JP2001075558A - 楽譜表示制御装置および楽譜表示制御プログラムを記録した記録媒体 - Google Patents

楽譜表示制御装置および楽譜表示制御プログラムを記録した記録媒体

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JP2001075558A
JP2001075558A JP25159799A JP25159799A JP2001075558A JP 2001075558 A JP2001075558 A JP 2001075558A JP 25159799 A JP25159799 A JP 25159799A JP 25159799 A JP25159799 A JP 25159799A JP 2001075558 A JP2001075558 A JP 2001075558A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 容易かつ正確に内容を認識することのできる
楽譜を表示する。 【解決手段】 楽譜のうち、21で囲まれている部分だ
けが表示画面に表示される。ペン型のアイコン22によ
り音符をドラッグして所望の位置に移動することができ
る。そのとき、移動した音符が複数の音符を連結する楽
譜記号23に関係するものであるときには、該移動の結
果にしたがって、楽譜記号23の表記も変更する。ま
た、楽譜記号で連結された音符を同時に表示できないと
きには、楽譜記号23の表示形態を分かりやすい形態の
表示とする。さらに、タブ譜で表示するときには、タブ
譜に合った正確な表示を行なう。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、表示画面などに楽
譜を表示するための楽譜表示制御装置および楽譜表示制
御プログラムを記録した記録媒体に関する。
【0002】
【従来の技術】楽譜を印刷するために楽譜を表示装置に
表示して、表示された態様で楽譜を印刷することのでき
る装置あるいは楽譜清書ソフトウエアが知られている。
また、シーケンサソフトウエアにおいて、演奏情報をピ
アノロール譜で表示したり楽譜で表示し、表示されてい
る演奏情報のうちの編集したい音符を指定して音高や音
長の編集を行なったり、音符の削除、挿入を行なうこと
により演奏情報を編集することも行われている。
【0003】このような楽譜表示機能を有する装置ある
いはソフトウエアによれば、表示画面上に表示されてい
る楽譜上で、音符や楽譜記号をマウス等で選択した位置
に挿入削除したり、あるいは、その位置を変更すること
により、グラフィカルに楽譜の編集を実行することがで
きる。また、複数の音符が楽譜記号で連結されていると
きに、その音符の配列順を変更したり、あるいは、楽譜
記号で連結されている複数音符間の距離を長くあるいは
短く変更することもできるようになされている。さら
に、楽曲を通常の五線譜による表示からタブ譜のような
異なる記譜法による表示に変更する機能を有するものも
知られている。タブ譜は、弦楽器の弦に対応する複数の
横線で表わし、押さえるフレットの位置を数字で示すも
のであり、ギター用のタブ譜は、上から1弦、2弦、
…、6弦を表わす6本の横線と、押さえるフレットを示
す数字と、音の長さを表す符尾とにより表示するもので
ある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上述した従来技術にお
いては、複数の音符の配列順を変更することは可能であ
ったが、そのときに該複数の音符を連結する楽譜記号が
付されていてもその表記は変更されないか、あるいは、
対応のとれない記号が自動的に削除されて、音符の表記
だけ変更されるものであった。したがって、ユーザの意
図する楽譜が正確に表示されないものであった。また、
演奏情報を生成するものにあっては、その表記に対応し
た演奏情報しか生成されないため、ユーザの意図する演
奏情報が作成されないという問題点もあった。さらに、
楽譜記号で連結されている複数の音符間の距離を長くす
る編集操作を行なったときには、楽譜記号の表記もその
距離に合わせて長くされるが、距離が長くなり、対象と
される複数の音符が楽譜表示画面上に同時に表示されな
くなった場合であっても、楽譜記号の表記形式は変更さ
れず、画面表示されている音符にどのような楽譜記号が
付与されているのから分かりづらくなるという問題点も
あった。また、連結記号が画面の端まで延々と表記され
るため、楽譜が見にくくなってしまうという問題点もあ
る。さらにまた、タブ譜表示を行なう場合に、チョーキ
ングなどの特殊な楽譜記号に対応したタブ譜表示ができ
なかった。したがって、ユーザに正確な譜面を提供する
ことができないという問題点があった。
【0005】そこで本発明は、容易かつ正確に内容を認
識することのできる譜面を表示することのできる楽譜表
示制御装置および楽譜表示制御プログラムを記録した記
録媒体を提供することを目的としている。また、楽譜記
号で連結されている音符の配列順の変更などの音符の移
動に対応して、それに付されている楽譜記号の表記を正
確に変更することができる楽譜表示制御装置および楽譜
表示制御プログラムを記録した記録媒体を提供すること
を目的としている。さらに、楽譜記号で連結されている
複数の音符のいずれかが画面上に表示されなくなったと
きであっても、どのような楽譜記号が付されているのか
が明確な表示をすることのできる楽譜表示制御装置およ
び楽譜表示制御プログラムを記録した記録媒体を提供す
ることを目的としている。さらにまた、楽譜表示の形態
を異なる記譜法による楽譜に変更したときであっても、
正確な楽譜を表示することができる楽譜表示制御装置お
よび楽譜表示制御プログラムを記録した記録媒体を提供
することを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の楽譜表示制御装置は、楽譜を表示する表示
手段と、前記表示手段に表示されている楽譜上における
音符が移動された場合において、該移動された音符と他
の音符とを連結する記号が付されているときは、該連結
する記号についてもその移動に対応する表示に変更する
手段とを有するものである。また、本発明の他の楽譜表
示制御装置は、楽譜を表示する表示手段と、前記楽譜中
に複数の音符を連結する記号がある場合に、該記号によ
り連結されている複数の音符を同時に表示することがで
きなくなったとき、該連結する記号を通常時とは異なる
形態で表示させる手段とを有するものである。さらに、
本発明のさらに他の楽譜表示制御装置は、楽譜を表示す
る表示手段と、前記表示手段で表示する楽譜をタブ譜表
示に切り替える手段と、前記タブ譜表示に切り替えたと
きに、前記楽譜上の楽譜記号に対応してタブ譜表示の表
示内容を制御する制御手段とを有するものである。
【0007】さらにまた、本発明の楽譜表示制御プログ
ラムを記録した記録媒体は、表示手段に楽譜を表示させ
るステップと、前記表示手段に表示されている楽譜上に
おける音符が移動された場合において、該移動された音
符と他の音符とを連結する記号が付されているときは、
該連結する記号についてもその移動に対応する表示に変
更するステップとをコンピュータに実行させるための楽
譜表示制御プログラムを記録したものである。さらにま
た、本発明の他の楽譜表示制御プログラムを記録した記
録媒体は、表示手段に楽譜を表示させるステップと、前
記楽譜中に複数の音符を連結する記号がある場合に、該
記号により連結されている複数の音符を同時に表示する
ことができなくなったとき、該連結する記号を通常時と
は異なる形態で表示させるステップとをコンピュータに
実行させるための楽譜表示制御プログラムを記録したも
のである。さらにまた、本発明のさらに他の楽譜表示制
御プログラムを記録した記録媒体は、表示手段に楽譜を
表示させるステップと、前記表示手段で表示する楽譜を
タブ譜表示に切り替えるステップと、前記タブ譜表示に
切り替えたときに、前記楽譜上の楽譜記号に対応してタ
ブ譜表示の表示内容を制御するステップとをコンピュー
タに実行させるための楽譜表示制御プログラムを記録し
たものである。
【0008】
【発明の実施の形態】本発明の楽譜表示制御装置は専用
の装置としてもあるいは汎用のパーソナルコンピュータ
などの上で実行されるアプリケーションプログラムとし
ても実現することができるが、ここでは、汎用のパーソ
ナルコンピュータ上で実行される演奏情報を楽譜モード
で編集可能なシーケンスプログラムにおいて、前記楽譜
モードとされたときに起動される楽譜表示制御プログラ
ムとして実現した場合を例にとって説明する。図1は、
本発明の一実施の形態である楽譜表示制御プログラムが
実行されるハードウエア構成の一例を示すブロック図で
あり、図示するように、マウスおよびキーボード2、デ
ィスプレイ装置3、通信ネットワーク4、サウンドシス
テム6に接続された音源装置あるいはMIDI機器5と
いった複数の周辺装置が接続された汎用のパーソナルコ
ンピュータ1により構成されている。
【0009】パーソナルコンピュータ1において、10
は中央処理装置(CPU)、11は動作時の経過時間を
示したり、特定の間隔でタイマ割込を発生するタイマ、
12はシステムプログラムや本発明に係る楽譜表示制御
プログラム等の各種プログラムや、各種データ等が格納
されているROM、13は楽譜データや後述する音符デ
ータ、記号データ、生成された演奏データなどの格納領
域、あるいは、ワークエリア等として使用されるRA
M、14は、各種のアプリケーションプログラムやデー
タを記憶可能な外部記憶装置であり、HDD、FDD、
CD−ROM、MO、DVDドライブなどにより構成す
ることができる。なお、本発明に係る楽譜表示制御プロ
グラムやシーケンスプログラムなどを外部記憶装置14
に格納しておき、実行時に前記RAM13に読み出して
実行するようにしてもよいことは当然である。
【0010】また、15はキーボードおよびマウス2な
どの入力装置を操作したときの操作情報を検出する検出
回路、16はディスプレイ装置3に所定の表示を行なう
ようディジタル表示データをアナログ信号に変換してデ
ィスプレイ装置3に送る表示回路、17はイーサネット
(ethernet)等のLANやインターネット等の通信ネッ
トワーク4に接続するための通信インターフェース回
路、18は演奏データから生成されたMIDIデータを
音源装置あるいはMIDI機器5との間で受け渡しする
ためのMIDIインターフェース回路である。なお、こ
れらの各要素は、図示するようにバスにより相互に接続
されている。
【0011】図2は、編集作業の対象となる楽譜の一例
を示す図である。この図において、21はこの楽譜表示
制御プログラムが起動されたときに前記ディスプレイ装
置3に開かれる楽譜表示ウインドウ内に表示される領域
の大きさを示す楽譜表示枠であり、図2に示す楽譜のう
ち、この21で囲まれた部分のみが表示される。ここ
で、楽譜の要素として表示されるものとしては、音符と
その他の楽譜記号とがあり、この楽譜記号のうちには、
タイ、スラー、スライド、チョーキング、ハンマリング
オン等複数の音符に影響を及ぼす楽譜記号(以下、「連
結記号」ともいう)とそれ以外のものとがある。本発明
は、連結記号の処理に特徴を有しており、以下、表示さ
れている音符を音符イベント、連結記号を記号イベント
と呼ぶこととする。
【0012】また、図中ペン型のアイコン22は、編集
の対象となるイベントを選択指示するためのアイコンで
あり、前記マウスにより対象イベントを選択し、削除や
位置の移動を行なうためのものである。その表示画面上
の位置を制御することができる。そして、移動させたい
音符などのイベントの位置まで前記アイコン22を移動
し、マウスを右クリックすることで移動対象のイベント
を確定し、所望の位置に移動させてから、右クリックを
解除することで、所望のイベントの移動を行なうことが
できる。また、このアイコン22で楽譜中の音符を配置
したい位置を指定し、そこに任意の音符を追加すること
もできる。さらに、23は楽譜記号を表す表記であり、
ここではスライド(ギターなどの弦楽器で、ある弦を押
さえてピッキングした後に、その音を基点に、指を左右
いずれかにすべらしながら移動させることにより、音高
を上下に変化させる奏法)を示している。
【0013】図3は、図2に示す楽譜に対応する楽曲情
報のデータ構造を示す図である。この図に示すように、
楽曲情報は、図3の(a)に示す楽曲情報(演奏デー
タ)30と同図(b)に示す記号情報40とから構成さ
れている。図3の(a)に示す楽曲情報(演奏データ)
30は、タイミング情報と演奏イベント(あるいは記号
イベント)を示す情報とが楽曲の進行にあわせて順次格
納されるSMF(standard MIDI file)形式のデータと
されており、その楽曲のテンポ、音色などを設定する初
期設定情報31に続き、タイミング情報32とキーオン
データ34、ステップタイムデータ35、ゲートタイム
データ36からなる演奏イベント情報33、記号イベン
ト情報37が順次格納されている。ここで、キーオンデ
ータ34はその音符の音高を示すキーナンバを示してお
り、ステップタイムデータ35はその音符の音符長を示
すクロック数を示しており、ゲートタイムデータ36は
その音符の実際の発音時間長を示すクロック数を指定し
ている。なお、本実施の形態においては、1小節の長さ
を96クロックとし、上記各情報32および34〜36
中のタイミングデータの値は各小節ごとにゼロにリセッ
トされる値とされている。また、記号イベント情報37
は、前記楽譜における記号イベントに対するデータであ
り、各記号イベントの実体である図3の(b)に示す記
号情報の記録位置を示すポインタ情報がここに記録され
ている。
【0014】図3の(b)は前記記号情報の構造を示し
ており、この図に示すように、記号情報は、記号イベン
ト名41、記号データ42および演奏データ43から構
成されている。この記号データ42および演奏データ4
3について、図4を参照して説明する。ここでは、前記
図2に示した楽譜を例としており、記号イベントとして
スライドアップの場合を示す。図4に示すように、記号
データ42の先頭部には、その楽譜記号に相当する効果
を演奏データに付与するためのテンプレートを指定する
テンプレート指示データ51が設けられ、以下、その記
号イベントに影響される音符のタイミング情報と演奏イ
ベント(音符データ52)が順次格納されており、最後
にリターンコード53が格納されている。
【0015】前記演奏データ43は、実際に自動演奏す
るときに参照される演奏データであり、前記記号データ
42に対し、その記号に対応する効果を付与した演奏デ
ータである。すなわち、前記記号データ中の音符データ
52に対し、前記テンプレート指示データ51で指定さ
れたテンプレートを適用して、その記号に対応する効果
を表現することのできる演奏データ43を作成する。図
4に示した例においては、スライドアップのテンプレー
トが指定されており、このテンプレートは時間経過に従
ってピッチが上昇する特性のものとされている。このテ
ンプレートを前記記号データ42中の音符データ52に
適用することにより、48クロックのタイミング(第3
拍目)におけるキーナンバ64、ステップタイム24、
ゲートタイム44の演奏イベントの後に、ピッチベンド
による音高チェンジのみにより72クロック(第4拍
目)のタイミングでキーナンバ65の音高に達するよう
に、複数のタイミング情報とピッチベンドイベントデー
タが作成される。これにより、スライドアップの効果を
有する演奏データ43が作成される。
【0016】このような楽曲情報および前述した楽譜表
示画面を用いて実行される楽譜編集表示処理について、
図5のフローチャートを参照して説明する。なお、前述
のように、この実施の形態はシーケンスプログラムにお
いて楽譜モードとした場合に起動されるものであるの
で、楽譜モード処理について説明することとする。この
楽譜モード処理が開始されると、まず、ステップS1に
おいて、シーケンスプログラムのメイン処理における楽
曲の選択処理で選択された楽曲情報に基づいて、その楽
譜を前記ディスプレイ装置3に表示する。前記図2に関
して説明したように、この楽譜は楽譜表示枠21内に表
示され、楽曲情報30の先頭位置から前記枠21内に表
示可能な量だけの楽譜が前記楽曲情報30から読み出さ
れて表示される。すなわち、前記楽曲情報30中のタイ
ミング情報32により小節内の音符の位置(何拍目であ
るか)を決定し、演奏イベント情報33中のキーオンデ
ータ34によりその音符の音高に対応した五線譜上の位
置を決定し、ステップタイムデータ35によりその音符
の種類を決定し、前記楽譜表示ウインドウに表示する。
また、記号イベント情報37が読み出されたときは、対
応する記号情報40中の音符データ52によりその記号
イベントに含まれる音符を前記と同様に表示するととも
に、記号データ42のテンプレート指示データ51によ
りその記号イベントに対応するアイコン(スライドの場
合は弧線と「s.」という文字)を選択し、前記記号イ
ベントに含まれる音符に対応付けて表示する。このよう
に、記号情報として表示用のデータ(記号データ)と演
奏用のデータ(演奏データ)を別々に記録することで、
楽譜表示と楽曲演奏の正確な対応を容易にとることがで
き、処理能力を向上させることができる。なお、新規の
楽曲が選択されたときには、白紙の状態の五線譜が表示
されることとなる。
【0017】次に、ステップS2に進み、表示イベント
の移動操作がなされたか否かが判定される。すなわち、
前記図2に関して説明したように、ユーザのマウス操作
により前記ペン型アイコン22を用いて所望の楽譜イベ
ントがドラッグされ、所望の位置に移動させる操作が行
われたかどうか、および、何れのイベントがドラッグさ
れたかが判定される。なお、この移動操作は画面上の上
下左右いずれの方向にも可能である。また、移動中のイ
ベントは通常状態(例えば、黒色)の表示とは異なる態
様(例えば、赤色)で表示されるようにしてもよい。
【0018】イベント移動操作がなくステップS2の判
定結果がNOのときには、ステップS4に進みその他の
編集処理が行われる。一方、移動操作が検出されたとき
には、ステップS3に進み、対応する移動処理が行われ
た後、ステップS4のその他編集処理が行われる。な
お、この移動処理の詳細については、後述する。ステッ
プS4のその他編集処理においては、ユーザの操作に対
応して、音符イベントや記号イベントの追加や削除、お
よび、各種パラメータ値の変更などの編集処理が行われ
る。これは、通常の楽譜清書ソフトウエアなどと同一で
あるので、詳細な説明は省略する。なお、編集時にユー
ザが音符イベントを追加、削除、移動などの編集処理を
行なうと、その処理に合わせて休符は自動的に挿入、削
除されるようになされている。
【0019】次に、ステップS5に進み、自動演奏処理
が実行される。前記楽譜表示ウインドウの近傍には、楽
曲の再生、再生停止、先頭位置に復帰などのボタンが設
けられており、ユーザが再生を指示したときに、この自
動演奏処理が実行される。この自動演奏処理において
は、編集対象となっている楽曲情報30を順次読み出
し、タイミング情報32に基づくタイミングで、対応し
て記録されている演奏イベント情報33を処理すること
により行われる。但し、読み出されたデータが記号イベ
ント情報37であるときは、その時点から該記号イベン
ト情報の示す記号情報40内に記録されている演奏デー
タ43を順次読み出す。そして、リターンデータ53が
読み出された時点で、楽曲情報30内のデータ読み出し
に復帰し、今回読み出されていた記号イベント情報37
の次に記録されているデータを読み出す。このようにし
て順次読み出した演奏イベント情報に対応する楽音制御
信号を前記音源装置5に送出し、自動演奏を行なう。
【0020】次に、ステップS6に進み、タブ譜表示指
示がなされたか否かを判定する。これは、表示画面上に
設けられたタブ譜表示を指示するスイッチ(ソフトウエ
アによるスイッチ)をマウス等によりクリックする操作
が行われたこと、あるいは、プルダウンメニュー等を介
してユーザによりタブ譜表示を指示する操作が行われた
ことを検出することにより判定される。タブ譜表示を指
示する操作が検出されなかったときには、ステップS8
に進み、この楽譜モードを終了すべき旨の指示があった
か否かを判定し、指示がないときには、再び前記ステッ
プS2に進み、選択され現在表示されている楽譜に対す
る処理を継続する。また、終了すべき旨の指示があった
ときは、この楽譜モード処理を終了し、メイン処理に復
帰する。
【0021】一方、タブ譜表示指示があったときは、ス
テップS7に進み、現在表示されている五線譜による楽
譜表示をタブ譜表示に変更する。このタブ譜表示処理の
詳細については後述するが、これにより、前記表示画面
上に対応するタブ譜が表示されることとなる。このと
き、五線譜が表示されていた楽譜表示ウインドウ内にタ
ブ譜を五線譜の演奏位置と対応するようにならべて表示
するようにしてもよいし、あるいは、新たにタブ譜表示
ウインドウを開いてもよい。
【0022】次に、前記移動処理について、図6のフロ
ーチャートおよび図7、図8に示した移動例を参照して
説明する。移動処理が開始されると、まず、イベントの
移動操作が終了するまで、イベントの移動に合わせて画
面上の楽譜を自動スクロールする処理が行われる(ステ
ップS11、S12)。これにより、ドラッグされてい
るイベント(以下、「移動イベント」という)の位置が
表示画面からはみ出しそうになったら、画面に表示され
ている楽譜のスクロールが行われる。すなわち、移動イ
ベントの画面上の座標位置が画面の端に達したとき、前
記楽曲情報30の読み出し開始位置を変更する。なお、
この楽譜のスクロール処理は、移動処理の場合に限ら
ず、楽譜表示画面の近傍に配置されたスクロールバーを
ユーザが操作することによっても実行される。
【0023】さて、ステップS12において、移動イベ
ントに対してのドロップ操作が行われて移動操作が終了
したことが検出されると、ステップS13に進み、移動
イベントに対応する演奏データと、その移動後の位置に
対応する記録位置を検出する。すなわち、移動イベント
に対応する演奏データが前記楽曲情報30中のどの演奏
データであるのかを検出してバッファなどに格納すると
ともに、該移動イベントの移動後の位置を前記表示画面
上の座標から検出して、それが、前記楽曲情報30中の
どの記録位置に対応するのかを検出し、その位置情報
(タイミング情報)をバッファに保存する。
【0024】そして、ステップS14に進み、該移動操
作が連結記号に関連するものであるのか否かを判定す
る。ここで、移動イベントが(1)記号情報内に含まれ
ている音符イベントである場合、(2)通常の音符イベ
ントの移動後の記録位置が連結記号を表す記号情報内に
ある場合、あるいは、(3)記号情報内に含まれている
音符イベントを移動した結果、連結記号内になかった音
符イベントが連結記号内に含まれることとなった場合
に、連結記号に関連するものとして、このステップS1
4の判定結果がYESとなる。
【0025】それ以外の場合は、この判定結果がNOと
なり、ステップS21に進み、該移動操作に基づいて前
記楽曲情報30の内容を変更する処理が行われる。すな
わち、楽曲情報30中の移動前の記録位置に格納されて
いる移動イベントに対応する演奏データを削除するとと
もに、検出された移動後の記録位置に記録する。また、
タイミング情報を記録位置に相当するように修正する。
そして、ステップS22に進み、該変更された楽曲情報
30に基づいて、前述のようにして、前記楽譜表示画面
上に楽譜を表示する(通常表示)。
【0026】一方、移動操作が連結記号に関連するもの
であり、前記ステップS14の判定結果がYESとなっ
たときは、ステップS15に進み、該移動に基づいて楽
曲情報30および記号情報40の内容を変更する。すな
わち、この場合には、移動イベントが連結記号に関連す
るものであるため、記号情報40の書き換えが行われ
る。また、上記(3)のように、移動イベントが連結記
号内の情報で、その移動により、新たなイベントを連結
記号内に含むようになった場合には、新たに含まれるこ
ととなったイベントを楽曲情報から削除し記号情報内に
追加する処理が行われ、楽曲情報30も変更される。
【0027】そして、ステップS16に進み、テンプレ
ート指示データ51を変更することが必要であるか否か
を判定する。すなわち、現在のテンプレート指示データ
51で指定されているテンプレートが前記ステップS1
5において書き換えられた新たな音符データの内容に対
応しているか否かが判定される。例えば、スライドアッ
プで連結されていた音符イベントのうちの後方に位置す
る音符イベントが移動され、前方の音符イベントよりも
キーナンバが低いものとなった場合には、スライドアッ
プではなく、スライドダウンが新たな音符イベントに対
応するものとなる。したがって、テンプレート指示デー
タを変更することが必要となる。
【0028】ステップS16の結果、テンプレート指示
データの変更が必要であると判定されたときは、ステッ
プS17に進み、テンプレート指示データ51の内容を
新たな音符データに基づいて変更する。すなわち、テン
プレート指示データ51の内容を、音高(音符)の変化
傾向および以前の指示テンプレートの内容に応じて、編
集後の音符データに対して最適なテンプレートを指示す
るデータに変更する。例えば、以前の指示テンプレート
がスライドアップであり、音高の変化傾向が逆になった
ときは、スライドダウンを新たなテンプレート指示デー
タとするように予め対応関係が決定されており、この対
応関係に基づいてテンプレート指示データ51の変更が
行われる。このステップS17が終了した後、あるい
は、テンプレート指示データの変更が不要であり、前記
ステップS16の判定結果がNOのときには、ステップ
S18に進む。このステップS18においては、前記ス
テップS15において変更された記号データ42に基づ
いて、対応する記号情報中の演奏データ43の内容の書
き換えが行われる。これにより、前述した自動演奏時に
編集操作の結果を反映させることが可能となる。
【0029】次に、ステップS19に進み、前記移動イ
ベントに連結する音符イベントが同時に同一表示画面上
に表示することができないかどうかを判定する。すなわ
ち、前述のように移動イベントの移動に合わせて表示画
面がスクロールされるため、その移動量によっては、連
結するイベントが表示画面上から見えなくなることがあ
る。表示画面上に連結する音符イベントを同時に全て表
示することができ、このステップS19の判定の結果が
NOとなったときは、ステップS22に進み、変更され
た情報に基づいて楽譜を通常表示する。
【0030】一方、移動イベントに連結する音符イベン
トを表示画面上に同時に表示することができないときに
は、ステップS20に進み、連結表示を特殊表示に変更
して表示する。すなわち、表示画面上に表示されている
音符イベント(これは、連結記号により連結されている
音符のうちの一方である)の近傍に通常の連結記号の表
示とは異なる形態の連結記号の表示を行ない、ユーザが
どのような連結記号であるかを明確に把握することがで
きるようにする。この特殊表示の形態としては、画面上
に表示されている連結記号に含まれている音符の近傍に
連結記号の内容を示す文字を表示するとともに、画面に
表示されていない他方の音符への弧線を一部のみ表示す
る。これにより、ユーザは連結記号の内容を明確に把握
することができるとともに、長い弧線を表示することが
無いので見易い表示とすることができる。
【0031】以上の移動処理について、図7および図8
の移動例に基づいて、より具体的に説明する。なお、こ
の例において、移動前には、前記図2〜図4に示した楽
曲情報の例が移動前の楽曲情報であるものとし、移動後
に図7あるいは図8に示す状態となったものとする。図
7は、前記図2におけるペン型アイコン22の近傍にあ
る第4拍目の四分音符を第2拍目(24クロックのタイ
ミング)に移動するとともに、その音高をキーナンバ7
1の位置に移動するイベント移動処理を行なった場合を
示しており、図7の(a)は移動後の楽譜を示してい
る。この図から明らかなように、この移動操作の場合、
移動前はスライドアップであったものが、移動後にはス
ライドダウンに変更されている。なお、前述のように休
符は自動的に挿入されるため、この移動にともない休符
の位置が変更されている。
【0032】図7の(b)は移動後の記号データ42、
(c)は移動後の指示テンプレートの例、(d)は移動
後の演奏データ43を示しており、色の濃い部分が変更
された部分を示している。この移動は、連結記号内の移
動であるため、楽曲情報は変更されない。すなわち、こ
の例においては、図7の(b)に示すように、前記図6
のステップS15において、記号データ42のタイミン
グ(48)の前にタイミング(24)に相当する音符イ
ベント(キーナンバ71)が追加される。この追加され
たイベントがマウス操作により移動されたイベントであ
る。また、ステップS16において、テンプレート指示
データの変更が必要であると判定され、ステップS17
においてテンプレート指示データ51が移動前のスライ
ドアップからスライドダウンに変更される。そして、ス
テップS18において演奏データ43の変更処理が行な
われる。すなわち、前記記号データ42に対して、図7
の(c)に示す、前記変更されたテンプレート指示デー
タ51に対応するスライドダウンのテンプレートを適用
して、図7の(d)に示す新たな演奏データ43が生成
される。図示した例では、イベント移動により更新され
た記号データ42に基づき、キーナンバ(71)からキ
ーナンバ(64)に達する複数のタイミング情報とピッ
チベンドイベントデータが生成され、ダウン傾向にある
スライドに対応する演奏データ43が生成される。そし
て、ステップS22において、変更された情報に基づく
楽譜が通常表示される。すなわち、位置変更後の音符と
それに対応する連結記号、この場合はスライドダウンが
自動的に表示されることとなる。
【0033】図8に示した例は、前記図2のように表示
されていた楽譜において、ペン型アイコン22の近傍に
ある第4拍目の音符イベントを音高はそのままで右方に
大きく(次小節の第3拍に)移動した場合を示してい
る。この場合には、イベントの移動により画面表示位置
がスクロールされ、移動イベントと連結されている他方
の音符が表示画面21からはみ出してしまい、移動イベ
ントと同時に表示することができない。従って、前記図
6のステップS19の判定結果がYESとなり、ステッ
プS20に進み、図8の(a)に示すように、連結表示
(この場合にはスライドアップ)が特殊表示(スライド
の表示におけるスラーの部分が右半分だけ表示され、ス
ライドを示す文字「s.」がその下部に表示されてい
る)に変更されて表示されている。これにより、操作者
に分かりやすい表示となっている。
【0034】また、図8の(b)は記号データ42を示
しており、タイミング(72)のイベントが次小節のタ
イミング(72)の位置であることを示すために、タイ
ミング(0)が付加されている。すなわち、このタイミ
ング(0)は小節線を示すものといえる。なお、スライ
ド傾向は変化していないためテンプレート指示データ5
1は変更されていない。さらに、図8の(c)は演奏デ
ータ43を示しており、イベント移動により更新された
記号データ42に基づき、スライドが終了する時間長
が、ゲートタイムGT(140)と変更され、それに対
応してスライド傾向を付与するピッチベンドイベントお
よびそのタイミング情報の内容も新たに作成されて記録
されていることがわかる。
【0035】なお、この楽譜表示画面のスクロールによ
り連結されている音符を同時に表示できなくなったとき
に、連結記号の表示を特殊表示に変更する処理は、イベ
ントの移動時だけではなく、ユーザが画面上に表示され
ている楽譜の範囲を変更するためにスクロールバーなど
を用いてスクロールさせた場合についても、全く同様に
行なうことができる。
【0036】次に、前記タブ譜表示処理(前記図5にお
けるステップS7)について、図9のフローチャートお
よび図10の表示例を参照して説明する。このタブ譜表
示処理が開始されると、まず、ステップS31におい
て、読出開始位置の設定が行なわれる。すなわち、タブ
譜表示指示があったとき、その時点で表示されている楽
譜区間に相当するタブ譜を表示するために、現在表示中
の楽譜の先頭位置に対応するイベント(楽曲情報30あ
るいは記号情報40内の演奏データ)を読出開始位置と
して設定する。
【0037】次に、ステップS32に進み、その読出開
始位置から1イベント分のデータを読み出す。このと
き、通常の演奏データについては1発音分の演奏データ
(タイミング情報32と演奏イベント情報33)を1イ
ベント分のデータとして読み出し、楽譜記号が付与され
ているものについては、1つの記号情報を1イベントと
して読み出す。そして、ステップS33に進み、該読み
出した1イベント分の演奏データあるいは記号情報に含
まれるノートナンバ(Kon)を対応するフレット番号
に変換する。この変換は、各ノートナンバがどの弦のど
のフレットを操作することに対応するかを記載した変換
テーブルを参照して、読み出されたイベント内のノート
ナンバに対応する弦およびフレット番号を読み出すこと
により行われる。
【0038】続いて、該読み出されたイベントが記号イ
ベントであるときは、ステップS35に進み、対応する
テンプレートを参照して、この記号イベントが特殊表示
をすべきイベントであるか否かを判定する。ここで、記
号イベントがチョーキング(ギターなどの弦楽器の奏法
で、ある弦を押さえてピッキングした後に押さえている
弦を垂直方向に指で押し上げあるいは押し下げて音程を
変化させる奏法)、アーミング(エレクトリックギター
に取り付けられているトレモロアームを使用することに
より全ての弦のピッチを上下させる奏法)などであると
きは、音高が変わっても操作されるフレット位置が変化
しないような奏法であるため、前述した変換テーブルに
より変換された結果をそのまま用いることはできず、特
殊表示をすべき記号イベントであると判定される。ま
た、後述する例4(図10)で説明するように、前記チ
ョーキングやアーミングに後続する所定の記号イベント
の場合にも、特殊表示をすべき記号イベントであると判
定される。
【0039】読み出された記号イベントが特殊表示をす
べきイベントであり、ステップS35の判定の結果がY
ESとなったときは、ステップS36に進み、フレット
番号を記号イベントの内容に従って特殊表示イベント用
のフレット番号に再変換する。すなわち、読み出された
記号イベント内に存在する複数のフレット番号を、所定
の規則に従って記号(奏法)に合致するフレット番号に
変換する。この再変換の規則は、予め特殊表示をすべき
記号イベント毎に定義されている。そして、ステップS
37に進み、フレット番号あるいは記号をタブ譜上の対
応する位置に表示する。
【0040】また、読み出されたイベントが通常のイベ
ントである場合(ステップS34の判定結果がNOのと
き)、および、読み出されたイベントが特殊表示をすべ
きイベントではない場合(ステップS35の判定結果が
NOのとき)はステップS37に進み、前記ステップS
33において変換テーブルを用いて変換されたフレット
番号をそのままタブ譜上の対応する位置に表示する。こ
こで、前記特殊表示を必要としない記号イベントとして
は、例えば、ハンマリングオン、プリング、トリル、ス
ライドなどがある。
【0041】図10はこれらタブ譜表示の例を示す図で
あり、例1は、読み出された記号イベントがチョーキン
グである場合を示しており、前記ステップS33におい
てフレット番号が2、3とされたところを、前記ステッ
プS36において、フレット番号2、2と再変換された
フレット番号が表示されている。また例2は、特殊表示
をしないハンマリングオンのタブ譜表示への変換を示し
ている。この場合には、前記ステップS33における変
換テーブルの出力通りフレット番号が2、3となってい
る。例3は、チョーキングが連続する場合を示してお
り、3つの音譜について最小のフレット番号に揃えられ
ていることがわかる。さらに、例4は、チョーキングと
ハンマリングオンとが連続している場合を示しており、
チョーキングの部分は前述したように最小フレット番号
に揃え、該チョーキングに連続するハンマリングオンの
部分は、その直前の音符からの音程の差に対応する分だ
けのシフトしたフレット番号とされている。このよう
に、チョーキングにハンマリングオンが後続している場
合には、前記ステップS35において特殊表示をすべき
記号イベントであると判断して、ハンマリングオンにつ
いてもフレット番号の再変換を行なうようにしている。
このように、本発明によれば、より正確なタブ譜表示を
行なうことが可能となる。
【0042】なお、前述した音符イベントの移動処理に
おいて、移動処理の対象となる音符イベントに付与され
ている楽譜記号がチョーキング記号である場合には、チ
ョーキング前の音高がチョーキング後の音高よりも高音
にならないよう、音符イベントの移動が制御されるよう
にするとよい。これにより、ありえない楽譜記号が付与
された状態となることを防止することができる。また、
仮に、このような移動の制御を行なわない場合であって
も、チョーキングに関するテンプレートは変更せず、同
音高によるチョーキングとして解釈するようにしてもよ
い。あるいは、チョーキングにそぐわない移動がなされ
た場合には、チョーキング記号を自動的に削除するよう
にしてもよい。
【0043】さらに、上述した実施の形態においては、
シーケンスソフトの楽譜モードから起動される楽譜表示
制御プログラムとして説明したが、本発明は、楽譜清書
プログラムあるいは単独の楽譜表示編集プログラム、あ
るいは、単独の楽譜表示装置としても全く同様に実現す
ることができる。さらにまた、前述した楽譜記号の特殊
表示の形態は、前述したような形態に限られることはな
い。例えば、チョーキング記号に番号や文字を付与した
り、あるいは特定の表示色にして、同じチョーキング記
号で連結されている音符をわかり易くするなど、どの楽
譜記号同士が関連しているかを表す表示を添付するよう
にしてもよい。
【0044】さらにまた、上述した音源装置あるいはM
IDI機器5は、それぞれを別体装置としてMIDIや
各種ネットワーク等の通信手段を用いて各装置を接続す
るもの、あるいは、パソコン+アプリケーションソフト
ウェアの形態のものであってもよい。さらにまた、前記
演奏情報のフォーマットは、演奏イベントの発生時刻を
1つ前のイベントからの時間で表した「イベント+相対
時間」、演奏イベントの発生時刻を曲や小節内における
絶対時間で表した「イベント+絶対時間」、音符の音高
と符長あるいは休符と休符長で演奏データを表した「音
高(休符)+符長」、演奏の最小分解能毎にメモリの領
域を確保し、演奏イベントの発生する時刻に対応するメ
モリ領域に演奏イベントを記憶した「ベタ方式」等、ど
のような形式でもよい。さらにまた、本発明の楽譜表示
プログラムを前記通信ネットワーク4を介して、接続さ
れたサーバコンピュータ等に記憶しておき、必要に応じ
て、パーソナルコンピュータ1にダウンロードして使用
するようにしてもよい。
【0045】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の楽譜表示
制御装置および楽譜表示制御プログラムを記録した記録
媒体によれば、ユーザは、容易かつ正確に表示されてい
る譜面の内容を認識することができる。また、ユーザの
意図する楽譜が正確に表示されると共に、ユーザの意図
する演奏情報を正確に作成することができる。これによ
り、演奏情報の編集作業が容易になるとともに、操作性
および認識性が向上する。さらに、複数音符のすべてが
画面上に表示されていない場合でも、表示されている音
符にどのような楽譜記号が付与されているかを、容易か
つ正確に認識することができる。また、楽譜記号が簡潔
に表示されるため、楽譜がみにくくなることがなく、楽
譜の認識性が向上する。さらにまた、譜面から正確な演
奏を容易に認識することが可能となる。従って、正確な
ギターの練習を行うことが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の楽譜表示制御装置のハードウエア構
成の一例を示すブロック図である。
【図2】 楽譜の例および楽譜表示画面における表示領
域を説明するための図である。
【図3】 本発明における楽曲情報および記号情報を説
明するための図である。
【図4】 記号情報に含まれる記号データと演奏データ
を説明するための図である。
【図5】 楽譜モード処理を説明するためのフローチャ
ートである。
【図6】 移動処理を説明するためのフローチャートで
ある。
【図7】 移動操作の一例と移動後の記号情報を説明す
るための図である。
【図8】 移動操作の他の例と移動後の記号情報を説明
するための図である。
【図9】 タブ譜表示処理を説明するためのフローチャ
ートである。
【図10】 楽譜表示からタブ譜表示への変換の例を示
す図である。
【符号の説明】
1 パーソナルコンピュータ、2 入力装置、3 ディ
スプレイ装置、4 通信ネットワーク、5 音源装置、
6 サウンドシステム、10 CPU、11タイマ、1
2 ROM、13 RAM、14 外部記憶装置、15
検出回路、16 表示回路、17 通信インターフェ
ース、18 MIDIインターフェース、21 楽譜表
示枠、22 アイコン、23 楽譜記号を表す表記、3
0 楽曲情報、31 初期設定情報、32 タイミング
情報、33 演奏イベント情報、34 キーオンデー
タ、35 ステップタイムデータ、36 ゲートタイム
データ、37 記号イベント情報、40 記号情報、4
1 記号イベント名、42記号データ、43 演奏デー
タ、51 テンプレート指示データ、52 音符デー
タ、53 リターンコード

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 楽譜を表示する表示手段と、 前記表示手段に表示されている楽譜上における音符が移
    動された場合において、該移動された音符と他の音符と
    を連結する記号が付されているときは、該連結する記号
    についてもその移動に対応する表示に変更する手段とを
    有することを特徴とする楽譜表示制御装置。
  2. 【請求項2】 楽譜を表示する表示手段と、 前記楽譜中に複数の音符を連結する記号がある場合に、
    該記号により連結されている複数の音符を同時に表示す
    ることができなくなったとき、該連結する記号を通常時
    とは異なる形態で表示させる手段とを有することを特徴
    とする楽譜表示制御装置。
  3. 【請求項3】 楽譜を表示する表示手段と、 前記表示手段で表示する楽譜をタブ譜表示に切り替える
    手段と、 前記タブ譜表示に切り替えたときに、前記楽譜上の楽譜
    記号に対応してタブ譜表示の表示内容を制御する制御手
    段とを有することを特徴とする楽譜表示制御装置。
  4. 【請求項4】 表示手段に楽譜を表示させるステップ
    と、 前記表示手段に表示されている楽譜上における音符が移
    動された場合において、該移動された音符と他の音符と
    を連結する記号が付されているときは、該連結する記号
    についてもその移動に対応する表示に変更するステップ
    とをコンピュータに実行させるための楽譜表示制御プロ
    グラムを記録したことを特徴とする記録媒体。
  5. 【請求項5】 表示手段に楽譜を表示させるステップ
    と、 前記楽譜中に複数の音符を連結する記号がある場合に、
    該記号により連結されている複数の音符を同時に表示す
    ることができなくなったとき、該連結する記号を通常時
    とは異なる形態で表示させるステップとをコンピュータ
    に実行させるための楽譜表示制御プログラムを記録した
    ことを特徴とする記録媒体。
  6. 【請求項6】 表示手段に楽譜を表示させるステップ
    と、 前記表示手段で表示する楽譜をタブ譜表示に切り替える
    ステップと、 前記タブ譜表示に切り替えたときに、前記楽譜上の楽譜
    記号に対応してタブ譜表示の表示内容を制御するステッ
    プとをコンピュータに実行させるための楽譜表示制御プ
    ログラムを記録したことを特徴とする記録媒体。
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