JP3750516B2 - 掘削工具 - Google Patents

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JP3750516B2 JP2000356323A JP2000356323A JP3750516B2 JP 3750516 B2 JP3750516 B2 JP 3750516B2 JP 2000356323 A JP2000356323 A JP 2000356323A JP 2000356323 A JP2000356323 A JP 2000356323A JP 3750516 B2 JP3750516 B2 JP 3750516B2
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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、円筒状のケーシングパイプ内に挿入されたインナーロッドの先端に掘削ビットが取り付けられて、この掘削ビットにより削孔を形成しつつその削孔内に上記ケーシングパイプを挿入してゆく掘削工具に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
この種の掘削工具として、本発明の発明者らは、先に特願平11−324647号において図11に示すようなものを提案している。この掘削工具では、ケーシングパイプ1の先端にリングビット2が軸線O回りに回転自在に取り付けられるとともに、このケーシングパイプ1内に挿入されたインナーロッド(図示略)の先端にはインナービット3がその先端を上記リングビット2の内周から突出させて取り付けられ、このインナービット3はリングビット2に対して軸線O回りに係合可能かつ軸線O方向に後端側から挿脱自在とされている。また、このインナービット3はその外径が後端側に向けて拡径する多段状に形成されており、先端側の段部4はリングビット2の後端部5に、また後端側の段部6はケーシングパイプ1の先端に接合されたケーシングトップ7の後端部8にそれぞれ当接可能とされている。
【0003】
しかして、このような掘削工具においては、上記インナーロッドに軸線O回りの回転力と該軸線O方向先端側に向けての打撃力とを与えることにより、上記回転力によってインナービット3とリングビット2とが一体に回転させられるとともに、上記打撃力は直接的にインナービット3に、また上記段部4,6から後端部5,8を介してリングビット2とケーシングパイプ1とにも伝えられ、こうして回転打撃力を受けるリングビット2とインナービット3とによって削孔が形成される一方、打撃力だけを受けるケーシングパイプ1がこの削孔内に挿入されてゆく。また、所定の深さまで削孔が形成されてケーシングパイプ1が挿入された後は、上記インナービット3ごとインナーロッドを引き抜くことにより、先端にリングビット2を残したままケーシングパイプ1によって削孔の内周を保護してその崩落を防いだりすることができる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、このように上記掘削工具においては、インナーロッドからインナービット3に与えられた打撃力が上記段部4と後端部5を介してリングビット2に伝えられるようになされているが、このインナービット3は、所定の内径のケーシングパイプ1内を通して挿入されるものであるため、その外周に形成可能な段部4の大きさは自ずと制限されざるを得ない。従って、この段部4とこれが当接するリングビット2の後端部5との当接面、すなわち上記打撃力を伝達する伝達面もあまり大きく確保することはできず、これとは逆に上記打撃力によってこの伝達面が受ける単位面積当たりの荷重は大きくなるため、例えば削孔を形成すべき地層の途中に硬岩帯が存在していてこれら段部4と後端部5とに過大な荷重が作用すると、その上記伝達面に著しい摩耗が生じてその後の打撃力の伝達効率が損なわれ、工具寿命の短縮を招くおそれがある。
【0005】
本発明は、このような事情を鑑みてなされたもので、インナーロッドからの打撃力を伝達する伝達面を大きく確保してこの伝達面が単位面積当たりの荷重を低減し、硬岩帯を削孔する場合などでもこの伝達面の摩耗を抑えることが可能な掘削工具を提供することを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決して、このような目的を達成するために、本発明は、円筒状のケーシングパイプの先端に、概略有底円筒状なす掘削ビットがその底部を先端側に向けて同軸かつその軸線回りに回転可能に取り付けられ、この掘削ビットの内周部には上記軸線方向に平行に延びる突条が形成されるとともに、上記ケーシングパイプ内に挿入されたインナーロッドの先端には、外周に前記軸線に平行に延びる係合溝が形成されて、この係合溝に前記突条を収容することにより上記掘削ビットの内周部に上記軸線方向に挿脱自在とされるとともに挿入状態において該掘削ビットと上記軸線回りに一体回転可能とされるデバイスが取り付けられ、掘削時にこのデバイスの先端面が上記掘削ビットの底部の後端側を向く面に当接可能とされ、前記ケーシングパイプの内周面には上記軸線回りに延びる環状溝が、上記掘削ビットの外周には上記軸線回りに延びる環状溝が形成され、それぞれの環状溝は該軸線を含む断面が「コ」字状をなし、これらの環状溝が合致することによって画成される環状孔に、上記軸線に対する径方向に弾性変形可能な断面方形状に形成された係止部材が介装されることにより、上記掘削ビットがケーシングパイプに対し上記軸線方向先端側に向けて係止させられていることを特徴とする。従って、このように構成された掘削工具においては、掘削時には上記掘削ビットにインナーロッドからデバイスを介して回転力が与えられるとともに、このデバイスの先端面と掘削ビット底部の後端側を向く面とが上記伝達面として打撃力が与えられるので、従来のようなインナービット外周の段部を介しての伝達に比べて大きな伝達面積を確保することができる。なお、削孔後にはこのデバイスごとインナーロッドを引き抜くことにより、従来の掘削工具のリングビットと同様に掘削ビットを先端に残したままケーシングパイプを削孔内に挿入した状態とすることができる。
【0007】
ここで、このような有底円筒状の掘削ビットを備えた掘削工具において、削孔時に生成されるくり粉を効率的に削孔内から排出するには、上記デバイスの外周に上記ケーシングパイプ内を後端側に向けて延びる凹溝を形成するとともに、上記掘削ビットには、上記底部の先端側を向く面に開口して上記挿入状態において上記凹溝に連通する連通路を形成し、これら連通路から凹溝を介してくり粉をケーシングパイプ内を通して排出するのが望ましい。また、上記掘削ビットの底部の先端側を向く面を、その中央部が先端側に一段突出するように形成すれば、この中央部が先に食い付くことによって崩落し易くなった地層を、この中央部の周りの部分によって掘り進んで削孔を形成することができ、効率的な掘削を図ることができる。さらに、上記デバイスとインナーロッドとの間にダウンザホールハンマーを介装して、このダウンザホールハンマーによってデバイスを打撃することにより、上記掘削ビットとケーシングパイプとに上記軸線方向先端側に向けての打撃力を与えるようにすれば、ケーシングパイプには引っ張り力しか作用しなくなるので、削孔の深さが深かったり粘度層を掘削したりするような場合や、あるいはケーシングパイプの肉厚を十分に確保することができないような場合でも、確実な掘削を行うことが可能となる。
【0008】
【発明の実施の形態】
図1ないし図3は、本発明の第1の実施形態を示すものである。本実施形態においてケーシングパイプ11は、必要に応じて順次継ぎ足される円管状のパイプ本体12…の先端に円筒状のケーシングトップ13が溶接により同軸に取り付けられて構成され、このケーシングパイプ11の内周には、先端にスタビライザー14を備えた中空のインナーロッド15が、やはり必要に応じて順次継ぎ足されて上記ケーシングパイプ11の中心軸線Oと同軸に挿入される。また、このインナーロッド15の最後端には、掘削時に軸線O回りに回転方向Tに向けての回転力と軸線O方向先端側に向けての打撃力とを該インナーロッド15に与えるドリフターのシャンクロッド16が、スイベル17を介して連結されるとともに、ケーシングパイプ11最後端のパイプ本体12には、その後端部を保護する保護キャップ18を介して該ケーシングパイプ11に上記打撃力のみを与えるフロントアダプター19が上記スイベル17との間に介装されている。そして、このインナーロッド15の先端の上記スタビライザー14先端にはデバイス20が取り付けられるとともに、このデバイス20のさらに先端には、掘削ビット21がその先端をケーシングトップ13の先端から突出させて設けられている。
【0009】
ここで、図3に示すように、上記ケーシングトップ13は、その後端部が、先端部に対して内外径とも一段縮径するように形成されるとともに、その後端縁には後端側に向けて漸次拡径するテーパ部13Aが形成されており、この後端部を最先端のパイプ本体12の内周に嵌挿した上で、上記先端部の後端を該パイプ本体12の先端に突き合わせて溶接されることにより取り付けられている。また、このケーシングトップ13の先端部はその内外径がパイプ本体12の内外径と略等しくされ、この先端部の内周面の先端側の端部には、先端側に向けて漸次拡径するテーパ面状に面取りされた傾斜面13Bが形成されるとともに、この傾斜面13Bよりも後端側の該先端部における軸線O方向略中央には、この内周面を該軸線O回りに周回するように環状溝22が形成されており、この環状溝22は、その溝底の位置が軸線Oに対する径方向において上記傾斜面13Bの先端側の最も拡径した位置と略等しくされるとともに、その軸線O方向の幅は溝深さよりも十分大きくされ、軸線Oを含む断面おいて上記径方向に偏平した内周側に開口する「コ」字状をなしている。
【0010】
一方、上記デバイス20は外径が3段に拡縮径する外形略多段円筒状をなしていて、そのうち後端側段部は最小径部とされ、この後端側段部の外周には、上記スタビライザー14先端の雌ネジ部にねじ込まれる雄ネジ部20Aが形成されている。また、このデバイス20外周の中央段部は最大径部とされて、その外径はケーシングパイプ11の上記パイプ本体12の内径よりも小さく、かつケーシングトップ13の上記後端部の内径よりは大きくされており、この中央段部の先端側を向く面は、ケーシングトップ13の上記テーパ部13Aがなすテーパ角と等しい角度で先端側に向かうに従い漸次縮径するテーパ部20Bとされていて、掘削時にはこれらのテーパ部13A,20Bが互いに当接された状態とされる。なお、この多段円筒状をなすデバイス20の内周部20Cは、該デバイス20の全長に亙って略等しい内径とされている。
【0011】
さらに、上記テーパ部20Bよりも先端側の段部は、その外径が上記ケーシングトップ13の後端部内に嵌挿可能な大きさとされており、この先端側段部の外周には、溝深さの浅い複数条(本実施形態では3条)の係合溝23と、これよりも溝深さの深いやはり複数条(本実施形態では係合溝20と同数の3条)の凹溝24とが、それぞれ軸線Oに平行に延びるように、かつ周方向に互いに等間隔となるように、しかも、係合溝23の回転方向T側に凹溝24が隣接するように形成されている。このうち、係合溝23は、その先端がデバイス20の先端面20Dに開口して均一な深さで後端側に延びた後に上記中央段部の手前で外周側に切れ上がるように形成されている一方、凹溝24は、やはりデバイス20の先端面20Dに開口して上記係合溝23よりも僅かに深い均一な深さで後端側に延びた後、上記中央段部の後端側で僅かに外周側に切れ上がってこの中央段部の後端側を向く面に開口するように形成されている。なお、各凹溝24…の底面には、上記内周部20Cから外周側に向かうに従い後端側に向かうように傾斜して分岐させられた分岐孔20Eが開口させられている。さらに、このデバイス20の上記先端面20Dは、軸線Oに垂直な平坦面に形成されている。
【0012】
また、上記掘削ビット21は、概略有底円筒状に形成されており、その底部21Aの外径はケーシングパイプ11の外径よりも大きくされるとともに、円筒部21Bは、外径がケーシングトップ13の上記先端部の内周に嵌挿可能、かつ内径はデバイス20の上記先端側段部が嵌挿可能な大きさとされ、上記底部21Aを先端側に向けるとともに、円筒部21Bをケーシングトップ13の上記先端部の内周とデバイス20の上記先端側段部の外周との間に画成される円筒状の間隙部に嵌挿させて、上記軸線Oと同軸にケーシングパイプ11の先端に取り付けられている。ここで、上記底部21Aの先端側を向く面、すなわち当該掘削ビット21の先端面21Cは、その中央部21Dが先端側に向けて略円板状に一段突出するように形成されており、この中央部21Dの先端面およびその外周縁と、該中央部21Dの周りの上記先端面21Cおよびその周縁とに、超硬合金等の硬質材料により形成されたチップ25が多数植設されている。なお、本実施形態ではこのチップ25は、該掘削ビット21の表面から突出する先端部が球面状の頂部を有する略円錐状のスパイクタイプのものとされている。
【0013】
さらにまた、この掘削ビット21の上記円筒部21Bの外周面には、その軸線O方向中央よりも僅かに後端側に、該軸線Oを中心としてこの外周面を軸線O回りに周回するように延びる環状溝26が形成されており、この円筒部21Bをケーシングトップ13の先端部内周に嵌挿することによってこの環状溝26とケーシングトップ13の内周面の上記環状溝22とが合致して画成される環状孔27には、軸線Oに対する径方向に弾性変形可能な係止部材28が介装されている。ここで、上記環状溝26は、軸線Oを含む断面おいて外周側に開口する「コ」字状をなし、その溝深さは上記環状溝22よりも深くされるとともに軸線O方向の溝幅は環状溝22よりも十分小さくされており、従ってこれら環状溝22,26によって画成される上記環状孔27は、環状溝26が環状溝22の軸線O方向略中央部に位置した状態において、該軸線Oを含む断面が上記径方向に偏平したT字状をなすように形成される。
【0014】
また、上記係止部材28は、本実施形態ではバネ鋼等の適当な弾性と十分な強度とを備えた材質によって形成された円環を周方向に一部切り欠いた形状の、いわゆるC型止め輪であって、その断面は、上記環状溝26に嵌合可能な軸線O方向の幅と環状溝26の溝深さに等しい上記径方向の厚さとを有する方形状に形成されており、さらに該係止部材28に負荷がかかっていない自然状態において、該係止部材28の外径は、円筒部21Bの外径やケーシングトップ13の先端部の内径よりも大きく、軸線Oを中心とした環状溝22の溝底面の内径と略等しくなるように設定されるとともに、この自然状態における係止部材28の内径は、軸線Oを中心とした環状溝26の溝底面の外径よりも大きく、かつ円筒部21Bの外径よりは小さくなるように設定されている。従って、環状孔27に介装された係止部材28は略上述の自然状態とされ、全周的に、その径方向内周部側が軸線O方向に環状溝26に嵌合するとともに、外周部側は環状溝22内に突出してその溝底面に摺接した状態とされる。
【0015】
さらに、この円筒部21Bの内周面には、上記底部21Aの後端側を向く面、すなわちこの円筒部21B内周の底面21Eから軸線Oに平行に後端側に延びる突条29が、デバイス20の上記係合溝23…と同数(本実施形態では3条)、周方向に等間隔に形成されている。これらの突条29…は、それぞれその周方向の幅が上記係合溝23の幅と略等しくされるとともに、上記円筒部21Bの内周面からの突出高さは係合溝23のデバイス20先端側段部外周面からの溝深さよりも僅かに小さな高さで均一とされていて、これらの突条29…を係合溝23…に収容することにより、デバイス20は、その先端側段部が掘削ビット21の円筒部21B内周に挿脱自在とされ、かつ挿入状態においては上記回転方向Tに向けて掘削ビット21と一体回転可能とされる。
【0016】
一方、上記底部21Aには、上記底面21Eの中央部から先端側に向けて一段凹む断面円形の凹所30が形成されてデバイス20の内周部20Cに連通可能とされており、この凹所30から上記先端面21Cにかけては、軸線Oに平行な1の噴出孔30Aが上記中央部21D内周側の軸線Oから僅かに外周側に外れた位置に開口するように、また先端側に向かうに従い外周側に向かうように傾斜した3つの噴出孔30B…が上記中央部21Dの周りの先端面21C内周に周方向に等間隔に開口するように、それぞれ形成されている。そして、この掘削ビット21の底部21Aの上記底面21Eもまた、デバイス20の上記先端面20Dと同様に軸線Oに垂直な平坦面とされている。
【0017】
さらにまた、この底部21Aには、上記底面21Eの外周側縁部において上記突条29…の回転方向T側に隣接する位置から上記先端面21Cにかけて、軸線Oに直交する断面が周方向に延びる長円状をなす貫通孔31…が、それぞれ軸線O方向には該軸線Oに平行に延びるように形成されている。ここで、これらの貫通孔31…は、それぞれその周方向の長さが上記凹溝24の周方向の長さと略等しくされるとともに、その内周面のうち外周側を向く部分までの軸線Oからの距離が上記凹溝24の外周側を向く底面までの軸線Oからの距離と略等しく、またこの内周面のうち内周側を向く部分までの軸線Oからの距離はデバイス20の上記先端側段部の外径と略等しくなるようにされていて、後述する挿入状態において上記凹溝24に連通する本実施形態においての連通路とされている。なお、これらの貫通孔31…は、上記先端面21Cにおいては、先端側に一段突出する円板状の上記中央部21Dの外周面とこの中央部21Dの周りの先端面21C部分とが交差する円周上に開口させられていて、この貫通孔31の内周側の部分は上記中央部21Dの外周面を切り欠くようにしてこの中央部21Dの先端面にまで延設されている。
【0018】
このような掘削工具においては、ケーシングパイプ11先端のケーシングトップ13内周に、上述のように環状溝26に係止部材28が装着された掘削ビット21の上記円筒部21Bを先端側から嵌挿することにより、この係止部材28がケーシングトップ13の先端側内周の傾斜面13Bに乗り上げて案内されるように弾性的に縮径するので、さらにそのまま円筒部21Bを後端側に挿入すると、上記環状溝26がケーシングトップ13内周の環状溝22と合致したところで、係止部材28がその弾性によって拡径することにより元の自然状態に復帰してその外周部が環状溝22側に嵌まり込み、これら環状溝22,26によって画成された環状孔27に係止部材28が介装された状態で、掘削ビット21は、その上記底部21Aがケーシングパイプ11の先端開口部を塞ぐように先端側に向けられて、該ケーシングパイプ11の先端に上記軸線Oと同軸に取り付けられる。従って、この状態で掘削ビット21はケーシングパイプ11に対し、軸線O回りには回転自在とされるとともに、軸線O方向先端側に向けては係止部材28が環状溝22の先端縁に当接したところでその移動が拘束されて係止される。
【0019】
そして、こうしてケーシングパイプ11の先端に掘削ビット21が取り付けられた状態で、先端に上記デバイス20が取り付けられたインナーロッド15を回転方向Tに回転させつつケーシングパイプ11内に後端側から挿入して、上記テーパ部13A,20B同士が当接するまで前進させることにより、上記係合溝23…に突条29…が嵌め込まれながらデバイス20の先端側段部が掘削ビット21の円筒部21B内周に挿入される。従って、この挿入状態においてデバイス20は、上記回転方向Tに掘削ビット21と係合して一体回転可能とされるとともに、ケーシングパイプ11とはテーパ部13A,20Bの当接によって軸線O方向先端側に一体に前進可能とされる。しかして、このとき掘削ビット21は、軸線O方向後端側に向けては上記底面21Eがデバイス20の上記先端面20Dに当接したところでその軸線O方向後端側に向けての移動が拘束されるようになされており、すなわち掘削時に上記挿入状態においてこの掘削ビット21を地層に接地した状態で、デバイス20の先端面20Dが掘削ビット21の底部21Aの後端側を向く上記底面21Eに当接可能とされている。また、上記挿入状態において、ともに上記係合溝23と突条29との回転方向T側に隣接するデバイス20の凹溝24と掘削ビット21の貫通孔31とは、周方向の位置が一致して上述のように互いに連通させられることとなる。
【0020】
従って、この状態で上記シャンクロッド16からスイベル17、インナーロッド15およびスタビライザー14を介してデバイス20に回転打撃力を与えることにより、掘削ビット21には上記係合溝23…および突条29…を介しての回転力と上記先端面20Dおよび底面21Eを介しての打撃力とが伝えられ、その上記先端面21Cに植設されたチップ25…により削孔が形成されるとともに、ケーシングパイプ11には上記フロントアダプター19からの打撃力と上記テーパ部13A,20Bを介しての打撃力とが伝えられ、掘削ビット21によって形成された上記削孔にこのケーシングパイプ11が挿入されてゆく。なお、掘削中は、上記スイベル17からインナーロッド15およびスタビライザー14の内周部を通してデバイス20の内周部20Cに圧縮空気等が供給され、掘削ビット21の上記凹所30から噴出孔30A,30B…を通って削孔内に噴出させられるとともに、掘削時に生成されたくり粉は、この圧縮空気等により、互いに連通した上記貫通孔31…から凹溝24…を介してケーシングパイプ11内のデバイス20の後端側に送り出され、さらにこのケーシングパイプ11内のインナーロッド15との間を通ってスイベル17から排出される。また、掘削後は、デバイス20ごとインナーロッド15を後退させてケーシングパイプ11から引き抜くことにより、掘削ビット21を孔底に残したまま削孔内にケーシングパイプ11が挿入された状態とすることができる。
【0021】
このように、上記構成の掘削工具においては、掘削時にデバイス20の先端面20Dが掘削ビット21の底部21Aの後端側を向く底面21Eに当接可能とされていて、デバイス20に与えられた打撃力はこれら先端面20Dから底面21Eに伝えられることとなり、すなわち該先端面20Dと底面21Eとが打撃力の伝達面となる。このため、従来のインナービットとリングビットとの外周に設けられた段部や後端部を伝達面として打撃力を伝えるのに比べ、デバイス20の内周部20Cや掘削ビット21の凹所30の開口面積を除いてもこの伝達面の面積を大きく確保することができ、従ってこの伝達面に作用する単位面積当たりの荷重は低減することができるので、例えば削孔を形成すべき地層の途中に硬岩帯が存在していたりして、掘削時に過大な荷重がこれらの伝達面に作用したとしても摩耗が生じたりするのを防ぐことができ、デバイス20や掘削ビット21の寿命の延長を図ることができるとともに、所定の深さまで削孔を形成してケーシングパイプ11を挿入するまで効率的な掘削を行うことができる。
【0022】
しかも、本実施形態では、これら伝達面とされる先端面20Dと底面21Eとがともに軸線Oに垂直な平坦面とされているので、軸線O方向先端側に作用する打撃力をより確実かつ効率的に伝達することが可能となるとともに、過大な荷重によるこれらの伝達面の変形や摩耗なども一層効果的に防止することができる。加えて、本実施形態では、こうしてデバイス20から掘削ビット21への打撃力の伝達面が外周側の段部や後端部ではなく内周側の上記先端面20Dと底面21Eとされることにより、デバイス20から掘削ビット21に上記回転力を伝達する上記係合溝23…と突条29…との係合面積も大きくすることができ、これによって回転力もより確実かつ効率的に伝達することが可能となるとともに、これらの係合面の上記回転力による単位面積当たりの荷重の低減も図ることができるので、これらが相俟ってデバイス20や掘削ビット21の一層の長寿命化および掘削の効率化を促すことが可能となる。
【0023】
一方、本実施形態では、デバイス20の上記係合溝23…の回転方向T側に隣接して凹溝24…が設けられるとともに、掘削ビット21の底部21Aにはその先端面21Cに開口する貫通孔31…が連通路として上記突条29…の回転方向T側に隣接するように形成されていて、これらの突条29…を係合溝23…に収容してデバイス20を掘削ビット21の円筒部21Bに挿入した状態で、これらの貫通孔31…と凹溝24…とが連通するようになされており、掘削時に生成されるくり粉がこれら貫通孔31…および凹溝24…を通ってケーシングパイプ11内を後端側に排出可能とされている。従って、本実施形態によれば、その底部21Aがケーシングパイプ11の先端を覆うように有底円筒状の掘削ビット21が取り付けられる上記構成の掘削工具にあっても、掘削時に削孔の孔底で生成されるくり粉を効率的に後端側に送り出して確実に排出することができ、より円滑な掘削を促すことが可能となる。
【0024】
また、本実施形態では、多数のチップ25…が植設されて削孔を形成する上記掘削ビット21の先端面21Cの中央部21Dが、その周りの部分に対して先端側に一段突出するように形成されており、削孔の孔底にはまずこの突出した中央部21Dが該孔底の中央部に先に食い付き、これによって崩壊し易くなったその周囲の部分を中央部21Dの周りの先端面21C部分が掘削するような形態となるため、さらに効率的な掘削を促すことができる。しかも、本実施形態では、上述のように掘削ビット21の先端面21Cに開口する上記貫通孔31…が、この中央部21Dの外周面とその周りの部分とが交差する円周上に開口させられていて、その内周側の部分がこの中央部21Dの先端面にまで延設されているので、この中央部21Dによる掘削によって生成されたくり粉も、この貫通孔31…から凹溝24…に送り出して確実に後端側に排出することができる。
【0025】
次に、図4ないし図9を参照して本発明の第2〜第4の実施形態について説明する。ただし、これら第2〜第4の実施形態において、上記第1の実施形態と共通する要素には同一の符号を配して説明を省略する。まず、図4および図5に示すのは本発明の第2の実施形態に係わる掘削ビット41であって、この掘削ビット41は、第1の実施形態の掘削ビット21に代えてケーシングパイプ11の先端に取付可能とされており、第1の実施形態の掘削ビット21ではその先端面21Cに植設されるチップ25が上述のようなスパイクタイプのもののみとされているのに対し、このスパイクタイプのチップ25…に加えて、先端が切妻状をなすチップ42が複数(本実施形態では3つ)、その先端稜線部が軸線Oから放射状に延びるようにして上記先端面21Cの外周部に周方向に等間隔に植設されていることを特徴とする。しかるに、このような掘削ビット41を備えた第2の実施形態の掘削工具においては、上記チップ42を設けることにより、主たる掘削に供される上記チップ25…の摩耗の進行を抑えることができるので、工具寿命のさらなる延長を図ることができる。
【0026】
また、上記第1、第2の実施形態では、その掘削ビット21の先端面21Cの中央部21Dが先端側に一段突出するように形成されるとともに、デバイス20の凹溝24に連通する連通路として上記先端部21Aを貫通する貫通孔31が掘削ビット21に形成されていたが、図6および図7に示す本発明の第3の実施形態や図8および図9に示す本発明の第4の実施形態では、その概略有底円筒状をなす掘削ビット51,52の底部51A,52Aの先端側を向く面、すなわち先端面51B,52Bが先端側に突出する中央部を有することがなく、しかもこの底部51A,52Aに貫通孔31が形成される代わりに、該掘削ビット51,52の外周に上記先端面51B,52Bに開口して後端側に延びる凹溝53が形成されており、この凹溝53がデバイス54の外周に形成された凹溝24に連通する連通路とされている。従って、これら第3、第4の実施形態では、掘削ビット51,52の円筒部51C,52Cの内周部に挿入される上記デバイス54の先端部までには凹溝24が延設されることはなく、このデバイス54先端部には、上記円筒部51C,52C内周の突条29…を収容して回転方向Tに係合せしめる係合溝24…が形成されているだけである。
【0027】
ここで、上記第3の実施形態においては、上記凹溝53として、掘削ビット51の底部51A外周に4条の凹溝部53A…が周方向に等間隔に形成されるとともに、円筒部51Cの外周には3条の凹溝部53B…がやはり周方向に等間隔に形成され、このうち各一つずつの凹溝部53A,53Bはその周方向の位置が一致するようにされている。また、デバイス54の外周には、掘削ビット51の円筒部51C内周に挿入される部分よりも後端側に、3条の上記凹溝24…がその周方向の位置を上記挿入状態において上記凹溝部53B…に合わせるように形成されており、これによって上記凹溝53が凹溝24に連通可能とされている。なお、この第3の実施形態においては、掘削ビット51の上記先端面51Bにも、軸線Oから放射状に延びて外周側に向かうに従い深くなる複数条の凹溝部53C…が形成されており、これらの凹溝部53C…の少なくとも一部の外周は、上記凹溝部53Aの先端に連通させられているとともに、掘削ビット51の上記凹所30から放射状に分岐する上記噴出孔30B…は、この凹溝部53C…に開口させられている。
【0028】
一方、上記第4の実施形態においては、掘削ビット52の外周に、その底部52Aから円筒部52Cにかけて軸線O方向に延びる3条の上記凹溝53…が形成されており、これらの凹溝53…とデバイス54外周の3条の凹溝24…とが周方向の位置を合わせて連通するようにされている。なお、これら第3、第4の実施形態において、上記デバイス54の後端部には、図示されないインナーロッドまたはその先端に取り付けられたスタビライザーの先端部に形成される雄ネジ部がねじ込み可能な雌ネジ部54Aが形成されている。また、上記ケーシングトップ13の先端部から後端部に向けてその内周が縮径する部分は、これら第3、第4の実施形態では軸線Oに沿った断面が凹曲線を有して後端側に向かうに従い漸次縮径するようにされている。従って、このように構成された第3、第4の実施形態の掘削工具においても、掘削時にはデバイス54の上記先端面20Dが掘削ビット51,52の底部51A,52Aの後端側を向く上記後端面21Eに当接可能とされることにより、第1の実施形態と同様に工具寿命の延長および効率的な掘削を図ることができるのは勿論、この掘削時に生成されたくり粉は、上記凹溝53(凹溝部53A〜53C)…を介してこれに連通するデバイス54外周の凹溝24…に送り出されるので、円滑なくり粉の排出を促すことができる。
【0029】
次に、図10は、本発明の第5の実施形態を示すものであり、上記第1の実施形態と共通する部分については、やはり同一の符号を配して説明を省略する。この第5の実施形態においては、図1に示した第1の実施形態のスタビライザー14に代えてダウンザホールハンマー61がデバイス20とインナーロッド15との間に介装されており、スイベル17からこのインナーロッド15の内周部を通して供給される圧縮空気により、このダウンザホールハンマー61がデバイス20を打撃して掘削ビット21とケーシングトップ13とに打撃力が与えられるようになされている。従って、ケーシングパイプ11は、第1の実施形態では、デバイス20からの打撃もあるものの、その後端がフロントアダプター19によって打撃されることにより、専ら削孔内に押し込まれるようにして挿入されていたのに対し、この第5の実施形態では、先端のケーシングトップ13が上記テーパ部13A,20Bを介してデバイス20によって打撃されることのみにより、削孔内に引き込まれるようにして挿入されることとなる。
【0030】
このように構成された第5の実施形態によれば、上記第1の実施形態と同様の効果を得ることができるのは勿論、ケーシングパイプ11には引っ張り力しか作用しないので、削孔の深さが深かったり粘度層を掘削したりするような場合や、あるいはケーシングパイプ11の肉厚を十分に確保することができないような場合でも、確実な掘削を行うことが可能となる。すなわち、専らケーシングパイプ11を後端側から打撃することによって削孔内に挿入する第1の実施形態による掘削においては、例えば一般的には削孔の深さが45〜50m以上、また粘土層においては17〜19m以上と深くなると、地盤から作用する圧力によってそれ以上ケーシングパイプ11を削孔に挿入することが困難となり、無理に打撃力を与えて挿入させようとして過大な圧縮力が作用すると、ケーシングパイプ11の特にパイプ本体12に十分な肉厚が確保されていなければ、ケーシングパイプ11に座屈が生じたりするおそれがある。
【0031】
ところが、これに対してこの第5の実施形態の掘削工具による掘削においては、このケーシングパイプ11の削孔内への挿入が、削孔の孔底側に位置する上記ダウンザホールハンマー61からの打撃力によって行われるため、ケーシングパイプ11は孔底側から削孔内に引き込まれるようにして挿入されることとなる。しかるに、このようなケーシングパイプ11のパイプ本体12やケーシングトップ13を構成する金属材(一般には鋼材)は、圧縮による座屈に対する強度よりも引っ張りによる破断等に対する強度の方が一般的に高く、従って削孔の深さが深くなった場合に大きな打撃力を与えても損傷することがなく、たとえ粘土層を掘削する場合でも第1の実施形態より深い削孔内にケーシングパイプ11を挿入することが可能となるのである。また、逆に同じ深さの削孔に挿入するのであれば、第1の実施形態に比べて比較的安価な肉厚の薄いケーシングパイプ11を使用することができ、経済的である。なお、このようなダウンザホールハンマー61を用いた第5の実施形態においても、これに加えて第1の実施形態と同様にドリフターのシャンクロッド16からスイベル17およびフロントアダプター19を介して、ケーシングパイプ11の後端側からも打撃力を与えるようにしてもよい。
【0032】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、ケーシングパイプの先端に取り付けられた概略有底円筒状の掘削ビットの底部の後端側を向く面に、この掘削ビットの円筒部の内周に挿脱自在とされて該掘削ビットを一体回転せしめるデバイスの先端面を当接可能とすることにより、このデバイスに与えられる打撃力の掘削ビットへの伝達面積を大きく確保して、例えば掘削すべき地層に硬岩帯などが存在していてこの伝達面に過大な荷重が作用した場合でも、その摩耗や変形を抑えて工具寿命の延長を図るとともに、この打撃力を効率的に掘削ビットに伝達することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1の実施形態を示す側断面図である。
【図2】 図1に示す実施形態を先端側からみた拡大正面図である。
【図3】 図2におけるXOX断面図である。
【図4】 本発明の第2の実施形態に係わる掘削ビット41を示す側面図である。
【図5】 図4に示す掘削ビット41の正面図である。
【図6】 本発明の第3の実施形態を示す側断面図である(ただし、ケーシングパイプ11の下側は図示が略されている。)。
【図7】 図6におけるYY断面図である(ただし、ケーシングパイプ11は図示が略されている。)。
【図8】 本発明の第4の実施形態を示す側断面図である(ただし、ケーシングパイプ11の下側は図示が略されている。)。
【図9】 図8におけるZZ断面図である(ただし、ケーシングパイプ11は図示が略されている。)。
【図10】 本発明の第5の実施形態を示す側断面図である。
【図11】 本発明の発明者らが先に提案した掘削工具の先端部の側断面図である。
【符号の説明】
11 ケーシングパイプ
15 インナーロッド
20,54 デバイス
20D デバイスの先端面
21,41,51,52 掘削ビット
21A,51A,52A 掘削ビットの底部
21B,51C,52C 掘削ビットの円筒部
21C,51B,52B 掘削ビットの底部の先端側を向く面
21D 掘削ビットの底部の先端側を向く面の中央部
21E 掘削ビットの底部の後端側を向く面
23 係合溝
24 凹溝
25,42 チップ
29 突条
31 貫通孔(連通路)
53 凹溝(連通路)
61 ダウンザホールハンマー
O 軸線
T 掘削時の回転方向

Claims (4)

  1. 円筒状のケーシングパイプの先端に、概略有底円筒状なす掘削ビットがその底部を先端側に向けて同軸かつその軸線回りに回転可能に取り付けられ、この掘削ビットの内周部には上記軸線方向に平行に延びる突条が形成されるとともに、上記ケーシングパイプ内に挿入されたインナーロッドの先端には、外周に前記軸線に平行に延びる係合溝が形成されて、この係合溝に前記突条を収容することにより上記掘削ビットの内周部に上記軸線方向に挿脱自在とされるとともに挿入状態において該掘削ビットと上記軸線回りに一体回転可能とされるデバイスが取り付けられ、掘削時にこのデバイスの先端面が上記掘削ビットの底部の後端側を向く面に当接可能とされ
    前記ケーシングパイプの内周面には上記軸線回りに延びる環状溝が、上記掘削ビットの外周には上記軸線回りに延びる環状溝が形成され、それぞれの環状溝は該軸線を含む断面が「コ」字状をなし、これらの環状溝が合致することによって画成される環状孔に、上記軸線に対する径方向に弾性変形可能な断面方形状に形成された係止部材が介装されることにより、上記掘削ビットがケーシングパイプに対し上記軸線方向先端側に向けて係止させられていることを特徴とする掘削工具。
  2. 上記デバイスの外周には上記ケーシングパイプ内を後端側に向けて延びる凹溝が形成されるとともに、上記掘削ビットには、上記底部の先端側を向く面に開口して上記挿入状態において上記凹溝に連通する連通路が形成されていることを特徴とする請求項1に記載の掘削工具。
  3. 上記掘削ビットの底部の先端側を向く面は、その中央部が先端側に一段突出させられていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の掘削工具。
  4. 上記デバイスとインナーロッドとの間にはダウンザホールハンマーが介装されていて、このダウンザホールハンマーによってデバイスが打撃されることにより、上記掘削ビットとケーシングパイプとに上記軸線方向先端側に向けての打撃力が与えられることを特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれかに記載の掘削工具。
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