JP3750284B2 - 自動作曲装置および記録媒体 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、楽節毎の作曲条件を入力して楽曲を作曲する自動作曲装置に関し、特に簡単な操作で作曲条件を入力可能な自動作曲装置と、コンピュータ等により読み出して実行することにより当該自動作曲装置を構成するソフトウェアを記録した記録媒体とに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、作曲者の負担を軽減するために、自動作曲を行うための種々の自動メロディ生成装置が提案されている。この種の自動メロディ生成装置として、本出願人は、曲テンプレートに基づいてメロディを自動生成する自動メロディ生成装置を提案している(特願平8−132208号の特許願に添付した明細書および図面参照)。この自動メロディ生成装置では、使用者が設定した作曲条件に基づいて、予め記憶した複数の曲テンプレートから作曲条件に合致した曲テンプレートが検索、選択されるとともに、必要に応じて選択した曲テンプレートが修正され、検索および修正した曲テンプレートを用いてメロディが生成される。なお、「曲テンプレート」とは、1曲分のピッチパターンおよびリズムパターンを記憶したメロディの雛形であり、上位から楽曲全体、楽節、フレーズ、小節という順序で階層化された作曲条件を有する。
【0003】
上記自動メロディ生成装置では、作曲条件としては、楽曲全体に対して楽曲のジャンル(例えば8ビート)、メロディック(流れるようなメロディ)/リズミック(刻むようなメロディ)の別、テンポ、音域の幅、楽節数などを、楽節に対してフレーズ数、楽節の先頭コードおよび終了コードの組などを用いている。もちろん、フレーズや小節に対しても相応の作曲条件が設定されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、従来の自動メロディ生成装置では、作曲時や曲テンプレート生成時における使用者による作曲条件の入力作業は、各楽節毎に独立していた。すなわち、作曲条件の入力対象の楽節を一つずつ指定し、各楽節毎に、使用者が作曲条件を入力することになり、したがって、既に入力した楽節中のフレーズと同一または類似のフレーズを有する楽節の入力時には、既に入力済みの作曲条件を再入力せざるを得なかった。
【0005】
また、各楽節間の関係を体系的に表して作曲作業の効率化を図る1つの手法として、同一または類似のフレーズを有する複数のフレーズに同一または類似の楽節記号を付与する手法が考えられるが、前述したように作曲条件の入力作業は各楽節毎に独立しているので、楽節記号の付与も各楽節毎に独立して行われることになる。すなわち、楽曲全体における楽節記号の整合性をとる作業は使用者の負担とならざるを得ない。
この発明は上述した事情に鑑みてなされたもので、作曲作業にかかる手間を削減することができる自動作曲装置および記録媒体を提供することを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、本発明の自動作曲装置は、楽節記号と該楽節記号に1対1で対応する作曲条件とを楽節毎に入力して楽曲を作曲する自動作曲装置であって、使用者の指示に応じて複製元の楽節を指定する複製元指定手段と、使用者の指示に応じて複製先の楽節を指定する複製先指定手段と、前記複製元指定手段により指定された楽節の楽節記号および作曲条件を、前記複製先指定手段により指定された楽節に複製して入力する複製手段とを具備することを特徴としている(請求項1)。この構成によれば、ある楽節の楽節記号および作曲条件が複製手段によって他の楽節に入力される。
【0007】
また、上記構成に加えて、使用者の指示に応じて前記作曲条件を修正する作曲条件修正手段を設けても良い(請求項2)。この場合には、さらに、作曲条件の修正により、楽節記号と作曲条件との1対1の対応関係に矛盾が生じる場合に、楽節記号を修正して前記1対1の対応関係を保持する楽節記号連動手段を設けても良いし(請求項3)、修正された作曲条件を、該作曲条件を修正した楽節より後方に位置し、かつ該作曲条件を修正した楽節の楽節記号と同一の楽節記号を有する楽節に入力する作曲条件連動手段を設けても良いし(請求項4)、使用者の指示に応じて前記楽節記号を修正する楽節記号修正手段と、修正された楽節記号に対応する作曲条件の修正を使用者に促す警告手段とを設けるようにしても良い(請求項5)。
【0008】
また、本発明の自動作曲装置は、楽節記号と該楽節記号に1対1で対応する作曲条件とを楽節毎に入力して楽曲を作曲する自動作曲装置であって、使用者の指示に応じて前記作曲条件を修正する作曲条件修正手段と、前記作曲条件修正手段が作曲条件を修正することにより、楽節記号と作曲条件との1対1の対応関係に矛盾が生じる場合に、楽節記号を修正して前記1対1の対応関係を保持する楽節記号連動手段とを具備することを特徴としている(請求項6)。さらに、本発明の自動作曲装置は、楽節記号と該楽節記号に1対1で対応する作曲条件とを楽節毎に入力して楽曲を作曲する自動作曲装置であって、楽節は楽曲の進行順に整列しており、使用者の指示に応じて前記作曲条件を修正する作曲条件修正手段と、前記作曲条件修正手段が修正した作曲条件を、該作曲条件を修正した楽節より後方に位置し、かつ該作曲条件を修正した楽節の楽節記号と同一の楽節記号を有する楽節に入力する作曲条件連動手段とを具備することを特徴としている(請求項7)。
【0009】
また、本発明の自動作曲装置は、楽節記号と該楽節記号に1対1で対応する作曲条件とを楽節毎に入力して楽曲を作曲する自動作曲装置であって、使用者の指示に応じて前記作曲条件を修正する作曲条件修正手段と、使用者の指示に応じて前記楽節記号を修正する楽節記号修正手段と、前記楽節記号修正手段が修正した楽節記号に対応する作曲条件の修正を使用者に促す警告手段とを具備することを特徴としている(請求項8)。
【0010】
また、本発明による自動作曲装置は、歌詞と楽節記号と該楽節記号に1対1で対応する作曲条件とを楽節毎に入力して楽曲を作曲する自動作曲装置であって、使用者の指示に応じて複製元の楽節を指定する複製元指定手段と、使用者の指示に応じて複製先の楽節を指定する複製先指定手段と、前記複製元指定手段により指定された楽節に対応する歌詞、楽節記号および作曲条件を、前記複製先指定手段により指定された楽節に複製して入力する複製手段とを具備することを特徴としている(請求項9)。
この構成において、さらに、複製の対象に歌詞を含めるか否かを設定する複製モード設定手段を設け、複製の対象を選択できるようにしてもよい(請求項10)。
【0011】
また、本発明のコンピュータ読み取り可能な記録媒体は、楽節記号と該楽節記号に1対1で対応する作曲条件とを楽節毎に入力して楽曲を作曲するためのプログラムであって、操作子の操作内容を入力する過程と、前記操作内容に応じて複製元の楽節を指定する過程と、前記操作内容に応じて複製先の楽節を指定する過程と、前記複製元の楽節の楽節記号および作曲条件を前記複製先の楽節に複製して入力する過程とをコンピュータに実行させるためのプログラムを記録したことを特徴としている(請求項11)。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して、この発明の一実施形態について説明する。
本実施形態のハードウェア部分は汎用パーソナルコンピュータによって実現され、ソフトウェア部分は当該汎用パーソナルコンピュータに適用するアプリケーションソフトウェアの一つとして実現される。まず、ハードウェア部分について説明する。
【0013】
1.実施形態の構成
図1は本実施形態による自動作曲装置のハードウェア構成を示すブロック図である。この図において、1はCPU(中央処理装置)であり、後述する処理プログラムに基づいて他の構成要素を制御する。2はRAM(ランダムアクセス・メモリ)、3はROM(リード・オンリィ・メモリ)であり、バス6を介してCPU1によってアクセスされる。ROM3にはイニシャルプログラムローダ等が記憶されている。
【0014】
4はハードディスクドライブやフロッピーディスクドライブ、CD−ROM(コンパクトディスク・リード・オンリィ・メモリ)ドライブ、光磁気ディスク(MO)ドライブ、DVD(デジタル多目的ディスク)装置等の外部記憶装置であり、その内部には、オペレーティングシステム、アプリケーションソフトウェア(制御プログラム)あるいは各種データを記憶した記憶(記録)媒体(ハードディスク、フロッピーディスク、CD−ROM、光磁気ディスク)が設けられている。なお、図1においては、ハードディスクドライブの例を示している。
【0015】
上記ソフトウェア(プログラムおよびデータを含む)は、ハードディスク上に展開された後に、あるいは直接、RAM2上に展開される。なお、ROM3に上記ソフトウェアを書き込み、これを利用するようにしてもよいが、ハードディスク等にソフトウェアをインストールしておく方法を採用することにより、制御プログラムの追加やバージョンアップ等を容易に行うことができるという利点が生まれる。
【0016】
5はCRTや液晶ディスプレイ等の表示回路であり、CPU1の制御の下、各種の情報を表示する。7はコピーキーやペーストキー、シフトキー等を備えたキーボード、8はマウスやタブレット等のポインティングデバイス(図1においてはマウスの例を示している)、9は音源であり、CPU1から供給された演奏情報に基づいて楽音信号を合成する。10はサウンドシステムであり、音源9によって合成された楽音信号を発音する。11はMIDI(Musical Instrument Digital Interface )あるいは外部機器とのインタフェースである。
【0017】
2.実施形態の動作
次に、上述した構成の自動作曲装置の動作について説明する。本実施形態に係る自動作曲装置は、歌詞やその他の音楽条件(作曲条件)に応じて「曲テンプレート」なるものを選択し、この曲テンプレートに基づいてメロディを自動的に生成するものである。曲テンプレートのデータ構造は任意であるが、ここでは、特願平8−132208号の特許願に添付した明細書および図面に開示されているように、楽曲全体、楽節、フレーズ、小節という順序で歌詞や作曲条件、メロディ・データ等を階層化した構造であるものとする。
【0018】
具体的には、作曲条件として、楽曲全体に対して楽曲のジャンル(例えば8ビート)、メロディック/リズミックの別、テンポ、音域の幅、楽節数などを、楽節に対して当該楽節内のフレーズ数、当該楽節の先頭コードおよび終了コードの組などが階層化されている。なお、各楽節に対して、楽節の形式を表す楽節記号(例えば、A、B、A′、A″など)が割り当てられており、楽節記号のアルファベット部分が異なる楽節(例えば、AとB)は、全く異なる楽節、すなわち歌詞や作曲条件が全く異なる楽節であることを示し、アルファベット部分が同一でダッシュ記号の数が異なる楽節(例えば、AとA′とA″)は、似てはいるが若干異なる楽節、すなわち歌詞や作曲条件の多くが共通する楽節を示す。
【0019】
2−1.作曲動作
ここで、上述した曲テンプレートを用いた作曲処理について説明する。ただし、楽曲全体に対する作曲条件の入力処理など、本発明と直接的に関連しない処理については、説明の繁雑化回避のため、その説明を簡略化または省略している。
【0020】
図2は、本実施形態による自動作曲装置による楽節データの入力処理およびメロディ生成処理の流れを示すフローチャートであり、図3〜図9および図14は、それぞれ、表示回路5によって表示される編集画面を示す図である。なお、楽節データとは、楽節記号や作曲条件等の各楽節に対応付けられるデータであり、生成されたメロディも楽節データに包含される。
【0021】
図2に示すように、楽節データの入力処理では、まず、使用者がポインティングデバイス8を操作し、楽節データを入力する楽節を指示することで当該楽節が選択される(ステップSA1)。次に、使用者がキーボード7を操作して楽節記号および作曲条件を入力し、これを選択した楽節に対応付ける(ステップSA2,SA3)。例えば、図3において、図示せぬポインタ(カーソル)によって第1楽節の楽節番号フィールド511、楽節記号フィールド521、または作曲条件フィールド531を指示することによって、第1楽節が選択され、指示されたフィールドへの入力が可能となる。
【0022】
上記ステップSA1〜SA3の処理は、必要とする全ての楽節に楽節記号および作曲条件を対応付けるまで行われる。なお、選択した楽節の削除や選択した楽節の直前あるいは直後への新たな楽節の挿入が可能であり、楽節の挿入/削除時には、楽節番号が自動的に再設定される。また、選択した楽節の楽節記号および作曲条件を修正することも可能である。
【0023】
必要とする全ての楽節に楽節記号および作曲条件を対応付け終わり、使用者がキーボード7またはポインティングデバイス8を操作して所定のデータ(メロディ生成の命令)を入力すると、メロディ生成処理が行われる(ステップSA4)。このメロディ生成処理としては、特願平8−132208号の特許願に添付した明細書および図面に開示された処理を採用可能である。すなわち、本実施形態に係る自動作曲装置は、ステップSA1〜SA3で設定した作曲条件に合致する曲テンプレートを検索・選択し、選択した曲テンプレートのピッチパターンおよびリズムパターンをそのまま、あるいは加工してメロディを生成する。
生成されたメロディは、各楽節毎に対応するメロディ区間毎に、楽節データの一部として各楽節に応じたメモリ領域に格納される(ステップSA5)。
【0024】
図10はRAM2上の各楽節データの格納状態を概念的に示す図であり、この図に示すように、第1楽節に関する楽節データ(第1楽節データ)、第2楽節に関する楽節データ(第2楽節データ)、…は、RAM2上に順に格納されている。なお、図から明らかなように、各楽節データは、楽節記号、作曲条件、および生成したメロディから構成されている。
【0025】
2−2.楽節データの入力処理の負担軽減機能
図2のステップSA1〜SA3の楽節データの入力処理において、本実施形態では、使用者にかかる負担を軽減するために、以下に説明する3つの処理(機能)が設けられている。
【0026】
2−2−1.コピー&ペースト処理(機能)
図11は楽節データの入力処理において行われるコピー&ペースト(複製)処理の流れを示すフローチャートであり、この図に示すように、使用者がポインティングデバイス8を操作する等してコピー元の楽節の楽節記号を指定し(ステップSB1)、キーボード7のコピーキーを押下する等して所定のトリガを与えることにより、コピー元の楽節の楽節記号および作曲条件がRAM2上の一時記憶領域(例えば、クリップボード)にコピーされる(ステップSB2)。
【0027】
次に、使用者がポインティングデバイス8を操作する等してペースト先の楽節を指定し(ステップSB3)、キーボード7のペーストキーを押下する等して所定のトリガを与えることにより、RAM2上の一時記憶領域に記憶されている楽節記号および作曲条件が、指定されたペースト先の楽節に対応するRAM2上の領域に書き込まれる(ステップSB4)。こうしてペーストされた楽節記号および作曲条件は、使用者が視認可能なように、ステップSB5において表示される。
【0028】
具体的には、例えば、図3において、使用者がポインティングデバイス8を操作し、第1楽節の楽節記号フィールド521を選択し、この状態でキーボード7のコピーキーを押下することにより、選択された楽節記号フィールド521内の楽節記号「A」と、当該楽節記号フィールド521に対応付けられた作曲条件フィールド531内の作曲条件AとがRAM2上の一時記憶領域にコピーされ、さらに、使用者がポインティングデバイス8を操作し、第3楽節の楽節記号フィールド523を選択し、この状態でキーボード7のペーストキーを押下することにより、図4に示すように、上記一時記憶領域にコピーされた楽節記号「A」および作曲条件Aが、第3楽節の楽節記号フィールド523および作曲条件フィールド533に表示される。
【0029】
上述したように、簡単な操作で楽節記号および作曲条件を複製することができるので、既に作曲条件を入力した楽節と同一の作曲条件を有する楽節を容易に作成することができる。また、コピー&ペースト後にペースト先の楽節の楽節記号および作曲条件を修正すれば、既に作曲条件を入力した楽節と類似の作曲条件を有する楽節を容易に作成することができる。
【0030】
なお、コピー&ペーストの実現手法は任意であり、例えば、いわゆるドラッグ&ドロップにより実現してもよい。また、コピー元の楽節の選択方法は任意であり、楽節記号をキーとして検索し、ヒットした楽節を選択するようにしてもよい。もちろん、コピー元およびペースト先の楽節の選択時に指示するフィールドは、該当楽節に対応する楽節記号フィールド、作曲条件フィールドのいずれであってもよい。
【0031】
2−2−2.作曲条件修正処理(機能)
図12は楽節データの入力処理において行われる作曲条件修正処理の流れを示すフローチャートであり、この図に示す処理について、図5〜図9を参照し、場合分けして具体的に説明する。
【0032】
(1)図5に示す状態において、第5楽節の作曲条件を修正する場合
この場合には、使用者が作曲条件を修正しようとする第5楽節を指定して当該楽節の作曲条件フィールド内の作曲条件Aを修正し、キーボード7またはポインティングデバイス8を用いて特定の指示を入力して修正結果を反映させようとすると(図12のステップSC1)、修正対象の第5楽節と同じ楽節記号が付された楽節が前方(第1楽節への方向)に存在するか否かが判定される(ステップSC2)。
【0033】
この場合には、修正対象の第5楽節の楽節記号は「A」であり、第1、第3、および第4楽節の楽節記号が「A」であることから、ステップSC2での判定結果は「YES」となり、さらに、修正対象の第5楽節と同じ楽節記号の楽節が後方(第8楽節への方向)に存在するか否かが判定される(ステップSC3)。この場合には、ステップSC3での判定結果は「NO」となるので、当該第5楽節に対応するRAM2上の領域に、第5楽節の楽節記号にダッシュ記号「′」を付加した楽節記号と、修正された作曲条件(修正作曲条件A′)とが書き込まれる(ステップSC6)。
【0034】
そして、直前の処理によって「′」が付加された楽節記号と同じ楽節記号を有する楽節が修正対象の第5楽節より後方に存在するか否かが判定されるが(ステップSC7)、この場合には、第5楽節以降にそのような楽節記号を有する楽節が存在しないので、上記判定の結果は「NO」となる。この結果、図6に示すように、修正作曲条件A′および楽節記号「A′」を有する第5楽節を含むRAM2上の内容が表示回路5によって表示される(ステップSC10)。
【0035】
(2)図6に示す状態において、第1楽節の作曲条件を修正する場合
この場合には、使用者が作曲条件を修正しようとする第1楽節を指定して当該楽節の作曲条件フィールド内の作曲条件Aを修正作曲条件A2に修正し、修正結果を反映させようとすると(ステップSC1)、修正対象の第1楽節と同じ楽節記号が付された楽節が前方に存在するか否かが判定される(ステップSC2)。
【0036】
この場合には、第1楽節は先頭楽節であるので、上記判定結果は「NO」となる。すなわち、第1楽節の楽節記号を修正せずに済むことになる。そして、続くステップSC9では、第1楽節に後続する楽節の修正処理が行われる。具体的には、ステップSC9において、修正対象の第1楽節より後方に位置する楽節のうち、第1楽節と同一の楽節記号を有する楽節(この場合は楽節記号「A」を有する第3および第4楽節)の作曲条件に対応するRAM2上の領域に修正作曲条件A2が書き込まれる。この結果、図7に示すように、第1、第3および第4楽節の作曲条件が修正作曲条件A2に変更されたことが表示される(ステップSC10)。
【0037】
(3)図7に示す状態において、第3楽節の作曲条件を修正する場合
この場合には、使用者が作曲条件を修正しようとする第3楽節を指定して当該楽節の作曲条件フィールド内の作曲条件A2を修正作曲条件A3に修正し、修正結果を反映させようとすると(ステップSC1)、修正対象の第3楽節と同じ楽節記号が付された楽節が前方に存在するか否かが判定される(ステップSC2)。
【0038】
この場合には、第3楽節の楽節記号は「A」であり、かつ、前方の第1楽節の楽節記号は「A」であることから、ステップSC2の判定結果は「YES」となり、次に、修正対象の第3楽節と同じ楽節記号の楽節が後方に存在するか否かが判定される(ステップSC3)。この場合には、楽節記号「A」を有する第4楽節が存在することから、上記判定結果は「YES」となり、続いて、該当楽節(第4楽節)も修正するか否かが判断される(ステップSC4)。
【0039】
この判断は、予め設定された修正モードのみに基づいて行われる。ここでいう修正モードとは、ある楽節の作曲条件を修正し、かつ当該楽節の楽節記号を変更する必要がある場合に、当該楽節の楽節記号および作曲条件のみならず、当該楽節以降の当該楽節と同じ楽節記号を有する楽節の楽節記号および作曲条件をも変更するか否かを表すものであり、使用者が任意に設定可能である。なお、修正モードを予め設定するものに限らず、ステップSC4において、ユーザに対して修正モードを設定するか否かを選択させるようにしてもよい。
【0040】
▲1▼後続の楽節の楽節記号および作曲条件をも変更する修正モードの場合
ここでは、上記修正モードが後続の楽節の楽節記号および作曲条件をも変更するモードであるものとし、ステップSC4の判断結果は「YES」となるものとする。その結果、修正対象の第3楽節以降の楽節のうち、第3楽節の楽節記号と同じ楽節記号「A」を有する楽節(第3および第4楽節)の楽節記号に対するRAM2上の領域に、各楽節に共通の楽節記号「A」に「′」を付加した楽節記号「A′」が書き込まれ、また、第3および第4楽節の作曲条件に対するRAM2上の領域に、修正作曲条件A3が書き込まれる。
【0041】
次に、直前の処理によって「′」が付加された楽節記号と同じ楽節記号「A′」を有する楽節が当該第3および第4楽節より後方に存在するか否かが判定される(ステップSC7)。この場合には、第5楽節の楽節記号が「A′」であるので、当該判定結果は「YES」となり、ステップSC8において、該当した第5楽節の楽節記号「A′」に「′」が付加されて対応するRAM2上の領域に書き込まれる。なお、後方に存在する前記「′」が付加された楽節記号と同じ各節記号を有する楽節が複数ある場合には、該当する全ての楽節の楽節記号に対して「′」を付加する。そして、この楽節記号「A″」について、第5楽節より後方に存在するか否かが判定される(ステップSC7)。すなわち、該当楽節の後方に同じ楽節記号を有する楽節が存在しなくなるまで、ステップSC7およびSC8が繰り返される。この場合には、第5楽節の楽節記号が「A″」になった時点で、ステップSC7の判定結果は「NO」となり、この結果、図8に示すように、第3および第4楽節の楽節記号が「A′」に変更され、作曲条件が修正作曲条件A3に変更されたことと、第5楽節の楽節記号が「A″」に変更されたことが表示される(ステップSC10)。
【0042】
▲2▼後続の楽節の楽節記号および作曲条件を変更しない修正モードの場合
一方、予め設定された修正モードが、後続の楽節の楽節記号および作曲条件を変更しないモードである場合、ステップSC4での判断結果は「NO」となり、修正対象の第3楽節の楽節記号に対するRAM2上の領域に楽節記号「A′」が書き込まれ、また、第3楽節の作曲条件に対するRAM2上の領域に、修正作曲条件A3が書き込まれる。
【0043】
次に、楽節記号を修正しようとする楽節以降の楽節において、楽節記号を修正しようとする楽節の楽節記号に「′」を付加した楽節記号を有する楽節が存在しなくなるまで、前述と同様の処理が行われる(ステップSC7〜SC8)。この結果、図9に示すように、第3楽節の楽節記号が「A′」に、作曲条件が修正作曲条件A3に変更されたことと、第5楽節の楽節記号が「A″」に変更されたことが表示される(ステップSC10)。
【0044】
2−2−3.楽節記号修正処理(機能)
図13は楽節データの入力処理において行われる楽節記号修正処理の流れを示すフローチャートであり、この図に示す処理について、図4および図14を参照して具体的に説明する。
【0045】
図13に示すように、使用者が楽節記号を修正しようとする第3楽節(図4参照)を指定して当該楽節の楽節記号フィールド内の楽節記号「A」を修正楽節記号「A′」に修正し、キーボード7またはポインティングデバイス8を用いて特定の指示を入力して修正結果を反映させようとすると(ステップSD1)、当該第3楽節の楽節記号に対するRAM2上の領域に、修正楽節記号「A′」が書き込まれる(ステップSD2)。
【0046】
この結果、図14に示すように、第3楽節の楽節記号が修正楽節記号「A′」に修正されたことが表示され(ステップSD3)、当該第3楽節の作曲条件の修正を促す警告文が表示される(ステップSD4)。なお、警告手法は任意であるが、図14のように、新たにウィンドウを開いて警告文を表示するようにすれば、使用者の注意を確実に喚起することができる。この際、同時に音を鳴らすようにすれば、より一層の効果が得られる。当該ウィンドウは、使用者が所定の指示を入力した場合に閉じるようにしても良いし、所定時間後に自動的に閉じるようにしても良い。
【0047】
3.まとめ
以上説明したように、本実施形態によれば、楽節記号および作曲条件を容易に複製することができるので、作曲条件を既に入力した楽節と同一の作曲条件や類似した作曲条件を有する楽節に対するデータ入力を容易とすることができる。また、作曲条件の修正に連動して楽節記号が適切に修正されるので、使用者が楽節記号の管理に費やす労力を削減することができるとともに、各楽節の関連を正確かつ簡明に表すことができる。特に、類似している楽節については、後方にいくにつれてダッシュ記号の数が増加するので、楽曲全体の構成を把握し易いという利点がある。もちろん、修正順にダッシュ記号を増加させ、作曲経緯を把握し易くするようにしてもよく、この場合には、第3楽節を修正した結果である図8において、第3および第4楽節の楽節記号が「A″」、第5楽節の楽節記号が「A′」となる。さらに、楽節記号と作曲条件との対応関係が崩れそうな場合に使用者に対して警告するので、使用者が当該対応関係の維持に費やす労力を削減することができる。
【0048】
なお、上述した実施形態およびその変形例において、RAM2上の楽節記号や作曲条件などの物理的な記憶形式は任意であり、各楽節との対応関係が論理的に明確となっていればよい。また、楽節記号修正処理において、前方に修正前の楽節記号と同じ楽節記号を有する楽節が存在する場合にのみ、警告を発するようにしてもよい。さらに、楽節記号修正処理において、修正後の楽節記号と同じ楽節記号を有する楽節が存在する場合には、使用者に対して作曲条件の統一または修正後の楽節記号の再修正を促すようにしてもよい。
また、作曲条件や楽節記号の修正は、メロディ作成・記憶(図2のステップSA4,SA5)の前に行ってもよいし、後で行ってもよい。後で行う場合には、修正された作曲条件や楽節記号に応じて自動的にメロディ生成・記憶をし直してもよいし、使用者に対してメロディ修正を促す警告をするようにしてもよい。
【0049】
4.変形例
次に、図15〜図19を参照して、上述した実施形態の変形例について説明する。なお、本変形例による自動作曲装置は、上述の実施形態と同様に図1に示す構成を有する。
【0050】
図15はRAM2上の各楽節データの格納状態を概念的に示す図であり、この図から明らかなように、本変形例が前述の実施形態と異なる点は、楽節データが歌詞を包含する点である。すなわち、本変形例では、図2のステップSA3において、作曲条件のみならず、歌詞をも入力することになる。一般に、歌詞については、各楽節間で整合を図る必要はないので、作曲条件修正処理および楽節記号修正処理は、前述の実施形態で述べた処理と同じ処理になる。したがって、ここでは、前述の実施形態と異なるコピー&ペースト処理のみについて、図15〜図19を参照して具体的に説明する。
【0051】
4−1.変形例のコピー&ペースト処理(機能)
図16は変形例におけるコピー&ペースト処理の流れを示すフローチャートであり、図17〜図19は、それぞれ、本変形例において表示回路5によって表示される編集画面を示す図である。
図16に示すように、使用者がポインティングデバイス8を操作する等してコピー元の第1楽節(図17参照)を指定し、キーボード7のコピーキーを押下する等して所定のトリガを与えることにより(ステップSE1)、楽節記号および作曲条件のみならず、歌詞フィールド541の内容(歌詞)をもコピーするか否かが判断される(ステップSE2)。この判断は、予め、あるいは上記トリガ入力時の特定の操作(例えばシフトキーを押下しながらのコピーキーの押下)により設定されるコピー&ペーストモードに従う。ここでは、シフトキーを押下しながらコピーキーを押下した場合に歌詞をもコピー&ペーストするモード(以後、歌詞モードという)となり、コピーキーのみを押下した場合には楽節記号および作曲条件のみをコピー&ペーストするモード(以後、通常モードという)となるものとする。なお、予めコピー&ペーストモードを設定するものに限らず、コピー&ペースト操作をした時点で歌詞もコピーするか否かを設定するようにしてもよく、この時、操作者に対して該設定を促す警告をするようにしてもよい。
【0052】
(1)歌詞モード
歌詞モードの場合、ステップSE2の判断結果は「YES」となり、コピー元の第1楽節の楽節記号「A」と作曲条件Aと歌詞AとがRAM2上の一時記憶領域(例えば、クリップボード)にコピーされる(ステップSE3)。そして、使用者がペースト先の第3楽節を指定し(ステップSE4)、キーボード7のペーストキーを押下する等して所定のトリガを与えることにより、RAM2上の一時記憶領域に記憶されている楽節記号「A」と作曲条件Aと歌詞Aとが、ペースト先の第3楽節に対応するRAM2上の領域に書き込まれ(ステップSE5)、図18に示すように、第3楽節に楽節記号「A」、作曲条件A、および歌詞Aがペーストされたことが表示される(ステップSE6)。
【0053】
(2)通常モード
通常モードの場合、ステップSE2の判断結果は「YES」となり、コピー元の第1楽節の楽節記号「A」および作曲条件AがRAM2上の一時記憶領域(例えば、クリップボード)にコピーされる(ステップSE7)。以後、前述したステップSE4〜SE6の処理が行われ、図19に示すように、第3楽節に楽節記号「A」および作曲条件Aがペーストされたことが表示される。なお、ステップSE5において、クリップボード上に楽節記号および作曲条件のみしかない場合にも歌詞(この場合は長さ0の文字列)を書き込むようにしてもよいし、楽節記号および作曲条件のみを書き込むようにしてもよい。
【0054】
上述したように、本変形例では、楽節記号および作曲条件のみならず、歌詞をもコピー&ペースト可能としたので、楽節データの入力処理において使用者にかかる負担をさらに軽減することができる。また、歌詞をもコピー&ペーストするか否かを選択可能としたので、自由度が高く、適切な処理を選択することによって、楽節データの入力効率をさらに向上させることができる。
【0055】
なお、歌詞についても、作曲条件と同様に、自動的に整合性をとる機能を付加し、使用者が選択的に機能を使い分けるようにしてもよい。また、シフトキーをコピーキーと同時に押下することで歌詞モードとする例を示したが、シフトキーを押しながらドラッグ&ドロップすることによって歌詞モードのコピー&ペーストを行うようにしても良いし、歌詞フィールドをドラッグ&ドロップすることにより、歌詞モードのコピー&ペーストを行うようにしても良い。もちろん、シフトキー以外のキーを用いてもよいことは言うまでもない。
【0056】
5.補足
上述した実施形態および変形例では、汎用コンピュータによって実現する例を示したが、いわゆる電子楽器の形態でも実現可能である。電子楽器の形態では、例えば、鍵盤や各種スイッチ等が上述のキーボードおよびポインティングデバイスと同等の機能を果たすことになる。
【0057】
なお、電子楽器としては、鍵盤楽器に限らず、弦楽器、管楽器、打楽器などの形態であってもよい。また、音源装置や自動演奏装置等を内蔵した電子楽器に限らず、それぞれを別体に設け、MIDIや各種ネットワーク等の通信手段を用いて各装置を接続するものであってもよい。もちろん、作曲機能を有した自動演奏ピアノに適用してもよいことは言うまでもない。
【0058】
また、上述した実施形態および変形例では、汎用コンピュータ上で、磁気ディスク、光ディスク、光磁気ディスクにアプリケーションソフトウェアを記憶させ、これを読み出して汎用コンピュータ上で実行することで各種機能を実現する形態を示したが、アプリケーションソフトウェアの記憶媒体としては、半導体メモリ等の他の記憶媒体を用いてよいことはもちろんである。また、通信インタフェースを設け、通信ネットワーク経由でアプリケーションソフトウェアをダウンロードして実行するようにしても良い。以下に、ネットワーク側からアプリケーションソフトウェアをダウンロードする例を挙げる。
【0059】
上記通信インタフェースはLAN(ローカルエリアネットワーク)やインターネット、電話回線等の通信ネットワークに接続されており、当該通信ネットワークを介してサーバコンピュータと接続される。クライアントとなる自動作曲装置は、自装置が有する記憶媒体に制御プログラムや各種データが記憶されていない場合、上記通信インタフェース及び通信ネットワークを介してサーバコンピュータへ、プログラムやデータを要求するコマンドを送信する。このコマンドを受け取ると、サーバコンピュータは、要求されたプログラムやデータを、通信ネットワークを介して本自動作曲装置へと配信する。そして、本自動作曲装置が配信されたプログラムやデータを通信インタフェースを介して受信し、記憶媒体に蓄積することにより、ダウンロードが完了する。
【0060】
【発明の効果】
以上説明したように、この発明によれば、複製元の楽節の楽節記号および作曲条件を複製先の楽節に入力して複製することができるので、同じフレーズの繰り返しを有する楽節については、既に入力された楽節の楽節記号および作曲条件を容易に流用することができる。したがって、楽節記号および作曲条件の入力にかかる手間を削減することができる(請求項1,11)。
【0061】
また、作曲条件を修正することができるので、類似したフレーズの繰り返しを有する楽節についても、入力にかかる手間を削減することができる(請求項2,6,7,8)。さらに、楽節記号と作曲条件との1対1の対応関係に矛盾が生じないように楽節記号あるいは作曲条件が修正されるので、入力したデータの整合性が確実に保持され、使用者にかかる負担を軽減することができる(請求項3,4,6,7)。さらに、使用者により楽節記号が修正されると、当該楽節記号に対応する作曲条件の修正を使用者に促すので、入力したデータの整合性について、高い信頼性を維持することができる(請求項5,8)。
【0062】
また、楽節記号および作曲条件のみならず、歌詞を付随させて複製することができるので、同じフレーズの繰り返しを有する楽節について、入力にかかる手間をより一層、削減することができる(請求項9)。さらに、複製の対象に歌詞を含めるか否かを設定可能としたことにより、使用者は、「同じフレーズの繰り返し」についての複製時には歌詞を含め、「1コーラス目と2コーラス目」についての複製時には歌詞を含めない、というように、状況に応じて最適な複製動作を選択することができる(請求項10)。
【0063】
結局、上述したことから明らかなように、本発明は、簡単な操作で作曲条件等を入力することができるので、作曲作業において使用者にかかる手間(負担)を削減することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施形態による自動作曲装置のハードウェア構成を示すブロック図である。
【図2】 同装置による楽節データの入力処理およびメロディ生成処理の流れを示すフローチャートである。
【図3】 同装置の表示回路5により表示される編集画面を示す図である。
【図4】 同編集画面を示す図である。
【図5】 同編集画面を示す図である。
【図6】 同編集画面を示す図である。
【図7】 同編集画面を示す図である。
【図8】 同編集画面を示す図である。
【図9】 同編集画面を示す図である。
【図10】 同装置のRAM2上の各楽節データの格納状態を概念的に示す図である。
【図11】 同装置による楽節データの入力処理において行われるコピー&ペースト処理の流れを示すフローチャートである。
【図12】 同装置による楽節データの入力処理において行われる作曲条件修正処理の流れを示すフローチャートである。
【図13】 同装置による楽節データの入力処理において行われる楽節記号修正処理の流れを示すフローチャートである。
【図14】 同装置の表示回路5により表示される編集画面を示す図である。
【図15】 同装置の変形例におけるRAM2上の各楽節データの格納状態を概念的に示す図である。
【図16】 同変形例におけるコピー&ペースト処理の流れを示すフローチャートである。
【図17】 同変形例において表示回路5によって表示される編集画面を示す図である。
【図18】 同編集画面を示す図である。
【図19】 同編集画面を示す図である。
【符号の説明】
1…CPU、2…RAM、3…ROM、4…外部記憶装置、5…表示回路、
6…バス、7…キーボード、8…ポインティングデバイス、9…音源、
10…サウンドシステム、11…インタフェース。

Claims (11)

  1. 楽節記号と該楽節記号に1対1で対応する作曲条件とを楽節毎に入力して楽曲を作曲する自動作曲装置であって、
    使用者の指示に応じて複製元の楽節を指定する複製元指定手段と、
    使用者の指示に応じて複製先の楽節を指定する複製先指定手段と、
    前記複製元指定手段により指定された楽節の楽節記号および作曲条件を、前記複製先指定手段により指定された楽節に複製して入力する複製手段と
    を具備することを特徴とする自動作曲装置。
  2. 使用者の指示に応じて前記作曲条件を修正する作曲条件修正手段を具備することを特徴とする請求項1記載の自動作曲装置。
  3. 前記作曲条件修正手段が作曲条件を修正することにより、楽節記号と作曲条件との1対1の対応関係に矛盾が生じる場合に、楽節記号を修正して前記1対1の対応関係を保持する楽節記号連動手段を具備すること
    を特徴とする請求項2記載の自動作曲装置。
  4. 楽節は楽曲の進行順に整列しており、
    前記作曲条件修正手段が修正した作曲条件を、該作曲条件を修正した楽節より後方に位置し、かつ該作曲条件を修正した楽節の楽節記号と同一の楽節記号を有する楽節に入力する作曲条件連動手段
    を具備することを特徴とする請求項2記載の自動作曲装置。
  5. 使用者の指示に応じて前記楽節記号を修正する楽節記号修正手段と、
    前記楽節記号修正手段が修正した楽節記号に対応する作曲条件の修正を使用者に促す警告手段と
    を具備することを特徴とする請求項2記載の自動作曲装置。
  6. 楽節記号と該楽節記号に1対1で対応する作曲条件とを楽節毎に入力して楽曲を作曲する自動作曲装置であって、
    使用者の指示に応じて前記作曲条件を修正する作曲条件修正手段と、
    前記作曲条件修正手段が作曲条件を修正することにより、楽節記号と作曲条件との1対1の対応関係に矛盾が生じる場合に、楽節記号を修正して前記1対1の対応関係を保持する楽節記号連動手段と
    を具備することを特徴とする自動作曲装置。
  7. 楽節記号と該楽節記号に1対1で対応する作曲条件とを楽節毎に入力して楽曲を作曲する自動作曲装置であって、
    楽節は楽曲の進行順に整列しており、
    使用者の指示に応じて前記作曲条件を修正する作曲条件修正手段と、
    前記作曲条件修正手段が修正した作曲条件を、該作曲条件を修正した楽節より後方に位置し、かつ該作曲条件を修正した楽節の楽節記号と同一の楽節記号を有する楽節に入力する作曲条件連動手段と
    を具備することを特徴とする自動作曲装置。
  8. 楽節記号と該楽節記号に1対1で対応する作曲条件とを楽節毎に入力して楽曲を作曲する自動作曲装置であって、
    使用者の指示に応じて前記作曲条件を修正する作曲条件修正手段と、
    使用者の指示に応じて前記楽節記号を修正する楽節記号修正手段と、
    前記楽節記号修正手段が修正した楽節記号に対応する作曲条件の修正を使用者に促す警告手段と
    を具備することを特徴とする自動作曲装置。
  9. 歌詞と楽節記号と該楽節記号に1対1で対応する作曲条件とを楽節毎に入力して楽曲を作曲する自動作曲装置であって、
    使用者の指示に応じて複製元の楽節を指定する複製元指定手段と、
    使用者の指示に応じて複製先の楽節を指定する複製先指定手段と、
    前記複製元指定手段により指定された楽節に対応する歌詞、楽節記号および作曲条件を、前記複製先指定手段により指定された楽節に複製して入力する複製手段と
    を具備することを特徴とする自動作曲装置。
  10. 前記複製手段による複製の対象に歌詞を含めるか否かを設定する複製モード設定手段を具備し、
    前記複製手段は、前記複製モード設定手段による設定に従って複製動作を行う
    ことを特徴とする請求項6に記載の自動作曲装置。
  11. 楽節記号と該楽節記号に1対1で対応する作曲条件とを楽節毎に入力して楽曲を作曲するためのプログラムであって、
    操作子の操作内容を入力する過程と、前記操作内容に応じて複製元の楽節を指定する過程と、
    前記操作内容に応じて複製先の楽節を指定する過程と、
    前記複製元の楽節の楽節記号および作曲条件を前記複製先の楽節に複製して入力する過程と
    コンピュータに実行させるためのプログラムを記録したことを特徴とするコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
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