JP2002013379A - 掘削工具 - Google Patents

掘削工具

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JP2002013379A
JP2002013379A JP2000356323A JP2000356323A JP2002013379A JP 2002013379 A JP2002013379 A JP 2002013379A JP 2000356323 A JP2000356323 A JP 2000356323A JP 2000356323 A JP2000356323 A JP 2000356323A JP 2002013379 A JP2002013379 A JP 2002013379A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 インナーロッドからの打撃力を伝達する伝達
面を大きく確保してこの伝達面が単位面積当たりの荷重
を低減し、硬岩帯を削孔する場合などでもこの伝達面の
摩耗を抑える。 【解決手段】 円筒状のケーシングパイプ11の先端
に、概略有底円筒状なす掘削ビット21を、その底部2
1Aを先端側に向けて同軸かつその軸線O回りに回転可
能に取り付けるとともに、ケーシングパイプ11内に挿
入されたインナーロッドの先端には、掘削ビット21の
内周部に軸線O方向に挿脱自在とされるとともに挿入状
態において掘削ビット21と軸線O回りに一体回転可能
とされるデバイス20を取り付け、掘削時にこのデバイ
ス20の先端面20Dが掘削ビット21の底部21Aの
後端側を向く面21Eに当接可能とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、円筒状のケーシン
グパイプ内に挿入されたインナーロッドの先端に掘削ビ
ットが取り付けられて、この掘削ビットにより削孔を形
成しつつその削孔内に上記ケーシングパイプを挿入して
ゆく掘削工具に関するものである。
【0002】
【従来の技術】この種の掘削工具として、本発明の発明
者らは、先に特願平11−324647号において図1
1に示すようなものを提案している。この掘削工具で
は、ケーシングパイプ1の先端にリングビット2が軸線
O回りに回転自在に取り付けられるとともに、このケー
シングパイプ1内に挿入されたインナーロッド(図示
略)の先端にはインナービット3がその先端を上記リン
グビット2の内周から突出させて取り付けられ、このイ
ンナービット3はリングビット2に対して軸線O回りに
係合可能かつ軸線O方向に後端側から挿脱自在とされて
いる。また、このインナービット3はその外径が後端側
に向けて拡径する多段状に形成されており、先端側の段
部4はリングビット2の後端部5に、また後端側の段部
6はケーシングパイプ1の先端に接合されたケーシング
トップ7の後端部8にそれぞれ当接可能とされている。
【0003】しかして、このような掘削工具において
は、上記インナーロッドに軸線O回りの回転力と該軸線
O方向先端側に向けての打撃力とを与えることにより、
上記回転力によってインナービット3とリングビット2
とが一体に回転させられるとともに、上記打撃力は直接
的にインナービット3に、また上記段部4,6から後端
部5,8を介してリングビット2とケーシングパイプ1
とにも伝えられ、こうして回転打撃力を受けるリングビ
ット2とインナービット3とによって削孔が形成される
一方、打撃力だけを受けるケーシングパイプ1がこの削
孔内に挿入されてゆく。また、所定の深さまで削孔が形
成されてケーシングパイプ1が挿入された後は、上記イ
ンナービット3ごとインナーロッドを引き抜くことによ
り、先端にリングビット2を残したままケーシングパイ
プ1によって削孔の内周を保護してその崩落を防いだり
することができる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、このように
上記掘削工具においては、インナーロッドからインナー
ビット3に与えられた打撃力が上記段部4と後端部5を
介してリングビット2に伝えられるようになされている
が、このインナービット3は、所定の内径のケーシング
パイプ1内を通して挿入されるものであるため、その外
周に形成可能な段部4の大きさは自ずと制限されざるを
得ない。従って、この段部4とこれが当接するリングビ
ット2の後端部5との当接面、すなわち上記打撃力を伝
達する伝達面もあまり大きく確保することはできず、こ
れとは逆に上記打撃力によってこの伝達面が受ける単位
面積当たりの荷重は大きくなるため、例えば削孔を形成
すべき地層の途中に硬岩帯が存在していてこれら段部4
と後端部5とに過大な荷重が作用すると、その上記伝達
面に著しい摩耗が生じてその後の打撃力の伝達効率が損
なわれ、工具寿命の短縮を招くおそれがある。
【0005】本発明は、このような事情を鑑みてなされ
たもので、インナーロッドからの打撃力を伝達する伝達
面を大きく確保してこの伝達面が単位面積当たりの荷重
を低減し、硬岩帯を削孔する場合などでもこの伝達面の
摩耗を抑えることが可能な掘削工具を提供することを目
的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決して、こ
のような目的を達成するために、本発明は、円筒状のケ
ーシングパイプの先端に、概略有底円筒状なす掘削ビッ
トを、その底部を先端側に向けて同軸かつその軸線回り
に回転可能に取り付けるとともに、上記ケーシングパイ
プ内に挿入されたインナーロッドの先端には、上記掘削
ビットの内周部に上記軸線方向に挿脱自在とされるとと
もに挿入状態において該掘削ビットと上記軸線回りに一
体回転可能とされるデバイスを取り付け、掘削時にこの
デバイスの先端面が上記掘削ビットの底部の後端側を向
く面に当接可能となるようにしたことを特徴とする。従
って、このように構成された掘削工具においては、掘削
時には上記掘削ビットにインナーロッドからデバイスを
介して回転力が与えられるとともに、このデバイスの先
端面と掘削ビット底部の後端側を向く面とが上記伝達面
として打撃力が与えられるので、従来のようなインナー
ビット外周の段部を介しての伝達に比べて大きな伝達面
積を確保することができる。なお、削孔後にはこのデバ
イスごとインナーロッドを引き抜くことにより、従来の
掘削工具のリングビットと同様に掘削ビットを先端に残
したままケーシングパイプを削孔内に挿入した状態とす
ることができる。
【0007】ここで、このような有底円筒状の掘削ビッ
トを備えた掘削工具において、削孔時に生成されるくり
粉を効率的に削孔内から排出するには、上記デバイスの
外周に上記ケーシングパイプ内を後端側に向けて延びる
凹溝を形成するとともに、上記掘削ビットには、上記底
部の先端側を向く面に開口して上記挿入状態において上
記凹溝に連通する連通路を形成し、これら連通路から凹
溝を介してくり粉をケーシングパイプ内を通して排出す
るのが望ましい。また、上記掘削ビットの底部の先端側
を向く面を、その中央部が先端側に一段突出するように
形成すれば、この中央部が先に食い付くことによって崩
落し易くなった地層を、この中央部の周りの部分によっ
て掘り進んで削孔を形成することができ、効率的な掘削
を図ることができる。さらに、上記デバイスとインナー
ロッドとの間にダウンザホールハンマーを介装して、こ
のダウンザホールハンマーによってデバイスを打撃する
ことにより、上記掘削ビットとケーシングパイプとに上
記軸線方向先端側に向けての打撃力を与えるようにすれ
ば、ケーシングパイプには引っ張り力しか作用しなくな
るので、削孔の深さが深かったり粘度層を掘削したりす
るような場合や、あるいはケーシングパイプの肉厚を十
分に確保することができないような場合でも、確実な掘
削を行うことが可能となる。
【0008】
【発明の実施の形態】図1ないし図3は、本発明の第1
の実施形態を示すものである。本実施形態においてケー
シングパイプ11は、必要に応じて順次継ぎ足される円
管状のパイプ本体12…の先端に円筒状のケーシングト
ップ13が溶接により同軸に取り付けられて構成され、
このケーシングパイプ11の内周には、先端にスタビラ
イザー14を備えた中空のインナーロッド15が、やは
り必要に応じて順次継ぎ足されて上記ケーシングパイプ
11の中心軸線Oと同軸に挿入される。また、このイン
ナーロッド15の最後端には、掘削時に軸線O回りに回
転方向Tに向けての回転力と軸線O方向先端側に向けて
の打撃力とを該インナーロッド15に与えるドリフター
のシャンクロッド16が、スイベル17を介して連結さ
れるとともに、ケーシングパイプ11最後端のパイプ本
体12には、その後端部を保護する保護キャップ18を
介して該ケーシングパイプ11に上記打撃力のみを与え
るフロントアダプター19が上記スイベル17との間に
介装されている。そして、このインナーロッド15の先
端の上記スタビライザー14先端にはデバイス20が取
り付けられるとともに、このデバイス20のさらに先端
には、掘削ビット21がその先端をケーシングトップ1
3の先端から突出させて設けられている。
【0009】ここで、図3に示すように、上記ケーシン
グトップ13は、その後端部が、先端部に対して内外径
とも一段縮径するように形成されるとともに、その後端
縁には後端側に向けて漸次拡径するテーパ部13Aが形
成されており、この後端部を最先端のパイプ本体12の
内周に嵌挿した上で、上記先端部の後端を該パイプ本体
12の先端に突き合わせて溶接されることにより取り付
けられている。また、このケーシングトップ13の先端
部はその内外径がパイプ本体12の内外径と略等しくさ
れ、この先端部の内周面の先端側の端部には、先端側に
向けて漸次拡径するテーパ面状に面取りされた傾斜面1
3Bが形成されるとともに、この傾斜面13Bよりも後
端側の該先端部における軸線O方向略中央には、この内
周面を該軸線O回りに周回するように環状溝22が形成
されており、この環状溝22は、その溝底の位置が軸線
Oに対する径方向において上記傾斜面13Bの先端側の
最も拡径した位置と略等しくされるとともに、その軸線
O方向の幅は溝深さよりも十分大きくされ、軸線Oを含
む断面おいて上記径方向に偏平した内周側に開口する
「コ」字状をなしている。
【0010】一方、上記デバイス20は外径が3段に拡
縮径する外形略多段円筒状をなしていて、そのうち後端
側段部は最小径部とされ、この後端側段部の外周には、
上記スタビライザー14先端の雌ネジ部にねじ込まれる
雄ネジ部20Aが形成されている。また、このデバイス
20外周の中央段部は最大径部とされて、その外径はケ
ーシングパイプ11の上記パイプ本体12の内径よりも
小さく、かつケーシングトップ13の上記後端部の内径
よりは大きくされており、この中央段部の先端側を向く
面は、ケーシングトップ13の上記テーパ部13Aがな
すテーパ角と等しい角度で先端側に向かうに従い漸次縮
径するテーパ部20Bとされていて、掘削時にはこれら
のテーパ部13A,20Bが互いに当接された状態とさ
れる。なお、この多段円筒状をなすデバイス20の内周
部20Cは、該デバイス20の全長に亙って略等しい内
径とされている。
【0011】さらに、上記テーパ部20Bよりも先端側
の段部は、その外径が上記ケーシングトップ13の後端
部内に嵌挿可能な大きさとされており、この先端側段部
の外周には、溝深さの浅い複数条(本実施形態では3
条)の係合溝23と、これよりも溝深さの深いやはり複
数条(本実施形態では係合溝20と同数の3条)の凹溝
24とが、それぞれ軸線Oに平行に延びるように、かつ
周方向に互いに等間隔となるように、しかも、係合溝2
3の回転方向T側に凹溝24が隣接するように形成され
ている。このうち、係合溝23は、その先端がデバイス
20の先端面20Dに開口して均一な深さで後端側に延
びた後に上記中央段部の手前で外周側に切れ上がるよう
に形成されている一方、凹溝24は、やはりデバイス2
0の先端面20Dに開口して上記係合溝23よりも僅か
に深い均一な深さで後端側に延びた後、上記中央段部の
後端側で僅かに外周側に切れ上がってこの中央段部の後
端側を向く面に開口するように形成されている。なお、
各凹溝24…の底面には、上記内周部20Cから外周側
に向かうに従い後端側に向かうように傾斜して分岐させ
られた分岐孔20Eが開口させられている。さらに、こ
のデバイス20の上記先端面20Dは、軸線Oに垂直な
平坦面に形成されている。
【0012】また、上記掘削ビット21は、概略有底円
筒状に形成されており、その底部21Aの外径はケーシ
ングパイプ11の外径よりも大きくされるとともに、円
筒部21Bは、外径がケーシングトップ13の上記先端
部の内周に嵌挿可能、かつ内径はデバイス20の上記先
端側段部が嵌挿可能な大きさとされ、上記底部21Aを
先端側に向けるとともに、円筒部21Bをケーシングト
ップ13の上記先端部の内周とデバイス20の上記先端
側段部の外周との間に画成される円筒状の間隙部に嵌挿
させて、上記軸線Oと同軸にケーシングパイプ11の先
端に取り付けられている。ここで、上記底部21Aの先
端側を向く面、すなわち当該掘削ビット21の先端面2
1Cは、その中央部21Dが先端側に向けて略円板状に
一段突出するように形成されており、この中央部21D
の先端面およびその外周縁と、該中央部21Dの周りの
上記先端面21Cおよびその周縁とに、超硬合金等の硬
質材料により形成されたチップ25が多数植設されてい
る。なお、本実施形態ではこのチップ25は、該掘削ビ
ット21の表面から突出する先端部が球面状の頂部を有
する略円錐状のスパイクタイプのものとされている。
【0013】さらにまた、この掘削ビット21の上記円
筒部21Bの外周面には、その軸線O方向中央よりも僅
かに後端側に、該軸線Oを中心としてこの外周面を軸線
O回りに周回するように延びる環状溝26が形成されて
おり、この円筒部21Bをケーシングトップ13の先端
部内周に嵌挿することによってこの環状溝26とケーシ
ングトップ13の内周面の上記環状溝22とが合致して
画成される環状孔27には、軸線Oに対する径方向に弾
性変形可能な係止部材28が介装されている。ここで、
上記環状溝26は、軸線Oを含む断面おいて外周側に開
口する「コ」字状をなし、その溝深さは上記環状溝22
よりも深くされるとともに軸線O方向の溝幅は環状溝2
2よりも十分小さくされており、従ってこれら環状溝2
2,26によって画成される上記環状孔27は、環状溝
26が環状溝22の軸線O方向略中央部に位置した状態
において、該軸線Oを含む断面が上記径方向に偏平した
T字状をなすように形成される。
【0014】また、上記係止部材28は、本実施形態で
はバネ鋼等の適当な弾性と十分な強度とを備えた材質に
よって形成された円環を周方向に一部切り欠いた形状
の、いわゆるC型止め輪であって、その断面は、上記環
状溝26に嵌合可能な軸線O方向の幅と環状溝26の溝
深さに等しい上記径方向の厚さとを有する方形状に形成
されており、さらに該係止部材28に負荷がかかってい
ない自然状態において、該係止部材28の外径は、円筒
部21Bの外径やケーシングトップ13の先端部の内径
よりも大きく、軸線Oを中心とした環状溝22の溝底面
の内径と略等しくなるように設定されるとともに、この
自然状態における係止部材28の内径は、軸線Oを中心
とした環状溝26の溝底面の外径よりも大きく、かつ円
筒部21Bの外径よりは小さくなるように設定されてい
る。従って、環状孔27に介装された係止部材28は略
上述の自然状態とされ、全周的に、その径方向内周部側
が軸線O方向に環状溝26に嵌合するとともに、外周部
側は環状溝22内に突出してその溝底面に摺接した状態
とされる。
【0015】さらに、この円筒部21Bの内周面には、
上記底部21Aの後端側を向く面、すなわちこの円筒部
21B内周の底面21Eから軸線Oに平行に後端側に延
びる突条29が、デバイス20の上記係合溝23…と同
数(本実施形態では3条)、周方向に等間隔に形成され
ている。これらの突条29…は、それぞれその周方向の
幅が上記係合溝23の幅と略等しくされるとともに、上
記円筒部21Bの内周面からの突出高さは係合溝23の
デバイス20先端側段部外周面からの溝深さよりも僅か
に小さな高さで均一とされていて、これらの突条29…
を係合溝23…に収容することにより、デバイス20
は、その先端側段部が掘削ビット21の円筒部21B内
周に挿脱自在とされ、かつ挿入状態においては上記回転
方向Tに向けて掘削ビット21と一体回転可能とされ
る。
【0016】一方、上記底部21Aには、上記底面21
Eの中央部から先端側に向けて一段凹む断面円形の凹所
30が形成されてデバイス20の内周部20Cに連通可
能とされており、この凹所30から上記先端面21Cに
かけては、軸線Oに平行な1の噴出孔30Aが上記中央
部21D内周側の軸線Oから僅かに外周側に外れた位置
に開口するように、また先端側に向かうに従い外周側に
向かうように傾斜した3つの噴出孔30B…が上記中央
部21Dの周りの先端面21C内周に周方向に等間隔に
開口するように、それぞれ形成されている。そして、こ
の掘削ビット21の底部21Aの上記底面21Eもま
た、デバイス20の上記先端面20Dと同様に軸線Oに
垂直な平坦面とされている。
【0017】さらにまた、この底部21Aには、上記底
面21Eの外周側縁部において上記突条29…の回転方
向T側に隣接する位置から上記先端面21Cにかけて、
軸線Oに直交する断面が周方向に延びる長円状をなす貫
通孔31…が、それぞれ軸線O方向には該軸線Oに平行
に延びるように形成されている。ここで、これらの貫通
孔31…は、それぞれその周方向の長さが上記凹溝24
の周方向の長さと略等しくされるとともに、その内周面
のうち外周側を向く部分までの軸線Oからの距離が上記
凹溝24の外周側を向く底面までの軸線Oからの距離と
略等しく、またこの内周面のうち内周側を向く部分まで
の軸線Oからの距離はデバイス20の上記先端側段部の
外径と略等しくなるようにされていて、後述する挿入状
態において上記凹溝24に連通する本実施形態において
の連通路とされている。なお、これらの貫通孔31…
は、上記先端面21Cにおいては、先端側に一段突出す
る円板状の上記中央部21Dの外周面とこの中央部21
Dの周りの先端面21C部分とが交差する円周上に開口
させられていて、この貫通孔31の内周側の部分は上記
中央部21Dの外周面を切り欠くようにしてこの中央部
21Dの先端面にまで延設されている。
【0018】このような掘削工具においては、ケーシン
グパイプ11先端のケーシングトップ13内周に、上述
のように環状溝26に係止部材28が装着された掘削ビ
ット21の上記円筒部21Bを先端側から嵌挿すること
により、この係止部材28がケーシングトップ13の先
端側内周の傾斜面13Bに乗り上げて案内されるように
弾性的に縮径するので、さらにそのまま円筒部21Bを
後端側に挿入すると、上記環状溝26がケーシングトッ
プ13内周の環状溝22と合致したところで、係止部材
28がその弾性によって拡径することにより元の自然状
態に復帰してその外周部が環状溝22側に嵌まり込み、
これら環状溝22,26によって画成された環状孔27
に係止部材28が介装された状態で、掘削ビット21
は、その上記底部21Aがケーシングパイプ11の先端
開口部を塞ぐように先端側に向けられて、該ケーシング
パイプ11の先端に上記軸線Oと同軸に取り付けられ
る。従って、この状態で掘削ビット21はケーシングパ
イプ11に対し、軸線O回りには回転自在とされるとと
もに、軸線O方向先端側に向けては係止部材28が環状
溝22の先端縁に当接したところでその移動が拘束され
て係止される。
【0019】そして、こうしてケーシングパイプ11の
先端に掘削ビット21が取り付けられた状態で、先端に
上記デバイス20が取り付けられたインナーロッド15
を回転方向Tに回転させつつケーシングパイプ11内に
後端側から挿入して、上記テーパ部13A,20B同士
が当接するまで前進させることにより、上記係合溝23
…に突条29…が嵌め込まれながらデバイス20の先端
側段部が掘削ビット21の円筒部21B内周に挿入され
る。従って、この挿入状態においてデバイス20は、上
記回転方向Tに掘削ビット21と係合して一体回転可能
とされるとともに、ケーシングパイプ11とはテーパ部
13A,20Bの当接によって軸線O方向先端側に一体
に前進可能とされる。しかして、このとき掘削ビット2
1は、軸線O方向後端側に向けては上記底面21Eがデ
バイス20の上記先端面20Dに当接したところでその
軸線O方向後端側に向けての移動が拘束されるようにな
されており、すなわち掘削時に上記挿入状態においてこ
の掘削ビット21を地層に接地した状態で、デバイス2
0の先端面20Dが掘削ビット21の底部21Aの後端
側を向く上記底面21Eに当接可能とされている。ま
た、上記挿入状態において、ともに上記係合溝23と突
条29との回転方向T側に隣接するデバイス20の凹溝
24と掘削ビット21の貫通孔31とは、周方向の位置
が一致して上述のように互いに連通させられることとな
る。
【0020】従って、この状態で上記シャンクロッド1
6からスイベル17、インナーロッド15およびスタビ
ライザー14を介してデバイス20に回転打撃力を与え
ることにより、掘削ビット21には上記係合溝23…お
よび突条29…を介しての回転力と上記先端面20Dお
よび底面21Eを介しての打撃力とが伝えられ、その上
記先端面21Cに植設されたチップ25…により削孔が
形成されるとともに、ケーシングパイプ11には上記フ
ロントアダプター19からの打撃力と上記テーパ部13
A,20Bを介しての打撃力とが伝えられ、掘削ビット
21によって形成された上記削孔にこのケーシングパイ
プ11が挿入されてゆく。なお、掘削中は、上記スイベ
ル17からインナーロッド15およびスタビライザー1
4の内周部を通してデバイス20の内周部20Cに圧縮
空気等が供給され、掘削ビット21の上記凹所30から
噴出孔30A,30B…を通って削孔内に噴出させられ
るとともに、掘削時に生成されたくり粉は、この圧縮空
気等により、互いに連通した上記貫通孔31…から凹溝
24…を介してケーシングパイプ11内のデバイス20
の後端側に送り出され、さらにこのケーシングパイプ1
1内のインナーロッド15との間を通ってスイベル17
から排出される。また、掘削後は、デバイス20ごとイ
ンナーロッド15を後退させてケーシングパイプ11か
ら引き抜くことにより、掘削ビット21を孔底に残した
まま削孔内にケーシングパイプ11が挿入された状態と
することができる。
【0021】このように、上記構成の掘削工具において
は、掘削時にデバイス20の先端面20Dが掘削ビット
21の底部21Aの後端側を向く底面21Eに当接可能
とされていて、デバイス20に与えられた打撃力はこれ
ら先端面20Dから底面21Eに伝えられることとな
り、すなわち該先端面20Dと底面21Eとが打撃力の
伝達面となる。このため、従来のインナービットとリン
グビットとの外周に設けられた段部や後端部を伝達面と
して打撃力を伝えるのに比べ、デバイス20の内周部2
0Cや掘削ビット21の凹所30の開口面積を除いても
この伝達面の面積を大きく確保することができ、従って
この伝達面に作用する単位面積当たりの荷重は低減する
ことができるので、例えば削孔を形成すべき地層の途中
に硬岩帯が存在していたりして、掘削時に過大な荷重が
これらの伝達面に作用したとしても摩耗が生じたりする
のを防ぐことができ、デバイス20や掘削ビット21の
寿命の延長を図ることができるとともに、所定の深さま
で削孔を形成してケーシングパイプ11を挿入するまで
効率的な掘削を行うことができる。
【0022】しかも、本実施形態では、これら伝達面と
される先端面20Dと底面21Eとがともに軸線Oに垂
直な平坦面とされているので、軸線O方向先端側に作用
する打撃力をより確実かつ効率的に伝達することが可能
となるとともに、過大な荷重によるこれらの伝達面の変
形や摩耗なども一層効果的に防止することができる。加
えて、本実施形態では、こうしてデバイス20から掘削
ビット21への打撃力の伝達面が外周側の段部や後端部
ではなく内周側の上記先端面20Dと底面21Eとされ
ることにより、デバイス20から掘削ビット21に上記
回転力を伝達する上記係合溝23…と突条29…との係
合面積も大きくすることができ、これによって回転力も
より確実かつ効率的に伝達することが可能となるととも
に、これらの係合面の上記回転力による単位面積当たり
の荷重の低減も図ることができるので、これらが相俟っ
てデバイス20や掘削ビット21の一層の長寿命化およ
び掘削の効率化を促すことが可能となる。
【0023】一方、本実施形態では、デバイス20の上
記係合溝23…の回転方向T側に隣接して凹溝24…が
設けられるとともに、掘削ビット21の底部21Aには
その先端面21Cに開口する貫通孔31…が連通路とし
て上記突条29…の回転方向T側に隣接するように形成
されていて、これらの突条29…を係合溝23…に収容
してデバイス20を掘削ビット21の円筒部21Bに挿
入した状態で、これらの貫通孔31…と凹溝24…とが
連通するようになされており、掘削時に生成されるくり
粉がこれら貫通孔31…および凹溝24…を通ってケー
シングパイプ11内を後端側に排出可能とされている。
従って、本実施形態によれば、その底部21Aがケーシ
ングパイプ11の先端を覆うように有底円筒状の掘削ビ
ット21が取り付けられる上記構成の掘削工具にあって
も、掘削時に削孔の孔底で生成されるくり粉を効率的に
後端側に送り出して確実に排出することができ、より円
滑な掘削を促すことが可能となる。
【0024】また、本実施形態では、多数のチップ25
…が植設されて削孔を形成する上記掘削ビット21の先
端面21Cの中央部21Dが、その周りの部分に対して
先端側に一段突出するように形成されており、削孔の孔
底にはまずこの突出した中央部21Dが該孔底の中央部
に先に食い付き、これによって崩壊し易くなったその周
囲の部分を中央部21Dの周りの先端面21C部分が掘
削するような形態となるため、さらに効率的な掘削を促
すことができる。しかも、本実施形態では、上述のよう
に掘削ビット21の先端面21Cに開口する上記貫通孔
31…が、この中央部21Dの外周面とその周りの部分
とが交差する円周上に開口させられていて、その内周側
の部分がこの中央部21Dの先端面にまで延設されてい
るので、この中央部21Dによる掘削によって生成され
たくり粉も、この貫通孔31…から凹溝24…に送り出
して確実に後端側に排出することができる。
【0025】次に、図4ないし図9を参照して本発明の
第2〜第4の実施形態について説明する。ただし、これ
ら第2〜第4の実施形態において、上記第1の実施形態
と共通する要素には同一の符号を配して説明を省略す
る。まず、図4および図5に示すのは本発明の第2の実
施形態に係わる掘削ビット41であって、この掘削ビッ
ト41は、第1の実施形態の掘削ビット21に代えてケ
ーシングパイプ11の先端に取付可能とされており、第
1の実施形態の掘削ビット21ではその先端面21Cに
植設されるチップ25が上述のようなスパイクタイプの
もののみとされているのに対し、このスパイクタイプの
チップ25…に加えて、先端が切妻状をなすチップ42
が複数(本実施形態では3つ)、その先端稜線部が軸線
Oから放射状に延びるようにして上記先端面21Cの外
周部に周方向に等間隔に植設されていることを特徴とす
る。しかるに、このような掘削ビット41を備えた第2
の実施形態の掘削工具においては、上記チップ42を設
けることにより、主たる掘削に供される上記チップ25
…の摩耗の進行を抑えることができるので、工具寿命の
さらなる延長を図ることができる。
【0026】また、上記第1、第2の実施形態では、そ
の掘削ビット21の先端面21Cの中央部21Dが先端
側に一段突出するように形成されるとともに、デバイス
20の凹溝24に連通する連通路として上記先端部21
Aを貫通する貫通孔31が掘削ビット21に形成されて
いたが、図6および図7に示す本発明の第3の実施形態
や図8および図9に示す本発明の第4の実施形態では、
その概略有底円筒状をなす掘削ビット51,52の底部
51A,52Aの先端側を向く面、すなわち先端面51
B,52Bが先端側に突出する中央部を有することがな
く、しかもこの底部51A,52Aに貫通孔31が形成
される代わりに、該掘削ビット51,52の外周に上記
先端面51B,52Bに開口して後端側に延びる凹溝5
3が形成されており、この凹溝53がデバイス54の外
周に形成された凹溝24に連通する連通路とされてい
る。従って、これら第3、第4の実施形態では、掘削ビ
ット51,52の円筒部51C,52Cの内周部に挿入
される上記デバイス54の先端部までには凹溝24が延
設されることはなく、このデバイス54先端部には、上
記円筒部51C,52C内周の突条29…を収容して回
転方向Tに係合せしめる係合溝24…が形成されている
だけである。
【0027】ここで、上記第3の実施形態においては、
上記凹溝53として、掘削ビット51の底部51A外周
に4条の凹溝部53A…が周方向に等間隔に形成される
とともに、円筒部51Cの外周には3条の凹溝部53B
…がやはり周方向に等間隔に形成され、このうち各一つ
ずつの凹溝部53A,53Bはその周方向の位置が一致
するようにされている。また、デバイス54の外周に
は、掘削ビット51の円筒部51C内周に挿入される部
分よりも後端側に、3条の上記凹溝24…がその周方向
の位置を上記挿入状態において上記凹溝部53B…に合
わせるように形成されており、これによって上記凹溝5
3が凹溝24に連通可能とされている。なお、この第3
の実施形態においては、掘削ビット51の上記先端面5
1Bにも、軸線Oから放射状に延びて外周側に向かうに
従い深くなる複数条の凹溝部53C…が形成されてお
り、これらの凹溝部53C…の少なくとも一部の外周
は、上記凹溝部53Aの先端に連通させられているとと
もに、掘削ビット51の上記凹所30から放射状に分岐
する上記噴出孔30B…は、この凹溝部53C…に開口
させられている。
【0028】一方、上記第4の実施形態においては、掘
削ビット52の外周に、その底部52Aから円筒部52
Cにかけて軸線O方向に延びる3条の上記凹溝53…が
形成されており、これらの凹溝53…とデバイス54外
周の3条の凹溝24…とが周方向の位置を合わせて連通
するようにされている。なお、これら第3、第4の実施
形態において、上記デバイス54の後端部には、図示さ
れないインナーロッドまたはその先端に取り付けられた
スタビライザーの先端部に形成される雄ネジ部がねじ込
み可能な雌ネジ部54Aが形成されている。また、上記
ケーシングトップ13の先端部から後端部に向けてその
内周が縮径する部分は、これら第3、第4の実施形態で
は軸線Oに沿った断面が凹曲線を有して後端側に向かう
に従い漸次縮径するようにされている。従って、このよ
うに構成された第3、第4の実施形態の掘削工具におい
ても、掘削時にはデバイス54の上記先端面20Dが掘
削ビット51,52の底部51A,52Aの後端側を向
く上記後端面21Eに当接可能とされることにより、第
1の実施形態と同様に工具寿命の延長および効率的な掘
削を図ることができるのは勿論、この掘削時に生成され
たくり粉は、上記凹溝53(凹溝部53A〜53C)…
を介してこれに連通するデバイス54外周の凹溝24…
に送り出されるので、円滑なくり粉の排出を促すことが
できる。
【0029】次に、図10は、本発明の第5の実施形態
を示すものであり、上記第1の実施形態と共通する部分
については、やはり同一の符号を配して説明を省略す
る。この第5の実施形態においては、図1に示した第1
の実施形態のスタビライザー14に代えてダウンザホー
ルハンマー61がデバイス20とインナーロッド15と
の間に介装されており、スイベル17からこのインナー
ロッド15の内周部を通して供給される圧縮空気によ
り、このダウンザホールハンマー61がデバイス20を
打撃して掘削ビット21とケーシングトップ13とに打
撃力が与えられるようになされている。従って、ケーシ
ングパイプ11は、第1の実施形態では、デバイス20
からの打撃もあるものの、その後端がフロントアダプタ
ー19によって打撃されることにより、専ら削孔内に押
し込まれるようにして挿入されていたのに対し、この第
5の実施形態では、先端のケーシングトップ13が上記
テーパ部13A,20Bを介してデバイス20によって
打撃されることのみにより、削孔内に引き込まれるよう
にして挿入されることとなる。
【0030】このように構成された第5の実施形態によ
れば、上記第1の実施形態と同様の効果を得ることがで
きるのは勿論、ケーシングパイプ11には引っ張り力し
か作用しないので、削孔の深さが深かったり粘度層を掘
削したりするような場合や、あるいはケーシングパイプ
11の肉厚を十分に確保することができないような場合
でも、確実な掘削を行うことが可能となる。すなわち、
専らケーシングパイプ11を後端側から打撃することに
よって削孔内に挿入する第1の実施形態による掘削にお
いては、例えば一般的には削孔の深さが45〜50m以
上、また粘土層においては17〜19m以上と深くなる
と、地盤から作用する圧力によってそれ以上ケーシング
パイプ11を削孔に挿入することが困難となり、無理に
打撃力を与えて挿入させようとして過大な圧縮力が作用
すると、ケーシングパイプ11の特にパイプ本体12に
十分な肉厚が確保されていなければ、ケーシングパイプ
11に座屈が生じたりするおそれがある。
【0031】ところが、これに対してこの第5の実施形
態の掘削工具による掘削においては、このケーシングパ
イプ11の削孔内への挿入が、削孔の孔底側に位置する
上記ダウンザホールハンマー61からの打撃力によって
行われるため、ケーシングパイプ11は孔底側から削孔
内に引き込まれるようにして挿入されることとなる。し
かるに、このようなケーシングパイプ11のパイプ本体
12やケーシングトップ13を構成する金属材(一般に
は鋼材)は、圧縮による座屈に対する強度よりも引っ張
りによる破断等に対する強度の方が一般的に高く、従っ
て削孔の深さが深くなった場合に大きな打撃力を与えて
も損傷することがなく、たとえ粘土層を掘削する場合で
も第1の実施形態より深い削孔内にケーシングパイプ1
1を挿入することが可能となるのである。また、逆に同
じ深さの削孔に挿入するのであれば、第1の実施形態に
比べて比較的安価な肉厚の薄いケーシングパイプ11を
使用することができ、経済的である。なお、このような
ダウンザホールハンマー61を用いた第5の実施形態に
おいても、これに加えて第1の実施形態と同様にドリフ
ターのシャンクロッド16からスイベル17およびフロ
ントアダプター19を介して、ケーシングパイプ11の
後端側からも打撃力を与えるようにしてもよい。
【0032】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
ケーシングパイプの先端に取り付けられた概略有底円筒
状の掘削ビットの底部の後端側を向く面に、この掘削ビ
ットの円筒部の内周に挿脱自在とされて該掘削ビットを
一体回転せしめるデバイスの先端面を当接可能とするこ
とにより、このデバイスに与えられる打撃力の掘削ビッ
トへの伝達面積を大きく確保して、例えば掘削すべき地
層に硬岩帯などが存在していてこの伝達面に過大な荷重
が作用した場合でも、その摩耗や変形を抑えて工具寿命
の延長を図るとともに、この打撃力を効率的に掘削ビッ
トに伝達することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1の実施形態を示す側断面図であ
る。
【図2】 図1に示す実施形態を先端側からみた拡大正
面図である。
【図3】 図2におけるXOX断面図である。
【図4】 本発明の第2の実施形態に係わる掘削ビット
41を示す側面図である。
【図5】 図4に示す掘削ビット41の正面図である。
【図6】 本発明の第3の実施形態を示す側断面図であ
る(ただし、ケーシングパイプ11の下側は図示が略さ
れている。)。
【図7】 図6におけるYY断面図である(ただし、ケ
ーシングパイプ11は図示が略されている。)。
【図8】 本発明の第4の実施形態を示す側断面図であ
る(ただし、ケーシングパイプ11の下側は図示が略さ
れている。)。
【図9】 図8におけるZZ断面図である(ただし、ケ
ーシングパイプ11は図示が略されている。)。
【図10】 本発明の第5の実施形態を示す側断面図で
ある。
【図11】 本発明の発明者らが先に提案した掘削工具
の先端部の側断面図である。
【符号の説明】
11 ケーシングパイプ 15 インナーロッド 20,54 デバイス 20D デバイスの先端面 21,41,51,52 掘削ビット 21A,51A,52A 掘削ビットの底部 21B,51C,52C 掘削ビットの円筒部 21C,51B,52B 掘削ビットの底部の先端側を
向く面 21D 掘削ビットの底部の先端側を向く面の中央部 21E 掘削ビットの底部の後端側を向く面 23 係合溝 24 凹溝 25,42 チップ 29 突条 31 貫通孔(連通路) 53 凹溝(連通路) 61 ダウンザホールハンマー O 軸線 T 掘削時の回転方向
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 吉田 和由 岐阜県安八郡神戸町大字横井字中新田1528 番地 三菱マテリアル株式会社岐阜製作所 内 Fターム(参考) 2D029 DC01 EC00 PA07 PB05 PC02

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 円筒状のケーシングパイプの先端に、概
    略有底円筒状なす掘削ビットがその底部を先端側に向け
    て同軸かつその軸線回りに回転可能に取り付けられると
    ともに、上記ケーシングパイプ内に挿入されたインナー
    ロッドの先端には、上記掘削ビットの内周部に上記軸線
    方向に挿脱自在とされるとともに挿入状態において該掘
    削ビットと上記軸線回りに一体回転可能とされるデバイ
    スが取り付けられ、掘削時にこのデバイスの先端面が上
    記掘削ビットの底部の後端側を向く面に当接可能とされ
    ていることを特徴とする掘削工具。
  2. 【請求項2】 上記デバイスの外周には上記ケーシング
    パイプ内を後端側に向けて延びる凹溝が形成されるとと
    もに、上記掘削ビットには、上記底部の先端側を向く面
    に開口して上記挿入状態において上記凹溝に連通する連
    通路が形成されていることを特徴とする請求項1に記載
    の掘削工具。
  3. 【請求項3】 上記掘削ビットの底部の先端側を向く面
    は、その中央部が先端側に一段突出させられていること
    を特徴とする請求項1または請求項2に記載の掘削工
    具。
  4. 【請求項4】 上記デバイスとインナーロッドとの間に
    はダウンザホールハンマーが介装されていて、このダウ
    ンザホールハンマーによってデバイスが打撃されること
    により、上記掘削ビットとケーシングパイプとに上記軸
    線方向先端側に向けての打撃力が与えられることを特徴
    とする請求項1ないし請求項3のいずれかに記載の掘削
    工具。
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