电表壳修整对紧装置
CN107756728B (zh) * 2017-11-23 2024-02-02 江苏祥华科技有限公司 一种电表壳修整对紧装置
CN110051086A (zh) * 2019-04-15 2019-07-26 浙江松原汽车安全系统股份有限公司 一种安全带锁扣
CN110051086B (zh) * 2019-04-15 2024-05-14 浙江松原汽车安全系统股份有限公司 一种安全带锁扣
CN114794674A (zh) * 2022-04-29 2022-07-29 浙江松原汽车安全系统股份有限公司 一种用于安全带锁扣的开关组件和安全带锁扣

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6982393B2 (en) Lever fitting-type power supply circuit breaker
EP2541688B1 (en) Electrical Connector
JP2001224407A (ja) シートベルト用バックル
US4573031A (en) Push button-actuated overload protective circuit breaker
JP3945306B2 (ja) 電気接続箱
US4754105A (en) Seat belt buckle with switch
JP2014110182A (ja) 電気コネクタ、およびスクイブの接続装置
WO2004114468A1 (ja) 接続端子
US5919053A (en) Connector engaging structure
US5912445A (en) Miniature pushbutton switch with coil spring contact
EP0944135B1 (en) Terminal structure of connector
JP6285378B2 (ja) シートベルトバックルスイッチ、シートベルトバックルおよびシートベルト装置
JP4504801B2 (ja) コネクタ
US10654444B2 (en) Seatbelt buckle device and seatbelt device
JP5656670B2 (ja) バックルスイッチ、バックル、およびシートベルト装置
JP2004037164A (ja) コネクタ検査装置
EP1116956B1 (en) Electrical continuity inspection unit for connector
JP4030730B2 (ja) スイッチ装置
JP3798938B2 (ja) ブレーカ装置
JP3722759B2 (ja) シャッター付きコネクタ
EP0564949A1 (en) Electrical connector
JP4183776B2 (ja) コネクタ用ターミナル
JP2006351490A (ja) プッシュターミナル
JP2001119464A (ja) 電話機ホルダー
JP3878392B2 (ja) スイッチ装置