JP3751131B2 - ラジエータの取付構造 - Google Patents
ラジエータの取付構造 Download PDFInfo
- Publication number
- JP3751131B2 JP3751131B2 JP26071797A JP26071797A JP3751131B2 JP 3751131 B2 JP3751131 B2 JP 3751131B2 JP 26071797 A JP26071797 A JP 26071797A JP 26071797 A JP26071797 A JP 26071797A JP 3751131 B2 JP3751131 B2 JP 3751131B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- radiator
- engine
- bolt
- mounting structure
- stay
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Images
Classifications
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F02—COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
- F02B—INTERNAL-COMBUSTION PISTON ENGINES; COMBUSTION ENGINES IN GENERAL
- F02B61/00—Adaptations of engines for driving vehicles or for driving propellers; Combinations of engines with gearing
- F02B61/02—Adaptations of engines for driving vehicles or for driving propellers; Combinations of engines with gearing for driving cycles
Landscapes
- Engineering & Computer Science (AREA)
- Chemical & Material Sciences (AREA)
- Combustion & Propulsion (AREA)
- Mechanical Engineering (AREA)
- General Engineering & Computer Science (AREA)
- Cooling, Air Intake And Gas Exhaust, And Fuel Tank Arrangements In Propulsion Units (AREA)
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、自動二輪車や自動三輪車等車両のラジエータの取付構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
水冷式のエンジンにはラジエータが取り付けられる。一般に、自動二輪車では、ラジエータは、エンジンに比較的近くかつ走行風が当たり易いという理由から、ヘッドパイプの後下方であってエンジンとの間に形成される空間部分に配置されることが多い。そして、エンジン冷却後の熱水はチューブを介して該ラジエータに導かれ、ここで放熱されて適宜温度まで冷却された後、再びエンジンへ戻される。
【0003】
ところで、このようなラジエータは、例えば、車体フレームからラジエータの近傍まで延びるようにステーが設けられ、このステーにボルト止め等の固定手段で、該ラジエータの上下部分をそれぞれ車体フレームの所定箇所に固定されることによって、車体に取り付けられるのが通例であった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上述した従来のラジエータの取付構造にあっては、次の問題があった。
すなわち、ラジエータを固定するために専用のステーを車体フレームに取り付けなければならず、しかも、それらステーはラジエータの上部および下部をそれぞれ固定する必要から、少なくとも上下に2箇所設けなければならず、その分、車体フレームが複雑になる。
また、ラジエータ固定手段として専用のボルトやナット等の固定部品が必要になり、部品点数が多くなる等の問題があった。
【0005】
本発明は、上記事情に鑑みてなされたもので、ラジエータの下方に配されるエンジンに着目し、このエンジンをラジエータ取付用として利用することにより、車体フレームの簡素化並びに部品点数の削減を図ろうとするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
請求項1記載の発明は、前述した課題を有効に解決するために、ヘッドパイプの後下方にラジエータが設けられ、該ラジエータの下方にエンジンが配置されるラジエータの取付構造において、前記ラジエータの上部が前記ヘッドパイプから後方に延びる車体フレーム部分に支持されるとともに、ラジエータの下部が前記エンジンの上部に配置されるエンジン部品固定用の締結部材によって支持されていることを特徴としている。
このようにエンジン部品固定用の締結部材をラジエータ支持用にも用いているので、従来、車体フレームから延出させていたラジエータ下部支持用のステーが不要になり、しかも、ボルト等のラジエータ下部固定用の部品点数も少なくなる。
【0007】
請求項2記載の発明は、前記締結部材が、シリンダヘッドカバーをエンジン本体側に固定するボルトであり、該ボルトの頭部には係合ピンが軸線方向に沿ってねじ部の逆側に延在するように形成され、この係合ピンがラジエータの下部から延びるステーに形成された孔に差し込まれていることを特徴としている。
この場合、ラジエータのから延びるステーの孔に、エンジンの締結用ボルトに形成した係合ピンを差し込むだけで、ラジエータ下部の取付は完了することとなる。
請求項3記載の発明は、前記係合ピンとステーとの間には緩衝部材が介在されていることを特徴としている。
この場合、エンジンの振動がラジエータに直接加わらない。
【0008】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図1ないし図4に基づき説明する。
図中符号1は自動二輪車の車体フレームの一部を示している。この車体フレーム1は、ヘッドパイプ2の上下部から左右にそれぞれアッパパイプ3とダウンチューブ4が斜め下後方に延びて設けられ、それら両パイプ材3、4の間には複数本の補強パイプ5…が渡されるとともに、左右のアッパアーム3、3の間、ならびに左右のダウンチューブ4、4の間にも補強パイプが渡されている。そして、アッパアーム3とダウンチューブ4の後端部にはそれぞれ左右に、例えばアルミニウム製の引抜材からなる板材が取り付けられ、これら左右の板材によって、後輪を支持するリヤフォークの前端部が揺動自在に支持される。なお、車体フレーム1を構成するパイプ材2、3、4の間には、必要に応じてガセットが取り付けられ、これによって適宜補強されている。
【0009】
ヘッドパイプ2の後下方にはラジエータ6が設けられ、このラジエータ6の下方にはエンジン7が配置されている。
【0010】
前記ラジエータ6の車体への取付構造について詳しく説明すると、図1、図2に示すように、ラジエータ6の上部にはブラケット8が取り付けられ、このブラケット8に形成された左右の孔部分8a、8aが前記左右のダウンチューブ4、4から延びるステー(図示略)にボルト等の固定手段で固定されることによって、ラジエータ6の上部は車体に固定される。
【0011】
また、図3、図4に示すように、ラジエータ6の下部にはラジエータ枠体と一体に形成されたステー10が、ラジエータ6の下面と適宜開き角度θを持つように、かつエンジン7のシリンダヘッドカバー7aと平行になるように設けられ、このステー10がエンジンの上部に配置される特殊形状のボルト(締結部材)12の上部に形成された係合ピン12dに係合することによって、ラジエータ6の下部は車体に固定される。
【0012】
具体的には、前記特殊形状のボルト12は、シリンダヘッドカバー7aをエンジン本体7b側に固定するためのものである。ただし、シリンダヘッドカバー7aをエンジン本体7bに固定する複数のボルトのうち、前記ステー10に近接する一本のボルトのみが、特殊形状に形成されている。
【0013】
前記ボルト12は、頭部12aとその一方に延びるねじ部12bを有するのは通常知られているものと同様であるが、このボルト12は、頭部12aとねじ部12bとの中間部に、頭部12aよりも小径であるもののねじ部12bよりも大径とされてシール材14と係合する中間部12cが形成され、さらに、ボルト12の頭部12aの前記ねじ部12bとは逆側に該ボルト12の軸線方向に沿って延びるように係合ピン12dが形成されている。係合ピン13は、棒状で先が面取りされた形状のものであり、その長さは後述するグロメット15と係合できるよう、グロメット15の厚さ寸法よりも長く設定されている。
そして、この係合ピン12dが、間に前記グロメット15を介在された状態で、前記ステー10に形成された孔10aに差し込まれている。なお、ボルト12のねじ部12bと中間部12cの間、および中間部12cと頭部12aとの間にはそれぞれフランジ12eが設けられている。
【0014】
上記ラジエータ6は、ステー10の孔10aにグロメット15を取り付け、該グロメット15の孔に、予め車体に固定したエンジン7の上部の締結用のボルト12の係合ピン12dを差し込み、次いで、ラジエータ6の上部のブラケット8を前記左右のダウンチューブ4、4から延びるステー(図示略)に合致させ、この合致させた部分をボルト等の固定手段で固定する手順によって、ラジエータ6の上下部を車体に固定することができる。
なお、図3中、符号20はカムシャフト、21はバルブ、22は排気通路、23はカムホルダを固定するためのボルトをそれぞれ示す。
【0015】
上記構成のラジエータの支持構造によれば、エンジン部品固定用の締結部材であるボルト12をラジエータ支持用にも用いているので、従来、車体フレーム1から延出させていたラジエータ下部支持用のステーが不要になり、しかも、ボルト等のラジエータ下部固定用の部品点数も少なくなる。
【0016】
また、ラジエータ6から延びるステー10の孔10aに、エンジンの締結用ボルト12に形成した係合ピン12dを差し込むだけで、ラジエータ下部の取付が完了するため、ラジエータ6の組み付け作業が容易になる。また、ラジエータ6は係合ピン12の長さ方向に適宜移動可能であるから、過度の組み付け精度も要求されず、この点においてもラジエータ6の組み付け作業が容易になる。
さらに、前記係合ピン12dとステー10との間にグロメット15を介在させているため、エンジン7の振動がラジエータ6に直接加わらず、騒音やラジエータの耐久性も向上する。
【0017】
なお、上述の実施の形態はあくまで、本発明の例示にすぎず、発明の要旨を逸脱しない範囲で適宜設計変更可能である。例えば、前記実施の形態では、ラジエータ6の下部を支持するのに、エンジン7から延びる締結部材としてボルト12を用いているが、これに限らず、リベットやナット等他の締結部材を用いてラジエータ6の下部を支持しても良い。
また、上記実施の形態では、ラジエータ6の上部をボルト等によって2カ所固定し、ラジエータ6の下部をボルト12の係合ピン12dを利用して1カ所固定しているが、これに限られることなく、逆に上部のボルト固定部分を1カ所とし、下部のピン係合固定部分を2カ所としても良く、またラジエータ6の側部をピン係合あるいはボルト止めにより固定するようにしても良い。
【0018】
【発明の効果】
以上説明したように本発明によれば、以下の優れた効果を奏する。
請求項1記載の発明によれば、エンジン部品固定用の締結部材をラジエータ支持用にも用いているので、従来、車体フレームから延出させていたラジエータ下部支持用のステーが不要になり、しかも、ボルト等のラジエータ下部固定用の部品点数が少なくなる。
請求項2記載の発明によれば、ラジエータから延びるステーの孔に、エンジンの締結用ボルトに形成した係合ピンを差し込むだけで、ラジエータ下部の取付は完了することとなり、ラジーエタの組み付け作業が良好になり、かつ、係合ピンの長さ方向に自動可能であるから、ラジエータの組み付け精度も要求されない。請求項3記載の発明によれば、エンジンの振動がラジエータに直接加わらず、騒音の発生を抑制でき、かつ、ラジエータの耐久性も向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明にかかるラジエータの取付構造の実施の形態を示す自動二輪車の前部の側面図である。
【図2】 図1のII矢視図である。
【図3】 ラジエータの下部の取付構造を示す断面図である。
【図4】 ラジエータの下部の取付構造を示す分解斜視図である。
【符号の説明】
1 車体フレーム
2 ヘッドパイプ
6 ラジエータ
7 エンジン
7a シリンダヘッドカバー
7b エンジン本体
8 ブラケット
8a 孔
10 ステー
12 ボルト(締結部材)
12a 頭部
12b ねじ部
12c 中間部
12d 係合ピン
15 グロメット(緩衝部材)
Claims (3)
- ヘッドパイプ(2)の後下方にラジエータ(6)が設けられ、該ラジエータの下方にエンジン(7)が配置されるラジエータの取付構造において、
前記ラジエータの上部が前記ヘッドパイプから後方に延びる車体フレーム部分(1)に支持されるとともに、ラジエータの下部が前記エンジンの上部に配置されるエンジン部品固定用の締結部材(12)によって支持されていることを特徴とするラジエータの取付構造。 - 前記締結部材は、シリンダヘッドカバーをエンジン本体側に固定するボルト(12)であり、該ボルトの頭部には係合ピン(12d)が軸線方向に沿ってねじ部の逆側に延在するように形成され、この係合ピンがラジエータの下部から延びるステー(10)に形成された孔(10a)に差し込まれていることを特徴とする請求項1記載のラジエータの取付構造。
- 前記係合ピンとステーとの間には緩衝部材(15)が介在されていることを特徴とする請求項2記載のラジエータの取付構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP26071797A JP3751131B2 (ja) | 1997-09-25 | 1997-09-25 | ラジエータの取付構造 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP26071797A JP3751131B2 (ja) | 1997-09-25 | 1997-09-25 | ラジエータの取付構造 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH1191669A JPH1191669A (ja) | 1999-04-06 |
JP3751131B2 true JP3751131B2 (ja) | 2006-03-01 |
Family
ID=17351788
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP26071797A Expired - Fee Related JP3751131B2 (ja) | 1997-09-25 | 1997-09-25 | ラジエータの取付構造 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3751131B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP4400803B2 (ja) * | 1999-09-03 | 2010-01-20 | 本田技研工業株式会社 | 車両用冷却装置 |
-
1997
- 1997-09-25 JP JP26071797A patent/JP3751131B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH1191669A (ja) | 1999-04-06 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US5323869A (en) | Front fender mounting structure | |
KR100278842B1 (ko) | 오토바이의 펜더 및 백 레스트 장착구조 및 장착방법 | |
US6378643B1 (en) | Motorcycle saddlebag mounting system | |
CA2316322C (en) | Structure of attaching heat insulator | |
US20040083714A1 (en) | Heat shield for internal combustion engine exhaust system | |
US20120152643A1 (en) | Muffler mounting structure of vehicle and straddle-type four-wheeled vehicle provided with the same | |
US7234559B2 (en) | Rear fender and related support structure for a motorcycle, and motorcycle including same | |
JP4405001B2 (ja) | 自動二輪車におけるエンジン支持構造 | |
EP1642811B1 (en) | Windscreen mounting structure in light vehicles | |
US7584814B2 (en) | Motorcycle | |
JP3751131B2 (ja) | ラジエータの取付構造 | |
JP2002002576A (ja) | 車輌用スイングアーム | |
JP4042832B2 (ja) | 自動二輪車 | |
US8118127B2 (en) | Saddle-riding type vehicle | |
EP2711277B1 (en) | Frame structure for saddle-riding type automotive vehicle | |
JP2005047403A (ja) | 二輪車の燃料タンク取付構造 | |
JP4464494B2 (ja) | 自動二輪車用車体フレーム | |
JPH07279663A (ja) | 自動二輪車 | |
JP2570174Y2 (ja) | 作業車のマフラー支持構造 | |
JPS5928943Y2 (ja) | 水冷エンジン付自動二輪車におけるラジエ−タの防護板取付装置 | |
JP2011006001A (ja) | 自動二輪車におけるラジエータの取付構造 | |
JP2006312348A (ja) | 自動二輪車の車体フレーム構造 | |
JP3570598B2 (ja) | 自動二輪車のカウリング取付構造 | |
JPH0585448A (ja) | 水冷エンジンの冷却水ホース配管構造 | |
JP4291078B2 (ja) | 二輪車の車体フレーム構造 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20050817 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20050830 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20051129 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20051206 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20081216 Year of fee payment: 3 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091216 Year of fee payment: 4 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091216 Year of fee payment: 4 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101216 Year of fee payment: 5 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101216 Year of fee payment: 5 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111216 Year of fee payment: 6 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111216 Year of fee payment: 6 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121216 Year of fee payment: 7 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121216 Year of fee payment: 7 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131216 Year of fee payment: 8 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |