JP3748773B2 - リザーバ - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、リザーバに関し、特に乗用車両や自動二輪車等の車両のブレーキ液圧制御装置に好適に用いられるリザーバの改良に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、かかるリザーバは、たとえば特開平8−261201号公報等で既に知られており、ハウジングに設けられる有底のリザーバ穴に、該リザーバ穴の閉塞端との間にリザーバ室を形成するリザーバピストンが、リザーバ室の容積を縮少する側にばね付勢されつつ摺動可能に嵌合されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
このようなリザーバにおいて、リザーバピストンの軽量化を図るためには、リザーバピストンを合成樹脂で形成したり、金属製であるリザーバピストンの肉厚を薄くしたりする対策をとることが考えられるが、そのような対策を単純に実行すると、リザーバ室に作用する液圧によってリザーバピストンの端壁に作用する曲げ荷重に耐える強度をリザーバピストンに付与することができなくなる。
【0004】
本発明は、かかる事情に鑑みてなされたものであり、リザーバピストンの軽量化を可能としつつ、リザーバピストンの端壁に充分な曲げ強度を持たせるようにしたリザーバを提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、請求項1記載の発明は、有底のリザーバ穴が設けられるハウジングと、該リザーバ穴の閉塞端に対向する端壁を有して有底円筒状に形成されるとともに前記端壁を臨ませるリザーバ室をハウジングとの間に形成してリザーバ穴に摺動可能に嵌合される合成樹脂製のリザーバピストンと、前記リザーバ穴の開口端部に装着されるリテーナと、前記リザーバ室の容積を減少させる方向にリザーバピストンを付勢するばね力を発揮して前記リテーナおよびリザーバピストン間に設けられるコイルばねとを備えるリザーバにおいて、前記リザーバピストンが備える端壁の内面中央部に、リザーバ室とは反対側に膨らんだ半球状の突部が一体に設けられると共に、前記コイルばねのリザーバピストン側端部が、前記突部の周囲で前記端壁に当接され、前記リザーバピストンの内側面には、前記コイルばねの外周位置を規制する複数の外周規制突条が周方向に相互に間隔をおいて突設され、各外周規制突条の前記端壁とは反対側の端面が、リザーバピストンの半径方向内方に向かうにつれて前記端壁に近づくように傾斜した斜面に形成されることを特徴とする。
【0006】
このような請求項1記載の発明の構成によれば、リザーバピストンの端壁内面中央部にリザーバ室とは反対側に膨らんだ半球状の突部が一体に設けられることにより、リザーバ室の液圧によって端壁に作用する曲げ荷重に耐える充分な強度を端壁に持たせることができ、金属製のリザーバピストンの肉厚を薄くしたり、リザーバピストンを合成樹脂製とすることでリザーバピストンの軽量化を図りつつ、充分な曲げ強度を端壁に持たせることができる。しかもコイルばねのリザーバピストン側端部が突部の周囲で端壁に当接されるので、コイルばねの位置決めを図ることが容易となり、リザーバ組付時の作業性を向上することができる。
【0007】
また前記リザーバピストンの内側面には、前記コイルばねの外周位置を規制する複数の外周規制突条が突設され、各外周規制突条の前記端壁とは反対側の端面が、リザーバピストンの半径方向内方に向かうにつれて前記端壁に近づくように傾斜した斜面に形成されるので、これらコイルばねの外周を規制する複数の外周規制突条がコイルばねをリザーバピストン内に挿入する際のガイド機能を果すようにし、コイルばねの位置決めを図ることをより一層容易とし、作業性をより一層向上することができる。
【0008】
請求項2記載の発明は、上記請求項1記載の発明の構成に加えて、前記端壁の外面に、放射状に配置される複数のリブが一体に突設されることを特徴とし、かかる構成によれば、リザーバピストンの端壁がリザーバ穴の閉塞端に張りついてしまうことがないようにし、リザーバ穴の閉塞端およびリザーバピストン間からのエア抜き性を向上することが可能であり、しかもリザーバピストンの端壁の強度をより一層向上することができる。
【0009】
さらに請求項3記載の発明は、上記請求項1又は2に記載の発明の構成に加えて、前記リザーバ穴の内側面に摺接する環状のシール部材が装着される第1環状ランド部と、第1環状ランド部よりもリザーバ室側に間隔をあけた位置に配置されて第1環状ランド部との間に環状凹部を形成する第2環状ランド部とが前記リザーバピストンの外面に一体に設けられ、第2環状ランド部の外周には、環状凹部をリザーバ室に通じさせる通路をリザーバ穴の内側面との間に形成する切欠きが設けられることを特徴とする。
【0010】
このような請求項3記載の発明の構成によれば、リザーバピストンの軸方向に間隔をあけた第1および第2環状ランド部により、リザーバ穴内でのリザーバピストンの倒れを防止しつつ、第1および第2環状ランド部間の環状凹部によりリザーバピストンの軽量化をより一層図ることができ、しかも環状凹部をリザーバ室に通じさせる通路が第2環状ランド部とリザーバ穴の内側面との間に形成されるので、環状凹部にエアが溜まるのを防止することができる。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を、添付の図面に示した本発明の一実施例に基づいて説明する。
【0012】
図1〜図4は本発明の一実施例を示すものであり、図1は車両のブレーキ液圧回路図、図2はリザーバの縦断面図、図3はリザーバピストンを図2の3矢視方向から見た図、図4はリザーバピストンを図2の4矢視方向から見た図である。
【0013】
先ず図1において、タンデム型のマスタシリンダMは、ブレーキペダルPに加えられる踏力に応じたブレーキ液圧を発生する第1および第2出力ポート1A,1Bを備えており、それらの出力ポート1A,1Bには第1および第2出力液圧路2A,2Bが個別に接続される。而して第1出力液圧路2Aは、本発明のアンチロックブレーキ制御装置3を介して左前輪用車輪ブレーキBAおよび右後輪用車輪ブレーキBBに接続され、第2出力液圧路2Bは、アンチロックブレーキ制御装置3を介して右前輪用車輪ブレーキBCおよび左後輪用車輪ブレーキBDに接続される。
【0014】
アンチロックブレーキ制御装置3は、左前輪用車輪ブレーキBA、右後輪用車輪ブレーキBB、右前輪用車輪ブレーキBCおよび左後輪用車輪ブレーキBDに個別に対応した第1〜第4常開型電磁弁5A〜5Dと、それらの常開型電磁弁5A〜5Dにそれぞれ並列接続される第1〜第4チェック弁7A〜7Dと、前記各車輪ブレーキBA〜BDに個別に対応した第1〜第4常閉型電磁弁6A〜6Dと、第1および第2出力液圧路2A,2Bにそれぞれ個別に対応した第1および第2リザーバ8A,8Bと、第1および第2リザーバ8A,8Bに吸入側がそれぞれ接続されるとともに吐出側が第1および第2出力液圧路2A,2Bにそれぞれ接続されるプランジャー型の第1および第2液圧ポンプ11A,11Bと、両液圧ポンプ11A,11Bを駆動する共通1個の電動モータ12と、前記各常開型電磁弁5A〜5D、前記各常閉型電磁弁6A〜6Dおよび電動モータ12の通電を制御する電子制御ユニット16とを備える。
【0015】
第1常開型電磁弁5Aは第1出力液圧路2Aおよび左前輪用車輪ブレーキBA間に設けられ、第2常開型電磁弁5Bは第1出力液圧路2Aおよび右後輪用車輪ブレーキBB間に設けられ、第3常開型電磁弁5Cは第2出力液圧路2Bおよび右前輪用車輪ブレーキBC間に設けられ、第4常開型電磁弁5Dは第2出力液圧路2Bおよび左後輪用車輪ブレーキBD間に設けられる。
【0016】
第1〜第4チェック弁7A〜7Dは、対応する車輪ブレーキBA〜BDからマスタシリンダM側へのブレーキ液の流通を許容するようにして、各常開型電磁弁5A〜5Dに並列に接続される。
【0017】
第1常閉型電磁弁6Aは左前輪用車輪ブレーキBAおよび第1リザーバ8A間に設けられ、第2常閉型電磁弁6Bは右後輪用車輪ブレーキBBおよび第1リザーバ8A間に設けられ、第3常閉型電磁弁6Cは右前輪用車輪ブレーキBCおよび第2リザーバ8B間に設けられ、第4常閉型電磁弁6Dは左後輪用車輪ブレーキBDおよび第2リザーバ8B間に設けられる。
【0018】
このようなアンチロックブレーキ制御装置3において、各車輪がロックを生じる可能性がない通常のブレーキ時には、各常開型電磁弁5A〜5Dは非通電状態にあって開弁しており、また各常閉型電磁弁6A〜6Dは、非通電状態にあって閉弁している。したがってマスタシリンダMの第1出力ポート1Aから出力されるブレーキ液圧は、第1常開型電磁弁5Aを介して左前輪用車輪ブレーキBAに作用するとともに第2常開型電磁弁5Bを介して右後輪用車輪ブレーキBBに作用し、マスタシリンダMの第2出力ポート1Bから出力されるブレーキ液圧は、第3常開型電磁弁5Cを介して右前輪用車輪ブレーキBCに作用するとともに第4常開型電磁弁5Dを介して左後輪用車輪ブレーキBDに作用する。
【0019】
このようなブレーキ中に、車輪がロック状態に陥りそうになったときには、電子制御ユニット16が、第1〜第4常開型電磁弁5A〜5Dのうちロック状態に陥りそうになった車輪に対応する常開型電磁弁を通電して閉弁するとともに、第1〜第4常閉型電磁弁6A〜6Dのうちロック状態に陥りそうになった車輪に対応する常閉型電磁弁を通電して開弁する。これにより、ブレーキ液圧の一部が第1または第2リザーバ8A,8Bに吸収され、ブレーキ液圧が減圧される。またブレーキ液圧を一定に保持する際には、常開型電磁弁5A〜5Dを通電して閉弁するとともに常閉型電磁弁6A〜6Dを非通電状態として閉弁すればよく、ブレーキ液圧を増圧する際には、常開型電磁弁5A〜5Dを非通電状態として開弁するとともに常閉型電磁弁6A〜6Dを非通電状態として閉弁すればよい。
【0020】
上記アンチロックブレーキ制御装置3によるアンチロックブレーキ制御を実行中に、電子制御ユニット16は、電動モータ12に通電して作動せしめ、この電動モータ12の作動により第1および第2液圧ポンプ11A,11Bが第1および第2リザーバ8A,8Bからブレーキ液を吸入して、第1および第2出力液圧路2A,2B側に還流する。このようなブレーキ液の還流により、各リザーバ8A,8Bでのブレーキ液の吸収によるブレーキペダルPの踏込み量増加を防止することができる。
【0021】
次に図2〜図4を参照しながら、第1リザーバ8Aの具体的構成について説明すると、アンチロックブレーキ制御装置3は、たとえばアルミニウム合金から成るハウジング20に、第1〜第4常開型電磁弁5A〜5Dと、第1〜第4常閉型電磁弁6A〜6Dと、第1〜第4チェック弁7A〜7Dと、第1および第2リザーバ8A,8Bと、第1および第2液圧ポンプ11A,11Bとが配設されて成るものであり、第1リザーバ8Aは、ハウジング20と、たとえば合成樹脂により形成されて該ハウジング20に摺動可能に嵌合されるリザーバピストン21と、ハウジング20に装着されるリテーナ22と、リテーナ22およびリザーバピストン21間に設けられるコイルばね23とを備える。
【0022】
ハウジング20には有底のリザーバ穴24が設けられており、リザーバ穴24の閉塞端に対向する端壁21aを有して有底円筒状に形成されるリザーバピストン21が、前記端壁21aを臨ませるリザーバ室25をハウジング20との間に形成してリザーバ穴24に摺動可能に嵌合される。
【0023】
リテーナ22は、貫通孔26を中央部に有してリング状に形成されており、リザーバ穴24の開口端部に嵌着された止め輪27に、リザーバ穴24の軸方向内方側から係合することによってリザーバ穴24からの離脱を阻止されるようにして、リザーバ穴24の開口端部に嵌装される。またリテーナ22およびリザーバピストン21間に設けられるコイルばね23は、リザーバ室25の容積を減少させる方向にリザーバピストン21を付勢するばね力を発揮する。
【0024】
リザーバピストン21が備える端壁21aの内面中央部には、リザーバ室25とは反対側に膨らんだ半球状の突部28が一体に設けられており、コイルばね23のリザーバピストン21側端部は、突部28の周囲で端壁21aに当接される。しかも端壁21a寄りの部分でリザーバピストン21の内側面には、前記コイルばね23の外周位置を規制する外周規制突条29,29…が、周方向に等間隔をあけた複数箇所たとえば5箇所に一体に突設される。しかも各外周規制突条29,29…の端壁21aとは反対側の端面29a…は、コイルばね23をリザーバピストン21内に挿入する際のガイド機能を果すべく、リザーバピストン21の半径方向内方に向かうにつれて端壁21aに近づくように傾斜した斜面に形成される。
【0025】
またリザーバピストン21が備える端壁21aの外面には、放射状に配置される複数個たとえば8個のリブ30,30…が一体に突設される。
【0026】
さらにリザーバピストン21の外面には、第1環状ランド部31と、第1環状ランド部31よりもリザーバ室25側に間隔をあけた位置に配置されて第1環状ランド部31との間に環状凹部33を形成する第2環状ランド部32とが一体に設けられる。
【0027】
第1環状ランド部31の外周には環状の装着溝34が設けられており、リザーバ穴24の内側面に摺接する環状のシール部材たとえばOリング35が該装着溝34に装着される。また第2環状ランド部32の外周には、環状凹部33をリザーバ室25に通じさせる通路36をリザーバ穴24の内側面との間にそれぞれ形成するたとえば3つの切欠き37…が、リザーバピストン21の周方向に等間隔をあけて設けられる。
【0028】
第2リザーバ8Bも上記第1リザーバ8Aと同様に構成されており、第2リザーバ8Bの構成についての説明は省略する。
【0029】
次にこの実施例の作用について説明すると、第1および第2リザーバ8A,8Bにおいて、リザーバピストン21が備える端壁21aの内面中央部には、リザーバ室25とは反対側に膨らんだ半球状の突部28が一体に設けられている。したがってリザーバ室25の液圧によって端壁21aに作用する曲げ荷重に耐える充分な強度を端壁21aに持たせることができ、リザーバピストン21を合成樹脂製とすることでリザーバピストン21の軽量化を図りつつ、充分な曲げ強度を端壁21aに持たせることができる。
【0030】
しかもリザーバ室25の容積を減少させる方向にリザーバピストン21を付勢するコイルばね23のリザーバピストン21側端部が、突部28の周囲で端壁21aに当接されており、コイルばね23の位置決めを図ることが容易となり、第1および第2リザーバ8A,8Bをハウジング20に組付ける際の作業性を向上することができる。またコイルばね23をリザーバピストン21内に挿入する際のガイド機能を果すように傾斜した端面29aをそれぞれ有する外周規制突条29,29…が、端壁21a寄りの部分でリザーバピストン21の内側面に突設されるので、コイルばね23の位置決めを図ることはより一層容易となり、作業性をより一層向上することができる。
【0031】
リザーバピストン21における前記端壁21aの外面には、放射状に配置される複数のリブ30,30…が一体に突設されており、これらのリブ30,30…により端壁21aの強度をより一層向上することができる。しかも各リブ30,30…は、リザーバピストン21の端壁21aがリザーバ穴24の閉塞端に張りついてしまうことを防止しつつ、リザーバ穴24の閉塞端およびリザーバピストン21間からのエア抜き性を高めることができる。
【0032】
さらにリザーバ穴24の内側面に摺接するOリング35が装着される第1環状ランド部31と、第1環状ランド部31よりもリザーバ室25側に間隔をあけた位置に配置されて第1環状ランド部31との間に環状凹部33を形成する第2環状ランド部32とがリザーバピストン21の外面に一体に設けられているので、リザーバピストン21の軸方向に間隔をあけた第1および第2環状ランド部31,32によってリザーバ穴24内でのリザーバピストン21の倒れを防止しつつ、環状凹部33によりリザーバピストン21の軽量化をより一層図ることができる。
【0033】
しかも第2環状ランド部32の外周には、環状凹部33をリザーバ室25に通じさせる通路36をリザーバ穴24の内側面との間にそれぞれ形成する複数の切欠き37…が設けられており、環状凹部33にエアが溜まるのを防止することができる。
【0034】
以上、本発明の実施例を説明したが、本発明は上記実施例に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明を逸脱することなく種々の設計変更を行うことが可能である。
【0036】
【発明の効果】
以上のように請求項1記載の発明によれば、合成樹脂製のリザーバピストンが備える端壁の内面中央部に、リザーバ室とは反対側に膨らんだ半球状の突部が一体に設けられると共に、コイルばねのリザーバピストン側端部が、前記突部の周囲で前記端壁に当接されるので、リザーバピストンを合成樹脂製とすることでその軽量化を図りつつ、充分な曲げ強度を端壁に持たせることができ、しかもコイルばねの位置決めを図ることを容易としてリザーバ組付時の作業性を向上することができる。
【0037】
またリザーバピストンの内側面には、コイルばねの外周位置を規制する複数の外周規制突条が周方向に相互に間隔をおいて突設され、それら外周規制突条の前記端壁とは反対側の端面が、リザーバピストンの半径方向内方に向かうにつれて前記端壁に近づくように傾斜した斜面に形成されるので、コイルばねの位置決めを図ることをより一層容易とし、作業性をより一層向上することができる。
【0038】
請求項2記載の発明によれば、リザーバピストンの端壁がリザーバ穴の閉塞端に張りついてしまうことがないようにしつつ、リザーバ穴の閉塞端およびリザーバピストン間からのエア抜き性を向上することができ、しかもリザーバピストンの端壁の強度をより一層向上することができる。
【0039】
さらに請求項3記載の発明によれば、リザーバ穴内でのリザーバピストンの倒れを防止しつつリザーバピストンの軽量化をより一層図ることができ、しかも環状凹部にエアが溜まるのを防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】車両のブレーキ液圧回路図である。
【図2】リザーバの縦断面図である。
【図3】リザーバピストンを図2の3矢視方向から見た図である。
【図4】リザーバピストンを図2の4矢視方向から見た図である。
【符号の説明】
8A,8B・・・リザーバ
20・・・ハウジング
21・・・リザーバピストン
21a・・・端壁
22・・・リテーナ
23・・・コイルばね
24・・・リザーバ穴
25・・・リザーバ室
28・・・突部
29・・・外周規制突条
29a・・・外周規制突条の端面
30・・・リブ
31・・・第1環状ランド部
32・・・第2環状ランド部
33・・・環状凹部
35・・・シール部材としてのOリング
36・・・通路
37・・・切欠き
Claims (3)
- 有底のリザーバ穴(24)が設けられるハウジング(20)と、該リザーバ穴(24)の閉塞端に対向する端壁(21a)を有して有底円筒状に形成されるとともに前記端壁(21a)を臨ませるリザーバ室(25)をハウジング(20)との間に形成してリザーバ穴(24)に摺動可能に嵌合される合成樹脂製のリザーバピストン(21)と、前記リザーバ穴(24)の開口端部に装着されるリテーナ(22)と、前記リザーバ室(25)の容積を減少させる方向にリザーバピストン(21)を付勢するばね力を発揮して前記リテーナ(22)およびリザーバピストン(21)間に設けられるコイルばね(23)とを備えるリザーバにおいて、
前記リザーバピストン(21)が備える端壁(21a)の内面中央部に、リザーバ室(25)とは反対側に膨らんだ半球状の突部(28)が一体に設けられると共に、前記コイルばね(23)のリザーバピストン(21)側端部が、前記突部(28)の周囲で前記端壁(21a)に当接され、
前記リザーバピストン(21)の内側面には、前記コイルばね(23)の外周位置を規制する複数の外周規制突条(29)が周方向に相互に間隔をおいて突設され、各外周規制突条(29)の前記端壁(21a)とは反対側の端面(29a)が、リザーバピストン(21)の半径方向内方に向かうにつれて前記端壁(21a)に近づくように傾斜した斜面に形成されることを特徴とする、リザーバ。 - 前記端壁(21a)の外面に、放射状に配置される複数のリブ(30)が一体に突設されることを特徴とする請求項1に記載のリザーバ。
- 前記リザーバ穴(24)の内側面に摺接する環状のシール部材(35)が装着される第1環状ランド部(31)と、第1環状ランド部(31)よりもリザーバ室(25)側に間隔をあけた位置に配置されて第1環状ランド部(31)との間に環状凹部(33)を形成する第2環状ランド部(32)とが前記リザーバピストン(21)の外面に一体に設けられ、第2環状ランド部(32)の外周には、環状凹部(33)をリザーバ室(25)に通じさせる通路(36)をリザーバ穴(24)の内側面との間に形成する切欠き(37)が設けられることを特徴とする請求項1又は2に記載のリザーバ。
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