JP3751576B2 - 半導体装置及びそのテスト方法 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
【0002】
本発明は、電気的に書き換え可能な不揮発性メモリであるフラッシュメモリ(以下「フラッシュROM」という。)等のメモリと、中央処理装置(以下「CPU」という。)等のロジック回路(論理回路)とを備えた半導体装置、及びその半導体装置のテスト方法に関するものである。
【0003】
【従来の技術】
【0004】
従来、半導体装置の実装テストとして、例えば、下記の文献に記載されているようなバウンダリスキャン方式のテスト方法が知られている。このバウンダリスキャン方式のテスト方法では、例えば、IEEE1149.1によりテスト仕様が定められているため、いずれの製造メーカの半導体装置であっても、同じテストパターン信号を生成してテストを行うことができるという利点がある。
文献;特開2001−183420号公報
【0005】
図13は、従来の半導体装置の概略の構成図である。
【0006】
この半導体装置1は、CPU等のロジック回路2と、フラッシュROM10とを備えている。ロジック回路2は、これをテストするため、あるいは問題等が発生した場合の解析を容易にするために、このロジック回路2の全ての端子に対し、半導体装置1の外部から直接アクセスできるよう、その全ての端子が外部端子3−1,3−2,…に接続されている。同様に、フラッシュROM10は、これをテストするため、あるいは問題等が発生した場合の解析を容易にするために、このフラッシュROM10の全ての端子に対し、半導体装置1の外部から直接アクセスできるよう、その全ての端子が外部端子4−1,4−2,…に接続されている。これらのテスト、解析のために使用される外部端子3−1,3−2,…,4−1,4−2,…は、通常動作時に別の経路を選択できるように、各セレクタに接続された回路構成になっている。
【0007】
ロジック回路2とフラッシュROM10のテストを行う場合、それぞれのテストパターンを外部端子3−1,3−2,…,4−1,4−2…からそれぞれ入力し、独立して個々に行われるのが一般的である。
【0008】
図14は、従来のフラッシュROM10の一例を示す概略の構成図である。
【0009】
このフラッシュROM10は、一括消去や小セクタ消去が行え、書き換えが容易であるという利点があり、例えば、256Kワード×8ビット、128Kワード×16ビット等のメモリセルアレイ11を有している。メモリセルアレイ11を選択するためのアドレス信号A16〜A0は、アドレスバッファ・ラッチ回路12 でラッチされ、このラッチされたXアドレスがローデコーダ13でデコードされ、メモリセルアレイ11のワード線が選択される。アドレスバッファ・ラッチ回路12でラッチされたYアドレスは、カラムデコーダ14でデコードされ、メモリセルアレイ11のビット線が選択される。
【0010】
込み用のデータ信号DQ15〜DQ0は、入出力バッファ・データラッチ回路15 でラッチされ、カラムデコーダ14で選択されたビット線へ送られ、このビット線とローデコーダ13で選択されたワード線との交差箇所のメモリセルに、書き込まれる。書き込まれたメモリセルのデータは、ビット線を通して読み出されて入出力バッファ・データラッチ回路15でラッチされ、このラッチされた読み出しデータ信号DQ15〜DQ0が出力される。
【0011】
書き込みや読み出しを制御するコントロールロジック16は、コマンド(例えば、チップセレクト信号CE#、アウトプットイネーブル信号OE#、ライトイネーブル信号WE#)、バイト信号BYTE#、及びリセット信号RESET#を入力して、フラッシュROM10全体を制御し、書込み処理を行っているときにはレディ/ビジー信号RD/BY#をビジー状態“0”にし、書込み処理終了時にはレディ/ビジー信号RD/BY#をレディ状態“1”にする。
【0012】
このようなフラッシュROM10をテストする場合、1ワード(例えば、8ビット又は16ビット)のデータを書き込むためのテストパターンを、書込み命令のためのパターン入力期間において外部端子4−1,4−2…に入力する。入力されたテストパターンは、入出力バッファ・データラッチ回路15にラッチされ、パターン入力期間経過後の不揮発性プログラム期間において、メモリセルアレイ11に書き込まれる。この不揮発性プログラム期間は、フラッシュROM10へテストパターンを入力する必要がない、書き込みのための待ち時間であり、時間として、例えば、最大200μs/1ワードを要する。
【0013】
1ワードの書き込みが終わると、次の1ワードの書き込みのためのテストパターンを入力する。以後同様に、メモリセルアレイ11の全ビットに書込みが行われ、その後、読み出されてテスタで検査される。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】
【0015】
しかしながら、従来のフラッシュROM10を有する半導体装置1と、そのテスト方法では、次のような課題があった。
【0016】
図15は、図13のテスト時間の一例を示す図である。
【0017】
フラッシュROM10は、その特性から、データの書き込みに不揮発性プログラム期間が必要であり、例えば、時間として最大200μs/1ワードを要する。メモリセルアレイ11の全ビットの書込みのためには、不揮発性プログラム期間として秒単位の時間を必要とし、この期間はテストパターンを入力する必要がなく、書込みのための単なる待ち時間となる。
【0018】
従来のテスト方法では、この不揮発性プログラム期間中も、フラッシュROM10に接続している外部端子4−1,4−2,…を占有しており、この時間をフラッシュROMテスト以外の用途にその外部端子4−1,4−2,…を使用することができなかった。そのため、図15に示すように、フラッシュROM10のテストとは独立してロジック回路2のテストを行わなければならず、フラッシュROM10を有する半導体装置1のテスト時間を増大させているという課題があった。
【0019】
【課題を解決するための手段】
【0022】
前記課題を解決するために、本発明の内の請求項に係る発明は、メモリと、ロジック回路と、入力用外部端子と、出力用外部端子と、切換手段とを備えた半導体装置におけるテスト方法である。
【0023】
前記メモリは、データ格納用のメモリセルアレイを有し、テストデータを前記メモリセルアレイに書き込むためのメモリテストパターンが、メモリパターン入力期間に入力されると、前記入力されたテストデータが保持され、前記メモリパターン入力期間経過後の所定のプログラム期間内に、前記保持されたテストデータが前記メモリセルアレイに書き込まれる。前記ロジック回路は、前記プログラム期間内にロジックテストパターンが入力されると、前記ロジックテストパターンによって所定のテストが行われる。
【0024】
前記入力用外部端子は、前記メモリに与える前記メモリテストパターン又は前記ロジック回路に与える前記ロジックテストパターンを外部から入力するための端子である。前記出力用外部端子は、前記メモリの出力データ又は前記ロジック回路の出力データを外部へ出力するための端子である。前記切換手段は、前記入力用外部端子及び前記出力用外部端子と前記メモリ側及び前記ロジック回路側との間の入出力経路を切換信号により切り換え接続するものであって、前記メモリパターン入力期間では、前記入力用外部端子及び前記出力用外部端子と前記メモリ側とを接続し、前記プログラム期間では、前記入力用外部端子及び前記出力用外部端子と前記ロジック回路側とを接続する。
【0025】
そして、第1のステップにおいて、前記メモリパターン入力期間では、前記メモリテストパターンを前記入力用外部端子に入力し、このメモリテストパターンを前記切換手段を介して前記メモリに入力する。第2のステップにおいて、前記プログラム期間では、前記ロジックテストパターンを前記入力用外部端子に入力し、このロジックテストパターンを前記切換手段を介して前記ロジック回路に入力すると共に、前記ロジック回路の出力データを前記切換手段を介して前記出力用外部端子へ出力し、この出力データを検査する。その後、第3のステップにおいて、前記メモリセルアレイのサイズ分、前記第1と第2のステップを繰り返した後、前記メモリセルアレイの全ビットの書込データを読み出して前記切換手段を介して前記出力用外部端子へ出力し、この出力データを検査する。
【0026】
請求項に係る発明は、半導体装置において、入力用外部端子と、メモリと、第1のスキャンチェーンと、第1のテストアクセスポート(Test Access Port、以下「TAP」という。)コントローラと、ロジック回路と、第2のスキャンチェーンと、第2のTAPコントローラと、切換手段と、出力用外部端子とを備えている。
【0027】
前記入力用外部端子は、メモリテストパターン及びロジックテストパターンを外部からシリアルに入力するための端子である。前記メモリは、データ格納用のメモリセルアレイを有し、第1の期間に前記メモリテストパターンを入力し、第2の期間に前記入力されたメモリテストパターンを前記メモリセルアレイに書き込む。前記第1のスキャンチェーンは、前記メモリと接続される複数のバウンダリスキャンレジスタ(以下「BSR」という。)により構成され、前記シリアルなメモリテストパターンをパラレルなメモリテストパターンに変換し、前記メモリからのパラレルな出力データをシリアルな出力データに変換する。
【0028】
前記第1のTAPコントローラは、前記第1のスキャンチェーンを制御する。前記ロジック回路は、前記ロジックテストパターンに基づいてテストを行う。前記第2のスキャンチェーンは、前記ロジック回路と接続される複数のBSRにより構成され、前記シリアルなロジックテストパターンをパラレルなロジックテストパターンに変換し、前記ロジック回路からのパラレルな出力データをシリアルな出力データに変換する。前記第2のTAPコントローラは、前記第2のスキャンチェーンを制御する。前記切換手段は、前記第1の期間では前記入力用外部端子と前記第1のスキャンチェーンと前記第1のTAPコントローラと前記メモリとを接続し、前記第2の期間では前記入力用外部端子と前記第2のスキャンチェーンと前記第2のTAPコントローラと前記ロジック回路とを接続する。前記出力用外部端子は、前記メモリからの出力データ及び前記ロジック回路からの出力データを外部に出力するための端子である。
【0029】
請求項に係る発明は、メモリと、ロジック回路と、入力用外部端子と、出力用外部端子と、切換手段と、変換手段とを備えた半導体装置のテスト方法である。
【0030】
前記メモリは、データ格納用のメモリセルアレイを有し、テストデータを前記メモリセルアレイに書き込むためのメモリテストパターンが、メモリパターン入力期間に入力されると、前記入力されたテストデータが保持され、前記メモリパターン入力期間経過後の所定のプログラム期間内に、前記保持されたテストデータが前記メモリセルアレイに書き込まれる。前記ロジック回路は、前記プログラム期間内にロジックテストパターンが入力されると、前記ロジックテストパターンによって所定のテストが行われる。前記入力用外部端子は、前記メモリに与える前記メモリテストパターン又は前記ロジック回路に与える前記ロジックテストパターンを外部からシリアルに入力するための端子である。前記出力用外部端子は、前記メモリの出力データ又は前記ロジック回路の出力データを外部へシリアルに出力するための端子である。
【0031】
前記切換手段は、前記入力用外部端子及び前記出力用外部端子と前記メモリ側及び前記ロジック回路側との間の入出力経路を切換信号により切り換え接続するものであって、前記メモリパターン入力期間では、前記入力用外部端子及び前記出力用外部端子と前記メモリ側とを接続し、前記プログラム期間では、前記入力用外部端子及び前記出力用外部端子と前記ロジック回路側とを接続する。前記変換手段は、前記切換手段と前記メモリ側及び前記ロジック回路側との間の前記入出力経路上に設けられ、前記切換手段から入力されたシリアルなデータをパラレルなデータに変換して前記メモリ側又は前記ロジック回路側に与え、前記メモリ側又は前記ロジック回路側から出力されたパラレルなデータをシリアルなデータに変換して前記切換手段に与える。
【0032】
そして、第1のステップにおいて、前記メモリパターン入力期間では、前記メモリテストパターンをシリアルに前記入力用外部端子に入力し、このメモリテストパターンを前記切換手段及び前記変換手段を介して前記メモリにパラレルに入力する。第2のステップにおいて、前記プログラム期間では、前記ロジックテストパターンをシリアルに前記入力用外部端子に入力し、このロジックテストパターンを前記切換手段及び前記変換手段を介して前記ロジック回路にパラレルに入力すると共に、前記ロジック回路の出力データを前記変換手段及び前記切換手段を介して前記出力用外部端子へシリアルに出力し、この出力データを検査する。その後、第3のステップにおいて、前記メモリセルアレイのサイズ分、前記第1と第2のステップを繰り返した後、前記メモリセルアレイの全ビットの書込データを読み出して前記変換手段及び前記切換手段を介して前記出力用外部端子へシリアルに出力し、この出力データを検査する。
【0033】
請求項に係る発明は、半導体装置において、メモリと、ロジック回路と、入力用外部端子と、出力用外部端子と、検知信号用外部端子と、切換手段と、変換手段とを備えている。
【0034】
前記メモリは、データ格納用のメモリセルアレイを有し、テストデータを前記メモリセルアレイに書き込むためのメモリテストパターンが、メモリパターン入力期間に入力されると、前記入力されたテストデータが保持され、前記メモリパターン入力期間経過後の所定のプログラム期間内に、前記保持されたテストデータが前記メモリセルアレイに書き込まれると、書込終了検知信号を出力する。前記ロジック回路は、前記プログラム期間内にロジックテストパターンが入力されると、前記ロジックテストパターンによって所定のテストが行われる。前記入力用外部端子は、前記メモリに与える前記メモリテストパターン又は前記ロジック回路に与える前記ロジックテストパターンを外部からシリアルに入力するための端子である。前記出力用外部端子は、前記メモリの出力データ又は前記ロジック回路の出力データを外部へシリアルに出力するための端子である。
【0035】
前記検知信号用外部端子は、前記書込終了検知信号を外部へ出力するための端子である。前記切換手段は、前記入力用外部端子及び前記出力用外部端子と前記メモリ側及び前記ロジック回路側との間の入出力経路を切換信号により切り換え接続するものであって、前記メモリパターン入力期間では、前記入力用外部端子及び前記出力用外部端子と前記メモリ側とを接続し、前記プログラム期間では、前記入力用外部端子及び前記出力用外部端子と前記ロジック回路側とを接続する。前記変換手段は、前記切換手段と前記メモリ側及び前記ロジック回路側との間の前記入出力経路上に設けられ、前記切換手段から入力されたシリアルなデータをパラレルなデータに変換して前記メモリ側又は前記ロジック回路側に与え、前記メモリ側又は前記ロジック回路側から出力されたパラレルなデータをシリアルなデータに変換して前記切換手段に与える。
【0036】
請求項に係る発明は、請求項の半導体装置におけるテスト方法であって、第1のステップにおいて、前記メモリパターン入力期間では、前記メモリテストパターンをシリアルに前記入力用外部端子に入力し、このメモリテストパターンを前記切換手段及び前記変換手段を介して前記メモリにパラレルに入力する。第2のステップにおいて、前記プログラム期間の開始から、前記検知信号用外部端子から前記書込終了検知信号が出力されるまでの期間では、前記ロジックテストパターンをシリアルに前記入力用外部端子に入力し、このロジックテストパターンを前記切換手段及び前記変換手段を介して前記ロジック回路にパラレルに入力すると共に、前記ロジック回路の出力データを前記変換手段及び前記切換手段を介して前記出力用外部端子へシリアルに出力し、この出力データを検査する。その後、第3のステップにおいて、前記メモリセルアレイのサイズ分、前記第1と第2のステップを繰り返した後、前記メモリセルアレイの全ビットの書込データを読み出して前記変換手段及び前記切換手段を介して前記出力用外部端子へシリアルに出力し、この出力データを検査する。
【0037】
請求項に係る発明は、半導体装置において、入力用外部端子と、メモリと、テストパターン生成手段と、第1のTAPコントローラと、ロジック回路と、スキャンチェーンと、第2のTAPコントローラと、切換手段と、出力用外部端子とを備えている。
【0038】
前記入力用外部端子は、起動信号及びロジックテストパターンを外部からシリアルに入力するための端子である。前記メモリは、データ格納用のメモリセルアレイを有し、第1の期間にパラレルなメモリテストパターンを入力し、第2の期間に前記入力されたパラレルなメモリテストパターンを前記メモリセルアレイに書き込む。前記テストパターン生成手段は、前記入力用外部端子から入力された前記シリアルな起動信号に基づき、前記パラレルなメモリテストパーンを生成して前記メモリに与え、前記メモリからのパラレルな出力データをシリアルな出力データに変換する。前記第1のTAPコントローラは、前記テストパターン生成手段を制御する。前記ロジック回路は、パラレルなロジックテストパターンに基づいてテストを行う。
【0039】
前記スキャンチェーンは、前記ロジック回路と接続される複数のBSRにより構成され、前記入力用外部端子から入力された前記シリアルなロジックテストパターンを前記パラレルなロジックテストパターンに変換して前記ロジック回路に与え、前記ロジック回路からのパラレルな出力データをシリアルな出力データに変換する。
【0040】
前記第2のTAPコントローラは、前記スキャンチェーンを制御する。前記切換手段は、前記第1の期間では前記入力用外部端子と前記テストパターン生成手段と前記第1のTAPコントローラと前記メモリとを接続し、前記第2の期間では前記入力用外部端子と前記スキャンチェーンと前記第2のTAPコントローラと前記ロジック回路とを接続する。前記出力用外部端子は、前記メモリからの出力データ及び前記ロジック回路からの出力データを外部に出力するための端子である。
【0041】
請求項に係る発明は、メモリと、ロジック回路と、テストパターン生成手段と、入力用外部端子と、出力用外部端子と、切換手段と、変換手段とを備えた半導体装置のテスト方法である。
【0042】
前記メモリは、データ格納用のメモリセルアレイを有し、テストデータを前記メモリセルアレイに書き込むためのメモリテストパターンが、メモリパターン入力期間に入力されると、前記入力されたテストデータが保持され、前記メモリパターン入力期間経過後の所定のプログラム期間内に、前記保持されたテストデータが前記メモリセルアレイに書き込まれる。前記ロジック回路は、前記プログラム期間内にロジックテストパターンが入力されると、前記ロジックテストパターンによって所定のテストが行われる。
【0043】
前記テストパターン生成手段は、起動信号を入力し、前記メモリテストパターンを生成して前記メモリに与える。前記入力用外部端子は、前記テストパターン生成手段に与える前記起動信号又は前記ロジック回路に与える前記ロジックテストパターンを外部からシリアルに入力するための端子である。前記出力用外部端子は、前記メモリの出力データ又は前記ロジック回路の出力データを外部へシリアルに出力するための端子である。
【0044】
前記切換手段は、前記入力用外部端子及び前記出力用外部端子と前記テストパターン生成手段側及び前記ロジック回路側との間の入出力経路を切換信号により切り換え接続するものであって、前記メモリパターン入力期間では、前記入力用外部端子及び前記出力用外部端子と前記テストパターン生成手段側とを接続し、前記プログラム期間では、前記入力用外部端子及び前記出力用外部端子と前記ロジック回路側とを接続する。前記変換手段は、前記切換手段と前記ロジック回路側との間の前記入出力経路上に設けられ、前記切換手段から入力されたシリアルなデータをパラレルなデータに変換して前記ロジック回路側に与え、前記ロジック回路側から出力されたパラレルなデータをシリアルなデータに変換して前記切換手段に与える。
【0045】
そして、第1のステップにおいて、前記メモリパターン入力期間では、前記起動信号をシリアルに前記入力用外部端子に入力し、この起動信号から前記切換手段を介して前記テストパターン生成手段により前記メモリテストパターンを生成して前記メモリに入力する。第2のステップにおいて、前記プログラム期間では、前記ロジックテストパターンをシリアルに前記入力用外部端子に入力し、このロジックテストパターンを前記切換手段及び前記変換手段を介して前記ロジック回路にパラレルに入力すると共に、前記ロジック回路の出力データを前記変換手段及び前記切換手段を介して前記出力用外部端子へシリアルに出力し、この出力データを検査する。その後、第3のステップにおいて、前記メモリセルアレイのサイズ分、前記第1と第2のステップを繰り返した後、前記メモリセルアレイの全ビットの書込データを読み出して前記テストパターン生成手段及び前記切換手段を介して前記出力用外部端子へシリアルに出力し、この出力データを検査する。
【0046】
請求項に係る発明は、請求項2、4又は6の半導体装置において、前記メモリは、フラッシュROMで構成している。
【0047】
請求項に係る発明は、請求項1、3、5又は7の半導体装置のテスト方法において、前記メモリは、フラッシュROMで構成している。
【0048】
【発明の実施の形態】
【0049】
[第1の実施形態]
【0050】
(構成)
【0051】
図1は、本発明の第1の実施形態を示す半導体装置の概略の構成図である。
【0052】
この半導体装置20は、同一基板(即ち、同一チップ)上に、CPU等のロジック回路30と、メモリ(例えば、電気的に書き換え可能な不揮発性メモリであるフラッシュROM)40とが搭載されている。フラッシュROM40は、例えば、図14のような回路構成であり、256Kワード×8ビット又は128Kワード×16ビット等のメモリ容量を有している。図14のメモリセルアレイ11には、1ワード分のメモリセル41が多数配列されている。ロジック回路30とフラッシュROM40の端子数は同一であると仮定する。
【0053】
半導体装置20の周辺には、テストパターン等のデータを入力する複数の入力用外部端子51−1,51−2,…と、テスト結果等のデータを出力する複数の出力用外部端子52−1,…と、テストイネーブル信号testenを入力する制御用外部端子53−1と、モード選択信号modeを入力する制御用外部端子53−2とが設けられている。
【0054】
外部端子51−1,51−2,…,52−1,…と、ロジック回路30及びフラッシュROM40との間には、テスト時の経路と通常動作時の経路を切り換えるための複数のセレクタ61−11,61−12,…,61−31,…,63−11,63−12,…,63−21,63−22,…,63−31,…,63−41,…と、入出力経路を切換信号(例えば、モード選択信号mode)により切り換え接続する切換手段(例えば、複数のセレクタ)62−11,62−12,…,62−21,…とが、設けられている。
【0055】
即ち、入力用外部端子51−1,51−2,…に接続されたセレクタ61−11,61−12,…は、制御用外部端子53−1から入力されるテストイネーブル信号testenに基づき、通常動作のための入力経路(破線)と、テスト動作のための入力経路(実線)との、いずれか一方を選択するセレクタであり、この出力側に、セレクタ62−11,62−12,…が接続されている。セレクタ62−11,62−12,…は、制御用外部端子53−2から入力されるモード選択信号modeに基づき、ロジック回路30のテストのための入力経路と、フラッシュROM40のテストのための入力経路との、いずれか一方を選択するセレクタであり、この出力側に、セレクタ63−11・63−21,63−12・63−22,…が接続されている。
【0056】
セレクタ63−11,63−12,…は、テストイネーブル信号testenに基づき、通常動作のための入力経路(破線)と、テスト動作のための入力経路(実線)との、いずれか一方を選択するセレクタであり、この出力側に、ロジック回路30の入力端子が接続されている。セレクタ63−21,63−22,…は、テストイネーブル信号testenに基づき、通常動作のための入力経路(破線)と、テスト動作のための入力経路(実線)との、いずれか一方を選択するセレクタであり、この出力側に、フラッシュROM40の入力端子が接続されている。
【0057】
ロジック回路30の出力端子に接続されたセレクタ63−31,…と、フラッシュROM40の出力端子に接続されたセレクタ63−41,…とは、テストイネーブル信号testenに基づき、通常動作のための出力経路(破線)と、テスト動作のための出力経路(実線)との、いずれか一方を選択するセレクタであり、この出力側に、セレクタ62−21,…が接続されている。セレクタ62−21,…は、モード選択信号modeに基づき、ロジック回路30のテストのための出力経路と、フラッシュROM40のテストのための出力経路との、いずれか一方を選択するセレクタであり、この出力側に、セレクタ61−31,…が接続されている。セレクタ61−31,…は、テストイネーブル信号testenに基づき、通常動作のための出力経路(破線)と、テスト動作のための出力経路(実線)との、いずれか一方を選択するセレクタであり、この出力側に、外部端子52−1,…が接続されている。
【0058】
図1では、ロジック回路30とフラッシュROM40の端子数が同一であると仮定しているので、外部端子51−1,51−2,52−1,…及びセレクタ61−11,61−12,62−11,62−12,62−21,61−31,…は、ロジック回路30とフラッシュROM40とで共用している。
【0059】
(テスト方法)
【0060】
図2は、図1の半導体装置20をテストするためのテストパターンを示す図であり、特に、1ワードのデータをフラッシュROM40に書き込むためのメモリテストパターンが詳細に示されている。
【0061】
このメモリテストパターンは、書き込み命令のための第1の期間であるメモリパターン入力期間T1と、実際にデータを書き込むための第2の期間であるプログラム期間(例えば、不揮発性プログラム期間)T2とからなる。不揮発性プログラム期間T2は、フラッシュROM40へパターンを入力する必要がない待ち時間(Wait)であり、例えば、時間として最大200μs/1ワードを要する。
【0062】
本実施形態では、この不揮発性プログラム期間T2を利用し、これと同一期間のロジックパターン入力期間T3において、ロジック回路30をテストするためのロジックテストパターンを入力する。フラッシュROM40へのメモリテストパターンの入力か、それともロジック回路30へのロジックテストパターンの入力かは、モード選択信号modeにより切り換えるようになっている。
【0063】
図3は、図1のロジック回路30とフラッシュROM40をテストするためのデータ書込テストのフローチャートである。
【0064】
このフローチャートにおいて、ステップS1で、プログラムがスタートすると、外部端子53−2に与えられたモード選択信号modeにより、セレクタ62−11,62−12,…の出力側がフラッシュROM40側に切り換えられると共に、セレクタ62−21,…の入力側がフラッシュROM40側に切り換えられる。セレクタ61−11,61−12,61−31,63−11,63−12,63−21,63−22,63−31,63−41,…は、外部端子53−1に与えられるテストイネーブル信号testenにより、テスト側の経路に切り換えられる。
【0065】
ステップS2において、フラッシュROM40の1ワード分のメモリセル41に対する書き込みを命令するメモリテストパターンを、外部端子51−1,51−2,…に入力する。メモリパターン入力期間T1の間、メモリテストパターンが入力されると、このメモリテストパターンがセレクタ61−11,61−12,62−11,62−12,63−21,63−22,…を介してフラッシュROM40へ送られる。フラッシュROM40に送られてきた1ワード分のメモリテストパターンは、図14の入力出力バッファ・データラッチ回路15にラッチされる。メモリパターン入力期間T1後、フラッシュROM40は不揮発性プログラム期間T2に入る。
【0066】
メモリパターン入力期間T1が経過すると、ステップS3へ進み、モード選択信号modeにより、セレクタ62−11,62−12,62−21,…が、ロジック回路30側に切り換えられ、外部端子51−1,51−2,…からのテストデータの経路が、フラッシュROM40側からロジック回路30側へ切り換わる。
【0067】
フラッシュROM40は、ステップS4で不揮発性プログラム期間T2の待ち状態(時間200μs)になっているので、ステップS5において、不揮発性プログラム期間T2と同一期間のロジックパターン入力期間T3の間、ロジック回路30をテストするためのロジックテストパターンを200μs以下で外部端子51−1,51−2,…に入力する。入力されたロジックテストパターンは、セレクタ61−11,61−12,62−11,62−12,63−11,63−12,…を介して、ロジック回路30へ送られる。すると、ロジック回路30で所定のテスト動作が行われ、このテスト結果が、セレクタ63−31,62−21,61−31,…を介して、外部端子52−1,…から出力されていく。このテスト結果は、テスタで検査され、ロジック回路30が正常に動作しているか否かの検査が行われる。
【0068】
一方、フラッシュROM40の不揮発性プログラム期間T2では、図14の入力出力バッファ・データラッチ回路15にラッチされた1ワード分のメモリテストパターンが、ローデコーダ13及びカラムデコーダ14によって選択された1ワード分のメモリセル41に書き込まれていく。
【0069】
時間200μsが経過して不揮発性プログラム期間T2が経過すると、ステップS6へ進み、モード選択信号modeにより、セレクタ62−11,62−12,62−21,…がフラッシュROM40側に切り換わり、テストデータの経路がロジック回路30側からフラッシュROM40側へ切り換わる。
【0070】
ステップS7において、フラッシュROM40の全ビットの書き込みが終了したか否かが判定される。この場合、1ワード分だけの書き込みしか行われていないので、ステップS2へ戻り、フラッシュROM40に対し、2ワード分のメモリセルへのメモリテストパターンの書き込みが、上記と同様にして実行される。
【0071】
以上の処理を、フラッシュROM40のメモリセル分繰り返され、メモリテストパターンの全ビットの書き込みが終了すると、これがステップS7で判定され、ステップS8でプログラムが終了する。プログラムが終了すると、図14のメモリセルアレイ11に書き込まれた全ビットのデータが、入出力バッファ・データラッチ回路15から読み出され、図1のセレクタ63−41,62−21,61−31,…を介して、外部端子52−1,…から出力される。読み出されたデータは、テスタで検査され、フラッシュROM40が正常に動作しているか否かが検査される。
【0072】
(効果)
【0073】
図4は、図1の半導体装置20のテスト時間を示す図である。
【0074】
この第1の実施形態では、フラッシュROM40の不揮発性プログラム期間T2の待ち時間を使ってロジック回路30のテストを行うようにしている。そのため、図4と図15から明らかなように、半導体装置全体のテスト時間を考えると、この第1の実施形態では、従来に比べて大幅にテスト時間を短縮できる。
【0075】
[第2の実施形態]
【0076】
(構成)
【0077】
図5は、本発明の第2の実施形態を示す半導体装置の概略の構成図であり、第1の実施形態を示す図1中の要素と共通の要素には共通の符号が付されている。
【0078】
この半導体装置20Aは、第1の実施形態と同様に、同一チップ上にCPU等のロジック回路30とフラッシュROM40とが搭載されているが、第1の実施形態と異なり、外部端子からのテストデータ入力にJTAG規格に準拠した標準シリアルインタフェースを用いている。
【0079】
そのため、ロジック回路30の全ての端子が、スキャンチェーン70に接続されている。スキャンチェーン70は、複数のBSR71−1〜71−8,…が縦続接続されて構成され、これらがTAPコントローラ80によって制御されるようになっている。同様に、フラッシュROM40の全ての端子は、スキャンチェーン90に接続されている。スキャンチェーン90は、複数のBSR91−1〜91−9,…が縦続接続されて構成され、これらがTAPコントローラ100によって制御されるようになっている。
【0080】
TAPコントローラ80,100に対応して、JTAG規格に準拠した5つの入力用及び出力用の外部端子(即ち、TAP)54−1〜54−5が半導体装置20Aに設けられている。入力用TAP54−1〜54−4のうち、TAP54−1はテストデータ入力信号tdiを入力する外部端子、TAP54−2はテスト クロック信号tckを入力する外部端子、TAP54−3はテストモードセット信 号tmsを入力する外部端子、TAP54−4はテストリセット信号trstnを入力する外部端子である。出力用外部端子であるTAP54−5は、テストデータ出力信号tdoを出力する端子である。
【0081】
テストパターンは4つのTAP54−1〜54−4からシリアルに入力され、出力データが、1つのTAP54−5からシリアルに出力される。このシリアルなデータは、スキャンチェーン70,90及びTAPコントローラ80,100によってパラレルなデータに変換され、又、ロジック回路30及びフラッシュROM40からのパラレルなデータは、これらのスキャンチェーン70,90及びTAPコントローラ80,100によってシリアルなデータに変換され、TAP54−1〜54−5との間でデータの授受が行われる。スキャンチェーン70,90及びTAPコントローラ80,100により、変換手段が構成されている。
【0082】
TAP54−1〜54−5とTAPコントローラ80,100との間には、テスト経路を切り換えるための切換手段(例えば、セレクタ)64−1〜64−5が設けられている。セレクタ64−1〜64−5は、制御用外部端子53−2から与えられるモード選択信号modeにより、ロジック回路30側又はフラッシュROM40側へのテスト経路の選択を行う。又、セレクタ64−1〜64−5とTAP54−1〜54−5との間には、図示しない制御信号により、通常動作のための経路とテスト動作のための経路を選択するためのセレクタ65が設けられている。
【0083】
図5のBSR71−1,…,91−1,…は、同一の回路構成である。又、各TAPコントローラ80,100も、同一の回路構成である。
【0084】
図6は、図5中のBSR(例えば、71−2)の一例を示す構成図である。
【0085】
このBSR71−2は、上記文献にも記載されているように、TAPコントローラ80から与えられるバウンダリスキャンセル制御信号(例えば、データレジスタ用シフト信号shift-DR、データレジスタ用クロック信号clock-DR、データレジスタ用アップデート信号update-DR、及びIR(命令レジスタ)命令)により 制御されるレジスタである。
【0086】
BSR71−2は、他のロジック回路等からのデータと前のBSR71−1からのシフトデータとを入力していずれか一方を選択するマルチプレクサ(以下「MUX」という。)71aと、この出力側に接続されてデータをシフトし、このシフトデータを次のBSR71−3へ出力するフリップフロップ(以下「FF」という。)71bと、このFF71bから出力されたシフトデータを保持するFF71cと、他のロジック回路等からのデータとFF71cの出力データのいずれか一方を選択してロジック回路30へ出力するMUX71dとで、構成されている。
【0087】
MUX71aは、シフト信号shift-DRが“0”のとき、他のロジック回路等からのデータを選択してFF71bへ出力し、シフト信号shift-DRが“1”のとき、前のBSR71−1からのシフトデータを選択してFF71bへ出力する。FF71bは、クロック信号clock-DRに基づきMUX71aの出力データをシフトし、このシフトデータを次のBSR71−3へ出力すると共にFF71cへ出力する。FF71cは、アップデート信号update-DRに基づき、FF71bから出 力されたシフトデータを保持する。MUX71dは、IR命令が“0”のとき、他のロジック回路等からのデータを選択してロジック回路30へ出力し、IR命令が“1”のとき、FF71cの出力データを選択してロジック回路30へ出力する。
【0088】
このように、BSR71−2は、例えば、TAPコントローラ80から与えられるバウンダリスキャンセル制御信号(shift-DR,clock-DR,update-DR,IR 命令)に基づき、前のBSR71−1からのシフトデータを次のBSR71−3へ順次送って、バウンダリスキャンパスにおいてデータが正確に転送されるか否かを調べるテストや、あるいは、他のロジック回路等からのデータをロジック回路30へ送るといった通常動作を行わせることが可能な構成になっている。
【0089】
図7は、図5中のスキャンチェーン70及びTAPコントローラ80の一例を示す概略の構成図である。
【0090】
TAPコントローラ80内には、TAP54−1から与えられるテストデータ入力信号tdiを入力してこれをバイパスするバイパスレジスタ81が、設けられ ている。テストデータ入力信号tdiは、スキャンチェーン70にも入力され、こ のスキャンチェーン70から出力される信号と、バイパスレジスタ81の出力信号とのいずれか一方が、MUX82で選択されるようになっている。このスキャンチェーン70、バイパスレジスタ81、及びMUX82により、データレジスタDRが構成されている。
【0091】
TAPコントローラ80では、データレジスタDR及び命令レジスタ(IR)84を制御するために、例えば、16状態のステートを生成するステートマシーン83が設けられている。ステートマシーン83は、TAP54−2〜54−4から与えられるテストクロック信号tck、テストモードセット信号tms、及びテストリセット信号trstnを入力し、データレジスタDRへ与える制御信号(例えば 、クロック信号clock-DR、シフト信号shift-DR、アップデート信号update-DR、 リセット信号reset、及びテストクロック信号tck)と、命令レジスタ(IR)84に与える制御信号(例えば、クロック信号clock-IR、シフト信号shift-IR、アップデート信号update-IR、リセット信号reset、及びテストクロック信号tck) と、セレクト信号selectと、テストクロック信号tckとを出力し、TAPコント ローラ80全体及びデータレジスタDRを制御する機能を有している。
【0092】
命令レジスタ(IR)84は、ステートマシーン83から与えられる制御信号に基づき、テスト命令を保持するレジスタであり、この出力側に、命令デコーダ85及びMUX86が接続されている。命令デコーダ85は、命令レジスタ84の出力をデコーダし、データレジスタDRに対してIR命令を与える回路である。
【0093】
MUX86は、ステートマシーン83から与えられるセレクト信号selectに基づき、MUX82の出力信号又は命令レジスタ84の出力信号のいずれか一方を選択し、FF87へ与える。FF87は、ステートマシーン83から与えられるテストクロック信号tckに基づき、MUX86の出力信号を取り込み、テストデ ータ出力信号tdoを出力し、TAP54−5へ送る機能を有している。
【0094】
このようなスキャンチェーン70及びTAPコントローラ80を用いて、上記文献にも記載されているように、種々のバウンダリスキャン方式でのテストが行える。このテスト結果は、TAPコントローラ80内のFF87からテストデータ出力信号tdoの形で出力され、TAP54−5へ送られる。
【0095】
(テスト方法)
【0096】
図5の半導体装置20Aを用いたテスト方法では、第1の実施形態のテスト方法を示す図2及び図3と同様に、フラッシュROM40の不揮発性プログラム期間T2を利用し、ロジック回路30をテストするためのロジックテストパターンを入力する。第1の実施形態との違いは、外部端子からのテストデータ入力に、JTAG規格に準拠した標準シリアルインタフェースを用いていることである。
【0097】
この第2の実施形態では、メモリテストパターンとロジックテストパターンが、JTAG規格に準拠した4つのTAP54−1〜54−4からシリアルに入力される。このテストパターンがTPAコントローラ80,100及びスキャンチェーン70,90によってパラレルデータに変換され、ロジック回路30又はフラッシュROM40に与えられて第1の実施形態と同様のテストが行われる。
【0098】
テスト結果は、TAPコントローラ80,100の制御によってシリアル信号に変換され、TAP54−5からシリアルなテストデータ出力信号tdoとして出 力される。このテストデータ出力信号tdoをテスタで検査することにより、ロジ ック回路30及びフラッシュROM40が正常に動作しているか否かの検査が行える。
【0099】
(効果)
【0100】
この第2の実施形態では、次の(a)、(b)のような効果がある。
【0101】
(a)第2の実施形態では、第1の実施形態と同様に、大幅にテスト時間を短縮できる。
【0102】
(b)第2の実施形態では、JTAG規格に準拠した標準シリアルインタフェースを用いていることから、常に5つの外部端子であるTAP54−1〜54−5で実現できる。このことは、一般に端子数が非常に多く、又、端子数がそれぞれ異なるロジック回路30とフラッシュROM40のテストを組み合わせる場合において、外部端子を共用化するためのセレクタ64−1〜64−5等の回路構成を簡略化できる。さらに、フラッシュROM40と端子数がそれぞれ異なるロジック回路30のテストを組み合わせる場合においても、常に使用する端子が決まった5つのTAP54−1〜54−5であることから、このTAP54−1〜54−4に与えるテストパターンの生成が非常に容易になるという効果がある。
【0103】
[第3の実施形態]
【0104】
(構成)
【0105】
図8は、本発明の第3の実施形態を示す半導体装置の概略の構成図であり、第2の実施形態を示す図5中の要素と共通の要素には共通の符号が付されている。
【0106】
この半導体装置20Bでは、フラッシュROM40を構成する例えば図14中のコントロールロジック16から出力されるレディ/ビジー信号RD/BY#のレディ状態“1”を書込終了検知信号readyとして取り出し、セレクタ92を介して、 モニタ用外部端子53−3から直接外部へ出力するようにしている。
【0107】
その他の構成は、第2の実施形態と同様に、JTAG規格に準拠した5つの外部端子であるTAP54−1〜54−5が設けられ、これがセレクタ65、セレクタ64−1〜64−5、及びTAPコントローラ100を介して、複数のBSR91−1,…で構成されたスキャンチェーン90に接続されている。
【0108】
(テスト方法)
【0109】
図9は、図8の半導体装置20Bに対して1ワードのデータをフラッシュROM40に書き込むためのテストパターンを示す図である。
【0110】
フラッシュROM40に対するメモリテストパターンは、第1の実施形態の図2と同様に、書込命令のためのメモリパターン入力期間T1と、実際にデータを書き込むための不揮発性プログラム期間T2とからなる。不揮発性プログラム期間T2は、フラッシュROM40へメモリテストパターンを入力する必要がない待ち時間であり、例えば、時間として最大200μs/1ワードを要する。この不揮発性プログラム期間T2を利用し、ロジックテストパターン入力期間T3において、ロジック回路30をテストするためのロジックテストパターンを入力する。
【0111】
ここで、第1及び第2の実施形態との違いは、1μsの時刻t1毎に、書込完了を検知するための書込終了検知信号readyを、モニタ用外部端子53−3に接 続されたテスタ等でチェックするようにしている。即ち、1μs単位の時刻t1で不揮発性プログラム期間T2が終了する可能性があるわけであり、この期間T2に行うロジック回路30をテストするためのテストパターンも、1μs単位の時刻t1で完了できるように作られている。
【0112】
図10は、図8のロジック回路30とフラッシュROM40をテストするためのデータ書込テストのフローチャートであり、第1の実施形態の図3中の要素と共通の要素には共通の符号が付されている。
【0113】
ステップS1でプログラムがスタートすると、ステップS2で、書き込みを命令するテストパターンをTAP54−1〜54−4にシリアルに入力する。入力されたシリアルなテストパターンは、セレクタ65、セレクタ64−1〜64−4、TAPコントローラ100、及びスキャンチェーン90を介してパラレルなテストパターンに変換され、フラッシュROM40に入力される。その後、フラッシュROM40は、不揮発性プログラム期間T2に入る。ここで、ステップS3において、外部端子であるTAP54−1〜54−4からのテストデータの経路を、セレクタ64−1〜64−5によってロジック回路30側へ切り換える。
【0114】
ステップS3の後、ステップS4−1において、1μsの待ち状態(Wait)になるので、ステップS5−0を介してステップS5−1において、ロジック回路30をテストするための1μs以下のロジックテストパターンを入力する。ステップS4−1での1μs後、ステップS4−2において、書込完了を検知するための書込終了検知信号readyをモニタ用外部端子53−3でチェックする。書き 込みが完了している場合、ステップS6において、テストパターンの経路を、セレクタ64−1〜64−5によってロジック回路30側からフラッシュROM40側へ切り換え、ステップS7を介してステップS2へ戻り、上記と同様の処理を行い、次のデータ書き込みをフラッシュROM40のメモリサイズまで行う。
【0115】
ステップS4−2において書き込みが完了していない場合、ステップS4−1へ戻り、再度、1μs待機し、その間、ステップS5−2,…においてロジック回路30をテストするための1μs以下のテストパターンを入力する。
【0116】
書込完了を検知するための書込終了検知信号readyのチェックは、フラッシュ ROM40の不揮発性プログラム期間T2の最大値である200μsを制限として実施する。不揮発性プログラム期間T2が200μsを越えた場合、強制的に書き込みを終了し、セレクタ64−1〜64−5によってテストパターンの経路を、ロジック回路30側からフラッシュROM40側へ切り換え、次のデータの書き込みを行う。
【0117】
ステップS7において、フラッシュROM40の全メモリセルへの書き込みが完了すると、ステップS8においてプログラムを終了する。プログラム終了後、フラッシュROM40に書き込まれた全メモリセルのデータを、TAP54−5からテストデータ出力信号tdoの形で出力し、テスタによって動作状態の良否の 検査を行う。
【0118】
(効果)
【0119】
この第3の実施形態では、次の(a)、(b)のような効果がある。
【0120】
(a)第3の実施形態によれば、第1及び第2の実施形態と同様に、ロジック回路30のテストをフラッシュROM40のテスト時間に包括するという効果がある。
【0121】
(b)前記(a)の効果に加え、フラッシュROM40のテスト時間自体を短縮できるという効果もある。一般に、フラッシュROM40のデータ書き込みは、その最大(制約)値200μsよりも短い時間で完了する実力を持っている。例えば、平均100μsで書き込みが完了すると仮定した場合、フラッシュROM40のテスト時間は約1/2となる。
【0122】
[第4の実施形態]
【0123】
(構成)
【0124】
図11は、本発明の第4の実施形態を示す半導体装置の概略の構成図であり、第2の実施形態を示す図5中の要素と共通の要素には共通の符号が付されている。
【0125】
この半導体装置20Cでは、図5のフラッシュROM40に接続されたスキャンチェーン90に代えて、起動信号に基づきメモリテストパターンを生成してフラッシュROM40に与えるテストパターン生成手段(例えば、組込自己テスト回路、Build-In Self Test回路、以下「BIST回路」という。)110を設け、このBIST回路110を、図示しない制御信号に基づき、通常動作のための経路とテスト動作のための経路を選択する複数のセレクタ93−1〜93−6,…を介して、フラッシュROM40に接続している。
【0126】
BIST回路110は、フラッシュROM40をテストするためのアドレス、及びデータ等の信号を生成する回路であり、この回路を制御する信号は、第2の実施形態と同様に、JTAG規格に準拠した5つの外部端子であるTAP54−1〜54−5からTAPコントローラ100を介して供給される。
【0127】
図12は、図11中のBIST回路110の一例を示す概略の構成図である。
【0128】
このBIST回路110は、TAP54−1から供給されるテストデータ入力信号tdiと、TAPコントローラ100内のステートマシン83から供給される JTAG制御信号(例えば、クロック信号clock-DR、シフト信号shift-DR、アップデート信号update-DR、リセット信号reset、及びテストクロック信号tck)と を入力し、書込命令に必要となるコマンド信号、アドレス信号、及びデータ信号を生成し、フラッシュROM40に与える回路である。
【0129】
BIST回路110は、テストデータ入力信号tdi及びJTAG制御信号を入 力する制御レジスタ111を有し、この出力側に、命令生成用のコマンドジェネレータ112、及びデータを比較するためのデータ比較器113が接続されている。コマンドジェネレータ112は、制御レジスタ111の出力信号に基づき、書込命令に必要となるコマンド信号、アドレス信号、及びデータ信号を生成し、フラッシュROM40に与える。
【0130】
データ比較器113は、フラッシュROM40からの読出データと、コマンドジェネレータ112からの書込データとを比較し、この比較結果(即ち、動作の良否の結果)をシリアルデータの形で出力する。データ比較器113の出力側に出力された出力コントローラ114は、制御レジスタ111の出力信号と、データ比較器113から出力されたシリアルデータとを入力し、テストデータ出力信号tdoを出力するものである。このテストデータ出力信号tdoは、TAPコントローラ100を介してTAP54−5へ送られる。
【0131】
(テスト方法)
【0132】
第2及び第3の実施形態との相違点として、これらの第2及び第3の実施形態では、フラッシュROM書込命令入力時に、フラッシュROM40のコマンド信号、アドレス信号、及びデータ信号の全てをシリアルデータとしてデータ端子であるTAP54−1〜54−4から入力している。これに対し、この第4の実施形態では、これらの信号を生成するためのBIST回路110を起動する起動信号(即ち、シリアルデータ信号)をTAP54−1〜54−4に入力している。
【0133】
このシリアルデータ信号は、セレクタ65及びセレクタ64−1〜64−4を介してTAPコントローラ100へ送られる。TAPコントローラ100では、送られてきたシリアルデータ信号を受け、内部のステートマシン83でJTAG制御信号を生成し、TAP54−1から送られてきたテストデータ入力信号tdi と共に、BIST回路110へ与える。すると、BIST回路110では、コマンドジェネレータ112によって、書込命令に必要となるコマンド信号、アドレス信号、及びデータ信号を生成し、フラッシュROM40に与え、書き込みを行う。
【0134】
フラッシュROM40に書き込まれたデータは、BIST回路110内のデータ比較器113によって書込データと比較され、この比較結果がシリアルデータとして出力コントローラ114へ送られ、この出力コントローラ114からテストデータ出力信号tdoが出力される。このテストデータ出力信号tdoは、TAPコントローラ100、セレクタ64−5、及びセレクタ65を介してTAP54−5から出力される。
【0135】
(効果)
【0136】
この第4の実施形態では、フラッシュROM書込命令入力に必要なテストパターン数を大幅に減少でき、フラッシュROM40のテスト時間自体を短縮できるという効果がある。例えば、フラッシュROM40のコマンド信号、アドレス信号、及びデータ信号の全てをシリアルデータとしてTAP54−1〜54−4へ入力するためには、1ワード当り40テストサイクルが必要となるが、BIST回路110への起動信号の入力は数サイクルで実現できることになる。
【0137】
[利用形態]
【0138】
本発明は、上記実施形態に限定されず、種々の変形や利用形態が可能である。この変形や利用形態としては、例えば、次の(1)〜(4)のようなものがある。
【0139】
(1)第1〜第4の実施形態では、フラッシュROM40のテストと、CPU等のロジック回路30のテストとを、組み合わせた例を説明したが、このロジック回路30はCPU以外の種々の回路に適用できる。
【0140】
(2)第1〜第4の実施形態では、1個のフラッシュROM40のテストと、1個のロジック回路30のテストとを、組み合わせた例を説明したが、この1個のフラッシュROM40のテストと組み合わせる対象ブロック数(例えば、ロジック回路30の数)を2個以上にすることも可能である。
【0141】
(3)第1〜第4の実施形態では、フラッシュROM40とロジック回路30が同一チップ上に搭載されている場合の例を説明したが、例えば、フラッシュROM40がマルチチップパッケージ(MCP)として別チップとして構成されている場合に適用することも可能である。
【0142】
(4)第1の実施形態では、フラッシュROM40及びロジック回路30の全端子に直接テストパターンを入力する例を説明し、第2〜第4の実施形態では、JTAG規格に準拠したシリアルアクセスによるテストパターンを入力する例について説明したが、これらのテストパターンの印加方法については、他の種々の印加方法を採用できる。
【0143】
【発明の効果】
【0144】
以上詳細に説明したように、請求項に係る発明によれば、メモリのプログラム期間を使ってロジック回路をテストできるので、半導体装置全体のテスト時間を大幅に短縮できる。
【0145】
請求項2及び3に係る発明によれば、請求項に係る発明と同様に、大幅にテスト時間を短縮できる。しかも、この請求項2及び3に係る発明では、入出力用の外部端子からシリアルにデータの入出力を行えるようにしているので、外部端子数を減少でき、さらに、これらの外部端子を共用化するための切換手段の回路構成を簡略化できる。その上、入出力用の外部端子を少なくできるので、これに入力するテストパターンの生成が非常に容易になる。
【0146】
請求項4及び5に係る発明によれば、請求項1〜3に係る発明と同様に、ロジック回路のテストをメモリのテスト時間に包括して半導体装置全体のテスト時間を短縮できる。しかも、書込終了検知信号をモニタし、この書込終了検知信号が出力されると、メモリに対して次の書き込みが行われるので、メモリのテスト時間自体を短縮できる。
【0147】
請求項6及び7に係る発明によれば、テストパターン生成手段によってテストパターンを生成するようにしたので、メモリ書込命令入力に必要なテストパターン数を大幅に減少でき、メモリのテスト時間自体を短縮できる。
【0148】
請求項8及び9に係る発明によれば、メモリをフラッシュROMで構成したので、このフラッシュROMのテスト時間の短縮と、信頼性を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態を示す半導体装置の構成図である。
【図2】図1のテストパターンを示す図である。
【図3】図1のデータ書込テストを示すフローチャートである。
【図4】図1のテスト時間を示す図である。
【図5】本発明の第2の実施形態を示す半導体装置の構成図である。
【図6】図5中のBSRを示す構成図である。
【図7】図5中のスキャンチェーン及びTAPコントローラを示す構成図である。
【図8】本発明の第3の実施形態を示す半導体装置の構成図である。
【図9】図8のテストパターンを示す図である。
【図10】図8のデータ書込テストを示すフローチャートである。
【図11】本発明の第4の実施形態を示す半導体装置の構成図である。
【図12】図11中のBIST回路を示す構成図である。
【図13】従来の半導体装置を示す構成図である。
【図14】図13中のフラッシュROMを示す構成図である。
【図15】図13のテスト時間を示す図である。
【符号の説明】
20,20A,20B,20C 半導体装置
30 ロジック回路
40 フラッシュROM
51−1,51−2,52−1,53−1〜53−3 外部端子
54−1〜54−5 外部端子(TAP)
61−11,61−12,61−31,62−11,62−12,62−21,63−11,63−12,63−21,63−22,63−31,63−41,64−1〜64−5,65 セレクタ
70,90 スキャンチェーン
71−1〜71−8,91−1〜91−9 バウンダリスキャンレジスタ(BSR)
80,100 TAPコントローラ
110 組込自己テスト回路(BIST回路)

Claims (9)

  1. データ格納用のメモリセルアレイを有し、テストデータを前記メモリセルアレイに書き込むためのメモリテストパターンが、メモリパターン入力期間に入力されると、前記入力されたテストデータが保持され、前記メモリパターン入力期間経過後の所定のプログラム期間内に、前記保持されたテストデータが前記メモリセルアレイに書き込まれるメモリと、
    前記プログラム期間内にロジックテストパターンが入力されると、前記ロジックテストパターンによって所定のテストが行われるロジック回路と、
    前記メモリに与える前記メモリテストパターン又は前記ロジック回路に与える前記ロジックテストパターンを外部から入力するための入力用外部端子と、
    前記メモリの出力データ又は前記ロジック回路の出力データを外部へ出力するための出力用外部端子と、
    前記入力用外部端子及び前記出力用外部端子と前記メモリ側及び前記ロジック回路側との間の入出力経路を切換信号により切り換え接続するものであって、前記メモリパターン入力期間では、前記入力用外部端子及び前記出力用外部端子と前記メモリ側とを接続し、前記プログラム期間では、前記入力用外部端子及び前記出力用外部端子と前記ロジック回路側とを接続する切換手段と、
    を備えた半導体装置におけるテスト方法であって、
    前記メモリパターン入力期間において、前記メモリテストパターンを前記入力用外部端子に入力し、このメモリテストパターンを前記切換手段を介して前記メモリに入力する第1のステップと、
    前記プログラム期間において、前記ロジックテストパターンを前記入力用外部端子に入力し、このロジックテストパターンを前記切換手段を介して前記ロジック回路に入力すると共に、前記ロジック回路の出力データを前記切換手段を介して前記出力用外部端子へ出力し、この出力データを検査する第2のステップと、
    前記メモリセルアレイのサイズ分、前記第1と第2のステップを繰り返した後、前記メモリセルアレイの全ビットの書込データを読み出して前記切換手段を介して前記出力用外部端子へ出力し、この出力データを検査する第3のステップと、
    を行うことを特徴とする半導体装置のテスト方法。
  2. メモリテストパターン及びロジックテストパターンを外部からシリアルに入力する入力用外部端子と、
    データ格納用のメモリセルアレイを有し、第1の期間に前記メモリテストパターンを入力し、第2の期間に前記入力されたメモリテストパターンを前記メモリセルアレイに書き込むメモリと、
    前記メモリと接続される複数のバウンダリスキャンレジスタにより構成され、前記シリアルなメモリテストパターンをパラレルなメモリテストパターンに変換し、前記メモリからのパラレルな出力データをシリアルな出力データに変換する第1のスキャンチェーンと、
    前記第1のスキャンチェーンを制御する第1のテストアクセスポートコントローラと、
    前記ロジックテストパターンに基づいてテストを行うロジック回路と、
    前記ロジック回路と接続される複数のバウンダリスキャンレジスタにより構成され、前記シリアルなロジックテストパターンをパラレルなロジックテストパターンに変換し、前記ロジック回路からのパラレルな出力データをシリアルな出力データに変換する第2のスキャンチェーンと、
    前記第2のスキャンチェーンを制御する第2のテストアクセスポートコントローラと、
    前記第1の期間では前記入力用外部端子と前記第1のスキャンチェーンと前記第1のテストアクセスポートコントローラと前記メモリとを接続し、前記第2の期間では前記入力用外部端子と前記第2のスキャンチェーンと前記第2のテストアクセスポートコントローラと前記ロジック回路とを接続する切換手段と、
    前記メモリからの出力データ及び前記ロジック回路からの出力データを外部に出力する 出力用外部端子と、
    を備えたことを特徴とする半導体装置。
  3. データ格納用のメモリセルアレイを有し、テストデータを前記メモリセルアレイに書き込むためのメモリテストパターンが、メモリパターン入力期間に入力されると、前記入力されたテストデータが保持され、前記メモリパターン入力期間経過後の所定のプログラム期間内に、前記保持されたテストデータが前記メモリセルアレイに書き込まれるメモリと、
    前記プログラム期間内にロジックテストパターンが入力されると、前記ロジックテストパターンによって所定のテストが行われるロジック回路と、
    前記メモリに与える前記メモリテストパターン又は前記ロジック回路に与える前記ロジックテストパターンを外部からシリアルに入力するための入力用外部端子と、
    前記メモリの出力データ又は前記ロジック回路の出力データを外部へシリアルに出力するための出力用外部端子と、
    前記入力用外部端子及び前記出力用外部端子と前記メモリ側及び前記ロジック回路側との間の入出力経路を切換信号により切り換え接続するものであって、前記メモリパターン入力期間では、前記入力用外部端子及び前記出力用外部端子と前記メモリ側とを接続し、前記プログラム期間では、前記入力用外部端子及び前記出力用外部端子と前記ロジック回路側とを接続する切換手段と、
    前記切換手段と前記メモリ側及び前記ロジック回路側との間の前記入出力経路上に設けられ、前記切換手段から入力されたシリアルなデータをパラレルなデータに変換して前記メモリ側又は前記ロジック回路側に与え、前記メモリ側又は前記ロジック回路側から出力されたパラレルなデータをシリアルなデータに変換して前記切換手段に与える変換手段と、
    を備えた半導体装置におけるテスト方法であって、
    前記メモリパターン入力期間において、前記メモリテストパターンをシリアルに前記入力用外部端子に入力し、このメモリテストパターンを前記切換手段及び前記変換手段を介して前記メモリにパラレルに入力する第1のステップと、
    前記プログラム期間において、前記ロジックテストパターンをシリアルに前記入力用外部端子に入力し、このロジックテストパターンを前記切換手段及び前記変換手段を介して前記ロジック回路にパラレルに入力すると共に、前記ロジック回路の出力データを前記変換手段及び前記切換手段を介して前記出力用外部端子へシリアルに出力し、この出力データを検査する第2のステップと、
    前記メモリセルアレイのサイズ分、前記第1と第2のステップを繰り返した後、前記メモリセルアレイの全ビットの書込データを読み出して前記変換手段及び前記切換手段を介して前記出力用外部端子へシリアルに出力し、この出力データを検査する第3のステップと、
    を行うことを特徴とする半導体装置のテスト方法。
  4. データ格納用のメモリセルアレイを有し、テストデータを前記メモリセルアレイに書き込むためのメモリテストパターンが、メモリパターン入力期間に入力されると、前記入力されたテストデータが保持され、前記メモリパターン入力期間経過後の所定のプログラム期間内に、前記保持されたテストデータが前記メモリセルアレイに書き込まれると、書込終了検知信号を出力するメモリと、
    前記プログラム期間内にロジックテストパターンが入力されると、前記ロジックテストパターンによって所定のテストが行われるロジック回路と、
    前記メモリに与える前記メモリテストパターン又は前記ロジック回路に与える前記ロジックテストパターンを外部からシリアルに入力するための入力用外部端子と、
    前記メモリの出力データ又は前記ロジック回路の出力データを外部へシリアルに出力するための出力用外部端子と、
    前記書込終了検知信号を外部へ出力する検知信号用外部端子と、
    前記入力用外部端子及び前記出力用外部端子と前記メモリ側及び前記ロジック回路側と の間の入出力経路を切換信号により切り換え接続するものであって、前記メモリパターン入力期間では、前記入力用外部端子及び前記出力用外部端子と前記メモリ側とを接続し、前記プログラム期間では、前記入力用外部端子及び前記出力用外部端子と前記ロジック回路側とを接続する切換手段と、
    前記切換手段と前記メモリ側及び前記ロジック回路側との間の前記入出力経路上に設けられ、前記切換手段から入力されたシリアルなデータをパラレルなデータに変換して前記メモリ側又は前記ロジック回路側に与え、前記メモリ側又は前記ロジック回路側から出力されたパラレルなデータをシリアルなデータに変換して前記切換手段に与える変換手段と、
    を備えたことを特徴とする半導体装置。
  5. 請求項4記載の半導体装置におけるテスト方法であって、
    前記メモリパターン入力期間において、前記メモリテストパターンをシリアルに前記入力用外部端子に入力し、このメモリテストパターンを前記切換手段及び前記変換手段を介して前記メモリにパラレルに入力する第1のステップと、
    前記プログラム期間の開始から、前記検知信号用外部端子から前記書込終了検知信号が出力されるまでの期間において、前記ロジックテストパターンをシリアルに前記入力用外部端子に入力し、このロジックテストパターンを前記切換手段及び前記変換手段を介して前記ロジック回路にパラレルに入力すると共に、前記ロジック回路の出力データを前記変換手段及び前記切換手段を介して前記出力用外部端子へシリアルに出力し、この出力データを検査する第2のステップと、
    前記メモリセルアレイのサイズ分、前記第1と第2のステップを繰り返した後、前記メモリセルアレイの全ビットの書込データを読み出して前記変換手段及び前記切換手段を介して前記出力用外部端子へシリアルに出力し、この出力データを検査する第3のステップと、
    を行うことを特徴とする半導体装置のテスト方法。
  6. 起動信号及びロジックテストパターンを外部からシリアルに入力する入力用外部端子と、
    データ格納用のメモリセルアレイを有し、第1の期間にパラレルなメモリテストパターンを入力し、第2の期間に前記入力されたパラレルなメモリテストパターンを前記メモリセルアレイに書き込むメモリと、
    前記入力用外部端子から入力された前記シリアルな起動信号に基づき、前記パラレルなメモリテストパーンを生成して前記メモリに与え、前記メモリからのパラレルな出力データをシリアルな出力データに変換するテストパターン生成手段と、
    前記テストパターン生成手段を制御する第1のテストアクセスポートコントローラと、
    パラレルなロジックテストパターンに基づいてテストを行うロジック回路と、
    前記ロジック回路と接続される複数のバウンダリスキャンレジスタにより構成され、前記入力用外部端子から入力された前記シリアルなロジックテストパターンを前記パラレルなロジックテストパターンに変換して前記ロジック回路に与え、前記ロジック回路からのパラレルな出力データをシリアルな出力データに変換するスキャンチェーンと、
    前記スキャンチェーンを制御する第2のテストアクセスポートコントローラと、
    前記第1の期間では前記入力用外部端子と前記テストパターン生成手段と前記第1のテストアクセスポートコントローラと前記メモリとを接続し、前記第2の期間では前記入力用外部端子と前記スキャンチェーンと前記第2のテストアクセスポートコントローラと前記ロジック回路とを接続する切換手段と、
    前記メモリからの出力データ及び前記ロジック回路からの出力データを外部に出力する出力用外部端子と、
    を備えたことを特徴とする半導体装置。
  7. データ格納用のメモリセルアレイを有し、テストデータを前記メモリセルアレイに書き込むためのメモリテストパターンが、メモリパターン入力期間に入力されると、前記入力されたテストデータが保持され、前記メモリパターン入力期間経過後の 所定のプログラム期間内に、前記保持されたテストデータが前記メモリセルアレイに書き込まれるメモリと、
    前記プログラム期間内にロジックテストパターンが入力されると、前記ロジックテストパターンによって所定のテストが行われるロジック回路と、
    起動信号を入力し、前記メモリテストパターンを生成して前記メモリに与えるテストパターン生成手段と、
    前記テストパターン生成手段に与える前記起動信号又は前記ロジック回路に与える前記ロジックテストパターンを外部からシリアルに入力するための入力用外部端子と、
    前記メモリの出力データ又は前記ロジック回路の出力データを外部へシリアルに出力するための出力用外部端子と、
    前記入力用外部端子及び前記出力用外部端子と前記テストパターン生成手段側及び前記ロジック回路側との間の入出力経路を切換信号により切り換え接続するものであって、前記メモリパターン入力期間では、前記入力用外部端子及び前記出力用外部端子と前記テストパターン生成手段側とを接続し、前記プログラム期間では、前記入力用外部端子及び前記出力用外部端子と前記ロジック回路側とを接続する切換手段と、
    前記切換手段と前記ロジック回路側との間の前記入出力経路上に設けられ、前記切換手段から入力されたシリアルなデータをパラレルなデータに変換して前記ロジック回路側に与え、前記ロジック回路側から出力されたパラレルなデータをシリアルなデータに変換して前記切換手段に与える変換手段と、
    を備えた半導体装置におけるテスト方法であって、
    前記メモリパターン入力期間において、前記起動信号をシリアルに前記入力用外部端子に入力し、この起動信号から前記切換手段を介して前記テストパターン生成手段により前記メモリテストパターンを生成して前記メモリに入力する第1のステップと、
    前記プログラム期間において、前記ロジックテストパターンをシリアルに前記入力用外部端子に入力し、このロジックテストパターンを前記切換手段及び前記変換手段を介して前記ロジック回路にパラレルに入力すると共に、前記ロジック回路の出力データを前記変換手段及び前記切換手段を介して前記出力用外部端子へシリアルに出力し、この出力データを検査する第2のステップと、
    前記メモリセルアレイのサイズ分、前記第1と第2のステップを繰り返した後、前記メモリセルアレイの全ビットの書込データを読み出して前記テストパターン生成手段及び前記切換手段を介して前記出力用外部端子へシリアルに出力し、この出力データを検査する第3のステップと、
    を行うことを特徴とする半導体装置のテスト方法。
  8. 前記メモリは、電気的に書き換え可能な不揮発性メモリであるフラッシュメモリで構成したことを特徴とする請求項2、4又は6記載の半導体装置。
  9. 前記メモリは、電気的に書き換え可能な不揮発性メモリであるフラッシュメモリで構成したことを特徴とする請求項1、3、5又は7記載の半導体装置のテスト方法。
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