JP2011092377A - バックルおよびこれを備えたシートベルト装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】バックルスイッチ15は、スイッチ片を有する基板17、樹脂成形加工で形成されて基板17を固定する基板固定部材16、基板17に摺動可能に配設される摺動部材19、および摺動部材19に取り付けられるとともにスイッチ片に離接可能な接点18を少なくとも有する。摺動部材19の第3および第4被ガイド部19d,19eは、それ
ぞれ基板固定部材16の第1および第2ガイド面16a,16bに対して所定間隙c2を有する。摺動部材19の摺動方向と直交またはほぼ直交する方向に偏倚したとき、第3および第4被ガイド部19d,19eは第1および第2ガイド面16a,16bに当接することで摺動部材19を基板17の各側面17a,17bに当接させない。
【選択図】 図7
Description
がある。それを回避するためにスイッチ基板の極めて厳密な製造工程管理を要し、コストの増大を招くというおそれがある。
また、請求項2に係る発明は、前記基板固定部材が樹脂を用いて成形加工されることを特徴としている。
図1は、本発明に係るバックルの実施の形態の一例をを備えたシートベルト装置の一例を模式的に示す図である。
図1に示すように、この例のシートベルト装置1は、車両シート2の近傍に配設されたシートベルトリトラクタ3、このシートベルトリトラクタ3に引出し可能に巻き取られかつ先端のベルトアンカー4aが車体の床あるいは車両シート2に固定されるシートベルト4、シートベルトリトラクタ3から引き出されたシートベルト4を乗員のショルダーの方へガイドするガイドアンカー5、このガイドアンカー5からガイドされてきたシートベルト4に摺動自在に支持されたタング6、および車体の床あるいは車両シートに固定されかつタング6が係脱可能に挿入されてラッチされるバックル7を備えている。
この例のバックルは、バックルスイッチを除いて基本的には特開2005−144138号公報に記載されているバックルと同じである。したがって、この例のバックル7の基本的な構成および作用は、特開2005−144138号公報の記載を参照すれば容易に理解できるので簡単に説明し、それらの詳細な説明は省略する。
9はラッチ部材、10はスライダ、11はロックピン、12は解除ボタン、13は慣性レバー、14はイジェクタである。以下、この例のバックル7のタング6とのラッチ作動について簡単に説明する。
図2および図4(a)に示すように、タング6がバックル7にラッチされない非ラッチ状態では、イジェクタ14が図示しないイジェクタスプリングのばね力で左限位置(非作動位置)に設定される。イジェクタ14のこの左限位置では、ラッチ部材9はスライダ10、ロックピン11および図示しないスライダスプリングの関係で上方向に(図4(b)に示すラッチ状態からは時計回りに)回動している。このとき、スライダ10はロックピン11から外れて上方に回動した位置となる。この状態では、ラッチ部材9は、そのジョグル部9aがタング6の挿入通路上からはずれてタング6とラッチしない非ラッチ位置に設定される。また、ジョグル部9aの下端がイジェクタ14の上面に当接している。
部9bを右方へ押すことで、ラッチ部材9が反時計回りに回転する。これにより、ラッチ部材9のジョグル部9aがタング6の移動通路上に進入してタング6の係止孔6bに嵌入し、ラッチ部材9はラッチ位置となる。そして、イジェクタスプリングのばね力でイジェクタ14がタング6の右端6aを左方に押圧しているので、タング6の挿入力を解除すると、タング6の係止孔6bの右端部がジョグル部9aに係合してタング6がバックル7にラッチされる。こうして、タング6とバックル7は図3および図4(b)に示すラッチ状態となる。その場合、イジェクタ14は、ラッチ状態にあるタング6に当接した作動位置となる。
なお、慣性レバー13の作用については本発明に直接関係しないのでその説明は省略する(慣性レバー13の作用については、特開2005−144138号公報参照)。
成形加工(成型)で細長い部材に形成されている。この基板固定部材16はベース8の一側壁8aに固定されているとともに、この基板固定部材16に基板17が固定されている。その場合、摺動部材19の摺動方向(イジェクタ14の摺動方向)と直交する方向の基板固定部材16の中心位置と、同じく摺動部材19の摺動方向と直交する方向の基板17の中心位置とが一致またはほぼ一致されている。
帯状平板に形成されているとともに、図5(f)に示すように、その下面に薄板からなる互いに独立した3つのスイッチ片20,21,22が、例えば従来周知のプリント基板と同様に設けられている。これらのスイッチ片20,21,22はそれぞれ導線23,24,25に接続されている。
bを有している。第1端子18aは、各スイッチ片20,21に択一的に弾性変形して摺
動可能に当接するとともに、第2端子18bは、各スイッチ片21,22に択一的に弾性
変形して摺動可能に当接する。具体的には、第1端子18aがスイッチ片20に当接するときは第2端子18bがスイッチ片20に当接し、また、第1端子18aがスイッチ片21に当接するときは第2端子18bがスイッチ片22に当接するようになっている。
るように立設された一対の第3および第4被ガイド部19d,19e、中央部19aの摺
動方向と直交する方向に沿う両縁辺に図5(d)において上方に立設された一対の第1および第2被押圧部19f,19g、および中央部19aに設けられるとともに接点18を
取り付ける接点取付部19h,19iを有している。
材19と一体摺動可能に取り付けられる。そして、図7(a)および(b)に示すように、基板17が第1および第2端子18a,18bと第3および第4被ガイド部19d,19eとの間に弾性的に挟持される。換言すると、接点18および摺動部材19は基板17に弾性的にかつ摺動可能に取り付けられる。
19cの面19c1が基板17の側面17bと対向する。また、第3被ガイド部19dの
第1被ガイド面19d1が基板固定部材16の第1ガイド面16aと対向するとともに、
第4被ガイド部19eの第2被ガイド面19e1が基板固定部材16の第2ガイド面16
bと対向する。その場合、摺動部材19の摺動方向と直交する方向の摺動部材19の中心位置と、摺動部材19の摺動方向と直交する方向の基板17の中心位置とが一致している状態では、第1被ガイド部19bの面19b1および基板17の側面17a間の間隙と第
2被ガイド部19cの面19c1および基板17の側面17b間の間隙とは、互いに同じ
間隙c1であり、また、第3被ガイド部19dの第1被ガイド面19d1および基板固定部材16の第1ガイド面16a間の間隙と第4被ガイド部19eの第2被ガイド面19e1
および基板固定部材16の第2ガイド面16b間の間隙とは、互いに同じ間隙c2である
。そして、この例のバックルスイッチ15では、間隙c2が間隙c1より小さく設定されている(c2<c1)。
て、摺動部材作動部材14cは、第1および第2被押圧部19f,19gに当接可能とな
っている。そして、図3および図6においてイジェクタ14が左方に移動すると、摺動部材作動部材14cが第1被押圧部19fに当接してこの第1被押圧部19fを押圧する。これにより、摺動部材19は図3および図6において左方(つまり、第1被押圧部19f
の方)へ摺動して、図2に示す位置にされる。また、図2においてイジェクタ14が右方に移動すると、摺動部材作動部材14cが第2被押圧部19gに当接してこの第2被押圧部19gを押圧する。これにより、摺動部材19が図2において右方へ(つまり、第2被押圧部19gの方)へ摺動する。
りが発生する場合がある。一方、基板固定部材16の第1および第2ガイド面16a,1
6bは樹脂成形加工により形成されることから表面粗さが小さく比較的滑らかであるとともに、ばりは発生しない。
第1ガイド面16aに当接するか、あるいは、第4被ガイド部19eの第2被ガイド面19e1が基板固定部材16の第2ガイド面16bに当接する。しかし、摺動部材19の第
1および第2被ガイド部19b,19cの面19b1,19c1は、いずれも対応する基板1
7の側面17a,17bに当接しない。すなわち、第3および第4被ガイド部19d,19eは、摺動部材19の第1および第2被ガイド部19b,19cの面19b1,19c1を、いずれも対応する基板17の側面17a,17bに当接させない。
ともにばりが発生していない。したがって、摺動部材19の第1および第2被ガイド面19d1,e1が、対応する基板固定部材16の第1および第2ガイド面16a,16bに当接して摺動しても接点18が取り付けられた摺動部材19は安定してスムーズに移動するようになる。これにより、接点18は各スイッチ片20,21,22に対してスムーズに切り替えられるようになる。
7bに当接させない第3および第4被ガイド部19d,19eが摺動部材19に設けられ
る。したがって、摺動部材19の第3および第4被ガイド部19d,19eの面19d1,
19e1が、対応する基板固定部材16の第1および第2ガイド面16a,16bに当接して摺動しても、基板固定部材16の第1および第2面16a,16bが樹脂成形により滑
らかであるので、摺動部材19を安定してスムーズに移動させることができる。これにより、摺動部材19に取り付けられた接点18を各スイッチ片20,21,22に対してスムーズに切り替えることが可能となる。その結果、基板17の厳密な製造工程管理を不要にでき、このような厳密な製造工程管理に基づくコストの増大を回避することが可能となる。特に、基板固定部材16を樹脂で成形することで容易にかつ安価に形成することが可能となる。
部、19e第4被ガイド部、19f…第1被押圧部、19g…第2被押圧部、20,21,22…スイッチ片、c1,c2…間隙
Claims (3)
- ベースと、
前記ベースに、タングおよびバックルの非ラッチ時に位置する非作動位置と前記タングおよび前記バックルのラッチ時に位置する作動位置との間で長手方向に摺動可能に設けられ、前記タングの挿入によって前記作動位置へ移動するとともに、前記タングと前記バックルとのラッチ解除時に前記非作動位置へ移動しかつ前記タングを前記バックルから脱出させるイジェクタと、
前記ベースに設けられたバックルスイッチと、
を少なくとも備え、
前記バックルスイッチは、スイッチ片を有する基板、成形加工で形成されるとともに前記基板を固定する基板固定部材、前記基板に摺動可能に配設される摺動部材、および前記摺動部材に前記摺動部材と一体に摺動可能に取り付けられるとともに前記スイッチ片に離接可能な端子を有する接点を少なくとも有し、
前記摺動部材は、前記基板固定部材に対して所定間隙を有して配設されるとともに、前記摺動部材の摺動方向と直交またはほぼ直交する方向に偏倚したとき、前記基板固定部材のガイド面に当接することで前記摺動部材を前記基板の側面に当接させない被ガイド部を有することを特徴とするバックル。 - 前記基板固定部材は樹脂を用いて成形加工されることを特徴とする請求項1に記載のバックル。
- 乗員を拘束するシートベルトと、
前記シートベルトに摺動可能に支持されたタングと、
前記タングが係脱可能にラッチされるとともにバックルスイッチを有するバックルと、を少なくとも備え、
前記バックルは、請求項1または2に記載のバックルであることを特徴とするシートベルト装置。
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