JP3752998B2 - 車両用空調装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、車両用空調装置に関する。
【0002】
【発明が解決しようとする課題】
従来の車両用空調装置では、配風パターンの異なる複数の配風モードを備えている。配風モードの例としては、インストルメントパネルの中央部および両サイドに設けられたベント吹出口から前席乗員の上半身に向けて温調空気を送風供給するベントモードや、運転席および助手席の足元に温調空気を送風するフットモードや、前席乗員の上半身および足元の両方に温調空気を供給するB/L(バイ・レベル)モードや、ウィンドーシールドへ向けて温調空気を送風するデフロストモード等がある。
【0003】
ところで、冬期の暖房時にフットモードを選んだ場合、ベント吹出口からは温調空気が供給されず、前席乗員の足元に向けて温調空気が送風されるため、この場合には上半身の暖まり方が遅いという問題があった。
【0004】
また、上半身の暖房を目的としてB/Lモードを選択した場合、ウィンドーシールドへの送風が無いので、ウィンドーシールドの内側面に水滴が付着して曇ってしまい前方が確認しづらくなる。さらに、B/Lモードでは上半身への配風量が多いために、足元の暖まり方が遅いという問題もあった。
【0005】
本発明の目的は、従来にない配風モードを追加して、より快適な温調を行うことができる車両用空調装置を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
発明の実施の形態を示す図2,図3および図6〜8に対応付けて説明すると。
)図2,図3および図6〜8に対応付けて説明すると、請求項の発明は、搭乗者の上半身に向いた送風口を有するベント吹出口34a,34bと、車室足元に設けられたフット吹出口38と、ウィンドーシールド33の車室側面に向いた送風口を有するデフロスト吹出口32と、温調空気のフット吹出口38およびベント吹出口34a,34bへの配風とデフロスト吹出口32への配風とを調整する第1のドア22と、第1のドア22により配風された温調空気のフット吹出口38への配風とベント吹出口34a,34bへの配風とを調整する第2のドア25と、第1および第2のドア22,25を連動させて、温調空気の一部をフット吹出口38に、残りをベント吹出口34a,34bにそれぞれ配風する第1ドア状態(B/Lモード)、および温調空気の一部をデフロスト吹出口32に、残りをフット吹出口38に配風する第2ドア状態(FOOTモード)のいずれかに選択的に設定可能なリンク機構L1〜L4,43とを備える車両用空調装置であって、リンク機構L1〜L4,43の第1ドア状態(B/Lモード)と第2ドア状態(FOOTモード)との間の移行状態において、温調空気をデフロスト吹出口32、フット吹出口38およびベント吹出口34a,34bのそれぞれに配風するとともに、フット吹出口38への配風量を第1ドア状態(B/Lモード)よりも大きくした第3ドア状態(B/L/Dモード)を設けたことにより上述の目的を達成する。
)請求項の発明は、請求項1に記載の車両用空調装置において、温調空気のほぼ20%をデフロスト吹出口32へと配風し、温調空気のほぼ35%をベント吹出口34a,34bへと配風し、温調空気のほぼ45%をフット吹出口38へと配風するようにしたものである。
【0007】
なお、上記課題を解決するための手段の項では、本発明を分かり易くするために発明の実施の形態の図を用いたが、これにより本発明が発明の実施の形態に限定されるものではない。
【0008】
【発明の効果】
)請求項の発明によれば、リンク機構の第1ドア状態と第2ドア状態との間の移行状態において、温調空気を前記デフロスト吹出口、前記フット吹出口およびベント吹出口のそれぞれに配風する第3ドア状態を設けたので、搭乗者の上半身に対する素早い暖房がおこなわれるとともに、後席へも効率よく温調空気が送風される。さらに、ウィンドーシールドが曇るのを防止することもできる。また、第2ドア状態よりフット吹出口への配風量を大きくしたので、より速く足元暖房を行うことができる。さらにまた、移行状態に第3ドア状態を設けたので、リンク機構の改造コストを抑えることができる。
)請求項の発明によれば、ウィンドーシールドの曇りが防止できるとともに、搭乗者の上半身と足元とを偏り無く同じように温めることができる。
【0009】
【発明の実施の形態】
以下、図1〜図11を参照して本発明の実施の形態を説明する。
図1は本発明による車両用空調装置の概略構成を示す模式図である。11および12は車両用空調装置1の上流側に設けられた外気側吸入口および内気側吸入口であり、吸入する空気の外気と内気との割合がインテークドア13によって調整される。両吸入口11,12から吸入された空気はブロアファン14により空調装置1の下流側(図示左側)へ送風され、エバポレータ15で熱交換が行われて冷風となる。
【0010】
エバポレータ15の下流側では、冷風の流路はヒータコア16を通過する流路17とヒータコアを迂回する流路18とに分れ、ヒータコア16の下流側で再び合流する。流路17を通過する冷風はヒータコア16により熱交換が行われて温風となり、この温風と流路18を通過した冷風とが合流して所定の温度の温調空気となる。流路17と流路18との分岐点にはエアーミックスドア19が設けられ、このエアーミックスドア19の位置を変えることによって流路17および18を通過する空気の割合が調整される。
【0011】
20はデフダクト、21はベント・フットダクトであり、デフドア22の開閉位置を変えることによって、デフダクト20およびベント・フットダクト21に配風される温調空気の風量を調節する。デフダクト20は、インストルメントパネルのウィンドーシールドガラス近傍に配設されたデフロスト吹出口(不図示)に温調空気を導く。ベント・フットダクト21はその下流においてベントダクト23およびフットダクト24に枝分かれしており、25はベントダクト23およびフットダクト24に配風される温調空気の風量を調節するためのV/Fドアである。
【0012】
図示していないが、ベントダクト20はその下流において、インストルメントパネルの中央付近に配設されるセンターベント吹出口(不図示)に温調空気を導くダクトと、インストルメントパネルの左右両サイドに配設されるサイドベント吹出口(不図示)へ温調空気を導くダクトとに枝分かれしている。また、フットダクト24は、運転席および助手席の足元付近に設けられたフット吹出口へ温調空気を導く。
【0013】
図2は車室内における各吹出口の配置を示す図であり、車室30の模式図である。インストルメントパネル31の上面にはデフロスト吹出口32が配設されており、このデフロスト吹出口32からウィンドーシールドガラス33に向けて温調空気が送風される。また、インストルメントパネル31の搭乗者に対向する面には、中央部にセンターベント吹出口34aが、左右両サイドにはサイドベント吹出口34bがそれぞれ設けられている。センターベント吹出口34aから送風された温調空気a1は、前席35の間を通り抜けて後席36へと達する。さらに、前席35に着座した乗員37の足元にはフット吹出口38が設けられている。
【0014】
《配風モードの説明》
次に、各吹出口32,34a,34b,38からの送風の組み合わせを表す配風モードについて説明する。図3は、各配風モードにおける各吹出口から配風される温調空気の風量の割合(%)、すなわち、配風比を示す図であり、横軸に配風モードを、縦軸に風量割合を示す。また、図4は各配風モードにおけるデフドア22およびV/Fドア25のドア位置を説明する図であり、(a)はドア位置を示す図で、(b)は各配風モードにおけるドア位置の組み合わせを示す図である。
【0015】
本実施の形態の車両用空調装置では、図3および図4(b)に示すように、ベント(VENT)モード、バイ・レベル(B/L)モード、バイ・レベル・デフ(B/L/D)モード、フット(FOOT)モード、デフ・フット(D/F)モード、デフ(DEF)モードの6つの配風モードを有している。これら6つの配風モードの内、B/L/Dモードが本実施の形態で新たに追加した配風モードであり、他の5つの配風モードは従来から知られているモードである。
【0016】
すなわち、VENTモードは図2のセンターベント吹出口34aおよびサイドベント吹出口34bから温調空気を送風するモードであり、FOOTモードは図2のフット吹出口38から送風するモードであり、DEFモードは図2のデフロスト吹出口32から送風するモードである。また、B/Lモードはセンターベント吹出口34a、サイドベント吹出口34bおよびフット吹出口38から温調空気を送風するモードであり、D/Fモードはデフロスト吹出口32およびフット吹出口38から送風するモードである。そして、B/L/Dモードは、デフロスト吹出口32、センターベント吹出口34a、サイドベント吹出口34bおよびフット吹出口38の全ての吹き出し口から温調空気を送風するモードである。
【0017】
次いで、各モードにおける配風およびドア位置について説明する。まず、VENTモードでは、デフドア22およびV/Fドア25が、図4の(a),(b)に示すようにそれぞれ位置▲1▼に配設される。その結果、デフダクト20およびフットダクト24への温調空気の配風がそれぞれ停止され、温調空気の全てがベントダクト23へと位置決めされる。すなわち、図3に示すように、センターベント吹出口34aおよびサイドベント吹出口34bが設けられているベントダクト23への配風比が100%となる。
【0018】
B/Lモードでは、デフドア22が位置▲1▼に、V/Fドア25が位置▲2▼に位置決めされる。その結果、図3に示すように、温調空気のD%がフットダクト24に配風され、残りの(100−D)%がベントダクト23へ配風される。B/L/Dモードでは、デフドア22が位置▲2▼に、V/Fドア25が位置▲2▼にそれぞれ配設される。その結果、図3に示すようにデフダクト20に温調空気のA%が配風されることになり、それに伴って、ベントダクト23およびフットダクト24に配風される風量がそれぞれB%、C%に変化する。
【0019】
FOOTモードでは、デフドア22が位置▲2▼に、V/Fドア25が位置▲3▼にそれぞれ位置決めされる。その結果、ベントダクト23への温調空気の配風が停止され、図3に示すようにデフダクト20に温調空気のA%が配風され、残りの(100−A)%がフットダクト24に配風される。また、D/Fモードでは、デフドア22が位置▲3▼に、V/Fドア25が位置▲3▼にそれぞれ位置決めされる。その結果、デフダクト20への配風割合が増加して、図3に示すように温調空気のE%(EはAよりも大きい)がデフダクト20に配風され、残りの(100−E)%がフットダクト24に配風される。DEFモードでは、デフドア22が位置▲4▼に、V/Fドア25が位置▲3▼にそれぞれ位置決めされる。その結果、ベント・フットダクト21への温調空気の配風が停止され、温調空気の全てがデフダクト20に配風される。
【0020】
B/L/Dモード時の最適な配風バランスの一例を示すと、A=20±5(%)、B=35±5(%)、C=45±5(%)である。このように設定すると、ウィンドーシールドガラスの曇りを防止できるとともに、上半身も足元も同じように暖房される。
【0021】
図5〜図9は、デフドア22およびV/Fドア25を開閉駆動するためのリンク機構の一例を示す図である。図5〜図9の順に、VENTモード、B/Lモード、B/L/Dモード、FOOTモードおよびDEFモードのドア位置を示した。ここで説明するリンク機構は、VENTモード、B/Lモード、FOOTモード、D/Fモード、DEFモードを有する従来の空調装置のリンク機構に変更を加えて、新たにB/L/Dモードのドア位置を設定できるようにしたものである。
【0022】
図5において、デフドア22の回転軸40にリンクL1が設けられており、デフドア22およびリンクL1は回転軸40を軸として一体で回転する。また、V/Fドア25の回転軸41にもリンクL2が設けられており、V/Fドア25およびリンクL2は回転軸41を軸として一体で回転する。L3は回転軸42を軸に回転自在に設けられたリンクであり、連結棒43を介してリンクL2に連結されている。L4はリンクL1とリンクL3とを連動して駆動する駆動用リンクであり、回転軸44を軸として回動する。駆動用リンクL4にはピンP1〜P4が固設されており、これらのピンP1〜P4がリンクL1およびL3に形成されたガイド溝M1,M2と係合することによって、リンクL1,L3が駆動される。
【0023】
図5に示すように、VENTモードでは、駆動用リンクL4のピンP2がリンクL1のガイド面S1に当接し、ピンP4がリンクL3のガイド溝M2に係合している。その結果、デフダクト20の開口部がデフドア22により閉じられて、デフダクト20への温調空気の配風が停止される。また、ピンP4がリンクL3のガイド溝M2と係合することによって、V/Fドア25は図5に示す位置▲1▼(図4(a)の位置▲1▼に対応する)に位置決めされ、温調空気の全てがベントダクト23へと配風される。なお、a2を付した二点鎖線は温調空気の流れを示している。
【0024】
図6はB/Lモードの場合のドア位置を示す図である。B/Lモードでは、駆動用リンクL4は図5のVENTモードの位置から回転軸44を軸として反時計方向にθ1だけ回動される。このとき、ピンP2,P4は、矢印で示すように回転軸44を中心として円弧を描くように移動する。破線で示すピンP2,P4はVENTモード時の位置を示している。
【0025】
デフドア22がデフダクト20の開口を閉じた状態にあるときには、リンクL1のガイド面S1は回転軸44を中心とする円弧状の面となっており、そのため、ピンP2は、デフドア22を図5の状態に維持しつつガイド面S1上を移動することになる。すなわち、駆動用リンク44を角度θ1だけ回転してVENTモードからB/Lモードに移行しても、デフドア22は位置▲1▼が維持され、デフダクト20の開口は閉じられたままになっている。
【0026】
一方、ピンP4が円弧を描くように移動すると、リンクL3がR1のように回動されるとともに、連結棒43を介してリンクL2がR2のように回動される。その結果、V/Fドア25が位置▲1▼から位置▲2▼へと駆動され、温調空気は二点鎖線a3に示すようにベントダクト23およびフットダクト24のそれぞれに配風される。
【0027】
図7はB/L/Dモードの場合のドア位置を示す図である。B/L/Dモードでは、駆動用リンクL4がB/Lモードからさらに角度θ2だけ反時計回転方向に回動される。このとき、ピンP1〜P4は円弧を描くように角度θ2だけ回転移動し、ピンP1はリンクL1のガイド溝M1に係合し、ピンP3はリンクL3のガイド面S2に当接する。ピンP1がガイド溝M1に係合して移動すると、デフドア22はR3のように駆動されて、位置▲1▼から位置▲2▼へと移動する。このとき、ピンP2はガイド面S1の円弧状範囲から図示左側に外れる。
【0028】
一方、ピンP4も図7に示すように円弧状に移動するが、このときにピンP4が移動するガイド溝M2部分は、回転軸44を中心とする円弧状に形成されている。そのため、リンクL3は回転することなく、V/Fドア25も位置▲2▼が維持される。その結果、温調空気は、二点鎖線a4に示すようにデフダクト20,ベントダクト23およびフットダクト24にそれぞれ配風される。
【0029】
図8はFOOTモードの場合のドア位置を示す図である。FOOTモードでは、駆動用リンクL4がB/L/Dモードからさらに角度θ3だけ反時計回転方向に回動され、ピンP1〜P4も破線で示す位置から実線で示す位置まで円弧状に移動する。このときにピンP1が移動するガイド溝M1部分は、回転軸44を中心とする円弧状となっている。そのため、リンクL1は回転せず、デフドア22は位置▲2▼が維持される。
【0030】
一方、ピンP4がリンクL3のガイド溝M2内を移動すると、リンクL3はR4のように回動され、リンクL2もR5のように駆動される。その結果、V/Fドア25が図7の位置▲2▼から位置▲3▼へと駆動され、ベントダクト23の開口がV/Fドア25により塞がれる。そのため、温調空気は、二点鎖線a5のようにデフダクト20およびフットダクト24にそれぞれ配風される。
【0031】
図9はDEFモードの場合のドア位置を示す図である。DEFモードでは、駆動用リンクL4がFOOTモードからさらに角度θ4だけ反時計回転方向に回動され、ピンP1〜P4も角度θ4だけ円弧状に移動する。ピンP1が破線で示す位置から実線で示す位置まで移動すると、リンクL1がR6方向に回動されてデフドア22が位置▲4▼に位置決めされ、ベント・フットダクト21への温調吸気の配風が停止される。また、駆動用リンクL4が回動されるとピンP4がリンクL3のガイド溝M2から外れるが、ピンP3がリンクL3のガイド面S2に当接しつつ面に沿って移動するので、リンクL3は回転されない。その結果、V/Fドア25は位置▲3▼に維持され、温調空気は二点鎖線a6に示すようにデフダクト20のみに配風される。
【0032】
なお、上述した説明では、VENTモード→B/Lモード→B/L/Dモード→FOOTモード→DEFモードの順にリンク機構の動作を説明したが、駆動用リンクL4を図9に示す位置から時計回転方向に回動することにより、配風モードはDEFモード→FOOTモード→B/L/Dモード→B/Lモード→VENTモード→のように変化する。
【0033】
図10(a)はB/L/Dモードを追加する前のリンク構造を示す図であり、駆動用リンクL4は上述したB/L/Dモード(図7)と同一角度(θ1+θ2)に回動されている。図10(a)において、リンクL10はリンクL1に改造する前のリンクを示しており、リンク30はリンクL3に改造する前のリンクを示している。図10(b)はリンクL10部分の拡大図であり、リンクL1の形状を破線で示した。上述したリンクL1の形状は、リンクL10にガイド溝下側のC3の部分(斜線を施した部分)を追加し、かつ、リンクL10のガイド溝上側のC4を斜線を施したC5のような形状に変更したものとなっている。
【0034】
一方、リンクL3は、図10のリンクL30のC1の部分を除き、C2の部分を追加した形状となっている。そのため、図10のリンクL30は図7のL3を僅かにR7方向に回転した状態になっており、V/Fドア25は位置▲2▼からR8方向に駆動されている。図10に示す状態では、温調空気はベントダクト23とフットダクト24に配風される。ただし、この状態はB/LモードからFOOTモードへ移行する間の移行状態であって、この状態に設定されることはない。 図11はリンクL10とリンクL30を用いた場合の配風比を示す図であり、図3と同様の図である。
【0035】
このように、本実施の形態では、従来のリンクL10,L30を図7に示すリンクL1,L3に変更するだけで実施することができるので、容易に変更ができるとともに、変更に要するコスト増を低く抑えることができる。
【0036】
上述したように、本実施の形態で新たに追加したB/L/Dモードで暖房を行うことにより、従来の車両用空調装置が有していた問題点を解決することができる。すなわち、B/L/Dモードでは、従来のFOOTモードと異なりセンターベント吹出口34aおよびサイドベント吹出口34bからも温調空気が送風されるため、上半身に対する素早い暖房が得られる。また、後席36へも効率よく温調空気が送風されるため、後席の暖房が速められる。さらに、デフロスト吹出口32からも温調空気が送風されるので、ウィンドーシールドガラスが曇るのを防止することができる。また、B/Lモードに比べて足元への温調空気の風量が増加しているので、足元の暖房が速められる。
【0037】
以上説明した実施の形態と特許請求の範囲の要素との対応において、センターベント吹出口34aおよびサイドベント吹出口34bはベント吹出口を、デフドア22は第1のドアを、V/Fドア25は第2のドアを、B/L/D モードは第3ドア状態を、B/Lモードは第1ドア状態を、FOOTモードは第2ドア状態をそれぞれ構成する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による車両用空調装置の概略構成を示す模式図である。
【図2】車室内における各吹出口の配置を示す模式図である。
【図3】各配風モードにおける配風比を示す図である。
【図4】各配風モードにおけるデフドア22およびV/Fドア25のドア位置を説明する図であり、(a)はドア位置を示す図で、(b)は各配風モードにおけるドア位置の組み合わせを示す図である。
【図5】 VENTモードにおけるドア位置を示す図である。
【図6】 B/Lモードにおけるドア位置を示す図である。
【図7】 B/L/Dモードにおけるドア位置を示す図である。
【図8】 FOOTモードにおけるドア位置を示す図である。
【図9】 DEFモードにおけるドア位置を示す図である。
【図10】 B/L/Dモードを追加する前のリンク構造を示す図であり、(a)はリンク機構全体を示す図で、(b)はリンクL10部分の拡大図である。
【図11】図10に示すリンク構造の場合の、配風比を示す図である。
【符号の説明】
1 車両用空調装置
21 デフ・フットダクト
20 デフダクト
22 デフドア
23 ベントダクト
24 フットダクト
25 V/Fドア
32 デフロスト吹出口
34a センターベント吹出口
34b サイドベント吹出口
38 フット吹出口
L1〜L4 リンク
43 連結棒
P1〜P4 ピン
M1,M2 ガイド溝

Claims (2)

  1. 搭乗者の上半身に向いた送風口を有するベント吹出口と、
    車室足元に設けられたフット吹出口と、
    ウィンドーシールドの車室側面に向いた送風口を有するデフロスト吹出口と、
    温調空気の前記フット吹出口およびベント吹出口への配風と前記デフロスト吹出口への配風とを調整する第1のドアと、
    前記第1のドアにより配風された温調空気のフット吹出口への配風とベント吹出口への配風とを調整する第2のドアと、
    前記第1および第2のドアを連動させて、温調空気の一部を前記フット吹出口に、残りを前記ベント吹出口にそれぞれ配風する第1ドア状態、および温調空気の一部を前記デフロスト吹出口に、残りを前記フット吹出口に配風する第2ドア状態のいずれかに選択的に設定可能なリンク機構とを備える車両用空調装置であって、
    前記リンク機構の第1ドア状態と第2ドア状態との間の移行状態において、温調空気を前記デフロスト吹出口、前記フット吹出口およびベント吹出口のそれぞれに配風するとともに、前記フット吹出口への配風量を前記第1ドア状態よりも大きくした第3ドア状態を設けたことを特徴とする車両用空調装置。
  2. 請求項1に記載の車両用空調装置において、
    温調空気のほぼ20%をデフロスト吹出口へと配風し、温調空気のほぼ35%をベント吹出口へと配風し、温調空気のほぼ45%をフット吹出口へと配風したことを特徴とする車両用空調装置。
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