JP3751887B2 - 袋取り出し装置、袋又はシートの吸着取り出し手段における吸引口の構造 - Google Patents

袋取り出し装置、袋又はシートの吸着取り出し手段における吸引口の構造 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、プラスチックの薄いフィルム等でできた袋を、重ねた状態から一枚ずつ取り出すための装置と、袋又はシートを吸着して取り出す手段における吸引口の構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
ポリ袋は、極めて薄いプラスチックのフィルムでできており、重ねて束になっていると、静電気でお互いにくっついたりもするので、一枚一枚取り出すのは容易ではない。ポリ袋を取り出したならば、物を入れるためにその口を開かねばならないが、この仕事もまた厄介である。大規模な食品工場等であれば、フィルムを袋の形にするところから、品物を一定量充填してシールするところまでを受け持つ大掛かりな設備を持っているであろうが、零細な生産者レベルにおいて見れば、そのような仕事を行うための便利な機械は無く、全て手作業に頼って、能率の悪い状態で袋詰めを行っているのが現状である。
【0003】
薄くて張りのない袋やシートを、機械で自動的に一枚ずつ取り出す場合、袋やシートの数箇所を、空気を吸引する吸引口に吸着して行うのが普通である。吸引口は、丸いお椀型のゴム製のパッドとなっていることが多いが、これらに吸着して袋やシートを移送する場合、袋やシートがひらひらとはためいて、途中で袋やシートが剥がれ落ちたり、袋やシートにしわが発生することがあり、取り出しのサイクルタイムの短縮が困難であるとともに、機械が頻繁に停止することとなっていた。特に、ポリ袋を一枚ずつ正確に取り出し、且つこれを安定して開口させることは、技術的に非常に困難であった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は以上に述べたような実情に鑑み、袋の一枚取り出しを能率良く安定して行うことのできる袋取り出し装置の提供と、袋やシートの取り出しを安定して行うのに効果的であって、様々な形態で広く利用可能な、袋又はシートの吸着取り出し手段における吸引口の構造の提供を目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記の課題を達成するために、請求項1記載の発明による袋取り出し装置は、袋を多数枚重ねて収容するストッカーと、周囲に空気を吸引する吸引口を設けたドラムを備え、ドラムが回転して、ストッカーの袋を吸引口に吸着して一枚ずつ取り出す袋取り出し装置であって、ドラムの吸引口は、ドラムの周囲に形成した主吸引部と、主吸引部からはみ出した袋の開口側縁部を吸着する補助吸引部を備え、補助吸引部は、ドラムの周囲の面の主吸引部の回転方向前側に主吸引部に隣接して設けたものであって、袋との間に主吸引部に連通する空気の通路を有するものであることを特徴とする。ドラムとストッカーの位置関係は限定するものではなく、ストッカーの一番上の袋から取り出すものであっても良いし、一番下の袋から取り出すものであっても良い。またストッカーは、袋を水平に寝かせた状態で収容するものであっても良いし、斜めないし縦にした状態で収容するものであっても良い。
主吸引部とは、袋をストッカーから取り出すのに十分な強さで袋を吸着できるものをいう。補助吸引部は、主吸引部からはみ出した袋の開口側縁部が必ず補助吸引部の範囲内に収まるように、主吸引部のドラム回転方向前側に、十分長く伸ばして形成してあることが好ましい。また補助吸引部は、具体的には、主吸引部に連通して多数の溝をドラムの周囲に形成し、これを補助吸引部とすることができる。このように形成すれば、主吸引部に袋が吸着する前の時点では補助吸引部に吸引力はほとんど発生せず、主吸引部が袋の吸着によって塞がった時点から、補助吸引部に吸引力が発生する理想的な状態となる。
【0006】
請求項2記載の発明による袋取り出し装置は、請求項1記載の構成に加え、送風手段を備え、ドラムの吸引口に吸着して取り出した袋の開口部に向けて送風手段の風を送り、その袋を開口させることを特徴とする。この装置によれば、取り出した袋が開口するので、袋に品物を入れる袋詰めの作業を、一層能率良く行うことができる。なお、袋は基本的に周囲の縁に近い部分が吸引口に吸着されるものとし、特に取り出した袋を開口させる装置の場合には、袋の開口側の縁部を吸引口に吸着させる。またドラムは、吸着した袋を、その吸着した袋の縁側から引き出す向きに回転する。
【0007】
【0008】
【0009】
【0010】
本発明の袋取り出し装置の原理を図1に即して述べる。図1(イ)に示すように、ドラム5はストッカー2の袋1の開口側に接するように、袋1を引き出す向きで回転している。ドラム5には空気を吸引する吸引口4を設けてあり、吸引口4は主吸引部7と、主吸引部7の回転方向前側に設けた補助吸引部8とで構成してある。ドラム5の吸引口4が袋1の上を通過する際、吸引力の弱い補助吸引部には袋が吸着しないままで通過し、主吸引部7に袋1の開口側の縁から少し底部側に下がった部分が吸着し、図1(ロ)に示すように、一枚の袋1がストッカー2から引き出される。この時点において袋1の開口側縁部は吸引口4に吸着しておらず、その後ドラム5が回転するうちに、補助吸引部8からの吸引によって、すでに吸着している部分とのきわから順に吸着し、袋1がしわになったりせずに、一枚目のフィルムだけがぴんと張った状態で吸引口4に吸着する。この状態で、送風手段6により袋の開口側より風を送ってやることで、図1(ハ)に示すようにポリ袋1は確実に開口する。
【0011】
袋の開口をさらに確実なものにするためには、請求項に記載したように、吸引口に、ドラム周方向の凸条を設けることが効果的である。このようにすると、吸引口に吸着した袋の開口側縁部に縦じわが形成され、袋の二枚のフィルム間に隙間ができるから、より開口しやすくなる。凸条は、袋の吸着している部分に縦じわを形成できるものであれば良く、具体的な形態は限定しないが、好ましくはドラムの円周方向に沿う形で、間隔をおいて複数設けるのが良い。また凸条とドラム表面との間に角部が形成されている場合には、吸引中の袋の一枚目のフィルムと、ドラム表面及び凸条との間にも隙間が形成され、この隙間が補助吸引部の作用をする。凸条は、ドラムに一体に設けたものや、別体のものをビスや粘着テープでドラムに固定したものであっても良いが、ドラムの周囲に輪ゴムをはめて形成したものが、着脱や位置の調整が容易であって、尚且つ袋との摩擦の増加により袋を取り出し易くなるのでより好ましい。
【0012】
また、ドラムによるストッカーからの袋の取り出しミスを減らしたり、ドラムに吸着した袋が、送風手段の送風によって不意に剥がれたりするのを防ぐ手段としては、吸引口の吸引力を強くしたり、吸引口の周りに粘着部材を設けることなどが考えられる。その他にも請求項に記載したように、ドラムの、吸着する袋の側縁部に対応した位置に隅角部を形成することによって、隅角部に袋の側縁部が強く吸着し、空気が横から漏れることがなくなり、袋が吸引口から剥がれ難くなる。また隅角部には、凸条と同じように補助吸引部を形成する働きや、袋の二枚のフィルム間に隙間を形成する働きがある。
【0013】
請求項記載の発明は、取り出した袋の側縁部を、ドラムに当接して押えて保持する袋保持手段を有することを特徴とする。この発明によれば、袋に少々重い品物を投入した場合にでも、袋がその重みでドラムから離脱することを防止できる。
【0014】
【0015】
【0016】
ドラムは、袋詰めを行う作業者が手で回転させても良いが、作業能率を向上するためにモーターで駆動するのが好ましく、その場合にはドラムの回転をスタートさせるためのスイッチと、ドラムの回転を所定の位置で自動的に停止させるスイッチを設ける。さらに、ドラムが袋の取出しに失敗した時には、回転を停止せずにもう一回転する構成となっていれば、作業能率をさらに上げることができる。これは、吸引口に袋を吸着した時としない時の吸引圧力の違いを圧力センサーにより検出するとか、袋の有無自体を光センサー等で検知することにより実施できる。
【0017】
以上に本発明の袋取り出し装置について述べたが、そのうちの重要な部分である吸引口の構造に係る発明については、袋の取り出し手段がドラムである場合に限らず利用することができ、また、取り出しの対称がシート状のものである場合にも利用できる。請求項記載の発明は、そのことに対応して記載した袋又はシートの吸着取り出し手段における吸引口の構造に係る発明であって、袋又はシートの一縁部を吸着する主吸引部と、主吸引部からはみ出した袋又はシートの縁部を吸着する補助吸引部とを有し、補助吸引部は、主吸引部に隣接し且つ吸着しようとする袋又はシートとの距離が遠くなるように傾斜して設けるか、ドラムの周囲に形成した主吸引部の回転方向前側のドラムの周囲の面に主吸引部に 隣接して設けたものであって、袋又はシートとの間に主吸引部に連通する空気の通路を有するものであることを特徴とする。この吸引口の構造は、例えばボックス状となった取り出し手段の一面に当該吸引口を設け、取り出し手段をロボットアームやシリンダー等で移動させることにより、袋又はシートを一枚ずつ取り出すような場合に利用できる。この吸引口の構造によれば、袋又はシートの一縁部を、折れ曲ったりしわになったりすることなく、その先端までぴったりと吸着できるので、移送中の袋やシートの落下等を防止でき、袋を開口して中に品物を入れたり、シートを何かに貼付したりといった後の仕事も、安定してできることとなる。
【0018】
さらにこの吸引口の構造が、請求項に記載したように、主吸引部と補助吸引部とに渡って伸びる凸条を有している場合には、袋やシートを吸着する際に袋やシートの一枚ごとの分離がより確実になされ、また袋の開口もしやすくなる。
【0019】
また請求項9記載の発明のように、吸引口の、吸着する袋又はシートの側縁部に対応した位置に隅角部を有する吸引口の構造によれば、移送中に袋やシートが吸引口から剥がれることを防止できる。
【0020】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。図2は、本発明の袋取り出し装置の内部構造を示す断面図である。この袋取り出し装置は、上面が開放した四角い本体ケース10の前部に、ポリ袋1を多数枚積み重ねて収容するストッカー2を備え、本体ケース10の後部には、ストッカー2内のポリ袋1を周囲に吸着して回転し、ストッカー2からポリ袋1を一枚ずつ取り出すドラム5を備える。さらに本体ケース10の上方には、ドラム5に吸着したポリ袋1の開口部より内部に風を送って、ポリ袋1を開口させる送風手段6を備える。
【0021】
まずストッカー2について説明する。ストッカー2は、ポリ袋1を載せる座板11と、ポリ袋1の出入り位置を決めるつい立て状のストッパー板12と、ポリ袋1の上に載せるフタ13と、ポリ袋1を上から押さえる押え装置14とから成る。座板11はジャッキ15の上に設けてあり、上下動させてポリ袋1とドラム5との距離を調節できる。一番上のポリ袋1が、ドラム5に接していることは必ずしも必要ではなく、隙間があっても良い。ジャッキ15の操作は手動で行っても良いが、ジャッキの作動にサーボモーターやステッピングモーターを用い、取り出されるポリ袋の枚数をカウントしたり、ドラムと一枚目のポリ袋との距離をセンサーで検知することにより、自動的に座板11の動きを制御しても良い。また座板11は、ジャッキ15との連結軸16を支点として、上下に傾けて固定しておくこともできる。ポリ袋1は、開口部を奥側にして座板11上に載置される。ストッパー板12は本体ケース10の底面にボルトで固定してあるが、取付穴が長穴になっていて前後に位置を調節できる。ストッパー板12の上縁部には、後方に向けてガイド片53をのばしてある。さらにストッパー板12には、図3に示すように、ドラム5の両側に突出する第2ストッパー17を有する。第2ストッパー17は、ポリ袋1が2枚いっしょに出ていこうとするのを止める働きがある。第2ストッパー17は、ストッパー板12の裏側からビスで固定されるが、長穴により突き出し量を調整できるようになっている。
【0022】
押え装置14は、図2と図4に示すように、本体ケースの前面板18に蝶番19を介して揺動自在に取り付けた支持板20上に、スリーブ21を横並びに立設し、各スリーブ21に押え棒22をスライド自在に挿通したものである。押え棒22の上端にはウェイト23を取り付けてある。さらに、前記支持板20は片方の端部を直角に折り曲げて、そこに本体ケースの側板24から伸ばしたバネ25を引っ掛けている。この押え装置14は、押え棒22がウエイト23の重さでポリ袋1を分散して押さえるとともに、バネ25の力でポリ袋1を手前側に引っ張っている。ポリ袋が2枚重なって出ていこうとすると、図6に示すように、2枚目のポリ袋1の末端の底シール部54が押え棒22に引っ掛かって止まるようになっている。バネ25の力は、本体ケース側板24へのバネの取付部26を前後にスライドさせることで調節できる。また、各押え棒22は、スリーブ21の上側で操作レバー27に貫通させてあり、ポリ袋1をストッカー2にセットする際には、操作レバー27を持ち上げて押え棒22を上昇させた後、引っ掛けてあるバネ25を外し、図5に示すように、蝶番19を支点として全体を手前に倒すことで、ポリ袋を容易にセットできる状態となる。
【0023】
フタ13は図7に示すように、押え棒22のための溝28を設けるとともに、ポリ袋1の状態が見えるように多数の穴29を空けてある。穴29を空ける代わりに、全体を透明な部材で作ってもよい。また、フタ13のドラム5側はコの字形に切り欠いてあり、ドラムの周囲に接触させてある。ドラムとの接触部は、軟質部材で形成してある。フタ13は、本体ケース10の側板24に設けたフタ受け具55に載っかっていて、位置決め片58が嵌合して前後に動かないように位置決めされている。フタ13は、ポリ袋1を上から強く押さえるものではなく、ドラム5による吸引を一定の位置まで遮って、ドラム5へのポリ袋1の吸着位置を一定にするとともに、空気の漏れを防いでドラムの吸引力を高め、ポリ袋の吸着取り出しの確実性を高める働きがある。なお、図中の31はフタを着脱するための取っ手である。
【0024】
続いてドラム周りの説明に移る。ドラム5は、図3に示すように、内部が空洞となっており、中心に回転軸32を挿通して固着してある。回転軸32は、ストッカー2に収容するポリ袋1の開口側の縁部のほぼ真上(より正確には、フタ13の前側の縁とストッパー板12の中間)に水平に渡され、ベアリング33を介して本体ケース10に支持されている。回転軸32の一端は、カップリング34によって、減速機付きのモーター9に連結してある。ドラム5はモーター9によって、ポリ袋1をストッカー2から引き出す向き(図2では反時計回り)に回転する。なお、モーター9はブレーキを持たず、モーター9への通電を止めてもドラム5は惰性で少し回転するようになっている。ドラム5の右側の側板35aには複数の穴36を空け、お椀形の吸引パッド37で塞いでいる。吸引パッド37は、バネ38によってドラム側板35aに押さえ付けられて摺接している。吸引パッド37には、空気を吸引し、負圧を発生する吸引手段3からのホース39が連結されている。ドラムの左側の側板35bにはドッグ40を設け、スイッチS2のレバー41bがドッグ40に乗り上げると、モーター9への通電が止まるようになっており、これによってドラム5は、図2に示す一定の位置で停止するようになっている。ドッグ40又はスイッチS2を、ドラムの中心回りに移動できるようにした場合には、ドラムの停止位置を変更することができる。
【0025】
ドラム5の周囲一箇所には、図8に示すような横長帯状の吸引口4を設けてある。吸引口4は、ドラム周壁面に吸引穴42を貫通して空けた主吸引部7と、吸引穴42からドラム5の回転方向の前側に向けて多数の溝44を掘って形成した補助吸引部8とからなる。主吸引部7と補助吸引部8は、網43で覆ってある。補助引部8には、主吸引部7から吸引している間ははほとんど吸引力が発生せず、主吸引部7がポリ袋の吸着により塞がっている間だけ吸引力が発生する。
【0026】
吸引手段3を起動し、ドラム5内の空気を吸引しながらドラム5を回転させると、吸引口4がポリ袋1の上を通過する際に、補助吸引部8はポリ袋を吸着しないで通過し、主吸引部7にポリ袋1の開口側の縁から少し下の部分が吸着し、一枚のポリ袋1がストッカー2から引き出される。取り出し時における主吸引部7とポリ袋1の相対的位置関係は、ストッパー12の位置、押え装置14の押え位置及び押さえる力の大きさ、主吸引部7の吸引力の強さ、ドラムの回転スピード、及びドラムの周囲と一枚目のポリ袋との距離といった要素の絡みによって、毎回の取り出し時でほぼ一定となる。言い換えればこれらの要素を調整することで、ドラムによるポリ袋の取り出し動作の最適化を行うことができる。実際には主に、比較的調整が容易な、押え装置14の押さえる力の強さと、ドラムとポリ袋との距離を調節することになる。
【0027】
ポリ袋をストッカーから引き出す時点では、図9に示すように、ポリ袋1の開口側の縁部は、まだドラム5に吸着していない場合もあるが、ドラム5がポリ袋の開口位置まで回転するうちに、補助吸引部8の溝44を通じての吸引によって、すでに吸着している部分とのきわから順に吸着する。この作用により、ポリ袋1がしわになったり斜めになったりせずに、一枚目のフィルムだけがぴんと張って、ぴったりとドラム5に吸着するので、送風手段6の送風によって確実にポリ袋1が開口する。補助吸引部8は、必ずしも網43で覆わなくても良い。
【0028】
図18から図20には、補助吸引部8のさらに別の実施形態を示している。図18に示した実施形態では、ドラム5を貫通して小さな円形の吸引穴42を多数空けて主吸引部7を形成し、ドラム表面に吸引穴42に連通する溝44を掘って補助吸引部8を形成している。なお、図において溝44は一つの吸引穴にのみ連通しているが、溝44を主吸引部7側にさらに伸ばして、複数の吸引穴42に連通させても良い。図19に示した実施形態では、ドラムに吸引穴42を空けて主吸引部7を形成し、吸引穴42の周りと前側に多数の突起90を設けることによって、補助吸引部8が主吸引部7に連通する空気の通路となって形成されている。さらに図20に示した実施形態では、ドラム表面に設けた円周方向の凸条70によって、補助吸引部8が主吸引部7に連通する空気の通路となって形成されている。
【0029】
ドラム5がストッカー内のポリ袋1を吸着しに行く際、補助吸引部8に始めからポリ袋1が吸着しないことが好ましい。補助吸引部8が上記のような構造となっていればほとんどその状態にできるが、より万全を期するためには、図10に示すようにドラム5を正円筒形とせず、周壁に中心からの距離の近い部分を設け、そこに補助吸引部8を設ける方法も考えられる。ドラム5を楕円形にして、中心から遠い部分に主吸引部7を設け、徐々に中心に近くなる部分に補助吸引部8を設けても同じように有効である。図11は補助吸引部8を可動式にした実施形態である。これは、補助吸引部8を構成する面板46を、蝶番やゴムのような連結部材47でドラム本体に連結し、面板46からドラムの側方に突き出したレバー48を、ドラム脇に設けたガイド49に沿わせることにより、ポリ袋1を取りに行く下方位置では面板46が内側に折れ、ポリ袋1を開口させる上方位置では面板46がドラム本体と面一状態に復帰するようにした。
【0030】
本体ケース10の上部にはフード52を取り付け、本体ケース10内部には導風壁57を設けてドラムの周囲に風の通り道を形成し、その前方からドラム5に沿って送風手段6の風を送り、ドラム5に吸着したポリ袋1を開口させる。フード52と導風壁57によって送風手段6からの風がドラム5の下側にまで到達し、ストッカー2内のポリ袋1の先端部を浮き上がらせることも、ポリ袋1をドラム5に吸着しやすくしていると思われる。フード52には、ドラム5の回転をスタートさせるスイッチS1を設けてある。スイッチS1のレバー41aを作業者が手で押すと、モーター9が通電する。送風手段6は、温風が出せるものであればより好ましい。
【0031】
ドラム5の回転制御について、図15に即してより詳しく述べる。ドラム5の側方に設けたスイッチS2とフード52に設けたスイッチS1は、モーター9に並列で配線してある。通常、ドラム5は、ドッグ40にスイッチS2のレバー41bが乗り上げ、ポリ袋1が開口する位置で停止している。作業者は、吸着しているポリ袋1に品物を入れてポリ袋1をドラム5から引き離すとともに、スイッチS1のレバー41aを押す。すると図15(イ)に示すように、スイッチS1がONとなってドラム5が回転をスタートする。ドラム5が回転すると、図15(ロ)に示すように、ドッグ40からスイッチS2のレバー41bが外れ、スイッチS2がONとなるから、スイッチS1がOFFになってもそのまま回転し続け、吸引口4にポリ袋1が吸着する。ポリ袋1が吸着すると、ドラム5内の負圧が大きくなる(気圧が低くなる)から、吸引パッド37がドラム側板35aに吸着して、ドラム5の回転にブレーキをかけることになる。ドラム5はそのまま回転を続け、ドッグ40によりスイッチS2がOFFとなると、吸引パッド37によるブレーキもあってドラム5は停止する。吸引口4にポリ袋1が吸着しなかった場合には、吸引パッド37によるブレーキ力がほとんど働かないから、ドッグ40によりスイッチS2がOFFになっても、ドラム5の慣性によって停止するまでには至らず、図15(ハ)に示すようにドッグ40を通過する。こうしてドラム5は、ポリ袋1が吸着した時だけ所定の位置で停止し、吸着しなかった場合には吸着するまで回転を続ける。なお、モーター9と吸引手段3と送風手段6は、スイッチS1が一定時間ONにならなかった場合には、停止するような制御になっている。
【0032】
ドラム5内の気圧の変化を圧力スイッチ(図示省略)によって検知し、その信号をドラム5の回転制御に利用することもできる。圧力スイッチは、例えば吸引パッド37に取り付けておき、ドラム5にポリ袋1が吸着していない負圧の小さい状態ではON信号を、ポリ袋1が吸着して負圧が大きくなった時にはOFF信号をモーター9に出力させる。モーター9は、圧力スイッチがOFFであって、尚且つスイッチS2がOFFとなった時に回転を停止する。圧力スイッチがONでスイッチS2がOFFの状態、つまりドラム5がポリ袋1の取り出しに失敗して停止位置にきた時には、モーター9は回転を停止しない。また、モーター9が停止している状態で圧力スイッチがOFFからONに切り替わった時、すなわちドラム5に開口した状態で吸着しているポリ袋1を作業者が手で引き離した時には、モーター9は回転をスタートさせる。つまり作業者はスイッチS1を操作しなくても、ポリ袋1をドラム5から引き離すことによって、ひとりでにドラム5が回り始める。ただしこの場合でも、安全等のためにスイッチS1の操作を待って、ドラムが回り始めるようにしてもよい。また、圧力スイッチとスイッチS1とスイッチS2の信号をマイコン等で処理することにより、トラブルへの対処や、複数の運転モードを設定したりといった、より高度な運転を行うことも可能である。
【0033】
ドラムの回転制御は、以上に述べた方式に限定されない。例えば、ポリ袋の吸着の有無を圧力スイッチにより検知する代わりに、ドラムに吸着したポリ袋自体を光や超音波等を利用した各種センサーにより検知して、ドラムの回転制御を行うものであっても良い。もちろん、ポリ袋の吸着の有無に関係なく、一回転毎にドラムを必ず停止させても良い。
【0034】
以下には、本発明による袋取り出し装置の改良した実施形態について述べる。図21図22は、ストッカー周りの別の実施形態を示しており、ポリ袋1を載せる座板11を上下させるジャッキ15は、レール58に案内されて前後にスライドするベース59上に設けてあり、ベース59を手前に引き出すことでポリ袋の補給を簡便に行うことができる。ストッパー板12はベース59に固定してあり、座板11とストッパー板12の距離がいつも一定に保たれている。ポリ袋1が2枚重なってストッカーから出ていくのを防ぐ第2ストッパー17は、ドラム5の前方に設けたステー60からドラムの下側に外周に沿って弓状に伸びており、先端部に固着したスポンジゴム61がストッパー板のガイド片53に圧接している。第2ストッパー17は、図22に示すように横方向にスライドでき、ポリ袋1の大きさに合わせて、ポリ袋の両端を押さえるようにセッティングする。フタ13にはファン62を内蔵しており、一番上のポリ袋1を浮き上がらせてフタ13に吸着するようにしている。このフタ13を用いれば、押え装置14の作用によるポリ袋の一枚取り出しが困難なもの、例えば破れ易い紙の袋や摩擦の大きい袋、底シール部のない袋等にも対応できる。
【0035】
さらに本体ケース10の側面には除電器63を取り付けてあり、除電器63からストッカー内のポリ袋1に向かって除電エアを吹き付けて、ポリ袋の静電気を除去している。除電器63を設置する場所は、ポリ袋1に除電エアを吹き付けることのできる場所でさえあれば良く、フタ13や送風手段6に設けても良い。なお、除電器63は必ずしも必要というわけでもない。またドラム5にも静電気が溜まるので、除電ブラシ(図示省略)をドラム5の周囲に接して設けても良い。
【0036】
さらに本装置では、図23に示すようにストッパー板12を奥のほうに移動させることによって、持ち手付きポリ袋74の一枚取り出し・開口を行うこともできる。その場合、持ち手付きポリ袋74の図中の符号75で示した部分をドラムの主吸引部7に吸着させる。第2ストッパー17はポリ袋の外側に移動させておく。なおこの実施形態では、ファンの付いていない通常のフタ13と、図16に示した押え装置14を用いている。
【0037】
図36はストッカー部の別の実施形態を示し、ここではポリ袋を載せる座板11の前部と後部に、上げ底部104a,104bを設けている。こうすると、ポリ袋の中央部にたるみが生じ、上下のポリ袋同士の間に隙間ができるから、ポリ袋を引き出す際の摩擦が軽減され、ポリ袋の一枚取り出しが良好になされる。
【0038】
図29は、フタの改良例を示している。まず図29(イ)の例では、フタ13のドラム5に近接する縁部の裏面側に空気漏れ防止部材96を設けて、ポリ袋1が吸引口4に吸着しやすくしている。この空気漏れ防止部材96は、軟らかいゴム等で形成してあることが好ましい。図29(ロ)も、フタ13に空気漏れ防止部材96を設けた例であるが、この場合の空気漏れ防止部材96は板状となっていて、フタの裏面側に蝶番等によって上下に回動自在に取り付けてある。このようにすることで、ポリ袋1の枚数が減ってきて、ポリ袋とドラムの間に隙間ができた時でも、それにつれて板状の空気漏れ防止部材96が回動することにより、常に空気漏れを防止できる。この空気漏れ防止部材96は、自重でポリ袋1に乗っかっているだけのものでも良いが、バネの力でポリ袋1を押圧するものであっても良い。
【0039】
図16図17には、押え装置14の別の実施形態を示している。この実施形態では本体ケース10の側壁間にステー76を架設し、ステーにアングル状の金具を介してリニアガイドのサドル部77を固定し、上下にスライドするリニアガイドのレール78の下端部に板状の押え片79をボルトやベアリングで揺動自在に軸支し、レール78の上端部には重り23を設置するとともに、ステー76からレール上端部にバネ80を連結してあり、押え片79下部のエッジ部分がポリ袋1を上から垂直に押さえるようにしている。押え片79の下部両面には面取りがしてあり、且つ先端のエッジ部分は微少なR状としてある。この押え装置によっても、ポリ袋1が2枚以上重なってストッカーから取り出されるのを確実に阻止できる。さらに図16(ロ)に示すように押え装置14を前後に並べて設置し、2枚の押え片79がそれぞれ別々に上下動し、尚且つ押さえる力を個々に調整できる形態にするとより好ましい。こうして押え装置14を2ケ以上設置することにより、一枚取出しの確実性をさらに高めることができる。
【0040】
図37から図39は、図16に示した押え装置をさらに改良した実施形態を示している。この押え装置14は、独立して上下動する2枚の板状の押え片117,118を有する。押え片117はリニアガイド132を介して上下動自在に設けた支持軸121に揺動自在に軸支してあり、押え片118はリニアガイド133を介して上下動自在に設けた支持軸134に揺動自在に軸支してある。袋1のより縁側を押さえる押え片117には、ステー76に取り付けた固定のブラケット119からバネ120が掛かっており、その前側の押え片118には後ろ側の押え片の支持軸121からバネ122が掛かっている。そのため、袋縁側の押え片117には上方への移動量に比例した強さの押圧力が発生するが、その前側の押え片118には、高さに関係なく略一定の押圧力が発生することとなる。両押え片117、118が袋1を押圧していない時には、前側の押え片118が下にくるようになっていて、また、前側の押え片には押圧状態を検知するための押圧センサー(リミットスイッチ)123が取り付けてある。このスイッチ123は、図38に示すように、押え片117より押え片118の下端部がやや下にあって袋1を押圧する状態となった時に、スイッチ123のレバーが支持軸121によって押されてスイッチが入るようにしている。さらに、袋縁側の押え片117はワイヤー124で吊ってあって、ワイヤーは図39に示すようにステー76を貫通して滑車125に掛けられ、その先をバネ126を介在させた上でボルト127に連結してある。ボルト127は、ステッピングモーター128によって回転する六角ロッド129に螺入しており、モーター128を回転させてボルト127を出入りさせれば、押え片117、118の押圧力を加減できる。
【0041】
上記の押え装置14により、押圧力を加減しながら袋の一枚取り出しを行う装置全体の制御を、フローチャートに即して説明する。その前に、本袋取り出し装置における主要なセンサーやモーター等の配置を図40で説明しておく。図中の115は、袋高さセンサーであって、揺動する板状の空気漏れ防止部材96の動きを検出することによって、袋1とドラム5の間に一定以上の隙間が空いていないかどうかを見るものである。図中の116はジャッキ位置確認センサーである。ジャッキ15は袋1の補充を容易にするため前方に引き出せるようになっているが、運転の際にジャッキが正しい位置にあることを確認するためのものである。また図中の130は、ドラム内の気圧の変化を検出する圧力センサーであり、131はジャッキ用モータである。なお、これまでの説明に出て来たものについては同じ符号を付して説明を省略する。
【0042】
この装置の制御は、ドラム5の回転と吸引・送風手段3、6の制御を行う主のマイコンと、ジャッキ15の上げ下げを行って袋1の高さ調節を行うジャッキ用マイコンと、押え装置14の押圧力調節用のマイコンの三つのマイコンによって行われる。図41は、主のマイコンによって行われる制御の内容を示すフローチャートであり、図42はジャッキ用マイコンのフローチャートであり、図43は押圧力調節用マイコンのフローチャートである。本装置では、袋の取り出しに成功した時だけドラムが停止し、取り出した袋をドラムから離すと自動的にドラムが回転をスタートする「自動モード」と、袋をドラムから離しても作業者がドラムの回転開始スイッチを押さないとドラムが回転しない「手動モード」と、袋の取り出しの成功・失敗に関わらずドラムが一回転毎に停止する「1回転モード」を選択できる。
【0043】
主のマイコンによる制御は、図41のフローに示す通り、袋高さの設定と押圧力の設定が終わらないと先に進まないので、電源投入後には図42のフローチャートに従って袋高さの制御が先に行われる。図42に示すように、まずジャッキ位置確認センサー116によって、ジャッキ位置が正しいかどうか確認する。正しい場合には、袋高さ確認センサー115のON/OFF信号を基にジャッキ用モータ131を回転させて袋高さを正しい状態にし、この設定が終われば主のマイコンと押圧力調節用マイコンに「袋高さOK信号」を出力する。その後も袋高さセンサー115のON/OFFは常に監視され、袋が取り出されてドラムとの間に所定量以上の隙間が空いた時には、袋を自動的に上昇させる。
【0044】
袋高さの設定が完了すると、それに続いて押え装置14の押圧力の初期設定が行われる。この制御は図43に示すように、押圧センサー123がOFFの状態で、押え装置のモーター128を回転させることによりそのセンサーがONとなるまで押圧力を徐々に強めていって、ONになった時点でさらに設定した分だけ押圧力を強めた値が押圧力の初期値である。この初期値は、あらゆる袋の状態に対して若干強めに設定することが好ましい。なお、最後に押圧力をどれだけ強めるかは、作業者がセレクトスイッチ等で簡単に選択できれば、より好ましい。この初期設定が完了すれば、主のマイコンに「押圧力設定OK」信号を出力する。
【0045】
続いて、図41に示した主のマイコンの制御について説明する。袋高さと押圧力の設定が完了した後、作業者が運転開始スイッチ(図示省略)を押すと、ドラム位置センサー41bによりドラム5が停止位置にあるかどうかが確認され、停止位置にない場合は停止位置までドラムを回転させる。その後、吸引手段3と送風手段6が起動し、ドラムの回転開始スイッチ(図示省略)が押されるのを待つ状態となる。タイマー1は、一定の時間回転開始スイッチが押されなかった場合に、本装置の運転を終了するものである。
【0046】
回転開始スイッチが押されるとドラム5が回転する。回転中に圧力センサー130がドラム内の圧力低下を検出したときは、ドラム吸引口に袋が吸着したことを意味しており、圧力低下の状態が所定時間維持されたかどうかによって、袋の取り出しに成功したか失敗したかを判断する。取り出し成功の場合にはドラムを停止位置に停止させ、作業者によって袋がドラムから除去されるのを待つ状態となり、袋がドラムから除去されると、自動モードの場合にはドラムは回転を開始して袋を吸着しにゆき、1回転モードか手動モードの場合には回転開始スイッチのON待ちの状態となる。なお、取り出しに失敗した場合にドラムは、自動モードか手動モードだと成功するまで回転し続けるし、1回転モードだと1回転毎に停止位置に停止する。
【0047】
1回転する内にドラム内の圧力低下が検出されなかった時は、吸引口に袋が吸着しなかったのであるから、次回の取り出しのために吸引力を少し強める。それにも関わらず、n(あらかじめ設定した数で、例えば5)回転連続して吸着しなかった時には、袋がなくなっているとか、袋の高さ調節がうまくいっていないことが考えられるので、警告を発し、ドラム5の回転と吸引・送風手段3、6を停止させる。なおタイマー2は、一定の時間回転開始スイッチが押されなかったり、袋がドラムから取り除かれなかった場合に、ドラムの回転と吸引・送風手段を停止させて、運転開始スイッチの入力待ちの状態とするものである。またタイマー3は、一定時間ドラムが停止しなかった場合に、ドラムの回転と吸引・送風手段を停止させて、運転開始スイッチの入力待ちの状態とするものである。
【0048】
圧力センサー130のON/OFF信号は押圧力調節用マイコンにも入力され、当該マイコンにおいても袋の取り出しに成功したか否かを判断し、その結果を利用しながら押圧力の強さを最適なものとする制御を行っている。図43の右半分がこれに相当し、取り出しに失敗する場合には押圧力を徐々に弱め、取り出しに成功する場合には押圧力を徐々に強くする。そうして徐々に押圧力を強くしていって、最初に取り出しに失敗した後で一定量弱めた押圧力を基準押圧力として記憶する。具体的には、この時のステッピングモーター128の角度を記憶しても良いし、ロードセル等により押圧力の強さ自体を測定して記憶しても良い。このように設定された基準押圧力は、一枚取り出しが可能な押圧力の強さの範囲における最も強い方の値となっており、以後これを維持することにより、2枚以上同時に取り出されることを極力防ぐことができる。
【0049】
ただし、重ねた袋の厚みや袋の高さ調整との兼ね合い等から、微調整した方が良い場合もある。図44は押圧力の微調整のためのフローチャートの例を示している。図44(イ)のものは、取り出しにn回連続して失敗した場合に押圧力を弱めるようにしている。図44(ロ)は、取り出しに成功した過去のデータを基に押圧力を制御する場合を示している。このフローチャートにおいては、調子良く取り出しに成功している間は基本的に押圧力を変化させず、押圧力を弱めずに取り出しに成功したことを記憶する。そして、袋が連続して開口しなかった場合にのみ、押圧力を若干強くする。押圧力を強めると、袋の2枚のフィルムにズレが生じて、開口しやすくなるためである。なお、袋の開口の有無は、ドラムの停止位置付近に設ける光センサーにより検知する。袋の取り出しに失敗するときは、成功するまで押圧力を弱めてゆき、その後最初に成功した時に、前回の取り出し成功時において押圧力を弱めずに所定回数以上連続して成功していたかどうかに応じて、押圧力を制御する。すなわち、前回押圧力を弱めずに連続して成功していたのなら、押圧力を必要な分だけ強めてその時の状態まで戻す。その強める量は、成功するまでに押圧力を弱めた回数や、前回連続して成功していた時の押圧力と現時点の押圧力の差から、その都度求められる。この制御は、数多い袋の中には、たまたま取り出しにくい袋があったりするので、そういう袋を取り出した後に元の状態まで素早く復帰できるようにするためのものである。一方、前回の取り出し成功時において、押圧力を弱めずに所定回数以上連続して成功していなかった場合には、たまたま取り出しにくかったのではないものと判断して、押圧力を弱めたままにする。図44(ハ)のものは、作業者が押しボタンで操作する「強めスイッチ」と「弱めスイッチ」が設けられ、作業者が状況を見ながらこれらのボタンを操作することにより、押圧力の強さをマニュアル式に変更できるようにしたものである。
【0050】
図24から図26には、改良したドラムの実施形態を示している。このドラム5は、図25に示すように円筒型のドラム本体64の両側にリング65を嵌め込んで形成してあり、リング65を横にスライドさせて吸引口の幅Lを袋のサイズに合わせて変更し、袋のサイズ違いに対応できるようになっている。ドラム本体64には、吸引口4を主吸引部7と補助吸引部8として回転方向の前後に分けて形成してある。主吸引部7は、ドラム本体64に小さな吸引穴66aを接近した状態で多数設けることによって形成してある。補助吸引部8は、主吸引部7の回転方向前側に吸引穴66bを横方向に間隔を置きつつ円周方向に並ぶ状態に設け、ドラム本体64の内面の吸引穴66bの列同士の間と吸引穴66bの列の前側とに帯状のスペース材67a,67bを貼り付け、さらにスペース材の上に湾曲した板68を貼り付けることによって、主吸引部7に連通する空気の通路69を形成してある。このように形成した補助吸引部8は、主吸引部7が袋の吸着によって塞がった時にだけ、空気の通路69を通して吸引力を発生する。
【0051】
さらにドラム本体64の周囲には、円周方向の凸条70を横方向に間隔を置いて形成してある。なお凸条70は、ドラム本体64に輪ゴムをはめて形成したものである。また主吸引部7の回転方向後側には、粘着部材71を横長の帯状に設けてある。左右のリング65の内側の縁部にはツバ状部72を形成してある。このドラムの吸引口4にポリ袋1が吸着する状態を示したのが図27であり、同図のX部を拡大して示したのが図28である。ポリ袋1には凸条70によって縦のしわが形成され、これによってポリ袋1の2枚のフィルムの間に隙間aができ、ポリ袋1の内部に空気が入り込みやすい状態となるから、送風手段6の風によりポリ袋1の開口が確実になされる。また凸条70とドラム表面の間の角部に、ポリ袋1の一枚目のフィルムが僅かに隙間bが空いた状態で吸着し、隙間bを通じての吸引力が補助吸引部と同じ作用をする。またポリ袋1の両側の縁は、リングのツバ状部72によって形成された隅角部73に入り込んで強く吸着しており、送風手段6の風を受けることによって吸着しているポリ袋がひとりでに剥がれることがない。なおドラム5は、ドラム本体64にリング65を嵌め込む形態でなくとも、ドラム表面に粘着テープを貼ったりして吸引口を塞ぐことで、吸引口の幅を変えることができる。
【0052】
図12は、ポリ袋1の開口を補助する手段を示している。これは、ドラム5の回転と同期して揺動するスイングアーム50にゴムローラー51を設け、通過するポリ袋1を上からゴムローラー51で擦ってやることで、ポリ袋1の外側のフィルムが引っ張られて開口部が自然と開き、送風手段の送風でポリ袋が開口しやすくしている。図13はさらに別の手段を示しており、ここではドラム周壁の吸引口4の後側に弾力性の突部56を設け、突部56とガイド片53によってポリ袋1が擦られることで、同じようにポリ袋1を開口しやすくしている。
【0053】
図30図31は、ドラム5に吸着して開口したポリ袋1を保持する袋保持手段97を示している。この袋保持手段97は、ドラム5の周囲に当接可能な押圧部材100をアクチュエータ101によって動かすもので、袋の開口時に、吸引口4に吸着している袋1の両側縁部を押圧部材100で押えることにより、袋1がドラム5から離脱するのを防止する。この袋保持手段97によれば、開口した袋1に少々重い品物が投入された場合でも、その重みによって袋1がドラム5から離脱することがない。押圧部材100は、アクチュエータ101をドラム5の回転に連動して動作させることにより、必要のある時だけドラム5に当接し、それ以外の時はドラム5から離れるようにしている。
【0054】
図32は、袋保持手段97の別の実施形態を示している。ここで押圧部材100はドラムへの当接部102を有する、弓状に湾曲した棒状となっていて、バネ103の力によって常にドラム5に当接している。この形態によれば、より簡易的に開口した袋の離脱を防止できる。
【0055】
ここまでは、回転するドラムの周囲に吸着して袋を取り出すものについて述べたが、吸引口の構造に係る発明については、取り出しの手段がドラムであることに限定されない。図33は、先に述べたような吸引口の構造を、箱型の吸着取り出し手段91を上下や前後に動かして袋を一枚ずつ取り出すものに摘要した場合を示している。取り出し手段91は内部が負圧に維持されており、底面に主吸引部7を有し、補助吸引部8は、主吸引部7の取り出し方向前側に、袋1との距離が主吸引部7よりも遠くなるように傾斜して設けてある。補助吸引部8は、ドラムの周囲に設けた時と同じように、主吸引部7に連通する空気の通路となって形成されていることが好ましい。さらに図45(イ)(ロ)に示すように、主吸引部と補助吸引部とに渡って伸びる凸条70を有する場合には、袋やシートを吸着する際に袋やシートの一枚ごとの分離がより確実になされ、また袋の開口もしやすくなる。また、吸着する袋又はシート1の側縁部に対応した位置に隅角部73を形成しておけば、移送中に袋やシートが吸引口から剥がれることや、開口した袋が送風により吸引口から剥がれるのを防止できる。
【0056】
袋1は、水平に寝かせた状態で供給するばかりでなく、図34に示すように、立てた状態で供給しても良い。この構成によっては、袋のみならずシートの一枚取り出しも可能である。
【0057】
図35には、さらに別の実施形態を示している。この実施形態では、取り出し手段としてドラム5を用いており、取り出した袋1を上向きに開口させている。袋1は、複数のカートリッジ92に数十枚ずつセットし、吊り下げた状態でドラムに供給している。カートリッジ92は、底板93に袋1を挟むクリップ94(押え装置に相当する)を設けたもので、壁面から下向きに斜めに突き出した吊り下げ棒95に引っ掛けてある。手前のカートリッジ92の袋1がなくなった時には、そのカートリッジ92を取り外してやれば、次のカートリッジ92が前面に出て、そこから袋1が取り出される。袋1が縁に穴の空いたものである場合は、カートリッジ92を用いないで、袋1を吊り下げ棒95に直接引っ掛けておいても良い。
【0058】
本発明は以上に述べた実施形態に限定するものではない。例えば、袋取り出し装置の発明においてドラム5をモーター9で駆動せずに、手動で回転するようにしても良い。また、吸引手段3と送風手段6は、図14に示すように、ドラム5内に内蔵することもできる。さらにストッカー2は、別体のカートリッジにポリ袋1を入れて本体ケース10にセットする形態でも良い。また送風手段6を設けないで、単に袋をストッカーから一枚ずつ取り出すだけの装置とすることもできる。
【0059】
【発明の効果】
請求項1記載の発明による袋取り出し装置は、ドラムの周囲に主吸引部を設けると共に、主吸引部の回転方向前側に主吸引部からはみ出した袋の開口側縁部を吸着する補助吸引 部を隣接して設けてあり、補助吸引部は、袋との間に主吸引部に連通する空気の通路を有するものとなっているので、袋を主吸引部に吸着して一枚ずつ取り出し、尚且つ袋の開口側縁部のドラム側のフィルムだけが、その先端までしわにならずにぴったりと補助吸引部に吸着する。よって、袋の取り出しと開口を極めて安定して行える。本発明の袋取り出し装置によれば、手では扱いにくい袋を一枚ずつ取り出すことができるので、袋詰め作業を能率良く行うことができる。また、全体がコンパクトにまとまっており、場所を選ばずどこででも袋詰め作業を行える。さらに、回転するドラムを用いることにより、袋詰め作業を連続して能率良く行えるようになった。また、主吸引部と補助吸引部に吸引力を発生させる吸引手段を一つで兼用でき、吸引口の構造を簡単にできる。
【0060】
請求項記載の発明によれば、袋を一枚ずつ取り出すとともに、その袋を開口させることができるので、袋詰め作業の能率がより一層向上する。
【0061】
【0062】
【0063】
【0064】
請求項記載の発明によれば、ドラムに吸着した袋の開口部に縦じわが形成されることにより袋が開きやすくなるので、袋の開口の確実性をより一層高めることができる。また、送風手段の送風が弱くても袋を開口できる。
【0065】
請求項記載の発明によれば、吸着した袋の側方からの空気漏れが防がれ、袋の吸引口への吸着力が増大し、開口した袋が送風によりドラムから剥がれるのを防止できる。
【0066】
請求項記載の発明によれば、取り出した袋を開口させ、その袋に品物を投入する時点において、袋がドラムから離脱するのを防止できる。
【0067】
【0068】
【0069】
さらに請求項記載の発明によれば、袋の取り出しと開口が完全に自動でなされるので、より一層の作業能率の向上が望める。
【0070】
請求項記載の袋又はシートの吸着取り出し手段における吸引口の構造によれば、袋又はシートの一縁部を、折れ曲ったりしわになったりすることなく、その先端までぴったりと吸着できるので、袋やシートの取り出しを安定して行えるとともに、移送中の袋やシートの落下やしわの発生を防止でき、袋を開口して中に品物を入れたり、シートを何かに貼付したりといった後の仕事も、安定してできることとなる。また、主吸引部と補助吸引部に吸引力を発生させる吸引手段を一つで兼用でき、吸引口の構造を簡単にできる。
【0071】
【0072】
さらに請求項記載の発明によれば、袋やシートを吸着する際に袋やシートの一枚ごとの分離がより確実になされ、また袋の開口もしやすくなる。
【0073】
また請求項記載の発明によれば、移送中に袋やシートが吸引口から剥がれることや、送風により開口した袋が吸引口から剥がれるのを防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(イ)(ロ)(ハ) 本発明のポリ袋取出し機の原理を示す図である。
【図2】 本発明によるポリ袋取出し機の断面図である。
【図3】 図2におけるA−A断面図である。
【図4】 ポリ袋の押え装置の実施形態を示す正面図である。
【図5】 ポリ袋をストッカーにセットする際の押え装置の状態を示す側面図である。
【図6】 押え装置の作用を表す図である。
【図7】 ストッカーのフタの平面図である。
【図8】(イ)(ロ) ドラムに設ける吸引口の実施形態を示すドラムの平面図と断面図である。
図9】(イ)(ロ) 吸引口にポリ袋が吸着する状態を示すドラムの断面図である。
図10】 吸引口の別の実施形態を示すドラムの断面図である。
図11】(イ)(ロ) 吸引口の別の実施形態を示すドラムの断面図である。
図12】 ポリ袋の開口を補助する手段を示す側面図である。
図13】 ポリ袋の開口を補助する別の手段を示す側面図である。
図14】 ドラムの別の実施形態を示す断面図である。
図15】(イ)(ロ)(ハ) ドラムの回転を制御する仕組みを示す図である。
図16】(イ)(ロ) 押え装置の別の実施形態を示す押え装置の側面図である。
図17図16に示す押え装置の正面図である。
図18】(イ)(ロ) ドラムに設ける吸引口の別の実施形態を示すドラムの平面図と断面図である。
図19】(イ)(ロ) ドラムに設ける吸引口の別の実施形態を示すドラムの平面図と断面図である。
図20】(イ)(ロ) ドラムに設ける吸引口の別の実施形態を示すドラムの平面図と断面図である。
図21】 ストッカー周りの別の実施形態を示す縦断面図である。
図22図21におけるX矢視図である。
図23】 ストッカー周りの別の実施形態を示す縦断面図である。
図24】 ドラムの別の実施形態を示す正面図である。
図25図24のドラムを分解した状態で示す正面図である。
図26図24におけるB−B断面図である。
図27図24に示したドラムの吸引口にポリ袋が吸着した状態を示すドラム軸線方向の断面図である。
図28図27のX部を拡大した図である。
図29】(イ)(ロ) フタのドラム側を拡大して示す側面図である。
図30】 袋保持手段の実施形態を示す側面図である。
図31】 袋保持手段の実施形態を示す正面図である。
図32】 袋保持手段の別の実施形態を示す側面図である。
図33】 袋又はシートの吸着取り出し手段の実施形態を示す側面図である。
図34】 袋又はシートの吸着取り出し手段の実施形態を示す側面図である。
図35】 袋又はシートの吸着取り出し手段の実施形態を示す側面図である。
図36】 ストッカー周りの別の実施形態を示す縦断面図である。
図37】 押え装置の別の実施形態を示す側面図である。
図38図37に示した押え装置が袋を押圧する状態を示す側面図である。
図39図37に示した押え装置の正面図である。
図40】 袋取り出し装置のセンサーやモーター等の配置を示す概略側面図である。
図41】 袋取り出し装置の主のマイコンによる制御を示すフローチャートである。
図42】 ジャッキ用マイコンによる制御を示すフローチャートである。
図43】 押え装置の押圧力調節用マイコンによる制御を示すフローチャートである。
図44】 押圧力の微調整のための押圧力調節用マイコンの制御を示すフローチャートである。
図45】(イ)(ロ) (イ)図は、袋又はシートの吸着取り出し手段における吸引口の構造の実施形態を示す縦断面図であって、(ロ)図は(イ)図におけるA−A断面図である。
【符号の説明】
1 ポリ袋(袋)
2 ストッカー
3 吸引手段
4 吸引口
5 ドラム
6 送風手段
7 主吸引部
8 補助吸引部
9 モーター
14 押え装置
44,69 溝(空気の通路)
70 凸条
73 隅角部
97 袋保持手段
S1,S2 スイッチ

Claims (9)

  1. 袋を多数枚重ねて収容するストッカーと、周囲に空気を吸引する吸引口を設けたドラムを備え、ドラムが回転して、ストッカーの袋を吸引口に吸着して一枚ずつ取り出す袋取り出し装置であって、ドラムの吸引口は、ドラムの周囲に形成した主吸引部と、主吸引部からはみ出した袋の開口側縁部を吸着する補助吸引部を備え、補助吸引部は、ドラムの周囲の面の主吸引部の回転方向前側に主吸引部に隣接して設けたものであって、袋との間に主吸引部に連通する空気の通路を有するものであることを特徴とする袋取り出し装置。
  2. 送風手段を備え、ドラムの吸引口に吸着して取り出した袋の開口部に向けて送風手段の風を送り、その袋を開口させることを特徴とする請求項1記載の袋取り出し装置。
  3. 吸引口に、ドラム周方向の凸条を設けてあることを特徴とする請求項1又は2記載の袋取り出し装置。
  4. ドラムの、吸着する袋の側縁部に対応した位置に、隅角部を有することを特徴とする請求項1,2又は3記載の袋取り出し装置。
  5. 取り出した袋の側縁部を、ドラムに当接して押えて保持する袋保持手段を有することを特徴とする請求項1,2,3又は4記載の袋取り出し装置。
  6. ドラムがモーターで駆動され、ドラムの回転をスタートさせるためのスイッチと、ドラムの回転を所定の位置で自動的に停止させるスイッチを有する請求項1,2,3,4又は5記載の袋取り出し装置。
  7. 袋又はシートの一縁部を吸着する主吸引部と、主吸引部からはみ出した袋又はシートの縁部を吸着する補助吸引部とを有し、補助吸引部は、主吸引部に隣接し且つ吸着しようとする袋又はシートとの距離が遠くなるように傾斜して設けるか、ドラムの周囲に形成した主吸引部の回転方向前側のドラムの周囲の面に主吸引部に隣接して設けたものであって、袋又はシートとの間に主吸引部に連通する空気の通路を有するものであることを特徴とする袋又はシートの吸着取り出し手段における吸引口の構造。
  8. 主吸引部と補助吸引部とに渡って伸びる凸条を有することを特徴とする請求項7記載の袋又はシートの吸着取り出し手段における吸引口の構造。
  9. 吸引口の、吸着する袋又はシートの側縁部に対応した位置に隅角部を有することを特徴とする請求項7又は8記載の袋又はシートの吸着取り出し手段における吸引口の構造。
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