JP3747161B2 - 射出制御装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、射出制御装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、射出成形機は射出装置を有し、該射出装置の加熱シリンダ内にスクリューが回転自在に、かつ、進退自在に配設され、該スクリューを回転させたり、進退させたりすることができるようになっている。そして、計量工程において、スクリューが正方向に回転させられ、ホッパから落下した樹脂が溶融させられ、スクリューヘッドの前方に蓄えられ、それに伴ってスクリューが後退させられる。そして、スクリューがあらかじめ設定された計量終了位置に到達して、計量工程が完了されると、スクリューヘッドの前方の樹脂の圧力、すなわち、樹脂圧を低くするためにサックバック工程が開始される。該サックバック工程においては、スクリューが所定の速度で後退させられ、スクリューがあらかじめ設定されたサックバック終了位置に到達すると、スクリューは停止させられ、サックバック工程が完了される。
【0003】
続いて、射出工程が開始され、スクリューが前進させられ、スクリューヘッドの前方に蓄えられた樹脂が射出ノズルから射出される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、前記従来の射出装置においては、射出成形機の成形サイクルが長くなってしまう。
【0005】
図2は従来の射出装置の動作を示すタイムチャートである。
【0006】
図において、E1はスクリューを後退させるための射出シリンダのサックバック側の油室に供給される油の量を指令する流量指令を表す線、E2はスクリューの移動速度、すなわち、スクリュー速度を表す線、E3はスクリューの位置、すなわち、スクリュー位置を表す線である。なお、前記流量指令は、射出装置の制御部において発生させられ、射出装置の油圧回路において油圧供給源と前記射出シリンダとの間に配設された流量制御弁のソレノイドに送られる。
【0007】
前記スクリューを進退させるために駆動手段としての射出シリンダを使用する場合、スクリューが計量終了位置に到達して、タイミングt1でサックバック工程が開始され、前記射出シリンダのサックバック側の油室に供給される油の流量指令が所定の値kにされる。そして、タイミングt2でスクリューの後退が開始される。続いて、タイミングt3でスクリューがサックバック終了位置mに到達すると、流量指令が値kから零(0)に変更され、スクリューが停止させられる。このとき、スクリューの慣性等によって、スクリューはオーバーランし、実際にスクリューが停止させられる位置はサックバック終了位置mより値Δmだけ後方になる。
【0008】
ところで、前記計量工程においては、スクリューが樹脂によって押されて後退させられるのに伴って、射出シリンダ内のピストンが後退させられるが、サックバック側の油室の圧力は極めて低く、かつ、油に圧縮性があるので、実際にスクリューの後退が開始されるのはタイミングt2になってしまう。
【0009】
したがって、タイミングt1からタイミングt2までの無駄時間τ1が生じてしまうので、射出成形機の成形サイクルがその分長くなってしまう。
【0010】
本発明は、前記従来の射出装置の問題点を解決して、射出成形機の成形サイクルを短くするとともに、スクリューを後退させるときの停止精度を高くすることができる射出制御装置を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】
そのために、本発明の射出制御装置においては、シリンダ部材と、該シリンダ部材内において回転自在に、かつ、進退自在に配設された射出部材と、該射出部材を進退させるために配設され、サックバック側の油室及び射出側の油室を備え、サックバック側の油室に油が供給されたときに前記射出部材を後退させ、射出側の油室に油が供給されたときに前記射出部材を前進させる射出シリンダと、流量指令に基づいて、前記サックバック側の油室に供給される油の量を調整する調整手段と、サックバック工程が開始されたときに前記流量指令の値を大きくし、所定の時間が経過したときに前記流量指令の値を小さくするサックバック制御処理手段とを有する。
そして、該サックバック制御処理手段は、サックバック工程が開始された後の所定のタイミングで前記流量指令の値を徐々に小さくする。また、該流量指令の値の変化率は、射出部材があらかじめ設定されたサックバック終了位置に到達した時点で流量指令の値が零になるように設定される。
【0012】
本発明の他の射出制御装置においては、さらに、前記射出部材がサックバック終了位置に到達すると、前記流量指令の値は強制的に零にされる。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しながら詳細に説明する。
【0014】
図1は本発明の実施の形態における射出制御装置の概略図である。
【0015】
図において、11はシリンダ部材としての加熱シリンダ、12は該加熱シリンダ11内において進退(図における左右方向に移動)自在に、かつ、回転自在に配設された射出部材としてのスクリュー、13は前記加熱シリンダ11の後端 (図における右端) に配設され、スクリュー12を進退させるための第1の駆動手段としての射出シリンダ、14は前記スクリュー12の後端に配設され、スクリュー12を回転させるための第2の駆動手段としての油圧モータである。そして、前記加熱シリンダ11の前端(図における左端)に射出ノズル21が形成され、後端の近傍にホッパ22が配設される。
【0016】
前記加熱シリンダ11の外周面には、図示されないヒータ及びセンサが配設され、前記ヒータを通電することによって加熱シリンダ11が加熱され、樹脂が溶融させられる。そのために、前記センサによって検出された加熱シリンダ11の温度がフィードバック制御される。
【0017】
前記射出シリンダ13内にはピストン15が進退自在に配設され、該射出シリンダ13は、サックバック側の油室としての第1の油室16、及び射出側の油室としての第2の油室17を備える。そして、前記第1の油室16には調整手段としての流量調整弁23を介して、第2の油室17にはサーボ弁24を介して、油圧モータ14にはサーボ弁25を介してそれぞれ油が供給される。なお、前記流量調整弁23及びサーボ弁24、25の開度は制御部33によって制御され、前記流量調整弁23は、制御部33において発生させられた制御指令としての流量指令に基づいて、前記第1の油室16に供給される油の量を調整する。
【0018】
また、前記加熱シリンダ11の後方(図における右方)には、スクリュー速度を検出するスクリュー速度検出器26、前記スクリュー位置検出器27、及びスクリュー12の回転速度、すなわち、スクリュー回転速度を検出するスクリュー回転速度検出器28がそれぞれ配設される。前記第2の油室17に臨ませて、第2の油室17に供給される油圧を検出する圧力検出器31が配設される。そして、前記スクリュー速度検出器26によって検出されたスクリュー速度、前記スクリュー位置検出器27によって検出されたスクリュー位置、スクリュー回転速度検出器28によって検出されたスクリュー回転速度、及び圧力検出器31によって検出された油圧は、いずれも制御部33に送られる。
【0019】
なお、該制御部33には、操作盤34及びメモリ36が接続され、前記操作盤34に設定器35が配設される。
【0020】
次に、前記構成の射出成形機の動作について説明する。
【0021】
まず、計量工程時に、油圧モータ14を駆動し、スクリュー12を回転させると、前記ホッパ22内の樹脂が加熱シリンダ11内に落下し、スクリュー12の溝内を前進(図における左方に移動)して、スクリュー12の前端に配設されたスクリューヘッド37の前方(図における左方)に蓄えられる。これに伴って、スクリュー12は後退(図における右方に移動)させられる。また、計量が行われている間、サーボ弁24が駆動され、第2の油室17内に所定の油が供給され、前記スクリュー12に背圧が加えられる。
【0022】
そして、スクリュー12が後退させられるのに伴ってスクリュー位置検出器27によってスクリュー位置が検出され、スクリュー12があらかじめ設定された計量終了位置に到達すると、計量工程が完了され、前記スクリューヘッド37の前方に1回のショットに必要なだけの樹脂が蓄えられる。
【0023】
次に、サックバック工程時に、第1の油室16に油が供給され、スクリュー12が、後退させられてあらかじめ設定されたサックバック終了位置に到達すると、サックバック工程が完了される。
【0024】
続いて、射出工程時に、流量調整弁23及びサーボ弁24を駆動し、第1の油室16内の油をドレーンするとともに、第2の油室17に油を供給することによってスクリュー12を前進させる。このとき、前記スクリューヘッド37の前方に蓄えられた樹脂が射出ノズル21から射出され、図示されない金型装置のキャビティ空間に充填(てん)される。そして、キャビティ空間内の樹脂を冷却することによって成形品が成形される。
【0025】
次に、前記射出装置の油圧回路について説明する。
【0026】
図3は本発明の実施の形態における射出装置の油圧回路を示す図である。
【0027】
図において、51は油圧供給源としての油圧ポンプであり、該圧油ポンプ51は、モータMによって作動させられ、オイルタンク53内の油を吸引し、油路L−1、及び油路L−1から分岐させて形成された油路L−2を介して流量調整弁23に、油路L−1、L−2、及び油路L−2から分岐させて形成された油路L−3を介してサーボ弁24に供給する。また、54は油路L−1から分岐させて形成された油路L−4に配設されたアンロード弁、55は油路L−1から分岐させて形成された油路L−5に配設されたアキュムレータである。
【0028】
前記アンロード弁54は、ソレノイドSL1が駆動されることによって位置A、Bを採り、位置Aにおいて、油路L−4とオイルタンク53とを連通させ、油路L−1内の油を油路L−4を介してオイルタンク53に排出し、位置Bにおいて、油路L−4とオイルタンク53とを遮断する。また、前記流量調整弁23は、ソレノイドSL2が駆動されることによって位置A、Bを採り、位置Aにおいて、第1の油室16内の油を油路L−6〜L−9を介してオイルタンク53に排出し、位置Bにおいて、油路L−2内の油を、油路L−7、L−6を介して第1の油室16に供給する。この場合、ソレノイドSL2に送られる流量指令の値を調整することによって、第1の油室16に供給される油の量を制御することができる。
【0029】
そして、前記サーボ弁24は、ソレノイドSL3が駆動されることによって位置A、B、Nを採り、位置Aにおいて、第2の油室17内の油を油路L−10、L−11、L−9を介してオイルタンク53に排出し、位置Bにおいて、油路L−3内の油を、油路L−10を介して第2の油室17に供給し、かつ、第1の油室16内の油を、油路L−6、L−12、L−11、L−9を介してオイルタンク53に排出する。また、位置Nにおいて、第1の油室16内の油を、油路L−6、L−12、L−11、L−9を介して、第2の油室17内の油を、油路L−10、L−11、L−9を介してオイルタンク53に排出する。この場合、ソレノイドSL3に送られる流量指令の値を調整することによって、第1、第2の油室16、17に供給される油の量を制御することができる。
【0030】
なお、前記油路L−5にアキュムレータ55に供給される油圧を検出する圧力検出器56が、油路L−10に圧力検出器31が配設される。
【0031】
次に、前記構成の油圧回路の動作について説明する。
【0032】
まず、計量工程時に、油圧ポンプ51によって発生させられた油が油圧モータ14(図1)に供給され、スクリュー12が回転させられるとともに後退させられ、これに伴って、ピストン15が後退させられる。そして、前記制御部33は、ソレノイドSL2に送られる流量指令の値を零にして、流量調整弁23を位置Aに置き、ソレノイドSL3に送られる流量指令の値を所定の値にして、サーボ弁24を位置Bに置く。その結果、油路L−7と油路L−8とが連通させられるとともに、油路L−3と油路L−10とが連通させられ、かつ、油路L−12と油路L−11とが連通させられ、第1の油室16内の油がオイルタンク53に排出され、第2の油室17に油が供給され、スクリュー12に背圧が加えられる。
【0033】
次に、サックバック工程時に、前記制御部33は、ソレノイドSL2に送られる流量指令の値を所定の値にして、流量調整弁23を位置Bに置き、ソレノイドSL3に送られる流量指令の値を所定の値にして、サーボ弁24を位置Aに置く。その結果、油路L−2と油路L−7とが連通させられるとともに、油路L−10と油路L−11とが連通させられ、第1の油室16に油が供給されるとともに、第2の油室17内の油はオイルタンク53に排出される。
【0034】
続いて、射出工程時に、ソレノイドSL2に送られる流量指令の値を零にして、流量調整弁23を位置Aに置き、ソレノイドSL3に送られる流量指令の値を所定の値にして、サーボ弁24を位置Bに置く。その結果、油路L−7と油路L−8とが連通させられるとともに、油路L−12と油路L−11とが連通させられ、第1の油室16内の油はオイルタンク53に排出される。また、油路L−3と油路L−10とが連通させられ、第2の油室17に油が供給される。
【0035】
次に、前記構成の射出装置のサックバック工程時の動作について説明する。
【0036】
図4は本発明の実施の形態における射出装置の動作を示すタイムチャートである。
【0037】
図において、E11は第1の油室16(図3)に供給される油の量を指令する流量指令を表す線、E12はスクリュー速度を表す線、E13はスクリュー位置を表す線である。なお、前記流量指令は射出装置の制御部33(図1)において発生させられ、流量調整弁23のソレノイドSL2に送られる。
【0038】
スクリュー12が計量終了位置に到達して、タイミングt11でサックバック工程が開始されると、制御部33の図示されないサックバック制御処理手段は、設定器35においてあらかじめ設定された流量指令パターンに従ってピストン15を後退させ、スクリュー12を後退させてサックバックを行う。
【0039】
すなわち、前記サックバック制御処理手段は、タイミングt11で流量指令を第1の値k1する。該第1の値k1は、十分に短い時間で第1の油室16内に油を満たすことができるように、十分に大きい値に設定される。
【0040】
ところで、前記計量工程においては、スクリュー12が樹脂によって後退させられるのに伴って、ピストン15が後退させられるので、第1の油室16の圧力は極めて低く、かつ、油に圧縮性があるので、第1の油室16内の油圧が所定の値になるまで実際はスクリュー12の後退を開始することができない。
【0041】
ところが、本実施の形態においては、サックバック工程が開始されたときに流量指令の値が十分に大きくされるので、極めてわずかな時間で第1の油室16内の油を高い圧力にすることができる。したがって、スクリュー12の後退が開始されるまでの時間を短くすることができ、サックバック工程が開始された直後にスクリュー12の後退が開始される。その結果、射出成形機の成形サイクルを短くすることができる。
【0042】
続いて、タイミングt11から所定の時間T1が経過するタイミングt12で、前記サックバック制御処理手段は、流量指令を前記第1の値k1より小さい第2の値k2にする。該第2の値k2は、ピストン15及びスクリュー12を安定させて後退させることができるように設定される。
【0043】
そして、タイミングt11から所定の時間T2が経過するタイミングt13で、前記サックバック制御処理手段は、流量指令の値を一定の変化率γで徐々に小さくする。該変化率γは、スクリュー12があらかじめ設定されたサックバック終了位置mに到達した時点で流量指令の値がほぼ零になるように設定される。その結果、タイミングt13からスクリュー速度が徐々に低くなり、スクリュー位置の変化率は徐々に零になる。
【0044】
そして、タイミングt14でスクリュー12がサックバック終了位置mに到達すると、流量指令の値は強制的に零にされ、スクリュー12が停止させられる。
【0045】
このように、スクリュー12がサックバック終了位置mに到達する前に、流量指令の値が徐々に小さくされ、スクリュー速度が徐々に低くされ、スクリュー位置の変化率が徐々に零にされるので、スクリュー12を後退させるときの停止精度を高くすることができ、スクリュー12を停止させたときに、スクリュー12の慣性等によって、スクリュー12がオーバーランするのが防止される。したがって、実際にスクリュー12が停止させられる位置とサックバック終了位置mとが等しくなる。
【0046】
したがって、射出装置の制御性及び再現性を向上させることができ、サックバック工程が完了したときのスクリュー位置を安定させることができる。また、次のショットのために射出工程を開始する射出開始位置(理論上はサックバック終了位置m)にばらつきが生じることがなくなるので、成形品の重量、寸法等にばらつきが生じるのを防止することができる。
【0047】
本実施の形態においては、スクリュー12がサックバック終了位置mに到達すると、流量指令の値は強制的に零にされ、スクリュー12が停止させられるようになっているが、スクリュー12が計量終了位置からあらかじめ設定された距離だけ後退させられたときに、流量指令の値を強制的に零にし、スクリュー12を停止させることができる。
【0048】
なお、本発明は前記実施の形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨に基づいて種々変形させることが可能であり、それらを本発明の範囲から排除するものではない。
【0049】
【発明の効果】
以上詳細に説明したように、本発明によれば、射出制御装置においては、シリンダ部材と、該シリンダ部材内において回転自在に、かつ、進退自在に配設された射出部材と、該射出部材を進退させるために配設され、サックバック側の油室及び射出側の油室を備え、サックバック側の油室に油が供給されたときに前記射出部材を後退させ、射出側の油室に油が供給されたときに前記射出部材を前進させる射出シリンダと、流量指令に基づいて、前記サックバック側の油室に供給される油の量を調整する調整手段と、サックバック工程が開始されたときに前記流量指令の値を大きくし、所定の時間が経過したときに前記流量指令の値を小さくするサックバック制御処理手段とを有する。
そして、該サックバック制御処理手段は、サックバック工程が開始された後の所定のタイミングで前記流量指令の値を徐々に小さくする。また、該流量指令の値の変化率は、射出部材があらかじめ設定されたサックバック終了位置に到達した時点で流量指令の値が零になるように設定される。
【0050】
この場合、サックバック工程が開始されたときに流量指令の値が十分に大きくされ、所定の時間が経過したときに前記流量指令の値が小さくされるので、極めてわずかな時間でサックバック側の油室内の油を高い圧力にすることができる。したがって、射出部材の後退が開始されるまでの時間を短くすることができ、サックバック工程が開始された直後に射出部材の後退が開始される。その結果、射出成形機の成形サイクルを短くすることができる。
【0051】
そして、サックバック工程が開始された後の所定のタイミングで前記流量指令の値が徐々に小さくされ、該流量指令の値の変化率は、射出部材があらかじめ設定されたサックバック終了位置に到達した時点で流量指令の値が零になるように設定される。
【0053】
したがって、射出部材を停止させたときに、射出部材の慣性等によって、射出部材がオーバーランするのが防止される。その結果、射出部材を後退させるときの停止精度を高くすることができ、実際に射出部材が停止させられる位置とサックバック終了位置とが等しくなる。
【0054】
そして、射出装置の制御性及び再現性を向上させることができ、サックバック工程が完了したときの射出部材の位置を安定させることができる。また、次のショットのために射出工程を開始する射出開始位置にばらつきが生じることがなくなるので、成形品の重量、寸法等にばらつきが生じるのを防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態における射出制御装置の概略図である。
【図2】従来の射出装置の動作を示すタイムチャートである。
【図3】本発明の実施の形態における射出装置の油圧回路を示す図である。
【図4】本発明の実施の形態における射出装置の動作を示すタイムチャートである。
【符号の説明】
11 加熱シリンダ
12 スクリュー
13 射出シリンダ
16、17 第1、第2の油室
23 流量調整弁
33 制御部
Claims (2)
- (a)シリンダ部材と、
(b)該シリンダ部材内において回転自在に、かつ、進退自在に配設された射出部材と、
(c)該射出部材を進退させるために配設され、サックバック側の油室及び射出側の油室を備え、サックバック側の油室に油が供給されたときに前記射出部材を後退させ、射出側の油室に油が供給されたときに前記射出部材を前進させる射出シリンダと、
(d)流量指令に基づいて、前記サックバック側の油室に供給される油の量を調整する調整手段と、
(e)サックバック工程が開始されたときに前記流量指令の値を大きくし、所定の時間が経過したときに前記流量指令の値を小さくするサックバック制御処理手段とを有するとともに、
(f)該サックバック制御処理手段は、サックバック工程が開始された後の所定のタイミングで前記流量指令の値を徐々に小さくし、
(g)該流量指令の値の変化率は、射出部材があらかじめ設定されたサックバック終了位置に到達した時点で流量指令の値が零になるように設定されることを特徴とする射出制御装置。 - 前記射出部材がサックバック終了位置に到達すると、前記流量指令の値は強制的に零にされる請求項1に記載の射出制御装置。
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