JP4320941B2 - 楽曲情報編集装置、方法及び記録媒体 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、音楽的に自然なアルペジオ演奏を再現することができるように楽曲情報(楽曲データ)を編集するのに好適な楽曲情報編集装置、方法及び記録媒体に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、ユーザが作成した機械的な楽曲データ(ユーザ演奏データ)中のアルペジオ演奏に相当する部分のデータをテンプレートで置き換えて、ユーザ演奏データに人間味を付与する装置がある。この従来装置では、テンプレートは、音楽奏法の演奏を記録した演奏データであり、予め用意されている。アルペジオ演奏の付与に際しては、アルペジオ演奏用のテンプレート内の音高データをユーザ演奏データのアルペジオ演奏部分の音高データで置き換え、長さをユーザ演奏データのアルペジオ演奏部分の長さに合うように伸縮する。そして、このように置換及び伸縮したテンプレートデータをユーザ演奏データのアルペジオ演奏部分に書き込むようにしている。
【0003】
しかしながら、このような従来技術では、テンプレート長の伸縮により、テンプレートに記録されていた最適なアルペジオ演奏の各構成音の発音開始時間或いは発音終了時間のばらつきが、極めて広くなったり或いは狭くなったりして、不自然なアルペジオ演奏のデータができてしまうことがある。
【0004】
また、従来装置では、テンポデータについては考慮されないため、テンプレートの演奏データのテンポとユーザ演奏データのテンポとの違いにより、作成されたアルペジオ演奏のデータが、テンプレートとして用意されている最適なアルペジオ演奏とは違った雰囲気のものになってしまう。通常、アルペジオ演奏は、テンポが異なっても構成音のそれぞれの発音開始時間のずれは極端に変わることがないのに拘わらず、例えば、極めて遅く或いは早く演奏されるアルペジオ演奏になってしまうことがある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
この発明は、このような従来技術の欠点に鑑み、テンプレートを用いてアルペジオ演奏データを簡単に作成することができ、しかも、音楽的に自然なアルペジオ演奏を正確に再現することができる楽曲情報編集システムを提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
この発明の主たる特徴に従うと、アルペジオ演奏に用いる複数の構成音の情報と、基準時間位置(開始及び終了基準位置Tron,Troff)を規定する基準時間位置情報(キーオン及びキーオフ基準点)と、第1テンポデータ(TMPr)とを含む編集データ(テンプレート)、並びに、第2テンポデータ(TMPs)を含む楽曲情報(アルペジオ展開が未編集のユーザ演奏データ)を記憶する記憶手段(3,5)と、記憶手段に記憶された編集データ(テンプレート→複製データ)を選択するデータ選択手段(S1)と、データ選択手段(S1)により選択された編集データ(複製データ)の基準時間位置情報(キーオン及びキーオフ基準点)により規定される基準時間位置(Tron,Troff)から各構成音(音符イベントNA〜NE)の発音位置(発音開始及び終了位置)までの距離を表わす時間制御データ(ずれ量データLGr)、及び、第2テンポデータ(TMPs)の値と第1テンポデータ(TMPr)の値との比(TMPs/TMPr)から、第2テンポデータ(TMPs)に対応する各構成音のずれ量(LGs)を求め、このずれ量(LGs)に基づいて、楽曲情報(ユーザ演奏データ)中のアルペジオ演奏部分(アルペジオ演奏すべき旨が指定された部分=指定音符Ns)を構成する各音符(N1〜Nn;Na,Nb’)の発音開始及び終了時間(キーオン及びオフ時間:音符構成音のずれ量)を決定し、決定された発音開始又は終了時間(例えば、キーオンタイミングTbon)が当該アルペジオ演奏部分(Ns)の中央時間(Tsm)を越えた場合には、当該中央時間を発音開始又は終了時間に決定するタイミング決定手段(S4,S5:R2〜R6)と、楽曲情報(ユーザ演奏データ)のアルペジオ演奏部分(Ns)に、タイミング決定手段(S4,S5)により決定された発音開始及び終了時間(キーオン及びオフ時間)を持つ音符の情報(N1〜Nn)を書き込む情報書込み手段(S8)とを具備する楽曲情報編集装置〔請求項1〕が提供される。なお、括弧書きは、理解の便のために、後で詳述する実施例において用いられる対応用語乃至記号であり、以下においても同様である。
【0007】
また、この特徴に従うと、アルペジオ演奏に用いる複数の構成音の情報と、基準時間位置(開始及び終了基準位置Tron,Troff)を規定する基準時間位置情報(キーオン及びキーオフ基準点)と、第1テンポデータ(TMPr)とを含む編集データ(テンプレート)、並びに、第2テンポデータ(TMPs)を含む楽曲情報(アルペジオ展開が未編集のユーザ演奏データ)を記憶する記憶手段(3,5)を具備する楽曲情報編集装置において、データ選択手段によって、記憶手段に記憶された編集データ(テンプレート→複製データ)を選択するデータ選択ステップ(S1)と、タイミング決定手段によって、データ選択ステップ(S1)で選択された編集データ(複製データ)の基準時間位置情報(キーオン及びキーオフ基準点)により規定される基準時間位置(Tron,Troff)から各構成音(音符イベントNA〜NE)の発音位置(発音開始及び終了位置)までの距離を表わす時間制御データ(ずれ量データLGr)、及び、第2テンポデータ(TMPs)の値と第1テンポデータ(TMPr)の値との比(TMPs/TMPr)から、第2テンポデータ(TMPs)に対応する各構成音のずれ量(LGs)を求め、このずれ量(LGs)に基づいて、楽曲情報(ユーザ演奏データ)中のアルペジオ演奏部分(アルペジオ演奏すべき旨が指定された部分=指定音符Ns)を構成する各音符(N1〜Nn;Na,Nb’)の発音開始及び終了時間(キーオン及びオフ時間:音符構成音のずれ量)を決定し、決定された発音開始又は終了時間(例えば、キーオンタイミングTbon)が当該アルペジオ演奏部分(Ns)の中央時間(Tsm)を越えた場合には、当該中央時間を発音開始又は終了時間に決定するタイミング決定ステップ(S4,S5:R2〜R6)と、情報書込み手段によって、楽曲情報(ユーザ演奏データ)のアルペジオ演奏部分(Ns)に、タイミング決定ステップ(S4,S5)で決定された発音開始及び終了時間(キーオン及びオフ時間)を持つ音符の情報(N1〜Nn)を書き込む情報書込みステップ(S8)とを備える楽曲情報編集方法〔請求項4〕が提供される。
【0008】
さらに、この特徴に従うと、アルペジオ演奏に用いる複数の構成音の情報と、基準時間位置(開始及び終了基準位置Tron,Troff)を規定する基準時間位置情報(キーオン及びキーオフ基準点)と、第1テンポデータ(TMPr)とを含む編集データ(テンプレート)、並びに、第2テンポデータ(TMPs)を含む楽曲情報(アルペジオ展開が未編集のユーザ演奏データ)を記憶する記憶手段(3,5)を具備し、楽曲情報編集装置として機能するコンピュータに、記憶手段に記憶された編集データ(テンプレート→複製データ)を選択するデータ選択ステップ(S1)と、データ選択ステップ(S1)で選択された編集データ(複製データ)の基準時間位置情報(キーオン及びキーオフ基準点)により規定される基準時間位置(Tron,Troff)から各構成音(音符イベントNA〜NE)の発音位置(発音開始及び終了位置)までの距離を表わす時間制御データ(ずれ量データLGr)、及び、第2テンポデータ(TMPs)の値と第1テンポデータ(TMPr)の値との比(TMPs/TMPr)から、第2テンポデータ(TMPs)に対応する各構成音のずれ量(LGs)を求め、このずれ量(LGs)に基づいて、楽曲情報(ユーザ演奏データ)中のアルペジオ演奏部分(アルペジオ演奏すべき旨が指定された部分=指定音符Ns)を構成する各音符(N1〜Nn;Na,Nb’)の発音開始及び終了時間(キーオン及びオフ時間:音符構成音のずれ量)を決定し、決定された発音開始又は終了時間(例えば、キーオンタイミングTbon)が当該アルペジオ演奏部分(Ns)の中央時間(Tsm)を越えた場合には、当該中央時間を発音開始又は終了時間に決定するタイミング決定ステップ(S4,S5:R2〜R6)と、楽曲情報(ユーザ演奏データ)のアルペジオ演奏部分(Ns)に、タイミング決定ステップ(S4,S5)で決定された発音開始及び終了時間(キーオン及びオフ時間)を持つ音符の情報(N1〜Nn)を書き込む情報書込みステップ(S8)とから成る手順を実行させるプログラムを記録している楽曲情報編集のための記録媒体〔請求項5〕が提供される。
【0009】
この発明による楽曲情報編集装置は、さらに、選択データ手段(S1)により選択された編集データ(複製データ)の基準時間位置情報(キーオン及びキーオフ基準点)により規定される開始及び終了基準位置(Tron,Troff)から各構成音(NA〜NE)の発音開始及び終了位置までの距離をそれぞれ演算し、演算された距離を表わすデータを時間制御データ(LGr)として出力する演算手段(R1)を具備し、タイミング決定手段(S4,S5:R2〜R6)は、この時間制御データ(LGr)に基づいて、楽曲情報(ユーザ演奏データ)中のアルペジオ演奏部分(Ns)を構成する音符(N1〜Nn)の発音開始及び終了時間(キーオン及びオフ時間)を決定する〔請求項2〕ように構成することができる。
【0010】
また、この発明による楽曲情報編集装置は、さらに、タイミング決定手段(S4,S5:R2〜R6))により発音開始及び終了時間が決定された音符(N1〜Nn)のうち、最初に発音開始される音符(N1)の発音終了時間(T1off)が、最後に発音開始される音符(Nn)の発音開始時間(Tnon)よりも後ろに位置するときは、当該アルペジオ演奏部分を構成する全音符(N1〜Nn)の発音終了時間(Tsoff)を補正する手段(S6,7)を具備する〔請求項3〕ように構成することができる。
【0011】
〔発明の作用〕
この発明の主たる特徴による楽曲情報編集システムでは(請求項1,4,5)、楽曲情報編集装置の記憶手段(3,5)には、アルペジオ演奏に用いる複数の構成音の情報と、基準時間位置(開始及び終了基準位置Tron,Troff)を規定する基準時間位置情報(キーオン及びキーオフ基準点)と、第1テンポデータ(TMPr)とを含む編集データ(テンプレート)、並びに、第2テンポデータ(TMPs)を含む楽曲情報(アルペジオ展開が未編集のユーザ演奏データ)が記憶される。楽曲情報編集の際は、まず、楽曲情報(ユーザ演奏データ)中のアルペジオ演奏部分(アルペジオ演奏すべき旨を指定した部分=指定音符Ns)に対応して編集データ(テンプレート→複製データ)が選択される(S1)。
【0012】
次いで、選択された編集データ(複製データ)の基準時間位置情報(キーオン及びキーオフ基準点)により規定される基準時間位置(Tron,Troff)から各構成音の発音位置〔発音開始及び終了位置〕までの距離をそれぞれ表わす時間制御データ(ずれ量データLGr)と第1及び第2テンポデータ(TMPr,TMPs)に基づいて、楽曲情報中のアルペジオ演奏部分(Ns)を構成する複数の音符(音符イベントN1〜Nn;Na,Nb’)の発音時間、即ち、発音開始及び終了時間(キーオン及びキーオフ時間)が決定される(S4,S5:R2〜R6)。この決定では、第2テンポデータ(TMPs)の値と第1テンポデータ(TMPr)の値との比(TMPs/TMPr)から、第2テンポデータ(TMPs)に対応する各構成音のずれ量(LGs)を求め、このずれ量(LGs)に基づいて発音開始及び終了時間(キーオン及びキーオフ時間)が求められるが、求められた発音開始又は終了時間(例えば、キーオンタイミングTbon)が当該アルペジオ演奏部分(Ns)の中央時間(Tsm)を越えた場合には、この中央時間が発音開始又は終了時間に決定される〔例えば、図11(2)〕。そして、楽曲情報(ユーザ演奏データ)のアルペジオ演奏部分(Ns)に、タイミング決定(S4,S5)で決定された発音開始及び終了時間(キーオン及びオフ時間)を持つ音符の情報(N1〜Nn)が書き込まれる(S8)。
【0013】
この発明では、このように、楽曲情報(ユーザ演奏データ)のアルペジオ演奏に当たる部分を編集データ(テンプレート)を利用して自動編集するに際して、編集データ(テンプレート)により規定される基準時間位置(Tron,Troff)からの距離を表わす時間制御データ(LGr)に基づいて、アルペジオ演奏の各構成音(N1〜Nn)の発音開始及び終了時間(キーオン及びオフ時間)を決定するようにし、その際、楽曲情報(ユーザ演奏データ)の編集データ(テンプレート)とのテンポ比(TMPs/TMPr)でアルペジオ構成音の発音開始及び終了時間を求めると共に、求めらた発音開始又は終了時間が当該アルペジオ演奏部分(Ns)の中央時間(Tsm)を越えた場合には、この中央時間を発音開始又は終了時間に決定するようにしている。従って、この発明によれば、編集データ(テンプレート)が表わす最適なアルペジオ演奏を、テンポの変化に依存せず、正確に再現することができると共に、アルペジオ演奏の各構成音が音楽的に自然な時間間隔が発音されるようなアルペジオ演奏データを簡単に作成することができる。
【0014】
この発明による楽曲情報編集装置によれば(請求項2)、選択された編集データ(複製データ)の基準時間位置情報(キーオン及びキーオフ基準点)により規定される開始及び終了基準位置(Tron,Troff)から各構成音(NA〜NE)の発音開始及び終了位置までの距離をそれぞれ演算してこの距離を表わすデータを時間制御データ(LGr)を出力させることにより(R1)、演算により得られた時間制御データ(LGr)に基づいて、楽曲情報中のアルペジオ演奏部分を構成する複数の音符(N1〜Nn)の発音開始及び終了時間(キーオン及びオフ時間)を決定するようにしているので、時間制御データを記憶手段に記憶することなく、自然なアルペジオ演奏音を得ることができる。
【0015】
また、この発明の楽曲情報編集装置によれば(請求項3)、発音開始及び終了時間が決定された音符(N1〜Nn)のうち、最初に発音開始される音符(N1)の発音終了時間(T1off)が、最後に発音開始される音符(Nn)の発音開始時間(Tnon)よりも後ろに位置するときは、当該アルペジオ演奏部分を構成する全音符(N1〜Nn)の発音終了時間(キーオフ時間)を補正するようにしているので(S7)、より自然なアルペジオ演奏音を得ることができる。
【0016】
〔別の特徴〕
なお、上述した課題
(目的)に対応してこの明細書に記載された発明の実施に関する別の特徴により次の(A),(B)のように構成することができる:
(A)アルペジオ演奏に用いる複数の構成音の情報を含む編集データを選択する手段と、楽曲情報中のアルペジオ演奏部分及び選択された編集データについて、テンポデータを取得する手段と、選択された編集データにより規定される時間制御データ及び取得されたテンポデータに基づいて、楽曲情報中のアルペジオ演奏部分を構成する音符の発音時間を決定するタイミング決定手段とを具備する「楽曲情報編集装置」、アルペジオ演奏に用いる複数の構成音の情報を含む編集データを選択するステップと、楽曲情報中のアルペジオ演奏部分及び選択された編集データについて、テンポデータを取得するステップと、選択された編集データにより規定される時間制御データ及び取得されたテンポデータに基づいて、楽曲情報中のアルペジオ演奏部分を構成する音符の発音時間を決定するステップとを備える「楽曲情報編集方法」、並びに、アルペジオ演奏に用いる複数の構成音の情報を含む編集データを選択するステップと、楽曲情報中のアルペジオ演奏部分及び選択された編集データについて、テンポデータを取得するステップと、選択された編集データにより規定される時間制御データ及び取得されたテンポデータに基づいて、楽曲情報中のアルペジオ演奏部分を構成する音符の発音時間を決定するステップとから成る手順をコンピュータに実行させるプログラムを記録している「楽曲情報編集のための記録媒体」。
【0017】
つまり、この楽曲情報編集システムでは、楽曲情報(ユーザ演奏データ)中のアルペジオ演奏部分(指定音符Ns)に対応して、複数の構成音から成る編集データ(テンプレート→複製データ)を選択すると、この編集データ(複製データ)を基にして時間制御データ(ずれ量データLGr)を演算すると共に、楽曲情報中のアルペジオ演奏部分(指定音符Ns)及び編集データ(複製データ)について、テンポデータ(TMPs,TMPr)を取得し、時間制御データ(LGr)及びテンポデータ(TMPs,TMPr)に基づいて、楽曲情報中のアルペジオ演奏部分を構成する複数の音符(音符イベントN1〜Nn)の発音時間〔発音開始及び終了時間(キーオン及びキーオフ時間)〕を決定する。
従って、この構成(A)によれば、楽曲情報(ユーザ演奏データ)のアルペジオ演奏に当たる部分を編集データ(テンプレート)を利用して自動編集するに際して、編集データ(テンプレート)により規定される時間制御データ(LGr)とテンポデータ(TMPs,TMPr)に基づいて、アルペジオ演奏の各構成音(N1〜Nn)の発音時間〔発音開始時間(キーオン時間)と発音終了時間(キーオフ時間)〕を決定するようにしているので、テンポの変化に依存しないアルペジオ演奏データを作成することができ、編集データが表わす最適なアルペジオ演奏を正確に再現することができる。
【0018】
(B)(A)の楽曲情報編集装置において、さらに、選択された編集データにより規定される開始及び終了基準位置から各構成音の発音開始及び終了位置までの距離をそれぞれ演算し、演算された距離を表わすデータを時間制御データとして出力する演算手段を具備し、タイミング決定手段は、この時間制御データを楽曲情報中のアルペジオ演奏部分と編集データとのテンポ比に応じた時間決定データに変換し、変換された時間決定データに基づいて、楽曲情報中のアルペジオ演奏を構成する音符の発音開始及び終了時間を決定する。
つまり、この楽曲情報編集装置では、編集データ(テンプレート→複製データ)により規定される基準時間位置〔開始及び終了基準位置(キーオン及びキーオフ基準点Tron,Troff)〕から編集データ(複製データ)の各構成音(音符イベントNA〜NE)の発音位置〔発音開始及び終了位置(キーオン及びキーオフ基準点Tron,Troff)〕までの距離(LGr)をそれぞれ演算し、演算された距離を表わすデータを時間制御データとして出力し、この時間制御データ(LGr)を楽曲情報中のアルペジオ演奏部分(指定音符Ns)と編集データ(複製データ)とのテンポ比(TMPs/TMPr)に応じた時間決定データ(変換後ずれ量データLGs)に変換する手段を備え、変換された時間決定データ(LGs)に基づいて、楽曲情報中のアルペジオ演奏を構成する音符(N1〜Nn)の発音時間〔発音開始及び終了時間(キーオン及びキーオフ時間)〕を決定する。従って、この構成(B)によれば、さらに、アルペジオ演奏の各構成音(N1〜Nn)を音楽的に自然な時間間隔で発音させるアルペジオ演奏データが簡単に作成される。
【0019】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照しつつ、この発明の好適な実施例を詳述する。なお、以下の実施例は単なる一例であって、この発明の精神を逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。
【0020】
〔ハードウエア構成〕
図1には、この発明の一実施例による楽曲情報編集システムのハードウエア構成のブロック図が示されている。このシステムの例では、パーソナルコンピュータ(PC)上でアルペジオ演奏データ作成などの楽曲情報編集処理を含む各種処理を行わせる構成がとられている。システムは、中央処理装置(CPU)1、タイマ2、読出専用メモリ(ROM)3、ランダムアクセスメモリ(RAM)4、外部記憶装置5、検出回路6、表示回路7などの外に、音源回路8や通信インターフェイス(I/F)9、MIDIインターフェース(I/F)10などを備え、これらの装置1〜10は、通信バス11を介して互いに接続されている。
【0021】
システム全体を制御するCPU1は、所定のソフトウエア・プログラムに従いタイマ2によるクロックを利用して種々の制御を行い、特に、後述するアルペジオ演奏データ作成処理などを中心的に遂行する。ROM3には、このシステムを制御するための所定の制御プログラムが記憶されており、これらの制御プログラムには、基本的な情報処理と共に、この発明によるアルペジオ演奏データ作成処理などに関する各種プログラムや各種テーブル、各種データを含ませることができる。RAM4は、これらの処理に際して必要なデータやパラメータを記憶し、また、各種レジスタやフラグ、処理中の各種データ等を一時記憶するためのワーク領域として用いられる。
【0022】
外部記憶装置5は、ハードディスクドライブ(HDD)の外に、コンパクトディスク・リード・オンリィ・メモリ(CD−ROM)、フロッピィディスク(FD)、光磁気(MO)ディスク、ディジタル多目的ディスク(DVD)、メモリカード等の可搬型記憶媒体を用いた装置から成り、各種制御プログラムや各種データを記憶することができる。従って、アルペジオ演奏データ作成などの楽曲情報編集に必要なプログラムや各種データは、ROM3を利用するだけでなく、外部記憶装置5からRAM4内に読み込むことができ、必要に応じて、処理結果を外部記憶装置5に記録しておくこともできる。
【0023】
検出回路6には操作子装置12が接続され、操作子装置12は、各種の情報をシステムに入力するためにユーザが用いるキーボード及びポインチングデバイス(マウス等)を備える。表示回路7はディスプレイ13や各種インジケータを備えており、ディスプレイ12上には、ポインチングデバイス等の操作子で操作可能なカーソルやスイッチボタンが表示される。
【0024】
音源回路8には、DSP等で構成される効果回路やスピーカを含むサウンドシステム14が接続されており、RAM4などに記憶される楽曲データから演奏情報を読み出して、対応する楽音を発音再生することができる。また、通信I/F9には、ローカルエリアネットワーク(LAN)やインターネット、電話回線等の通信ネットワーク15が接続され、通信ネットワーク15を介してサーバコンピュータ等から制御プログラムやユーザ演奏データなどの各種データを外部記憶装置5にストアすることもできる。
【0025】
MIDII/F10には、電子楽器などの楽曲データ発生源16が接続され、ユーザ演奏データなどの楽曲データをMIDI形式で授受することができる。なお、図1は、パーソナルコンピュータ(PC)を用いるシステムについて説明したが、電子楽器を用いて楽曲情報編集システムを構成してもよい。
【0026】
〔楽曲データ及びテンプレートの構成例〕
図2は、この発明の一実施例による楽曲情報編集システムにおいて編集対象となる楽曲データ(ユーザ演奏データ)の一構成例である。ユーザ演奏データは、図2左側に示されるように、設定情報及び演奏情報から成り、例えば、外部記憶装置5のユーザ演奏データファイル内に記憶される。設定情報は、自動演奏の際に各種の再生態様を設定するための情報であり、図2中央上側に例示されるテンポデータ以外に、音色データや音量データなどが含まれる。また、演奏情報は、自動演奏される楽曲の再生内容を表わす情報であり、図2中央下側に示されるように、タイミングデータとイベントデータの組みを演奏進行順に記憶したものである。
【0027】
さらに、イベントデータは、イベント種類やその内容を表わすものであり、イベント種類には、キーオンイベントやキーオフイベントの他に、テンポ変更イベントや音色変更イベントなどがあり、キーオンイベントの内容には、キーナンバデータやべロシティデータなどが含まれ、キーオフイベントも同様の内容をもつ。また、これらのイベントのうち、楽曲中の音符を表わすイベント(キーオンイベントとキーオフイベントの組み)を音符イベントと呼ぶ。
【0028】
一方、テンプレートは、音楽奏法の演奏を記録した演奏データであり、奏法毎に複数個ずつ予め準備されており、例えば、ROM3或いは外部記憶装置5内の所定のテンプレート格納領域内に記憶されている。この場合、ジャンル別や演奏者別に同奏法異内容のテンプレートが用意されている。図3は、この発明の一実施例におけるテンプレートの一構成例である。この例では、テンプレートは、識別子、キーオン基準点、キーオフ基準点、テンポデータなどから成る設定情報と、タイミングデータとイベントデータの組みを演奏進行順に記憶した演奏情報(音符群)とから成る。
【0029】
〔アルペジオ演奏データ作成処理〕
この発明の一実施例による楽曲情報編集システムでは、外部記憶装置5から(或いは、外部から通信ネットワーク15・通信I/F9を介して又は電子楽器16からMIDII/F10を介して)RAM4上に呼び出されたユーザ演奏データなどの楽曲データに対して、図示しない楽曲情報編集処理(メイン処理)が行われる。このメイン処理では、編集モードでアルペジオ演奏データ作成処理などの各種編集処理が行われる外、例えば、ユーザ演奏データや編集後演奏データなどの楽曲データの自動演奏(周知技術を用いた楽曲データの再生)を実行する再生モードの処理なども行われる。
【0030】
さて、この楽曲情報編集処理(メイン処理)において、ユーザにより、アルペジオ演奏を付加する音符の指定があると、図4及び図5を用いて以下に説明するアルペジオ演奏データ作成処理プログラムが起動する。この指定方法には、図6に示すように、画面上の楽譜表示にアルペジオ記号SAを使ってアルペジオ演奏を付加したい音符Nsを指定する方法や、アルペジオ演奏に適した音符を自動検出して指定する方法などがある。
【0031】
以下に用いられる「指定音符」(Ns)は、ユーザ演奏データ内において上述のような指定方法によりアルペジオ演奏が付加される音符イベントであり、この音符イベントのキーオンタミングが指定音符のキーオン位置であり、指定音符に含まれている音符イベントの数を指定音符数という。なお、指定音符に含まれる複数の音符イベントのキーオンタイミング(キーオン時間)及びキーオフタイミング(キーオフ時間)は、原則として同一とし、同一でない場合には同一にそろえる。
【0032】
この発明の一実施例によるアルペジオ演奏データ作成処理においては、ユーザ演奏データ(楽曲情報)中のアルペジオ演奏に当る部分が指定音符Nsとして指定されると、テンプレート(編集データ)を利用してこの部分に自動編集を行いアルペジオ演奏データを作成する。その作成手法を概略的に説明すると、以下のとおりである。
【0033】
アルペジオ演奏部分に対応するテンプレート(例えば、音符群NA〜NE)を選択すると、このテンプレートにより規定されるキーオン及びキーオフタイミングのずれ量データLGr(キーオン及びキーオフ基準点Tron,Troffから、テンプレート中の演奏情報に含まれている各構成音のキーオン及びキーオフタイミングまでの時間的な距離=時間制御データ)に基づいて、新たに生成されるアルペジオ演奏データの各構成音(N1〜Nn)のキーオンタイミングデータ(発音開始時間)及びキーオフタイミングデータ(発音終了時間)が決定される。
【0034】
ずれ量データLGrは、ユーザ演奏データ中のテンポデータTMPsに基づいた値をもつずれ量データ(時間決定データ)LGsに変換され、変換後ずれ量データLGs並びに指定音符Nsのキーオン及びキーオフ時間(開始及び終了時間)Tson,Tsoff(指定音符Nsの音符長に応じた値に設定される)に基づいて、アルペジオ演奏されるべき音符の発音開始及び終了タイミングデータ(キーオン及びキーオフ時間)が算出される。そして、各タイミングデータを、アルペジオ演奏データとして新たに作成される構成音N1〜Nnのキーオン時間とキーオフ時間を決定するのに用いることができる。
【0035】
また、構成音N1〜Nnのキーオン時間とキーオフ時間を決定するに際し、それぞれの構成音についてキーオン時間とキーオフ時間のタイミングが前後しないように、タイミングデータが補正される。さらに、アルペジオ演奏構成音N1〜Nnのうち、最初に発音開始される音符N1のキーオフ時間が最後に発音開始される音符のキーオン時間よりも後ろであれば、全構成音N1〜Nnのキーオフ時間は、指定音符Nsのキーオフ時間Tsoffに応じた値に補正される。
【0036】
図4及び図5は、このようなアルペジオ演奏データ作成処理の一例を示すフローチャートである。この処理フロー例では、まず、ステップS1において、予め用意された複数のテンプレートから、アルペジオ演奏データの作成に利用するテンプレートを選択し、その複製データを作成し、次のステップS2にて、作成された複製データ内に含まれる音符イベントの数を指定音符数分に揃える。なお、ステップS1におけるテンプレートの選択は、自動で行うようにしてもよいし、或いは、ユーザが手動で行うようにしてもよい。自動で行う場合には、編集対象となる楽曲データに相応しいテンプレートを楽曲データ中の設定情報などを利用して選択するようにする。
【0037】
続いて、ステップS3では、複製データ内の各音符イベントのキーナンバデータを指定音符のキーナンバに対応するように変更する。この変更に当っては、音符イベントデータを音高順に並び替えておくのことが好ましい。複製データ、つまり、選択したテンプレートに含まれる音符イベントは、既に説明したように、タイミングデータとキーオン又はキーオフイベントデータとを組みにしたものであり、発生順に記憶されており、必ずしも音高順にはなっていない。そこで、複製データを作成するときに、音符イベントを音高順に並び替えておくと、後段でのキーナンバの変更処理が行い易くなる。
【0038】
例えば、複製データが図7上段に示すような音符イベントNA〜NEで構成される場合、各音符イベントデータはNA→NB→NC→ND→NEというように時間順に記録されているが、図7下段に示すように、音符データをNB→NA→NC→ND→NEというように音高順に並び替える。この場合、図7上段に示すように、最初は低く次第に高くなる音高変化を呈するとき〔初めの音符の音高が音高中央値(又は全音符の音高平均値)以下のとき〕は、音高の低い順にソートし、図示とは逆に、最初は高く次第に低くなる音高変化を呈するとき〔初めの音符の音高が音高中央値(又は全音符の音高平均値)より高いとき〕には、音高の高い順にソートするのが好ましい。
【0039】
次に、ステップS4,S5に進んで、ステップS3で変更された複製データ内の各音符イベントについて、キーオン時間編集及びキーオフ時間編集を行い、アルペジオ演奏における各構成音のキーオン時間及びキーオフ時間を決定する。
【0040】
続くステップS6(図5)では、ステップS4,S5での時間編集処理により各音符イベントのキーオン時間及びキーオフ時間が決定されたアルペジオ演奏音符イベント群について、最初にキーオンした音符N1のキーオフ時間T1offが最後にキーオンした音符Nnのキーオン時間Tnonより後ろに位置しているか否か判定する。ここで、最初のキーオン音符N1のオフ時間T1offが最後のキーオン音符Nnのオン時間Tnonより後ろに位置している場合は、ステップS7に進んでキーオフ時間の補正を行った後ステップS8に進み、そうでない場合には、直接ステップS8に進む。
【0041】
図8は、ステップS6,S7でのキーオフ時間補正の要否等を説明するための図である。図8(1)に示すように、最初の音符N1のキーオフ時間T1offが最後の音符Nnのキーオン時間Tnonよりも前にある場合は、ステップS6で“NO”と判断され、キーオフ時間の補正は行わずに、ステップS4,S5の時間編集処理で決定されたキーオン時間を保持する。
【0042】
一方、図8(2)Aに示すように、最初の音符N1のキーオフ時間T1offが最後の音符Nnのキーオン時間Tnonよりも後ろにある場合には、ステップS6で“YES”と判断され、ステップS7に進んで、複製データの全音符イベントN1〜Nnのキーオフ時間T1off〜Tnoffを指定音符Nsのキーオフ時間Tsoffに補正する。すなわち、図8(2)Bに示すように、複製データ内の全音符N1〜Nnのキーオフ時間T1off〜Tnoffを指定音符Nsのキーオフ時間Tsoffにそろえる。このステップS6及びステップS7の処理は省略してもよいが、この処理を行うことで、より自然なアルペジオ演奏を再現することができるようになるため、処理を行うことが好ましい。
【0043】
ステップS8においては、以上の処理を経た複製データをユーザ演奏データの対応データ位置に書き込む。この書込みに際しては、複製データ内の音符データが、音高順に考慮したままで、時間順に並んでいない場合には、時間順に並び替えてから書き込みを行う。そして、このように書込み処理を行うと、このアルペジオ演奏データ作成処理を終了し、メイン処理に戻る。
【0044】
〔時間編集処理〕
この発明の一実施例では、アルペジオ演奏データ作成処理フローのキーオン及びキーオフ時間編集処理ルーチンにおいて、複製データ(つまりテンプレート)の演奏情報に記憶されている各音符イベントのキーオン及びキーオフタイミングについて、それぞれ、当該複製データ(つまりテンプレート)毎に予め定められているキーオン基準点Tron及びキーオフ基準点Troffに対するずれ量LGrを算出し、各ずれ量に応じて各音符イベントのキーオン時間及びキーオフ時間を決定する。図9は、キーオン時間編集処理ルーチンの一例を示すフローチャートであり、アルペジオ演奏データ作成処理フローのステップS4(図4)で実行される。
【0045】
この処理ルーチンがスタートすると、例えば、図10の複製データ例に示すように、ステップR1で、キーオン基準点の時間Tronから複製データ内の各音符イベントNA〜NEのキーオン時間までのずれ量データLGrを算出する。このずれ量データLGrは、データの演奏情報に記憶されている各音符イベントNA〜NEのキーオンタイミングとキーオン基準点Tronとの時間差(キーオン基準点Tronから、複製データの演奏情報に記憶されている各音符イベントのキーオンタイミングまでの時間的な距離)であり、例えば、基準点からのクロック(clock)数〔=チック(tick)〕で表わされ、ずれの方向に応じて正(+)又は負(−)の値をとる。図10の例においては、キーオン時間ずれ量LGrは、音符イベントNAでは“−20”tickであり、音符イベントNDでは“+40”tickである。
【0046】
次のステップR2では、算出された各音符イベントのずれ量データの値LGrを、それぞれ、ユーザ演奏データ内のテンポデータTMPs及びテンプレート内のテンポデータTMPrに基づいて、テンプレートに記録されている各音符イベントの発音開始タイミングのずれ量を表わす実時間長が保たれるように変換する。変換の対象となるデータは、上述のように複製データ(つまりテンプレート)から算出される構成音のずれ量データLGrであり、ここでは、複製データのテンポに基づくクロック数データである。このステップR2での変換演算の目的は、このずれ量データLGrを、ユーザ演奏データ(指定音符Ns)のテンポに基づくクロック数データLGsに変換することにより、テンプレートで用意されたアルペジオ演奏の各構成音の発音開始タイミングのばらつきを保持することにある。この変換には、例えば、次のような方法が用いられる。
【0047】
〔1〕ユーザ演奏データのテンポが一定の場合
ユーザ演奏データのテンポが指定音符Nsの発音時間内で一定の場合、変換対象であるずれ量データLGrを、ユーザ演奏データ(指定音符)のテンポに基づくクロック数に、変換した変換後ずれ量データの値LGsは、次の演算式(1)のように、ユーザ演奏データ中で指定音符の位置に設定されているテンポデータの値TMPsと、複製データ(つまりテンプレート)に記憶されているテンポデータの値TMPrとの比に、ステップR1で算出されたずれ量データの値LGrを乗算することにより、求めることができる:
【数1】
【0048】
〔2〕ユーザ演奏データのテンポが途中で変化する場合
一方、ユーザ演奏データ中で指定音符Nsの位置にテンポ変更が設定され、ユーザ演奏データのテンポが、指定音符Nsのオン期間の途中、つまり、ユーザ演奏データ中で指定音符Nsのキーオン位置Tsonから時間Tstc(クロック数)後の位置で、テンポ値TMPs1からテンポ値TMPs2に変化する場合には、まず、複製データから算出されたずれ量データの値LGrに対して、ユーザ演奏データ中で指定音符の位置に設定されている「前の(変化前の)テンポデータ」の値TMPs1が指定音符Nsに一律に設定されていると仮定して、〔1〕の場合と同様に、次の演算式(2)による変換を行って仮ずれ量データLGtを求める:
【数2】
【0049】
次に、演算式(2)で算出された仮ずれ量データLGtのうち、テンポが変更された後の時間部分(クロック数)を、変更後のテンポTMPs2に基づいた値になるように変換し、最終的なキーオン時間ずれ量データ値LGsを算出する。すなわち、最終的なずれ量データ値LGsは、ユーザ演奏データ中で指定音符のキーオン位置からテンポ変化があるまでの時間(クロック数)Tstc、ユーザ演奏データ中で指定音符の位置に設定されている「後の(変化後の)テンポデータ」の値TMPs2を用いて、次の演算式(3)により求めることができる:
【数3】
【0050】
このようにして、ステップR1で算出された各構成音のキーオン時間ずれ量データ値LGrは、ステップR2の補正演算でずれ量データLGsに変換され、その後、ステップR3に進む。ステップR3では、変換後の各ずれ量データLGsを、ユーザにより指定されている指定音符Nsのキーオン時間の値に加算し、この加算結果は、以下のステップR4〜R6の処理を介してアルペジオ演奏の各構成音のキーオンタイミングを決定するのに用いられる。
【0051】
ステップR4では、ずれ量加算結果の時間が指定音符Nsの中央時間Tsmよりも遅い時間である(中央時間Tsmを越えている)か否かが判定され、指定音符Nsのキーオン時間にずれ量を加算したタイミングが中央時間Tsmを越えている場合(YES)はステップR5に進み、中央時間Tsmを越えていない場合(NO)にはステップR6に進んで、アルペジオ演奏の各構成音のキーオンタイミングを決定する。図11は、各場合におけるキーオン時間の決定例を示す。
【0052】
図11(1)のように、複製データの或る構成音のキーオン及びキーオフ時間ずれ量LGsを指定音符Nsのキーオン及びキーオフ時間にそれぞれ加算して音符イベントNaが得られた場合(後述するように、キーオフについても、キーオンと同様に、ずれ量の算出、変換、加算がなされる)は、この音符イベントNaのキーオンタイミングTaonが指定音符Nsの中央時間Tsmを越えていない(中央時間Tsmより早い)ので、ステップR6で、加算結果のキーオン時間Taonを各構成音のキーオン時間として決定する。
【0053】
また、同様の加算により、複製データの或る構成音について図11(2)に示すような音符イベントNbが得られた場合には、キーオン時間ずれ量LGsを指定音符Nsのキーオン時間に加算した音符イベントNbのキーオンタイミングTbonが、中央時間Tsmを越えている(中央時間Tsmより遅い)ので、ステップR5で、タイミングTbonを指定音符Nsの中央時間Tsmに補正し、中央時間Tsmを最終的なキーオン時間として決定する。
【0054】
そして、ステップR5,R6の処理を実行すると、このキーオン時間編集処理ルーチンを終了し、アルペジオ演奏データ作成処理フローのステップS5(図4)におけるキーオフ時間編集処理ルーチンに進む。このキーオフ時間編集処理ルーチンは、図9のキーオン時間編集処理フロー例と同様に実行することができるので、図示を省略しているが、極く簡単に説明すると、以下のとおりである。
【0055】
最初に、キーオフ基準点の時間Troffからキーオフ時間までのずれ量データLGrを算出する(ステップR1に相当)。図10の例では、キーオフ時間ずれ量LGrは、音符イベントNCでは“−20”tickであり、音符イベントNEでは“+20”tickである。次に、算出された各キーオフ時間ずれ量データの値LGrを、ステップR2と同様の補正演算により、ユーザ演奏データ内のテンポデータとテンプレート内のテンポデータとに基づいて、実時間長が保たれるように、キーオフ時間ずれ量データLGsに変換する(ステップR2に相当)。
【0056】
次いで、変換されたキーオフ時間ずれ量データLGsを指定音符Nsのキーオフ時間に加算し(ステップR3に相当)、さらに、加算結果のキーオフ時間が指定音符Nsの中央時間Tsmよりも早い時間である(中央時間Tsmを越えている)か否かを判定する(ステップR4に相当)。
【0057】
ここで、図11(1),(2)の音符イベントNa,Nbのように、加算結果のキーオフ時間Taoff,Tboffが中央時間Tsmを越えていない(中央時間Tsmよりも遅い)場合(NO)は、加算結果のキーオフ時間を最終的なキーオフ時間とする(ステップR6に相当)。従って、図11(1)の例では、音符イベントNaは、何ら補正されず、最終的に決定される構成音の音符イベントになる。また、図11(2)の例では、キーオン時間を中央時間Tsmに補正し加算結果のキーオフ時間Tboffをそのままキーオフ時間とする音符イベントNb’が、最終的に決定される構成音の音符イベントになる。
【0058】
また、図示していないが〔図11(2)の音符イベントNbが中央時間Tsmに関して対称的な反対位置にある場合など〕、加算結果のキーオフ時間が中央時間Tsmを越えている(中央時間Tsmよりも早い)場合(YES)には、指定音符Nsの中央時間Tsmをキーオフ時間として決定する(ステップR5に相当)。
【0059】
このように、キーオン及びキーオフ時間編集処理処理によって、アルペジオ演奏の各構成音のキーオン及びキーオフタイミングが決定されると、アルペジオ演奏データ作成処理フローのステップS6(図5)でのキーオフタイミング補正の要否判断に進む。
【0060】
〔種々の実施態様〕
以上、この発明を一実施例について説明したが、この発明は種々の態様で実施することができる。例えば、テンプレートには十分な数の音符イベントを用意しておけばよいが、もし、指定音符数分の音符イベントが用意されていないような場合には、テンプレートの音符イベントの各データを直線補間することによって指定音符数分の音符イベントを作り出せばよい。
【0061】
また、実施例においては、ずれ量(時間制御データ)を演算により求めたが、ずれ量を算出する代わりに、テンプレートに予めずれ量を記録しておき、これを利用するようにしてもよい。
【0062】
なお、アルペジオ演奏データ作成処理プログラムなどの制御プログラムを取得するには、HDDやCD−ROMドライブを利用することができる。HDDは制御プログラムや各種データを記憶しておく記憶装置であるが、例えば、ROMに制御プログラムが記憶されていない場合、ROMに制御プログラムが記憶されていない場合、このHDD内のハードディスクに制御プログラムを記憶させておき、それをRAMに読み込むことにより、ROMに制御プログラムを記憶している場合と同様の動作をCPUにさせることができる。このようにすると、制御プログラムの追加やバージョンアップ等が容易に行うことができる。また、CD−ROMドライブは、CD−ROMに記憶されている制御プログラムや各種データを読み出す装置であるが、CD−ROMから読み出した制御プログラムや各種データは、HDD内のハードディスクにストアすることにより、制御プログラムの新規インストールやバージョンアップ等が容易に行うことができる。なお、このCO−ROMドライブ以外にも、外部記憶装置として、フロッピィディスク装置、光磁気ディスク(MO)装置等、様々な形態のメディアを利用するための装置を設けるようにしてもよい。
【0063】
また、アルペジオ演奏データ作成処理プログラムなどの制御プログラムをネットワークを利用してダウンロードすることもできる。通信インターフェースはLAN(ローカルエリアネットワーク)やインターネット、電話回線などの通信ネットワークに接続されており、このような通信ネットワークを介してサーバコンビュータと接続されるので、HDD内に制御プログラムや各種データが記憶されていない場合、サーバコンビュータからプログラムやデータをダウンロードするために用いることができる。例えば、クライアントとなる本システムは、通信インターフェース及び通信ネットワークを介してサーバコンピュータへとプログラムやデータのダウンロードを要求するコマンドを送信する。サーバコンピュータは、このコマンドを受け、要求されたプログラムやデータを通信ネットワークを介して本システムへと配信し、本システムは、通信インターフェースを介して、これらプログラムやデータを受信してハードディスク装置に蓄積することにより、ダウンロードが完了する。
【0064】
【発明の効果】
以上説明したように、この発明によれば(請求項1,4,5)、楽曲情報(アルペジオ展開が未編集のユーザ演奏データ)のアルペジオ演奏に当たる部分を編集データ(テンプレート)を利用して自動編集するために、アルペジオ演奏に用いる複数の構成音の情報と、基準時間位置(開始及び終了基準位置Tron,Troff)を規定する基準時間位置情報(キーオン及びキーオフ基準点)と、第1テンポデータ(TMPr)とを含む編集データ(テンプレート)、並びに、第2テンポデータ(TMPs)を含む楽曲情報(ユーザ演奏データ)を用意しておき、楽曲情報編集の際は、楽曲情報(ユーザ演奏データ)中のアルペジオ演奏部分(アルペジオ演奏すべき旨を指定した部分=指定音符Ns)に対応して編集データ(テンプレート→複製データ)を選択すると、編集データ(テンプレート)の基準時間位置情報により規定される基準位置(Tron,Troff)からの距離を表わす時間制御データ(ずれ量データLGr)及び第2テンポデータ値(TMPs)と第1テンポデータ値(TMPr)との比(TMPs/TMPr)から、第2テンポデータ(TMPs)に対応する各構成音のずれ量(LGs)を求め、このずれ量(LGs)に基づいて、アルペジオ演奏の各構成音(N1〜Nn)の発音開始及び終了時間(キーオン及びオフ時間)を決定すると共に、この決定で得られた発音開始又は終了時間が当該アルペジオ演奏部分(Ns)の中央時間(Tsm)を越えた場合には、この中央時間を発音開始又は終了時間に決定する。そして、このようにして決定された発音開始及び終了時間を持つ音符の情報(N1〜Nn)を書き込む。従って、この発明によれば、編集データ(テンプレート)が表わす最適なアルペジオ演奏を、テンポの変化に依存せず、正確に再現することができると共に、アルペジオ演奏の各構成音が音楽的に自然な時間間隔で発音されるようなアルペジオ演奏データを簡単に作成することができる。
【0065】
また、この発明によれば(請求項2)、選択された編集データ(複製データ)の基準時間位置情報(キーオン及びキーオフ基準点)により規定される開始及び終了基準位置(Tron,Troff)から各構成音(NA〜NE)の発音開始及び終了位置までの距離をそれぞれ演算してこの距離を表わすデータを時間制御データ(LGr)を出力させることにより、演算により得られた時間制御データに基づいて、楽曲情報中のアルペジオ演奏部分を構成する複数の音符(N1〜Nn)の発音開始及び終了時間(キーオン及びオフ時間)が決定されるので、時間制御データを用意しておかなくても、自然なアルペジオ演奏音を得ることができる。さらに、この発明によれば(請求項3)、発音開始及び終了時間が決定された音符(N1〜Nn)のうち、最初に発音開始される音符(N1)の発音終了時間(T1off)が、最後に発音開始される音符(Nn)の発音開始時間(Tnon)よりも後ろに位置するときは、当該アルペジオ演奏部分を構成する全音符の発音終了時間(キーオフ時間)が補正されるので、より自然なアルペジオ演奏音が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、この発明の一実施例による楽曲情報編集システムのハードウエア構成を示すブロック図である。
【図2】図2は、この発明の一実施例におけるユーザ演奏データの一構成例である。
【図3】図3は、この発明の一実施例におけるテンプレートの一構成例である。
【図4】図4は、この発明の一実施例によるアルペジオ演奏データの作成処理の一例を表わすフローチャートの一部である。
【図5】図5は、この発明の一実施例によるアルペジオ演奏データの作成処理の一例を表わすフローチャートの他部である。
【図6】図6は、この発明の一実施例において、アルペジオ演奏を付加する音符を指定する方法の一例を説明するための図である。
【図7】図7は、この発明の一実施例において、複製データ内の音符イベント並び順を変更する方法の一例を説明するための図である。
【図8】図8は、この発明の一実施例において、最前及び最後の音符のキーオフ時間に基づいて複製データ内の各音符イベントのキーオフ時間を補正する態様を説明するための図である。
【図9】図9は、この発明の一実施例による時間編集処理の一例を表わすフローチャートである。
【図10】図10は、この発明の一実施例において、複製データ内における各音符イベントのずれ量データを算出する方法の一例を説明するための図である。
【図11】図11は、この発明の一実施例において、複製データ内の各音符イベントのキーオン時間を決定する方法の一例を説明するための図である。
【符号の説明】
Ns アルペジオ記号ASなどでアルペジオ演奏部分に指定される音符(指定音符)、
NA〜NE 複製データ/テンプレート(編集データ)中の音符イベント、
Tron,Troff 複製データ/テンプレート(編集データ)のキーオン及びキーオフ基準点、
Tson,Tsm,Tsoff 指定音符Nsのキーオン時間、中央時間及びキーオフ時間、
Na,Nb 複製データ音符イベントのキーオン及びキーオフ時間にずれ量を加算して得られるずれ量加算後音符イベント、
Taon,Taoff;Tbon,Tboff ずれ量加算後音符イベントNa;Nbのキーオン時間及びキーオフ時間、
Nb’ ずれ量加算後音符イベントNbを補正した音符イベント、
T1off アルペジオ演奏構成音中で最初に発音される音符N1のオフ時間、
Tnon アルペジオ演奏構成音中で最後に発音される音符Nnのオン時間。
Claims (5)
- アルペジオ演奏に用いる複数の構成音の情報と、基準時間位置を規定する基準時間位置情報と、第1テンポデータとを含む編集データ、並びに、第2テンポデータを含む楽曲情報を記憶する記憶手段と、
上記記憶手段に記憶された編集データを選択するデータ選択手段と、
上記データ選択手段により選択された編集データの基準時間位置情報により規定される基準時間位置から各構成音の発音位置までの距離を表わす時間制御データ、及び、第2テンポデータの値と第1テンポデータの値との比から、第2テンポデータに対応する各構成音のずれ量を求め、このずれ量に基づいて、上記楽曲情報中のアルペジオ演奏部分を構成する各音符の発音開始及び終了時間を決定し、決定された発音開始又は終了時間が当該アルペジオ演奏部分の中央時間を越えた場合には、当該中央時間を発音開始又は終了時間に決定するタイミング決定手段と、
上記楽曲情報のアルペジオ演奏部分に、上記タイミング決定手段により決定された発音開始及び終了時間を持つ音符の情報を書き込む情報書込み手段と
を具備することを特徴とする楽曲情報編集装置。 - さらに、
前記選択データ手段により選択された編集データの基準時間位置情報により規定される開始及び終了基準位置から各構成音の発音開始及び終了位置までの距離をそれぞれ演算し、演算された距離を表わすデータを時間制御データとして出力する演算手段
を具備し、
前記タイミング決定手段は、この時間制御データに基づいて、前記楽曲情報中のアルペジオ演奏部分を構成する音符の発音開始及び終了時間を決定する
ことを特徴とする請求項1に記載の楽曲情報編集装置。 - さらに、
前記タイミング決定手段により発音開始及び終了時間が決定された音符のうち、最初に発音開始される音符の発音終了時間が、最後に発音開始される音符の発音開始時間よりも後ろに位置するときは、当該アルペジオ演奏部分を構成する全音符の発音終了時間を補正する手段
を具備することを特徴とする請求項1又は2に記載の楽曲情報編集装置。 - アルペジオ演奏に用いる複数の構成音の情報と、基準時間位置を規定する基準時間位置情報と、第1テンポデータとを含む編集データ、並びに、第2テンポデータを含む楽曲情報を記憶する記憶手段を具備する楽曲情報編集装置において、
データ選択手段によって、上記記憶手段に記憶された編集データを選択するデータ選択ステップと、
タイミング決定手段によって、上記データ選択ステップで選択された編集データの基準時間位置情報により規定される基準時間位置から各構成音の発音位置までの距離を表わす時間制御データ、及び、第2テンポデータの値と第1テンポデータの値との比から、第2テンポデータに対応する各構成音のずれ量を求め、このずれ量に基づいて、上記楽曲情報中のアルペジオ演奏部分を構成する各音符の発音開始及び終了時間を決定し、決定された発音開始又は終了時間が当該アルペジオ演奏部分の中央時間を越えた場合には、当該中央時間を発音開始又は終了時間に決定するタイミング決定ステップと、
情報書込み手段によって、上記楽曲情報のアルペジオ演奏部分に、上記タイミング決定ステップで決定された発音開始及び終了時間を持つ音符の情報を書き込む情報書込みステップと
を備えることを特徴とする楽曲情報編集方法。 - アルペジオ演奏に用いる複数の構成音の情報と、基準時間位置を規定する基準時間位置情報と、第1テンポデータとを含む編集データ、並びに、第2テンポデータを含む楽曲情報を記憶する記憶手段を具備し、楽曲情報編集装置として機能するコンピュータに、
上記記憶手段に記憶された編集データを選択するデータ選択ステップと、
上記データ選択ステップで選択された編集データの基準時間位置情報により規定される基準時間位置から各構成音の発音位置までの距離を表わす時間制御データ、及び、第2テンポデータの値と第1テンポデータの値との比から、第2テンポデータに対応する各構成音のずれ量を求め、このずれ量に基づいて、上記楽曲情報中のアルペジオ演奏部分を構成する各音符の発音開始及び終了時間を決定し、決定された発音開始又は終了時間が当該アルペジオ演奏部分の中央時間を越えた場合には、当該中央時間を発音開始又は終了時間に決定するタイミング決定ステップと、
上記楽曲情報のアルペジオ演奏部分に、上記タイミング決定ステップで決定された発音開始及び終了時間を持つ音符の情報を書き込む情報書込みステップと
から成る手順を実行させるプログラムを記録していることを特徴とする楽曲情報編集のための記録媒体。
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