JPS5928943Y2 - 水冷エンジン付自動二輪車におけるラジエ−タの防護板取付装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本案は水冷エンジンを備えた自動二輪車のラジェータの
外側壁に対する防護板の取付装置に関する。

自動二輪車にラジェータを設ける場合、車体の構成上設
置スペースが余りないので、ラジェータが車体の左右に
張出すのは避けられない。

従ってラジェータの外側壁に搭乗者の脚や他物が接触す
るのを防ぐため、そのラジェータの外側壁に防護板を取
付けるのが望ましい。

その防護板は形状を設計することにより、ラジェータに
対する風の流入を案内する作用を持たせることもでき、
又テサイン効果を上げる利点もある。

上記防護板は、ラジェータの外側壁にボルトでねじ止め
するのが簡単でよいけれども、その外側壁は普通薄い金
属板であるから、それに直接ねじ込むことはできない。

そこで従来第４図のように、ラジェータの外側壁Ｗの外
面にナツトＮを溶接で固着し、そのナツトＮの上に防護
板Ｐ’に重ねてボルト會ねじ込んでいるが、ナラ）Ｈの
高さ分だけ防護板Ｐが外に取付き、ただでさえ車体の左
右に張出し勝ちのラジェータが更に広がってしまい、外
観上も好ましくない。

本案は従来のラジェータ防護板取付装置がもつ上記の欠
点を除去することを目的とするもので、ラジェータの外
側壁に、その内側に突出するように袋ナラトラ固着して
そのねじ週日を外側壁の外面に現わし、その外側壁に防
護板を、袋ナツトにねじ込んだボルトで固着したことを
要旨とする。

図面について本案装置の実施例を説明すると、１は車体
フレームで、メインフレーム１′ とダウンチューブ１
〃 とから成る。

２はフロントフォーク、３はハンドル、４は前輪、５は
フェンダ、６はフロントフォーク２とシート７の間にお
いてフレーム１をまたいで取付けた燃料タンク、８はそ
のタンク６の下方においてフレーム１に支持させたエン
ジンにして、燃料タンク６の前端部にフレーム１をはさ
んで左右に凹部９，９があり、各凹部９にそれぞれラジ
ェータ１０，１０が配置されている。

上記ラジェータ１０はフレーム１のブラケットｉｔ、１
２にポル）１３，１４で固着されている。

燃料タンク６の前下部６１も上記ブラケット１２にボル
ト１５で止められている。

各ラジェータ１０の外側壁１０１のタンク部１０２に相
当する位置に、袋ナツト１６が壁１０１の内側に突出す
るヨウに固着されていて、そのねじ週日１６１が壁１０
１に開いている。

上記袋ナツト１６は例えば第３図のように端面近傍にフ
ランジ１６２を設け、その袋ナツト１６會壁１０１の穴
に、頭からフランジ１６２が壁１０１に当るまで挿入し
、フランジ１６２の周り會壁１０１にろう付する。

或いは外側壁１０１の内面に袋ナツト１６の端面乞密漸
させてろう付する等任意である。

上記のように袋ナツト１６を内側に突出させて固着した
ラジェータ１０の外側壁１０１の外面に防護板１７を重
ね、そのボルト穴１７１（第３図示）を通して袋ナツト
１６にねじ込んだボルト１８によって防護板１７をラジ
ェータ１０に固定している。

本案防護板取付装置は上記のように、防護板固定ボルト
１８をねじ込むためのナツト１６はラジェータ１０の外
側壁１０１の内側に引込んでいるから、その外側壁１０
１の外面に防護板１７會取付けても、その防護板１７の
ｆｃめに左右の張出し量が増えることはないもので、ラ
ジェータ設置位置及びそのスペースに制約を与えない効
果がある。

又上記ナツト１６は袋ナツトであるから、ラジェータ１
０のタンク部１０２の外側壁に固着しても水漏れのおそ
れがない。

なお実施例のラジェータは燃料タンクの前部両側に設け
たが、燃料タンクの下方でエンジンの前にラジェータ會
設けることもあり、本案は何れの位置のラジェータにも
実施できる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本案装置によりラジェータ防護板を取付けた自
動二輪車の要部の側面図、第２図はそのラジェータ取付
状態を示す拡大正面図、第３図はナツトの拡大縦断側面
図、第４図は従来のナツトの拡大縦断側面図。 １は車体フレーム、６は燃料タンク、１０はラジェータ
、１０１は外側壁、１０２はタンク部、１６は袋ナツト
、１６１はねじ週日、１７は防護板、１７１はボルト穴
、１８はボルト。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. ラジェータの外側壁に、その内側に突出するように袋ナ
   ラｌ−’（ｉ？固着してそのねじ週日會外側壁の外面に
   現わし、その外側壁に防護板を、袋ナツトにねじ込んだ
   ボルトで固着した水冷エンジン付自動二輪車におけるラ
   ジェータの防護板取付装置。