JP3752163B2 - 油圧回路 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、油圧回路に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、例えば、射出成形機においては、加熱シリンダ内において加熱され溶融させられた樹脂を、高圧で射出して金型装置のキャビティ空間に充填(てん)し、該キャビティ空間内において冷却して固化させることによって成形品を得ることができるようになっている。
【0003】
そのために、前記射出成形機は型締装置及び射出装置を有し、前記型締装置は、固定プラテン及び可動プラテンを備え、型締用シリンダによって可動プラテンを進退させることにより金型装置の型閉じ、型締め及び型開きが行われる。
【0004】
一方、前記射出装置は、ホッパから供給された樹脂を加熱して溶融させる加熱シリンダ、及び溶融させられた樹脂を射出する射出ノズルを備え、前記加熱シリンダ内にスクリューが回転自在に、かつ、進退自在に配設される。そして、油圧回路が配設され、該油圧回路において、油圧源から吐出された油を、油圧モータに供給してスクリューを回転させたり、射出シリンダに供給してスクリューを前進させるようにしている。
【0005】
ところで、前記油圧モータ、射出シリンダ等のアクチュエータを駆動する場合、アクチュエータを駆動するのに必要な油の量は変化する。そこで、前記油圧源として、吐出量が変化する可変ポンプを使用したり、あらかじめ所定の圧力を蓄えるようにしたアキュムレータを使用したりして、アクチュエータに供給される油の量を変化させるようにしている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、前記従来の油圧回路においては、可変ポンプを使用する場合、エネルギー効率は高いが、高速でアクチュエータを駆動するのが困難になり、アキュムレータを使用する場合、高速でアクチュエータを駆動することはできるが、エネルギー効率が低くなってしまう。
【0007】
本発明は、前記従来の油圧回路の問題点を解決して、エネルギー効率を高くすることができ、かつ、高速でアクチュエータを駆動することができる油圧回路を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
そのために、本発明の油圧回路においては、第1の可変ポンプと、第2の可変ポンプと、該第2の可変ポンプに接続された副油圧源と、前記第1の可変ポンプ及び前記副油圧源と接続されたアクチュエータと、該アクチュエータと前記副油圧源との間に配設された制御弁と、射出速度指令に基づいて吐出量指令を算出し、該吐出量指令に基づいて第1の可変ポンプを制御し、前記射出速度指令及び射出速度に基づいて流量指令を算出し、該流量指令に基づいて前記制御弁を制御する制御部とを有する。
【0010】
本発明の他の油圧回路においては、さらに、前記第1、第2の可変ポンプは第1、第2の容量可変ポンプである。
【0011】
本発明の更に他の油圧回路においては、さらに、前記第1、第2の可変ポンプは回転速度可変ポンプである。
【0012】
本発明の更に他の油圧回路においては、さらに、前記第1、第2の容量可変ポンプは共通の駆動部を駆動することによって作動させられる。
【0013】
本発明の更に他の油圧回路においては、さらに、前記副油圧源の圧力を検出する圧力検出手段を有する。そして、該圧力検出手段によって検出された圧力が規定圧力より低い場合、前記第2の可変ポンプから吐出された油を前記副油圧源に供給する。
【0014】
本発明の更に他の油圧回路においては、さらに、前記副油圧源はアキュムレータである。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しながら詳細に説明する。
【0016】
図1は本発明の実施の形態における油圧回路を示す図、図2は本発明の実施の形態における制御部の要部を示す図、図3は本発明の実施の形態における制御部の動作を示すフローチャート、図4は本発明の実施の形態における制御部の動作を示す第1のタイムチャート、図5は本発明の実施の形態における制御部の動作を示す第2のタイムチャートである。
【0017】
図において、11は、第1の主油圧源として機能し、油タンクT内の油を吸引して吐出する第1の可変ポンプとしての第1の容量可変ポンプ、13は第2の主油圧源として機能し、前記油タンクT内の油を吸引して吐出する第2の可変ポンプとしての第2の容量可変ポンプであり、第1、第2の容量可変ポンプ11、13は、駆動部としてのサーボモータ12を備える。制御部10は、前記サーボモータ12を駆動するとともに、指令信号である吐出量指令Qp1、Qp2を前記第1、第2の容量可変ポンプ11、13に送ると、該第1、第2の容量可変ポンプ11、13は、吐出量指令Qp1、Qp2に基づいてポンプ内の容量を変化させ、油の吐出量Q1、Q2を変化させる。なお、該吐出量Q1、Q2は、第1、第2の容量可変ポンプ11、13に内蔵された第1、第2の吐出量検出手段としての第1、第2の流量センサによって検出される。また、前記第1、第2の容量可変ポンプ11、13の油の吐出圧P1、P2は、油路L−1、L−2に配設された第1、第2の吐出圧検出手段としての第1、第2の吐出圧センサ51、52によって検出される。
【0018】
前記第1の容量可変ポンプ11は、油路L−1、L−3を介して第1の油圧供給部15に、油路L−1、L−4を介して第2の油圧供給部16に接続され、前記第2の容量可変ポンプ13は、油路L−2を介して第2の油圧供給部16に接続される。なお、本実施の形態においては、前記第1、第2の可変ポンプとして、第1、第2の容量可変ポンプ11、13を使用しているが、該第1、第2の容量可変ポンプ11、13に代えて、それぞれ別のサーボモータを備え、回転速度を変化させることによって吐出量を変化させる第1、第2の回転速度可変ポンプを使用することもできる。
【0019】
前記第1の油圧供給部15は、第1の切換弁17、及び計量用のアクチュエータとしての油圧モータ35を備え、該油圧モータ35と図示されない射出装置のスクリューとが連結される。そのために、油圧モータ35は油路L−5及び第1の切換弁17を介して油路L−3に接続される。前記第1の切換弁17は、油路L−3、L−1を介して第1の容量可変ポンプ11に接続され、ソレノイドs1を備え、制御部10からのソレノイド信号を前記ソレノイドs1が受けてオン・オフさせられ、位置A及びBを採り、位置Aにおいて油路L−3、L−5間を遮断し、位置Bにおいて油路L−3、L−5間を連通させる。
【0020】
そして、前記第1の切換弁17と油圧モータ35とは、油路L−5を介して接続され、第1の切換弁17を介して油圧モータ35に油が供給されると、該油圧モータ35が駆動され、前記スクリューが回転させられる。なお、油圧モータ35を駆動するために使用された油は、油路L−22を介して油タンクTにドレーンされる。また、前記油圧モータ35には、回転速度検出手段としてのエンコーダ39が配設され、該エンコーダ39によって検出された油圧モータ35の回転速度は制御部10に送られる。
【0021】
そして、前記第2の油圧供給部16は、開閉弁としての第2の切換弁14、所定の圧力の油を蓄える副油圧源として機能するアキュムレータ18、前記スクリューを進退させるための射出用のアクチュエータとしての射出シリンダ19、射出装置を図示されないフレームに対して進退させる移動用シリンダ20、前記射出シリンダ19を駆動するための流量調整弁及び制御弁としてのサーボ弁30、及び移動用シリンダ20を駆動するための切換弁40を備える。したがって、前記射出シリンダ19は、第1、第2の容量可変ポンプ11、13から吐出された油を受けて駆動されるほか、アキュムレータ18から吐出された油を受けて駆動され、移動用シリンダ20は、第2の容量可変ポンプ13及びアキュムレータ18から吐出された油を受けて駆動される。なお、前記アキュムレータ18には、図示されない圧力検出手段としての圧力センサが配設され、該圧力センサは、圧力Pacを検出し、検出信号を制御部10に送る。
【0022】
前記射出シリンダ19は、シリンダ本体21、該シリンダ本体21内において摺(しゅう)動自在に、かつ、進退(図1における左右方向に移動)自在に配設されたピストン22、及び該ピストン22と一体に形成され、前記スクリューと連結されたロッド25を備え、該ピストン22によってヘッダ側に第1の油室23が、ロッド25側に第2の油室24が形成される。なお、前記ロッド25に位置センサ26が取り付けられ、該位置センサ26は、ピストン22の位置により表されるスクリューの位置、すなわち、スクリュー位置Sを検出し、検出信号を制御部10に送る。
【0023】
また、移動用シリンダ20は、シリンダ本体90、該シリンダ本体90内において摺動自在に、かつ、進退自在に配設されたピストン31、及び該ピストン31と一体に形成されたロッド34を備え、該ピストン31によってヘッダ側に第1の油室32が、ロッド34側に第2の油室33が形成される。なお、前記ロッド34は図示されない型締装置の固定プラテンに連結される。
【0024】
前記第1の容量可変ポンプ11は、油路L−1、L−4を介して第2の切換弁14に接続され、該第2の切換弁14は、ソレノイドs2を備え、制御部10からのソレノイド信号を前記ソレノイドs2が受けてオン・オフさせられ、位置A及びBを採り、位置Aにおいて油路L−4、L−21間を遮断し、位置Bにおいて油路L−4、L−21間を連通させる。また、前記第2の容量可変ポンプ13は、油路L−2を介してアキュムレータ18に、油路L−2、L−6、L−7を介してサーボ弁30に、油路L−2、L−6、L−8を介して切換弁40に接続される。
【0025】
そして、前記サーボ弁30は、油路L−15、L−16を介して油タンクTに、油路L−11、L−23を介して第1の油室23に、油路L−12を介して第2の油室24に接続される。また、前記サーボ弁30は、ソレノイドs3を備え、制御部10からのソレノイド信号である指令信号としての流量指令Qvを前記ソレノイドs3が受けてオン・オフさせられ、位置A、B及びNを採り、位置Aにおいて油路L−7、L−11間、及び油路L−12、L−15間を連通させ、位置Bにおいて油路L−7、L−12間、及び油路L−11、L−15間を連通させるとともに流量を調整し、位置Nにおいて油路L−7、L−12間、及び油路L−11、L−15間を遮断する。なお、前記ソレノイドs3に送られるソレノイド信号を調整することによって、サーボ弁30の流量Q3を調整することができる。
【0026】
一方、切換弁40は、油路L−17、L−16を介して油タンクTに、油路L−13、L−14を介してそれぞれ第1、第2の油室32、33に接続される。また、前記切換弁40は、ソレノイドs4を備え、制御部10からのソレノイド信号を前記ソレノイドs4が受けてオン・オフさせられ、位置A、B及びNを採り、位置Aにおいて油路L−8、L−13間、及び油路L−14、L−17間を連通させ、位置Bにおいて油路L−8、L−14間、及び油路L−13、L−17間を連通させるとともに流量を調整し、位置Nにおいて油路L−8、L−14間、及び油路L−13、L−17間を遮断する。
【0027】
ところで、計量工程において、油圧モータ35を駆動することによって、前記スクリューを回転させ、それに伴って後退させると、図示されないホッパから図示されない加熱シリンダ内に供給された樹脂は、前記スクリューに形成された溝に沿って前進させられるとともに、図示されないヒータによって加熱され、溶融させられ、図示されないスクリューヘッドの前方に蓄えられる。
【0028】
そのために、計量工程が開始されると、前記制御部10は、ソレノイドs1をオンにするとともに、ソレノイドs2をオフにして、第1の切換弁17を位置Bに、第2の切換弁14を位置Aに置き、サーボ弁30によって背圧制御を行う。第1の容量可変ポンプ11から吐出された油は、油路L−1、L−3を介して第1の切換弁17に供給され、更に油路L−5を介して油圧モータ35に供給され、その結果、油圧モータ35が駆動され、スクリューが回転させられる。
【0029】
前記計量工程が完了すると、射出工程が開始され、該射出工程において、射出シリンダ19の第1の油室23に油を供給してスクリューを前進させると、前記スクリューヘッドの前方に蓄えられた樹脂は、図示されない射出ノズルから射出され、図示されない金型装置のキャビティ空間に充填される。
【0030】
そのために、射出工程が開始されると、前記制御部10は、サーボモータ12を駆動し、ソレノイドs1、s4をオフにするとともに、ソレノイドs2、s3をオンにして、第1の切換弁17及びサーボ弁30を位置Aに、第2の切換弁14を位置Bに、切換弁40を位置Nに置く。第1の容量可変ポンプ11から吐出された油は、油路L−1、L−4を介して第2の切換弁14に供給され、更に油路L−21、L−23を介して第1の油室23に供給される。また、必要に応じて、アキュムレータ18から吐出された油が、油路L−6、L−7を介してサーボ弁30に供給され、更に油路L−11、L−23を介して第1の油室23に供給されたり、第2の容量可変ポンプ13から吐出された油が、油路L−2、L−6、L−7を介してサーボ弁30に供給され、更に油路L−11、L−23を介して第1の油室23に供給される。このとき、第2の油室24内の油は、油路L−12を介してサーボ弁30に供給され、更に油路L−15、L−16を介して油タンクTにドレーンされる。
【0031】
なお、サックバックが行われる場合、前記制御部10は、ソレノイドs3をオンにして、サーボ弁30を位置Bに置く。第2の容量可変ポンプ13から吐出された油は、油路L−2、L−6、L−7を介してサーボ弁30に供給され、更に油路L−12を介して第2の油室24に供給される。このとき、第1の油室23内の油は、油路L−23、L−11を介してサーボ弁30に供給され、更に油路L−15、L−16を介して油タンクTにドレーンされる。
【0032】
また、ノズルタッチを行うために、射出装置を前進させ、計量が開始されるのに伴って射出装置を後退させることができるようになっている。そのために、ソレノイドs4をオンにして切換弁40を位置Aに置くと、第2の容量可変ポンプ13から吐出された油は、油路L−6、L−8を介して切換弁40に供給され、更に油路L−13を介して第1の油室32に供給される。このとき、第2の油室33内の油は、油路L−14を介して切換弁40に供給され、更に油路L−17、L−16を介して油タンクTにドレーンされる。これに伴って、ロッド34が前進させられ、射出装置は後退させられる。また、ソレノイドs4をオンにして切換弁40を位置Bに置くと、第2の容量可変ポンプ13から吐出された油は、油路L−2、L−6、L−8を介して切換弁40に供給され、更に油路L−14を介して第2の油室33に供給される。このとき、第1の油室32内の油は、油路L−13を介して切換弁40に供給され、更に油路L−17、L−16を介して油タンクTにドレーンされる。これに伴って、ロッド34が後退させられ、射出装置は前進させられる。
【0033】
次に、前記制御部10について説明する。
【0034】
図2において、55は入力に対して所定の上限値で出力を制限するリミッタ、56、59は減算器、57はPID補償器、58はサーボモータ12の応答性に対応させて設定された遅れ要素、61、62は増幅器である。
【0035】
該制御部10は、図示されない射出速度設定手段としての速度設定器を備え、該速度設定器によって射出速度指令Vsを発生させ、該射出速度指令Vsをリミッタ55及び減算器56に送る。また、前記制御部10の図示されない射出速度算出処理手段は、射出速度算出処理を行い、位置センサ26によって検出されたスクリュー位置Sを微分し、射出速度vを算出する。
【0036】
前記減算器56は、前記射出速度指令Vsと射出速度vとの偏差ΔVsを算出し、該偏差ΔVsをPID補償器57に送る。該PID補償器57は、前記偏差ΔVsに基づいてPID補償を行い、速度指令Vpidを算出し、該速度指令Vpidを減算器59に送る。
【0037】
一方、前記リミッタ55は、前記射出速度指令Vsに基づいて、出力が制限された速度指令Vlmtを算出し、該速度指令Vlmtを遅れ要素58及び増幅器61に送る。そして、該増幅器61は、前記速度指令Vlmtを増幅して、吐出量指令Qp1を算出し、該吐出量指令Qp1を第1の容量可変ポンプ11に送る。また、遅れ要素58は前記速度指令Vlmtを受けて遅れ量に基づいて速度指令Vdを算出し、該速度指令Vdを減算器59に送る。
【0038】
そして、該減算器59は、前記速度指令Vpidと速度指令Vdとの偏差ΔVpidを算出し、該偏差ΔVpidを増幅器62に送る。また、該増幅器62は、前記偏差ΔVpidを増幅して流量指令Qvを算出し、該流量指令Qvをソレノイドs3に送る。
【0039】
ところで、スクリューを低速で移動させる場合、図4に示されるように、速度設定器によって設定される射出速度指令Vsは低くされる。したがって、第1の油室23に供給する必要がある油の量は少ないので、第1の容量可変ポンプ11から吐出される油及びアキュムレータ18から吐出される油が第1の油室23に供給される。なお、図4において、Vsは射出速度指令、vは射出速度、AR1は第1の容量可変ポンプ11から吐出される油によって射出速度vが高くされる領域、AR2はアキュムレータ18から吐出される油によって射出速度vが高くされる領域である。
【0040】
そのために、制御部10の図示されない油供給処理手段は、油供給処理を行い、前記吐出量指令Qp1を第1の容量可変ポンプ11に送り、該第1の容量可変ポンプ11を吐出量指令Qp1に従って作動させ、所定の吐出量Q1の油を第1の容量可変ポンプ11から吐出させる。その結果、油は、油路L−1、L−4、第2の切換弁14及び油路L−21、L−23を介して第1の油室23に供給される。
【0041】
また、制御部10の図示されない圧力判断処理手段は、圧力判断処理を行い、前記圧力センサによって検出されたアキュムレータ18の圧力Pacを読み込み、該圧力Pacが規定圧力Pacth以上であるかどうかを判断する。この場合、第1の油室23に供給する必要がある油の量は少なく、前記圧力Pacは規定圧力Pacth以上であるので、前記油供給処理手段は、吐出量指令Qp2に零(0)をセットし、第2の容量可変ポンプ13からの吐出量Q2を零にする。また、前記油供給処理手段は前記流量指令Qvをソレノイドs3に送り、前記サーボ弁30を流量指令Qvに従って作動させ、位置Aに置く。その結果、アキュムレータ18から吐出された油が、油路L−6、L−7、サーボ弁30及び油路L−11、L−23を介して第1の油室23に供給される。
【0042】
そして、アキュムレータ18の圧力Pacが規定圧力Pacthより低い場合、前記油供給処理手段は、吐出量指令Qp2に第2の容量可変ポンプ13の駆動可能吐出量Qcaをセットする。なお、該駆動可能吐出量Qcaは、前記制御部10によってあらかじめ算出される。そのために、前記制御部10の図示されない駆動動力算出処理手段は、駆動動力算出処理を行い、前記吐出圧P1及び吐出量Q1を読み込み、次の式によって第1の容量可変ポンプ11の駆動動力W1を算出する。
【0043】
W1=P1・Q1
続いて、前記制御部10の図示されない駆動可能吐出量算出処理手段は、駆動可能吐出量算出処理を行い、サーボモータ12の駆動力W、前記駆動動力W1、及び圧力Pacを読み込み、次の式によって駆動可能吐出量Qcaを算出する。
【0044】
Qca=(W−W1)/Pac
このように、スクリューを低速で移動させる場合、第1の容量可変ポンプ11から吐出された油に加えてアキュムレータ18から吐出された油がサーボ弁30を介して第1の油室23に供給されるので、射出シリンダ19の応答遅れを少なくすることができる。すなわち、射出シリンダ19の応答性を向上させ、射出シリンダ19を高速で駆動することができる。
【0045】
また、スクリューを高速で移動させる場合、図5に示されるように、射出速度指令Vsは高くされる。したがって、第1の油室23に供給する必要がある油の量は多いので、第1の容量可変ポンプ11及びアキュムレータ18から吐出される油が合流させられて第1の油室23に供給される。そして、アキュムレータ18から多量の油が吐出されるので、次の射出が行われるまでに第2の容量可変ポンプ13から吐出された油がアキュムレータ18に補充される。なお、アキュムレータ18から油が吐出されている間に補充することもできる。また、図5において、Vsは射出速度指令、vは射出速度、AR3は第1の容量可変ポンプ11から吐出される油によって射出速度vが高くされる領域、AR4は第2の容量可変ポンプ13から吐出される油によって射出速度vが高くされる領域である。
【0046】
そのために、前記油供給処理手段は、油供給処理を行い、前記吐出量指令Qp1を第1の容量可変ポンプ11に送り、該第1の容量可変ポンプ11を吐出量指令Qp1に従って作動させ、所定の吐出量Q1の油を第1の容量可変ポンプ11から吐出させる。その結果、油は、油路L−1、L−4、第2の切換弁14及び油路L−21、L−23を介して第1の油室23に供給される。
【0047】
また、前記圧力判断処理手段は、圧力判断処理を行い、前記圧力Pacを読み込み、該圧力Pacが規定圧力Pacth以上であるかどうかを判断する。この場合、第1の油室23に供給する必要がある油の量は多く、多量の油がアキュムレータ18から吐出されるので、前記圧力Pacは規定圧力Pacthより低くなり、前記油供給処理手段は、吐出量指令Qp2に駆動可能吐出量Qcaをセットする。なお、該駆動可能吐出量Qcaは、前述されたように、前記制御部10によってあらかじめ算出される。
【0048】
このように、スクリューを高速で移動させる場合、第1の容量可変ポンプ11から吐出された油に加えてアキュムレータ18から吐出された油がサーボ弁30を介して第1の油室23に供給されるので、エネルギー効率を高くすることができる。
【0049】
ところで、スクリューを低速で移動させる際もアキュムレータ18内の油が消費されるので、第1の容量可変ポンプ11から吐出される油を第1の油室23に供給して、射出シリンダ19を駆動している間に、第2の容量可変ポンプ13を作動させ、アキュムレータ18に油を供給することができる。
【0050】
そのために、制御部10は、サーボモータ12を所定の回転速度で駆動し回転させて第2の容量可変ポンプ13を作動させ、ソレノイドs1、s4をオフにするとともに、ソレノイドs2、s3をオンにして、第1の切換弁17及びサーボ弁30を位置Aに、第2の切換弁14を位置Bに、切換弁40を位置Nに置くと、第2の容量可変ポンプ13から吐出された油は、油路L−2を介してアキュムレータ18に供給され、蓄えられる。
【0051】
そして、前記アキュムレータ18に配設された圧力センサによって検出された圧力Pacが前記規定圧力Pacthより高い所定の値になると、制御部10は第2の容量可変ポンプ13からの吐出量Q2を零にする。
【0052】
また、射出シリンダ19を駆動していないときに、アキュムレータ18に油を蓄えることもできる。そのために、制御部10は、所定のタイミングで、サーボモータ12を所定の回転速度で駆動し回転させ、第2の容量可変ポンプ13を作動させるとともに、吐出量指令Qp1に零をセットし、第1の容量可変ポンプ11からの吐出量Q1を零にする。そして、ソレノイドs1〜s4をオフにして、第1、第2の切換弁17、14を位置Aに、サーボ弁30及び切換弁40を位置Nに置くと、第2の容量可変ポンプ13から吐出された油は、油路L−2を介してアキュムレータ18に供給され、蓄えられる。そして、前記圧力センサによって検出された圧力Pacが前記規定圧力Pacthより高い所定の値になると、第2の容量可変ポンプ13からの吐出量Q2を零にする。
【0053】
次に、フローチャートについて説明する。
ステップS1 第1の容量可変ポンプ11の吐出圧P1及び吐出量Q1を読み込む。
ステップS2 第1の容量可変ポンプ11の駆動動力W1を算出する。
ステップS3 第2の容量可変ポンプ13の駆動可能吐出量Qcaを算出する。
ステップS4 アキュムレータ18の圧力Pacが規定圧力Pacth以上であるかどうかを判断する。圧力Pacが規定圧力Pacth以上である場合はステップS5に、圧力Pacが規定圧力Pacthより低い場合はステップS6に進む。
ステップS5 第2の容量可変ポンプ13の吐出量指令Qp2に零をセットし、処理を終了する。
ステップS6 第2の容量可変ポンプ13の吐出量指令Qp2に駆動可能吐出量Qcaをセットし、処理を終了する。
【0054】
なお、本発明は前記実施の形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨に基づいて種々変形させることが可能であり、それらを本発明の範囲から排除するものではない。
【0055】
【発明の効果】
以上詳細に説明したように、本発明によれば、油圧回路においては、第1の可変ポンプと、第2の可変ポンプと、該第2の可変ポンプに接続された副油圧源と、前記第1の可変ポンプ及び前記副油圧源と接続されたアクチュエータと、該アクチュエータと前記副油圧源との間に配設された制御弁と、射出速度指令に基づいて吐出量指令を算出し、該吐出量指令に基づいて第1の可変ポンプを制御し、前記射出速度指令及び射出速度に基づいて流量指令を算出し、該流量指令に基づいて前記制御弁を制御する制御部とを有する。
【0057】
副油圧源の圧力が規定圧力以上である場合、第1の可変ポンプから吐出された油に加えて副油圧源から吐出された油がアクチュエータに供給されるので、アクチュエータの応答遅れを少なくすることができる。すなわち、アクチュエータの応答性を向上させ、アクチュエータを高速で駆動することができる。
【0058】
また、副油圧源の圧力が規定圧力より低い場合、第1の可変ポンプから吐出された油に加えて第2の可変ポンプから吐出された油がアクチュエータに供給されるので、エネルギー効率を高くすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態における油圧回路を示す図である。
【図2】本発明の実施の形態における制御部の要部を示す図である。
【図3】本発明の実施の形態における制御部の動作を示すフローチャートである。
【図4】本発明の実施の形態における制御部の動作を示す第1のタイムチャートである。
【図5】本発明の実施の形態における制御部の動作を示す第2のタイムチャートである。
【符号の説明】
10 制御部
11、13 第1、第2の容量可変ポンプ
12 サーボモータ
14 第2の切換弁
18 アキュムレータ
19 射出シリンダ
30 サーボ弁

Claims (6)

  1. (a)第1の可変ポンプと、
    (b)第2の可変ポンプと、
    (c)該第2の可変ポンプに接続された副油圧源と、
    (d)前記第1の可変ポンプ及び前記副油圧源と接続されたアクチュエータと、
    (e)該アクチュエータと前記副油圧源との間に配設された制御弁と、
    (f)射出速度指令に基づいて吐出量指令を算出し、該吐出量指令に基づいて第1の可変ポンプを制御し、前記射出速度指令及び射出速度に基づいて流量指令を算出し、該流量指令に基づいて前記制御弁を制御する制御部とを有することを特徴とする油圧回路。
  2. 前記第1、第2の可変ポンプは第1、第2の容量可変ポンプである請求項1に記載の油圧回路。
  3. 前記第1、第2の可変ポンプは回転速度可変ポンプである請求項1に記載の油圧回路。
  4. 前記第1、第2の容量可変ポンプは共通の駆動部を駆動することによって作動させられる請求項2に記載の油圧回路。
  5. (a)前記副油圧源の圧力を検出する圧力検出手段を有するとともに、
    (b)該圧力検出手段によって検出された圧力が規定圧力より低い場合、前記第2の可変ポンプから吐出された油を前記副油圧源に供給する請求項1に記載の油圧回路。
  6. 前記副油圧源はアキュムレータである請求項1〜5のいずれか1項に記載の油圧回路。
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