JP3373949B2 - リザーバにおけるシール構造 - Google Patents

リザーバにおけるシール構造

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尚利 玉井
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は,油圧制御装置に用いら
れるリザーバに関し,特に圧力室の反対側に形成された
大気連通室の開口部をシール部材で覆ったリザーバにお
けるシール構造に関する。
【0002】
【従来の技術】かかるリザーバにおけるシール構造は,
実開平6−40402号公報により既に知られている。
このものは,リザーバの大気連通室を画成する栓部材の
外面に配置されるシール部材が,その中心部に突設した
軸部を栓部材の中心に形成した孔に係合させることによ
り固定される。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで,上記従来の
ものはシール部材の周縁部がシリンダの内周面に接触し
ているだけなので,その周縁部が浮き上がって塵や水が
入り易い問題がある。
【0004】本発明は前述の事情に鑑みてなされたもの
で,リザーバの大気連通室に塵や水が入り込むのを確実
に阻止することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に,請求項1に記載された発明は,前面にカバーが結合
される油圧制御装置用ハウジングに設けたリザーバにお
けるシール構造であって,ハウジングの前面に開口し且
つその開放端部がカバーで覆われる有底円筒状 シリン
ダと,そのシリンダに摺動自在に嵌合するピストンと,
シリンダの閉塞端部及びピストン間に形成された圧力室
と,シリンダの開放端部及びピストン間に形成された大
気連通室と,この大気連通室に直接連通する通気孔を有
してシリンダの開放端部に固定された栓部材と,栓部材
とピストン間に縮設された戻しばねと,栓部材の外面側
から通気孔を覆うシール部材とを備え,シール部材は,
エアーが通過可能なスリットを有してカバーの内面と栓
部材の外面間に挟持される概略円板状の本体部と,その
本体部の外周より軸方向一側に延びるフランジとを一体
に備えていて,そのフランジの先端に厚さを増加させて
形成した抜止部が,シリンダの内周面及び栓部材の外周
面間に挟持されて弾性的に圧縮されており,シール部材
に形成した溝とカバーとの間に通気路が形成され,この
通気路は,前記スリットを介して栓部材の通気孔と連通
し,またカバーの下端とハウジング間に形成した通気路
を介して大気に連通していることを特徴とする。
【0006】また請求項に記載された発明は,請求項
の構成に加えて,栓部材の通気孔内に嵌合する凹部を
シール部材に形成し,この凹部に前記スリットを形成し
たことを特徴とする。
【0007】また請求項に記載された発明は,請求項
の構成に加えて,前記凹部の底面をカバーに向けて突
出させ,その頂面に前記スリットを形成したことを特徴
とする。
【0008】
【作 用】請求項1の構成によれば,シール部材の周縁
(特にシール部材の概略円板状の本体部外周より軸方
向一側に延びるフランジの先端に厚さを増加させて形成
した抜止部)が,シリンダの内周面及び栓部材の外周面
間に挟持されて弾性的に圧縮,固定され,しかもシール
部材の円板状本体部が,シリンダの開放端部を覆うカバ
ーの内面と栓部材の外面間に挟持されて固定されるの
で,シール部材をカバー内面と栓部材外面との間で確実
に保持しつつ,シール部材の周縁部の浮き上がり確実
に防止することができる。また,シール部材に形成した
溝とカバーとの 間に通気路が形成され,この通気路は,
シール部材のスリットを介して栓部材の通気孔と連通
し,またカバーの下端とハウジング間に形成した通気路
を介して大気に連通しているから,大気連通室が,栓部
材の通気孔,シール部材のスリット及び通気路を介して
大気に連通し,従って,ハウジング前面のカバーでシリ
ンダの開放端部を覆っても上記連通によりピストンの自
由な移動を許容しながら塵や水が大気連通室に入り込
むのを阻止することが可能となる。
【0009】請求項の構成によれば,シール部材に栓
部材の通気孔内に嵌合する凹部を形成したことにより通
気経路の容積が増加し,凹部に形成したスリットから大
気連通室に水が浸入し難くなる。
【0010】請求項の構成によれば,スリットに水が
接触し難くなって大気連通室への水の浸入が一層確実に
防止される。
【0011】
【実施例】以下,図面に基づいて本発明の実施例を説明
する。
【0012】図1〜図5は本発明の第1実施例を示すも
ので,図1は車両用アンチロックブレーキ制御装置の油
圧回路図,図2はアンチロックブレーキ装置の側面図,
図3は図2の要部拡大図,図4は図3の4部拡大図,図
5はシール部材の斜視図である。
【0013】先ず図1において,タンデム型マスタシリ
ンダMは,ブレーキペダルPの踏込みに応じた制動油圧
を出力する一対の出力ポート12,13を備えており,
左前輪用車輪ブレーキBFL,右後輪用車輪ブレーキBRR
に接続される比例減圧弁14R ,右前輪用車輪ブレーキ
FR,ならびに左後輪用車輪ブレーキBRLに接続される
比例減圧弁14L と,前記両出力ポート12,13との
間にアンチロックブレーキ制御装置15が介設される。
【0014】このアンチロックブレーキ制御装置15
は,左前輪用車輪ブレーキBFL,右後輪用車輪ブレーキ
RR,右前輪用車輪ブレーキBFR及び左後輪用車輪ブレ
ーキBRLに個別に対応した4つの常開型電磁弁VOFL
ORR ,VOFR ,VORL と,各常開型電磁弁VOFL 〜V
ORL にそれぞれ並列に接続される4つのチェック弁17
FL,17RR,17FR,17RLと,前記各車輪ブレーキB
FL〜BRLに個別に対応した4つの常閉型電磁弁VCFL
CRR ,VCFR ,VCRL と,左前輪用車輪ブレーキBFL
及び右後輪用車輪ブレーキBRR側ならびに右前輪用車輪
ブレーキBFR及び左後輪用車輪ブレーキBRL側にそれぞ
れ個別に対応した一対のリザーバ191 ,192 と,両
リザーバ191 ,192 に吸入弁201 ,202 を介し
て接続される一対の戻しポンプ211 ,212 と,両戻
しポンプ211 ,212 に共通なモータ22と,両戻し
ポンプ211 ,212 に吐出弁231 ,232 を介して
接続される一対のダンパ241 ,242 と,前記マスタ
シリンダMの出力ポート12,13及び前記両ダンパ2
1 ,242 間にそれぞれ介設されるオリフィス2
1 ,252 と,各常開型電磁弁VOFL 〜VORL 及び各
常閉型電磁弁VCFL 〜VCRL の消磁・励磁を切換制御す
る電子制御ユニット26とを備える。
【0015】常開型電磁弁VOFL は,マスタシリンダM
の一方の出力ポート12と左前輪用車輪ブレーキBFL
の間に介設され,常開型電磁弁VORR は,前記出力ポー
ト12と右後輪用車輪ブレーキBRRに接続された比例減
圧弁14R との間に介設され,常開型電磁弁VOFR は,
マスタシリンダMの他方の出力ポート13と右前輪用車
輪ブレーキBFRとの間に介設され,常開型電磁弁VORL
は,前記出力ポート13と左後輪用車輪ブレーキBRL
接続された比例減圧弁14L との間に介設される。また
チェック弁17FL〜17RLは,対応する車輪ブレーキB
FL〜BRLからの作動液の流通のみを許容するようにして
各常開型電磁弁VOFL 〜VORL に並列に接続される。
【0016】常閉型電磁弁VCFL は左前輪用車輪ブレー
キBFL及びリザーバ191 間に,常閉型電磁弁VCRR
比例減圧弁14R 及びリザーバ191 間に,常閉型電磁
弁VCFR は右前輪用車輪ブレーキBFR及びリザーバ19
2 間に,また常閉型電磁弁VCRL は比例減圧弁14L
びリザーバ192 間にそれぞれ介設される。
【0017】このようなアンチロックブレーキ制御装置
15によれば,各車輪がロックを生じる可能性のない通
常ブレーキ時には,各常開型電磁弁VOFL 〜VORL が消
磁状態にあって開弁しており,また各常閉型電磁弁V
CFL 〜VCRL が消磁状態にあって閉弁している。したが
ってマスタシリンダMの一方の出力ポート12から出力
される制動液圧は,常開型電磁弁VOFL を介して左前輪
用車輪ブレーキBFLに作用するとともに常開型電磁弁V
ORR 及び比例減圧弁14R を介して右後輪用車輪ブレー
キBRRに作用し,またマスタシリンダMの他方の出力ポ
ート13から出力される制動液圧は,常開型電磁弁V
OFR を介して右前輪用車輪ブレーキBFRに作用するとと
もに常開型電磁弁VORL 及び比例減圧弁14L を介して
左後輪用車輪ブレーキBRLに作用する。
【0018】ブレーキ時に車輪がロック状態に入りそう
になったときのアンチロック制御時には,常開型電磁弁
OFL 〜VORL のうちロック状態に入りそうである車輪
に対応する常開型電磁弁を励磁して閉弁するととともに
常閉型電磁弁VCFL 〜VCRLのうち上記車輪に対応する
常閉型電磁弁を励磁して開弁する。そうすると,制動液
圧の一部がリザーバ191 あるいは192 に逃がされて
減圧されることになる。また制動液圧を保持する際に
は,常開型電磁弁VOFL 〜VORL を励磁して閉弁すると
ともに常閉型電磁弁VCFL 〜VCRL を消磁して閉弁状態
に保持すればよく,制動液圧を増圧する際には,常開型
電磁弁VOFL 〜VORL を消磁して開弁するとともに常閉
型電磁弁VCFL 〜VCRL を消磁して閉弁状態に保持すれ
ばよい。
【0019】而して一対の戻しポンプ211 ,212
共通に駆動するモータ22は,上記アンチロック制御時
に作動せしめられるものであり,リザーバ191 ,19
2 に逃がされた作動液が戻しポンプ211 ,212 から
ダンパ241 ,242 及びオリフィス251 ,252
経て各常開型電磁弁VOFL 〜VORL の上流側に戻され
る。したがってリザーバ191 ,192 に逃がした分だ
けマスタシリンダMにおけるブレーキペダルPの踏込み
量が増加することはなく,しかも戻しポンプ211 ,2
2 から送出される作動液の脈動はダンパ241 ,24
2 及びオリフィス251 ,252 の働きにより減衰さ
れ,前記ブレーキペダルPに脈動が伝わることはない。
【0020】各常開型電磁弁VOFL 〜VORL 及び各常閉
型電磁弁VCFL 〜VCRL の消磁・励磁を制御する電子制
御ユニット26には,車輪がロック状態に入りそうにな
ったかどうかを判断するために各車輪の車輪速度を個別
に検出する車輪速度センサ27FL,27RR,27FR,2
RLの検出信号が入力されるとともに,ハンドブレーキ
レバー28が操作されたかどうかを検出するハンドブレ
ーキ検出センサ29の検出信号が入力され,さらにアン
チロック制御状態にあるときに電子制御ユニット26に
よって活性化されるランプ等の報知器30が電子制御ユ
ニット26に接続される。
【0021】図2に示すように,アンチロックブレーキ
制御装置15はブロック状に形成された金属製のハウジ
ング31を備えており,ハウジング31の前面及び後面
にはそれぞれ合成樹脂製のカバー32及び前記モータ2
2が結合される。車体33に固定された取付ブラケット
34は1個の前部支持部341 及び左右2個の後部支持
部342 ,342 を備えており,前部支持部341 に基
体31の前面に設けた弾性マウント手段35がボルト3
6で結合されるとともに,左右2個の後部支持部3
2 ,342 にハウジング31の後面に設けた2個の弾
性マウント手段37,37がボルト38,38で結合さ
れる。ハウジング31の下部に前記2個のリザーバ19
1 ,192 が左右方向に併置される。2個のリザーバ1
1 ,192の構造は実質的に同一であり,以下その代
表として一方のリザーバ191 の構造を説明する。
【0022】図3に示すように,リザーバ191 はハウ
ジング31の前面に開口する有底円筒状のシリンダ41
を備える。シリンダ41の内部には外周にOリング42
を装着したカップ状のピストン43が摺動自在に嵌合し
ており,ピストン43の後端とシリンダ41の閉塞端部
との間に,油路44を介して前記ポンプ211 に連なる
容積可変の圧力室45が画成される。シリンダ41の開
放端部には中心に通気孔461 を有する環状の栓部材4
6が嵌合し,クリップ47により軸方向に固定される。
ピストン43と栓部材46間に画成される大気連通室4
8に収納された戻しばね49は,ピストン43を圧力室
45の容積が減少する方向に付勢する。ハウジング31
の前面に結合される前記カバー32と栓部材46間に配
置されるラバー製のシール部材50は,大気連通室48
の容積の拡縮に伴って栓部材46の通気孔461 から大
気連通室48に塵や水が入り込むのを防止する。
【0023】図5を併せて参照すると明らかなように,
シール部材50は概略円板状の本体部501 の外周に,
軸方向一側に延びるフランジ502 を備えており,フラ
ンジ502 の先端には厚さを僅かに増加させた抜止部5
3 が形成される。図4から明かなように,シール部材
50のフランジ502 はシリンダ41の内周面411
栓部材46の外周面462 間に挟持される。このとき,
フランジ502 の抜止部503 がシリンダ41の内周面
411 と栓部材46の外周面462 とに挟持されて弾性
的に圧縮され,これによりシール部材50は軸方向に強
固に固定される。
【0024】シール部材50はその中央に円形の凹部5
4 を備えており,その中心にエアーが通過可能なスリ
ット505 が形成される。シール部材50の本体部50
1 には,前記凹部504 から90°間隔で放射状に延び
る4本の溝506 …が形成される。シール部材50の装
着状態において,凹部504 が栓部材46の通気孔46
1 に嵌合し,本体部501 が栓部材46の外面463
カバー32の内面321 間に挟持されて固定される。し
たがって,大気連通室48はシール部材50のスリット
505 を介して凹部504 とカバー32間に形成された
通気室51に連通し,更に4本の溝506 …とカバー3
2間に形成された4本の第1通気路52を介してシール
部材50の外周に形成された環状の第2通気路53に連
通する。そして,第2通気路53はカバー32の下端と
ハウジング31間に形成した第3通気路54を介して大
気に連通する。
【0025】而して,リザーバ191 の圧力室45の容
積が拡縮してピストン43が摺動すると,それに伴って
大気連通室48の容積も拡縮する。例えば,図3におい
てピストン43が右動して大気連通室48の容積が拡大
すると,第3通気路54,第2通気路53,第1通気路
52…,通気室51及びシール部材50のスリット50
5 を介して大気が大気連通室48に吸入され,またピス
トン43が左動して大気連通室48の容積が縮小する
と,前述と逆の経路で大気連通室48内の空気が排出さ
れる。
【0026】大気連通室48に大気が吸入されるとき,
第3通気路54がハウジング31の下面に開口している
こと,4本の第1通気路52…及び通気室51によって
空気が流れる経路の容積が充分に確保されていること,
更にシール部材50の開口がスリット505 であること
により,大気連通室48に空気と共に水が浸入すること
が効果的に回避される。これにより,戻しばね49の腐
食やシリンダ41とピストン43間の摺動面の腐食が防
止され,リザーバ191 の安定した作動と耐久性の向上
とが可能になる。
【0027】また,シール部材50のフランジ502
シリンダ41の内周面411 と栓部材46の外周面46
2 とによって半径方向に挟持されているので,シール部
材50の周縁部が浮き上がることがなく,しかもシール
部材50の本体部501 が栓部材46の外面463 とカ
バー32の内面321 とによって軸方向に挟持されてい
るので,シール部材50を一層確実に保持することがで
きる。
【0028】次に,図6及び図7に基づいて本発明の第
2実施例を説明する。
【0029】第2実施例のリザーバ191 はシール部材
50の構造において前記第1実施例のものと相違してい
る。即ち,シール部材50に形成された凹部504 の中
心からカバー部材32に形成した凹部322 に向けて突
起507 が形成され,この突起の頂面に前記スリット5
5 が形成される。
【0030】この第2実施例によれば,万一通気室51
に水が浸入しても,その水が突起507 の頂面に接触し
難いため,スリット505 を介しての大気連通室48へ
の水の浸入を一層確実に防止することができる。
【0031】以上,本発明の実施例を詳述したが,本発
明はその要旨を逸脱しない範囲で種々の設計変更を行う
ことが可能である。
【0032】例えば,本発明のシール構造はアンチロッ
クブレーキ装置以外の任意の油圧機器のリザーバに対し
て適用することが可能である。
【0033】
【発明の効果】以上のように,請求項1記載された発明
によれば,シール部材の周縁部(特にシール部材の概略
円板状の本体部外周より軸方向一側に延びるフランジの
先端に厚さを増加させて形成した抜止部)を,シリンダ
の内周面及び栓部材の外周面間に挟持して弾性的に圧
縮,固定し,しかもそのシール部材を,シリンダの開放
端部を覆うカバーの内面と栓部材の外面間に挟持したの
で,シール部材をカバー内面と栓部材外面との間で確実
に保持しつつ,シール部材の周縁部の浮き上がりを確実
に防止でき,塵や水が大気連通室に入り込むことが確実
に防止される。またシール部材に形成した溝とカバーと
の間に通気路を形成し,この通気路を,シール部材のス
リットを介して栓部材の通気孔と連通させ,またカバー
の下端とハウジング間に形成した通気路を介して大気に
連通させたので,大気連通室が,栓部材の通気孔,シー
ル部材のスリット及び上記通気路を介して大気に連通
し,従って,ハウジング前面のカバーでシリンダの開放
端部を覆っても上記連通によりピストンの自由な移動を
許容しながら,塵や水が大気連通室に入り込むのを阻止
することが可能となる。
【0034】また請求項に記載された発明によれば,
栓部材の通気孔内に嵌合する凹部をシール部材に形成
し,この凹部に前記スリットを形成したので,凹部の容
積によって水の浸入を一層効果的に阻止することができ
る。
【0035】また請求項に記載された発明によれば,
凹部の底面をカバーに向けて突出させ,その頂面に前記
スリットを形成したので,スリットに水が接触し難くな
って大気連通室への水の浸入が一層確実に阻止される。
【図面の簡単な説明】
【図1】車両用アンチロックブレーキ制御装置の油圧回
路図
【図2】アンチロックブレーキ装置の側面図
【図3】図2の要部拡大図
【図4】図3の4部拡大図
【図5】シール部材の斜視図
【図6】第2実施例に係る,前記図3に対応する図
【図7】シール部材の斜視図
【符号の説明】31 ハウジング 32 カバー 321 内面 41 シリンダ 411 内周面 43 ピストン 45 圧力室 46 栓部材 461 通気孔 462 外周面 463 外面 48 大気連通室 49 戻しばね 50 シール部材 504 凹部 505 スリット 506 溝 52 第1通気路(通気路)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 実開 平6−40402(JP,U) 実開 平4−105648(JP,U) 実開 昭56−153647(JP,U) 実開 平4−110240(JP,U) 実開 昭63−172769(JP,U) 実開 平2−126968(JP,U) 特公 昭43−10832(JP,B1) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F15B 1/26 F16J 3/02

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 前面にカバー(32)が結合される油圧
    制御装置用ハウジング(31)に設けたリザーバ(19
    1 )におけるシール構造であって, ハウジング(31)の前面に開口し且つその開放端部が
    カバー(32)で覆われる有底円筒状の シリンダ(4
    1)と,そのシリンダ(41)に摺動自在に嵌合するピ
    ストン(43)と,シリンダ(41)の閉塞端部及びピ
    ストン(43)間に形成された圧力室(45)と,シリ
    ンダ(41)の開放端部及びピストン(43)間に形成
    された大気連通室(48)と,この大気連通室(48)
    に直接連通する通気孔(461 )を有してシリンダ(4
    1)の開放端部に固定された栓部材(46)と,栓部材
    (46)とピストン(43)間に縮設された戻しばね
    (49)と,栓部材(46)の外面(463 )側から通
    気孔(461 )を覆うシール部材(50)とを備え シール部材(50)は,エアーが通過可能なスリット
    (50 5 )を有してカバー(32)の内面(32 1 )と
    栓部材(46)の外面(46 3 )間に挟持される概略円
    板状の本体部(50 1 )と,その本体部(50 1 )の外
    周より軸方向一側に延びるフランジ(50 2 )とを一体
    に備えていて,そのフランジ(50 2 )の先端に厚さを
    増加させて形成した抜止部(50 3 )が, シリンダ(4
    1)の内周面(411 )及び栓部材(46)の外周面
    (462 )間に挟持されて弾性的に圧縮されており, シール部材(50)に形成した溝(50 6 )とカバー
    (32)との間に通気路(52)が形成され, この通気路(52)は,前記スリット(50 5 )を介し
    て栓部材(46)の通気孔(46 1 )と連通し,またカ
    バー(32)の下端とハウジング(31)間に形成した
    通気路(54)を介して大気に連通している ことを特徴
    とする,リザーバにおけるシール構造。
  2. 【請求項2】 栓部材(46)の通気孔(461 )内に
    嵌合する凹部(504 )をシール部材(50)に形成
    し,この凹部(504 )に前記スリット(505 )を形
    成したことを特徴とする,請求項記載のリザーバにお
    けるシール構造。
  3. 【請求項3】 前記凹部(504 )の底面をカバー(3
    2)に向けて突出させ,その頂面に前記スリット(50
    5 )を形成したことを特徴とする,請求項記載のリザ
    ーバにおけるシール構造。
JP23170194A 1994-09-27 1994-09-27 リザーバにおけるシール構造 Expired - Fee Related JP3373949B2 (ja)

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