JP4144173B2 - 掘削工法および該掘削工法に用いるカッター - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、掘削工具により削孔を形成しつつ該削孔内にケーシングパイプを建て込んでゆく掘削工法、および該掘削工法において削孔内に建て込まれた上記ケーシングパイプからさらに削孔を形成する場合に用いて好適なカッターに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
このように削孔を形成しつつ該削孔内にケーシングパイプを建て込んでゆく掘削工法に用いられる掘削工具としては、例えば図7および図8に示すようなものが知られており、この掘削工具1は、ケーシングパイプ2の先端に溶接等により接合されて取り付けられた略円筒状のケーシングトップ3内に、図示されないロッドを介して軸線O回りに回転方向Tに回転されるとともに、該ロッドとの間に介装されるハンマによって軸線O方向先端側に打撃力を受ける工具本体4が、その先端を突出させるようにして挿入される。また、上記ケーシングトップ3は、その内径部3Aがケーシングパイプ2の内径よりも一段縮径するように小さく形成される一方、上記掘削工具1の工具本体4の胴周部4Aの後端側には、この縮径したケーシングトップ3の内径部3Aよりも大きく、かつ上記ケーシングパイプ2の内径よりも小さな外径の段部4Bが形成されており、この段部4Bが上記ケーシングトップ3の内径部3A後端面に当接することにより、掘削工具1はケーシングトップ3に対して、その軸線O回りに相対回転可能かつ軸線O方向先端側に向けて係合可能とされている。
【0003】
ここで、上記掘削工具1は、その工具本体4の先端に複数の掘削ビット5…が上記軸線Oから偏心した軸X回りに回動自在に取り付けられた、いわゆる拡径ビットと称されるものであって、掘削時にはケーシングトップ3の先端に突出した上記掘削ビット5…が、工具本体4の回転により上記軸X回りに回転して、その外径がケーシングパイプ2の外径よりも僅かに大きくされたところで、互いに隣り合う掘削ビット5…の側面同士が当接して位置決めされるようになされている。また、工具本体4が掘削時の回転方向Tと反対側に回転したときには、各掘削ビット5…も上記軸X回りに反対に回転し、その外径が上記ケーシングトップ3の内径部3Aの径よりも小さくなるようになされている。
【0004】
一方、工具本体4の先端面からは上記軸Xに沿って断面円形の穴4C…が形成されていて、各穴4Cに、掘削ビット5の後端側に形成された円柱状の軸部5Aが嵌挿されることにより、該掘削ビット5は上記軸X回りに回動自在とされる。また、この軸部5Aには断面半円状の環状溝5Bが形成されるとともに、工具本体4の胴周部4Aには、軸線Oに直交する断面においてその外周面から上記穴4Cに接する方向に延びて該穴4Cの内周に開口する取付孔4Dが形成され、上記軸部5Aを穴4Cに嵌挿してこの取付孔4Dと軸部5Aの上記環状溝5Bとを軸線O方向に一致させた上で、取付孔4Dに取付ピン6を嵌挿して環状溝5Bに係合させることにより、掘削ビット5は軸X回りの回動が許容されたまま軸線O方向に係止されて工具本体4に取り付けられることとなる。さらに、この工具本体4の胴周部4Aには、掘削時に掘削ビット5…によって生成されるくり粉を、ケーシングトップ3の内周との間からケーシングパイプ2内を通して後端側に排出するための複数条のくり粉溝4E…が、周方向に等間隔かつ軸線O方向に胴周部4Aの全長に亙って形成されている。なお、図中に符号4Fで示すのは、この掘削工具1の工具本体4を上記ハンマに取り付けるためのシャンク部である。
【0005】
しかるに、このような掘削工具1を用いた掘削工法では、掘削時には上記工具本体4に回転打撃力が与えられることにより、上記掘削ビット5…が拡径した状態で地盤を掘削するとともに、上記段部4Bとケーシングトップ3との係合によってケーシングパイプ2が掘削された削孔内に建て込まれて行く。また、こうして所定の深さまで地盤が掘削されてケーシングパイプ2が埋設された後は、工具本体4を掘削時とは反対に回転させることにより、各掘削ビット5…も上記軸X回りに反転して、ケーシングトップ3に挿通された工具本体4の外径がケーシングトップ3の内径部3Aよりも小さくなって縮径するので、ケーシングトップ3ごとケーシングパイプ2を地盤に残したまま、工具本体4をケーシングパイプ2から引き抜くことができる。従って、かかる掘削工法によれば、例えば軟弱な地層よりなる地盤を掘削する場合などにおいて、削孔が崩壊するのをケーシングパイプ2によって防ぎつつ掘削を行うことができるため、確実かつ効率的な掘削を行うことが可能となる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、このようにしてある程度まで削孔を形成してケーシングパイプ2を建て込んだ後で、このケーシングパイプ2の先端からさらに削孔を形成してゆくような場合、しかもこのケーシングパイプ2先端から続けて形成される削孔には、可能な限り大きな掘削径が要求されることが多い。しかるに、このような場合には、上述のようにケーシングパイプ2を地盤に残したまま工具本体4を引き抜き、次いで一般的なダウンザホールビット等の掘削工具をケーシングパイプ2内に挿入してその先端から突出させ、該掘削工具によりケ−シングパイプ2から続けて削孔を形成してゆくのであるが、このケーシングパイプ2の先端には、該ケーシングパイプ2の内径よりも一段縮径した小さな内径部3Aのケーシングトップ3が取り付けられたままであり、従って続けて削孔を形成する上記ダウンザホールビット等の掘削工具の外径も、このケーシングトップ3の内径部3Aの内径より小さなものとならざるを得ない。このため、従来はこの続けて形成される削孔に大きな掘削径を確保するにも自ずと限度があった。
【0007】
本発明は、このような事情を鑑みてなされたもので、上述のように削孔を形成しつつこの削孔内にケーシングトップが先端に設けられたケーシングパイプを建て込み、さらにその先端から続けて削孔を形成する場合において、この続けて形成される削孔により大きな掘削径を確保することができ、しかも効率的な掘削工法を提供し、またかかる掘削工法に用いて好適なカッターを提供することを目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決して、このような目的を達成するために、本発明の掘削工法は、ケーシングパイプの先端に該ケーシングパイプの内径よりも小さな内径部を有するケーシングトップを設け、このケーシングパイプ内に掘削工具を挿入して上記ケーシングトップの先端から突出させるとともに上記ケーシングトップの内径部に先端側に向けて係合させて、この掘削工具により削孔を形成しつつ該削孔内に上記ケーシングパイプを建て込み、次いで上記掘削工具にカッターを取り付けて上記ケーシングパイプ内に挿入し、このカッターにより上記ケーシングトップの内径部を切削して取り除くことを特徴とする。従って、このようにケーシングパイプに挿入されたカッターによってケーシングトップの内径部が切削されて取り除かれることにより、その後にケーシングトップの内径と等しい外径の掘削工具をケーシングパイプ内に挿入してケーシングトップ先端から突出させ、より大きな掘削径の削孔を続けて形成することができるとともに、このカッターが、先の削孔を形成する際に用いられた掘削工具に取り付けられてケーシングトップ内径部を切削するものであることから、別にこのカッターを駆動して上記内径部の切削を行うための工具を用意する必要がなく、効率的である。
【0009】
また、本発明のカッターは、このような掘削工法に用いるカッターであって、上記ケーシングパイプ内に嵌挿可能な外径と、上記ケーシングトップの内径部に挿入される上記掘削工具の胴周部が嵌挿可能な内径とを有する円筒状のカッター本体を備え、このカッター本体に、上記ケーシングトップの内径部を切削する切刃を先端部に設けるとともに、当該カッター本体を上記掘削工具の胴周部に着脱可能とする取付部を設けたものであり、従って、掘削工具の胴周部を円筒状のカッター本体の内周部に嵌挿した上で上記取付部によりカッター本体を掘削工具に取り付けてケーシングパイプ内に嵌挿し、カッター本体ごと掘削工具を回転しつつ先端側に送りを与えることにより、このカッター本体先端部に設けられた切刃によってケーシングトップの内径部を切削して取り除くことができる。さらに、このカッター本体の内周に、上記掘削工具の胴周部に形成されたくり粉溝に挿入可能な突条部を形成すれば、この突条部を掘削工具の回転方向に上記くり粉溝に係合させることによってカッター本体の回転方向への取付剛性を向上させることができ、より効率的な切削を行うことができる。
【0010】
【発明の実施の形態】
図1および図2は本発明のカッターの一実施形態を示すものであって、このカッター11は、そのカッター本体12が図7および図8に示した上記掘削工具1の工具本体4に取付可能かつ上記ケーシングパイプ2に挿入可能とされて、ケーシングトップ3の内径部3Aを切削するようにされたものである。すなわち、本実施形態のカッター11は、そのカッター本体12が、掘削工具1の工具本体4の外形略円柱状の上記胴周部4Aが嵌挿可能な内径と、上記ケーシングパイプ2内に嵌挿可能な外径とを有する略円筒状に形成されており、また、このカッター本体12の内周部先端側には一段縮径するように段部12Aが形成されていて、当該カッター本体12内にその後端側から上記工具本体4の胴周部4Aを嵌挿して該工具本体4の上記段部4Bをカッター本体12の後端面に当接させた状態で、この工具本体4の先端面が上記段部12Aに当接するようになされている。
【0011】
また、このカッター本体12には、こうしてカッター本体12内に胴周部4Aを嵌挿して、工具本体4の先端面と段部4Bとをカッター本体12の段部12Aと後端面とに当接させた状態で、胴周部4Aの外周面に上記取付孔4D…が開口する位置に、これらの取付孔4D…とそれぞれ同軸となるように該取付孔4D…と同数の取付孔12B…が形成され、本実施形態における取付部とされている。さらに、このカッター本体12の内周には、このようにカッター本体12に工具本体4を嵌挿して当接させた状態で、この工具本体4の胴周部4A外周に形成された上記くり粉溝4E…にそれぞれ挿入可能な突条12C…が形成されており、しかもこれらの突条12C…は、上記取付孔4D…,12B…同士を同軸配置した状態で、くり粉溝4Fの上記回転方向T側の壁面に当接可能とされている。そして、このカッター本体12の先端面には、超硬合金等の硬質材料より成る多数の切刃チップ13…が周方向に等間隔に植設されていて、その先端は、上記先端面の径方向に亙って該径方向視に二等辺三角形山型をなすようにこの先端面から突出させられ、切刃13Aをなしている。
【0012】
次に、このようなカッター11を用いた場合の、本発明の掘削工法の一実施形態について、図3ないし図6を用いて説明する。本実施形態では、まず上記掘削ビット5…を工具本体4の先端に取り付けた掘削工具1によって上述のように地盤Gに削孔Hを形成しつつ、この削孔Hに、先端にケーシングトップ3が接合されたケーシングパイプ2を建て込んだ後、一旦掘削ビット5…を縮径させて掘削工具1をケーシングパイプ2から引き抜き、上記取付ピン6…を取付孔4D…から抜き出して掘削ビット5…を工具本体4から取り外し、これに代えて図3および図4に示すように上記カッター11を取り付ける。
【0013】
すなわち、取付ピン6を抜き出して掘削ビット5…を取り外した状態では、工具本体4の胴周部4A外周に取付孔4D…が開口したままであるので、これに取付孔12B…が同軸となるように、カッター本体12の内周部に上記胴周部4Aを嵌挿して、工具本体4の先端面、段部4B、およびくり粉溝4E…の上記壁面とカッター本体12の段部12A、後端面、および突条12C…とをそれぞれ当接させた上で、上記取付ピン6よりもやや長い取付ピン14を、同軸とされた上記取付孔12B…,4D…に嵌挿することにより、カッター本体12を係止して掘削工具1に取り付ける。従って、この状態で工具本体4の先端面を下向きにしてもカッター本体12が抜け外れることはない。なお、こうして嵌挿された取付ピン14の外周端は、カッター本体12の外周面よりも突出することはない。
【0014】
次いで、こうしてカッター本体12が工具本体4に取り付けられた掘削工具1を再びケーシングパイプ2内に挿入し、上記ロッドによって回転させながら軸線O方向に前進させて適当な送りを与えることにより、図5に示すようにカッター本体12先端の切刃13A…がケーシングトップ3の内径部3Aにその後端側から食い付いて該内径部3Aを切削し、これによって切屑が生成されながらこの内径部3Aが取り除かれていって、この切刃13A…がケーシングトップ3の先端に達したところで、このケーシングトップ3の内径がカッター本体12の外径、すなわちケーシングパイプ12の内径と略等しい大きさに形成される。従って、その後に再びカッター11ごと掘削工具1をケーシングパイプ2から引き抜き、これに代えて例えば図6に示すようにダウンザホールビット等の他の掘削工具15をケーシングパイプ2内に挿入して先端のケーシングトップ3から突出させ、掘削を再開することにより、上記削孔Hに続けて削孔hを形成してゆくことができる。
【0015】
従って、このような掘削工法によれば、ケーシングトップ3の内径部3Aが切削されて取り除かれることにより、上記削孔Hに続く削孔hを形成する掘削工具15を、その外径がケーシングパイプ2内に挿入可能な最大限の大きさのものとすることができるので、該削孔hの掘削径もケーシングパイプ2の内径と略同じ大きさにまで広げることが可能となり、より大きな掘削径を確保することができる。そして、上記構成の掘削工法においては、このケーシングトップ3の内径部3Aを切削するカッター11が、先の削孔Hを形成する際に用いられた掘削工具1に取り付けられるものであり、例えばケーシングトップ3の内径部3Aを切削するためだけにケーシングパイプ2内に嵌挿可能な外径の円柱状のカッターを別に用意したりするのに比べ、効率的かつ経済的である。また、ケーシングトップ3の切削が終了した工具本体4は、カッター本体12を取り外して再び掘削ビット5…を取り付けることにより、削孔を形成する掘削工具1として使用可能である。しかも、本実施形態では、この掘削工具1がロッドを介して軸線O回りに回転されながら前進して削孔Hを形成するものであるのに対し、上記カッター11も回転されながら前進して切刃13Aにより切削を行うものであるので、ハンマによる打撃力は作用しないにしても、掘削時と同様の掘削工具1の操作によって切削も行うことができ、一層効率的である。
【0016】
一方、このような掘削工法に用いられる上記構成のカッター11においては、そのカッター本体12が、ケーシングパイプ2内に嵌挿可能な外径と、ケーシングトップ3の内径部3Aに挿入される上記掘削工具1の工具本体4の胴周部4Aが嵌挿可能な内径とを有する円筒状に形成されており、その先端に切刃13A…が設けられるとともに、取付部としての上記取付孔12B…に嵌挿される取付ピン14…によって工具本体4に着脱可能に取り付けられるので、上述したようにこの工具本体4を回転させつつ前進させることにより、カッター本体12も一体に回転・前進させられて上記内径部3Aを切削することが可能となる。また、本実施形態では、このように円筒状のカッター本体12内に工具本体4の胴周部4Aが嵌挿されることにより、カッター本体12の径方向へのがたつきを防ぐとともに、カッター本体12の中心線を軸線Oに正確に一致させることができ、従って上記内径部3Aに削り残しを生じたり、逆にケーシングトップ3を必要以上に削り落としすぎたりすることがなく、続いて削孔hを形成する上記掘削工具15を確実かつ円滑にケーシングトップ3の先端から突出させることができる。しかも、本実施形態では上記取付ピン14…が、掘削工具1の工具本体4に掘削ビット5…を係止するための取付孔4D…に嵌挿されてカッター本体12を着脱可能に取り付けているので、この工具本体4側に、カッター本体12を着脱可能に取り付けるための上記取付部に対応する被取付部を改めて形成したりする必要がなく、より効率的である。
【0017】
さらに、本実施形態のカッター11では、このように円筒状に形成されて工具本体4の胴周部4Aが嵌挿されるカッター本体12の内周部に、この胴周部4Aに形成されたくり粉溝4E…に挿入可能な突条部12C…が形成されており、上述のように取付孔4D…,12B…を同軸にして取付ピン14…によりカッター本体12を工具本体4に取り付けた状態で、これらの突条部12C…がくり粉溝4E…の回転方向T側を向く壁面に当接可能とされている。このため、本実施形態によれば、この突条部12C…とくり粉溝4E…との当接によって、工具本体4からカッター本体12に回転トルクを確実に伝えて安定した切削を行うことができるとともに、切削時にカッター本体12に回転方向T後方側に作用する負荷を受け止めることができてカッター本体12の取付剛性の向上を図ることができ、上記取付ピン14…に過大な負荷が作用して折損を生じたりするような事態を防止することができる。しかも、本実施形態では、上述の取付状態においてカッター本体12の内周部先端側の段部12Aと後端面とが工具本体4の先端面と段部4Bとにも当接可能とされており、切削時に工具本体4からカッター本体12に軸線O方向先端側へのスラスト力も確実に伝えることができるとともに、カッター本体12に作用する軸線O方向後端側に向けての負荷を受け止めて、さらに安定した切削を行うことができる。
【0018】
なお、本実施形態では、このカッター本体12に植設された切刃チップ13の先端が径方向視に二等辺三角形山型をなしていて、これにより、その切刃13Aには負のアキシャルレーキ角が与えられることとなるが、例えばこの切刃チップ13の先端部分を径方向視に直角三角形山型にして切刃13Aのアキシャルレーキ角を0°としたり、あるいはこの切刃13Aから回転方向T側を向くように延びる側面(すくい面)を先端側に向かうに従い回転方向T側に向かうように傾斜させて切刃13Aに正のアキシャルレーキ角を与えるようにしてもよい。また、切刃チップ13の径方向の幅、すなわち切刃13Aの幅は上記実施形態のまま、カッター本体12の外径をケーシングパイプ2の内径よりも僅かに小さくし、この切刃チップ13の外周側部分がカッター本体12の外周面から突出するようにしてもよい。
【0019】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明の掘削工法によれば、削孔を形成する際に使用した掘削工具にカッターを取り付けて、ケーシングトップの内径部を切削して取り除くことにより、この削孔に続いて形成される削孔に大きな掘削径を確保することができるとともに、先の掘削に使用した掘削工具を利用して切削を行うことができるので効率的である。また、このような掘削工法に用いられる本発明のカッターによれば、そのカッター本体に掘削工具の胴周部を嵌挿して取付部によって着脱可能に取り付けることにより、この掘削工具を回転しながら前進させることによって上記ケーシングトップの内周部を切削することができ、さらにこのカッター本体の内周部に、掘削工具外周のくり粉溝に挿入可能な突条部を設ければ、掘削工具からの回転トルクを確実にカッター本体に伝えて安定した切削を行うことが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施形態のカッター11を示す正面図である。
【図2】 図1に示すカッター11の側面図である。
【図3】 図1および図2に示すカッター11を掘削工具1に取り付けた場合の正面図である。
【図4】 図1および図2に示すカッター11を掘削工具1に取り付けた場合の側面図である。
【図5】 本発明の掘削工法の一実施形態を説明する図である。
【図6】 本発明の掘削工法の一実施形態を説明する図である。
【図7】 本発明に係わる掘削工具1の正面図である。
【図8】 図7に示す掘削工具1の側面図である。
【符号の説明】
1,15 掘削工具
2 ケーシングパイプ
3 ケーシングトップ
3A ケーシングトップ3の内径部
4 工具本体
4A 胴周部
4B,12A 段部
4D,12B 取付孔(取付部)
4E くり粉溝
5 掘削ビット
6,14 取付ピン
11 カッター
12 カッター本体
12C 突条
13A 切刃
O 掘削工具1の回転軸線
T 掘削工具1の回転方向
Claims (3)
- ケーシングパイプの先端に該ケーシングパイプの内径よりも小さな内径部を有するケーシングトップを設け、このケーシングパイプ内に掘削工具を挿入して上記ケーシングトップの先端から突出させるとともに上記ケーシングトップの内径部に先端側に向けて係合させて、この掘削工具により削孔を形成しつつ該削孔内に上記ケーシングパイプを建て込み、次いで上記掘削工具にカッターを取り付けて上記ケーシングパイプ内に挿入し、このカッターにより上記ケーシングトップの内径部を切削して取り除くことを特徴とする掘削工法。
- 請求項1記載の掘削工法に用いるカッターであって、上記ケーシングパイプ内に嵌挿可能な外径と、上記ケーシングトップの内径部に挿入される上記掘削工具の胴周部が嵌挿可能な内径とを有する円筒状のカッター本体を備え、このカッター本体に、上記ケーシングトップの内径部を切削する切刃が先端部に設けられるとともに、当該カッター本体を上記掘削工具の胴周部に着脱可能とする取付部が設けられていることを特徴とするカッター。
- 上記カッター本体の内周には、上記掘削工具の胴周部に形成されたくり粉溝に挿入可能な突条部が形成されていることを特徴とする請求項2に記載のカッター。
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