JPH08258687A - 車両用ブレーキ液圧制御装置 - Google Patents

車両用ブレーキ液圧制御装置

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Publication number
JPH08258687A
JPH08258687A JP6380095A JP6380095A JPH08258687A JP H08258687 A JPH08258687 A JP H08258687A JP 6380095 A JP6380095 A JP 6380095A JP 6380095 A JP6380095 A JP 6380095A JP H08258687 A JPH08258687 A JP H08258687A
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JP
Japan
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damper chamber
chamber forming
damper
base body
master cylinder
Prior art date
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Application number
JP6380095A
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English (en)
Inventor
Shuichi Shimizu
修一 清水
Kazuhiro Ota
和宏 太田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nissin Kogyo Co Ltd
Original Assignee
Nissin Kogyo Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】車体に搭載される基体に、その一側面に開口す
る有底のダンパ室形成孔が設けられるとともにダンパ室
形成孔の開口端を液密に閉塞してダンパ室形成孔の閉塞
端との間にダンパ室を形成する閉塞部材が装着され、ダ
ンパ室がマスタシリンダに接続される車両用ブレーキ液
圧制御装置において、ダンパ室から空気が抜け易くして
空気抜き作業を容易とする。 【構成】基体34が車体35に搭載された状態でのダン
パ室形成孔381 ,38 2 の軸線が、基体34の一側面
34aから離反するにつれて上方位置となる姿勢に設定
され、基体34には、ダンパ室形成孔381 ,382
閉塞端部でダンパ室241 ,242 の上部に通じて上方
に延びるとともに戻しポンプ211 ,21 2 の吐出口お
よびマスタシリンダに接続される通路521 ,522
設けられる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、リザーバに吸入口が接
続されるとともに吐出口がマスタシリンダに接続される
戻しポンプと、車輪ブレーキにマスタシリンダの出力液
圧を作用せしめる状態ならびに車輪ブレーキの液圧をリ
ザーバに逃がす状態を切換えて車輪ブレーキの液圧を制
御する制御弁手段とが配設される基体が、その一側面を
上下方向とした姿勢で車体に搭載され、該基体には、前
記一側面に開口する有底のダンパ室形成孔が設けられる
とともにダンパ室形成孔の開口端を液密に閉塞してダン
パ室形成孔の閉塞端との間にダンパ室を形成する閉塞部
材が装着され、ダンパ室が戻しポンプの吐出口およびマ
スタシリンダに接続される車両用ブレーキ液圧制御装置
に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、かかる車両用ブレーキ液圧制御装
置は、たとえば特開平5−58260号公報等により既
に知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記従来のものでは、
車体に搭載される基体の相互に反対側で略鉛直方向に延
びる一対の側面にそれぞれ開口する有底のダンパ室形成
孔が略水平軸線を有して基体に設けられており、基体を
車体に搭載した状態で各ダンパ室が略水平軸線を有する
ものであるので、ダンパ室から空気を完全に抜くのに手
数を要した。
【0004】本発明は、かかる事情に鑑みてなされたも
のであり、ダンパ室から空気が抜け易くして空気抜き作
業を容易とした車両用ブレーキ液圧制御装置を提供する
ことを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1記載の発明は、リザーバに吸入口が接続さ
れるとともに吐出口がマスタシリンダに接続される戻し
ポンプと、車輪ブレーキにマスタシリンダの出力液圧を
作用せしめる状態ならびに車輪ブレーキの液圧をリザー
バに逃がす状態を切換えて車輪ブレーキの液圧を制御す
る制御弁手段とが配設される基体が、その一側面を上下
方向とした姿勢で車体に搭載され、該基体には、前記一
側面に開口する有底のダンパ室形成孔が設けられるとと
もにダンパ室形成孔の開口端を液密に閉塞してダンパ室
形成孔の閉塞端との間にダンパ室を形成する閉塞部材が
装着され、ダンパ室が戻しポンプの吐出口およびマスタ
シリンダに接続される車両用ブレーキ液圧制御装置にお
いて、基体が車体に搭載された状態でのダンパ室形成孔
の軸線が、該ダンパ室形成孔を開口させた基体の一側面
から離反するにつれて上方位置となる姿勢に設定され、
基体には、ダンパ室形成孔の閉塞端部でダンパ室の上部
に通じて上方に延びるとともに戻しポンプの吐出口およ
びマスタシリンダに接続される通路が設けられることを
特徴とする。
【0006】また請求項2記載の発明は、上記請求項1
記載の発明の構成に加えて、基体には、その一側面に開
口する複数のダンパ室形成孔が設けられるとともにそれ
らのダンパ室形成孔の開口端を液密に閉塞して各ダンパ
室形成孔の閉塞端との間にダンパ室をそれぞれ形成する
複数の閉塞部材が装着されることを特徴とする。
【0007】
【作用】上記請求項1記載の発明の構成によれば、基体
の車体への搭載状態でダンパ室は、戻しポンプの吐出口
およびマスタシリンダに接続される通路側に向かうにつ
れて上方位置となるように水平線に対して傾斜してお
り、ダンパ室内の空気が通路から外部に抜け易くなり、
また通路がダンパ室の閉塞端部でダンパ室の上部に通じ
るものであるのでダンパ室内から空気がより抜け易くな
る。
【0008】また上記請求項2記載の発明の構成によれ
ば、複数のダンパ室が水平線に対して同一方向に傾いて
いることにより、複数のダンパ室を有する構造でも各ダ
ンパ室からの空気抜きを容易にかつ確実に行うことがで
きる。
【0009】
【実施例】以下、図面により本発明を四輪車両用アンチ
ロックブレーキ制御装置に適用したときの実施例につい
て説明する。
【0010】図1ないし図4は本発明の第1実施例を示
すものであり、図1は車両用ブレーキ装置の液圧回路
図、図2は車体に支持された状態でのアンチロックブレ
ーキ制御装置の平面図、図3は図2の3−3線断面図、
図4は図2の4−4線に沿う基体の断面図である。
【0011】先ず図1において、タンデム型マスタシリ
ンダMは、ブレーキペダルPの踏込みに応じた制動液圧
を出力する一対の出力ポート13a,13bを備えてお
り、左前輪用車輪ブレーキBFL、右後輪用車輪ブレーキ
RRに接続される比例減圧弁14R 、右前輪用車輪ブレ
ーキBFR、ならびに左後輪用車輪ブレーキBRLに接続さ
れる比例減圧弁14L と、前記両出力ポート13a,1
3bとの間に、車両用ブレーキ液圧制御装置としてのア
ンチロックブレーキ制御装置15が介設される。
【0012】このアンチロックブレーキ制御装置15
は、左前輪用車輪ブレーキBFL、右後輪用車輪ブレーキ
RR、右前輪用車輪ブレーキBFRおよび左後輪用車輪ブ
レーキBRLに個別に対応した4つの常開型電磁弁
OFL ,VORR ,VOFR ,VORL と、各常開型電磁弁V
OFL 〜VORL にそれぞれ並列に接続される4つのチェッ
ク弁17FL,17RR,17FR,17RLと、前記各車輪ブ
レーキBFL〜BRLに個別に対応した4つの常閉型電磁弁
CFL ,VCRR ,VCFR ,VCRL と、左前輪用車輪ブレ
ーキBFLおよび右後輪用車輪ブレーキBRR側ならびに右
前輪用車輪ブレーキBFRおよび左後輪用車輪ブレーキB
RL側にそれぞれ個別に対応した一対のリザーバ191
192 と、両リザーバ191 ,192 に吸入弁201
202 を介して接続される一対の戻しポンプ211 ,2
2 と、両戻しポンプ211 ,212 に共通なモータ2
2と、両戻しポンプ211 ,212 に吐出弁231 ,2
2 を介して接続される一対のダンパ室241 ,242
と、前記マスタシリンダMの出力ポート13a,13b
および前記戻しポンプ211 ,212 間にそれぞれ介設
されるオリフィス251 ,252 とを備え、各常開型電
磁弁VOFL 〜VORL および各常閉型電磁弁VCFL 〜V
CRL の消磁・励磁は電子制御ユニット26により切換制
御される。
【0013】常開型電磁弁VOFL は、マスタシリンダM
の一方の出力ポート13aと左前輪用車輪ブレーキBFL
との間に介設され、常開型電磁弁VORR は、前記出力ポ
ート13aと右後輪用車輪ブレーキBRRに接続された比
例減圧弁14R との間に介設され、常開型電磁弁VOFR
は、マスタシリンダMの他方の出力ポート13bと右前
輪用車輪ブレーキBFRとの間に介設され、常開型電磁弁
ORL は、前記出力ポート13bと左後輪用車輪ブレー
キBRLに接続された比例減圧弁14L との間に介設され
る。またチェック弁17FL〜17RLは、対応する車輪ブ
レーキBFL〜B RLからの作動液の流通のみを許容するよ
うにして各常開型電磁弁VOFL 〜VORLに並列に接続さ
れる。
【0014】常閉型電磁弁VCFL は左前輪用車輪ブレー
キBFLおよびリザーバ191 間に、常閉型電磁弁VCRR
は比例減圧弁14R およびリザーバ191 間に、常閉型
電磁弁VCFR は右前輪用車輪ブレーキBFRおよびリザー
バ192 間に、また常閉型電磁弁VCRL は比例減圧弁1
L およびリザーバ192 間にそれぞれ介設される。而
して常閉型電磁弁VCFL ,VCRR ,VCFR ,VCRL は、
対応する常開型電磁弁VOFL ,VORR ,VOFR ,VORL
とともに、特許請求の範囲で言う制御弁手段をそれぞれ
構成するものであり、各制御弁手段は、車輪ブレーキB
FL,BRR,BFR,BRLにマスタシリンダMの出力液圧を
作用せしめる状態ならびに車輪ブレーキBFL,BRR,B
FR,BRLの液圧をリザーバ191 ,192 に逃がす状態
を切換えて車輪ブレーキBFL,BRR,BFR,BRLの液圧
を制御可能である。
【0015】このようなアンチロックブレーキ制御装置
15によれば、各車輪がロックを生じる可能性のない通
常ブレーキ時には、各常開型電磁弁VOFL 〜VORL が消
磁状態にあって開弁しており、また各常閉型電磁弁V
CFL 〜VCRL が消磁状態にあって閉弁している。したが
ってマスタシリンダMの一方の出力ポート13aから出
力される制動液圧は、常開型電磁弁VOFL を介して左前
輪用車輪ブレーキBFLに作用するとともに常開型電磁弁
ORR および比例減圧弁14R を介して右後輪用車輪ブ
レーキBRRに作用し、またマスタシリンダMの他方の出
力ポート13bから出力される制動液圧は、常開型電磁
弁VOFR を介して右前輪用車輪ブレーキB FRに作用する
とともに常開型電磁弁VORL および比例減圧弁14L
介して左後輪用車輪ブレーキBRLに作用する。
【0016】ブレーキ時に車輪がロック状態に入りそう
になったときのアンチロック制御時には、常開型電磁弁
OFL 〜VORL のうちロック状態に入りそうである車輪
に対応する常開型電磁弁を励磁して閉弁するととともに
常閉型電磁弁VCFL 〜VCRLのうち上記車輪に対応する
常閉型電磁弁を励磁して開弁する。そうすると、制動液
圧の一部がリザーバ191 あるいは192 に逃がされて
減圧されることになる。また制動液圧を保持する際に
は、常開型電磁弁VOFL 〜VORL を励磁して閉弁すると
ともに常閉型電磁弁VCFL 〜VCRL を消磁して閉弁状態
に保持すればよく、制動液圧を増圧する際には、常開型
電磁弁VOFL 〜VORL を消磁して開弁するとともに常閉
型電磁弁VCFL 〜VCRL を消磁して閉弁状態に保持すれ
ばよい。
【0017】而して一対の戻しポンプ211 ,212
共通に駆動するモータ22は、上記アンチロック制御時
に作動せしめられるものであり、リザーバ191 ,19
2 に逃がされた作動液が戻しポンプ211 ,212 から
ダンパ室241 ,242 およびオリフィス251 ,25
2 を経て各常開型電磁弁VOFL 〜VORL の上流側に戻さ
れる。したがってリザーバ191 ,192 に逃がした分
だけマスタシリンダMにおけるブレーキペダルPの踏込
み量が増加することはなく、しかも戻しポンプ211
212 から送出される作動液の脈動はダンパ室241
242 およびオリフィス251 ,252 の働きにより減
衰され、前記ブレーキペダルPに脈動が伝わることはな
い。
【0018】各常開型電磁弁VOFL 〜VORL および各常
閉型電磁弁VCFL 〜VCRL の消磁・励磁を制御する電子
制御ユニット26には、車輪がロック状態に入りそうに
なったかどうかを判断するために各車輪の車輪速度を個
別に検出する車輪速度センサ27FL,27RR,27FR
27RLの検出信号が入力されるとともに、ハンドブレー
キレバー28が操作されたかどうかを検出するハンドブ
レーキ検出センサ29の検出信号が入力され、さらにア
ンチロック制御状態にあるときに電子制御ユニット26
によって活性化されるランプ等の報知器30が電子制御
ユニット26に接続される。
【0019】図2、図3および図4において、アンチロ
ックブレーキ制御装置15は、ブロック状に形成されて
車体35に搭載される金属製の基体34を備えるもので
あり、該基体34に、4つの常開型電磁弁VOFL ,V
ORR ,VOFR ,VORL 、4つの常閉型電磁弁VCFL ,V
CRR ,VCFR ,VCRL 、4つのチェック弁17FL,17
RR,17FR,17RL、一対のリザーバ191 ,192
一対の吸入弁201 ,202 、一対の戻しポンプ2
1 ,212 、一対の吐出弁231 ,232 、一対のダ
ンパ室241 ,242 、ならびに一対のオリフィス25
1 ,252 等が配設される。
【0020】この基体34は、車体35への搭載状態で
上下方向の姿勢となる一側面34aを備えるものであ
り、4つの嵌合凹部36FL,36RR,36FR,36
RLと、それらの嵌合凹部36FL〜36RLの配列方向に並
列した4つの嵌合凹部37FL,37 RR,37FR,37RL
と、嵌合凹部36FL,37FLに直列に並ぶ有底のダンパ
室形成孔381 と、嵌合凹部36RR,37RRに直列に並
ぶ有底のリザーバ室形成孔391 と、嵌合凹部36RL
37RLに直列に並ぶ有底のリザーバ室形成孔392 と、
嵌合凹部36FR,37FRに直列に並ぶ有底のダンパ室形
成孔382 とが、前記一側面34aに直角に開口するよ
うにして基体34に穿設される。
【0021】常開型電磁弁VOFL ,VORR ,VOFR ,V
ORL は、その一部を一側面34aから突出するようにし
て対応する嵌合凹部36FL,36RR,36FR,36RL
嵌合され、常閉型電磁弁VCFL ,VCRR ,VCFR ,V
CRL は、その一部を一側面34aから突出させるように
して対応する嵌合凹部37FL,37RR,37FR,37RL
に嵌合される。而して、常開型電磁弁VOFL ,VORR
OFR ,VORL および常閉型電磁弁VCFL ,VCRR ,V
CFR ,VCRL は、それらの前記一側面34aからの突出
部を覆って一側面34aに固定される合成樹脂製のカバ
ー40と、基体34との間に挟持、固定される。
【0022】常開型電磁弁VOFL 〜VORL の配列位置な
らびに常閉型電磁弁VCFL 〜VCRLの配列位置間におい
て、それらの配列方向に沿う中央部で基体34には、該
基体34の前記一側面34aとは反対側に位置する他側
面に開口する凹部41が設けられており、該凹部41を
塞ぐようにしてモータ22が基体34の他側面34bに
取付けられる。また基体34には、常開型電磁弁VOFL
〜VORL の配列位置ならびに常閉型電磁弁VCFL 〜V
CRL の配列位置間で常開型電磁弁VOFL 〜VORLおよび
常閉型電磁弁VCFL 〜VCRL の配列方向に沿って延びて
前記凹部41に直交する一対のポンプ取付孔421 ,4
2 が設けられており、それらのポンプ取付孔421
422 内に、吸入弁201 ,202 および吐出弁2
1 ,232 を内蔵した戻しポンプ211 ,212 がそ
れぞれ嵌入、固定される。而して前記凹部41内でモー
タ22の駆動軸に設けられたカム(図示せず)による駆
動力が両戻しポンプ211 ,212 に伝達されることに
なる。
【0023】リザーバ191 ,192 は、リザーバ室形
成孔391 ,392 内にその閉塞端との間にリザーバ室
を形成するようにして摺動自在に嵌合されたピストンが
前記リザーバ室の容積を縮小する側にばね付勢されて成
る。
【0024】ダンパ室241 ,242 は、各ダンパ室形
成孔381 ,382 の閉塞端と、基体34の一側面34
aへの各ダンパ室形成孔381 ,382 の開口端をそれ
ぞれ液密に閉塞して基体34に装着される閉塞部材43
…との間に形成される。而して閉塞部材43…は、ダン
パ室形成孔381 ,382 の内面に接触する環状のシー
ル部材44を外周に有して皿状に形成されるものであ
り、ダンパ室形成孔38 1 ,382 の開口端部に嵌合さ
れ、ダンパ室形成孔381 ,382 の内面には、閉塞部
材43…の外端周縁に係合する止め輪45…が嵌着され
る。
【0025】基体34には、各常閉型電磁弁VCFL 〜V
CRL の入口に連通するようにして嵌合凹部37FL,37
RR,37FR,37RLに同軸に連なる排出通路46…が設
けられる。而して基体34には、一方のリザーバ191
および戻しポンプ211 の吸入口に通じて上下に延びる
とともに基体34の上部への開口端が閉塞体471 で液
密に閉塞される連通路481 と、他方のリザーバ192
および戻しポンプ21 2 の吸入口に通じて上下に延びる
とともに基体34の上部への開口端が閉塞体472 で液
密に閉塞される連通路482 とが穿設されており、常閉
型電磁弁VCFL,VCRR の排出通路46…は連通路48
1 に連通され、常閉型電磁弁VCFR ,V CRL の排出通路
46…は連通路482 に連通される。
【0026】各常開型電磁弁VOFL 〜VORL および基体
34間には、それらの電磁弁VOFL〜VORL の出口に通
じる環状室49O …がそれぞれ形成され、また各常閉型
電磁弁VCFL 〜VCRL および基体34間には、それらの
電磁弁VCFL 〜VCRL の入口に通じる環状室49C …が
それぞれ形成される。而して相互に隣接して基体34に
配置される常開型および常閉型電磁弁VOFL ,VCFL
ORR ,VCRR ;VOF R ,VCFR ;VORL ,VCRL の環
状室49O ,49C 間は、基体34に設けられた連通路
50…を介して相互に連通される。また基体34の上部
には、各車輪ブレーキBFL,BRR,BFR,BRLにそれぞ
れ連なる出力側導管51FL,51RR,51FR,51RL
前記各連通路50…に通じるようにしてそれぞれ接続さ
れる。
【0027】基体34には、ダンパ室形成孔381 ,3
2 の閉塞端部でダンパ室241 ,242 の上部に通じ
て上方に延びる通路521 ,522 が、その途中で戻し
ポンプ211 ,212 の環状吐出路53,53に通じる
ようにして設けられる。該通路521 ,522 の上端部
には、オリフィス251 ,252 を先端部に有するとと
もに複数の連通孔55…を側壁部に有するシートパイプ
541 ,542 が軽圧入程度で嵌合される。しかも基体
34の上部には、マスタシリンダMにおける一方の出力
ポート13a(図1参照)に連なる入力側導管561
シートパイプ541 内に通じるようにして接続されると
ともに、マスタシリンダMにおける他方の出力ポート1
3b(図1参照)に連なる入力側導管562 がシートパ
イプ54 2 内に通じるようにして接続される。
【0028】基体34には、常開型電磁弁VOFL ,V
ORR の入口にそれぞれ連なるようにして嵌合凹部3
FL,36RRの底部に開口する入口通路57…が設けら
れ、それらの入口通路57…は、シートパイプ541
連通孔55を介して入力側導管56 1 内に連通される。
また常開型電磁弁VOFR ,VORL の入口にそれぞれ連な
るようにして嵌合凹部36FR,36RLの底部に開口する
入口通路57…が基体34に設けられ、それらの入口通
路57は、シートパイプ542 の連通孔55を介して入
力側導管562 内に連通される。
【0029】このようなアンチロックブレーキ制御装置
15の基体34は、車体35に固定されたブラケット6
1 に取付けられる。このブラケット601 には、基体
34の一側面34a側に臨む支持板部611 と、基体3
4の他側面34b側に臨む一対の支持板部621 ,62
1 とが設けられ、基体34はマウント手段63を介して
支持板部611 に取付けられるとともにマウント手段6
3,63を介して支持板部621 ,621 に取付けられ
る。
【0030】しかもブラケット601 は、一側面34a
がわずかに下向きに傾斜するような姿勢で基体34を支
持するものである。これにより、ブラケット601 に基
体34が取付けられた状態では、ダンパ室形成孔3
1 ,382 の軸線C…は基体34の一側面34aから
離反するにつれて上方位置となるように傾斜することに
なる。
【0031】次にこの第1実施例の作用について説明す
ると、基体34に設けられたダンパ室形成孔381 ,3
2 の軸線C…は、該基体34が車体35に搭載された
状態にあっては、それらのダンパ室形成孔381 ,38
2 の閉塞端側に向かうにつれて上方位置となるように水
平線に対して傾斜した姿勢となっている。このため、ダ
ンパ室241 ,242 内に空気が在ったとしても、その
空気は、ダンパ室形成孔381 ,382 の閉塞端側、す
なわちダンパ室形成孔381 ,382 の閉塞端部でダン
パ室241 ,242 の上部に通じて上方に延びる通路5
1 ,522 側に導かれることになり、ダンパ室2
1 ,242 内の空気がマスタシリンダMに通じる該通
路521 ,522 から抜け易くなり、ダンパ室241
242 内の空気抜き作業が容易となる。
【0032】しかも基体34に形成されている一対のダ
ンパ室241 ,242 を形成するためのダンパ室形成孔
381 ,382 が、ともに基体34の一側面34aに開
口するようにして基体34に穿設されていることによ
り、基体34に複数のダンパ室241 ,242 が配設さ
れていてもそれらのダンパ室241 ,242 からの空気
抜き作業を容易に行うことができる。
【0033】図5は本発明の第2実施例を示すものであ
り、上記第1実施例に対応する部分には同一の参照符号
を付す。
【0034】基体34は、基体34の一側面34a側に
臨む支持板部612 と、基体34の他側面34b側に臨
む一対の支持板部622 …とを有して車体35に固着さ
れたブラケット602 に、マウント手段63…を介して
取付けられ、その状態で基体34は、その一側面34a
がほぼ鉛直面に沿う姿勢となる。
【0035】而して基体34の一側面34aに開口する
ダンパ室形成孔381 ,382 は、それらの軸線C…が
一側面34aから離反するにつれて上方位置となるよう
に傾斜して基体34に穿設される。
【0036】この第2実施例によっても、上記第1実施
例と同様の効果を奏することができる。
【0037】以上、本発明の実施例を詳述したが、本発
明は上記実施例に限定されるものではなく、特許請求の
範囲に記載された本発明を逸脱することなく種々の設計
変更を行なうことが可能である。
【0038】
【発明の効果】以上のように請求項1記載の発明によれ
ば、基体が車体に搭載された状態でのダンパ室形成孔の
軸線が、該ダンパ室形成孔を開口させた基体の一側面か
ら離反するにつれて上方位置となる姿勢に設定され、基
体には、ダンパ室形成孔の閉塞端部でダンパ室の上部に
通じて上方に延びるとともに戻しポンプの吐出口および
マスタシリンダに接続される通路が設けられるので、基
体の車体への搭載状態では、ダンパ室が通路側に向かう
につれて上方位置となるように水平線に対して傾斜して
おり、したがってダンパ室内から空気が抜け易く、ダン
パ室内からの空気抜き作業を容易とすることができる。
【0039】また請求項2記載の発明によれば、上記請
求項1記載の発明の構成に加えて、基体には、その一側
面に開口する複数のダンパ室形成孔が設けられるととも
にそれらのダンパ室形成孔の開口端を液密に閉塞して各
ダンパ室形成孔の閉塞端との間にダンパ室をそれぞれ形
成する複数の閉塞部材が装着されるので、複数のダンパ
室が水平線に対して同一方向に傾いており、複数のダン
パ室を有する構造でも各ダンパ室からの空気抜き作業を
容易に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施例の車両用ブレーキ装置の液圧回路図
である。
【図2】車体に支持された状態でのアンチロックブレー
キ制御装置の平面図である。
【図3】図2の3−3線断面図である。
【図4】図2の4−4線に沿う基体の断面図である。
【図5】第2実施例の図3に対応した断面図である。
【符号の説明】
15・・・ブレーキ液圧制御装置としてのアンチロック
ブレーキ制御装置 191 ,192 ・・・リザーバ 211 ,212 ・・・戻しポンプ 241 ,242 ・・・ダンパ室 34・・・基体 34a・・・基体の一側面 35・・・車体 381 ,382 ・・・ダンパ室形成孔 43・・・閉塞部材 521 ,522 ・・・通路 BFL,BFR,BRL,BRR・・・車輪ブレーキ M・・・マスタシリンダ VCFL ,VCFR ,VCRL ,VCRR ・・・制御弁手段の構
成要素である常閉型電磁弁 VOFL ,VOFR ,VORL ,VORR ・・・制御弁手段の構
成要素である常開型電磁弁

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 リザーバ(191 ,192 )に吸入口が
    接続されるとともに吐出口がマスタシリンダ(M)に接
    続される戻しポンプ(211 ,212 )と、車輪ブレー
    キ(BFL,BFR,BRL,BRR)にマスタシリンダ(M)
    の出力液圧を作用せしめる状態ならびに車輪ブレーキ
    (BFL,BFR,BRL,BRR)の液圧をリザーバ(1
    1 ,192 )に逃がす状態を切換えて車輪ブレーキ
    (BFL,BFR,BRL,BRR)の液圧を制御する制御弁手
    段(VOFL ,VCFL ;VOFR ,VCFR ;VORL
    CRL ;VORR ,VCRR )とが配設される基体(34)
    が、その一側面(34a)を上下方向とした姿勢で車体
    (35)に搭載され、該基体(34)には、前記一側面
    (34a)に開口する有底のダンパ室形成孔(381
    382 )が設けられるとともにダンパ室形成孔(3
    1 ,382 )の開口端を液密に閉塞してダンパ室形成
    孔(381 ,382 )の閉塞端との間にダンパ室(24
    1 ,242 )を形成する閉塞部材(43)が装着され、
    ダンパ室(241 ,242 )が戻しポンプ(211 ,2
    2 )の吐出口およびマスタシリンダ(M)に接続され
    る車両用ブレーキ液圧制御装置において、基体(34)
    が車体(35)に搭載された状態でのダンパ室形成孔
    (381 ,382 )の軸線が、該ダンパ室形成孔(38
    1 ,382 )を開口させた基体(34)の一側面(34
    a)から離反するにつれて上方位置となる姿勢に設定さ
    れ、基体(34)には、ダンパ室形成孔(381 ,38
    2 )の閉塞端部でダンパ室(241 ,242 )の上部に
    通じて上方に延びるとともに戻しポンプ(211 ,21
    2 )の吐出口およびマスタシリンダ(M)に接続される
    通路(521 ,522 )が設けられることを特徴とする
    車両用ブレーキ液圧制御装置。
  2. 【請求項2】 基体(34)には、その一側面(34
    a)に開口する複数のダンパ室形成孔(381 ,3
    2 )が設けられるとともにそれらのダンパ室形成孔
    (381 ,382 )の開口端を液密に閉塞して各ダンパ
    室形成孔(381 ,382 )の閉塞端との間にダンパ室
    (241 ,242 )をそれぞれ形成する複数の閉塞部材
    (43)が装着されることを特徴とする請求項1記載の
    車両用ブレーキ液圧制御装置。
JP6380095A 1995-03-23 1995-03-23 車両用ブレーキ液圧制御装置 Pending JPH08258687A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004090842A (ja) * 2002-09-03 2004-03-25 Nissin Kogyo Co Ltd 車両用ブレーキ装置
DE10226085B4 (de) * 2001-06-13 2010-07-15 Hitachi, Ltd. Struktur und Verfahren für die Anbringung einer Hydraulikeinheit eines Bremssystems an einer Fahrzeugkarosserie und Hydraulikeinheit für ein Fahrzeugbremssystem

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