JP3414163B2 - 自動演奏データの表示・編集装置、および方法 - Google Patents

自動演奏データの表示・編集装置、および方法

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JP3414163B2
JP3414163B2 JP28752596A JP28752596A JP3414163B2 JP 3414163 B2 JP3414163 B2 JP 3414163B2 JP 28752596 A JP28752596 A JP 28752596A JP 28752596 A JP28752596 A JP 28752596A JP 3414163 B2 JP3414163 B2 JP 3414163B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、自動演奏データ
を分かりやすく表示し、ユーザが編集ミスをすることな
く該自動演奏データを編集できるようにした自動演奏デ
ータの表示・編集装置、および方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、自動演奏データを表示し、ユ
ーザが所定の操作を行なうことによりその自動演奏デー
タを編集(挿入、追加、削除、訂正など)する表示・編
集装置が知られている。1曲分の自動演奏データは、通
常、トラックあるいはパートなどの単位に分けられてい
る。以下「トラック」というときはパートなどの他の分
け方で分けた任意の単位の概念を含むものとする。各ト
ラックの自動演奏データは、例えばノートイベント(例
えば、楽音を発音するタイミングや音高や符長などの情
報を含む)、あるいは各種の制御イベント(例えば、プ
ログラムチェンジ)などのイベントデータをイベントの
発生時間順に並べたものである。自動演奏データを読み
出し、その自動演奏データにしたがって楽音を発生する
ことにより自動演奏を行なう。
【0003】従来、このような自動演奏データの編集の
際には、通常、1曲分の自動演奏データ中の複数のトラ
ックのイベントデータを混在させてすべて表示してい
た。その表示形式としては、リスト形式またはピアノロ
ール形式が用いられていた。リスト形式とは、イベント
の発生順にイベントデータを並べて表示する形式であ
る。リスト形式の場合は、表示の際にイベントの種類に
よって色分けを行なうものがあった。ピアノロール形式
とは、一方向にノートイベントの音高を採り他方向にノ
ートイベントの発生時間を採った2次元座標上に、ノー
トイベントを矩形(その時間軸方向の長さは符長に対応
する)で表示する形式である。ノートイベントに対応す
る矩形は、トラック毎に異なる色で表示される。ユーザ
はこの表示を参照しながら、所定の操作により、所望の
イベントデータを編集することができる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上述の従来の自動演奏
データの表示・編集装置では、すべてのトラックのイベ
ントデータが一覧表示されるので、例えば同じ小節内に
出現するイベントは一目で見渡すことができ便利であ
る。しかし、その反面、表示画面全体が繁雑になってし
まうという問題がある。特に、ピアノロール形式では、
ノートイベントに対応する矩形が重なる場合があり、見
にくい、あるいは重なっているため見えないノートイベ
ントがあるなどの問題がある。また、すべてのトラック
のイベントデータが同じように表示されるため、新規イ
ベントを入力するときに、どのトラックにイベントが入
力されるのか分かりにくい。また、すでに入力されてい
るイベントを編集する際、間違って目的のトラック以外
のトラックのイベントを編集してしまうおそれがある。
【0005】この発明は、編集対象の自動演奏データの
イベントを分かりやすく表示するとともに、ユーザによ
る編集ミスを減らして編集が容易にできるようにするこ
とを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するた
め、請求項1に係る自動演奏データの表示・編集装置
は、複数のブロックからなる自動演奏データを記憶した
記憶手段であって、各ブロックは自動演奏のための複数
のイベントデータを含むものと、編集対象のブロックを
指定するための指定手段と、前記記憶手段に記憶された
自動演奏データの所定の複数のブロック内のイベントデ
ータを表示対象として表示する表示手段であって、前記
指定手段により指定されたブロック内のイベントデータ
を、他のブロック内のイベントデータとは異なる態様で
表示するものと、前記指定手段により指定されたブロッ
ク内のイベントデータを編集する編集手段とを備えたこ
とを特徴とする。なお、ブロックは、従来のトラックあ
るいはパートなどの単位の概念を含む。
【0007】請求項2に係る発明は、請求項1に記載の
自動演奏データの表示・編集装置において、編集手段と
して、前記表示手段により表示されたイベントデータの
うちから編集対象のデータを指定するイベント指定手段
と、該編集対象指定手段により指定されたイベントデー
タが前記指定手段で指定された編集対象のブロックに属
するか否かを判定し、属するときのみ該イベントデータ
の編集を受け付けるイベントデータ編集手段とを、さら
に備えたことを特徴とする。
【0008】請求項3に係る発明は、請求項1に記載の
自動演奏データの表示・編集装置において、前記表示対
象のイベントデータを、該イベントデータの発生する時
間順に、かつ時間的に重なるイベントデータも別々に、
並べたリスト形式で表示することを特徴とする。
【0009】請求項4に係る発明は、請求項1に記載の
自動演奏データの表示・編集装置において、一方向にノ
ートイベントの音高を採り他方向にノートイベントの発
生時間を採った2次元座標上に、前記表示対象のイベン
トデータのうちノートイベントを矩形で表示するととも
に、時間的に重なる複数のイベントデータについては前
記指定手段で指定された編集対象のブロックに属するイ
ベントデータに対応する矩形を一番上に表示することを
特徴とする。
【0010】請求項5に係る発明は、各ブロックが自動
演奏のための複数のイベントデータを含むものであると
ころの複数のブロックからなる自動演奏データの表示・
編集方法であって、編集対象のブロックを指定するステ
ップと、自動演奏データの所定の複数のブロック内のイ
ベントデータを表示対象として表示するステップであっ
て、前記指定されたブロック内のイベントデータを、他
のブロック内のイベントデータとは異なる態様で表示す
るステップと、前記表示されたイベントデータのうちか
ら編集対象のイベントデータを指定するステップと、前
記指定されたイベントデータが前記編集対象として指定
されたブロックに属するか否かを判定し、属するときの
み該イベントデータの編集を受け付けるステップとを備
ことを特徴とする。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、図面を用いてこの発明の実
施の形態を説明する。
【0012】図1は、この発明に係る自動演奏データの
表示・編集装置を適用した電子楽器の概略構成を示す。
この電子楽器は、ランダムアクセスメモリ(RAM)1
01、リードオンリメモリ(ROM)102、中央処理
装置(CPU)103、タイマ104、外部記憶装置1
05、インターフェース106、鍵盤107、検出回路
108、タイピングキーボード109、マウス110、
検出回路111、表示回路112、音源回路113、効
果回路114、サウンドシステム115、およびバスラ
イン116を備えている。
【0013】RAM101は、図2で後述する自動演奏
データを記憶するメモリであり、その他各種のワーク領
域にも使用する。ROM102は、CPU103が実行
する制御プログラムや各種の定数データなどを格納す
る。CPU103は、この電子楽器全体の動作を制御す
るCPUであり、特にROM102上の制御プログラム
を実行することによって、RAM101上の自動演奏デ
ータを表示・編集する制御を行なう。その動作について
は、図4および図5で後述する。タイマ104は、CP
U103にタイマ割込をかけるためのタイマであり、自
動演奏時にテンポをカウントするためなどに使用する。
【0014】外部記憶装置105は、ハードディスク装
置(HDD)、フロッピーディスク装置(FDD)、C
D−ROM(コンパクトディスク−リード・オンリ・メ
モリ)装置、および光磁気(MO)ディスク装置などの
不揮発に各種の情報を記憶する記憶装置である。RAM
101上の表示編集対象の自動演奏データは、外部記憶
装置105に格納しておくことができる。また、CPU
103が実行する制御プログラムをROM102上に持
つ代わりに、外部記憶装置105に備えておき、自動演
奏データの表示編集処理を行なう際に外部記憶装置10
5からその制御プログラムをRAM101上に呼び出し
て実行するようにしてもよい。このようにすれば、制御
プログラムの追加やバージョンアップなどが容易に行な
える。
【0015】特に、CD−ROMに記憶されている制御
プログラムや各種データをHDDなどにストアするよう
にすれば、制御プログラムの新規インストールやバージ
ョンアップなどが容易に行なえる。外部記憶装置105
としては、上記に例示したもののほかにも、様々な形態
のメディアを利用する装置が使用できる。
【0016】インタフェース106は、MIDIあるい
は外部コンピュータとの通信インターフェースである。
この通信インターフェース106は、LAN(ローカル
エリアネットワーク)やインターネット、電話回線など
の通信ネットワークに接続されており、該通信ネットワ
ークを介して、サーバコンピュータと接続される。RO
M102や外部記憶装置105に制御プログラムや各種
データが記憶されていない場合は、サーバコンピュータ
からそれらをダウンロードして使用するようにしてもよ
い。この場合、クライアントとなる本装置は、通信イン
ターフェースおよび通信インターフェースを介してサー
バコンピュータへとプログラムやデータのダウンロード
を要求するコマンドを送信する。サーバコンピュータ
は、このコマンドを受け、要求されたプログラムやデー
タを、通信ネットワークを介して本装置へと配信し、本
装置が通信ネットワークを介して、これらのプログラム
やデータを受信してハードディスクなどに蓄積すること
により、ダウンロードが完了する。
【0017】鍵盤107はユーザが演奏操作するための
複数の鍵を備えた鍵盤であり、検出回路108は鍵盤1
07の操作を検出し操作情報をCPU103に送出する
回路である。タイピングキーボード109は、各種の情
報を入力するための例えばQWERTY形式のキーボー
ドである。マウス110は、表示回路112の表示画面
上に表示されているマウスポインタを移動し、クリック
(表示画面上に表示されている文字や図形などにマウス
ポインタをあわせてマウスボタンをオンしたのち、すぐ
にオフする操作)、およびドラッグ(表示画面上に表示
されている文字や図形などにマウスポインタを合わせて
マウスボタンをオンし、そのままマウスを移動し、マウ
スボタンをオフする操作)が可能なものである。検出回
路111は、タイピングキーボード109およびマウス
110の操作を検出し、操作情報をCPU103に向け
て送出する回路である。表示回路112は、各種の情報
を表示する回路であり、ディスプレイ装置を含むもので
ある。
【0018】音源回路113は、CPU103の指示に
基づいて楽音信号を発生し、効果回路114に送出す
る。効果回路114は、音源回路113から送出される
楽音信号に残響効果などの各種の効果を付与する。サウ
ンドシステム115は、効果回路114から送出される
効果付与済みの楽音信号に基づいて楽音を放音する。バ
スライン116はこれらの各部を接続するバスラインで
ある。
【0019】図1の装置は、例えば汎用のパーソナルコ
ンピュータに音源回路などを含むいわゆる音源ボードを
装着し、必要なソフトウエアを実行することで実現でき
る。また、自動演奏機能付きの電子楽器にタイピングキ
ーボード109、マウス110および表示回路112な
どを接続し(自動演奏データの表示編集処理ができるよ
うな入力装置および表示装置であればよい)、これによ
り実現することもできる。
【0020】この電子楽器では、RAM101上の編集
対象の自動演奏データを表示回路112のディスプレイ
に表示し、タイピングキーボード109やマウス110
を操作することにより、編集することができる。
【0021】図2は、表示編集対象である1曲分の自動
演奏データの構成を示す。自動演奏データは、いくつか
のポインタリストとイベントデータ記憶領域のイベント
データからなる。最上位のポインタリスト200には、
この自動演奏データを構成するブロックが記載されてい
る。これはブロックを特定する名称でもよいし各ブロッ
クのポインタリスト210〜230へのポインタであっ
てもよい。210,220,230は、それぞれ、ブロ
ック1,2,3のポインタリストである。各ブロックの
ポインタリスト210〜230は、イベントデータ記憶
領域240に散在するイベントデータのアドレスを示す
ポインタをイベントの発生時間順に並べたリストであ
る。例えばブロック3のポインタリスト230は、ポイ
ンタP3−1からP3−nによって構成されており、こ
れらの各ポインタはイベントデータ記憶領域240のイ
ベントデータを指している。これにより、ブロック3の
データを再生する場合は、まずポインタP3−1が指す
イベントデータ2のイベントを発生し、次にポインタP
3−2が指すイベントデータ5のイベントを発生し、…
というように自動演奏が行なわれることになる。
【0022】イベントデータ記憶領域240に記憶する
1つのイベントデータは、 トラックブロックデータ+Δt+イベントタイプ+各種
値 からなる。トラックブロックデータは、当該イベントの
属するトラックおよびブロックを識別するための識別子
である。Δtは、ブロック内の一つ前のイベントが終了
してから当該イベントが発生するまでの相対時間を示
す。なお、ブロックの先頭のイベントのΔtは、当該ブ
ロックの開始時点からの相対時間とする。各ブロックの
開始時間は、最上位のポインタリスト200の各ブロッ
クの付随情報として保持しているものとする。なお、各
ブロックの開始時間は、ポインタリスト200の付随情
報として保持するものに限らず、各ブロックのポインタ
リスト210〜230保持するようにしてもよい。イベ
ントタイプは、ノートイベントあるいは各種制御イベン
トなどのイベントの形式を示す。各種値は、当該イベン
トのパラメータ値であり、例えばノートイベントの場合
は、ノートナンバ(音高)、ゲートタイム(符長)、お
よびベロシティ(音の強弱)などの値を示す。各ブロッ
クのポインタリスト210〜230では、時間順に発生
するイベントデータを指すようにポインタを並べてある
ので、イベントデータ記憶領域240内の各イベントデ
ータはこの領域240内で散在していてもよい。
【0023】図2(b)は、このような1曲分の自動演
奏データの概念図である。自動演奏データ250は、概
念的には複数のトラックからなる。各トラックは、1つ
のMIDIチャンネルに対応し、それぞれ異なる音色を
設定可能である。各トラック内に小単位の演奏データで
あるブロックが251に示すように配置される。図2
(b)では各トラックに配置されるブロックは時間順
(図の横方向は時間軸とする)に並べてある。1つのト
ラックの中に複数のブロックが時間的に重なって存在し
てもよい。なお、図2(a)の例では、ポインタリスト
を辿って行き着くイベントデータ内にそのイベントデー
タが含まれるトラックの識別子を保持するようにしてい
るが、最上位のポインタリスト200に、どのトラック
にどのブロックが含まれるかの情報を保持するようにし
てもよい。
【0024】図3は、図1の装置で図2に示した自動演
奏データを表示編集する際の表示画面の例を示す。この
装置では従来より知られているウィンドウシステムが動
作しており、表示編集対象の1曲分の自動演奏データ
は、1つのウィンドウ300に表示されている。ウィン
ドウ300は、イベントデータをリスト形式で表示する
イベント表示領域301を備えている。イベント表示領
域301の右側には、イベント表示領域301の表示画
面を上下にスクロールするためのスクロールバー302
が設けられている。イベント表示領域301の下側に
は、イベント表示領域301の表示画面を左右にスクロ
ールするためのスクロールバー303が設けられてい
る。これらのスクロールバー302,303を操作する
ことにより、表示編集対象の自動演奏データの任意のイ
ベントデータを表示できる。
【0025】イベント表示領域301におけるイベント
データのリスト形式の表示において、各行は1つのイベ
ントデータを示す。イベントデータの各フィールドの意
味を説明する。
【0026】311は当該イベントが含まれるブロック
のブロックナンバを示す。312〜314は当該イベン
トが発生する時間位置を示すデータであり、312は小
節、313は拍、314は拍内タイミングを示す。例え
ば、イベント表示領域301の最上位行のイベントデー
タ325は、ブロックナンバが2のブロックに属するイ
ベントを示し、第20小節目の第3拍目の拍内タイミン
グが360の位置で発生するイベントを示している。な
お、拍内タイミングは、一拍を480の小区間に等分割
し、各小区間に付けた0〜479の番号で位置を示す。
図3では、第20小節目から第21小節目の途中までに
存在しているイベントデータが表示されていることにな
る。
【0027】315は当該イベントのイベントタイプを
示す。イベントタイプとしては、楽音の発音を指示する
ノートイベント(図3で、イベントタイプが「Not
e」になっているもの)や、各種の制御イベント(音色
の変更を指示するプログラムチェンジなど)がある。3
16〜318は当該イベントのパラメータであるイベン
ト値を示す。特に、イベントタイプがノートイベントの
場合は、イベント値316は発音する楽音のノートナン
バ(音高)、イベント値317は発音する楽音のゲート
タイム(符長)、イベント値318は発音する楽音の強
弱(ベロシティ)を示す。ノートナンバを示すイベント
値316としては、音名(「G2」「D#2」など)と
実際の数値([]内の値)が表示される。ゲートタイム
を示すイベント値317としては、音符表示と実際の数
値([]内の値)が表示される。この数値は、一拍を4
80に等分割した小区間を単位としてイベント開始時点
(前述の312〜314で示す)から発音終了位置まで
の期間を表したものである。[]内の:の前の値は拍数
を表し、:の後の値は一拍内での該単位の数を表す。強
弱を示すイベント値318としては、強弱記号(「f
f」「fff」など)と実際の数値([]内の値)が表
示される。
【0028】304は編集可能なブロックを示す。図3
では、「Block1」と表示されているので、現在、
ブロックナンバが1のブロックが編集可能であることが
分かる。この領域304にブロックナンバを入力し、あ
るいはこの領域の右側の下向き三角印をマウスでクリッ
クして表示されるブロックのリストから1つを選択する
ことにより、編集可能なブロックを切り替えることがで
きる。
【0029】編集可能なブロックに属するイベントデー
タは、イベント表示領域301において強調して表示さ
れる。その他の編集不可能なブロックに属するイベント
データは、イベント表示領域301において非強調で表
示される。例えば、図3ではブロックナンバが1のブロ
ックが編集可能ブロックであるから、ブロックナンバが
1のブロックに属するイベントデータ321〜324が
網掛けで強調表示されている。他のブロックは編集不可
能なブロックであるので、非強調で表示されている。な
お、強調表示の方式は、網掛けに限らず、太字表示にす
る、色を変える、文字の大きさや形式を変える(斜体な
ど)、アンダラインを付ける、反転表示する、など種々
の方式を用いてよい。
【0030】図3において、強調表示されている編集可
能ブロックのイベントデータにマウスポインタを合せて
クリックすると、そのイベントデータが選択状態とな
り、反転表示される。この状態で、タイピングキーボー
ド109から所定のキー入力を行なうことにより当該イ
ベントデータを編集することができる。具体的には、当
該イベントデータの各フィールド311〜318の値の
変更、当該イベントデータの削除、および当該イベント
データの直前位置への新規イベントデータの挿入を行な
うことができる。図3において、非強調表示されている
イベントデータにマウスポインタを合せてクリックする
と、当該イベントデータは編集不可能である旨の警告メ
ッセージが表示され、当該イベントデータは編集するこ
とができない。
【0031】次に、図3で説明した自動演奏データのリ
スト表示を行ない、表示画面上でデータ編集を行なう手
順について説明する。まず不図示の操作(メニュー選択
あるいは所定のキー操作など)により、ユーザが、自動
演奏データの表示編集を指示したとする。この際、編集
対象の自動演奏データは、ユーザにより指定されるもの
とする。
【0032】図4は、自動演奏データの表示編集が指示
されたときに実行されるリスト表示処理ルーチンの手順
を示す。ステップ401で、表示する自動演奏データに
含まれるブロックのうちから、表示する1ないし複数の
ブロックを選択する。この選択操作はメニュー選択など
の所定の操作により行なう。なお、表示するブロックを
ユーザに選択させるのではなく、指定された自動演奏デ
ータの全ブロックを表示対象としてもよい。次に、ステ
ップ402で、編集すべきブロック(編集可能ブロック
と呼ぶ)を指定する。この指定は、ステップ401の表
示ブロックの選択と同様にユーザに指定させてもよい
し、始めは所定のブロックを編集可能ブロックとする
(例えば、一番始めのブロック1を指定したり、編集可
能ブロック無しにする)ことにしてもよい。
【0033】ステップ403では、ステップ401で表
示対象のブロックとして選択された1ないし複数のブロ
ックに含まれるポインタを時間順にソートする。図2
(c)の260に、図2(a)の自動演奏データの各ブ
ロックのポインタを時間順にソートした例を示す。この
ソートは、表示対象の各ブロックのポインタを辿って全
イベントデータの発生時間を求め、その発生時間順に、
対応するポインタを並べる処理である。なお、図2で説
明したように、実際のイベントデータ中には、当該イベ
ントデータの発生時間を保持しておらず、その代わり
に、ブロック内の一つ前のイベントが終了してから当該
イベントが発生するまでの相対時間Δtを備えている。
そこで、各イベントデータの発生時間は、この相対時間
Δtを順に累算して算出する。この際、図3で説明した
イベントデータの発生時間を示す312〜314のデー
タが求まるので、後の表示に用いるため所定のワーク領
域に保持しておく。
【0034】次に、ステップ404で、ソート結果(図
2(c)の260)の先頭のポインタが指すイベントデ
ータを参照する。ステップ405では、参照したイベン
トが編集可能ブロックのイベントデータであるか否か判
定する。編集可能ブロックのイベントデータであるな
ら、ステップ406でそのイベントデータに基づく各種
値を強調表示する(例えば、図3の321〜324)。
ステップ405で編集可能ブロックのイベントデータで
なかったなら、ステップ407でそのイベントデータに
基づく各種値を非強調表示する(例えば、図3の32
5)。ステップ406,407の後、ステップ408
で、処理終了か、すなわちソート結果(図2(c)の2
60)の最終データまで処理したか否かを判定する。未
処理データが残っていたら、ステップ409で次のポイ
ンタが指すイベントデータを参照し、ステップ405に
戻って編集可能ブロックか否かの判定処理から繰り返
す。ステップ408でソート結果(図2(c)の26
0)の最終データまで処理したなら、リスト表示処理を
終了する。なお、ステップ408では最終データまで処
理(表示)したかを判定しているが、実際には表示デー
タが多い場合はウィンドウ300に全データを表示する
ことはできない。ウィンドウ300に全表示データのう
ちのどの範囲を表示するかの制御は、ウィンドウシステ
ムの側で行なうものとする。以上の処理により、図3の
ような表示がなされる。
【0035】次に、図3のような表示画面上で自動演奏
データの編集処理を行なう手順について説明する。
【0036】図5は、自動演奏データの編集処理を行な
う編集ルーチンの手順を示す。ステップ501で、ユー
ザは、図3の画面上でマウス110やタイピングキーボ
ード109のカーソル移動キーを用いて、編集するイベ
ント位置を指定する。ステップ502では、指定された
イベント位置に対応するポインタを求める。これは、時
間順にソートしたポインタリスト(図2(c)の26
0)を参照して、画面上で指定された位置に対応するポ
インタを求める処理である。次に、ステップ503で、
該ポインタが指すイベントデータを参照する。
【0037】ステップ504では、そのイベントデータ
が編集可能ブロックに属するイベントであるか否か判定
する。そうである場合は、ステップ505で当該イベン
トデータの表示を反転し、ステップ506で当該イベン
トデータの各種値変更、挿入、削除などの編集を受け付
けた後、リターンする。ステップ504で指定されたイ
ベントが編集可能ブロックのイベントでなかった場合
は、ステップ507で当該イベントデータは編集不可能
である旨の警告メッセージを表示した後、リターンす
る。
【0038】なお、編集した結果、再表示が必要になっ
たときは、図4のリスト表示のステップ403〜409
の処理により再表示を行なえばよい。また、表示する1
ないし複数のブロックを変更する指示がなされたとき
や、編集可能ブロックを変更する指示がなされたとき
も、同様に図4の処理により再表示を行なえばよい。
【0039】次に、この発明の第2の実施の形態を説明
する。第2の実施の形態において、電子楽器の構成は図
1と同じであり、自動演奏データの構成は図2と同じで
あるので、説明を省略する。
【0040】図6は、第2の実施の形態において自動演
奏データを表示編集する際の表示画面の例を示す。この
装置では第1の実施の形態と同様に従来より知られてい
るウィンドウシステムが動作しており、表示編集対象の
1曲分の自動演奏データは、1つのウィンドウ600に
表示されている。ウィンドウ600は、イベントデータ
をピアノロール形式で表示するイベント表示領域601
を備えている。イベント表示領域601の右側には、イ
ベント表示領域601の表示画面を上下にスクロールす
るためのスクロールバー606が設けられている。イベ
ント表示領域601の下側には、イベント表示領域60
1の表示画面を左右にスクロールするためのスクロール
バー607が設けられている。これらのスクロールバー
606,607を操作することにより、表示編集対象の
自動演奏データの任意のイベントデータを表示できる。
【0041】イベント表示領域601の左側にはピアノ
の鍵盤を模した表示602(音高を示す座標軸)が表示
され、イベント表示領域601の上側には曲の先頭から
の小節位置を示す表示604(イベントの発生および継
続時間を示す座標軸)が表示される。特に鍵盤表示60
2上には、音名がCの位置を明示するため「C3」「C
4」「C5」の文字が表示されている。図6では、小節
表示604は第52小節目の後半から第55小節目の前
半部分を表示している。
【0042】603はピアノロール表示領域であり、鍵
盤表示602で示される音高の小節表示604で示され
る時間位置にイベントデータを横長の矩形(バー)で表
示している。バーの左端位置はイベントの発生時間(発
音開始タイミング)を示し、バーの長さはイベントの継
続時間(ゲートタイム)を示し、バーの左端位置はイベ
ントの終了時間(発音終了タイミング)を示している。
例えば、バー表示611は、音名がB4の楽音を第54
小節目の第4拍め先頭から1/2拍の長さで発音するノ
ートイベントを示している。他のバー表示も同様であ
る。バー表示の表示色は、イベントが属するブロックご
とに異ならせている。また、編集可能ブロックに属する
イベントに対応するバー表示は、塗りつぶしで強調表示
される。その他の編集不可能なブロックに属するイベン
トデータに対応するバー表示は、中抜き(枠のみ)で非
強調表示される。
【0043】図6では、バー表示611,612が塗り
つぶしで強調表示されているので、これらのバー表示に
対応するイベントは編集可能ブロックに属することが分
かる。バー表示621,622は中抜きで非強調で表示
されているので、編集可能ブロックに属していないこと
が分かる。なお、図6ではバー表示の表示色の違いを実
線と点線で表している。また、バー表示は重なってもよ
いが、編集可能ブロックに属するイベントに対応するバ
ー表示は確認や編集が用意になるように必ず一番上側に
表示されるようになっている。
【0044】605は編集可能なブロックを示す。図6
では、「Block1」と表示されているので、現在、
ブロックナンバが1のブロックが編集可能であることが
分かる。この領域605にブロックナンバを入力し、あ
るいはこの領域の右側の下向き三角印をマウスでクリッ
クして表示されるブロックのリストから1つを選択する
ことにより、編集可能なブロックを切り替えることがで
きる。
【0045】図6において、塗りつぶし表示されている
バー表示にマウスポインタを合せると、マウスポインタ
の形状が編集用に変わる。図8(b)に、編集用のマウ
スポインタの形状を示す。通常のマウスポインタは左上
を指す矢印形状である。バー表示の中央付近にマウスポ
インタを合わせると、上下に矢の付いた形状811にな
る。バー表示の左端付近または右端付近にマウスポイン
タを合わせると、左右に矢の付いた形状812,813
になる。
【0046】マウスポインタをバー表示の中央付近に合
わせて形状811とした状態で、当該バー表示の全体を
ドラッグして上下左右に任意に移動し、任意の音高の任
意の時間位置にドラッグ&ドロップすることができる。
これは、当該バー表示に対応するイベントのゲートタイ
ムはそのままで、音高と発音タイミングの少なくとも一
方を変更する編集操作である。マウスポインタをバー表
示の左端付近に合わせて形状812とした状態で、当該
バー表示の左端をドラッグ&ドロップして左右に任意に
移動することができる。これは、音高と発音終了時間
(バー表示の右端位置)は変更せずに、発音開始タイミ
ングとゲートタイムを変更する編集操作である。マウス
ポインタをバー表示の右端付近に合わせて形状813と
した状態で、当該バー表示の右端をドラッグ&ドロップ
して左右に任意に移動することができる。これは、音高
と発音開始タイミング(バー表示の左端位置)は変更せ
ずに、ゲートタイムを変更する編集操作である。
【0047】次に、図6で説明した自動演奏データのピ
アノロール表示を行ない、表示画面上でデータ編集を行
なう手順について説明する。まず不図示の操作(メニュ
ー選択あるいは所定のキー操作など)により、ユーザ
が、自動演奏データの表示編集を指示したとする。この
際、編集対象の自動演奏データは、ユーザにより指定さ
れるものとする。
【0048】図7(a)は、自動演奏データの表示編集
が指示されたときに実行されるピアノロール表示処理ル
ーチンの手順を示す。ステップ701〜703は、図4
のステップ401〜403と同じであるので、説明は省
略する。ステップ704では、ソート結果のポインタリ
スト(図2(c)の260)にしたがってイベントを順
に参照しながら、表示用データを作成する。図7(b)
に、ステップ704で作成した表示用データを示す。1
つのイベントデータに対して作成する1つの表示用デー
タ720は、当該イベントのブロックナンバ、バー表示
の左端位置、およびバー表示の長さのデータからなる。
図7(b)の表示用データにおいても、図2(c)の時
間順に並べたポインタリストと同じく、時間順にバー表
示用のデータを並べて保持する。
【0049】次に、ステップ705で、先頭の表示用デ
ータを参照する。ステップ706では、参照した表示用
データ内のブロックナンバから、当該表示用データが編
集可能ブロックのイベントデータに対応するものである
か否か判定する。編集可能ブロックのものであるなら、
ステップ707でその表示用データに基づくバー表示を
当該ブロックの表示色で塗りつぶしで表示する(例え
ば、図6の611,612)。ステップ706で編集可
能ブロックのイベントデータに対応するものでなかった
なら、ステップ708でその表示用データに基づくバー
表示を当該ブロックの表示色で中抜きで表示する(例え
ば、図6の621,622)。ステップ707,708
の後、ステップ709で、処理終了か、すなわち全表示
用データ(図7(b))を処理したか否かを判定する。
未処理データが残っていたら、ステップ710で次の表
示用データを参照し、ステップ706に戻って編集可能
ブロックか否かの判定処理から繰り返す。ステップ70
9で表示用データ(図7(b))の最終データまで処理
したなら、ピアノロール表示処理を終了する。なお、ス
テップ709では最終データまで処理(表示)したかを
判定しているが、実際には表示データが多い場合はウィ
ンドウ600に全データを表示することはできない。ウ
ィンドウ600に全表示データのうちのどの範囲を表示
するかの制御は、ウィンドウシステムの側で行なうもの
とする。以上の処理により、図6のような表示がなされ
る。
【0050】次に、図6のような表示画面上で自動演奏
データの編集処理を行なう手順について説明する。
【0051】図8は、自動演奏データの編集処理を行な
う編集ルーチンの手順を示す。ステップ801で、ユー
ザは、図6の画面上でマウス110を用いて、編集する
イベントに対応するバーを指定する。ステップ802で
は、指定されたバーに対応する表示用データを求める。
これは、時間順にソートされた表示用データ(図7
(b))を参照して、画面上で指定されたバーに対応す
る表示用データを求める処理である。
【0052】ステップ803では、その表示用データが
編集可能ブロックに属するイベントに対応するものであ
るか否か判定する。そうである場合は、ステップ804
で、マウスポインタの位置に応じて図7(b)に示した
編集用のマウスポインタを表示する。そして、ステップ
805で、当該バーの位置や形状の変更を受け付けた
後、リターンする。ステップ805の処理は、図6およ
び図8(b)で説明したマウスポインタをバー表示の中
央付近、左端付近、および右端付近に合わせてドラッグ
&ドロップする操作を受け付けて当該バーの位置や形状
の変更を行なう処理である。バー表示の変更とともに、
当該バー表示に対応するイベントデータの各値も変更す
る。ステップ803で指定されたバーが編集可能ブロッ
クのものでなかった場合は、ステップ806で当該イベ
ントは編集不可能である旨の警告メッセージを表示した
後、リターンする。
【0053】なお、編集した結果、再表示が必要になっ
たときは、図7(a)のピアノロール表示のステップ7
03〜710の処理により再表示を行なえばよい。ま
た、表示する1ないし複数のブロックを変更する指示が
なされたときや、編集可能ブロックを変更する指示がな
されたときも、同様に図7(a)の処理により再表示を
行なえばよい。また、実際には、マウスポインタをバー
に合わせたときに該マウスポインタの形状を変更する処
理と、マウスをクリックしたりドラッグ&ドロップした
ときに実行される処理とは、別タスクで行なわれるもの
であるが、説明を簡単にするため、図8(a)では一連
の処理のようにして記載してある。
【0054】上記第1および第2の実施の形態では、自
動演奏データの単位としてブロックという単位を用いた
が、ブロックの代わりに通常のトラックあるいはパート
単位に適用してもよい。また、第1の実施の形態におい
て、強調表示および非強調表示の仕方は、種々の方式
(例えば、色を異ならせるなど)を用いてよい。第2の
実施の形態におけるバーの表示の仕方も同様である。例
えば、編集可能ブロックのバーのみ色付き表示をし編集
不可能なブロックのバーは白黒で表示したり、編集不可
能なブロックはハッチング表示するなど、種々の方式が
適用できる。さらに、第2の実施の形態では、編集可能
なブロックのバーを複数個まとめて選択し(選択の方式
は、通常のウィンドウシステムで用いられる方式を用い
ればよい。例えば、マウスを用いて左上から右下にドラ
ッグ&ドロップした矩形範囲にかかっている複数のバー
をまとめて選択するなどの方式である。)、それらを一
括して、移動、消去、およびコピー処理などを行なえる
ようにしてもよい。
【0055】上記第1および第2の実施の形態では、音
源ボードを装着したパーソナルコンピュータに、上述し
た手順を実行する表示編集のアプリケーションソフトウ
ェアを乗せたものとしたが、電子楽器の形態としてもよ
い。アプリケーションソフトウェアは、磁気ディスク、
光ディスク、および半導体メモリなどの記憶媒体に記憶
させ、パーソナルコンピュータに供給するようにしても
よいし、ネットワークを会して供給するようにしてもよ
い。また、本発明は、電子楽器に限らず、カラオケ装置
の伴奏曲データを作成・編集する装置にも適用できる。
さらに、鍵盤楽器に限らず、弦楽器タイプ、管楽器タイ
プ、打楽器タイプなど種々のタイプの電子楽器に適用で
きる。音源装置や自動演奏装置などを内蔵した電子楽器
に限らず、それぞれが別体の装置であり、MIDI(Mu
sical Instruments Digital Interface)や各種ネット
ワークなどの通信手段を用いて各装置を接続したものに
適用することもできる。また、自動演奏ピアノに適用す
ることもできる。
【0056】上記第1および第2の実施の形態では、自
動演奏データのフォーマットは、演奏イベントの発生時
刻を1つ前のイベントからの時間で表した「イベント+
相対時間」の形式としたが、演奏イベントの発生時刻を
曲や小節内における絶対時間で表した「イベント+絶対
時間」の形式、音符の音高と符長あるいは休符と休符長
で演奏データを表した「音高(休符)+符長」の形式、
演奏の最小分解能ごとにメモリの領域を確保し、演奏イ
ベントの発生する時刻に対応するメモリ領域に演奏イベ
ントを記憶する「ベタ方式」など、どのような形式の自
動演奏データにも適用できる。
【0057】自動演奏データは、1つのトラックが1つ
のチャンネルに対応するものとしたが、複数のチャンネ
ルのデータが混在した形式でもよいし、各チャンネルの
データがトラックごとに分かれているような形式であっ
てもよい。
【0058】音源回路の方式は、波形メモリ方式、FM
(周波数変調)方式、物理モデル方式、高調波合成方
式、フォルマント合成方式、VCO+VCF+VCAの
アナログシンセサイザ方式など、どのような方式であっ
てもよい。また、専用のハードウェアを用いて音源回路
を構成するようにしてもよいし、CPU+ソフトウェア
のプログラムで音源回路を構成するようにしてもよい。
1つの回路を時分割で使用することによって複数の発音
チャンネルを形成するようなものでもよいし、1つの発
音チャンネルが1つの回路で構成されるような形式のも
のであってもよい。
【0059】
【発明の効果】この発明によれば、編集可能ブロック
(トラックやパートなどの単位の概念も含む)をユーザ
に指定させるとともに、その編集可能ブロックについて
は他のブロックと区別できるように異なる態様で表示す
るようにしているので、間違って目的以外のブロックの
イベントデータを編集してしまうことがなくなる。ま
た、所定の複数のブロックについてはイベントデータが
表示され、それに加えて編集可能ブロックについては異
なる態様で表示するので、編集可能ブロック以外のブロ
ックのイベントデータとの関係を確認しつつ編集ミスな
く編集可能ブロックのイベントデータを編集できる。特
に、表示の形式としてリスト形式やピアノロール形式を
とれば、ユーザに見やすく編集ミスの少ない画面表示が
提供される
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明に係る自動演奏データの表示・編集装
置を適用した電子楽器の概略構成を示すブロック構成図
【図2】表示編集対象である1曲分の自動演奏データの
構成を示す図
【図3】自動演奏データを表示編集する際の表示画面の
例を示す図
【図4】自動演奏データの表示編集が指示されたときに
実行されるリスト表示処理ルーチンの手順を示すフロー
チャート図
【図5】自動演奏データの編集処理を行なう編集ルーチ
ンの手順を示すフローチャート図
【図6】第2の実施の形態において自動演奏データを表
示編集する際の表示画面の例を示す図
【図7】自動演奏データの表示編集が指示されたときに
実行されるピアノロール表示処理ルーチンの手順を示す
フローチャート図
【図8】自動演奏データの編集処理を行なう編集ルーチ
ンの手順を示すフローチャート図
【符号の説明】
101…ランダムアクセスメモリ(RAM)、102…
リードオンリメモリ(ROM)、103…中央処理装置
(CPU)、104…タイマ、105…外部記憶装置、
106…インターフェース、107…鍵盤、108…検
出回路、109…タイピングキーボード、110…マウ
ス、111…検出回路、112…表示回路、113…音
源回路、114…効果回路、115…サウンドシステ
ム、116…バスライン。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平7−199924(JP,A) 特開 平9−274488(JP,A) 特開 平9−305171(JP,A) 特開 平10−116071(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G10H 1/00 - 7/12

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】複数のブロックからなる自動演奏データを
    記憶した記憶手段であって、各ブロックは自動演奏のた
    めの複数のイベントデータを含むものと、 編集対象のブロックを指定するための指定手段と、 前記記憶手段に記憶された自動演奏データの所定の複数
    のブロック内のイベントデータを表示対象として表示す
    る表示手段であって、前記指定手段により指定されたブ
    ロック内のイベントデータを、他のブロック内のイベン
    トデータとは異なる態様で表示するものと、 前記指定手段により指定されたブロック内のイベントデ
    ータを編集する編集手段とを備えたことを特徴とする自
    動演奏データの表示・編集装置。
  2. 【請求項2】前記編集手段は、前記表示手段により表示
    されたイベントデータのうちから編集対象のデータを指
    定するイベント指定手段と、該編集対象指定手段により
    指定されたイベントデータが前記指定手段で指定された
    編集対象のブロックに属するか否かを判定し、属すると
    きのみ該イベントデータの編集を受け付けるイベントデ
    ータ編集手段とを、さらに備えた請求項1に記載の自動
    演奏データの表示・編集装置。
  3. 【請求項3】前記表示手段は、前記表示対象のイベント
    データを、該イベントデータの発生する時間順に、かつ
    時間的に重なるイベントデータも別々に、並べたリスト
    形式で表示する請求項1に記載の自動演奏データの表示
    ・編集装置。
  4. 【請求項4】前記表示手段は、一方向にノートイベント
    の音高を採り他方向にノートイベントの発生時間を採っ
    た2次元座標上に、前記表示対象のイベントデータのう
    ちノートイベントを矩形で表示するとともに、時間的に
    重なる複数のイベントデータについては前記指定手段で
    指定された編集対象のブロックに属するイベントデータ
    に対応する矩形を一番上に表示する請求項1に記載の自
    動演奏データの表示・編集装置。
  5. 【請求項5】各ブロックが自動演奏のための複数のイベ
    ントデータを含むものであるところの複数のブロックか
    らなる自動演奏データの表示・編集方法であって、 編集対象のブロックを指定するステップと、 自動演奏データの所定の複数のブロック内のイベントデ
    ータを表示対象として表示するステップであって、前記
    指定されたブロック内のイベントデータを、他のブロッ
    ク内のイベントデータとは異なる態様で表示するステッ
    プと、 前記表示されたイベントデータのうちから編集対象のイ
    ベントデータを指定するステップと、 前記指定されたイベントデータが前記編集対象として指
    定されたブロックに属するか否かを判定し、属するとき
    のみ該イベントデータの編集を受け付けるステップとを
    備えことを特徴とする自動演奏データの表示・編集方
    法。
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