JP3755346B2 - 不揮発性半導体記憶装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は不揮発性半導体記憶装置に関し、特に、複数のメモリセルに対して一度にデータの書き込みや消去を行うフラッシュメモリなどの不揮発性半導体記憶装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
フラッシュメモリなどの不揮発性半導体記憶装置は、ファイル用途のデータ格納用のデバイスとして利用されることが多い。また、このような不揮発性半導体記憶装置へのデータの書き込みは、ページと呼ばれる単位(例えば512バイト)毎に同時に行われ、また、記憶装置でのデータの消去もブロックと呼ばれる単位(例えば8k(キロ)バイト)毎に同時に行われる。
【0003】
一般に不揮発性半導体記憶装置では、データの書き込みや消去をした時、ある確率で不良が発生することがある。このため記憶装置では、データの書き込みおよび消去の毎に、その書き込まれたデータ或いは消去されたデータが適正なものか否かを装置内部で自動的に検証(ベリファイ)する。この検証は通常複数回行われ、メモリセルへの書き込みや消去が検証結果が良好となるまで重ねて行われる。そして、最終的な検証結果は外部からコマンドを与えることにより、装置の外部に読みだすことができる。
【0004】
図16はこのような検証結果を外部に読み出すことのできる従来のフラッシュメモリの一例の回路を示す。このフラッシュメモリには、複数のメモリセルが配列されたメモリセルアレイ301と、選択されたメモリセルへのデータに書き込まれる或いは消去すべきデータを一時格納するM個のページバッファ群302−0〜302−(M−1)が設けられている。このフラッシュメモリにはN個の出力回路306−0〜306−(N−1)からなる出力回路群306が設けられ、これら出力回路群306を介してデータの入出力が行われる。ここでページバッファ群の個数Mは出力ポート数Nに対応した数であって、例えばMとNは等しく設定されている。
【0005】
このフラッシュメモリには、さらに検証結果を出力するための回路として、コントローラー300の制御により動作する検証回路303が設けられ、検証時にM個のページバッファ群302−0〜302−(M−1)からの書き込み検証信号PVと消去検証信号EVを受け付ける。これら書き込み検証信号PVと消去検証信号EVは全ページバッファ群302−0〜302−(M−1)でそれぞれ共通の信号線を介して検証回路303に入力し、全ページバッファ群302−0〜302−(M−1)に対応するメモリセルに1つでも不良がある場合に低レベルとなり、全ての対応するメモリセルに不良がない場合には高レベルを維持する。検証結果を示す信号VPASSは検証回路303からラッチ回路307を介して出力回路群306内のIO0端子に対応した出力回路306−0に送られる。したがって検証した結果、不良が有る時はIO0端子の出力にその不良を示す出力が現れる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
最終の検証結果が異常ありの場合であっても、すなわち、IO0端子の出力が不良を示す場合であっても、例えば、外部装置がECC回路(誤り検出訂正回路)を有する場合や、特定のコラムアドレスだけが不良で、そのアドレスにアクセスしなければ記憶装置として使用できる場合など、装置の使用状況によっては、記憶装置として使用可能な場合がある。これらの場合には、その不良となったメモリセルのアドレスを特定する必要が生ずる。従来の記憶装置では、IO0端子の出力が不良を示した場合でも、その時点では不良セルのアドレスは未だ特定されていない。このため装置内部のページバッファ群302−0〜302−(M−1)のデータを読みだすためのコマンドを入力し、そのデータを読み出して不良セルのアドレスを特定している。この不良となったメモリセルのアドレスは、データの読み出しが外部から与えられるクロックに同期して特定される。すなわち、書き込みデータの不良アドレスを特定するためには、ページが前述のように512バイトの場合に、最大512回のクロックが必要となり、消去データの不良アドレスを特定する場合には、ブロックの8Kバイト分となる。ここで、クロックのサイクルタイムを50ナノ秒とした時では、書き込みデータの不良アドレスの特定には最大25.6マイクロ秒もかかることになる。
【0007】
そこで、本発明は上述の従来の不揮発性半導体記憶装置が有する課題に鑑み、書き込みや消去の際の不良アドレスの特定を高速化することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明の不揮発性半導体記憶装置は、ワード線の選択に応じて、複数のメモリセルに一度に書き込まれるデータまたは複数のメモリセルを一度に消去するためのデータをN個(Nは所要の自然数)に分割して格納するバッファ群と、その分割されたN個の単位毎にメモリセルが適正に書き込まれたか否かまたは適正に消去されたか否かを検証し、該N個の検証結果を保持する回路と、該保持された、検証結果を外部に出力する回路とを有することを特徴とする。
【0009】
本発明では、メモリセルに一度に書き込まれるデータ又は消去するためのデータをN個(Nは所要の自然数)に分割してバッファ群に格納し、その上でN個に分割されたデータを検証し、検証結果は保持され、保持された検証結果を出力するため、全体として不良アドレスを特定するためのデータ数はN分の1に縮小され、その分だけ高速化を図ることができる。
【0010】
【発明の実施の形態】
本発明の好適な実施例を図面を参照しながら説明する。
【0011】
図1は本実施例のフラッシュメモリの回路図である。本実施例のフラッシュメモリは、その検証結果を高速に出力するための主な構成として、当該フラッシュメモリを制御するコントローラー100と、複数のメモリセル101Cがマトリクス状に配列されたメモリセルアレイ101と、このメモリセルアレイ101に配線されたビット線BLと接続する複数のバッファ回路群102と、各バッファ回路群102からの信号を受け取る検証回路群103と、全体の検証結果を発生させる検証結果発生回路104と、分割された検出結果を格納するラッチ回路群105、信号IO0〜IO(N−1)が供給される各入出力端子毎に設けられた出力回路群106と、ラッチ回路107を有している。なお、本実施例のフラッシュメモリは上述の各回路以外にもデータを記憶し出力するための種々の処理回路を有しているが、要部である上記各回路だけを図示して説明し、他の種々の処理回路については簡単のためその説明を省略する。
【0012】
前記コントローラー100は種々の信号によって当該フラッシュメモリを制御する装置である。このコントローラー100には外部入力コマンド信号COM、外部入力カドレス信号ADD、外部入力クロック信号CLKなどが入力され、コントローラー100はこれらの入力信号を受けて種々の制御信号を生成し、これらの各種制御信号によって当該フラッシュメモリの動作を制御する。図1には、特に、検証結果を高速に出力するための制御信号として、書き込みの検証を制御するための書き込み検証制御信号PGMV、消去の検証を制御するための消去検証制御信号ERV、通常の書き込み・消去の検証結果を外部に出力させるための信号RS1、および書き込み・消去の分割された検証結果を外部に出力させるための信号RS2が示されている。また、このコントローラー100は更にその他の各種制御信号、例えばリードイネーブル信号REB、リセット信号RESETBなどを出力する。
【0013】
前記メモリセルアレイ101は、各メモリセル101Cが各ワード線WLと各ビット線BLの交差箇所に設けられ、そのメモリセル101Cがマトリクス状に配列されたものである。各メモリセル101Cには図示しないトランジスタがそれぞれ配設される。トランジスタには選択されたワード線WLの電圧に応じて電子が注入および引き抜かれるフローティングゲートが設けられ、そのフローティングゲートの電位に応じてメモリセルは「1」または「0」のデータを保持する。メモリセルにデータが消去された時、メモリセルで保持されるデータは「1」であり、メモリセルにデータが書き込まれた時、メモリセルで保持されるデータは「0」である。各メモリセルのトランジスタのドレインはビット線BLxに接続され、読み出し時には、ビット線BLのレベルをチップ外部に出力することでメモリセル101C内のデータが読み出される。
【0014】
前記複数のバッファ回路群102は、ページバッファ群であって、チップの持つ出力ポート数であるM個(Mは所要の自然数)のバッファ回路群からなり、このM個のバッファ回路群それぞれはさらにN個(Nは所要の自然数)に分割された分割バッファ回路群102−0−0〜102−(M−1)−(N−1)からなる。各分割バッファ回路群102−0−0〜102−(M−1)−(N−1)は、それぞれメモリセルアレイ101に配線されたビット線BLと接続される。M個のバッファ回路群内の各分割バッファ回路群には分割数0から(N−1)までに対応するバッファ回路群が存在する。例えば、分割数Nのうちのn(nは0から(N−1)までの間の任意の数)に対応するバッファ回路群は、全部でM個存在し、これらの出力は共通に接続されて、次の検証回路群103に接続される。ここで前記Nは検証動作を分割して行う数であり、本チップではアドレス特定のための動作がN分の1の期間で可能となり、それだけ高速化を図ることができる。
【0015】
前記検証回路群103は、前記各バッファ回路群102からの信号を受け取る回路群であって、具体的には、N個に分割された検証回路103−0〜103−(N−1)からなり、前記各バッファ回路群102からの書き込み検証信号PV0〜PV(N−1)及び消去検証信号EV0〜EV(N−1)を受け取る。これら書き込み検証信号PV0〜PV(N−1)を受け取るための信号線は、前記M個のバッファ回路群の間で共通化され、換言すれば、M本の出力線が1本に共通化されて、最終的に分割された数に対応したN本の信号線となっている。前記消去検証信号EV0〜EVNも同様に、前記M個のバッファ回路群の間で共通化され、最終的に分割された数に対応したN本の信号線となっている。この検証回路群103は、分割された信号線に応じて分割されており、個々の検証回路103−0〜103−(N−1)が各信号線に対応する。それぞれの検証回路103−0〜103−(N−1)は書き込み検証信号PV0〜PV(N−1)及び消去検証信号EV0〜EV(N−1)を受けて、それぞれ分割された各分割アドレス内での検証結果である検証信号VPASS0〜VPASS(N−1)を出力する。
【0016】
前記検証回路群103から出力される前記検証信号VPASS0〜VPASS(N−1)は、チップ全体の検証結果を発生させる検証結果発生回路104と、分割された検出結果を格納するラッチ回路群105とに送られる。前記検証結果発生回路104は個々の検証結果を総合的に判断して出力する回路であって、N個に分割された検証結果のうち1つでも不良であることが示されれば、チップ全体として不良か否かを示す検証結果信号VPASSを出力する。この検証結果信号VPASSはコントローラー100とラッチ回路107に入力する。
【0017】
同じ前記検証信号VPASS0〜VPASS(N−1)が入力される前記ラッチ回路群105は、N個のラッチ回路105−0〜105−(N−1)からなり、検出結果が不良である場合に、どこの分割部分が不良であるかを示すデータを格納する。この各ラッチ回路105−0〜105−(N−1)に一時記憶されたデータは、信号VPL0〜VPL(N−1)として、前記出力回路群106に送られる。
【0018】
前記出力回路群106は、N個の出力回路106−0〜106−(N−1)からなり、N個の外部入出力端子にそれぞれ接続している。各出力回路106−0〜106−(N−1)には、データバスからのデータ信号data0〜data(N−1)が供給され、データ出力時には各データ信号data0〜data(N−1)の値がN個の外部入出力端子の入出力信号IO0〜IO(N−1)に出力される。さらに本実施例のフラッシュメモリは、この通常のデータ出力に加えて、入出力端子に検証結果の出力が可能である。なお、本実施例では外部入出力端子IO0〜IO(N−1)の数はN個であり、検証用のアドレス分割数もNと一致するが、外部入出力端子の数は検証用の分割数より大きくすることもでき、小さくすることも可能である。N個の外部入出力端子の入出力信号IO0〜IO(N−1)は、コントーローラー100からのリードイネーブル信号REBが立ち下がった時に出力される。ここで、最初の出力回路106−0だけは他の出力回路106−1〜106−(N−1)と異なり、信号RS1にも基づいて動作する。
【0019】
前記ラッチ回路107はチップ全体として適正か否かを示す検証結果信号VPASSを受けて、これを一時格納し、1つの出力回路106−0を介して外部に出力するための回路である。この不良か否かを示す信号は信号VPLとして出力回路106−0に送られ、該出力回路106−0から外部入出力端子に送られる。
【0020】
次に、図2乃至図9をそれぞれ参照して各回路の具体的な回路構成を説明する。まず、図2は、1つの分割バッファ回路群102−m−nをブロック図で示すものである。この分割バッファ回路群102−m−nは添え字m、nが与えられており、M個中m番目のバッファ回路群102のn番目の分割バッファ回路群である。この分割バッファ回路群102−m−nの内部もさらに(k+1)個に分割された単位バッファPB−m−n−0〜PB−m−n−kからなり、すなわち、M×N×(k+1)−1が最終コラムアドレスを形成する。1つの分割バッファ回路群102−m−nは1つの分割番号nが割り当てられているため、(k+1)個ビット分の単位バッファの共通した検証信号の出力がなされる。これが書き込み検証信号PVnと消去検証信号EVnである。
【0021】
図3は図2の分割バッファ回路群102−m−nの1つの単位バッファを示す図であり、図中単位バッファPB−m−n−0の部分を回路構成を以て示したものである。なお、各単位バッファPB−m−n−0〜PB−m−n−kは接続されるビット線が異なるものの同じ回路構成を有する。図3において、ノード111はラッチ回路110に保持されたデータを出力するか、書き込むデータをラッチ回路110に入力するための、データバスに接続するノードである。このノード111は一対のトランスファゲート112、113を介してラッチ回路110に接続される。一方のトランスファゲート112のゲートには、アドレスに従ってページバッファを選択するための選択信号YD1が供給され、当該バッファの選択時には信号YD1は高レベルとなる。他方のトランスファゲート113のゲートには、書き込みをするデータをラッチ回路110に入力する時に高レベルとなる信号LDが入力する。この信号LDはpチャンネルMOSトランジスタ115のゲートにも入力し、トランスファゲート113が導通する時、該pチャンネルMOSトランジスタ115は非導通状態となり、電源電圧Vccと接地電圧間に配列されたpチャンネルMOSトランジスタ114とnチャンネルMOSトランジスタ117で構成するインバータを作動しない状態とする。nチャンネルMOSトランジスタ117のドレインと一対のトランスファゲート112、113の接続中点の間には、もう1つのnチャンネルMOSトランジスタ116が接続されている。このnチャンネルMOSトランジスタ116のゲートには、ラッチ回路110でラッチされたデータを出力する際に高レベルとなる信号RDが供給される。
【0022】
前記ラッチ回路110は一対のインバータ118、119をノード120、121において入出力相互に接続させたものである。ノード120はnチャンネルMOSトランジスタ122のゲートに接続され、このnチャンネルMOSトランジスタ122のソースは接地され、ドレインは消去検証信号EVnの信号線と接続される。このノード120はトランジスタ124を介し、さらに2つのスイッチングトランジスタ127、128を介してメモリセルアレイ101のビット線BLに接続される。ラッチ回路110の他方のノード121はnチャンネルMOSトランジスタ123のゲートに接続され、このnチャンネルMOSトランジスタ123のソースは接地され、ドレインは書き込み検証信号PVnの信号線と接続される。ノード121は更にnチャンネルMOSトランジスタ125、126を介して接地線に接続される。
【0023】
前記トランジスタ124のゲートには、書き込み時に高レベルとなる書き込み信号PGMONが供給され、書き込み時にラッチ回路110のノード120の電圧をビット線BLに伝える。前記トランジスタ127のゲートには、ビット線制御信号BLCNTRLが供給され、前記トランジスタ128のゲートには、ビット線保護信号BLPROTが供給される。これらビット線制御信号BLCNTRLとビット線保護信号BLPROTは、読み出し時、書き込み・消去の検証時、および書き込み時に高レベルとなり、ビット線BLと当該バッファ回路を電気的に接続させる。これら信号BLCNTRL、信号BLPROTは、消去時に低レベルとなり、ビット線BLと当該バッファ回路を電気的に遮断させる。ビット線BLのページバッファ側の端部には、pチャンネルMOSトランジスタ129が電源電圧Vccとビット線BLの間を断続するように接続され、このpチャンネルMOSトランジスタ129のゲートに供給されるバイアス信号PBIASは読み出し時と書き込み・消去の検証時に低レベルとなり、ビット線BLにセンス電流を流す。
【0024】
ビット線BL上のトランジスタ127とトランジスタ129の間のノードはセンシングノード130である。このセンシングノード130の電位を充電および放電するために、当該センシングノード130には放電用トランジスタ131が接続され、そのゲート電極に供給される放電信号DISが高レベル時にセンシングノード130の電圧は低レベルに引き下げられる。このセンシングノード130は前記トランジスタ125のゲート電極に接続される。すなわち、選択されたメモリセルが十分に書き込まれてなり、センシングノード130が高レベルの時、トランジスタ125は導通状態となる。このトランジスタ125のソース側には、セット信号SETがゲートに入力する前記トランジスタ126がスイッチとして設けられている。このセット信号SETは読み出し時と書き込み・消去の検証時に高レベルとなり、その結果、nチャンネルMOSトランジスタ125、126は共動して、前記センシングノード130のレベルに応じて、前記ラッチ回路110のノード121を高レベルのままか、低レベルに遷移させたりする。
【0025】
これらの各信号LD、RD、YD1、PBIAS、PGMON、SET、BLCNTRL、BLPROTはそれぞれ前記コントローラー100から送出される信号であり、各信号と回路の動作との関係については、図10〜図13を用いて後述する。簡単には、書き込みの検証時には、ノード121のレベルが高レベルから低レベルに遷移することで、書き込みが十分になされたことが分かり、逆に書き込みが十分でない不良時には、ノード121のレベルが高レベルのままで、書き込み検証信号PVnが低レベルとなり、不良が検出される。また、消去の検証時には、十分に消去されたセルについてのバッファ回路においては、ノード121のレベルが高レベルのままとなり、反対にノード120のレベルは低レベルを維持する。従って、トランジスタ122は導通することなく、消去が十分に行われたことが検出される。
【0026】
図4は前記検証回路群103内の1つの検証回路103−nの回路構成を示す。この検証回路103−nは、書き込み検証用のNANDゲート138とインバータ140の組合わせと、消去検証用のNANDゲート139とインバータ141の組合わせと、出力用のNORゲート142及びインバータ143とを有する。さらに、この検証回路103−nは、書き込み検証制御信号PMGVが高レベルの時に、書き込み検証信号PVnの信号線を電源電圧Vcc側にシフトして書き込み検証信号PVnの遷移を確実に捕らえるためのインバータ134及びpチャンネルMOSトランジスタ136を有し、同様に、消去検証制御信号ERVが高レベルの時に、消去検証信号EVnの信号線を電源電圧Vcc側にシフトして消去検証信号EVnの遷移を確実に捕らえるためのインバータ135及びpチャンネルMOSトランジスタ137を有する。
【0027】
書き込み検証用のNANDゲート138とインバータ140の組合わせからなる回路側では、書き込み検証制御信号PGMVが高レベルの時に、アクティブとなり、書き込み検証信号PVnのレベルに応じた出力をする。具体的には、不良を示す低レベルの書き込み検証信号PVnが入力した時には、NANDゲート138の出力は高レベル、インバータ140の出力は低レベルとなり、これが出力用のNORゲート142及びインバータ143を介して出力される。同様に、消去検証用のNANDゲート139とインバータ141の組合わせからなる回路側では、消去検証制御信号ERVが高レベルの時に、アクティブとなり、消去検証信号EVnのレベルに応じた出力をする。具体的には、不良を示す低レベルの消去検証信号EVnが入力した時には、NANDゲート139の出力は高レベル、インバータ141の出力は低レベルとなり、これが同じ出力用のNORゲート142及びインバータ143を介して出力される。従って、当該検証回路103−nの出力信号である検証結果信号VPASSnは、そのアドレス分割された範囲内において、書き込み検証結果か消去検証結果のいずれか一方でも不良の場合に低レベルの出力となり、良好な書き込みや消去が行われている場合には、高レベルの出力となる。
【0028】
図5は全体の検証結果を発生させる検証結果発生回路104の具体的な回路構成を示す。この検証結果発生回路104は、書き込み検証制御信号PGMVと消去検証制御信号ERVの2入力であるNORゲート150の出力部にインバータ151の入力部が接続され、該インバータ151の出力部はNANDゲート153の入力の1つとされる。このNANDゲート153は分割された各検証回路103−0〜103−(N−1)からの検証結果信号VPASS0〜VPASS(N−1)をまとめて示すためのゲートである。このNANDゲート153の出力は書き込み検証制御信号PGMVと消去検証制御信号ERVの一方が高レベルであって、且つ検証結果信号VPASS0〜VPASS(N−1)の全てが高レベルの時に、低レベルの出力をする。それ以外の場合は高レベルの出力となる。インバータ154がNANDゲート153の出力を反転するため、当該検証結果発生回路104の出力信号である全検証結果信号VPASSは、同時に選択されたメモリセルの範囲で1つでも不良があれば低レベルとなり、まったく不良がない時に高レベルとなる。
【0029】
図6は分割された検出結果を格納するラッチ回路群105の1つのラッチ回路105−nの回路構成を示す。書き込み検証制御信号PGMVと消去検証制御信号ERVの2つの信号を入力するNORゲート156の出力は、pチャンネルMOSトランジスタ158とnチャンネルMOSトランジスタ159からなるトランスファゲートと、pチャンネルMOSトランジスタ161とnチャンネルMOSトランジスタ162からなるトランスファゲートとの切り替えに使用される。前記nチャンネルMOSトランジスタ159のゲート電極と前記pチャンネルMOSトランジスタ161のゲート電極には、NORゲート156の出力がインバータ157を介して反転して供給される。
【0030】
前記pチャンネルMOSトランジスタ158と前記nチャンネルMOSトランジスタ159からなるトランスファゲートは前記検証回路103−nからの検証結果信号VPASSnをNANDゲート160に供給するか否かを制御するゲートである。前記pチャンネルMOSトランジスタ161と前記nチャンネルMOSトランジスタ162からなるトランスファゲートは、インバータ164を有するループを有効にしながらインバータ164とNANDゲート160でラッチを構成するか否かを制御するゲートである。従って、前記NORゲート156の出力が書き込み検証中または消去検証中として低レベルの際、前記pチャンネルMOSトランジスタ158と前記nチャンネルMOSトランジスタ159からなるトランスファゲートが導通状態となり、検証結果信号VPASSnがNANDゲート160に入力する。書き込み検証または消去検証が終了して、前記NORゲート156の出力が高レベルとなると、前記検証結果信号VPASSn側のトランスファゲートが閉じて、ラッチ回路のループが導通状態となり、このラッチ回路に検証結果信号VPASSnの値を格納する。
【0031】
前記NANDゲート160の出力端子はインバータ163に接続され、該インバータ163で反転し、検証位置信号VPLnとして出力される。前記NANDゲート160の他方の入力は、リセット信号RESETBの信号線が接続される。このリセット信号RESETBのレベルが高レベル時にNANDゲート160はアクティブとなり、逆にリセット信号RESETBのレベルが低レベルとなった時には、NANDゲート160は高レベルに安定して、検証位置信号VPLnを低レベルにリセットする。
【0032】
図7は出力回路群106の内の最初の出力回路106−0の回路構成を示す。信号RS1に応じてスイッチとして機能するpチャンネルMOSトランジスタ167とnチャンネルMOSトランジスタ168が、インバータを構成するpチャンネルMOSトランジスタ166とnチャンネルMOSトランジスタ169のドレイン側に配列される。なお、信号RS1はインバータ165を介して反転してpチャンネルMOSトランジスタ167のゲートに入力する。このpチャンネルMOSトランジスタ166とnチャンネルMOSトランジスタ169のゲートには、後述するラッチ回路107からの信号VPLが入力する。前記pチャンネルMOSトランジスタ167とnチャンネルMOSトランジスタ168の間の接続点の信号はNANDゲート180に入力すると共にNORゲート181にも入力する。
【0033】
同様に、信号RS2に応じてスイッチとして機能するpチャンネルMOSトランジスタ177とnチャンネルMOSトランジスタ178が、インバータを構成するpチャンネルMOSトランジスタ176とnチャンネルMOSトランジスタ179のドレイン側に配列される。なお、信号RS2はインバータ175を介して反転してpチャンネルMOSトランジスタ177のゲートに入力する。これらトランジスタ176、179のゲートには、前記ラッチ回路105−0からの信号VPL0が入力する。前記pチャンネルMOSトランジスタ177とnチャンネルMOSトランジスタ178の間の接続点の信号は、前記トランジスタ167、168の接続点の信号と同じ端子を介して、NANDゲート180に入力すると共にNORゲート181にそれぞれ入力する。
【0034】
この出力回路106−0の本来の機能であるデータの出力はデータ信号data0から入力するデータに基づき行われ、このデータ信号data0の信号線はpチャンネルMOSトランジスタ172及びnチャンネルMOSトランジスタ173からなるトランスファゲートを介してNANDゲート180に入力すると共にNORゲート181に入力する。前記信号R1、RS2はNORゲート170にも入力し、前記信号R1、RS2のいずれか一方でも高レベルの場合、NORゲート170の出力は低レベルとなる。その低レベルがゲート電圧となるトランジスタ173と、インバータ171を介して高レベルがゲート電圧となるトランジスタ172とは非導通状態となり、データ信号data0はNANDゲート180およびNORゲート181に至らない。すなわち、NANDゲート180およびNORゲート181には、データ信号data0と、反転した信号VPLと、反転した信号VPL0の3信号の1つが選択的に入力する。
【0035】
これら3つの信号が選択的に入力するNORゲート181の他の入力端子にはリードイネーブル信号REBが供給され、前記NANDゲート180の他の入力端子にはインバータ174によって反転したリードイネーブル信号REBが供給される。これらNORゲート181、NANDゲート180、インバータ174およびリードイネーブル信号REBの組み合わせから、一対のpチャンネルMOSトランジスタ182とnチャンネルMOSトランジスタ183は3状態の出力段として機能し、これらMOSトランジスタ182、183のドレインが出力端子184として用いられる。この出力端子184に信号IO0が現され、チップ外部にその信号IO0が出力される。
【0036】
図8は出力回路群106の最初以外の出力回路の1つである出力回路106−nの回路構成を示す。信号RS2に応じてスイッチとして機能するpチャンネルMOSトランジスタ193とnチャンネルMOSトランジスタ194が、インバータを構成するpチャンネルMOSトランジスタ192とnチャンネルMOSトランジスタ195のドレイン側に配列される。なお、信号RS2はインバータ191を介して反転してpチャンネルMOSトランジスタ193のゲートに入力する。このpチャンネルMOSトランジスタ192とnチャンネルMOSトランジスタ195のゲートには、前述したラッチ回路105−nからの信号VPLnが入力する。前記pチャンネルMOSトランジスタ193とnチャンネルMOSトランジスタ194の間の接続点の信号はNANDゲート200に入力すると共にNORゲート201にも入力する。
【0037】
信号RS2はそのままpチャンネルMOSトランジスタ197及びnチャンネルMOSトランジスタ196からなるトランスファゲートのゲート制御にも使用される。なお、インバータ191で反転された信号RS2はnチャンネルMOSトランジスタ196のゲート制御にも使用される。このため信号RS2のレベルに応じて、トランジスタ196、197からなるトランスファゲートと、トランジスタ193、194からなるスイッチのどちらか一方が導通し同時に他方が非導通となる。この出力回路106−nのデータ出力はデータ信号datanから入力するデータに基づき行われ、このデータ信号datanの信号線はpチャンネルMOSトランジスタ197及びnチャンネルMOSトランジスタ196からなるトランスファゲートを介してNANDゲート200に入力すると共にNORゲート201に入力する。従って、信号RS2のレベルが高レベルの際には、前述したラッチ回路105−nからの信号VPLnがNANDゲート200及びNORゲート201に到達し、逆に、信号RS2のレベルが低レベルの際には、データバスからデータ信号datanがNANDゲート200及びNORゲート201に到達する。
【0038】
これら2つの信号が選択的に入力するNORゲート201の他の入力端子にはリードイネーブル信号REBが供給され、前記NANDゲート200の他の入力端子にはインバータ198によって反転したリードイネーブル信号REBが供給される。これらNORゲート201、NANDゲート200、インバータ198およびリードイネーブル信号REBの組み合わせから、一対のpチャンネルMOSトランジスタ202とnチャンネルMOSトランジスタ203は3状態の出力段として機能し、これらMOSトランジスタ202、203のドレインが出力端子204として用いられる。この出力端子204に信号IOnが現され、チップ外部に出力される。
【0039】
図9はラッチ回路107の回路構成を示す。このラッチ回路107は、全体の検証結果を発生させる検証結果発生回路104からの全検証結果信号VPASSを一時的に格納して、これを最初の出力回路106−0に信号VPLとして出力するための回路である。書き込み検証制御信号PGMVと消去検証制御信号ERVの2つの信号を入力するNORゲート206の出力は、pチャンネルMOSトランジスタ208とnチャンネルMOSトランジスタ209からなるトランスファゲートと、pチャンネルMOSトランジスタ211とnチャンネルMOSトランジスタ212からなるトランスファゲートとの切り替えに使用される。前記nチャンネルMOSトランジスタ209のゲート電極と前記pチャンネルMOSトランジスタ211のゲート電極には、NORゲート206の出力がインバータ207を介して反転して供給される。
【0040】
前記pチャンネルMOSトランジスタ208と前記nチャンネルMOSトランジスタ209からなるトランスファゲートは前記検証結果発生回路104からの全検証結果信号VPASSをNANDゲート210に供給するか否かを制御するゲートである。前記pチャンネルMOSトランジスタ211と前記nチャンネルMOSトランジスタ212からなるトランスファゲートは、インバータ214を有するループを有効にしながらインバータ214とNANDゲート210でラッチを構成するか否かを制御するゲートである。従って、前記NORゲート206の出力が書き込み検証中または消去検証中として低レベルの際、前記pチャンネルMOSトランジスタ208と前記nチャンネルMOSトランジスタ209からなるトランスファゲートが導通状態となり、全検証結果信号VPASSがNANDゲート210に入力される。書き込み検証または消去検証が終了して、前記NORゲート206の出力が高レベルとなると、前記全検証結果信号VPASS側のトランスファゲートが閉じると共にラッチ回路のループが前記pチャンネルMOSトランジスタ211と前記nチャンネルMOSトランジスタ212からなるトランスファゲートが導通状態となることで帰還ループとなり、このラッチ回路に全検証結果信号VPASSの値を格納する。
【0041】
NANDゲート210の出力端子はインバータ213に接続され、該インバータ213で反転して検証信号VPLとして出力される。前記NANDゲート210の他方の入力は、リセット信号RESETBの信号線が接続される。このリセット信号RESETBのレベルが高レベル時にNANDゲート210はアクティブとなり、逆にリセット信号RESETBのレベルが低レベルとなった時には、NANDゲート210は高レベルに安定して、検証信号VPLを低レベルにリセットする。
【0042】
おおむね上述の如き回路構成を有する本実施例のフラッシュメモリはメモリセル101Cへの書き込み、消去、読み出しなどの動作を行う。本実施例の特徴である検証動作の高速化に関して、はじめに、図10を参照して書き込みが正常に終了する場合について説明し、次に、図11を参照して書き込みが異常に終了する場合について説明し、続いて、図12を参照して消去が正常に終了する場合について説明し、最後に、図13を参照して消去が異常に終了する場合について説明する。
【0043】
本実施例のNAND型フラッシュメモリの場合、全ての動作は外部から入力されるコマンドによって制御される。図10に示すように、書き込み時には、初めに時点T1で信号CLEが高レベルに遷移して、アドレス入力コマンド(図10中、Com.で示す。)がフラッシュメモリに入出力端子I/Oより入力され、続いて、信号ALEが高レベルの期間にデータ入力を始めるスタートアドレス(図10中、Add.で示す。)が入力される。
【0044】
図10では、説明のために、3つの単位バッファに関するタイムチャートを例示している。これら単位バッファは、単位バッファPB−2−2−kと、単位バッファPB−6−5−0と、その他の単位バッファPBnである。前記単位バッファPB−2−2−kは、第2入出力端子にデータを出力するメモリセルに対応し、アドレス分割としては3番目の分割群(0が分割群の1に対応するため)に属する。添え字のkはその分割されたアドレス内での最終アドレスを意味する。前記単位バッファPB−6−5−0は、第6入出力端子にデータを出力するメモリセルに対応し、アドレス分割としては6番目の分割群に属する。また、他の単位バッファPBnはその他のバッファ回路群102の内部の1つの分割バッファ回路群のさらに1つの単位バッファを示す。
【0045】
実際にデータがバッファに持ち込まれる以前に、各単位バッファ内においては、時点T2で前記バイアス信号PBIASが高レベルから低レベルに変化し、前記セット信号SETが低レベルから高レベルに変化する。すると、図3のpチャンネルMOSトランジスタ129が導通して、nチャンネルMOSトランジスタ127、128は非導通なためにセンシングノード131のレベル(図10中、その電位をSNSで示す。)が高レベルになり、その結果、ラッチ回路110のノード121に接続するnチャンネルMOSトランジスタ125も導通状態になる。同時に、セット信号SETも低レベルから高レベルに変化し、nチャンネルMOSトランジスタ126が導通する。このためラッチ回路110のノード121の電圧(図10中、その電位をBで示す。)はnチャンネルMOSトランジスタ125、126を介して低レベルに変化し、その反対に当該ラッチ回路120の反対側のノード120の電圧(図10中、その電位をAで示す。)は高レベルへ変化する。
【0046】
次に、時点T3で信号PBIAS、信号SETが各トランジスタ125、126を非導通にさせる側にレベルシフトし、信号LDが高レベルに遷移する。この信号LDの変化によって、各分割バッファ回路群102の各単位バッファ内部のnチャンネルMOSトランジスタ113が導通状態となり、ラッチ回路110は信号YD1が高レベル時にnチャンネルMOSトランジスタ112を介してデータバス側に接続される。書き込みがなされるビットについては、対応するバッファには書き込まれるデータ「0」が外部から入力される。すなわち、その対応するラッチ回路110のノード120は、セット時に高レベルであったものが低レベルに反転し、その逆に、ノード121はセット時に低レベルであったものが高レベルに反転する。一方、書き込みをしないビットについては、データ「1」が外部から入力し、その対応するラッチ回路110の各ノード120、121は、セット時のままに、高レベルおよび低レベルを維持する。図10中、単位バッファPB−2−2−kと単位バッファPB−6−5−0がデータ書き込みがなされるメモリセルに対応し、その他の単位バッファPBnはデータ書き込みがなされないメモリセルに対応する。単位バッファPB−2−2−kと単位バッファPB−6−5−0では、各ノード120、121のレベルが信号YD1の後にそれぞれ反転しているが、その他の単位バッファPBnでは信号YD1の後でもノードのレベルは反転していない。なお、プログラムしたいメモリセル101Cは消去された状態にあり、電流を流す状態にある。
【0047】
続いて、時点T4で再び信号CLEが高レベルとなり、書き込み動作をさせるためのコマンドが入出力端子に供給され、本実施例のフラッシュメモリは書き込みと書き込み検証動作を開始する。
【0048】
まず、第1回目の書き込み検証動作が行われる。これは書き込み制御信号PGMVが低レベルから高レベルに変化して、書き込み検証が行われる。書き込み検証が開始すると、ビット線制御信号BLCNTRLが高レベルに変化し、続いて、ビット線保護信号BLPROTも高レベル、バイアス信号PBIASが低レベルに変化して、ビット線BLとセンシングノード130が電気的に接続される。この電気的に接続されたセンシングノード130にはpチャンネルMOSトランジスタ129から電流が流れる状態にあり、ビット線BLを介してメモリセル101C側で電流を流すか否かで、センシングノード130の電圧が変化する。第1回目の書き込み検証動作では、全てのメモリセルにはデータ「1」が書き込まれているため、メモリセル101Cは電流を流す状態にある。従って、各単位バッファにおけるセンシングノード130のレベルは低レベルである。
【0049】
この期間に図10中の時点T5に、セット信号SETが低レベルから高レベルに変化して、nチャンネルMOSトランジスタ126は一時的に導通状態となる。しかしながら、前記センシングノード130は低レベルであるため、ラッチ回路110のノード121が接地電圧に電気的に接続することはなく、ラッチ回路110内でのデータ保持状態は変化しない。すなわち、単位バッファPB−2−2−kと単位バッファPB−6−5−0のノード120は低レベルのままであり、単位バッファPB−2−2−kと単位バッファPB−6−5−0のノード121は高レベルのままである。一方、書き込みがなされないメモリセルに対応した単位バッファPBnでは、ノード120が高レベルであり、ノード121が低レベルである。
【0050】
書き込み検証動作では、その検証のためにラッチ回路121のノード121のレベルが読み出される。すなわち、書き込みがなされない単位バッファPBnについては、ノード121のレベルが低レベルのままであることから、このノード121にそのゲートが接続するnチャンネルMOSトランジスタ123は非導通のまま維持される。一方、書き込みが行われたメモリセルに対応する単位バッファPB−2−2−kと単位バッファPB−6−5−0においては、ノード121は高レベルのままであることから、このノード121に接続するnチャンネルMOSトランジスタ123は導通状態になる。従って、書き込み検証信号PV2と書き込み検証信号PV5が低レベルとなり、これらが前記検証回路群103の検証回路103−2と検証回路103−5にそれぞれ供給される。他の単位バッファPBnには書き込みがなく、書き込み検証信号PVnの同じ信号線に出力するアドレス分割数nについての他の単位バッファにも書き込みがない場合には、図10に示すように、書き込み検証信号PVnは高レベルとされる。各検証回路103−0〜103−(N−1)に入力する各書き込み検証信号PVnは、各M個の各バッファ回路群102−0〜102−(M−1)を総括しており、換言すれば、各分割バッファ回路群102の出力が同じアドレス分割された番号毎にM個分だけ共通化されていることから、全部でN個の書き込み検証信号をもって選択されたメモリセルに関しチップ全般の検証が可能となる。
【0051】
各検証回路103−0〜103−(N−1)は、前記各バッファ回路群102からの書き込み検証信号PV0〜PV(N−1)を受け取り、この場合、書き込み制御信号PGMVが高レベルで消去制御信号ERVが低レベルであるために、書き込み検証信号PV0〜PV(N−1)に基づいたそれぞれ検証結果信号VPASS0〜VPASS(N−1)を出力する。特に、書き込み検証信号PV2と書き込み検証信号PV5が不良を示す低レベルであることから、検証結果信号VPASS2と信号VPASS5は低レベルとなり、他の検証結果信号VPASSnは良好である高レベルを示す。
【0052】
これら検証結果は、本実施例のフラッシュメモリにおいては、2系統の出力としてチップ外部に出力される。1つは全検証結果信号VPASSとしての出力であり、もう1つはその不良箇所を特定するために分割して出力される検証位置信号VPL0〜VPL(N−1)である。まず、全検証結果信号VPASSでは、前記検証回路群103からの検証結果信号VPASS0〜VPASS(N−1)の全てが高レベルの時に、全検証結果信号VPASSが高レベルとなる。それ以外の場合は低レベルの出力であって、同時に選択されたメモリセルの範囲で1つでも不良があることを示す。この第1回目の検証動作では、検証結果信号VPASS2と信号VPASS5が不良であることを示しているため、全検証結果信号VPASSも低レベルとなる。
【0053】
この全検証結果信号VPASSの出力はチップ全体を制御するコントローラー100に供給される。コントローラー100は全検証結果信号VPASSの出力が不良を示す低レベルであることを受け、書き込み制御信号PGMVを高レベルから低レベルに変化させて、書き込み信号PGMを逆に低レベルから高レベルに変化させ、書き込み動作を開始させることになる。
【0054】
一方、不良箇所を特定するために分割して出力される検証位置信号VPL0〜VPL(N−1)は、分割番号の第2番目と第5番目にかかる信号VPL2と信号VPL5がラッチ回路105−2およびラッチ回路105−5から出力される。この第1回目の検証動作時では、特に外部に不良であることを出力することはなく、コントローラー100が書き込みをするように、当該メモリ全体を制御する。
【0055】
第1回目の書き込み動作では、書き込み信号PGMが高レベルになり、高レベルにされた書き込み信号PGMONが単位バッファの前記トランジスタ124のゲートに供給され、ラッチ回路110のノード120の電圧が導通状態のトランジスタ127、128を介してビット線BLに伝えられる。検証時に不良であった単位バッファPB−2−2−kと単位バッファPB−6−5−0のノード120は電圧が低レベルであり、これを用いて所要のメモリセル101Cに書き込みが行われる。正常な書き込みが行われた場合には、メモリセル101Cのトランジスタが電流を流さない閾値電圧を有するようになる。一方、書き込みが未だ不良である場合には、消去状態と同じでデータ「1」を有してメモリセル101Cが電流を流すことになる。
【0056】
この書き込み動作の後、本実施例のフラッシュメモリは、第2回目の書き込み検証動作をする。ここで、図10に示す例では、第1回目の書き込み動作中に単位バッファPB−6−5−0にかかるメモリセル101Cについて十分な書き込みがなされたものとする。このため単位バッファPB−2−2−kと他の単位バッファPBnは第1回目の書き込み検証動作中と同じ動作をするが、十分な書き込みがなされた単位バッファPB−6−5−0については、第1回目の書き込み検証動作中と異なる動作をする。すなわち、単位バッファPB−6−5−0に属するメモリセルは十分に書き込まれた結果、データ「0」を有することになり、このためメモリセルは電流を流さなくなる。従って、時点T6から電源電圧Vcc側のトランジスタ129を介してセンシングノード130が段々と充電されていき、その電圧が高くなる。その結果、第2回目の書き込み検証動作中に、セット信号SETのレベルが高くなり、nチャンネルMOSトランジスタ126が導通した期間内で、ラッチ回路110のノード121の電圧は高レベルから低レベルに変化する。ノード121の電圧が低くなればnチャンネルMOSトランジスタ123が導通することはなく、書き込み検証信号PV5は高レベルを維持し、言い換えれば、不良であることを示す低レベルに下がらなくなる。
【0057】
第1回目の検証時とは異なり第2回目の書き込み検証時では書き込み検証信号PV5が低レベルから高レベルに転ずる。従って、この第2回目の検証時では、書き込み検証信号PV2だけが低レベルとなり、他の書き込み検証信号PV0、PV1、PV3〜PV(N−1)は高レベルとなる。これらが検証回路群103に入力し、検証結果信号VPASS0〜VPASS(N−1)が出力される。書き込み検証信号PV5が高レベルに転じたことから、検証回路群103からの検証結果信号VPASS5は高レベルに転ずる。しかし、検証結果信号VPASS2は低レベルのままであるため、前記検証結果発生回路104からの全検証結果信号VPASSは未だ不良を示す低レベルのままとされる。
【0058】
再び、コントローラー100は全検証結果信号VPASSが低レベルであることを受けて、さらに書き込みと検証を継続するようにチップを動作させる。第2回目の書き込み動作でも、第1回目の書き込み動作時と同様に、書き込み信号PGMが高レベルになり、高レベルにされた書き込み信号PGMONが単位バッファの前記トランジスタ124のゲートに供給され、ラッチ回路110のノード120の電圧が導通状態のトランジスタ127、128を介してビット線BLに伝えられる。今度は、図10に示すように、先の検証時に不良であった単位バッファPB−2−2−kが十分書き込まれたものとされる。すなわち、前記単位バッファPB−2−2−kのノード120は電圧が低レベルであり、これを用いて所要のメモリセル101Cが再度書き込まれる。
【0059】
十分な書き込みが行われた場合には、メモリセル101Cのトランジスタが電流を流さなくなる。図10の例では、第2回目の書き込み期間内に、先の検証時に不良であった単位バッファPB−2−2−kが十分書き込まれたものとされ、その結果、単位バッファPB−2−2−kに属するメモリセルは電流を流さなくなる。従って、時点T6から電源電圧Vcc側のトランジスタ129を介してセンシングノード130が段々と充電されていき、その電圧が高くなる。その結果、第2回目の書き込み検証動作中に、セット信号SETのレベルが高くなり、nチャンネルMOSトランジスタ126が導通した期間内で、ラッチ回路110のノード121の電圧は高レベルから低レベルに変化する。ノード121の電圧が低くなればnチャンネルMOSトランジスタ123が導通することはなく、書き込み検証信号PV2は高レベルを維持し、言い換えれば、不良であることを示す低レベルに下がらなくなる。
【0060】
書き込み検証信号PV2が高レベルに転じたことから、検証回路群103からの検証結果信号VPASS2は高レベルに転ずる。その結果、検証結果信号VPASS0〜VPASS(N−1)は全て高レベルとなり、前記検証結果発生回路104からの全検証結果信号VPASSは全体にわたって良好であることを示す高レベルに転ずる。同様に、ラッチ回路105からの出力である検証位置信号VPL0〜VPL(N−1)も全部高レベルとなり、ラッチ回路107の出力である信号VPLも高レベルとなる。前記検証結果発生回路104で生成された全検証結果信号VPASSはコントローラー100に送られ、コントローラー100は当該メモリセル101Cの全般にわたって十分な書き込みがなされた旨の情報を得る。そこで、コントローラー100は書き込み動作と書き込み検証動作を終了させる。
【0061】
書き込み動作の終了後、信号CLEが高レベルとされ、通常のリードステータスのコンマンドが入力される。すると、信号RS1が低レベルから高レベルに変化する。出力回路群106の内の最初の出力回路106−0では、検証位置信号VPLが出力のための入力として有効となり、その他の出力回路106−1〜106−(N−1)ではデータバスからの信号data1−data(N−1)が出力のための入力として有効となる。これら信号は時点T7のリードイネーブル信号REBの立ち下がりで出力される。図10の例においては、リードイネーブル信号REBの立ち下がりで入出力信号IO0は低レベルに遷移し、これは書き込みが正常に終了したことをチップ外部に出力するものとなる。
【0062】
このように入出力信号IO0が低レベルで、正常な書き込みがなされたことを示していることから、この時点で書き込み動作を終了することも可能であるが、ここで終了せずに、アドレス分割群に対応した各分割アドレス毎の良・不良のステータスを探ることも可能である。本実施例のフラッシュメモリでは、第2のリードステータスのコマンドを信号CLEが再び高レベルとされた期間内に入力する。この入力によって、出力回路群106の内の最初の出力回路106−0では、検証位置信号VPL0が出力信号として有効になり、他の出力回路106−1〜106−(N−1)ではラッチ回路群105からの信号VPL1〜VPL(N−1)が有効となる。これら信号VPL0〜VPL(N−1)は、書き込みが正常に終了したために全て低レベルの信号であり、リードイネーブル信号REBの立ち下がりでチップ外部に対応する入出力端子を介して出力される。なお、1つの入出力端子における検証位置信号VPLnが低レベルということは、1つの分割された対応するアドレス範囲で書き込みが正常に行われたことを示す。
【0063】
なお、図10の例では、信号RS1に応じてリードステータスのために信号VPLを一旦出力させてから、次に信号RS2によって各分割されたアドレス範囲毎のリードステータス動作を行うようにしているが、信号RS1に応じたリードステータスを行わず、信号RS2に基づくリードステータス動作を行うようにしても良い。
【0064】
次に、図11を参照しながら、書き込み動作が異常な状態を以て終了する場合について説明する。ここで、書き込み動作が異常な状態を以て終了する場合とは、メモリセルアレイ101内の少なくとも1つのメモリセル101Cが、書き込みモードにあるにもかかわらず、十分な書き込みがなされないまま書き込み動作が終了することを意味する。通常、コントローラー100は書き込み状態であるにもかかわらず未だ十分に書き込みがなされないメモリセルが存在する場合に、書き込み動作と書き込み検証動作を繰り返して行うが、複数回繰り返した後でも未だ十分な書き込みがなされないメモリセルがある場合に異常終了という形で書き込み動作を終了する。なお、図11では、説明の便宜のためにn回の書き込み検証で終了としているが、これは3回の書き込み検証で終了せずに、さらに多く回数の書き込み検証が行われることを意味する。
【0065】
図11のチャートに従った書き込みおよび書き込み検証動作では、前述の図10の書き込みおよび書き込み検証動作と比べれば、第n回目の書き込みによっても単位バッファPB−2−2−kに属するメモリセル101Cで十分な書き込みができなかったものと仮定しており、その部分だけが異なった動作であって、他の動作については簡単のため重複する説明を省略する。すなわち、初めに図10の動作と同様に、その詳細な動作は同じであるので省略するが、コマンドの入力やアドレス入力を行い、第1回目の検証と書き込み、および第2回目の書き込み検証を行う。
【0066】
第2回目の書き込み検証後では、単位バッファPB−2−2−kに属するメモリセル101Cで十分な書き込みができていないため、書き込み検証信号PV2だけが低レベルとなり、他の書き込み検証信号PV0、PV1、PV3〜PV(N−1)は高レベルとなる。これらが検証回路群103に入力し、検証結果信号VPASS0〜VPASS(N−1)が出力される。検証結果信号VPASS2は不良セルであることを示す低レベルのままであり、前記検証結果発生回路104からの全検証結果信号VPASSは未だ不良を示す低レベルのままとされる。従って、コントローラー100は全検証結果信号VPASSが低レベルであることを受けて、さらに何回かの書き込みと検証を継続するようにチップを動作させる。
【0067】
第n回をこのフラッシュメモリで設定された最大の書き込みとその検証の反復回数とすると、異常終了とは、第n回目においても不良のメモリセルが残存する場合を意味する。この書き込みとその検証の最大反復回数に達した時点で、書き込み検証信号VP2は未だ低レベルであり、他の書き込み検証信号PV0、PV1、PV3〜PV(N−1)は高レベルであり、検証回路群103で生成される検証結果信号VPASS2は低レベルであり、同じく検証回路群103で生成される他の検証結果信号VPASS0,VPASS1,VPASS3〜VPASS(N−1)は高レベルである。また、検証結果発生回路104で生成される全検証結果信号VPASSは、検証結果信号VPASS2が低レベルであるため、低レベルである。ラッチ回路107からの検証位置信号VPLとラッチ回路105で生成される検証位置信号VPL2は低レベルであり、他の検証位置信号VPL0、VPL1、VPL3〜VPL(N−1)は高レベルである。
【0068】
前記検証結果発生回路104で生成された全検証結果信号VPASSはコントローラー100に送られ、コントローラー100は当該メモリセル101Cの少なくとも1つのメモリセル101Cでは十分な書き込みがなされなかった旨の情報を得る。そこで、コントローラー100は反復回数が上限のn回に達しているために書き込み動作と書き込み検証動作を終了させる。
【0069】
書き込み動作の終了後、信号CLEが高レベルとされ、通常のリードステータスのコンマンドが入力される。すると、信号RS1が低レベルから高レベルに変化する。出力回路群106の内の最初の出力回路106−0では、検証位置信号VPLが出力のための入力として有効となり、その他の出力回路106−1〜106−(N−1)ではデータバスからの信号data1−data(N−1)が出力のための入力として有効となる。これらの信号は時点T7のリードイネーブル信号REBの立ち下がりで出力される。図11の例においては、リードイネーブル信号REBの立ち下がりで入出力信号IO0は高レベルに遷移し、これは書き込みが異常状態を以て終了したことをチップ外部に出力するものとなる。
【0070】
このように入出力信号IO0が高レベルで、異常な書き込みがなされたことを示していることから、アドレス分割群に対応した各分割アドレス毎の良・不良のステータスを探る動作が行われ、書き込みに失敗したメモリセルのアドレスを特定する。本実施例のフラッシュメモリでは、第2のリードステータスのコマンドを信号CLEが再び高レベルとされた期間内に入力する。この入力によって、出力回路群106の内の最初の出力回路106−0では、検証位置信号VPL0が出力信号として有効になり、他の出力回路106−1〜106−(N−1)ではラッチ回路群105からの信号VPL1〜VPL(N−1)が有効となる。これら検証位置信号VPL0〜VPL(N−1)の内、検証位置信号VPL2は低レベルであり、他の検証位置信号VPL0、VPL1、VPL3〜VPL(N−1)は高レベルである。そして、リードイネーブル信号REBの立ち下がりでチップ外部に、対応する入出力端子を介して出力される。
【0071】
チップ外部では信号IO2だけが高レベルとして検出され、これはチップの外部に分割番号2の分割アドレス範囲内に書き込み不良のメモリセルが存在することを示す。本実施例のフラッシュメモリにおいては、アドレスがN個に分割されていることから、分割番号2のところだけに不良セルが存在することが特定されている時点で、そのさらに詳細なアドレスを特定するために走査する範囲がN分の1とされ、従って、同じ速度で特定作業を進めても、その特定のための時間はN分の1となる可能性が高い。すなわち、本実施例のフラッシュメモリでは不良セルのアドレスを特定するための作業がN倍の高速で行われ得る。
【0072】
なお、図11の例では、信号RS1に応じてリードステータスのために信号VPLを一旦出力させてから、次に信号RS2によって各分割されたアドレス範囲毎のリードステータス動作を行うようにしているが、信号RS1に応じたリードステータスを行わず、信号RS2に基づくリードステータス動作を行うようにしても良い。
【0073】
次に、図12を参照しながら、消去動作と消去検証動作について説明する。本実施例のNAND型フラッシュメモリの場合、消去時には、初めに時点T11で信号CLEが高レベルに遷移して、アドレス入力コマンド(図12中、Com.で示す。)がフラッシュメモリに入出力端子I/Oより入力され、続いて、信号ALEが高レベルの期間に消去するブロックのアドレス(図12中、Add.で示す。)を入力する。
【0074】
図12では、図10、11と同様に、説明のために、3つの単位バッファに関するタイムチャートを例示する。これら単位バッファは、単位バッファPB−2−2−kと、単位バッファPB−6−5−0と、その他の単位バッファPBnである。前記単位バッファPB−2−2−kは、アドレス分割としては3番目の分割群(0が分割群の1に対応するため)に属し、前記単位バッファPB−6−5−0は、アドレス分割としては6番目の分割群に属する。また、他の単位バッファはその他のバッファ回路群102の内部の1つの分割バッファ回路群のさらに1つの単位バッファを示す。なお、消去動作および消去検証動作の期間中は、信号LD、信号RD、およびバッファ回路群102内の信号YD1は低レベルに維持される。また、これらこれら単位バッファに対応したメモリセルは全てデータ「0」を有しており、セルは電流を流さない状態(書き込まれた状態)とされている。なお図12においても、信号Aは対応する単位バッファのラッチ回路110のノード120の電位であり、信号Bは対応する単位バッファのラッチ回路110のノード121の電位であり、信号SNSは対応する単位バッファのノード130の電位である。
【0075】
再び信号CLEが高レベルとなって、消去コマンドが入力されると、先ず、消去制御信号ERVが低レベルから高レベルに変化する。このように消去制御信号ERVが高レベルになると、消去検証動作が開始する。消去検証動作が始まると、時点T12で信号PGMONは高レベルになり、信号DISも高レベルとなって、バッファ回路群102のラッチ回路110のノード120が低レベルにセットされ、反対側のノード121は高レベルにセットされる。このセット動作の後、信号PGMONと信号DISは低レベルに戻される。続いて、ビット線制信号BLCNTRLとビット線保護信号BLPROTが高レベルに変化し、且つ信号PBIASが低レベルに変化して、ビット線BLを介してセンシングノード130とメモリセル101Cが接続され、セルデータ(この消去時には、同じビット線に接続される消去予定のブロック内のメモリセル一括して)のセンシングが開始する。ここで全てのメモリセルは電流を流さないことから、センシングノード130のレベル(図12中、電位SNSで示す。)は高レベルに充電される。
【0076】
続いて、時点T13で信号SETが高レベルになり、全ての単位バッファ内のラッチ回路110のノード120は高レベルになり、ノード121は低レベルに再セットされる。前記ノード120はnチャンネルMOSトランジスタ122のゲートに接続することから、当該nチャンネルMOSトランジスタ122は導通し、一旦、全ての消去検証信号EV0〜EV(N−1)は消去が不良であることを意味する低レベルになる。そして、ビット線制信号BLCNTRLとビット線保護信号BLPROTが低レベルに制御され、ビット線BLは電気的にバッファ回路群102とメモリセル101Cの間で電気的に非導通とされる。
【0077】
ここで、前述のように、説明の簡略化のために3つの単位バッファについての動作に着目する。この3つの単位バッファは、書き込み動作と書き込み検証動作(図10、図11参照)に用いた単位バッファPB−2−2−kと、単位バッファPB−6−5−0と、その他の単位バッファPBnである。この第1回目の消去検証時には、これらのバッファからの消去検証信号EV2、消去検証信号EV5、消去検証信号EVnが共にが低レベルとなり、これらが前記検証回路群103の検証回路103−2、103−5、103−nにそれぞれ供給される。各検証回路103−0〜103−(N−1)に入力する各消去検証信号は、各M個の各バッファ回路群102−0〜102−(M−1)を総括しており、換言すれば、各分割バッファ回路群102の出力が同じアドレス分割された番号毎にM個分だけ共通化されていることから、全部でN個の消去検証信号(0からN−1番まで)をもって選択されたメモリセルに関しチップ全般の検証が可能となる。
【0078】
各検証回路103−0〜103−(N−1)は、前記各バッファ回路群102からの消去検証信号EV0〜EV(N−1)を受け取り、この場合、書き込み制御信号PGMVが低レベルで消去制御信号ERVが高レベルであるために、消去検証信号EV0〜EV(N−1)に基づいたそれぞれ検証結果信号VPASS0〜VPASS(N−1)を出力する。特に、ここでは全ての検証結果信号VPASS2、信号VPASS5、他の検証結果信号VPASSnは低レベルとなる。
【0079】
これら検証結果は、本実施例のフラッシュメモリにおいては、書き込み検証時と同様に、2系統の出力としてチップ外部に出力される。1つは全検証結果信号VPASSとしての出力であり、もう1つはその不良箇所を特定するために分割して出力される検証位置信号VPL0〜VPL(N−1)である。まず、全検証結果信号VPASSでは、前記検証回路群103からの検証結果信号VPASS0〜VPASS(N−1)の全てが高レベルの時に、全検証結果信号VPASSが高レベルとなる。それ以外の場合は低レベルの出力であって、同時に選択されたメモリセルの範囲で1つでも不良があることを示す。この第1回目の消去検証動作では、全部の検証結果信号VPASS2、VPASS5、VPASSnが不良であることを示しているため、当然ながら全検証結果信号VPASSも低レベルとなる。
【0080】
消去検証の結果として、全検証結果信号VPASSが低レベルのため、コントローラー100は第1回目の消去動作をする。この消去時には消去検証制御信号ERVが低レベル消去制御信号ERが高レベルとされ、消去したいブロック内の複数のメモリセルを一括して消去する。ここで説明のため、単位バッファPB−2−2−kにかかるメモリセル101Cでは、消去がうまく行かず、その他の単位バッファPB−6−5−0、PBnにかかるメモリセル101Cについては良好な消去がなされたものと仮定する。すなわち、単位バッファPB−2−2−kにかかるメモリセル101Cは電流を流さず、その他の単位バッファPB−6−5−0、PBnにかかるメモリセル101Cは電流を流さないものとする。
【0081】
第1回目の消去動作の後、本実施例のフラッシュメモリは第2回目の消去検証動作を行う。まず、消去検証制御信号ERVが低レベルから高レベルに変化し、消去検証動作に入る。単位バッファPB−2−2−kにかかるメモリセル101Cでは未だ不良のままであるので、前述の第1回目の消去検証動作と同じ動作を繰り返す。ところが、その他の単位バッファPB−6−5−0、PBnにかかるメモリセル101Cでは、良好な消去がされていることから、メモリセル101Cは電流を流して異なる動作をする。消去検証動作が始まると、信号PGMONは高レベルになり、信号DISも高レベルとなって、バッファ回路群102のラッチ回路110のノード120が一旦低レベルにセットされ、反対側のノード121は高レベルにセットされる。このセット動作の後、信号PGMONと信号DISは低レベルに戻される。続いて、ビット線制信号BLCNTRLとビット線保護信号BLPROTと、信号PBIASによって、ビット線BLを介してセンシングノード130とメモリセル101Cが接続され、セルデータのセンシングを開始する。ここで単位バッファPB−2−2−kにかかるメモリセルは電流を流さないことから、センシングノード130のレベルは高レベルに充電されるが、その他の単位バッファPB−6−5−0、PBnにかかるメモリセル101Cでは電流が流れて、センシングノード130の電圧は低レベルとなる。
【0082】
従って、引き続き信号SETが高レベルになり、単位バッファPB−2−2−k内のラッチ回路110のノード120は高レベルになり、ノード121は低レベルに再セットされるが、その他の良好に消去されたメモリセル101Cの単位バッファPB−6−5−0、PBnのノード120、121ではnチャンネルMOSトランジスタ125が閉じたままに制御されるために再セットされることがない。従って、良好に消去されたメモリセルにかかる単位バッファPB−6−5−0、PBnの前記ノード120は低レベルに維持され、この電圧がnチャンネルMOSトランジスタ122のゲートに供給されるために、消去検証信号EV5とEVnは消去が良好であることを意味する高レベルに転ずる。
【0083】
第1回目の検証時とは異なり第2回目の消去検証時では消去検証信号EV5、EVnが低レベルから高レベルに転ずる。従って、この第2回目の検証時では、消去検証信号EV2だけが低レベルとなり、他の消去検証信号EV0、EV1、EV3〜EV(N−1)は高レベルとなる。この各検証回路103−0〜103−(N−1)は、前記各バッファ回路群102からの消去検証信号EV0〜EV(N−1)を受け取り、検証結果信号VPASS0〜VPASS(N−1)が出力される。消去検証信号EV5、消去検証信号EVnなどが高レベルに転じたことから、検証回路群103からの検証結果信号VPASS5等は高レベルに転ずる。しかし、検証結果信号VPASS2は低レベルのままであるため、前記検証結果発生回路104からの全検証結果信号VPASSは未だ消去不良を示す低レベルのままとされる。再び、コントローラー100は全検証結果信号VPASSが低レベルであることを受けて、さらに消去と検証を継続するようにチップを動作させる。
【0084】
図12では第2回目の消去動作で、単位バッファPB−2−2−kにかかるメモリセルが良好に消去されたものと仮定されている。その結果、その次の消去検証動作では、単位バッファPB−2−2−k内のラッチ回路110のノード120、121の電圧が、センシングノート130の電圧がゲートに接続されるnチャンネルMOSトランジスタ125が閉じたままに制御されるために、再セットされることがない。従って、良好に消去されたメモリセルにかかる単位バッファPB−2−2−kの前記ノード120は低レベルに維持され、この電圧がnチャンネルMOSトランジスタ122のゲートに供給されるために、消去検証信号EV2は消去が良好であることを意味する高レベルに転ずる。
【0085】
消去検証信号EV2が高レベルに転じたことから、検証回路群103からの検証結果信号VPASS2は高レベルに転ずる。その結果、検証結果信号VPASS0〜VPASS(N−1)は全て高レベルとなり、前記検証結果発生回路104からの全検証結果信号VPASSは全体にわたって良好であることを示す高レベルに転ずる。同様に、ラッチ回路105からの出力である検証位置信号VPL0〜VPL(N−1)も全部高レベルとなり、ラッチ回路107の出力である信号VPLも高レベルとなる。前記検証結果発生回路104で生成された全検証結果信号VPASSはコントローラー100に送られ、コントローラー100は当該メモリセル101Cの全般にわたって十分な消去がなされた旨の情報を得る。そこで、コントローラー100は消去動作と消去検証動作を終了させる。
【0086】
消去動作の終了後、信号CLEが高レベルとされ、書き込み動作終了時と同様に、通常のリードステータスのコンマンドが入力される。すると、信号RS1が低レベルから高レベルに変化する。出力回路群106内の最初の出力回路106−0では、検証位置信号VPLが出力のための入力として有効となり、その他の出力回路106−1〜106−(N−1)ではデータバスからの信号data1−data(N−1)が出力のための入力として有効となる。図12の例においては、リードイネーブル信号REBの立ち下がりで入出力信号IO0は低レベルに遷移し、これは消去が正常に終了したことをチップ外部に出力するものとなる。
【0087】
このように入出力信号IO0が低レベルで、正常な消去がなされたことを示していることから、この時点で消去動作を終了することも可能であるが、ここで終了せずに、書き込み動作の場合と同様に、アドレス分割群に対応した各分割アドレス毎の良・不良のステータスを探ることも可能である。本実施例のフラッシュメモリでは、第2のリードステータスのコマンドを信号CLEが再び高レベルとされた期間内に入力する。この入力によって、出力回路群106内の最初の出力回路106−0では、検証位置信号VPL0が出力信号として有効になり、他の出力回路106−1〜106−(N−1)ではラッチ回路群105からの信号VPL1〜VPL(N−1)が有効となる。これら信号VPL0〜VPL(N−1)は、消去が正常に終了したために全て低レベルの信号であり、リードイネーブル信号REBの立ち下がりでチップ外部に対応する入出力端子を介して出力される。
【0088】
なお、図12の例では、信号RS1に応じてリードステータスのために信号VPLを一旦出力させてから、次に信号RS2によって各分割されたアドレス範囲毎のリードステータス動作を行うようにしているが、信号RS1に応じたリードステータスを行わず、信号RS2に基づくリードステータス動作を行うようにしても良い。
【0089】
次に、図13を参照しながら、消去動作が異常な状態を以て終了する場合について説明する。ここで、消去動作が異常な状態を以て終了する場合とは、メモリセルアレイ101内の少なくとも1つのメモリセル101Cが、消去モードにあるにもかかわらず、十分な消去がなされないまま消去動作が終了することを意味する。通常、コントローラー100は消去状態であるにもかかわらず未だ十分に消去がなされないメモリセルが存在する場合に、消去動作と消去検証動作を繰り返して行うが、複数回繰り返した後でも未だ十分な消去がなされないメモリセルがある場合に異常終了という形で消去動作を終了する。なお、図13では、説明の便宜のためにn回の消去検証で終了としているが、これは3回の消去検証で終了せずに、さらに多く回数の消去検証が行われることを意味する。
【0090】
図13のチャートに従った消去および消去検証動作では、前述の図12の消去および消去検証動作と比べれば、第n回目の消去によっても単位バッファPB−2−2−kに属するメモリセル101Cで十分な消去ができなかったものと仮定しており、その部分だけが異なった動作であるため、他の動作については簡単のため重複した説明を省略する。すなわち、初めに図12の動作と同様に、その詳細な動作は同じであるので省略するが、コマンドの入力やアドレス入力を行い、第1回目の検証と消去、および第2回目の消去検証を行う。
【0091】
第2回目の消去検証後では、単位バッファPB−2−2−kに属するメモリセル101Cで十分な消去ができていないため、消去検証信号EV2だけが低レベルとなり、他の消去検証信号EV0、EV1、EV3〜EV(N−1)は高レベルとなる。これらが検証回路群103に入力し、検証結果信号VPASS0〜VPASS(N−1)が出力される。検証結果信号VPASS2は不良セルであることを示す低レベルのままであり、前記検証結果発生回路104からの全検証結果信号VPASSは未だ不良を示す低レベルのままとされる。従って、コントローラー100は全検証結果信号VPASSが低レベルであることを受けて、さらに何回かの書き込みと検証を継続するようにチップを動作させる。
【0092】
第n回をこのフラッシュメモリで設定された最大の消去とその検証の反復回数とすると、異常終了とは、第n回目においても不良のメモリセルが残存する場合を意味する。この反復回数は、書き込み動作と書き込み検証動作の最大反復回数と同じであっても良く、異なる数字であっても良い。この消去とその検証の最大反復回数に達した時点で、消去検証信号EP2は低レベルであり、他の消去検証信号EV0、EV1、EV3〜EV(N−1)は高レベルであり、検証回路群103で生成される検証結果信号VPASS2は低レベルであり、同じく検証回路群103で生成される他の検証結果信号VPASS0,VPASS1,VPASS3〜VPASS(N−1)は高レベルである。また、検証結果発生回路104で生成される全検証結果信号VPASSは、検証結果信号VPASS2が低レベルであるため、低レベルである。ラッチ回路107からの検証位置信号VPLとラッチ回路105で生成される検証位置信号VPL2は低レベルであり、他の検証位置信号VPL0、VPL1、VPL3〜VPL(N−1)は高レベルである。
【0093】
前記検証結果発生回路104で生成された全検証結果信号VPASSはコントローラー100に送られ、コントローラー100は当該メモリセル101Cの少なくとも1つのメモリセル101Cでは十分な消去がなされなかった旨の情報を得る。そこで、コントローラー100は反復回数が上限のn回に達しているために消去動作と消去検証動作を終了させる。
【0094】
消去動作の終了後、信号CLEが高レベルとされ、通常のリードステータスのコンマンドが入力される。すると、信号RS1が低レベルから高レベルに変化する。出力回路群106の内の最初の出力回路106−0では、検証位置信号VPLが出力のための入力として有効となり、その他の出力回路106−1〜106−(N−1)ではデータバスからの信号data1−data(N−1)が出力のための入力として有効となる。これらの信号はリードイネーブル信号REBの立ち下がりで出力される。図13の例においては、リードイネーブル信号REBの立ち下がりで入出力信号IO0は高レベルに遷移し、これは消去動作が異常状態を以て終了したことをチップ外部に出力するものとなる。
【0095】
このように入出力信号IO0が高レベルで、異常な消去終了がなされたことを示していることから、アドレス分割群に対応した各分割アドレス毎の良・不良のステータスを探る動作が行われ、消去に失敗したメモリセルのアドレスを特定する。本実施例のフラッシュメモリでは、第2のリードステータスのコマンドを信号CLEが再び高レベルとされた期間内に入力する。この入力によって、出力回路群106の内の最初の出力回路106−0では、検証位置信号VPL0が出力信号として有効になり、他の出力回路106−1〜106−(N−1)ではラッチ回路群105からの信号VPL1〜VPL(N−1)が有効となる。これら検証位置信号VPL0〜VPL(N−1)の内、検証位置信号VPL2は低レベルであり、他の検証位置信号VPL0、VPL1、VPL3〜VPL(N−1)は高レベルである。そして、リードイネーブル信号REBの立ち下がりでチップ外部に、対応する入出力端子を介して出力される。
【0096】
チップ外部では信号IO2だけが高レベルとして検出され、これはチップの外部に分割番号2の分割アドレス範囲内に書き込み不良のメモリセルが存在することを示す。本実施例のフラッシュメモリにおいては、アドレスがN個に分割されていることから、分割番号2のところだけに不良セルが存在することが特定されている時点で、そのさらに詳細なアドレスを特定するために走査する範囲がN分の1とされ、従って、同じ速度で特定作業を進めても、その特定のための時間はN分の1となる可能性が高い。すなわち、本実施例のフラッシュメモリでは不良セルのアドレスを特定するための作業がN倍の高速で行われ得る。なお、図13の例では、信号RS1に応じてリードステータスのために信号VPLを一旦出力させてから、次に信号RS2によって各分割されたアドレス範囲毎のリードステータス動作を行うようにしているが、信号RS1に応じたリードステータスを行わず、信号RS2に基づくリードステータス動作を行うようにしても良い。
【0097】
次に、図14、図15を参照して、終了時に不良であったメモリセルを特定するためのフローチャートについて説明する。図14は書き込み動作についてのフローチャートであり、図15は消去動作についてのフローチャートである。これらは図10乃至図13内のステータスリード動作について説明するものである。
【0098】
図14を参照して、書き込み終了時の不良セルの特定動作について説明する。まず、手順S10で当該フラッシュメモリの書き込み動作が行われ、書き込み動作終了時にステータスリードモードに移行する。手順S11でステータスリードか否かが判断され、YESの場合に、手順S12、S13で端子信号IO6が高レベルとなるのを待機するループに入り、端子信号IO6が高レベルとなったところで、手順S14で最初の入出力端子の端子信号IO0が高レベルか否かが判断される。手順S11でステータスリードでない(NO)場合に分岐したループでは、手順S15、S16で時間待ちとされ、手順S17のベリファイステータスリードの手順に移行する。手順S14で最初の入出力端子の端子信号IO0が高レベルと判断された場合、換言すれば、書き込み終了時に不良セルが有るとされた時には、同様に手順S17のベリファイステータスリードの手順に移行する。もし、手順S14で最初の入出力端子の端子信号IO0が低レベルと判断された場合、これは不良セルが無いことになるので、そのまま手順S29に進み、終了する。
【0099】
前記手順S17のベリファイステータスリードでは、先ずnがゼロにセットされる。このnはアドレス分割の分割数に対応する。次の手順S18でnが1つ増加され、手順S19では増加後の(n−1)に対応する入出力端子の端子信号IO(n−1)が高レベルか否かが判断される。この判断において、否定の場合は手順S18に進み、次の入出力端子についても判断をする。逆に、肯定の場合はリードデータレジスタの手順S20に進む。このリードデータレジスタの手順S20では、レジスタを用いてアドレスの設定((n −1)*L/m)(ここで、mは最大分割数、Lは全コラムアドレス数)をし、手順S21で数rをゼロにセットする。手順S22でリードイネーブル信号REBが低レベルとされることで読み出し状態とされ、手順S23の条件式では全データが低レベルか否か、すなわちそのレジスタで特定された範囲内で不良セルが存在するか否かが判断される。もし、ここで否定となる場合は、そのビットが不良セルであるために、手順S24でそのアドレスを格納し、手順S25に進む。手順S23で肯定の場合、まだ不良データは特定されず、手順S25に進む。手順S25では数rがn*L/mに等しいか否かが判断され、等しくない場合には手順27、S28でリード状態が解除されて数rが1つ増加される。逆に等しい場合には、手順S26でnがmと等しいか否か、すわなち最終の分割数まで増加したか否かが判断され、増加した時はS29で他のシステムの処理に進み、そうでない場合には、手順S18に戻って、nを1つ増加させ、手順S19以下の同様の処理を進める。
【0100】
このような方法によって、リードデータレジスタを用いて、迅速に不良セルのアドレスを特定することができる。このフローに沿って不良セルが特定した後は、その特定されたアドレス情報を利用して、それに続く処理を行うことができる。なお、この図14のフローチャートでは、IO0の情報で不良セルの有無を確認し、その後で不良セルのアドレスを特定しているが、変形例としてIO0の情報で不良セルの有無を確認すると同時に、不良セルのアドレスを特定するようなフローとしても良い。また、ステータスリードを行わず、直接ベリファイステータスリードを行うように構成することも可能である。
【0101】
次に、図15を参照しながら、消去動作の場合の不良セルの特定動作について説明する。まず、手順S30で当該フラッシュメモリの消去動作が行われ、消去動作終了時にステータスリードモードに移行する。手順S31でステータスリードか否かが判断され、YESの場合に、手順S32、S33で端子信号IO6が高レベルとなるとなるを待機するループに入り、端子信号IO6が高レベルとなったところで、手順S34で最初の入出力端子の端子信号IO0が高レベルか否かが判断される。手順S31でステータスリードでない(NO)場合に分岐したループでは、手順S35、S36で時間待ちとされ、手順S37のベリファイステータスリードの手順に移行する。手順S34で最初の入出力端子の端子信号IO0が高レベルと判断された場合、換言すれば、消去終了時に不良セルが有るとされた時には、同様に手順S37のベリファイステータスリードの手順に移行する。もし、手順S34で最初の入出力端子の端子信号IO0が低レベルと判断された場合、これは不良セルが無いことになるので、そのまま手順S49に進み、終了する。
【0102】
前記手順S37のベリファイステータスリードでは、先ずnがゼロにセットされる。このnはアドレス分割の分割数に対応する。次の手順S38でnが1つ増加され、手順S39では増加後の(n−1)に対応する入出力端子の端子信号IO(n−1)が高レベルか否かが判断される。この判断において、否定の場合は手順S38に進み、次の入出力端子についても判断をする。逆に、肯定の場合はリードデータレジスタの手順S40に進む。このリードデータレジスタの手順S40では、レジスタを用いてアドレスの設定((n −1)*L/m)(ここで、mは最大分割数、Lは全コラムアドレス数)をし、手順S41で数rをゼロにセットする。手順S42でリードイネーブル信号REBが低レベルとされることで読み出し状態とされ、手順S43の条件式では全データが低レベルか否か、すなわちそのレジスタで特定された範囲内で不良セルが存在するか否かが判断される。もし、ここで否定となる場合は、そのビットが不良セルであるために、手順S44でそのアドレスを格納し、手順S45に進む。手順S43で肯定の場合、まだ不良データは特定されず、手順S45に進む。手順S45では数rがn*L/mに等しいか否かが判断され、等しくない場合には手順47、S48でリード状態が解除されて数rが1つ増加される。逆に等しい場合には、手順S46でnがmと等しいか否か、すわなち最終の分割数まで増加したか否かが判断され、増加した時はS49で他のシステムの処理に進み、そうでない場合には、手順S38に戻って、nを1つ増加させ、手順S39以下の同様の処理を進める。
【0103】
このような方法によって、リードデータレジスタを用いて、迅速に不良セルのアドレスを特定することができる。このフローに沿って不良セルが特定した後は、その特定されたアドレス情報を利用して、それに続く処理を行うことができる。なお、この図15のフローチャートでは、IO0の情報で不良セルの有無を確認し、その後で不良セルのアドレスを特定しているが、変形例としてIO0の情報で不良セルの有無を確認すると同時に、不良セルのアドレスを特定するようなフローとしても良い。また、ステータスリードを行わず、直接ベリファイステータスリードを行うように構成することも可能である。
【0104】
なお、上述の実施例において、アドレス分割数をNとし、IOポートの数をNとして、説明したが、アドレス分割数とIOポートの数は等しくともよく、一方が大きい関係であっても良い。
【0105】
最後に、本発明の主要な構成について挙げる。
【0106】
本発明はワード線の選択に応じて複数のメモリセルに一度に書き込まれるデータをN個(Nは所要の自然数)に分割して格納するバッファ群と、その分割されたN個の単位毎に該メモリセルが適正に書き込まれたか否かを検証しその検証結果を外部に出力する回路とを有することを特徴とする。
【0107】
この不揮発性半導体記憶装置の一例において、書き込まれるデータの分割はメモリセルに割り当てられるアドレスを分割することで行われることを特徴することができる。この書き込まれるデータの分割数Nは、一例として、入出力端子の端子数と同じ数にすることができる。
【0108】
本発明の不揮発性半導体記憶装置の一例では、前記検証結果の外部への出力は、当該装置への特定のコマンドを入力して開始させることができ、また、1つの入出力端子を全検証結果の出力用と、分割した検証結果の出力用に切り換えて使用することもできる。
【0109】
また、本発明の不揮発性半導体記憶装置の一例においては、検証結果をラッチ回路に一時的に格納することもできる。不良セルを特定するために、レジスタを利用し、分割されたアドレスの範囲でアドレスを増加して行くようにしても良い。
【0110】
また本発明は、ワード線の選択に応じて複数のメモリセルを一度に消去するためのデータをN個(Nは所要の自然数)に分割して格納するバッファ群と、その分割されたN個の単位毎に該メモリセルが適正に消去されたか否かを検証しその検証結果を外部に出力する回路とを有することを特徴とする。
【0111】
この不揮発性半導体記憶装置の一例において、消去されるデータの分割はメモリセルに割り当てられるアドレスを分割することで行われることを特徴とすることができる。この書き込まれるデータの分割数Nは、一例として、入出力端子の端子数と同じ数にすることができる。
【0112】
上述のように、メモリセルについての書き込み不良や消去不良がある場合に、本実施例のフラッシュメモリでは、その不良となったセルのアドレスを特定するために、全アドレスや全コラムアドレスを1つ1つ調査する代わりに、分割されたアドレス群内の調査だけでアドレスの特定が可能である。本実施例のフラッシュメモリでは、従って大幅な特定のための時間短縮を図ることができ、そのデバイスを搭載し、利用するシステムのパフォーマンスを向上できる。例えば、フラッシュメモリが64Mビットタイプのものであるとすると、書き込み或いは消去不良が最終コラムアドレスに存在していた場合には、従来の方法ではコラムアドレスを0〜511とすると、1特定サイクルが50ナノ秒とすると、全体で50×512=25.6マイクロ秒かかることになる。しかし、本実施例では、それが8つのアドレス群に分割されるため、8分の1となり、4.2マイクロ秒の時間で済むことになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の不揮発性半導体記憶装置の一例のフラッシュメモリを示すブロック図である。
【図2】前記フラッシュメモリの分割バッファ回路を示すブロック図である。
【図3】前記分割バッファ回路内の単位バッファの構成を示す回路図である。
【図4】前記フラッシュメモリの検証回路の構成を示す回路図である。
【図5】前記フラッシュメモリの検証結果発生回路の構成を示す回路図である。
【図6】前記フラッシュメモリのラッチ回路の構成を示す回路図である。
【図7】前記フラッシュメモリの最初の入出力端子に接続する出力回路の構成を示す回路図である。
【図8】前記フラッシュメモリの他の入出力端子に接続する出力回路の構成を示す回路図である。
【図9】前記フラッシュメモリの他のラッチ回路の構成を示す回路図である。
【図10】前記フラッシュメモリにおいて正常終了する際の書き込み動作とその検証動作を説明するためのタイムチャートである。
【図11】前記フラッシュメモリにおいて異常終了する際の書き込み動作とその検証動作を説明するためのタイムチャートである。
【図12】前記フラッシュメモリにおいて正常終了する際の消去動作とその検証動作を説明するためのタイムチャートである。
【図13】前記フラッシュメモリにおいて異常終了する際の消去動作とその検証動作を説明するためのタイムチャートである。
【図14】前記フラッシュメモリにおいて書き込み動作とその検証動作後の不良セルの特定のためのフローチャートである。
【図15】前記フラッシュメモリにおいて消去動作とその検証動作後の不良セルの特定のためのフローチャートである。
【図16】従来のフラッシュメモリの一例を示すブロック図である。
【符号の簡単な説明】
100 コントローラー
101 メモリセルアレイ
101C メモリセル
102 バッファ回路群
103 検証回路群
104 検証結果発生回路
105 ラッチ回路
106 出力回路
107 ラッチ回路
110 ラッチ回路
120 ノード
121 ノート
130 センシングノード
BL ビット線
WL ワード線
Claims (2)
- ワード線の選択に応じて複数のメモリセルに一度に書き込まれるデータをN個(Nは所要の自然数)に分割して格納するバッファ群と、その分割されたN個の単位毎に該メモリセルが適正に書き込まれたか否かを検証する検証回路と、該N個の検証結果を保持する回路と、該保持された検証結果を外部に出力する回路とを有することを特徴とする不揮発性半導体記憶装置。
- ワード線の選択に応じて複数のメモリセルを一度に消去するためのデータをN個(Nは所要の自然数)に分割して格納するバッファ群と、その分割されたN個の単位毎に該メモリセルが適正に消去されたか否かを検証する検証回路と、該N個の検証結果を保持する回路と、該保持された検証結果を外部に出力する回路とを有することを特徴とする不揮発性半導体記憶装置。
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