JP3751933B2 - 原稿読取装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明はファクシミリ装置、複写機、スキャナ等のように原稿の読み取りを行う原稿読取装置に係わり、特にシート状の原稿を読取ガラスに密着させて画像の読み取りを行う場合のその原稿の取り扱いに工夫した原稿読取装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
各種の資料の電子化や写真や撮影済みフィルムからの画像データの取り込みといった用途によって原稿読取装置がオフィスのみならず家庭でも広く使用されている。これと共に、装置の小型化やコストダウンの努力が各種行われている。
【0003】
図7は従来使用された原稿読取装置の要部を表わしたものである。この原稿読取装置の本体部分101は、上部カバー102と下部カバー103を、図示しないネジで締結し、これらを上下に閉じ合わせた構造となっている。上部カバー102には矩形の開口部104が設けられており、これは読み取られる原稿の最大サイズあるいはこれよりも若干大きなサイズとなっている。上部カバー102の裏面には破線105で示す平板状の読取ガラス106がその四隅の上面を上部カバー102に接着している。上部カバー102と下部カバー103で囲まれた読取ガラス106の下側の空間部分には、図示しないが画像の読み取りを行う光学モジュールが移動自在に配置されている。
【0004】
図8は、図7で示した原稿読取装置の本体部分のA−A断面を示したものである。読取ガラス106は開口部104の周辺における上部カバー102の底面部分102Aと接着されている。読取ガラス106の上面に図示しない原稿を載置することになる。読取ガラス106における原稿読取領域の四隅には、開口部104の境界部分による“壁”ができている。したがって、シート状の原稿は、図7に示す開口部104の境界部分にその端部を沿わせることで、特別の機構を設けることなく走査開始位置の位置決めを簡単に行うことができるという特徴がある。
【0005】
この図7および図8に示した原稿読取装置の構造(以下、モノコック(monocock)構造という。)は、読取ガラス106を上部カバー102の裏面に接着する構造なので、原稿の位置決めのための特別の機構を不要とするだけでなく、装置内部の骨格が不要である。したがって、全体的な構成部品の点数を節約することができ、特に小型かつ安価な装置として一般化されている。
【0006】
ところがモノコック構造の原稿読取装置では、読取ガラス106にセットした原稿を取り出しにくいという問題がある。これは、図8に示したように読取ガラス106の四隅が上部カバーの開口部104の境界部分による“壁”で囲まれているからである。しかも、原稿は静電気を帯びていたり、図7では図示を省略しているプラテンカバーによって読み取り時には読取ガラス106に押さえつけられる。これにより、原稿の取り出しにくさが更に助長されることになる。
【0007】
一般に読取ガラス106上に載置された原稿はその端部を捲り上げて、あるいは捲られた箇所を摘んで取り出す。モノコック構造を採らない部品点数の比較的多い原稿読取装置(図示せず)では読取ガラスの一部の辺に位置決め用の部材をガラス面から突出するように配置している。読取ガラスの残りの辺の箇所にはこのような“壁”が存在しない。したがって、モノコック構造を採らないこのような原稿読取装置ではシート状の原稿を“壁”が存在しない側に手で押して移動させていき、ガラス面から原稿端部が外れた時点でその端部を摘んで取り出せばよい。装置によっては読取ガラスの端の箇所に上方に傾斜したガイド板を設けており、これに沿って原稿の端部を上方に移動させて、これを手で掴みやすいようにしている。
【0008】
そこで、モノコック構造のような原稿読取装置でも原稿の取り出しを容易にする工夫が行われている。
【0009】
特開平9−172526号公報では、原稿の先端を付き当て位置決めを行う位置決め部材を読取ガラスの端面に対して上下動自在に配置している。そして、原稿の位置決めを行う場合には位置決め部材を読取ガラスの端面から突出させて原稿の先端をこれに付き当てるようにしている。また、オペレータが原稿を取り出すときには、所定の部材を押下することで、これに連動させて位置決め部材を読取ガラスの上面よりも下の位置に押し下げさせて、原稿の先端部分がこの部材の上に乗り上げるように移動できるようにしている。位置決め部材における用紙が乗り上がる部分は傾斜している。したがって原稿をこの傾斜に沿って移動させることでその端部を容易に浮き上がらせることができ、オペレータの取り出しが容易となる。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、この特開平9−172526号公報に示した技術では、読取ガラスの位置決め側の端面に上下動自在な位置決め部材を配置し、更にこれをオペレータの手の力等によって上下動させる機構を必要とする。したがって、原稿読取装置の部品点数を増し、その機構を複雑化させてしまうという問題がある。
【0011】
更にこの特開平9−172526号公報のように上下動自在な位置決め部材を読取ガラスの一辺に沿って設ける構造にすると、この部分で読取ガラスを固定することができない。すなわち、原稿読取装置を図7および図8に示したようなモノコック構造とした場合には、読取ガラスの一辺を上部カバー102に固定することができない。このため、上部カバー102に下から接着しているだけの読取ガラスの取り付けの強度を十分保つことができずモノコック構造の原稿読取装置に採用できないという問題もある。
【0012】
そこで本発明の目的は、読取ガラスを上部カバーに下から接着するモノコック構造を採用し、かつ原稿の取り出しを容易にすることのできる原稿読取装置を提供することにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】
請求項1記載の発明では、(イ)原稿を載置する平面状の読取ガラスと、(ロ)この読取ガラスにおける原稿の読取領域全域に対応させて開口した第1の開口部と、この第1の開口部と開口を連続する形で原稿の読取領域の外側で、かつ読取ガラスのこの方向に存在する端部よりも外側となった所定位置まで開口した第2の開口部とを備え、第1の開口部の縁部の下面側と読取ガラスのこれと対向する上面側の少なくとも一部を固着することでこの読取ガラスを空間的に固定すると共に、第2の開口部の境界部分を構成する壁の少なくとも一部は、読取ガラスの対向する端面にその先端を接触させた傾斜面を構成している上部配置部材と、(ハ)この上部配置部材を用いて上部を覆うように固定することで生じる内部空間に、読取ガラス上に載置された原稿の画像情報を読み取る光学モジュールを少なくとも配置した下部配置部材とを原稿読取装置に具備させる。
【0014】
すなわち請求項1記載の発明は、上部配置部材と下部配置部材とを上下に閉じ合わせると共に、上部配置部材に原稿の読取領域全域に対応させて開口した第1の開口部の下側から読取ガラスを接着剤等で固着したモノコック構造の原稿読取装置に関するものである。本発明では、第1の開口部を更に読取ガラスの外側の領域にまで拡張したような第2の開口部を上部配置部材に設けており、この第2の開口部の途中まで食み出した読取ガラスの端部あるいはこの読取ガラスの端部を超えて移動させた原稿部分を手で掴む等の操作を可能にして、読取ガラス上に載置された原稿の取り出しを容易にしている。また、第1の開口部を構成する上部配置部材の壁の部分で読取ガラスの端部と対向する箇所を、読取ガラスの端面に先端が接触するような傾斜面とすることで、読取ガラスから食み出すように移動させられる原稿をこの傾斜面に沿って上方に移動させることで、原稿の取り出しを容易にしている。傾斜面は、読取ガラスの対向する端面にその先端を接触させているので、傾斜面は読取ガラスの端面上端と位置的に等しい高さにあるかこれよりも低い位置にある。したがって、原稿は読取ガラスの端部から上部配置部材の壁を構成する傾斜面に円滑に進行することができる。
【0015】
請求項2記載の発明では、(イ)原稿を載置する平面状の読取ガラスと、(ロ)この読取ガラスにおける原稿の読取領域全域に対応させて開口した第1の開口部と、この第1の開口部と開口を連続する形で原稿の読取領域の外側で、かつ読取ガラスのこの方向に存在する端部よりも外側となった所定位置まで開口した第2の開口部とを備え、第1の開口部の縁部の下面側と読取ガラスのこれと対向する上面側の少なくとも一部を固着することでこの読取ガラスを空間的に固定すると共に、第2の開口部の境界部分を構成する壁の少なくとも一部は、読取ガラスの端部上面に所定幅だけ乗り上がるように重なって配置され、かつ読取ガラスの中央部に向けて先細となった断面形状となっている上部配置部材と、(ハ)この上部配置部材を用いて上部を覆うように固定することで生じる内部空間に、読取ガラス上に載置された原稿の画像情報を読み取る光学モジュールを少なくとも配置した下部配置部材とを原稿読取装置に具備させる。
【0016】
すなわち請求項2記載の発明は、上部配置部材と下部配置部材とを上下に閉じ合わせると共に、上部配置部材に原稿の読取領域全域に対応させて開口した第1の開口部の下側から読取ガラスを接着剤等で固着したモノコック構造の原稿読取装置に関するものである。本発明では、第1の開口部を更に読取ガラスの外側の領域にまで拡張したような第2の開口部を上部配置部材に設けており、この第2の開口部の途中まで食み出した読取ガラスの端部あるいはこの読取ガラスの端部を超えて移動させた原稿部分を手で掴む等の操作を可能にして、読取ガラス上に載置された原稿の取り出しを容易にしている。また、上部配置部材の一部が読取ガラスの上に乗り上げるように接合しているので、その乗り上げた部分の断面が読取ガラスの中央部に向けて先細となっていれば、原稿がこの部分に乗り上げることが容易であり、かつこのような断面形状を採ることで原稿を取り出しやすい上方に向けて移動させることができる。
【0017】
請求項3記載の発明では、請求項1記載の原稿読取装置で、傾斜面を構成する部材の読取ガラスの端面と接触している部位は、読取ガラスの下面側に折れ曲がった突起部を備えており、この突起部が読取ガラスの下面を保持していることを特徴としている。
【0018】
すなわち請求項3記載の発明では、傾斜面を構成する部材の読取ガラスの端面と接触している部位の周囲が肉厚となっていて、読取ガラスの下面側に折れ曲がった突起部を有し、この部分で読取ガラスを下から支えている。第2の開口部の部分では読取ガラスの端部上面を接着剤等によって上部配置部材の下面に固定することができず、原稿読取装置のこの部分の剛性が低下するおそれがあるが、この突起部による読取ガラスの保持によって剛性を保つことが可能になる。
【0021】
請求項4記載の発明では、請求項1記載の原稿読取装置で、第2の開口部は、読取ガラスおよび上部配置部材の読取ガラスと接触する部材部分によって密閉されていることを特徴としている。
【0022】
すなわち請求項4記載の発明では、第2の開口部がこの部分に食み出して存在する読取ガラスの部分と上部配置部材の壁の傾斜部分等によって物理的に密閉されることで、上部配置部材と下部配置部材によって形成される内部空間に存在する光学モジュールに塵や埃が入り込むのを防止することができ、光学的な特性を長期間良好に保つことができる。
【0023】
【発明の実施の形態】
【0024】
【実施例】
以下実施例につき本発明を詳細に説明する。
【0025】
図1は本発明の一実施例における原稿読取装置の要部を表わしたものである。この原稿読取装置の本体部分201は、上部カバー(上部配置部材)202と下部カバー203(下部配置部材)を、図示しないネジで締結して閉じ合わせた構造となっている。上部カバー202には概略矩形となった開口部204が設けられており、これは読み取られる原稿の最大サイズあるいはこれよりも若干大きなサイズとなっている。上部カバー202の裏面には破線205でその四辺を示す平板状の読取ガラス206がその四隅の上面を上部カバー202に接着している。すなわち、本実施例の原稿読取装置は図7および図8で示した従来の装置と同様にモノコック構造を採用している。
【0026】
上部カバー202と下部カバー203で囲まれた読取ガラス206の下側の空間部分には、画像の読み取りを行う光学モジュール207が矢印208方向(副走査方向)に往復動自在に配置されている。光学モジュール207には、図示しない原稿を載置する読取ガラス206の下面から光を照射する図示しない光源やミラー、光学レンズおよび読取素子が配置されている。光学モジュール207は、原稿を矢印208と直交する主走査方向に1ラインずつ走査しながら副走査し、これにより二次元画像の読み取りを行うようになっている。
【0027】
この図で上部カバー202の奥側には、図示しない原稿カバーを開閉自在に取り付けるための取付穴209が配置されている。上部カバー202におけるこの取付穴209と反対側の開口部分は、矢印208と並行な辺211と斜辺212を含む4辺で構成される台形状の開口拡張部204Aとして図で手前の側に拡張している。
【0028】
図2はこの原稿読取装置の要部を上から見たものである。一点鎖線で概略の位置を示した開口拡張部204Aは、上部カバー202を斜めに切断したような形状の2つの斜面と接している。このうち辺211を上辺とする第1の斜面213は、辺211を上部カバー202の上面に位置させ、これと平行な辺214を上部カバー202の下面に位置させた斜面として構成されている。辺212は、辺211の図で右端の点216を一端とし、他端を本来の原稿読取領域を構成する一辺217と接する点218とした上部カバー202の上面に位置する直線である。この辺212を一辺とし、これと並行で上部カバー202の下面上に位置する他の辺219を対向辺とする第2の斜面220は、第1の斜面213と辺221で接続されている。なお、第1の斜面213の図で左端と第2の斜面220の図で右端側には、図示していないがそれぞれ上部カバー202を切断したような三角形をした形状の面が存在している。上部カバー202はその下面が辺214の箇所で読取ガラス206の厚さ分だけ低まっており、一部が開口部204の中央方向に突出した突起部223を構成している。
【0029】
図3は図2における原稿読取装置の本体部分をB−B方向に切断した状態を表わしたものである。上部カバー202は開口拡張部204Aの部分で図8に示した従来の上部カバー102と比べて肉厚となっている。そして、上部カバーの突起部223が読取ガラス206を下から支える構造となっている。この結果、開口拡張部204Aが図1で示した矢印208方向に多少長くても、この部分の読取ガラス206の端部が上部カバー202と接着しないことによるモノコック構造の剛性の低下を十分防止することができる。もちろん、開口拡張部204Aがモノコック構造の剛性に特に問題とならない長さであれば、突起部223を設ける必要はない。
【0030】
図4は、図2に示した第2の斜面の所定箇所を切断した状態を表わしたものである。第2の斜面220の先端部分220Aは断面が楔状に尖っており、この部分が読取ガラス206の上面に密着状態で乗り上げている。先端部分220Aと読取ガラス206のこれに対応する上面とは接着剤で接着されていてもよい。
【0031】
図3で了解されるように、読取ガラス206の上面は第1の斜面213の接続箇所と同一の高さか、これよりも僅かに高い位置になっている。このため、図示しない原稿が読取ガラス206上に載置されている場合、これをこの図で矢印231方向に指等で移動させれば、傾斜した第1の斜面213に沿って移動する。したがって、原稿の一端部を読取ガラス206上に浮き上がらせることができる。図4で示した第2の斜面220の場合にも、第2の斜面の先端部分220Aが楔状に尖っており、その最先端は読取ガラス206の高さとほぼ同一となっている。したがって、図示しない原稿を第2の斜面220に沿って円滑に移動させることができる。特に、第1の斜面213に沿って原稿が移動する場合には、第2の斜面220に対応する箇所もこれにつられて上方に浮き上がる。このため、第2の斜面の先端部分220Aが読取ガラス206との間に多少の段差があったとしても、原稿は円滑に第1および第2の斜面213、220に沿って上方に移動することができ、オペレータによる取り出しが簡単に行える。
【0032】
なお、読取ガラス206と第1の斜面213および第2の斜面を含んだ上部カバー202は開口拡張部204Aの周辺で以上説明したような構造で密着して配置されている。これらの間に比較的大きな隙間が存在すると、この部分から塵や埃が光学モジュール207に入り込むことになり、好ましくない。
【0033】
図5は、読取後の原稿を取り出すために移動させた状態を表わしたものである。本実施例で原稿241は一点鎖線242で示すようにその左端と上端とを、開口部204の直角をなす2辺243、244に沿って載置することで位置決めし、その読み取りを行うようになっている。この後、原稿241をこの図で矢印245方向に指等で移動させると、その左下の箇所が第1の斜面213あるいは第2の斜面220の上まで移動してくるので、これを簡単に取り出すことができる。
【0034】
図6は、開口拡張部の他の例を表わしたものである。この図6に示した開口拡張部204Bのようにこの部分を図1における開口拡張部204Aの第2の斜面220の上方の部分を削除した矩形領域とすることも可能である。ただし、この図6に示したような構成の原稿読取装置を201Aとすると、原稿読取領域を構成する一辺217の左端に位置する突出部251が、図1の実施例による開口拡張部204A内に出っ張った形となる。この結果、原稿241はその左端部近傍が突出部251に引っ掛かる場合が生じ、この場合には原稿241の左端部を第1の斜面213上まで十分な長さ移動させることができにくくなる。
【0035】
もちろん、原稿241のサイズや第1の斜面213の長辺の長さ等によって、取り出しの難易度は変化する。また、実施例では読取ガラス206の手前の左端部近傍を開口拡張部としたが、右端部近傍としてもよいし、内部空間に十分な空きがあれば、手前を構成する一辺217の全長を開口拡張部として突起部223をその長さあるいはその長さに近い長さとして、モノコック構造の剛性の低下を防止するようにしてもよい。一辺217の全長を開口拡張部とした場合には、原稿241を手前側に移動させるだけでよく、回転させる必要がない。したがって、原稿241が大きなサイズとなっても、取り出しやすいという利点を生じる。
【0036】
【発明の効果】
以上説明したように請求項1記載の発明によれば、原稿読取装置がモノコック構造をしているので、小型で安価な装置とすることができる。しかも第2の開口部を設けてこの部分に原稿の端部を移動させることでその取り出しを容易にしたので、読取ガラスを特別に加工したり、原稿に対する周囲の壁の部分を上下方向等に移動させるといった特別の機構が不要であり、小型で安価というモノコック構造の特徴を保持することができる。また、上部配置部材における第2の開口部の境界部分を構成する壁の少なくとも一部を傾斜面とするだけなので、機構が単純であり、かつ読取ガラスの端面に先端が接触するような傾斜面とするので、ガラス端面の安全性も確保することができる。
【0037】
また請求項2記載の発明によれば、原稿読取装置がモノコック構造をしているので、小型で安価な装置とすることができる。しかも第2の開口部を設けてこの部分に原稿の端部を移動させることでその取り出しを容易にしたので、読取ガラスを特別に加工したり、原稿に対する周囲の壁の部分を上下方向等に移動させるといった特別の機構が不要であり、小型で安価というモノコック構造の特徴を保持することができる。また、上部配置部材における第2の開口部の境界部分を構成する壁の少なくとも一部は、読取ガラスの端部上面に所定幅だけ乗り上がるように重なって配置されるので、部材間の密着性が増し、塵や埃が光学モジュールに悪影響を与える危険が少なくなる。また、この部分を接着することによって装置の剛性も向上する。更にこの部分は読取ガラスの中央部に向けて先細となった断面形状となっているので、原稿がこの部分に乗り上げることが容易であり、かつこのような断面形状を採ることで原稿を取り出しやすい上方に向けて移動させることができる。
【0038】
更に請求項3記載の発明によれば、読取ガラスの下面側に折れ曲がった突起部が設けられるので、上部配置部材に対する読取ガラスの固定が強固に行われるだけでなく、読取ガラスの端部周囲を上部配置部材が覆うので、隙間が生じにくく、塵や埃が光学モジュールに悪影響を与える危険が少なくなる。
【0040】
更に請求項4記載の発明によれば、第2の開口部がこの部分に食み出して存在する読取ガラスの部分と上部配置部材の壁の傾斜部分等によって物理的に密閉されることで、上部配置部材と下部配置部材によって形成される内部空間に存在する光学モジュールに塵や埃が入り込むのを防止することができ、光学的な特性を長期間良好に保つことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例における原稿読取装置の要部を表わした斜視図である。
【図2】本実施例の原稿読取装置の要部を上から見た平面図である。
【図3】図2における原稿読取装置の本体部分をB−B方向に切断した端面図である。
【図4】図3に示した第2の斜面の所定箇所を切断した端面図である。
【図5】本実施例で読取後の原稿を取り出すために移動させた状態を表わした原稿読取装置の要部平面図である。
【図6】開口拡張部の他の例を示した原稿読取装置の要部平面図である。
【図7】従来使用された原稿読取装置の要部を表わした斜視図である。
【図8】図7における原稿読取装置の本体部分をA−A方向に切断した端面図である。
【符号の説明】
201 原稿読取装置の本体部分
202 上部カバー(上部配置部材)
203 下部カバー(下部配置部材)
204 開口部(第1の開口部と第2の開口部)
204A 開口拡張部(第2の開口部)
206 読取ガラス
213 第1の斜面
220 第2の斜面
223 突起部
241 原稿

Claims (4)

  1. 原稿を載置する平面状の読取ガラスと、
    この読取ガラスにおける前記原稿の読取領域全域に対応させて開口した第1の開口部と、この第1の開口部と開口を連続する形で前記原稿の読取領域の外側で、かつ読取ガラスのこの方向に存在する端部よりも外側となった所定位置まで開口した第2の開口部とを備え、第1の開口部の縁部の下面側と読取ガラスのこれと対向する上面側の少なくとも一部を固着することでこの読取ガラスを空間的に固定すると共に、前記第2の開口部の境界部分を構成する壁の少なくとも一部は、前記読取ガラスの対向する端面にその先端を接触させた傾斜面を構成している上部配置部材と、
    この上部配置部材を用いて上部を覆うように固定することで生じる内部空間に、前記読取ガラス上に載置された原稿の画像情報を読み取る光学モジュールを少なくとも配置した下部配置部材
    とを具備することを特徴とする原稿読取装置。
  2. 原稿を載置する平面状の読取ガラスと、
    この読取ガラスにおける前記原稿の読取領域全域に対応させて開口した第1の開口部と、この第1の開口部と開口を連続する形で前記原稿の読取領域の外側で、かつ読取ガラスのこの方向に存在する端部よりも外側となった所定位置まで開口した第2の開口部とを備え、第1の開口部の縁部の下面側と読取ガラスのこれと対向する上面側の少なくとも一部を固着することでこの読取ガラスを空間的に固定すると共に、前記第2の開口部の境界部分を構成する壁の少なくとも一部は、前記読取ガラスの端部上面に所定幅だけ乗り上がるように重なって配置され、かつ読取ガラスの中央部に向けて先細となった断面形状となっている上部配置部材と、
    この上部配置部材を用いて上部を覆うように固定することで生じる内部空間に、前記読取ガラス上に載置された原稿の画像情報を読み取る光学モジュールを少なくとも配置した下部配置部材
    とを具備することを特徴とする原稿読取装置。
  3. 前記傾斜面を構成する部材の前記読取ガラスの端面と接触している部位は、読取ガラスの下面側に折れ曲がった突起部を備えており、この突起部が読取ガラスの下面を保持していることを特徴とする請求項記載の原稿読取装置。
  4. 前記第2の開口部は、前記読取ガラスおよび前記上部配置部材の読取ガラスと接触する部材部分によって密閉されていることを特徴とする請求項1記載の原稿読取装置。
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